妊婦の靴 秋冬|ブーツは、かがまずに履いて脱げる形だけ残す

結論:立ったまま、手を使わずに履いて脱げる靴だけを残す
妊娠中に秋冬の靴を選ぶあなたに、先に答えを置きます。手持ちの靴は、立ったまま手を使わずに10秒以内で履けて脱げるものだけを残し、それ以外は出産まで箱に戻してください。
残った靴の中から、毎日の1足を決める基準は3つです。
- 夕方に、秋冬の厚さの靴下を履いた状態で、つま先に指1本ぶんのゆとりがある
- かかとの底の幅が、自分のかかとと同じか、それより広い
- 濡れたタイルや落ち葉の上で、足を少し滑らせても止まる底
この3つがそろった靴が1足あれば、通勤も健診も上の子の送り迎えも足ります。ブーツを履きたいなら、筒が短く、脇にファスナーがあって、立ったまま引き手に指が届くものにしてください。
ここから先は、手持ちの靴で足りるか、買い足すならどこを見るか、迷う場面でどうするかを、自分で測れる形で置いていきます。体調のことで、かかりつけから言われていることがあれば、そちらを優先してください。
なぜ秋冬になると、靴で困るのか
夏はサンダルやスリッポンで過ごせていたのに、秋になって靴で困り始めることがあります。季節が変わると、靴まわりで起きることが一度に増えるからです。
1つ目は、靴の形が変わること。夏の靴は足を入れるだけのものが多いのに、秋冬の靴は甲が覆われ、紐やファスナーが付き、ブーツは筒で足首を包みます。履くのにかがむ時間が増えます。
2つ目は、靴下が厚くなること。素足や薄い靴下で合わせていた靴に、厚手の靴下やタイツを合わせると、靴の中が狭くなります。夕方になると、そこにさらに窮屈さが加わります。
3つ目は、足元が滑りやすくなること。秋は濡れた落ち葉、冬は結露した駅の床や、雨の日のタイル。夏より足元に気を使う場面が増えます。
4つ目は、お腹が大きくなる時期と重なること。秋に妊娠中期から後期に入る人は、ちょうど足元が見えにくくなり、前かがみがつらくなる時期に、秋冬の靴を出すことになります。
この4つが重なるので、去年の秋に履いていた靴が、今年はそのまま使えないことがあります。だから、靴を出したらまず1足ずつ試して、残すものを決めてください。
先に試す3つ|秒数・夕方のゆとり・かかとの幅
靴を選ぶ前に、手持ちの靴を玄関に並べて、3つを試します。全部で数分です。
1.立ったまま、手を使わずに履けるか。何秒かかるか。 玄関で立ったまま、壁や靴箱に片手をついて、もう片方の手は使わずに足を入れます。かかとまで入るのに何秒かかるかを数えます。10秒以内に入れば合格。かかとを入れるのに指を使わないと入らない靴、紐を結び直さないと履けない靴は、ここで外します。
2.夕方に履いて、つま先に指1本ぶんのゆとりがあるか。 同じ靴を、夕方に、秋冬に履くつもりの厚さの靴下で履きます。つま先に指1本ぶん、だいたい1cmのゆとりがあるか、甲が押されていないかを見ます。朝に試すと、この確認はできません。
3.かかとの底の幅が、自分のかかとと同じか、それより広いか。 靴を裏返して、かかとの底の幅を見ます。自分のかかとより細いヒールは、足元が見えない状態だと不安定に感じます。かかとの底が足のかかとと同じ幅か、底全体が平らにつながっているものを残します。
この3つを通った靴が、妊娠中の秋冬に使える靴です。1足も残らなかったら、買い足すのはこの3つを満たす1足だけで構いません。
かがまずに履けるかは、立ったまま10秒で決める
3つのうち、一番大事なのが1つ目です。
お腹が大きくなると、玄関で前かがみになって靴紐を結んだり、かかとに指を入れたりするのがつらくなります。足元が見えないので、どこまで足が入ったのかもわかりにくくなります。
かかとの入り口に、引っかかりがあるか
かがまずに履ける靴には、共通する形があります。かかとの入り口が少し広がっていて、足を押し込めばかかとが滑り込む形です。
スリッポン、ローファー、甲が浅めのフラットシューズ、ゴムが入ったサイドゴアブーツなどがこれに当たります。
逆に、かかとの入り口がぴったりしていて、靴べらか指が要る靴、甲を紐で締めて調整する靴は、かがむ時間が長くなります。
紐の靴を残したいとき
紐のスニーカーを残したい場合は、紐を結んだままで履けるくらいに緩めて、結び目をほどかずに足を入れられるようにしておく方法があります。紐の代わりに、伸びる紐や、留め具で締める紐に替えるのも手です。
それでも、足を入れたあとにかかとが潰れやすいなら、その靴は出産まで箱に戻してください。かかとを潰して履き続けると、靴が足から外れやすくなって、歩きにくくなります。
脱ぐときも、手を使わずに脱げるか
履くときだけでなく、脱ぐときも確かめてください。健診の病院、上の子の保育園、実家、友人の家。秋冬は、靴を脱ぐ場面が意外と多いです。
片方の足のつま先で、もう片方の靴のかかとを押さえて、そのまま足が抜けるか。抜けない靴は、脱ぐたびにかがむことになります。
夕方の足に合わせる|サイズは厚手の靴下で決める
妊娠中、夕方になると靴がきつく感じるという人は少なくありません。朝にちょうどよかった靴が、帰り道に窮屈になることがあります。
試着は夕方、秋冬の靴下で
新しく靴を買うなら、試着は夕方にしてください。持っている中で一番厚い、秋冬に実際に履くつもりの靴下を履いて行きます。
目安は、つま先に指1本ぶん、およそ1cmのゆとりがあること。甲が押されていないこと。かかとが浮かないこと。この3つがそろえば、朝も夕方も履けることが多いです。
サイズを上げるときの注意
いつものサイズがきつくなって、半サイズか1サイズ上げることもあります。そのときに気をつけたいのは、かかとです。
サイズを上げると、つま先と甲は楽になりますが、かかとが浮きやすくなります。かかとが浮くと、歩くたびに靴が足から離れて、つまずきやすくなります。サイズを上げた靴は、甲をベルトやゴムで押さえられる形にしてください。甲で止まる靴なら、かかとが少し浮いても足から外れません。
中敷きで調整する
夕方に合わせた靴が朝に少し大きく感じるなら、薄い中敷きを入れて朝に履き、夕方に外すという方法もあります。毎日の通勤で履く1足なら、この調整がしやすい形を選ぶと、1日を通して楽になります。
ヒールは高さより、かかとの面積で見る
妊娠中はヒールのない靴、と言われることがありますが、高さだけで決めるより、かかとの面積を見るほうが実際的です。
3cmの細いヒールより、4cmの太いヒールのほうが立ちやすいことがある
足元が見えにくくなると、かかとの底が地面をどれだけ広く捉えているかで、立ったときの安定が変わります。
高さが3cmでも、かかとの底が細いヒールは、段差や傾いた床で足首がぐらつきやすくなります。逆に、高さが少しあっても、かかとの底が足のかかとと同じくらいの幅で、四角く太いものは、立ったときに足の裏全体で体を支えやすくなります。
底全体が平らにつながっている形が一番迷わない
一番迷わないのは、つま先からかかとまで、底が平らにつながっている形です。スニーカー、ローファー、フラットシューズ、平らな底のブーツ。どれも、足の裏全体で地面をとらえられます。
底が薄すぎると、地面の凹凸や冷たさが足に伝わります。秋冬なら、1cmから2cmほどの厚みのある底のほうが、歩いていて疲れにくく、冷えにくいです。
厚底は、底の重さで選ぶ
厚底の靴も、底が平らで安定しているなら使えます。ただ、厚底は靴そのものが重くなりがちです。片手で持って、普段の靴より明らかに重いなら、長く歩く日には向きません。
底は、濡れた落ち葉と駅の床で試す
秋冬の足元で一番気をつけたいのが、滑りやすい場所です。
秋冬に滑りやすい場所
- 雨のあとの、濡れた落ち葉が重なった歩道
- 駅の構内の、雨の日に濡れたタイル
- 冬の朝の、結露した階段や玄関前のタイル
- 病院やスーパーの、ワックスがけされた床
どれも、足元が見えないと気づきにくい場所です。
底の溝を見る
滑りにくい底には、溝が刻まれています。靴を裏返して、溝の深さを見てください。溝がほとんどなく、平らにすり減っている底は、濡れた床で滑りやすくなります。
去年までよく履いていた靴は、かかとの外側がすり減っていることがあります。すり減った部分は溝がなくなっているので、その靴は、雨の日には履かない靴にしてください。
店で試すなら
新しく買うなら、店の床で、つま先を少し前に滑らせてみてください。すぐに止まる底は、濡れた床でも比較的止まりやすいです。底がゴムで、溝が細かく、全体に広がっているものを選びます。
ブーツを履きたいとき|筒の高さとファスナーの位置
秋冬にブーツを履きたいときは、筒の高さとファスナーの位置で、妊娠中に使えるかどうかがほぼ決まります。
筒の高さは、くるぶしから10cm以内
筒が長いブーツほど、履くときにかがむ時間が長くなります。妊娠中に使いやすいのは、筒がくるぶしから10cm以内の、短いブーツです。
長いブーツは、ふくらはぎまで筒を引き上げる動きが要り、お腹が大きくなると手が届きにくくなります。ふくらはぎがきつく感じる日も出てきます。
ファスナーは脇にあって、立ったまま引き手に届く位置
ファスナー付きのブーツなら、ファスナーが内側か外側の脇にあり、引き手が筒の上端にあるものを選んでください。立ったまま、膝を少し曲げて手を伸ばして、引き手に指が届くかどうかを試します。
ファスナーが後ろにあるブーツや、引き手が足首の低い位置にあるブーツは、かがまないと操作できません。
サイドゴアなら、ファスナーも要らない
脇にゴムが入ったサイドゴアブーツは、ファスナーも紐もなく、足を押し込むだけで履けます。かかとの後ろに指をかける輪が付いているものなら、立ったまま輪を引いて足を入れられます。妊娠中のブーツとしては、一番扱いやすい形です。
スニーカー・ローファー・ブーツの比べ方
靴の形ごとに、妊娠中の秋冬で使うときの比べ方を置きます。答えを一覧で出すのではなく、自分の暮らしでどこを重く見るかを決めるための表です。
| 比べる軸 | スリッポン・紐を緩めたスニーカー | ローファー・フラット | 短いブーツ(サイドゴア・脇ファスナー) |
|---|---|---|---|
| 立ったまま履ける速さ | 速い | 速い | 形による |
| 秋冬の暖かさ | 低い〜中 | 低い | 高い |
| 濡れた床での止まりやすさ | 底のゴムによる | 底が革だと滑りやすい | 底のゴムによる |
| 夕方のきつさへの対応 | 甲が柔らかく対応しやすい | 甲で調整しにくい | ゴムやファスナーで調整できる |
| きちんとした場への合わせやすさ | 低い | 高い | 中 |
| 靴を脱ぐ場面での扱いやすさ | 高い | 高い | 中 |
通勤できちんとした場が多いなら、ローファーかフラットを中心に。歩く時間が長く、寒い地域なら、短いブーツを中心に。上の子の送迎や公園が多いなら、スリッポンやスニーカーを中心に。毎日の1足を決めたら、もう1足は違う形にしておくと、その日の天気と予定で選べます。
靴下とタイツ|厚手にした分だけ、靴の中が狭くなる
秋冬は、靴下とタイツも足元の一部です。
靴下の厚さで、靴のサイズ感が変わる
夏に薄い靴下で合わせていた靴は、厚手の靴下にすると、半サイズほど小さく感じることがあります。秋冬に靴を試すときは、必ず実際に履く靴下で試してください。
足首を締めつけるゴムの強い靴下は、夕方に跡が残ることがあります。口ゴムが柔らかいもの、足首にゆとりのあるものを選ぶと、1日履いていても気になりにくくなります。
タイツは、履くときにかがむ
タイツやストッキングは、履くときに前かがみになって、つま先から引き上げる動きが要ります。お腹が大きくなると、この動きもつらくなります。
マタニティ用のタイツはお腹まわりにゆとりがありますが、履く動きそのものは変わりません。座って履く、ベッドに腰かけて足を上げて履く、という方法に切り替えると楽になります。タイツの代わりに、厚手の靴下とレギンスに分けるのも手です。
靴を脱ぐ場では、足元の色も見られる
健診の病院や、実家、上の子の園など、靴を脱ぐ場では、靴下が見えます。毛玉のない無地の靴下を何足か用意しておくと、どこで靴を脱いでも慌てずに済みます。
どちらとも取れるとき|迷う5つの場面
基本の3つで決まらない場面があります。迷いやすい5つを挙げて、決め方を置きます。
場面1:去年買ったお気に入りのブーツが、ファスナーまで手が届かない
筒の長いお気に入りのブーツを、どうしても履きたいことがあります。
この場合は、家で座って履いてから出かける日だけに使う、と決めてください。出先で脱ぐ予定がある日、健診の日、上の子の送迎の日には履きません。出先で脱がなければ、家で椅子に座ってゆっくり履けます。それでも、ファスナーを上げるのにかがむのがつらくなったら、その時点で出産まで箱に戻してください。
場面2:通勤で、きちんとした靴が求められる
職場の決まりで、パンプスが求められることがあります。
まず、職場で妊娠中の足元について相談できるかどうかを確かめてください。黒の、飾りのないローファーやフラットシューズなら、きちんとした場でも落ち着いて見えることが多いです。どうしてもパンプスが必要な場合は、ヒールが太く低いものを職場に置いておき、通勤の間は平らな靴にする方法があります。
場面3:雪の降る地域で、冬を越す
雪の降る地域では、暖かさと滑りにくさが、かがまずに履けるかより重く見えることがあります。
この場合は、筒が少し長くても、脇に大きなファスナーがあって、底の溝が深いブーツを選んでください。玄関に低い椅子を置いて、座って履くようにすれば、筒の長さはそれほど負担になりません。
場面4:フォーマルな場がある
秋は結婚式や法事、七五三など、フォーマルな場が増える季節です。
黒の、甲が覆われたフラットシューズかローファーを1足用意しておくと、多くの場で使えます。法事の座敷や式場の控え室では靴を脱ぐことが多いので、かかとを入れるだけで履ける形が楽です。
場面5:産後もしばらく同じ靴を履くつもり
妊娠中に買った靴を、産後も履くつもりなら、甲で調整できる形を選んでください。
産後に足の感覚が元に戻るかどうかは人によって違います。甲をベルトやゴムで調整できる靴なら、足の感覚が変わっても、ある程度合わせられます。産後は赤ちゃんを抱いて靴を脱ぎ履きすることになるので、かがまずに履けることは、産後も変わらず役に立ちます。
妊娠の時期ごとに、どこを替えるか
靴を一度に全部替える必要はありません。時期ごとに、替えるところを1つずつ足していけば足ります。
妊娠初期
まだお腹は目立たず、かがむのも困らない時期です。体調が変わりやすいので、平らな底の靴を1足、すぐ履ける場所に出しておくだけで十分です。
妊娠中期
お腹が前に出てきて、足元が少しずつ見えにくくなる時期です。ここで、手持ちの靴を玄関に並べて、3つの試し方をしてください。秋冬に中期を迎えるなら、ちょうどブーツを出す時期に重なるので、ブーツから先に試します。
妊娠後期
足元がほとんど見えず、かがむのがつらくなる時期です。毎日の靴は、立ったまま手を使わずに履けるものだけにします。紐の靴は紐を緩めて結んだままにするか、箱に戻します。入院や外出の準備として、すぐ履ける靴を1足、玄関に出しておいてください。
産後
赤ちゃんを抱いて靴を脱ぎ履きする時期です。かがまずに履ける靴は、そのまま役に立ちます。産後しばらくして足の感覚が落ち着いたら、箱に戻した靴を出して、もう一度3つの試し方をして、残すものを決めます。
場面ごとに、どの1足を出すか
毎日の1足が決まったら、場面ごとにどの靴を出すかも決めておくと、朝に迷いません。
通勤
通勤で一番困るのは、駅の階段と、混んだ電車の中です。足元が見えないまま階段を上り下りするので、底が平らで、かかとの幅が広い靴が安心です。電車の中で長く立つ日は、甲が柔らかく、夕方にきつくならない靴にします。
職場で靴を履き替えられるなら、通勤は歩きやすい靴、職場ではきちんとした靴、と分けると、両方に無理がなくなります。職場に置いておく靴は、かがまずに履けるローファーかフラットにしてください。
健診
健診の日は、靴を脱ぐ場面と、待ち時間が長いことが重なります。病院によっては、内診や計測で何度か靴を脱ぎ履きすることもあります。
健診の日は、立ったまま手を使わずに脱いで履ける靴にしてください。スリッポンか、かかとを踏まずに足を押し込めるスニーカーが楽です。ブーツは、どれだけ短くても、健診の日には避けたほうが無難です。
上の子の送り迎えと公園
上の子の送り迎えでは、子どもの手を引いたり、自転車の後ろに乗せたり、走り出した子どもを追いかけたりします。
この場面では、何より滑りにくさと、急に動いても足から外れないことを優先します。紐を緩めたままのスニーカーは、かかとが浮いて外れやすいので、甲をゴムや留め具で押さえる形にしてください。公園の土や芝の上を歩くなら、底の溝が深いものが安心です。
買い物
スーパーや商業施設の床は、ワックスで光っていることが多く、雨の日は入り口が濡れています。買い物袋を持つと、さらに足元が見えにくくなります。
買い物の日は、底がゴムで溝のある靴にして、袋は片手で持てる量にしておくと、足元に気を配る余裕ができます。
帰省や旅行
秋冬の帰省や旅行は、移動の時間が長く、行った先で靴を脱ぐ場面が多くなります。
長い移動の日は、夕方にきつくならない靴が一番です。移動の途中で靴がきつく感じたら、甲のゴムやファスナーで緩められる靴にしておくと、我慢せずに済みます。実家や宿では靴を脱ぐので、かかとを入れるだけで履けるものにしてください。
玄関まわりを整えておく
靴そのものを替えるのと同じくらい、玄関まわりを整えておくと、毎日の靴の脱ぎ履きが楽になります。
座って履ける場所をつくる
玄関に、腰かけられる低い椅子か台を置いておくと、座って靴を履けます。高さは、座ったときに膝が直角になるくらい、だいたい40cm前後が目安です。低すぎると、立ち上がるときにお腹に力が入ります。
座って履けるなら、紐の靴やファスナーのブーツも使える時間が延びます。家で履いて出かける日は、座って履く。出先で脱ぎ履きする日は、立ったまま履ける靴にする。この分け方で、手持ちの靴を無駄にせずに済みます。
長い靴べらを1本
かかとの入り口がぴったりした靴を履くなら、立ったまま使える長い靴べらを1本、玄関に置いておくと便利です。長さは、立ったままかがまずに、かかとまで届くくらい。お腹が大きくなってから探すより、中期のうちに用意しておくと安心です。
よく履く靴を、取りやすい場所に
毎日の1足と、天気で替える1足は、靴箱の中ではなく、玄関のたたきの手前に出しておきます。靴箱の下の段から靴を出すのは、かがむ動きになります。出しておく靴は2足までにしておくと、玄関が散らからず、足元が見えないときにもつまずきません。
買い足すときに見る順番
新しい靴を買い足すときは、見る順番を決めておくと、売り場でも通販でも迷いません。
店で買うとき
- 夕方に、秋冬の厚さの靴下を履いて行く
- 靴を床に置いて、立ったまま、手を使わずに足を入れる。10秒以内に入るかを見る
- つま先に指1本ぶんのゆとりがあるか、甲が押されていないかを見る
- 店の床で数歩歩いて、かかとが浮かないかを見る
- 靴を裏返して、かかとの底の幅と、底の溝を見る
- 片手で持って、重さを確かめる
この順番で見れば、形の好みで選ぶ前に、使えない靴が外れます。
通販で買うとき
通販では、履いて試せないぶん、書いてある数字を見ます。
- 筒の高さ:くるぶしからの高さに換算して、10cm以内か
- ヒールの高さと形:高さだけでなく、写真でかかとの幅を確かめる
- 履き口の形:ファスナーやゴムの位置、かかとの輪の有無
- 底の素材:ゴムかどうか、溝があるかどうか
- 重さ:書いてあれば、普段の靴と比べる
届いたら、夕方に、秋冬の靴下で履いて、家の中で試します。立ったまま履けない、夕方にきつい、と感じたら、外で履く前に返品や交換の手続きを確かめてください。
手持ちの靴で足りるかを決める手順
最後に、ここまでの内容を手順にまとめます。
- 手持ちの靴を玄関に全部並べる
- 1足ずつ、立ったまま手を使わずに履いて脱ぐ。10秒以内でできないものは箱に戻す
- 残った靴を、夕方に、秋冬の厚さの靴下で履く。つま先に指1本ぶんのゆとりがないものは箱に戻す
- 残った靴を裏返して、かかとの底の幅と、底の溝のすり減りを見る
- 最後まで残った靴の中から、毎日の1足と、天気や予定で替える1足を決める
最後まで1足も残らなかったら、買い足すのは、3つを満たす1足だけで構いません。秋冬の毎日に合う形を1足買ってから、必要ならもう1足足してください。
妊娠中の秋冬の服については、妊娠中期の秋冬の服装や妊婦の冬のコーデにまとめています。上着の要不要はマタニティコートは必要か、パンツの選び方はマタニティパンツの選び方も参考にしてください。足元が決まると、服の組み方もそこから決まっていきます。
よくある問い
- Q. 妊娠中にブーツを履いてもいいですか
- かがまずに履いて脱げる形なら、秋冬の足元を暖かく保つのに役立ちます。困るのは、筒が長くて紐やファスナーをかがんで操作しなければならないものです。お腹が大きくなると足元が見えにくくなり、玄関で前かがみになるのがつらくなります。筒がくるぶしから10cm以内で、脇にファスナーがあり、立ったまま手を伸ばして引き手に届くものなら、妊娠後期まで使えることが多いです。底は平らで、かかとに幅のあるものを選んでください。体調や、かかりつけで言われていることがあれば、そちらを優先してください。
- Q. 妊娠中に靴のサイズは変わりますか
- 変わったと感じる人は少なくありません。特に夕方になると、朝はちょうどよかった靴がきつく感じることがあります。新しく買うときは夕方に試着して、秋冬に履く厚さの靴下を履いた状態で合わせてください。つま先に指1本ぶんのゆとりがあり、甲が押されていないものが目安です。産後に元に戻るかどうかは人によって違うので、高価なものを先に買い揃えるより、まず1足を替えて様子を見るほうが無駄になりません。
- Q. ヒールのある靴は全部やめたほうがいいですか
- 全部やめる必要はありませんが、高さよりかかとの面積を見てください。高さが3cm程度でも、かかとの底が細いと、足元が見えない状態では不安定に感じます。逆に、底全体が平らにつながっている形や、かかとの幅が足のかかとと同じくらいある太いヒールなら、少し高さがあっても立ちやすいことがあります。妊娠が進んで重心が変わってきたと感じたら、平らな底の靴を1足用意しておくと、その日の体調で選べます。
- Q. フォーマルな場で、ローヒールのパンプスが履けないときはどうすればいいですか
- 黒の、飾りのない、甲が覆われたローファーやフラットシューズなら、多くのフォーマルの場で落ち着いて見えます。かかとを入れるだけで履けるので、式場の入り口や法事の座敷で靴を脱ぐときも楽です。素材は光りすぎない革か、それに近いものにしてください。どうしてもパンプスが必要な場では、ヒールが太く低いものを当日だけ履いて、移動の間は平らな靴にして、かばんで持ち替えるという方法もあります。
— メグラシ編集部





