反り腰に似合う服|秋冬は後ろ裾の上がりと腰のすき間で選ぶ

**膝丈のスカートを1枚はいて、床から裾までの高さを、前と後ろで測ってください。**後ろは前より何cm短かったでしょうか。
2cm未満なら、あなたは服選びで反り腰を気にしなくて大丈夫です。2〜4cmなら、裾に動きのある形で前後の差を吸収します。4cm以上なら、丈と後ろの作りで服を選び分ける必要があります。
反り腰の服選びで見るのは、この「後ろ裾の上がり」と、もう1つ「ウエストの後ろのすき間」の2つだけです。お腹が出て見える、お尻が大きく見える、コートの後ろが跳ねる。困りごとの多くは、この2つの数字を知ると、どこを直せばいいかが決まります。
姿勢そのものを変える話は、この記事では扱いません。今の体のまま、服の側で合わせる方法に絞ります。
結論:反り腰の服は「後ろ裾の上がり」と「腰のすき間」で選ぶ
2つの数字の組み合わせで、選ぶ場所が変わります。
| 測るもの | 小さい | 中くらい | 大きい |
|---|---|---|---|
| 後ろ裾の上がり | 2cm未満:普通に選ぶ | 2〜4cm:裾に動きのある形 | 4cm以上:丈と後ろの作りで選ぶ |
| ウエスト後ろのすき間 | 指1本:普通に選ぶ | 指2本:後ろにベルト通し | 指3本以上:後ろゴムかお直し |
**上がりは裾の形を決め、すき間はウエストの作りを決めます。**別々に決めてかまいません。上がりは小さいのにすき間だけ大きい人もいますし、その逆もあります。
この表は、どこを測るかの目印です。測り方と、どちらとも取れる場合の選び方を、ここから順に書きます。
測り方①:スカートの前と後ろの裾を床から測る
使うのは、前後で同じ長さに作られた、膝丈くらいのタイトスカートかストレートなスカートです。フレアやプリーツは裾が揺れて測りにくいので、最初の1回は避けてください。
測り方は次のとおりです。
- 合わせる予定の靴を履いて、壁から少し離れて普段どおりに立つ
- 前の中心で、床から裾までの高さを測る
- 後ろの中心で、同じように床から裾までの高さを測る
- 前から後ろを引いた数字が、あなたの「後ろ裾の上がり」
1人で後ろを測るのは難しいので、誰かに頼むか、スマホを床に置いて横から撮った写真で比べてください。写真なら、裾の線が前から後ろに向かってどれだけ斜めに上がっているかが一目でわかります。
**靴は必ず、その服と合わせる予定のものを履いて測ってください。**かかとの高さが3cm変わると、上がり幅が1cm前後変わることがあります。
測り方②:ウエストの後ろに指が何本入るか
もう1つは、ウエストの後ろのすき間です。
普段はいている、ウエストにゴムの入っていないパンツかスカートをはきます。前のボタンを留めた状態で、後ろの中心、背骨の真上のウエストの内側に、指を縦にして差し込んでください。指が何本入るかを数えます。
指1本なら、ウエストは体に沿っています。2本入るなら、後ろだけ浮いている状態です。3本以上入るなら、前に合わせると後ろが大きく余る体型だということです。
このすき間は、腰の後ろのくぼみが深いほど大きくなります。前のウエストに合わせて買うと後ろが浮き、後ろに合わせて小さいサイズにすると前とお腹がきつくなる。反り腰の人がパンツ選びで迷うのは、たいていここです。
3人の例で、2つの数字を組み合わせる
数字の読み方を、相談でよくある3つの例で並べます。
1人目は、後ろ裾の上がりが1.5cm、ウエストの後ろに指が2本入った人です。上がりは小さいので、スカートやコートの形は好きに選べます。困っているのはパンツの後ろが浮くことだけなので、直すのはウエストの作りだけ。後ろにベルト通しのあるパンツに替えたところ、悩みがほぼなくなりました。
2人目は、上がりが3cm、指は1本でした。ウエストは合っているのに、タイトスカートをはくと横から見て裾が斜めになるのが気になる。この人は裾の形を替えます。同じ丈のプリーツスカートに替えると、前後の差は揺れの中に消えました。
3人目は、上がりが5cm、指が3本でした。両方とも大きいので、丈と後ろの作りの両方で選びます。ふくらはぎ丈で後ろにギャザーのあるスカート、後ろがゴムのウエスト。どちらか片方だけでは足りず、両方を組み合わせて初めて、横からの写真で裾がまっすぐになりました。
**数字が1つだけ大きい人は、その1つだけを直せば足ります。**2つとも大きい人は、裾とウエストを両方、別々に直してください。
測った数字は、買い物のメモに残す
測った2つの数字は、スマホのメモに残しておくと、買い物のときに迷いません。通販で選ぶときは、商品の写真で後ろ姿が載っているかを見て、裾の形と後ろの作りを確かめてください。後ろ姿の写真がないものは、届いてから測り直す前提で、返品できるかを先に確かめておくと安心です。
上がりが2cm未満の人:普通に選んでいい
後ろ裾の上がりが2cm未満なら、服の側で特別なことをする必要はほとんどありません。
2cmの差は、正面からも横からもほとんど見分けられません。人の目は裾の線の傾きにそれほど敏感ではないからです。好きな形を、普段どおりのサイズで選んでください。
ただし、ウエスト後ろのすき間のほうは別に見ます。上がりは小さくても、すき間が指2本以上ある人はいます。その場合は、下の「腰のすき間が指2本以上の人」のところを読んでください。
**気にしなくていい人が気にして、選べる服を減らしてしまうのがいちばんもったいないことです。**まず測って、2cm未満ならここで終わりにしてください。
上がりが2〜4cmの人:裾に動きのある形で吸収する
2〜4cmの上がりは、横から見るとはっきり裾が斜めになります。前から見ると気づかなくても、歩いている後ろ姿や、横からの写真で目に入る差です。
この幅の人は、裾に動きのある形を選ぶと差がほとんど消えます。フレアスカート、プリーツスカート、裾にかけて広がるAラインのワンピース。裾が揺れていると、前後の高さの差が揺れの中にまぎれて、斜めの線として読まれなくなります。
逆に、差がいちばん目立つのは、裾がまっすぐで動かない形です。タイトスカート、膝丈のストレートスカート、裾まで同じ幅の筒形のワンピース。裾の水平線が斜めに傾いているのが、そのまま見えます。
タイトスカートを着たい日は、後ろにスリットかベンツのあるものを選んでください。後ろの中心に切れ目があると、裾の線がそこで途切れて、斜めの傾きが読み取りにくくなります。
ニットのワンピースやロングカーディガンのように、柔らかく落ちる素材も、2〜4cmなら吸収してくれます。重さで裾が下に引かれて、後ろの上がりが少し戻るからです。
上がりが4cm以上の人:丈と後ろの作りで選ぶ
4cmを超えると、裾に動きのある形でも、後ろだけ短いのがわかるようになります。この幅の人は、丈そのものと、後ろの作りで選びます。
丈は、ひざ下からふくらはぎの中ほどまでの長めを選んでください。丈が長くなるほど、前後の差は丈全体に対して小さな割合になり、目立たなくなります。膝丈の4cmと、くるぶし丈の4cmでは、見え方がまったく違います。
**後ろの作りは、腰の下に切り替えや、たっぷりしたギャザーがあるものが向きます。**切り替えの下で布がもう一度広がるので、お尻の山で使われた長さを、切り替えより下の布が補ってくれます。
秋冬のスカートとワンピースの選び分け
秋冬に増えるスカートとワンピースを、上がりが4cm以上の人の目で並べると、次のように分かれます。
ニットのロングスカートは、重さで裾が下に引かれるので、4cm以上でも差が目立ちにくい形です。ただし、お尻に沿う細身のものは、お尻の山で布が持ち上がってから落ちるので、後ろの上がりが残ります。裾に向かって少し広がるものを選んでください。
巻きスカートや、前で布が重なるラップの形は、前の裾が斜めに切られていることが多く、もともと裾の線が水平ではありません。後ろの上がりがあっても、前の斜めの線にまぎれて気づかれにくい形です。
厚手のウールのタイトスカートは、いちばん上がりが目立ちます。布が硬く、裾の水平線がくっきり出るからです。着たい日は、ふくらはぎ丈以上の長さにして、後ろにスリットがあるものを選んでください。
ワンピースは、ウエストに切り替えがあるかどうかで分かれます。切り替えがあれば、切り替えの下でスカート部分が広がり、上がりを吸収します。切り替えのない筒の形は、肩から裾まで一枚の布がお尻に引っかかるので、上がりがそのまま裾に出ます。秋冬の式典やお呼ばれでワンピースを選ぶなら、ウエストに切り替えのあるものが向いています。
いちばん確実なのは、裾上げで前後差をつけてもらうことです。お直しの店で「後ろを前より何cm長く残してほしい」と伝えれば、前後の差を服の側で消してもらえます。測った上がり幅をそのまま伝えてください。
腰のすき間が指2本以上の人:後ろの作りで選ぶ
ウエストの後ろに指が2本以上入る人は、ベルトで締めるだけでは直りません。ベルトを締めると、前のほうが先に体に当たって締まり、後ろは浮いたまま、ベルトの下で布がしわになります。
指2本の人は、後ろの中心にもベルト通しが付いているパンツやスカートを選んでください。ベルトが後ろの中心で布を押さえるので、浮きがかなり収まります。後ろにベルト通しがないものは、ベルトが後ろでずり上がって、浮きを止められません。
**指3本以上の人は、ウエストの後ろだけゴムになったものか、お直しで後ろをつまむかのどちらかです。**後ろゴムは前から見るとすっきりしたウエストに見えて、後ろの余りをゴムが吸収してくれます。お直しは、後ろの中心の縫い目で余った分をつまむので、見た目はほとんど変わりません。
サイズを小さくして後ろに合わせるのは、勧めません。前とお腹がきつくなり、座ったときにボタンが引かれて、かえってお腹が出て見えるからです。前に合わせて選び、後ろは作りか直しで合わせる。この順番を守ってください。
秋冬のコート:後ろが跳ねる形、跳ねない形
秋冬に反り腰でいちばん目立つのは、実はコートです。
コートは長くて重く、布が硬いので、腰の後ろのカーブに沿わずに、お尻の山から外に向かってまっすぐ落ちようとします。その結果、後ろの裾が前より持ち上がり、横から見るとコートの後ろが跳ねたように見えます。
**跳ねやすいのは、肩から裾まで切り替えのない、背中から離れて広がる形です。**Aラインのコートや、肩から直接広がるテントのような形は、後ろ身頃がお尻の山に引っかかって、その下が浮きます。
跳ねにくいのは、腰の上で一度体に沿わせる作りがあるものです。ウエストにベルトがあるコート、背中に切り替えやダーツがあるコート、後ろにベルトだけが付いたもの。腰の上で布を一度体に寄せておくと、お尻の山を越えたあとの布が素直に下に落ち、後ろの裾が持ち上がりません。
ベルトのあるコートなら、ベルトを後ろで締めるだけでも違います。前は開けたままにしていても、後ろのベルトが腰の上で布を押さえていれば、後ろの跳ねは止まります。
後ろにベンツのあるコートも、跳ねを目立たなくします。歩くとベンツが開いて、後ろの裾が左右に分かれるので、持ち上がった1枚の板には見えなくなります。
コートの丈ごとの見え方
コートは丈で、後ろの跳ねの出方が変わります。
腰丈の短いコートやジャケットは、裾がちょうど腰のくぼみか、お尻の山の上あたりで終わります。くぼみの位置で終わると、裾が背中から浮いて後ろに出っ張ります。短い丈を選ぶなら、裾が腰のくぼみより上で終わるもの、あるいはお尻を半分覆うくらいの丈のものにしてください。
膝丈前後のコートは、いちばん跳ねが目立つ丈です。お尻の山を越えたあとの布が膝まで続くので、持ち上がった角度がそのまま裾の高さの差になります。この丈を選ぶなら、腰の上で布を沿わせる作りがあるものを優先してください。
ふくらはぎ丈以上のロングコートは、丈が長いぶん、前後の差が全体に対して小さく見えます。ただし布が重いほどお尻の山に引っかかる力も強くなるので、厚手のウールのロングコートは、後ろにベルトかベンツがあるものを選ぶと安心です。
ダウンと中綿のコート
ダウンや中綿のコートは、布に厚みがあるぶん、体に沿わずに外に広がります。反り腰の人がいちばん後ろの跳ねに困る上着です。
選ぶときは、ウエストにドローコードやベルトがあるものを選んでください。腰の上でコードを少し絞るだけで、後ろの布が体に寄り、お尻を越えたあとの裾が下に落ちます。前は絞らず、後ろだけ絞れる作りなら、なおいいでしょう。
横に何本も入ったキルティングの線は、後ろの裾が持ち上がっていると、線ごと斜めに傾いて見えます。線が多いものほど傾きが目立つので、上がりが4cm以上ある人は、縦長の区切りか、線の少ないものを選んでください。
秋冬のニット:裾が背中で浮かない長さ
ニットは柔らかいので、コートより反り腰に沿いやすい服です。それでも、裾の長さを間違えると背中で浮きます。
いちばん浮くのは、裾がちょうど腰のいちばんくぼんだ位置で終わる丈です。くぼみの上で裾が終わると、裾のリブが背中に沿わずに、くぼみの上で浮いて後ろに出っ張ります。前は体に沿っているのに、後ろだけ持ち上がった裾が、横から見えます。
**ニットの裾は、腰のくぼみより上で終わらせるか、お尻の山を越える長さにしてください。**短めの丈ならくぼみより5cm以上上、長めの丈ならお尻のいちばん高い位置より下まで。そのあいだで終わる丈がいちばん浮きます。
裾のリブがきつく締まるものは、浮きを強調します。リブが体を締めて、くぼみの上で裾を一直線に張るからです。裾のリブがゆるいもの、あるいはリブのないまっすぐな裾のほうが、背中に沿って落ちます。
秋冬に厚手のローゲージを着る日は、とくに丈を確かめてください。編み地が厚いほど裾が体に沿わず、浮いた分がはっきり見えます。
パンツ:後ろの股上と、前のタック
パンツは、ウエスト後ろのすき間と、もう1か所、後ろの股上の長さで選びます。
後ろの股上が短いパンツは、反り腰の人がはくと、後ろのウエストが下に引っぱられて、しゃがんだり座ったりしたときに背中が出ます。後ろのカーブが深いぶん、前と同じ股上では足りないからです。
試着のときは、立って確かめるだけでなく、一度しゃがんでください。しゃがんだときに後ろのウエストが下がって、背中が見えるようなら、後ろの股上が足りていません。股上の深いもの、あるいは後ろの股上が前より長く作られたものを選びます。
前にタックが入ったパンツは、反り腰の人のお腹まわりに向いています。タックが前に少しゆとりを作るので、お腹の前に布が張りつかず、お腹が出て見えにくくなります。前が平らなパンツは、お腹の丸みをそのまま拾います。
座る予定がある日は、座って確かめる
秋冬は、座る時間が長い予定が増えます。帰省先の座敷、忘年会のお店、長距離の移動。立っているときは平気でも、座ると後ろのウエストが下がって背中が出る、という困りごとがここで出ます。
座る予定がある日のパンツは、試着のときに椅子に座るだけでなく、床に正座かあぐらで座ってみてください。床に座ると、椅子より腰が丸まって、後ろの股上がいちばん引っぱられます。それでも背中が出ないものなら、どこに座っても大丈夫です。
背中が出るのが心配な日は、トップスの丈をお尻の山より下まであるものにするか、ウエストの後ろに少しかかる長さのインナーを重ねてください。パンツを替えなくても、背中が見えるのは防げます。
ワンピースで床に座る日は、後ろの裾が上がっているぶん、座ったときに後ろが短くなります。立ったときに膝が隠れる丈でも、正座すると膝が出ることがあるので、座る予定の日は、立った状態で膝より10cm以上長い丈を選んでおくと安心です。
体型別のパンツの選び方は体型別パンツの選び方にまとめています。この記事では、反り腰で困りやすい後ろ側に絞りました。
トップスはインするか、出すか
反り腰の人がトップスをインすると、腰の後ろのくぼみに布が引かれて、後ろだけたるんだり、逆に前だけ引っぱられたりします。
インするなら、前だけ入れて後ろは出しておく、という入れ方が向いています。前はウエストの位置がはっきりして脚が長く見え、後ろはくぼみを布が覆って、たるみも浮きも隠れます。
全部インしたい日は、トップスの後ろ側を少し引き出して、くぼみの上にゆとりを作ってください。ぴったり全部しまい込むと、腰の後ろの線がそのまま出ます。
ベルトを巻く高さ
ワンピースやコートにベルトを巻くとき、巻く高さでも後ろの見え方が変わります。
腰のくぼみのいちばん深い位置に巻くと、前は体に沿うのに、後ろはベルトがくぼみに落ち込んで、ベルトの上下で布がふくらみます。後ろから見ると、ベルトの下で布が外に張り出して、お尻が大きく見えます。
ベルトは、くぼみより2〜3cm上、つまり本来のウエストより少し高い位置に巻いてください。くぼみの上でベルトが布を押さえるので、その下の布がお尻に沿って素直に落ちます。前から見ても、ウエストの位置が上がって脚が長く見えます。
太いベルトより、細めのベルトのほうが反り腰には向いています。太いベルトは前で体に当たってから後ろへ回るまでに角度がつき、後ろで浮きやすいからです。
**出して着るなら、裾はニットと同じ考え方で、くぼみより上かお尻の山より下で終わらせます。**くぼみの位置で終わる丈は、後ろで浮きます。インしたときにどう見えるかは、骨格の違いでも変わります。トップスをインすると太って見える|骨格別に秋冬のニットとシャツを直すも合わせて読んでください。
どちらとも取れるとき①:お腹とお尻、どちらが目立っているか
反り腰の悩みは、「お腹が出て見える」と「お尻が大きく見える」のどちらかで語られることが多くあります。同じ反り腰でも、目立っている場所によって直す場所は違います。
横からの写真を1枚撮って、前と後ろのどちらの線が気になるかを見てください。
前の線、つまりお腹の丸みが気になるなら、前の作りを直します。前にタックのあるパンツ、前にゆとりのあるワンピース、前を開けて縦の線を作るコート。前に布のゆとりを作ると、お腹の線が布の中に隠れます。お腹まわりの選び方はお腹が目立たない服でも書いています。
後ろの線、つまりお尻の山が気になるなら、後ろの作りを直します。後ろにギャザーや切り替えのあるスカート、後ろにベルトのあるコート、お尻を越える丈のトップス。
**両方とも気になる人は、後ろを先に直してください。**後ろの裾が持ち上がると、横から見たとき前に向かって体が傾いたように見え、それがお腹を前に押し出して見せるからです。後ろの裾を下ろすと、お腹の見え方も一緒に変わることがよくあります。お尻の見え方はお尻が大きく見えるも参考になります。
予定ごとに、どちらを優先するか
秋冬の予定によっても、前と後ろのどちらを優先するかは変わります。
通勤の日は、人に見られるのが正面と、座っている姿の横です。机に向かって座ると、お腹の前の布にしわが寄るので、前のゆとりを優先してください。前にタックのあるパンツや、前を開けて着るカーディガンが向いています。
式典やお呼ばれの日は、受付や記念撮影で並んで立つ時間が長く、後ろ姿や横からの姿がよく見られます。この日は後ろを優先します。ウエストに切り替えのあるワンピースに、後ろにベルトのあるコート。並んだときに後ろ裾が上がっていないかを、出かける前に横からの写真で確かめておくと安心です。
休日の買い物や散歩は、歩く時間が長くなります。歩くと後ろ裾の上がりが強くなるので、裾に動きのある形が楽です。プリーツやフレアのスカート、ベンツのあるコートを選んでください。
どちらとも取れるとき②:日によって上がり幅が違う
同じスカートなのに、ある日は後ろ裾が気にならず、別の日は上がって見える。こういうことはよくあります。
いちばん大きいのは、靴の違いです。ヒールのある靴を履くと、かかとが上がって骨盤が前に傾きやすくなり、後ろ裾の上がりが増えます。平たい靴の日は気にならないのに、ヒールの日だけ後ろが短く見えるなら、靴が原因です。
**服を測るときと、選ぶときは、合わせる靴を決めてからにしてください。**ヒールの日によく着る服は、ヒールで測る。平たい靴の日の服は、平たい靴で測る。1足で測った数字を、すべての服に当てはめないのがこつです。
もう1つは、荷物の重さです。重いかばんを片方の肩にかける日は、体が傾いて、裾の高さも左右でずれます。通勤の日と休日で後ろ姿が違って見えるなら、かばんの持ち方も確かめてください。
季節の途中で、上がり幅が変わったと感じたら
同じ服なのに、秋の始めと冬の終わりで後ろ裾の見え方が違う、と感じることもあります。
いちばん多い理由は、下に重ねる服の厚みです。寒くなって厚手のタイツや、腰まわりに重ねるインナーが増えると、お尻のまわりに厚みが足され、スカートの後ろが余計に持ち上がります。秋に測って問題なかったスカートも、冬の重ね着で上がり幅が1cmほど増えることがあります。
冬に入ったら、いちばん厚い重ね着をした状態で、もう一度前後の裾を測ってください。数字が2cmの境目をまたいだら、選び方も1段変えます。
どちらとも取れるとき③:試着室では平気、歩くと気になる
試着室の鏡で見たときは何ともなかったのに、外を歩くと後ろ裾が気になる。これも反り腰の人によくあることです。
理由は、試着室の鏡が正面だからです。正面の鏡では、裾の前後差はほとんど見えません。歩くと、裾は前後に揺れて、後ろが上がる動きが強くなります。
試着のときは、正面だけでなく、横向きで鏡に映って、スマホで横からの写真を1枚撮ってください。それから試着室の中で数歩足踏みをして、もう1枚撮ります。止まっているときと動いたあとで、後ろ裾の高さがどれだけ変わるかを見ます。
**動いたあとに後ろが2cm以上上がったままなら、その服は外では上がって見えます。**裾に動きのある形を選び直すか、丈を長くするか、後ろの作りがあるものに替えてください。
お直しで頼めること
反り腰の服の悩みは、お直しで解決できることが多い分野です。買ったあとで後ろが合わないと気づいたら、手放す前に相談してみてください。
頼めることは主に3つあります。
1つ目は、裾上げのときの前後差です。後ろを前より長く残してもらえば、着たときに前後の高さがそろいます。測った上がり幅を、数字で伝えるのがいちばん確実です。
2つ目は、ウエストの後ろのつまみです。後ろの中心の縫い目で余った分をつまんでもらうと、後ろの浮きがなくなります。指が何本入ったかを伝えると、どれくらいつまめばいいかの目安になります。
3つ目は、コートの後ろにベルトを付けることです。後ろだけのベルトを腰の上に付けてもらうと、後ろの跳ねがかなり収まります。コートの形を大きく変えずにできる直しです。
直す前に、自分でできる確かめ方もあります。後ろのウエストの浮いた分を、洗濯ばさみかクリップで内側からつまんで、横からの写真を撮ってみてください。つまんだ状態で後ろがすっきりするなら、お直しでつまめば同じ見え方になります。コートなら、後ろの腰の上に手持ちのベルトを当てて、背中側だけで押さえた写真を撮ります。跳ねが止まるなら、後ろベルトの直しが効く形です。
どの直しも、頼む前に写真で効き目を確かめておくと、直したのに変わらなかった、ということが起きません。直しにかかる日数は店によって違うので、秋冬の予定に着たい服は、早めに持ち込んでください。
**直すときは、合わせる靴を持っていってください。**靴で上がり幅が変わるので、その靴を履いた状態で測ってもらうと、直したあとのずれがありません。
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よくある問い
- Q. 反り腰かどうか、自分ではわかりません
- 姿勢の判定はこの記事ではしません。服の側で見ます。膝丈くらいのスカートをはいて、床から裾までの高さを前と後ろで測ってください。後ろが前より2cm以上短ければ、服選びで反り腰のことを考えたほうがいい状態です。2cm未満なら、普通に選んで困ることはほとんどありません。
- Q. スカートの後ろだけ短くなるのはなぜですか
- 腰からお尻にかけての後ろ側のカーブが深いと、布がお尻の山を越えるまでに長さを使うので、そのぶん後ろの裾が上がります。前後で同じ長さに裁たれた服は、体の上では後ろが短くなります。裾に動きのある形を選ぶか、裾上げのときに前後差をつけてもらうと揃います。
- Q. ウエストの後ろが浮いて、ベルトをしても直りません
- ウエストの後ろに指が2本以上入るなら、ベルトで締めても前が先に締まって後ろは浮いたままになります。後ろだけゴムになったものを選ぶか、お直しで後ろの中心をつまんでもらうのが確実です。2本までなら、ベルト通しが後ろの中心にも付いているものを選ぶとかなり収まります。
- Q. ヒールを履くと、余計に後ろ裾が上がる気がします
- かかとが上がると、骨盤が前に傾きやすくなるので、上がり幅が増えることがあります。測るときは、その服を合わせる予定の靴を履いて測ってください。平たい靴で測って選んだ服を、ヒールの日に着ると後ろ裾が上がって見える、というずれはここから起きます。
— メグラシ編集部





