産後の服がない|マタニティ服は大きく前の服は入らない時の直し方

**産後に着る服がないと感じるのは、マタニティ服と妊娠前の服のあいだの寸法に合う服が、手持ちに1枚もないからです。**体のせいではありません。服の寸法の空白です。手持ちを3つに分けて直し、それでも埋まらない場所に1〜2枚だけ足せば、朝に困る日は減ります。
出産のあと、しばらくは寸法が少しずつ変わり続けます。マタニティパンツはお腹を覆う布が余り、上に着た服がふくらんで見える。妊娠前のパンツはボタンが閉まらない。ニットは胸のあたりで横に引っ張られる。大きすぎる服と、小さすぎる服しかない時期が、数か月は続きます。
この記事は、その時期の服を、手持ちのまま直せるものと、今は休ませるものに分け、足りない場所を最小の枚数で埋める手順です。いつごろから妊娠前の服が着られるかの時期の目安は産後 普通の服はいつからに、気持ちの面の話は産後 体型が戻らない|焦らず『今の身体に合う服』を選ぶ方法にまとめてあります。
結論:手持ちを3つに分け、空白に1〜2枚だけ足す
| 手持ちの服 | よくある困りごと | 今の扱い |
|---|---|---|
| マタニティのパンツ | お腹の布が余って上がふくらむ | 布を折り返して着る |
| マタニティのトップス | 前の丈が長く裾が下がる | 前だけ入れて着る |
| 妊娠前のパンツ | ボタンが閉まらない | 差が2cm以内なら直す・それ以上は休ませる |
| 妊娠前のニット・シャツ | 胸まわりが引っ張られる | 横じわが2本までなら着る |
| 妊娠前の上着・コート | 前が閉まらない・抱っこ紐と合わない | 前を開けて着る形に回す |
| 前開きの服 | 困りごとが少ない | いちばん先に着る |
足すのは、ゴムかひものウエストの下1本と、前が開く上1枚からです。この2枚が、マタニティ服の余りと妊娠前の服のきつさの、両方の空白をつなぎます。
まず手持ちを3つの山に分ける
朝に着る服がないと感じたら、クローゼットの前で迷う前に、一度だけ手持ちを分けてください。週末の30分で足ります。
| 山 | 入れる服 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 着られる | 今の寸法でボタンが留まり、座っても食い込まない | 手前のいちばん取りやすい段 |
| 直せば着られる | 差が小さく、着方や小物で合わせられる | 手前の段の端 |
| 今は休ませる | 差が大きく、着ると一日つらい | 箱に入れて上の段か奥 |
**休ませる山は、手放す山ではありません。**半年後にもう一度試す服です。毎朝目に入る場所にあると、着られないことを何度も確かめることになるので、箱に入れて見えない場所へ移します。
分けてみると、「着られる」の山に入るのは、ほとんどが前開きの服と、ゴムやひものウエストの服です。ここに何枚あるかが、今の朝の迷い方を決めています。
分けるときは、1枚ずつ全部を着て試す必要はありません。下の服はウエストの作り(ゴム・ひも・ボタン)で、上の服は前が開くかどうかで、まず仮に分けます。迷った服だけを、次の章の寸法と比べてから、着て確かめてください。赤ちゃんが眠っている30分のあいだに終わる量にしておくと、途中で止まっても続きから始められます。
今の寸法を測る4か所
直せるかどうかは、服と今の寸法の差で決まります。先に4か所を測っておくと、服を1枚ずつ着て試す手間が減ります。
| 測る場所 | 測り方 | 何に使うか |
|---|---|---|
| ウエスト | へその高さで、息を吐いた状態で1周 | パンツ・スカートが閉まるか |
| 腰まわり | 腰のいちばん張った位置で1周 | パンツの腰が突っ張るか |
| 胸まわり | 胸のいちばん高い位置で1周 | ニット・シャツが引っ張られるか |
| 肩幅 | 左右の肩の骨の先から先まで | 上着とコートが合うか |
**数字は、良い悪いを判断するためではなく、服の寸法と比べるためだけに使います。**測った数字はスマホのメモに日付と一緒に残し、1か月おきに測り直してください。変わり方が分かると、休ませた服をいつ試せばいいかが見えてきます。
失敗1|マタニティパンツのお腹の布が余って、上がふくらむ
マタニティパンツは、お腹を覆う布が高く、広く作られています。出産後もしばらくは楽に履けますが、お腹の部分の布が余って、上に着た服の下で布がたまり、上の服がふくらんで見えます。
困るのは見た目だけではありません。余った布がずり下がって、歩くたびに引き上げることになります。抱っこをしていると、両手がふさがって引き上げられません。
お腹の布の余りの直し方
| 余りの状態 | 直し方 | 上に合わせる服 |
|---|---|---|
| 布が少したるむ | そのまま | 何でも |
| 上の服の下で布がたまる | お腹の布を外側に1回折り返す | 裾を外に出すトップス |
| 折り返しても下がる | 折り返した中に細いゴムを1周通す | 裾を外に出すトップス |
| ウエストのアジャスターがある | いちばん内側のボタンに留める | 何でも |
| 腰まわりも余って裾を踏む | 今は休ませる | なし |
お腹の布を外側に1回折り返すと、布の高さが半分になり、ウエストの位置がパンツのふつうの高さに近づきます。上のトップスの裾を外に出してかぶせれば、折り返した布は見えません。
折り返した布がもたつく場合は、上のトップスを替えるのも一つの方法です。裾が腰骨より10cmほど下まであるトップスなら、折り返した布の段差をすっぽり覆えます。裾がウエストで止まる短いトップスは、マタニティパンツと合わせると段差が見えやすいので、この時期は丈の長い上と組んでください。
秋冬は、上に厚手のニットを着ることが増えます。厚手のニットは布のたまりを拾いにくいので、マタニティパンツの余りがいちばん目立たない季節でもあります。夏のあいだ余りが気になって履かなかったマタニティパンツも、厚手のニットの下でなら、もう一度出番が来ることがあります。
マタニティパンツの調節の仕方そのものは、マタニティパンツの調節と履き方にまとめてあります。産後に使うときも、同じ調節が使えます。
失敗2|マタニティトップスの前が長く、裾が下がって見える
マタニティのトップスは、お腹のふくらみの分だけ、前の丈が後ろより長く作られているものがあります。産後に着ると、その分が余って、前の裾が後ろより下がり、裾の線が斜めに見えます。
| 前と後ろの裾の差 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 0〜2cm | ほぼ水平 | そのまま |
| 2〜5cm | 前が少し下がる | 前だけパンツに3cm入れる |
| 5〜8cm | 前が下がり裾が斜め | 前だけ入れて、脇で軽く結ぶ |
| 8cm以上 | 前の裾が太ももにかかる | 上に短い羽織りを重ねるか休ませる |
前だけ入れると、前の裾が上がって後ろとそろいます。全部入れるより、腰まわりがゆったりしたままなので、授乳や抱っこで前かがみになっても裾が出てきません。
前の裾の差は、平らな床に服を置いて測ると分かります。脇の縫い目をそろえて前身ごろを上にして置き、前の裾と後ろの裾がどれだけずれているかを見てください。着て鏡で見るより、置いて測るほうが、差がはっきり出ます。
失敗3|妊娠前のパンツのボタンが閉まらない
妊娠前のパンツを試して、ボタンが閉まらなかった。産後の服の困りごとで、いちばん気持ちが沈みやすいのがここです。けれど、閉まらないかどうかは、差が何cmあるかで、直し方がはっきり分かれます。
困るのは、無理に閉めて一日過ごすことです。立っているときは閉まっていても、座るたびにウエストが食い込み、抱っこで前かがみになると、ボタンが外れそうになります。夕方には、その服を着たこと自体を後悔する気持ちになります。
閉まらないウエストは、ボタンとボタン穴の差で分ける
ボタンを留めようとして、ボタンとボタン穴のあいだが何cm開いているかを、鏡の前で測ってください。
| ボタンとボタン穴の差 | 座ったとき | 扱い |
|---|---|---|
| 留まる | 食い込まない | 着られる |
| 留まるが座ると食い込む | 食い込む | 今は休ませる |
| 0〜2cm開く | ゴムで留めれば楽 | ボタン穴に細いゴムを通して掛ける |
| 2〜4cm開く | ゴムでも食い込む | 今は休ませる |
| 4cm以上開く | 着られない | 今は休ませる・半年後に試す |
| 腰まわりで止まって上がらない | 着られない | 今は休ませる |
ボタン穴に細いゴムを通し、輪にしてボタンに掛けると、2cmまでの差は埋まります。ファスナーは上まで上がりきらないこともあるので、上にトップスをかぶせて着てください。外からは、ふつうに履いているのと変わりません。
2cmを超える差は、着方では埋まりません。休ませる箱に入れて、1か月おきの測り直しのときに、一緒に試してみてください。
スカートも同じ見方で分けられます。ウエストにゴムが入ったスカートは、差があっても履けることが多く、「着られる」の山に入りやすい服です。ボタンやホックで留めるスカートは、パンツと同じく、ホックとホック受けの差で分けてください。巻きスカートのように、ひもや合わせで幅を変えられる形は、この時期にいちばん長く使える下のひとつです。
妊娠前の服を試すのは、夕方より朝にしてください。一日を過ごしたあとの夕方は、朝より窮屈に感じやすく、本当は着られる服まで休ませる山に入れてしまうことがあります。
失敗4|妊娠前のニットやシャツが、胸のあたりで引っ張られる
授乳がある時期は、胸まわりの寸法が妊娠前と変わることがあります。妊娠前のニットやシャツを着ると、**胸のあたりで布が横に引っ張られ、横じわが何本も走ります。**シャツなら、ボタンのあいだが開いて、すき間から中が見えそうになります。
| 胸のあたりの状態 | 見え方 | 扱い |
|---|---|---|
| 横じわなし | 合っている | 着られる |
| 横じわ1〜2本 | 少しきつく見える | 前を開けた羽織りを重ねて着る |
| 横じわ3本以上 | 布が引っ張られて見える | 今は休ませる |
| シャツのボタンのあいだが開く | 中が見えそう | 中に1枚着て前を開けて羽織る |
| 袖まわりもきつい | 腕を上げにくい | 今は休ませる |
横じわが2本までなら、前を開けた羽織りを重ねると、胸の前に縦の線が2本でき、横じわが目立たなくなります。シャツはボタンを留めずに羽織りとして着て、中に体に沿う1枚を着ると、授乳のときにも前を開けやすくなります。
ニットは、編み方でも引っ張られ方が変わります。目の詰まった薄手のニットは、横じわがはっきり出ます。ざっくり編んだ厚手のニットや、リブの縦の線が入ったニットは、横に伸びても編み目の中で吸収されるので、横じわが目立ちにくくなります。休ませるか迷った妊娠前のニットは、編み方で分けてみてください。
首元の形も関わります。首の詰まった丸首は、胸の前の布が上から引かれるので、横じわが出やすい形です。Vの字に開いた首元や、前の開くカーディガンは、胸の前の布に逃げ場があるので、同じ寸法でも楽に着られます。
失敗5|授乳しにくくて、妊娠前の服を結局着なかった
寸法が合っても、授乳がある時期には、**授乳しにくい服は着なくなります。**かぶりのワンピース、前の開かないニット、背中にファスナーのある服。どれも、着られるのに、出かける日に手が伸びません。
| 服の形 | 授乳のしやすさ | 今の扱い |
|---|---|---|
| 前開きのシャツ・カーディガン | しやすい | 着られる |
| 上下が分かれたかぶりのトップス | 裾を持ち上げればできる | 着られる |
| かぶりのワンピース | できない | 授乳のない外出だけ |
| 背中にファスナーのある服 | できない | 今は休ませる |
| 首元の詰まったニットのワンピース | できない | 今は休ませる |
着られるのに着ない服が、クローゼットの中で場所を取っていると、それだけで「服はあるのに着る服がない」と感じます。授乳できない形の服は、寸法が合っていても、授乳がある時期だけは休ませる箱に回してください。授乳がない外出の予定が決まったら、そのときだけ箱から出します。
授乳の時期は、前が開く上と、上下が分かれた組み合わせが中心になります。授乳服を買うかどうかは授乳服は必要かに、授乳服が使いにくいと感じたときの見方は授乳服が使いにくい理由にまとめてあります。
失敗6|コートの前が閉まらない、抱っこ紐の上から着られない
秋から冬にかけては、上着の困りごとが加わります。妊娠前のコートは前が閉まらないことがあり、閉まっても、**抱っこ紐で赤ちゃんを抱いた上からは着られません。**赤ちゃんの分だけ前に厚みがあるので、どんなコートも前は閉まらなくなります。
ここでの失敗は、コートを1枚で何とかしようとすることです。抱っこ紐を使う日と使わない日で、上着の組み方を分けてください。
抱っこ紐の日の上着の組み方
| 外出の形 | 上着の組み方 | 赤ちゃんの防寒 |
|---|---|---|
| 抱っこ紐で短い外出 | 前を開けたコートを肩から羽織る | 抱っこ紐用の防寒の覆い |
| 抱っこ紐で長い外出 | 前の開いた厚手のカーディガンの上にコートを開けて着る | 抱っこ紐用の防寒の覆い |
| ベビーカーで外出 | ふだんのコートを閉めて着る | ベビーカー用の膝掛け |
| 車で移動 | 薄手の上着だけ | 車内で調整 |
| 抱っこ紐の上から閉めたい | 抱っこ紐ごと覆える前開きの上着 | 上着の中 |
妊娠前のコートは、抱っこ紐を使わない日のために残しておきます。前が閉まらない場合でも、ベルトのないまっすぐな形のコートなら、前を開けて羽織るだけで形になります。ベルトで締める形のコートは、前を開けるとベルトが垂れて扱いにくいので、この時期は休ませる箱に回すほうが楽です。
抱っこ紐の日は、コートの前を閉めることをあきらめて、前を開けたまま暖かい組み方にします。自分の首元と背中を、首に巻く布と中に着る1枚で暖めれば、前が開いていても寒さは抑えられます。冬のお宮参りのように、屋外で待つ時間が長い日の層の数え方は冬のお宮参りのママの服装にあります。
失敗7|慌てて買った服が、半年後に合わなくなった
着る服がない朝が続くと、ついまとめて買いたくなります。けれど、産後しばらくは寸法が少しずつ変わります。今の寸法にぴったりの服を何枚も買うと、半年後には大きくなっていることがあります。
慌てて買った服で困りやすいのは、ウエストがボタンで決まっている下と、身幅がぴったりの上です。寸法が変わっても着られるのは、ゴムやひもでウエストを調節できる下と、身幅にゆとりのある前開きの上です。
買う前に、手持ちの「着られる」の山から、いちばんよく着ている1枚を取り出して、平らに置いて測っておくと、通販でも寸法を比べられます。身幅とウエストと着丈の3つを測り、買う服のサイズ表と並べてください。手持ちより身幅が狭い服は、今の寸法でも窮屈に感じる可能性があります。
夜中の授乳のあいだに、スマホで服を見て買ってしまうこともあります。眠い時間に決めた買い物は、翌朝に見直すと違うと感じることが多いので、かごに入れるのは夜、買うのは翌日の昼と決めておくと、慌てた買い物が減ります。
| 買った服の形 | 半年後に起きやすいこと | 買うときの向き |
|---|---|---|
| ゴムかひものウエストの下 | 調節して着続けられる | 向いている |
| 前開きでゆとりのある上 | 前を閉めても開けても着られる | 向いている |
| ボタンでウエストが決まる下 | 大きくなることがある | 急いで買わない |
| 身幅がぴったりのニット | ゆるく見えることがある | 急いで買わない |
| 授乳口のある服 | 授乳が終わると出番が減る | 枚数を絞る |
足すなら、何を何枚
手持ちを3つに分けたあとで、足りない場所に足します。枚数は、洗濯の回転で決めてください。
| 足すもの | 枚数の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| ゴムかひものウエストの下 | 1〜2本 | マタニティ服と妊娠前の服の、いちばん大きい空白 |
| 前が開く上 | 1〜2枚 | 授乳と抱っこ紐の両方に使える |
| 前を開けて着る羽織り | 1枚 | 胸まわりと前の丈の困りごとを覆える |
| 体に沿う中の1枚 | 2〜3枚 | 前を開けた羽織りの下に着る |
| 外出用の1枚 | 予定が決まってから | 健診・お宮参り・実家など予定に合わせる |
下1本と上1枚から始めて、1週間着回してから次を決めると、買いすぎを防げます。1週間のうちに足りなかったと感じた場面を書き出し、その場面の分だけ足してください。
足した2枚と手持ちで、朝の組み合わせを先に決める
下1本と上1枚を足したら、手持ちの「着られる」「直せば着られる」の山と組み合わせて、平日の朝の組み合わせを先に決めておきます。朝に1から考えると、また服がないと感じます。
| 組み合わせ | 下 | 上 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| A | 足したゴムのウエストの下 | 足した前開きの上 | 授乳のある外出 |
| B | 足したゴムのウエストの下 | 手持ちのかぶりのトップス | 家で過ごす日・短い散歩 |
| C | 折り返したマタニティパンツ | 足した前開きの上 | 洗濯が追いつかない日 |
| D | ゴムで留めた妊娠前のパンツ | 前を開けた羽織りと中の1枚 | 実家や友人と会う日 |
| E | 足したゴムのウエストの下 | 前を開けた羽織りと中の1枚 | 健診・買い物 |
**組み合わせは5つあれば、平日の朝はほぼ回ります。**決めた組み合わせは、スマホのメモか、クローゼットの扉の内側に貼っておくと、寝不足の朝でも考えずに手に取れます。足した2枚が両方とも洗濯中の日のために、C の組み合わせのように、手持ちだけで成り立つ組み合わせを1つ入れておくのがこつです。
組み合わせを決めると、足りない場所もはっきりします。5つのうち3つ以上に同じ服が入っているなら、その服がいちばん働いている服です。洗濯の回転が追いつかないと感じたら、その服と同じ形をもう1枚足してください。
外出の予定ごとに、1枚だけ合わせる
産後しばらくの外出は、健診、散歩、お宮参り、実家への帰省と、予定の形がある程度決まっています。全部の予定に合う一式をそろえる必要はありません。予定の分だけ、1枚を合わせれば足ります。
| 予定 | 困りやすいこと | 合わせる1枚 |
|---|---|---|
| 健診 | 待ち時間が長く、抱っこと授乳がある | 前開きの上 |
| 近所の散歩 | 抱っこ紐で前に厚みが出る | 前を開けて着る羽織り |
| お宮参り・行事 | 写真に残る・きちんと見せたい | 前を開けて着るきれいめの羽織り |
| 実家・親戚の家 | 長く座る・授乳の場所が限られる | ゴムのウエストの下 |
| 友人と会う | 前の服と比べてしまう | 首元に好きな色の布 |
| 復職の面談 | 前のきちんとした服が合わない | 前を開けて着る上着 |
お宮参りや行事は、写真に残るので、きちんと見せたい気持ちが強くなります。この日も、前を閉める服を探すより、前を開けて着るきれいめの羽織りを1枚足すほうが、抱っこと授乳の両方に困りません。中は手持ちの前開きの上と、足したゴムのウエストの下で組めます。
友人と会う日は、服より気持ちのほうが落ち着かないことがあります。前の自分と比べてしまうときは、首元に今いちばん好きな色の布を1枚足してください。顔の近くに好きな色があるだけで、鏡を見たときの気持ちが変わります。
家で着る服と、外で着る服を分ける
産後しばらくは、家で過ごす時間が長くなります。家では楽な服で過ごし、外に出るときだけ着替える、という分け方をしている人も多いはずです。ところが、この分け方が、外に出る日の朝に「着る服がない」と感じる原因になることがあります。
家の服と外の服を完全に分けると、外の服は出番が少なく、寸法を試す機会もありません。久しぶりに出かける朝に着てみて、初めて合わないことに気づきます。
家で着る服のうち、1〜2枚を「そのまま近所に出られる服」にしておくと、この困りごとが減ります。ゴムのウエストの下と前開きの上なら、家でも楽で、そのまま散歩や買い物にも出られます。家と外のあいだの服を持っておくと、外出の朝に着替える枚数そのものが減ります。
時期ごとに、服の困りごとが変わる
産後の服の困りごとは、寸法だけでなく、外出の回数や授乳の回数で変わります。時期はあくまで目安で、人によって大きく前後します。
| 時期の目安 | 外出の形 | 服で困りやすいこと |
|---|---|---|
| 産後1か月ごろまで | 健診など短い外出 | マタニティ服の余り |
| 2〜3か月ごろ | 散歩・お宮参り・実家 | 外出用の服がない |
| 4〜6か月ごろ | 外出の時間が長くなる | 抱っこ紐と上着の組み方 |
| 半年以降 | 復職の準備・行事 | 休ませた服を試す時期 |
**外出の時間が長くなるほど、困りごとは寸法から着脱の手間へ移ります。**授乳室で手を動かす回数の数え方は授乳コーデ 秋の外出|授乳室で手を動かす回数を3回までにする組み方にあります。
色と素材で、合わない寸法の目立ち方が変わる
同じ差でも、服の色と素材で目立ち方が違います。休ませるか着るか迷った服は、この表で決めてください。
| 色・素材 | 目立ちやすいこと | 目立ちにくいこと |
|---|---|---|
| 薄手でつやのある布 | 横じわ・布のたまり | なし |
| 厚手のニット | 胸まわりのふくらみ | 横じわ |
| 張りのある綿のシャツ | ボタンのあいだのすき間 | 布のたまり |
| 中くらいの濃さの無地 | どれも中くらい | どれも中くらい |
| 細かい柄 | 目立ちにくい | 多くの困りごと |
**薄手でつやのある布は、差がそのまま光の筋になって見えます。**着られるか迷った服がこの素材なら、休ませる山へ回し、厚みのあるニットや細かい柄の服を先に着てください。
どちらとも取れるとき①|前の服が入ったのに、似合わなく感じる
休ませた服を試して、ボタンが留まった。それなのに、鏡で見ると何かが違う。入ることと似合うことは別のことなので、そう感じるのはよくあることです。
産後は、抱っこや授乳で動き方が変わり、選びたい色や布の硬さが変わる人もいます。前の服を鏡で見たとき、どこが違うと感じるかを1か所だけ書き出してください。
| 違うと感じる場所 | よくある理由 | 寄せ方 |
|---|---|---|
| 丈 | 抱っこで前かがみが増えた | 前だけ入れる・羽織りを重ねる |
| 色 | 選びたい色が変わった | 首元に今の好きな色を足す |
| 布の硬さ | 柔らかい布に慣れた | 中に柔らかい1枚を着る |
| 全部 | 気持ちが追いついていない | 1シーズン休ませて、また試す |
1か所が分かれば、その服を今の自分に寄せる直し方が決まります。全部が違うと感じる服は、1シーズン休ませてから、もう一度試してみてください。
どちらとも取れるとき②|授乳が終わるまで待つか、今買うか
授乳が終わると、胸まわりの寸法がまた変わることがあります。だから、授乳が終わるまで服を買うのを待つ、という考え方もあります。
待つか買うかは、今の朝の迷い方で決めてください。「着られる」の山に、上下合わせて5枚以上あるなら、待っても困りません。4枚以下なら、毎朝同じ服を着ることになり、洗濯が追いつかなくなるので、下1本と上1枚を今足してください。足す服は、前の章の「向いている」形にしておけば、授乳が終わったあとも使えます。
どちらとも取れるとき③|マタニティ服をそのまま着続けたい
マタニティ服が楽で、そのまま着続けたいと思う人もいます。それで困っていないなら、着続けて構いません。マタニティ服には、産後もそのまま使える作りのものが多くあります。
ただし、お腹の布の余りと前の丈の余りは、着るたびに直す必要があります。毎朝の手間が気になってきたら、下だけをゴムかひものウエストのものに替えてください。上はマタニティのトップスのまま、前だけ入れて着られます。
休ませる服の箱|入れ方と、見直す日
休ませる服は、箱に入れて見えない場所へ移します。入れ方を決めておくと、半年後に見直すときに迷いません。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 箱に入れる服 | ボタンの差が2cmを超える・横じわ3本以上・授乳できない |
| 箱に書くこと | 入れた日付と、次に試す月 |
| 置き場所 | 毎朝目に入らない上の段か奥 |
| 見直す日 | 入れた日から半年後と、授乳が終わったあと |
| 見直したあと | 着られる・寄せれば着られる・手放すの3つに分ける |
見直す日を箱に書いておくと、その日までは開けなくて済みます。開けるたびに試して閉まらないことを確かめるのは、気持ちを消耗させるだけです。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 産後は前の服がすぐ着られる | 数か月は、マタニティ服と前の服のあいだの時期が続く |
| 着る服がないのは体のせい | 間の寸法の服が手持ちに無いだけ |
| 閉まらないパンツは全部しまう | 差が2cm以内なら、ゴムで留めて着られる |
| 今のサイズの服をまとめて買う | 寸法が変わるので、調節できる形を少しずつ |
| マタニティ服は産後は着ない | 布を折り返したり前だけ入れれば着られる |
| 前の服が入れば元どおり | 入っても、似合わなく感じることはある |
いちばん多いのは、着る服がないことを、自分の体のせいだと感じてしまうことです。足りないのは、マタニティ服と前の服のあいだの寸法の服です。その空白に1〜2枚を足し、手持ちを3つに分けるだけで、朝に困る日は減っていきます。
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よくある問い
- Q. 産後、着る服がありません。マタニティ服を着続けてもいいですか
- 着られるなら、着続けて構いません。困るのは、お腹の部分の布が余って、上に着た服がふくらんで見えるときです。マタニティパンツは、お腹を覆う布を内側に折り返すか、上の服の裾を外に出してかぶせると、余りが目立たなくなります。マタニティのトップスは、前の丈が長く作られているので、裾が下がって見えるなら前だけパンツに入れてください。そのうえで、ウエストの合う下を1本足すと、着られる組み合わせが一気に増えます。
- Q. 妊娠前のパンツのボタンが閉まりません。どうすればいいですか
- ボタンを留めようとしたときに、ボタンとボタン穴のあいだが何cm開いているかを測ってください。2cm以内なら、ボタン穴に細いゴムを通してボタンに掛ける方法で、上にトップスをかぶせれば外からは見えません。2〜4cmなら、座ったときにウエストが食い込むので、今は休ませる箱に入れます。4cm以上なら、休ませる箱に入れて、半年後にもう一度試してください。無理に閉めて一日過ごすと、座るたびに食い込んで、着る服を選ぶこと自体がつらくなります。
- Q. 産後に服を買い足すなら、何から買えばいいですか
- ゴムかひものウエストで、股上が深めの下を1本と、前が開く上を1枚から始めてください。下は、マタニティ服の余りと妊娠前の服のきつさの両方を避けられる、いちばん空白の大きい場所です。上は、授乳がある時期なら前が開く形、ない時期でも抱っこ紐の上から着脱しやすい形にします。この2枚で、手持ちの服と組める日が増えます。それ以上は、外出の予定が決まってから、その予定に合わせて1枚ずつ足せば足ります。
- Q. 前の服が入るようになったのに、なんだか似合わない気がします
- 入ることと似合うことは別のことなので、そう感じるのはよくあることです。産後は、抱っこや授乳で動き方が変わり、選ぶ色や素材の好みが変わる人もいます。前の服を鏡で見たとき、どこが違うと感じるかを1か所だけ書き出してください。丈なのか、色なのか、布の硬さなのか。1か所が分かれば、その服を今の自分に寄せる直し方が決まります。全部が合わないと感じる服は、1シーズン休ませてから、もう一度着てみるのも一つの方法です。
— メグラシ編集部





