マタニティパンツの選び方|お腹の覆い方・素材・丈と、何本あれば足りるか

マタニティパンツを買おうとして、種類の多さで止まってしまう。お腹をどこまで覆うのか、何本必要なのか、産後も使えるのか──決めることが多くて、後回しになりがちです。
この記事は、買う前の判断に絞ってまとめました。お腹の覆い方の種類、素材、丈、シルエット、本数、代用できる条件、そしてコーディネートの組み方です。
一方で、買ったあとに出てくる困りごと──お腹に跡がつく、ずり下がる、ゆるい、調節のしかたが分からない、履き方が分からない──は、この記事では扱いません。そちらはマタニティパンツの調節と履き方にまとめています。役割を分けてあるので、いま手元に一本あって困っている場合は、そちらから読んでください。
なお、体の変わり方も、どこで支えると楽かも、**人によってまったく違います。**この記事の月数・寸法・本数はすべて目安です。当てはまらないことがあっても、それは選び方を間違えたということではありません。
📋 マタニティパンツの選び方 早見表
| 決めること | 選択肢 | 向く場面 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| お腹の覆い方 | 全体を覆う(オーバーベリー) | 後期、寒い季節、長時間の外出 | 夏に暑い、上端が肋骨に近い |
| お腹の覆い方 | 下で支える(アンダーベリー) | 夏、着脱の多い日、初期〜中期 | 支える幅が狭く感じることがある |
| お腹の覆い方 | 中間(ハーフ) | 中期、迷ったとき | 高さが中途半端で巻き下がる |
| 素材の伸び | 縦横に伸びる | 全期間 | 横だけだと座位で足りない |
| 素材の戻り | ポリウレタン混(一般に2〜5%) | 毎日着るもの | 綿だけだと伸びて戻りにくい |
| 丈 | くるぶし丈〜フルレングス | 通年、きちんと見せたい日 | 長すぎると着脱に時間がかかる |
| 丈 | 少し短め | 後期、雨の日、動く日 | 寒い季節は足首が冷える |
| シルエット | ストレート | どの時期も | 布が余ると重く見える |
| シルエット | テーパード | 上に丈のあるものを合わせる日 | ももが張ると突っ張る |
| シルエット | ワイド | 家、体調に波がある日 | 全体量が増えて着ぶくれする |
| 色 | 濃色を軸に | 汚れが気になる時期 | 全部濃色だと重くなる |
| 本数 | 2〜4本 | 暮らし方による | 1本だと乾かす時間がない |
先に結論|見るのは4つだけ
マタニティパンツの選択肢が多く見えるのは、決めることが整理されていないからです。順番に決めれば、候補は自然に絞られます。
| 順番 | 決めること | 決め方の基準 |
|---|---|---|
| 1 | お腹の覆い方 | いまの時期と、覆われる感じが好きかどうか |
| 2 | 素材 | 縦にも伸びるか、戻る力があるか |
| 3 | 丈とシルエット | 何をして過ごす日に履くか |
| 4 | 本数と色 | 洗って乾かす回転が成り立つか |
1がいちばん大きな分岐で、ここが決まると素材も丈もほぼ絞られます。逆に言えば、1を決めずに店やサイトを見ると、いつまでも比較が終わりません。
もうひとつ、選ぶ前に決めておくと楽なことがあります。それは、この一本を「どんな日に履くか」を先に一つだけ決めることです。家で過ごす日なのか、外に出る日なのか、人に会う日なのか。用途がひとつに決まっていれば、素材も色も丈も自動的に決まります。逆に「全部に使える一本」を探そうとすると、どれも決め手に欠けて見えてきます。
そして、これは選び方の話の前提として書いておきたいのですが、**この時期に「完璧にそろえる」必要はまったくありません。**着られる服が減っていく感じがして焦ることがあるかもしれませんが、必要になるものは時期ごとに変わりますし、いま足りていないように見えても、数ヶ月後には別のものが必要になります。先回りしてそろえるより、いま困っていることに一つずつ答えるほうが、結果的に無駄が少なくなります。
お腹の覆い方①|全体を覆う型(オーバーベリー)
お腹全体を、伸びる布やリブで上まで覆う型です。上端はアンダーバストの下2〜5cmあたりに来るものが多くなっています(目安)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支えている場所 | お腹全体の面 |
| 上端の位置(目安) | アンダーバストの下2〜5cm |
| 得意なこと | 前後の高さの差ごと包む、ずり下がりにくい |
| 苦手なこと | 夏の暑さ、上端の圧、着脱の手数 |
| 向きやすい時期 | 一般に後期 |
| 向きやすい季節 | 秋冬 |
この型のいちばんの利点は、お腹が大きくなってからも支える位置を探さなくてよいことです。前が高く後ろが低い状態を、布の面がそのまま追いかけてくれます。
一方で、覆う面積が広いぶん夏は暑く、上端がどこに来るかによっては気になる人もいます。「後期はこれ」と決めつけず、上端が肋骨に近づくのが苦手な人は、後期でも下で支える型のほうが快適ということは普通にあります。
この型を選ぶときに一つだけ見ておくとよいのが、上端の縁の作りです。覆う布の上端が硬い縫い代で終わっているものと、編み地がそのまま柔らかく終わっているものがあります。長く着るのは後者のほうが楽だという声が多く、店頭では指で縁をなぞってみると違いが分かります。
もうひとつ、覆う布に縦方向の伸びがあるかどうかも見ておくと安心です。横に伸びても縦に伸びない布だと、お腹が前に出てきたときに上端が下に引かれて巻き下がります。縦横の両方に伸びるものは、上端の位置が保たれやすくなります。
お腹の覆い方②|下で支える型(アンダーベリー)
お腹のふくらみの下側に上端が来て、腰骨とふくらみの下で支える型です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支えている場所 | 腰骨とふくらみの下側 |
| 上端の位置(目安) | ふくらみの下 |
| 得意なこと | 涼しい、着脱が早い、上端の線が出にくい |
| 苦手なこと | 支える幅が狭い、下からの圧が気になる人もいる |
| 向きやすい時期 | 一般に初期〜中期、後期でも人による |
| 向きやすい季節 | 春夏 |
着脱の手数がいちばん少ない型です。外出が多い日、トイレの回数が増えてきた時期には、この差がそのまま楽さになります。
夏に上を薄く着たいときも、覆う布が少ないぶん体感が違います。夏の装いは8月のマタニティコーデにもまとめています。
この型で見ておきたいのは、上端の幅です。ふくらみの下という限られた場所で支えるので、そこが幅1〜2cmの細いゴムだと、力が細い線に集中します。幅4cm以上の面で受けるもの、あるいは上端が下向きにカーブしていて体の丸みに沿うものだと、同じ支える力でも当たり方が変わります。
また、この型は**上に着るものの丈と相性がはっきり出ます。**上端がお腹の下にあるので、短い丈のトップスだと上端の線が見えます。丈のあるトップスやチュニックを合わせる前提で選ぶと、使える日が増えます。
お腹の覆い方③|中間の型(ハーフ)
上端がおへその上下あたりに来る、中間の型です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支えている場所 | お腹の中ほど |
| 上端の位置(目安) | おへその上下あたり |
| 得意なこと | 覆いすぎず支えすぎず、通年使いやすい |
| 苦手なこと | 高さが中途半端になると巻き下がる |
| 向きやすい時期 | 一般に中期 |
| 向きやすい季節 | 通年 |
迷ったときの最初の一本として選びやすい型です。ただし、お腹の張り出しが大きくなると、上端がちょうど張り出しの上に乗って巻き下がることがあります。そうなったら、上げきるか下げきるかのどちらかへ振り切ります(この操作は調節と履き方の記事に詳しく書いています)。
この型のもうひとつの良さは、上端を折る・伸ばすで高さを変えられるものが多いことです。伸ばせば覆う型に近づき、外へ折れば下で支える型に近づきます。一本で二役をこなせるので、はじめの一本としても、産後まで使う一本としても選びやすくなります。
逆に言えば、上端が硬く固定されていて折れないものは、この型の利点が半分になります。店頭で上端を折ってみて、そのまま形が保たれるかどうかを確かめておくと、あとから使い方の幅が広がります。
3種の比較|どれを何本持つか
| 型 | 涼しさ | 着脱の早さ | 後期の安定 | 産後の使いやすさ |
|---|---|---|---|---|
| 全体を覆う | 低い | 手数が多い | 高い | 上端を折れば可 |
| 中間 | 中くらい | 標準 | 中くらい | そのまま使いやすい |
| 下で支える | 高い | 早い | 人による | そのまま使いやすい |
3本持つなら、全体を覆う型と下で支える型を一本ずつ、あとは季節に合わせて一本、という組み方が回りやすい形です。同じ型を3本そろえるより、その日の過ごし方で選べるほうが実際には楽になります。
時期と覆い方の対応(目安)
時期の区切りは目安です。同じ月数でも、お腹の出方も体感もまったく違います。
| 時期(目安) | 起きやすいこと | 合いやすい覆い方 | 買い足すなら |
|---|---|---|---|
| 〜4ヶ月ごろ | 見た目の変化が小さい人が多い | 手持ち+調節具、下で支える型 | 急がなくてよいことが多い |
| 5〜7ヶ月ごろ | 前に出てくる人が増える | 下で支える型、中間の型 | ここで2本そろえる人が多い |
| 8ヶ月ごろ〜 | 上端の位置が定まりにくい | 全体を覆う型、または下で支える型 | 覆う型を一本足す |
| 産後すぐ | 体の戻り方に個人差が大きい | 下で支える型、中間の型 | 新しく買わずに回せることも |
「何ヶ月だからこれ」ではなく、いま支えると楽な場所がどこかで選ぶほうが、結果的に外れが少なくなります。
この表を作っておいて言うのも変ですが、時期の表は「そろそろ次を考える合図」くらいに使うのがちょうどよいと思います。同じ週数でも、前に大きく出る人、横に広がる人、あまり変わらない人がいます。上に出るか下に出るかでも、支えると楽な場所は変わります。表に自分が当てはまらないことは、まったく珍しいことではありません。
判断に迷ったときは、いま持っている一本で、どこが不便かを一つ挙げるところから始めると決めやすくなります。「後ろが下がる」なら覆う面積を増やす方向、「暑い」なら減らす方向、「着脱に時間がかかる」なら下で支える方向。不便が一つ分かれば、次の一本は自然に決まります。
素材|伸びる方向と、戻る力
ここは店頭で見落とされやすいのに、快適さへの影響が大きい部分です。
| 見る点 | 良い状態 | 良くない状態 | 起きること |
|---|---|---|---|
| 伸びる方向 | 縦にも横にも伸びる | 横にしか伸びない | 座ったときに前が足りない |
| 戻る力 | 引いて離すと戻る | 引いたまま形が残る | 数回で膝が出る、上端が緩む |
| 厚み | 中厚で下着が響かない | 薄すぎて透ける | 表に線が出る |
| 表面 | 滑りにくい | つるつるしている | 歩くと少しずつ下がる |
| ウエストの幅 | 4〜8cmの面 | 1〜2cmの細い一本 | 線として跡が残りやすい |
| 縫い代 | 縁が柔らかい | 硬い縫い代が立つ | 当たりが強くなる |
**確かめ方は簡単です。**手で縦横に引いてみて、離したときに戻るかを見る。それだけで、数ヶ月着たあとの状態がだいぶ予想できます。
素材の組み合わせで言うと、綿やレーヨンなどにポリウレタンが一般に2〜5%混ざったものは、伸びと戻りの両方があります。綿だけの編み地は肌ざわりが良い一方、伸びたあと戻りにくい傾向があります。どちらが良いというより、毎日着る一本は戻る力のあるもの、家で楽に過ごす一本は肌ざわり優先と役割を分けると選びやすくなります。
素材別の目安
| 素材の傾向 | 快適さ | 戻る力 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 綿中心+ポリウレタン混 | 高い | 中〜高 | 毎日、通年 |
| 化繊中心+ポリウレタン混 | 中くらい | 高い | 仕事、きちんと見せたい日 |
| 綿100%の編み地 | 高い | 低い | 家、短時間 |
| 起毛・裏地つき | 高い(冬) | 中くらい | 冬の外出 |
| 薄手のリネン混 | 高い(夏) | 低い | 夏、家 |
| デニム調で伸びるもの | 中くらい | 中〜高 | 休日、外出 |
丈|長さで着脱の楽さが変わる
| 丈 | 見え方 | 着脱 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| フルレングス(床に近い) | きちんと見える | 時間がかかる | 仕事、人に会う日 |
| くるぶし丈 | 軽く見える | 標準 | 通年、いちばん使いやすい |
| 少し短め(くるぶしの上) | 動きやすく見える | 早い | 後期、雨の日、動く日 |
| ふくらはぎ丈 | 涼しい | 早い | 夏、家、近所 |
| 短い丈 | 涼しい | 早い | 家、真夏 |
**後期にかけては、丈が長いほど足を通す時間がかかります。**くるぶし丈を軸にしておくと、時期が進んでも使い続けやすくなります。
靴との関係でいうと、丈が短いほど足首が見えて軽く見えます。妊娠期は足元がむくみやすいという声も多いので、靴を替えても丈が破綻しない長さを選んでおくと、履ける靴が変わっても対応できます。
シルエット|3つの方向
| シルエット | 見え方 | 得意なこと | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| ストレート | 縦の線が出る | どの時期にも使える | 布が余ると重く見える |
| テーパード | 足元が細く軽い | 上に丈のあるものを合わせやすい | ももが張ると突っ張る |
| ワイド | ゆったり見える | 体調に波がある日に楽 | 全体の量が増える |
| フレア | 裾が広がる | 縦のラインが強く出る | 丈が長いと歩きにくい |
| レギンス・スキニー | 足の形が出る | 上に丈のあるものを合わせる前提 | 一枚では使いにくい |
上に着るものの丈とセットで決めるのが、失敗の少ない考え方です。丈のあるトップスを着る日が多いなら細い方向、短いトップスが多いならストレートが合わせやすくなります。
もうひとつ、妊娠期に特有の見え方として、上半身に布の量が増えやすいという事情があります。丈のあるトップスや羽織りを重ねる日が多くなるので、下も量の多いシルエットにすると、全体が布でいっぱいに見えることがあります。上に量があるなら下は細い方向、上がすっきりしているなら下に量があってもまとまります。
ただし、これは「細いほうが良い」という話ではありません。**体調に波がある日は、ゆったりしたシルエットのほうが確実に楽です。**見え方より、その日を無理なく過ごせるほうを優先して構いません。
パンツの形そのものの違いはパンツの種類にまとめています。
色|何色を持つか
| 色 | 得意なこと | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 黒・濃紺 | 何にでも合う、汚れが目立ちにくい | 全部だと重くなる |
| グレー | 柔らかく見える | 薄い色は汗が出やすい |
| ベージュ・生成り | 春夏に軽く見える | 汚れが目立つ |
| カーキ・茶 | 落ち着いて見える | 上と色数が増えやすい |
| デニムの青 | 休日らしく見える | きちんとした場には弱い |
2〜3本なら、濃色1本・中間色1本・季節色1本という配分が回りやすくなります。全部濃色だと写真に写ったときに重く、全部淡色だと汚れが気になる場面が出てきます。
サイズの考え方(すべて目安)
| 判断 | 考え方 | よくある行き違い |
|---|---|---|
| 基準にするサイズ | ふだんのサイズ | 二段階上げると支えが足りない |
| 合わせて見る場所 | お尻ともも | お腹を基準にすると全体が余る |
| 調節の余り | いちばんゆるい段でわずかに余裕 | 買った時点でぴったりだと詰められない |
| 試すときの姿勢 | 立って、座って、数歩歩く | 立ったままだけで決める |
| 後ろのすき間 | 手が入る程度まで | こぶし一つ分あくと落ちる |
「大きくなるから大きめを」は、意外とうまくいかないことが多いです。マタニティのサイズはお腹が大きくなる前提で作られているので、そこにさらにサイズを足すと、支える場所そのものが緩みます。
数字はどれも目安です。可能なら試着して、座って、数歩歩いてみてください。
迷ったときの最初の一本
はじめて買うときに何を選べばよいか、という質問がいちばん多いところです。最初の一本は「外れにくいもの」を選んで、二本目から自分の好みに寄せるという順番が、無駄が少なくなります。
| 条件 | 最初の一本の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 覆い方 | 中間の型、または下で支える型 | 上端を折って高さを変えられる |
| 素材 | 綿中心+ポリウレタン混 | 伸びと戻りの両方がある |
| 丈 | くるぶし丈 | 靴を替えても破綻しにくい |
| シルエット | ストレート | 上に何を着ても合わせやすい |
| 色 | 濃色 | 汚れが目立ちにくく合わせやすい |
| 調節 | いちばんゆるい段で少し余る | あとから詰められる |
**この6行を満たす一本があれば、たいていの日は乗り切れます。**そのうえで、暑い季節に困ったら涼しい一本、後期に下がってくるようになったら覆う一本、というふうに足していくと、使わない服が残りにくくなります。
何本あれば足りるか
| 暮らし方 | 目安の本数 | 内訳の例 |
|---|---|---|
| 在宅が中心 | 2本 | 家で楽な1本+外に出られる1本 |
| 週に3日以上外出 | 3〜4本 | 楽な1本+外用2本+季節用1本 |
| 仕事で人に会う | 4本前後 | 上記+きちんと見える1本 |
| 季節をまたぐ | +1〜2本 | 夏用または冬用を足す |
| 洗濯が毎日できない | +1本 | 乾かす時間を確保する |
**1本で回そうとすると、洗って乾かす時間がありません。**同じ一本を毎日着ると、ゴムが休む時間がないぶん傷みも早くなります。
本数を増やすより、役割を分けた一本ずつをそろえるほうが実際には回ります。家で楽なもの、外に出られるもの、きちんと見えるもの。この3つがあれば、たいていの日は困りません。
服にかけるお金の考え方は短い期間の服を無駄にしない選び方にもまとめています。
普通のパンツで代用できる条件
すべてをマタニティ用にそろえる必要はありません。条件が合えば、手持ちのもので越えられる時期があります。
| 条件 | 満たしていれば | 満たしていないと |
|---|---|---|
| ウエストが総ゴム | 前後の高低差を作れる | 前だけ引かれて後ろが下がる |
| ゴムの幅が広い | 面で支えられる | 細い線として当たる |
| 素材が縦にも伸びる | 座位でも足りる | 座ると前が突っ張る |
| 股上が深すぎない | 腰骨の上に乗せられる | 上端がふくらみに乗る |
| 丈がやや短め | 着脱が楽 | 足を通すのに時間がかかる |
| お尻とももに余裕 | 全体が落ちにくい | ウエストだけ詰めても落ちる |
**この6つのうち4つ以上を満たすものは、時期によってはそのまま使えます。**とくに見た目の変化が小さいうちは、ボタンの位置を広げる小さな道具を足すだけで足りることもあります。
逆に、伸びない素材のもの、ウエストが細い一本のゴムだけのものは、途中で合わなくなりやすい方向です。
もう一つ、意外と使えるのがもともとゆったりした形のボトムスです。ウエストがゴムで、腰まわりに元から余裕のある形は、支える位置を少し下げるだけで、しばらく使えることがあります。買い足す前に、手持ちの中でこの条件に当てはまるものがないか、一度だけ見てみると発見があるかもしれません。
ただ、手持ちで越えようとして毎日窮屈な思いをするくらいなら、一本買ったほうが楽です。節約のために我慢する必要はまったくありません。手持ちで足りるかどうかは、着てみて楽かどうかで決めてください。
マタニティ用でないものを、使いやすくする
| 手段 | できること | 限界 |
|---|---|---|
| ボタン延長具 | 前中心を数cm広げる | 広がるのは前だけ |
| ウエストのゴムを入れ替える | 幅の広いゴムにする | 縫う手間がかかる |
| 面ファスナーの調節帯 | 無段階に決められる | 表に段差が出ることがある |
| 幅の広い腹帯を重ねる | 上端の当たりを和らげる | 夏は暑い |
| 丈のあるトップスを合わせる | 上端を見せない | 服の側の解決ではない |
**最後の「上端を見せない」は、実はいちばん手軽で効きます。**トップスの丈がパンツの上端を5cm以上越えていれば、上端がどこにあっても外からは分かりません。
産後も着られるか
| 型 | 産後の使いやすさ | 使い方 |
|---|---|---|
| 全体を覆う型 | 布が余る | 上端を外に折り返して使う |
| 中間の型 | そのまま使えることが多い | 折り返しで高さを調整 |
| 下で支える型 | そのまま使えることが多い | 位置を少し上げる |
| 調節ボタンつき | 詰めて使える | 段を動かすだけ |
産後の体の戻り方には個人差がとても大きいので、はじめから全部を「産後も使う前提」で選ぶ必要はありません。どれか一本を、上端が折り返せる素材で選んでおくと、結果的に長く使えることが多いという程度に考えておくと気が楽です。
産後の装いについては産後 普通の服はいつからと産後 体型が戻らないと感じるときにまとめています。
買う・借りる・譲り受ける
| 手段 | 向く場面 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 買う | 毎日着るもの、体に触れるもの | 使う期間が短いものは慎重に |
| 譲り受ける | 家で着るもの、季節の一時期のもの | ゴムの戻る力が落ちていることがある |
| 借りる・レンタル | 人に会う日、写真を撮る日 | 返す日程を先に決める |
| 手持ちを工夫する | 変化が小さい時期 | 途中で切り替える前提で |
譲り受けたものは、ゴムの状態だけ確かめてから使うと安心です。前の人が長く使っていたものは、支える力が落ちていることがあります。上端を引いて、離したときに戻るかどうかで判断できます。
コーディネート①|トップスの丈がいちばん効く
「マタニティ パンツ コーディネート」で探されている内容の中心は、外から見て普通に見えるかどうかだと思います。
いちばん効くのはトップスの丈です。
| トップスの丈 | 上端との関係 | 見え方 |
|---|---|---|
| 上端より5cm以上長い | 上端が隠れる | 普通のパンツと変わらない |
| 上端とちょうど同じ | 段差が出やすい | 上端の線が気になる |
| 上端より短い | 上端が見える | 覆う型だと分かりやすい |
| ヒップが隠れる丈 | 全体を覆う | 落ち着くが縦が短く見えることも |
| 前だけ短く後ろが長い丈 | 前が軽く後ろが覆われる | バランスが取りやすい |
上端より5cm以上長い丈。これだけ覚えておけば、どの型を履いていても外からは分かりません。
コーディネート②|縦の線を一本足す
| 足すもの | 効果 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 前を開けた羽織り | 視線が縦に流れる | 丈が短いと途切れる |
| 長めのカーディガン | 縦の線+上端を隠す | 厚手だと量が増える |
| 縦に落ちるストール | 顔まわりから縦線 | 巻き方で量が変わる |
| 前開きのシャツを羽織る | きちんと見える | 夏は袖をまくる |
| 上下を近い明るさに | 体が一本につながる | 濃淡が離れると分断される |
**羽織りを一枚足すか、上下を近い明るさでそろえるか。**このどちらかで、たいていの日は整います。
コーディネート③|季節別
| 季節 | 組み合わせ | 効く工夫 |
|---|---|---|
| 春 | 下で支える型+長めのトップス+薄い羽織り | 羽織りで上端を隠す |
| 夏 | 下で支える型+薄手のワンピースやチュニック | 覆う面積を減らす |
| 秋 | 中間の型+ニット+長めカーディガン | 折り返しで温度調整 |
| 冬 | 全体を覆う型+丈のあるニット+コート | 上端は内に折り込む |
| 梅雨 | 少し短めの丈+乾きやすい素材 | 乾く時間を計算に入れる |
コーディネート④|場面別
| 場面 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| 仕事 | きちんと見える素材、くるぶし丈 | 座る時間が長いので伸びる素材 |
| 通院・健診 | 着脱の早い型 | 上げ下ろしの回数が多い |
| 買い物・外出 | 下で支える型+長めトップス | 手数が少なく涼しい |
| 人に会う日 | 濃色+羽織り | 縦の線で整う |
| 家 | 楽な素材、短めの丈 | 体調に波がある日も過ごせる |
| 写真を撮る日 | 上下を近い明るさに | 全体がつながって見える |
試着室で見る場所
| 見る場所 | 確認のしかた | 合っていないサイン |
|---|---|---|
| 上端の位置 | 立って手でなぞる | 肋骨に当たる、張り出しの真上 |
| 座ったとき | 椅子に座って前の食い込み | 座ると数cm足りない |
| 後ろのすき間 | 腰の後ろに手を差し込む | こぶし一つ分以上あく |
| お尻とももの合い | 数歩歩く | 二、三歩で下がる |
| 素材の戻り | 引いて離す | 形が残る |
| 調節の余り | いちばんゆるい段 | 余りがない |
| 表からの見え方 | 薄いトップスで横向き | 上端の線が響く |
| 丈と靴 | ふだんの靴で確認 | 靴を替えると破綻する |
よくある誤解
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 大きめを買えば長く使える | 支える力が足りずにずれることがある |
| 後期はオーバーベリー一択 | 上端の圧が苦手なら下で支える型も合う |
| 全部マタニティ用でそろえる | 条件が合えば手持ちで越えられる時期もある |
| たくさん買うと安心 | 役割を分けた2〜3本のほうが回る |
| 産後は全部使えなくなる | 折り返して使えるものが多い |
| 安いものは合わない | 素材の戻る力で見たほうが確実 |
| マタニティらしく見えてしまう | トップスの丈で外からは分からない |
| 何ヶ月ならこれ、と決まっている | 出方も体感も人によって違う |
まとめ
マタニティパンツを選ぶときに見るのは、お腹の覆い方・素材の戻る力・丈・シルエットの4つです。この順に決めれば、候補はすぐに絞られます。
覆い方の3種類に優劣はありません。全体を覆う型は後期に安定しやすく、下で支える型は涼しく着脱が早い。中間の型はその両方の性質を持ちます。「時期でこれ」と決めるより、その日の過ごし方で選べるように一本ずつ持つほうが、実際には快適です。
本数は2〜4本が目安。家で楽なもの、外に出られるもの、きちんと見えるものを一本ずつ。そして、条件が合えば手持ちのパンツで越えられる時期もあります。
コーディネートは、トップスの丈を上端より5cm以上長くすること、縦の線を一本足すこと。この二つで足ります。
そして繰り返しになりますが、**月数も寸法も本数も、すべて目安です。**体の変わり方には個人差がとても大きく、同じ時期でも快適なものはまったく違います。体調や締めつけについて気になることがあれば、健診のときに相談してみてください。
買ったあとに出てくる調節・跡・ずれ・履き方の話は、マタニティパンツの調節と履き方にまとめています。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. マタニティパンツはどう選べばよいですか
- 見る場所は4つです。ひとつめはお腹の覆い方で、お腹全体を覆うオーバーベリー、お腹の下で支えるアンダーベリー、その中間のハーフの3種類があります。ふたつめは素材で、横だけでなく縦にも伸びるか、伸びたあとに戻る力があるかを見ます。みっつめは丈、よっつめはシルエットです。この4つを決めれば候補はかなり絞られます。どれが正解ということはなく、時期と、その日どう過ごすかで快適なものが変わります。
- Q. オーバーベリーとアンダーベリーはどちらがよいですか
- どちらが良いという答えはなく、時期と体感で分かれます。お腹全体を覆うオーバーベリーは、前後の高さの差ごと包んでくれるので、お腹が大きくなってからずり下がりにくいという良さがあります。一方で覆う面積が広いぶん夏は暑く、上端が肋骨に近づくと気になる人もいます。お腹の下で支えるアンダーベリーは涼しく着脱が早い反面、支える位置が狭いので、下からの圧が気になる人もいます。可能なら両方を一本ずつ持って、その日で選ぶのがいちばん現実的です。
- Q. マタニティパンツは何本あれば足りますか
- 暮らし方によりますが、洗って乾かす時間を考えると2〜3本あると回りやすいという人が多いです。在宅中心なら2本、外に出る日が週に3日以上あるなら3〜4本、仕事で人に会う日が多いならきちんと見える1本を足して4本前後、というのがひとつの目安です。同じ一本を毎日着ると、ゴムが休む時間がないぶん傷みも早くなります。数を増やすより、家で楽なもの・外に出られるもの・きちんと見えるものを一本ずつそろえるほうが、実際には回りやすくなります。
- Q. 普通のパンツで代用できますか
- 条件が合えばできます。ウエストが総ゴムで、前後に高低差を作れるくらい伸びること。股上が深すぎず、腰骨の上に乗せられること。素材が縦にも伸びること。丈がやや短めで着脱がしやすいこと。この4つが揃うものは、時期によってはそのまま使えます。とくに見た目の変化が小さい時期は、手持ちのパンツにボタンの位置を広げる小さな道具を足すだけで越えられることもあります。逆に、伸びない素材や、ウエストが一本の細いゴムだけのものは、途中で合わなくなりやすいです。
- Q. マタニティパンツは産後も着られますか
- 着られるものと、着る期間が短いものに分かれます。お腹の下で支える型やハーフの型は、産後もそのまま履けたという人が多い一方、お腹全体を覆う型は覆う布が余るので、上端を折り返して使うことになります。産後の体の戻り方にも個人差がとても大きいので、はじめから「産後も使う前提」で全部を選ぶ必要はありません。どれか一本を、上端が折り返せる素材で選んでおくと、結果的に長く使えることが多いです。
- Q. マタニティパンツのコーディネートはどう組めばよいですか
- いちばん効くのはトップスの丈です。パンツの上端がどこにあっても、トップスがそこを越えて落ちていれば、外からは普通のパンツと変わりません。目安としては、上端より5cm以上長い丈です。もうひとつは縦の線で、前を開けた羽織りやカーディガンを足すと、視線が縦に流れます。色は、上下を近い明るさでそろえるとつながって見えます。特別なテクニックというより、丈と縦線という二つだけ押さえておけば十分です。
- Q. サイズはどう選べばよいですか
- マタニティのサイズは、ふだんのサイズを基準にするものが多いです。大きくなることを見越して二段階上げると、支える力が足りずにずれる原因になります。見るのは、お尻とももが今の体に合っているかどうか。お腹の部分は伸びる前提で作られているので、そこを基準にサイズを上げると全体が余ります。調節できる型なら、いちばんゆるい段でわずかに余裕がある状態を選んでおくと、あとから詰められます。数字はどれも目安なので、可能なら試着して数歩歩いてみてください。
— メグラシ編集部





