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授乳服は必要か|要る場面と普通の服で足りる場面、冬に難しくなること

メグラシ編集部//読了 17分
前開きのトップスと薄手の羽織りを並べて、授乳のしやすさを見比べているところ

「授乳服って、本当に必要なんでしょうか」。

産後の準備を進めていて、ここで手が止まる人はとても多いと思います。使う期間が限られていて、値段もそれなりにして、でも「なくて困った」という話も聞く。判断がつきにくいのは当然です。

この記事は、その問いに正面から答えます。結論から言うと、**必要かどうかは服ではなく「どこで授乳する時間が長いか」で決まります。**全員に必要なものではありませんし、逆に「なくても何とかなる」と言い切れるものでもありません。

以下では、普通の服で足りる条件、授乳服があると効く場面、授乳口の4種類の違い、冬に何が難しくなるか、何枚あれば足りるか、いつまで使うかを順に整理します。

**枚数も時期も、すべて目安です。**授乳の回数も期間も体の戻り方も、人によってまったく違います。この記事に当てはまらないことがあっても、それは何かを間違えたということではありません。体調について気になることがあれば、健診や産後の相談の場で聞いてみてください。

📋 授乳服が要る・要らない 早見表

場面授乳服の効き普通の服で足りるか代わりになるもの
家の中が中心低い足りることが多い前開きのシャツ、ゆったりした丈
近所への短い外出低い〜中足りることが多い授乳用インナー1枚
授乳室のある場所へ中くらい工夫すれば足りる前開きの服
授乳室のない場所へ高い難しいことがある授乳服+ケープ
実家・義実家など人のいる場所高い気持ちの負担が残る授乳服
車の中で授乳高い難しいことがある授乳服+ケープ
冬の外出高い寒さで難しくなる授乳インナー+前開きの外側
夏の外出中くらい薄手なら足りることも授乳インナー
人に会う予定のある日高い見た目で悩みやすい授乳口の目立たない服
上の子の行事高い時間の制約が出る前開きのワンピース

結論|服ではなく、場所で決まる

授乳服が必要かどうかを、「授乳するかどうか」で考えると答えが出ません。授乳はどんな服でもできるからです。

決め手になるのは、授乳する場所に、どれだけ人の目があるかです。

授乳する場所必要になること服に求められること
自宅(家族だけ)ほぼない開けやすさだけ
授乳室(囲われている)少ない開けやすさ、片手で操作
実家・友人宅ある開ける量が最小
カフェ・飲食店ある開ける量が最小、ケープ併用
車の中ある開ける量が最小、上着の扱い
屋外・移動中ある上記+寒さ・暑さへの対応

**家の中心なら、手持ちの服で足りることが多い。外で人目のある場所が増えるほど、授乳服が効いてくる。**これがいちばん単純な判断基準です。

「必要ですか」と聞かれたときに「人による」と返されるのは、この場所の違いが人によって全然違うからです。産後にどこで過ごすかは、住んでいる場所、上の子がいるか、実家が近いか、仕事の復帰時期など、いろいろな事情で変わります。

必要かどうかを決める3つの質問

判断を早くするために、3つだけ答えてみてください。

質問はいいいえ
家以外で授乳する機会がありそうか授乳服が効く手持ちで足りることが多い
授乳室のない場所に行くことがありそうか授乳服+ケープ授乳服だけで足りる
前を開けられる服が3枚以上あるか買い足しは少なくて済むインナーから足すと早い

「はい」が2つ以上なら、2〜3枚あると過ごしやすくなるという目安になります。「はい」が0〜1なら、まずは手持ちの前開きの服を数えてみるところから始めても間に合います。

ここで大事なのは、予想が外れても取り返しがつくということです。産後に「やっぱり必要だった」と分かってから足しても遅くありません。逆に、先回りしてたくさん用意して使わなかった、というほうが心残りになりやすいところです。

産後の生活は、始まってみないと分からないことばかりです。準備が足りないように感じても、それは準備不足ではなく、まだ分かっていないだけのことが多いと思います。

授乳のときに実際に起きていること

服の話をする前に、何が起きているのかを整理しておきます。ここが分かると、条件で判断できるようになります。

起きること服に関係する部分困りやすい点
片手がふさがる開け閉めの操作両手が要る作りだと難しい
胸元を開ける開く量大きく開くと人目が気になる
下からめくると腹が出る丈と重ね方背中とお腹が同時に出る
前かがみになる襟ぐりの形深い襟ぐりだと開きすぎる
時間が読めない着脱の手数手数が多いと間に合わない
頻度が高い洗濯の回転汚れて着替える回数が多い
服が汚れることがある素材と色乾きにくい素材だと回らない

この7つのうち、「片手」「開く量」「背中とお腹が同時に出る」の3つが、授乳服が解決しようとしていることのほとんどです。

逆に言えば、この3つを別の方法で解決できるなら、授乳服でなくても構いません。たとえば「背中とお腹が出る」は、下に一枚重ねるだけで解決します。「開く量」は、前開きの服なら自分で決められます。「片手」は、ボタンの大きさや襟ぐりの伸びで変わります。

もう一つ、表には書きにくいことがあります。それは、授乳の時間が思っていたより長いことがあるということです。数分で終わる日もあれば、そうでない日もあります。長くなるほど、同じ姿勢でいる時間が延び、開けている場所が冷えたり、腕が疲れたりします。服の側でできるのは、開ける量を小さくすることと、覆われている場所を増やすこと。それだけでも、その時間の過ごしやすさは変わります。

普通の服で足りる条件

手持ちの服で足りるかどうかは、次の4条件で判断できます。

条件満たしているもの満たしていないと
前を開けられるボタン、ファスナー、ラップの重ね下からめくるしかない
丈が長い、または下に一枚チュニック丈、インナー重ね腰と背中が出る
襟ぐりが戻る素材リブ、伸びて戻る編み地伸びたまま形が残る
片手で操作できる大きめのボタン、ゴムの襟ぐり両手が要る

3つ以上を満たすものは、そのまま授乳しやすい服として使えます。

具体的に、手持ちの中で候補になりやすいのは次のようなものです。

手持ちの服使えるか補うもの
前開きのシャツ使いやすいそのままで可
前開きのワンピース使いやすいそのままで可
カーディガン+インナー使いやすい授乳用インナーがあると楽
ゆったりしたカットソー条件つきで使える下に一枚重ねる
襟ぐりの広いトップス使えることがある伸びて戻る素材かどうか
体に沿うニット難しい前開きに替える
背中にファスナーのある服難しい別のものへ
かぶりのワンピース難しい前開きに替える

**いちばん使いやすいのは、前開きのシャツとワンピースです。**授乳服として売られていなくても、開ける量を自分で決められて、片手でも操作できて、授乳をやめてからも普通に着られます。

授乳服があると助かる場面

一方で、「あってよかった」と言われる場面もはっきりしています。

場面何が助かるか
人のいる部屋で授乳する開ける量が最小で済む
授乳室がない場所へ行く服だけで対応できる
冬の外出背中とお腹を出さずに済む
上の子の行事や送迎短い時間で対応できる
きちんとした場に出る見た目を保ったまま授乳できる
気持ちの余裕がほしい日「どうしよう」と考えなくて済む

最後の行は、実用というより気持ちの話です。でも**「その場になってどうしようと考えなくていい」というのは、産後の時期にはかなり大きい**という声をよく聞きます。必要かどうかを機能だけで判断すると、ここが抜け落ちます。

外出をためらう理由が「授乳できる服を持っていないから」になってしまうのは、もったいないことだと思います。服が理由で行き先が狭まらないという状態を作れるなら、2〜3枚の投資には意味があります。

一方で、外に出ることそのものが負担な時期もあります。そういうときに「授乳服を買ったのに出かけていない」と思う必要はまったくありません。必要なタイミングで足せばよいものなので、いま買わないという判断も同じくらい正しい選択です。

授乳口の種類①|クロス(重ねてずらす)

前身頃が左右で重なっていて、横にずらして開ける作りです。

項目内容
開き方重なりを横にずらす
開く量最小にできる
外からの分かりにくさ高い
速さゆっくり
片手操作慣れが要ることがある
向く場面人のいる場所、きちんとした場

開けている部分がいちばん小さく、外から見ても授乳服だと分かりにくいのがこの型です。デザインとしても普通のトップスに見えるものが多く、授乳をやめてからも着やすい方向です。

一方で、重なりを探してずらす動作があるので、慣れるまでは時間がかかります。急いでいるときに手間取ることがある、という点は知っておくと落ち着いて選べます。

授乳口の種類②|スリット(切れ目)

生地に切れ目が入っていて、そこから開ける作りです。

項目内容
開き方切れ目を開く
開く量切れ目の長さで決まる
外からの分かりにくさ中くらい
速さ速い
片手操作しやすい
向く場面家、授乳室、回数が多い時期

いちばん速く、片手でも扱いやすいのがこの型です。授乳の回数が多い時期には、この速さがそのまま楽さになります。

見ておきたいのは切れ目の位置です。切れ目が縦に入っているか斜めに入っているか、体のどのあたりに来るかで、使いやすさがかなり変わります。可能なら、実際に手を入れてみて確かめると失敗が減ります。

授乳口の種類③|ファスナー

ファスナーで開け閉めする作りです。

項目内容
開き方ファスナーを下ろす
開く量自分で決められる
外からの分かりにくさ中くらい
速さ中くらい
片手操作しやすい
向く場面開く量を調整したい場面

開く量を自分で決められるのがこの型の良いところです。少しだけ開ける、大きく開ける、を場面で使い分けられます。

気をつけたいのは金具です。金具が肌や赤ちゃんに当たらない作りになっているか、裏側に当て布があるかを見ておくと安心です。

授乳口の種類④|めくり上げ(授乳口なし)

授乳口のない普通の服を、下からめくって使う方法です。

項目内容
開き方裾から上へめくる
開く量服の伸びによる
外からの分かりにくさ低い(背中とお腹が出る)
速さ速い
片手操作しやすい
向く場面家、下に一枚重ねているとき

服を選ばないのが最大の利点で、追加の買い物がいりません。

弱点は、背中とお腹が同時に出ることです。ここは、授乳用インナーを一枚下に重ねるだけでかなり解決します。下のインナーは開けたまま、上の服だけをめくるので、お腹と背中は覆われたままになります。

4種の比較

種類速さ隠れ方片手授乳後も着られるか
クロスゆっくり高い慣れが要る着やすい
スリット速い中くらいしやすい切れ目の位置による
ファスナー中くらい中くらいしやすいデザインによる
めくり上げ速い低いしやすいもともと普通の服

**回数の多い時期はスリット、人に会う日はクロス、寒い時期はめくり上げ+インナーの組み合わせ。**全部を一種類でそろえる必要はありません。

最初の一枚を選ぶなら、スリットかめくり上げ+インナーが扱いやすい方向です。どちらも片手で速く、慣れが要りません。クロスやファスナーは、外で使う場面が出てきてから足すほうが、実際に使う回数が多くなります。

種類の名前は店によって呼び方が違うことがあります。名前で覚えるより、「どこがどう開くか」を実物で確かめるほうが確実です。手を入れてみて、片手で開いて閉じられるか。それだけ試せば、自分に合うかどうかはすぐ分かります。

前開きのシャツ・ワンピースという第三の選択

授乳服か普通の服か、という二択で考えなくてよい、という話をもう少し具体的にします。

授乳のしやすさ授乳後も使えるか向く場面
前開きのシャツ高いそのまま使える通年、きちんとした場
前開きのワンピース高いそのまま使える外出、行事
カーディガン+インナー高いそのまま使える通年
ラップ(巻き)型のトップス高いそのまま使える人に会う日
前ボタンのニット中〜高そのまま使える秋冬

**これらは授乳服として売られていなくても、条件を満たしています。**しかも授乳の期間が終わってからも普通に着られるので、使う期間が短いことへの迷いがありません。

「授乳服を何枚買うか」で考えるより、「前を開けられる服が何枚あるか」で数えると、手持ちだけでかなり足りることに気づく人が多いところです。

一つだけ補足すると、前開きのシャツはボタンの間が開くことがあるという点は知っておくと安心です。胸まわりに張りが出る時期は、ボタンとボタンの間にすき間ができやすくなります。下に一枚重ねておくか、少しゆとりのある一枚を選ぶと気にならなくなります。

前開きのワンピースは、授乳のときに下半身まで開いてしまうことがあります。膝上までボタンが並んでいるものより、腰までのものか、下にレギンスを合わせる前提のもののほうが扱いやすくなります。

上の子がいる場合

上の子がいると、条件が一つ増えます。外に出る回数が、自分の都合と関係なく決まるということです。

場面起きること効く工夫
送り迎え時間が固定される着脱の速い一枚を決めておく
公園・外遊び屋外で授乳することがある授乳服+ケープ
行事・面談きちんとした場に出る授乳口の目立たない一枚
通院待ち時間が読めない前開き+インナーの三層
上の子の抱っこ服が引っ張られる戻る素材、丈のあるもの

このとき効くのは、枚数より「決まっている一枚」があることです。朝に選ぶ余裕がない日ほど、迷わず着られる一枚が助かります。速さ優先の一枚を、洗い替えで2枚だけ用意しておく、という考え方もあります。

上の子との外出を含めた服の組み立ては育児期の服の組み立て方にもまとめています。

冬に難しくなること①|重ね着と授乳の両立

「授乳服 必要 冬」で調べられているのは、冬に条件が変わるからです。

冬に難しくなるのは授乳そのものではありません。重ね着の順番です。

冬の着方授乳のとき何が起きるか対処
厚手ニット1枚めくると背中とお腹が同時に出る下に授乳インナーを重ねる
ニット+インナー両方をめくることになるインナーを授乳口つきに
かぶりの服を重ねる上を全部脱ぐことになる外側を前開きに替える
前開き+インナー外側を開けるだけで済むこの形が扱いやすい
発熱インナー系の下着首元が詰まって開けにくい開けやすい形のものに

組み立ての答えは三層です。

いちばん下に授乳口のあるインナー。その上に授乳しやすいトップス、または前開きのシャツ。いちばん外に、前を開けられる羽織りかコート。

この順番にしておくと、**外側を開けるだけで授乳の準備が終わります。**脱ぐものがなく、背中とお腹は覆われたままです。

冬に難しくなること②|上着の扱い

外出先での授乳で、地味に困るのが上着です。

上着の扱い何が起きるか楽になる方法
脱いでから授乳置き場所がない、寒い脱がずに前を開ける
着たまま前を開ける前が寒い前身頃を体の前に垂らす
肩にかけたまま落ちてくることがある大判のストールを併用
車の中で脱ぐ荷物が増える前開きのまま済ませる

**上着は脱がずに、前を開けて肩にかけたまま、前身頃を体の前に垂らす。**これがいちばん暖かく、荷物も増えません。

このやり方ができるのは前開きの上着だけなので、冬の外出が多い時期は、かぶりのアウターより前開きのほうが扱いやすいという違いが出ます。

もう一つ、丈も効いてきます。腰が隠れる丈のアウターだと、座って授乳しているあいだも腰まわりが覆われたままになります。短い丈のアウターは、座ると腰が出やすくなります。

マフラーや大判のストールも、冬にはよく働きます。首に巻いた状態から、そのまま前に垂らせば、上半身の前を覆えます。専用の道具を増やさずに済むという点で、すでに持っているものの使い方を変えるだけで解決することの一つです。

冬に難しくなること③|背中とお腹の冷え

冷えやすい場所起きる理由覆う方法
背中下からめくると出る授乳インナーで覆ったままに
お腹同上同上
首の後ろ前かがみになると出るストール、丈のある襟
上着を脱ぐと出る上着を脱がない
足元座っている時間が長いひざ掛け、丈のあるボトムス

**冬こそ、授乳口のあるインナーが効いてきます。**上に何を着るかより、いちばん下の一枚が背中とお腹を覆い続けてくれるかどうかで、体感が変わります。

枚数としては、授乳インナーを2枚あれば洗い替えで回ることが多いようです。上の服を全部授乳服にするより、この2枚を先に用意するほうが効率が良い、という考え方ができます。

夏に難しくなること

冬との対比で書いておきます。

夏の困りごと起きる理由対処
薄手だと透ける生地が薄い色を選ぶ、下に一枚
汗をかく密着する時間が長い乾きやすい素材
重ねると暑い三層にできない授乳口のある一枚で完結させる
汚れが目立つ淡い色が多い濃色か細かい柄
洗濯の回数が増える汗と汚れ枚数を1〜2枚多めに

夏は重ね着ができないぶん、トップスそのものに授乳口があるほうが扱いやすいという逆転が起きます。冬はインナー、夏はトップス。季節で要になる一枚が変わります。

何枚あれば足りるか

暮らし方目安の枚数内訳の例
家が中心0〜2枚授乳インナー2枚、上は手持ち
週に数回外出2〜3枚インナー2枚+外用トップス1枚
ほぼ毎日外出4〜5枚インナー2枚+トップス2〜3枚
冬をまたぐ+1〜2枚授乳インナーを足す
夏をまたぐ+1〜2枚洗濯の回転ぶん
人に会う予定が多い+1枚きちんと見える1枚

**まず授乳インナーを2枚。上の服は、手持ちの前開きで置き換えられるか確かめてから。**この順番で足していくと、使わない服が残りにくくなります。

産後は洗濯の回数が増えるので、乾く時間を数に入れることも大事です。1枚しかないと、汚れた時点で次がありません。

洗濯の回転で決まること

産後の服選びで、意外と効いてくるのが洗濯です。授乳の回数が多い時期は、着替える回数もそれに合わせて増えます。

見る点回りやすい回りにくい起きること
洗い方家の洗濯機で洗える手洗いのみ洗う前に止まる
乾く速さ薄手、化繊混厚手、綿100%翌日に間に合わない
濃色、細かい柄淡い無地汚れが目立つ
形くずれ戻る素材伸びたまま残る素材数回で見た目が変わる
アイロン不要必要手間が積み重なる
干し方ハンガーで干せる平干しのみ場所を取る

「家の洗濯機で洗えて、翌日までに乾く」。この2つを満たすかどうかで、実際に着る回数が変わります。どれだけ機能が良くても、洗えない服は着る番が回ってきません。

梅雨や冬など乾きにくい季節は、枚数を1〜2枚多めにしておくと回ります。逆に、乾きやすい素材を選べば枚数は少なくて済みます。どちらで調整してもかまいません。

色については、濃色や細かい柄のほうが汚れが目立ちにくい方向です。ただ、明るい色を着たい日もあると思うので、**全部を濃色でそろえる必要はありません。**外に出る日の一枚だけ扱いやすいものにして、家で着るものは好きな色で構いません。

産後いつまで使うか

時期起きやすいこと服の役割
産後すぐ回数がいちばん多い速さが効く
数ヶ月ごろ外出が増えはじめる外で使える一枚が効く
半年ごろ回数が減ってくる人も授乳口の目立たないものへ
1年ごろ人によって大きく違う普通の服へ戻る人も

授乳の回数も期間も、人によってまったく違います。「いつまで」と決められるものではありません。

だからこそ、選ぶときに授乳をやめてからも着られるものを混ぜておくと、期間の心配が減ります。前開きのシャツやワンピース、授乳口が目立たないデザインのものが、それにあたります。

もう一つ、産後は体の戻り方にも個人差がとても大きい時期です。**授乳が終わったから前の服に戻る、という順番にならないこともあります。**そのときに「まだ授乳服を着ている」ことを気にする必要はありません。着ていて楽な服が、その時期にいちばん合っている服です。

期間の長さで元が取れるかを考えると迷いが増えますが、その数ヶ月を楽に過ごせたかどうかで考えると、判断はもう少し軽くなると思います。

産後の装いの戻し方は産後 普通の服はいつから産後 体型が戻らないと感じるときにまとめています。

服以外の道具

服だけで解決しようとしなくて構いません。

道具解決すること解決しないこと
授乳ケープ外からの視線服の開き方
大判のストール視線+防寒服の開き方
ひざ掛け足元の冷え上半身
授乳用の下着開け閉めの手数服の丈
抱っこ紐手のふさがり服の開き方

**ケープと授乳服は役割が違うので、どちらかで全部を置き換えることはできません。**授乳室のように囲われた場所が使えるなら授乳服だけで足りますし、車の中や人のいる部屋が多いなら、ケープや大判のストールを併せて持つと落ち着きます。

買うときに見る場所

見る場所確認のしかた合っていないサイン
開け閉め片手で試す両手が要る
開く量実際に開けてみる必要以上に開く
腕を上げてみる腰が出る
素材の戻り襟ぐりを引いて離す形が残る
金具の位置内側を指でなぞる肌に直接当たる
洗濯表示家で洗えるか手洗いのみだと回らない
乾きやすさ生地の厚み厚手は乾かない
授乳後の見え方授乳口を閉じた状態切れ目が目立つ

「片手で試す」は、店頭で必ずやっておきたいことです。両手で扱えば何でも開きますが、実際の場面では片手です。利き手だけでなく、反対の手でも一度試しておくと、どちらの向きで抱いていても対応できます。

もう一つ、授乳口を閉じた状態でどう見えるかも確かめておくと安心です。開けているときより、閉じているときのほうが着ている時間はずっと長いからです。切れ目や重なりの線が表に響かないかを、鏡で横からも見ておくと選びやすくなります。

よくある誤解

よく言われること実際のところ
授乳服がないと授乳できないどんな服でも授乳はできる
全員に必要授乳する場所によって変わる
たくさん買わないと回らないインナー2枚+手持ちでかなり足りる
授乳服は見た目が限られる前開きのシャツやワンピースも該当する
使う期間が短いから無駄授乳後も着られるものを選べる
冬は授乳が難しい難しいのは重ね着の順番のほう
ケープがあれば服はいらない役割が違うので置き換えられない
上の服を全部そろえるいちばん下の一枚から考えると効率が良い

まとめ

授乳服が必要かどうかは、どこで授乳する時間が長いかで決まります。

家が中心なら、前開きのシャツやワンピース、ゆったりした丈のトップスなど、手持ちの服で足りることが多いです。外で人目のある場所が増えるほど、授乳服の効きが上がります。

普通の服で足りる条件は4つ。前を開けられること、丈が長いか下に一枚あること、襟ぐりが戻る素材であること、片手で操作できること。3つ以上を満たすものは、そのまま使えます。

授乳口は4種類。速さならスリット、隠れ方ならクロス、開く量の調整ならファスナー、服を選ばないならめくり上げ+インナー。一種類にそろえる必要はありません。

冬に難しくなるのは授乳そのものではなく、重ね着と上着の順番です。授乳インナーを一番下に、外側を前開きにする三層。上着は脱がずに前を開けて肩にかけたまま。この二つで、冬の外出はかなり楽になります。

枚数は、まず授乳インナーを2枚から。上の服は手持ちで置き換えられるか確かめてから足していくと、無駄が出にくくなります。

**そして、枚数も時期も、すべて目安です。**授乳の回数も期間も体の戻り方も、人によってまったく違います。準備できていないように感じることがあっても、必要なものはそのときに足せます。体調について気になることがあれば、健診や産後の相談の場で聞いてみてください。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 授乳服は本当に必要ですか
必要かどうかは、どこで授乳する時間が長いかで決まります。家で過ごす時間が中心なら、前開きのシャツやゆったりした丈のトップスなど、手持ちの服で足りることが多いです。一方で、外出が多い、実家や義実家など人のいる場所で授乳する機会がある、授乳室のない場所に行くことがある、という場合は、授乳服があると身体の露出を減らせるので気持ちの負担が減ります。全員に必要なものではなく、外での場面が増えるほど効くもの、と考えると判断しやすくなります。枚数も、必要な人でも2〜3枚から始めれば足りることが多いです。
Q. 普通の服で足りるのはどんな場合ですか
四つの条件が揃うときです。ひとつ、前を開けられること(ボタン、ファスナー、ラップの重ね)。ふたつ、下からめくり上げても腰やお腹が出すぎないこと(丈が長い、または下に一枚重ねている)。みっつ、襟ぐりが伸びても戻る素材であること。よっつ、片手で操作できること。この四つのうち三つ以上を満たす手持ちの服は、そのまま授乳しやすい服として使えます。前開きのシャツやワンピース、ゆったりしたカットソーに授乳用インナーを重ねる組み合わせは、この条件を満たしやすい形です。
Q. 授乳口の種類はどう違いますか
大きく四つあります。クロス(前身頃が重なっていて横にずらす)は開けている部分が最小で外から分かりにくい一方、片手ではずらしにくいことがあります。スリット(切れ目が入っている)は開け閉めが速く、切れ目の位置で使いやすさが変わります。ファスナーは開く量を自分で決められますが、金具が肌に当たることがあります。めくり上げ(授乳口なし)は服を選ばない代わりに、お腹と背中が出やすいので下に一枚重ねると落ち着きます。速さならスリット、隠れ方ならクロス、調整のしやすさならファスナー、という整理になります。
Q. 冬は授乳服が必要になりますか
冬に難しくなるのは授乳そのものではなく、重ね着の順番と上着の扱いです。厚手のニットを一枚で着ていると、めくり上げたときに背中とお腹が同時に出て、そこから冷えます。授乳用のインナーを一番下に、その上に授乳しやすいトップス、いちばん外は前を開けられる羽織りかコート、という三層にしておくと、外側を開けるだけで済みます。上着は脱いでから授乳するより、前を開けて肩にかけたまま体の前を覆うほうが暖かく、荷物も増えません。冬こそ、授乳口のあるインナー1〜2枚が効いてきます。
Q. 授乳服は何枚あれば足りますか
暮らし方によりますが、外出が週に数回なら2〜3枚、ほぼ毎日外に出るなら4〜5枚というのがひとつの目安です。産後は洗濯の回数が増えるので、乾く時間を考えて枚数を決めると回りやすくなります。全部を授乳服にする必要はなく、授乳口のあるインナーを2枚持って、上は手持ちの服を使い回すという組み方でもかなり足ります。買い足すなら、まず外で着る一枚から。家で着るものは、手持ちの前開きの服で置き換えられることが多いです。
Q. 授乳服はいつまで使いますか
授乳の回数や期間には個人差がとても大きく、いつまでと決められるものではありません。回数が減ってくると必要性も下がるので、結果的に半年から1年ほどで役目が変わっていく人が多いようですが、これも人によります。選ぶときに、授乳口が目立たないデザインのものや、前開きのシャツ・ワンピースのように授乳をやめても普通に着られるものを混ぜておくと、期間の心配が減ります。産後の体の戻り方にも個人差があるので、いま楽に着られることを優先して構いません。
Q. 授乳ケープがあれば授乳服はいらないですか
役割が違うので、どちらか一方で全部を置き換えるのは難しいところがあります。ケープは外からの視線を遮る道具で、服の開き方は解決しません。授乳服は服の開き方を解決しますが、視線そのものは遮りません。授乳室のように囲われた場所が使えるなら授乳服だけで足りますし、車の中や人のいる部屋で授乳することが多いなら、ケープや大判のストールを併せて持つと落ち着きます。どちらが必要かは、授乳する場所によって変わります。

— メグラシ編集部

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メグラシ編集部読了 18分

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