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胸が大きい方が似合う服|秋冬は胸の頂点と胸下の長さで形を選ぶ

メグラシ編集部//読了 20分
胸のすぐ下に切り替えのある焦げ茶のVネックのニットワンピースを着た女性が、駅のコンコースで一歩踏み出している。首元から下が写り、布は胸の下からまっすぐ下へ落ちている

**あなたに似合う服を決めるのは、胸の大きさそのものではなく、胸の下の長さです。**胸の下の付け根から、ウエストのいちばん細いところまでを定規で測ってください。

**10cm未満なら、ウエストで締める服が似合います。13cm以上なら、胸のすぐ下で切り替える服か、前で布を重ねる服が似合います。**どちらの場合も、胸の頂点から落ちた布が、胸の下で一度体に戻ることが条件です。戻る場所がある服を着ると、胸は胴の厚みではなく、曲線として見えます。

胸が大きい方が似合う服は、たしかにあります。胸のふくらみがあるからこそ、布の流れに上下の変化がつき、同じ形の服でも立体的に見えるからです。ただし、その良さが出るのは、布が胸の頂点からまっすぐ下に張らない服に限られます。

太って見える理由そのものは胸が大きいと太って見える服装|布が胸の高さで止まっているだけに、縦の線の作り方は胸が大きい人に似合う服の選び方|縦の線をどこに作るかに書いています。この記事では、秋冬にいちばん着る回数の多いニットとワンピースを中心に、2か所の寸法から形を選ぶ手順を順に書きます。

結論:胸下の長さで戻す場所を、胸の頂点の高さで襟ぐりを決める

先に、測った数字ごとの答えを置きます。

測る場所結果似合う形
胸の下の付け根からウエストまで10cm未満ウエストでベルトを締める、ウエストで切り替える
胸の下の付け根からウエストまで10〜13cm前で布を重ねるカシュクール、ラップの形
胸の下の付け根からウエストまで13cm以上胸のすぐ下の切り替え、胸下で結ぶ形
胸の頂点の高さ肩先と肘の中ほどより上浅めのVネック、ボートネック
胸の頂点の高さ肩先と肘の中ほどより下深めのVネック、縦に開く襟

上の3行が「布を胸の下のどこで体に戻すか」、下の2行が「胸の上の面をどれだけ見せるか」です。2つは別々に決めて、組み合わせて着ます。

たとえば、胸下が8cmで頂点が高い人なら、浅めのVネックのニットをウエストでベルトを締めて着る形です。胸下が14cmで頂点が低い人なら、深めのVネックで胸のすぐ下に切り替えのあるワンピースが似合います。

胸が大きい方が似合う服は、布が胸の下で一度体に戻る服

胸が大きいと、服の布は胸の頂点でいったん前に押し出されます。押し出された布は、重さでそのまま下に落ちます。何もしなければ、布は胸の頂点からまっすぐ裾まで垂れ下がり、胸の頂点から下の胴が、すべて胸の厚みと同じ太さに見えます。

これが「胸があると太って見える」の正体です。胸の頂点と裾が1本の直線でつながると、その直線の内側はすべて体の厚みとして読まれます。実際の胴は胸の下で細くなっているのに、外から見えるのは布の直線だけになります。

逆に、胸の頂点から落ちた布が、胸の下のどこかで体に向かって戻ると、胸のふくらみはそこで終わったことが外から見えます。ふくらみが終わる点が見えれば、胸は胴の一部ではなく、胴の上にある曲線として読まれます。胸が大きいことが似合う側に転ぶのは、この戻りがあるときだけです。

戻し方は大きく3つあります。ウエストで締めて戻す方法、胸のすぐ下で切り替えて戻す方法、前で布を重ねて斜めに戻す方法です。どれを選ぶかは、胸の下にどれだけの長さがあるかで決まります。

測るのは2か所|胸の頂点の高さと、胸の下の付け根からウエストまで

測るときは、ふだんいちばんよく着けている下着を着けてください。下着が変わると、胸の頂点の高さも胸の下の位置も変わります。服を選ぶ基準は、ふだんの状態で取るのがいちばん外れません。

**1か所目は、胸の頂点の高さです。**鏡の前で横向きに立ち、腕を体の横に自然に下ろします。肩のいちばん外側の骨(肩先)と、肘の曲がるところの中ほどを見てください。胸のいちばん前に出ているところが、その中ほどより上にあるか下にあるかを見ます。定規を使うなら、肩先から肘までを測って半分の位置に指を置き、胸の頂点の高さと比べます。

中ほどより上にある人は、胸の上の面が短く、首元から胸までの距離が詰まっています。中ほどより下にある人は、胸の上の面が長く、首元から胸までのあいだに平らな面が広く残ります。この差で、似合う襟ぐりの深さが変わります。

**2か所目は、胸の下の付け根からウエストまでの縦の長さです。**胸のふくらみが終わって肋骨に沿い始める線(下着の下端が当たる線)に、定規の端を当てます。そこから真下に、ウエストのいちばん細いところまでを測ります。ウエストの位置がわからないときは、体を左右に軽く倒して、脇腹にしわが寄るところを探してください。そこがウエストです。

この長さが短い人は、胸のふくらみとウエストのくびれが近くにあります。長い人は、胸の下とウエストのあいだに肋骨の面が長く続きます。布を戻す場所が、この長さで変わります。

胸下が10cm未満の人は、ウエストで布を戻す

胸の下の付け根からウエストまでが10cm未満の人は、胸の下とウエストがほとんど同じ高さにあります。布を戻す場所は、ウエストそのもので構いません。

**ウエストでベルトを締めるか、ウエストに切り替えのある服が似合います。**胸のふくらみが終わってすぐにくびれが来るので、ウエストで布を締めると、胸の頂点からの戻りがそのまま胴の曲線になります。秋冬なら、ニットワンピースに細めのベルトを1本足すだけで形が変わります。

この長さの人が胸下切り替えの服を着ると、切り替えの線がウエストより上の、胸のすぐ近くに来ます。切り替えとウエストのあいだに数cmしか余白がないので、胸と切り替えと腰が詰まって見えます。胸下切り替えが似合わないと感じていた人は、この長さに当てはまっていることが多いはずです。

ベルトの太さは、3cm以下が目安です。太いベルトは、胸の下とウエストのわずかなあいだを埋めてしまい、胸のすぐ下から腰までが一つの塊に見えます。細いベルトなら、胸の下に少しだけ余白が残り、戻りの曲線が見えます。

トップスを単体で着る日は、裾の扱いで戻りを作ります。前だけ裾を入れる、ウエストの高さで裾を結ぶ、といった方法です。裾の入れ方は胸が大きい人の服で着痩せ|トップスの裾は前だけインか出すかを胴で選ぶで詳しく扱っています。

胸下が13cm以上の人は、胸のすぐ下で布を戻す

胸の下の付け根からウエストまでが13cm以上の人は、胸の下とウエストのあいだに長い面があります。ウエストだけで布を締めると、胸の頂点からウエストまでの13cm以上のあいだ、布が斜めに張ったままになります。胸の下で戻らず、ウエストまで一気に絞られた形になるので、胸の下に三角の空間ができ、上半身が逆三角に重く見えます。

**この長さの人には、胸のすぐ下で切り替えた服が似合います。**切り替えの線が、胸のふくらみが終わる線にぴったり重なると、布はそこで体に戻り、そこから下は胴に沿って落ちます。胸の下の長い面が、すっきりした縦の面として見えるようになります。

切り替えの位置は、胸の下の付け根に重ねるのが正解です。1cm上にずれると、切り替えの線が胸の頂点に近づき、胸を下から押し上げたように見えます。1cm下にずれると、切り替えと胸のあいだに布のたるみが残ります。試着するときは、切り替えの縫い目を指でなぞって、胸の下の付け根と重なっているかを確かめてください。

**切り替えから下の布は、広がらずにまっすぐ落ちる形を選びます。**切り替えの下からすぐに裾が広がる形は、胸から下が大きな台形になります。切り替えから腰まではまっすぐで、腰より下でゆるやかに広がる形なら、胸の下の戻りが消えません。

胸の下で結ぶリボンや、胸の下で前を合わせるボタンも、同じ働きをします。結び目やボタンの位置が胸の下の付け根にあれば、切り替えと同じように布を戻せます。

胸下が10〜13cmの人は、前で布を重ねて斜めに戻す

胸の下からウエストまでが10〜13cmの人は、ウエストで締めても胸のすぐ下で切り替えても、どちらでも大きくは外れません。ただ、どちらにも少しずつ余白や詰まりが出ます。

この長さの人にいちばん似合うのは、前で布を重ねるカシュクールやラップの形です。前身頃が斜めに重なると、布は胸の頂点から斜め下へ向かい、胸の下からウエストまでのあいだで体に戻ります。戻る位置が1点ではなく斜めの線になるので、胸下の長さが中ほどの人の、どちらつかずの余白をきれいに埋めてくれます。

重ねの深さは、合わせ目がウエストの高さで交わるくらいが目安です。合わせ目が胸の下で交わる浅い重ねは胸下切り替えに近く、ウエストより下で交わる深い重ねは、胸の下に布の余りを残します。

秋冬のニットなら、前で重ねるカーディガンやニットのラップワンピースが使えます。カーディガンを羽織る日の留め方は胸が大きい人の着痩せカーディガン|留めるボタンと前立ての線で選ぶも参考になります。

襟ぐりは、鎖骨のくぼみから胸の頂点までの半分で止める

布の戻し方と別に決めるのが、襟ぐりの深さです。胸が大きい人は、首元から胸の頂点までの面が、正面から見たときにいちばん面積の大きい平らな面になります。この面をどのくらい布で覆うかで、胸の位置の見え方が変わります。

**Vネックの先端は、鎖骨のあいだのくぼみから胸の頂点の高さまでの、半分の位置に来るのが目安です。**くぼみから胸の頂点の高さまでを測り、その半分の位置に指を置いてください。Vの先端がそこに来るものが、その人にとっての標準の深さです。

半分より浅いと、胸の上に平らな布の面が大きく残ります。面が大きいと、胸のふくらみが始まる位置が下がって見え、胸全体が低く見えます。半分より深いと、前かがみになったときに胸元が開きすぎて、着ている本人が落ち着きません。

胸の頂点が高い人は、くぼみから頂点までが短いので、半分の位置も浅くなります。深いVネックは似合いにくく、浅めのVや、横に広く開くボートネックのほうが合います。胸の頂点が低い人は、くぼみから頂点までが長いので、深めのVネックが似合います。丸首のニットを着ると、胸の上の面が布で全部覆われて、胸の位置がさらに低く見えやすくなります。

丸首を着たい日は、首元にスカーフや長めのネックレスで縦の線を1本足してください。縦の線の下端が、くぼみから胸の頂点までの半分あたりに来ると、Vネックと同じ働きをします。

秋冬の素材は、編み目の大きさと布の落ちる重さで選ぶ

秋冬は、布の厚みが増える季節です。厚い布は胸の頂点で前に押し出される量も大きくなるので、戻りを作るのが少し難しくなります。素材を選ぶときは、2つのことを見てください。

**1つ目は、編み目の大きさです。**太い糸で目の大きい編み地は、胸の頂点で編み目が横に引き伸ばされます。胸の部分だけ柄が広がって見えるので、胸のふくらみがそのまま面積の大きさとして読まれます。目の詰まった細かい編み地なら、引き伸ばされても目立ちません。厚手を着たい日は、縦にうねの通るリブ編みが向いています。うねが胸の上で外へ広がり、胸の下でまた寄るので、編み地そのものが戻りの線を描いてくれます。

**2つ目は、布の落ちる重さです。**手で布を持ち上げて離したときに、すとんと落ちる布は、胸の頂点から下でも体に沿って落ちやすくなります。張りのある布は、胸の頂点から前に張り出したまま下まで続きます。秋冬のワンピースなら、張りの強い厚手の織物より、落ち感のあるニットや、薄手のウールのジャージーのほうが戻りを作りやすい素材です。

ニットの身幅とゆとりの考え方は胸が大きくても太って見えないニット|身幅のゆとりと裾の浮きで選ぶで詳しく扱っています。

シャツとブラウスは、胸の頂点の高さにボタンが来るかで選ぶ

前を開け閉めするシャツやブラウスは、ニットよりも戻りを作りにくい服です。布に伸びがないので、胸の頂点で押し出された布が、そのままボタンとボタンのあいだを引っ張ります。

**選ぶときは、ボタンの1つが胸の頂点と同じ高さに来るかを見てください。**頂点の高さにボタンがあれば、いちばん引っ張られる位置で前が留まり、合わせ目が開きません。頂点がボタンとボタンのちょうど中間に来ると、そこで前立てが口を開け、横に引かれたしわが胸の上に集まります。ボタンの開き幅とダーツの位置の見方は胸が大きい人の服選び|ボタンの開き幅とダーツの先端位置で決めるにも書いています。

シャツの場合も、戻りの作り方は同じです。胸下が10cm未満の人は、裾をウエストに入れて、ウエストで戻します。13cm以上の人は、裾を出したまま、胸のすぐ下の高さで前を1か所だけ軽くつまむように、上に羽織るものの留め位置で戻りを作ります。10〜13cmの人は、裾の前だけを入れる形がいちばん自然です。

秋冬は、シャツの上にニットのベストや薄手のカーディガンを重ねることも多くなります。重ねる側の襟ぐりも、鎖骨のくぼみから胸の頂点までの半分の位置で止まるものを選ぶと、シャツの前立ての縦の線がVの中に残り、胸の上の面が分かれて見えます。

スカートとパンツは、戻りの位置から下の線をつなげる

胸の下で布を戻しても、その下にはく服で線が途切れると、戻りの効き目は半分になります。下にはく服は、戻りの位置から下へ、縦の線がつながるかどうかで選んでください。

**胸下が10cm未満でウエストで戻す人は、ウエストの位置がそのまま上下の境目になります。**ウエストの高さで履く、ウエストに少し寄せた位置のスカートやパンツが合います。腰骨まで下がる低い位置のパンツをはくと、ウエストで作った戻りの下に、もう一段おなかの面が見え、上下の境目が2つになります。

**胸下が13cm以上で胸のすぐ下で戻す人は、上下の境目を胸の下に置き、そこから下を長い1本の面にします。**トップスを外に出して着る日は、トップスの裾と、スカートやパンツの色をそろえると、胸の下から足元まで縦の面が続きます。トップスとボトムスの色が大きく違うと、裾の位置にもう1本横の線ができ、胸の下の戻りとあいだの面が区切られます。

スカートの形は、腰から下でゆるやかに広がるものが、どの長さの人にも合わせやすい形です。腰から急に大きく広がる形は、胸のふくらみと上下で張り合い、胴の細い部分が小さく挟まれて見えます。パンツなら、腰から裾までまっすぐ落ちる形を選ぶと、胸の下で作った縦の面がそのまま脚まで延びます。

靴とのつながりも少しだけ見ておきます。秋冬は足元が重くなりがちで、足先に色の濃い量が集まると、上の胸と下の足元の両方に重さが出て、間の胴が短く見えます。ボトムスと靴の色を近づけると、胸の下から足先までが1本の面にまとまります。

胸の頂点が中ほどぴったり、胸下が10〜13cmのとき

測った数字が境目に乗る人は少なくありません。胸の頂点が肩先と肘の中ほどとちょうど同じ高さだった人、胸下がちょうど10cmや13cmだった人です。

**胸の頂点が中ほどぴったりのときは、Vの深さを半分の位置に合わせるだけで足ります。**浅めか深めかを迷う必要はありません。半分の位置そのものが、その人の答えです。それでも迷うなら、浅めのVを選び、首元に長めのネックレスを足して、Vの先端より少し下まで縦の線を伸ばしてください。あとから深さを足すのは簡単ですが、深いVを浅く見せるのは難しいからです。

**胸下がちょうど10cmのときは、ウエストで締める側に寄せます。**10cmは、ウエストで締めたときに胸の下に残る余白がぎりぎり許せる長さです。胸下切り替えに寄せると、切り替えとウエストの距離が近すぎて詰まって見える日が出ます。ベルトは細めにして、胸の下に余白を残してください。

**胸下がちょうど13cmのときは、前で重ねる形を第一候補にします。**胸下切り替えにも寄せられる長さですが、切り替えの位置が1cmずれただけで印象が変わるので、試着できない服で選ぶと外れやすくなります。前で重ねる形は、合わせ目の深さを着るたびに調整できるので、境目の人の失敗が少なくなります。

左右で胸の高さが違う、あるいは日によって胸下の長さの感じ方が違うこともあります。下着を替えた日、季節で体の厚みが変わった日などです。その場合は、いちばんよく着る下着を着けた日の数字を基準にしてください。迷ったときは、前で重ねる形に戻れば、大きく外れることはありません。

数字が境目にあるということは、どちらに寄せても大きくは外れないということです。ここで時間をかけるより、1着選んで実際に鏡の前で前かがみや腕上げを試したほうが、早く答えが出ます。

似合う形のはずなのに太って見える日の直し方

寸法どおりに選んだのに、着てみると太って見える日があります。多くの場合は、次の4つのどれかです。

**1つ目は、下着が変わって胸の頂点の位置が変わっている場合です。**測ったときと違う下着を着けていると、胸の頂点が1〜2cm上下します。胸下切り替えの服は、この差でいちばん印象が変わります。似合うはずの服が合わないと感じたら、まず測ったときと同じ下着かを確かめてください。

**2つ目は、後ろの裾が前より上がっている場合です。**胸が大きいと、前身頃が胸の分だけ引き上げられ、そのぶん後ろの裾が下がるか、前の裾が上がります。横から見て裾が水平でないと、胸の頂点から前の裾までが斜めに張り、戻りが消えます。前と後ろの裾の差の見方は胸が大きい人の服は前裾と後ろ裾の差で選ぶにまとめてあります。

**3つ目は、肩の位置が落ちている場合です。**肩の縫い目が肩先より外へ落ちる服は、胸の頂点の高さに袖の付け根の布が加わり、胸の高さで横幅が増えます。胸の頂点が低い人ほど、落ちた肩の縫い目と胸の頂点が近くなり、胸の高さに横の量が集まります。肩の縫い目は、肩先から2cm以内に収まるものを選んでください。

**4つ目は、袖が胸の高さで太くふくらんでいる場合です。**秋冬のニットやブラウスには、二の腕のあたりで袖が大きくふくらむ形がよくあります。袖のいちばん太いところが胸の頂点と同じ高さにあると、正面から見たときに、胸の横幅と袖の横幅が1本の帯のように横へつながります。胸の高さに横の量が集まるので、胸の下で戻りを作っても、上半身が四角い塊に見えます。袖のふくらみは、肘より下に来る形か、肩から手首まで細さの変わらない形を選んでください。腕を体の横に下ろしたときに、袖の外側の線と胸の外側の線のあいだに、指1本ぶんのすき間が見えるくらいが目安です。

4つのどれにも当てはまらないのに太って見える日は、服ではなく、その日の姿勢や疲れが出ていることもあります。似合う形の服を1着決めておけば、そういう日でも、少なくとも服のせいではないと判断できます。

ワンピース1枚で着る日と、上に重ねる日

秋冬は、ワンピースの上にカーディガンやコートを重ねる日が増えます。1枚で着たときに似合っていた形も、上に重ねると戻りが隠れてしまうことがあります。

**1枚で着る日は、この記事の寸法どおりで構いません。**ウエストで締める、胸のすぐ下で切り替える、前で重ねる、のどれかで戻りを作り、Vの深さを半分の位置に合わせます。

**上に重ねる日は、上着の前を開けて、内側の戻りが見えるようにします。**前を閉じると、上着の布が胸の頂点からまっすぐ下へ張り、内側でせっかく作った戻りが外から見えなくなります。前を開けて、左右の前立ての線のあいだから、内側の切り替えやベルトが見えるようにしてください。

コートの前を開けるか閉めるかの判断は胸が大きくても太って見えないコート|前を閉める日と開ける日の選び方で扱っています。式典やお呼ばれの日のワンピースは胸が大きい人の太って見えない服|秋冬のお呼ばれと式典のワンピースも参考にしてください。

上着の丈も見ておきます。上着の裾が、内側のベルトや切り替えと同じ高さで終わると、横の線が2本重なって胴が区切られます。上着の裾は、内側の戻りの位置より10cm以上下に来るものを選ぶと、縦の線が途中で切れません。

試着室で確かめる3つの動き

服を選ぶときは、試着室で立った姿だけを見ても足りません。胸が大きい人の服は、動いたときに戻りが崩れることが多いからです。3つの動きを試してください。

**1つ目は、前に30度ほどかがむ動きです。**Vネックの先端が開きすぎないか、胸下の切り替えが上にずれないかを見ます。かがんだときに切り替えの線が胸の頂点の方へ上がってくる服は、ふだんの動きのなかで何度も位置がずれます。

**2つ目は、両腕を肩の高さまで上げる動きです。**前身頃が胸の分だけ引き上げられて、裾がどれだけ上がるかを見ます。ウエストで締める服なら、ベルトの位置が上にずれないか、前で重ねる服なら、合わせ目が開かないかを確かめてください。

**3つ目は、椅子に座る動きです。**座ると、胸の下からウエストまでの長さが少し縮みます。胸下切り替えの服は、座ったときに切り替えから下の布がおなかの上でたるみます。たるみが横の線として目立たないか、鏡で横から見てください。座る時間が長い日の服は、この3つ目の動きで選ぶのがいちばん確かです。動きを中心にした選び方は胸が大きいとスーツが似合わない|座る・お辞儀・腕を出す動きで選ぶにも書いています。

手持ちの服で、今日から試す順番

最後に、新しく買わずに試せる順番をまとめます。

  1. ふだんの下着を着けて、胸の頂点が肩先と肘の中ほどより上か下かを見る
  2. 胸の下の付け根からウエストまでを定規で測る
  3. 10cm未満なら、手持ちのワンピースやニットにウエストで細いベルトを足す
  4. 13cm以上なら、胸のすぐ下で切り替えた服か、胸の下で結べる服を探す。手持ちに無ければ、前で重ねる形のカーディガンを胸の下で1か所だけ留める
  5. 10〜13cmなら、前で重ねる形を選び、合わせ目をウエストの高さに合わせる
  6. 鎖骨のくぼみから胸の頂点の高さまでを測り、半分の位置にVの先端が来るかを見る。丸首の日は、縦の線を半分の位置まで足す
  7. 前かがみ・腕上げ・座るの3つの動きで、戻りが崩れないかを確かめる

7つのうち、まず効くのは2と、それに合わせた3〜5のどれかです。胸が大きいことは、布の流れに変化をつけられるということでもあります。隠すことより、胸の下にどう戻りを作るかを先に決めると、似合う服はずっと選びやすくなります。

よくある問い

Q. 胸が大きいとどんな服が似合いますか
胸の頂点から下に落ちた布が、胸の下のどこかで一度体に戻る服です。戻る場所がないと、布が胸の頂点からまっすぐ下へ張り、胴全体が胸の厚みで太く見えます。戻す場所は、胸の下の付け根からウエストのいちばん細いところまでの長さで決めてください。10cm未満ならウエストで、13cm以上なら胸のすぐ下の切り替えや前で重ねる形で戻すと、胸が曲線として見えます。
Q. 胸下切り替えのワンピースを着ると、かえって太って見えます
切り替えの線が胸の下の付け根より上にずれているか、切り替えの下の布が広がっているかのどちらかです。切り替えは胸の下の付け根にぴったり重なる位置が正解で、1cmでも上にずれると、線が胸の頂点に近づいて胸を押し上げたように見えます。切り替えから下は、裾に向かって広がらずにまっすぐ落ちる形を選んでください。胸下が10cm未満の人は、胸下切り替えよりウエストでベルトを締める形のほうが向いています。
Q. Vネックはどのくらいの深さがいいですか
鎖骨のあいだのくぼみから、胸の頂点の高さまでを測り、その半分の位置にVの先端が来る深さが目安です。半分より浅いと胸の上の平らな面が大きく残り、胸の位置が下がって見えます。半分より深いと、前かがみになったときに胸元が開きすぎます。迷ったら、Vの先端に指を当てて前に30度ほどかがみ、開きが気にならない深さを選んでください。
Q. 厚手のニットは胸が大きいと似合いませんか
厚さそのものより、編み地の目の大きさと、身頃の形で決まります。太い糸で目の大きい編み地は、胸の頂点で編み目が横に引き伸ばされ、その部分だけ柄が広がって見えます。厚手を着たい日は、目の詰まった編み地か、縦にうねの通るリブ編みを選んでください。身頃は胸の下で絞られる形か、前で重ねる形にすると、厚手でも胸の下に戻りが作れます。

— メグラシ編集部

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