マタニティコートは必要?|手持ちの前が何cm閉まらないかで決める

**いちばんよく着るコートを着て、前を合わせてみてください。**お腹のいちばん出ている高さで、右の前端と左の前端のあいだは何cmあいていますか。
マタニティコートが必要かどうかは、その数字と、もう1つの数字で決まります。もう1つは、お腹が大きい時期と、寒い日が重なる週数です。
閉まらない幅が5cm未満なら、手持ちのコートで足ります。5〜15cmなら、そのコートが開けたまま着て成り立つ形かどうかで分かれます。15cmを超えていて、寒い日が残っている週数が8週を超えるなら、マタニティコートを買う候補にします。
服をいつから替えるかの全体はマタニティ服いつから 秋冬に、妊娠中期の重ね方は妊娠中期の服装 秋冬に分けてあります。この記事は、コート1枚を買うかどうかだけを扱います。
結論:閉まらない幅と、寒い日の週数で決める
先に表にしておきます。測った幅と、寒い日が残っている週数を当てはめてください。
| 閉まらない幅 | 寒い日の残りが8週以内 | 寒い日の残りが8週を超える |
|---|---|---|
| 5cm未満 | 手持ちで足りる | 手持ちで足りる。中の厚みで調整する |
| 5〜15cm | 開けたまま着る | 開けて成り立つ形なら手持ち、崩れるなら買う候補 |
| 15cm以上 | 開けたまま着て、首元と中で埋める | マタニティコートを買う候補 |
表の右下に入っても、すぐに買う必要はありません。大きいサイズの普通のコートや、家族のコートで代わりになることもあります。その比べ方は後の節で書きます。
大事なのは、今日の幅だけで決めないことです。お腹はこれからも前に出るので、測った日から予定日までに、幅がどこまで広がるかも見込んでおきます。
測り方|お腹のいちばん出ている高さで
手持ちのコートを着て、ボタンやファスナーを留めずに、前端どうしをお腹の前で近づけます。そのときに、2つの前端のあいだが何cmあいているかを、メジャーで測ります。
測る高さは、お腹のいちばん出ている高さです。胸の下や、腰の高さで測ると、閉まらない幅が小さく出て、実際に歩いたときと合いません。
ボタンで留めるコートなら、ボタンとボタン穴のあいだの距離を測ります。前の打ち合わせが深いダブルのコートは、内側のボタンも含めて、いちばん外側のボタンとボタン穴のあいだで測ってください。
測った日の週数と、測った幅を、スマートフォンのメモに残しておきます。2週間後にもう一度測ると、2週間で何cm広がったかが分かります。この広がり方が、予定日までの見込みを立てる手がかりになります。
寒い日の週数を数える
もう1つの数字は、お腹が大きい時期と、コートが要るほど寒い日が重なる週数です。
カレンダーを開いて、まずコートを着て出かける時期に印をつけます。住んでいる地域によって違いますが、朝晩にコートが要る日が続く期間です。次に、予定日から数えて、お腹が前に大きく出てくる時期に印をつけます。2つの印が重なっている週数を数えてください。
重なる週数が8週以内なら、その期間は手持ちのコートを開けて着るか、中で調整して乗り切る方が多いです。8週を超えると、開けたまま着る日が長くなり、毎朝の寒さと身支度の手間が積み重なっていきます。
予定日が寒い時期の入り口にある人は、重なりが短くなります。予定日が寒い時期の真ん中から終わりにある人は、重なりが長くなります。同じ「冬に妊娠している」でも、コートが必要かどうかは予定日によって大きく変わります。
5cm未満|手持ちで足りる。直すのは中の厚み
閉まらない幅が5cm未満なら、手持ちのコートで足ります。この幅だと、多くの場合はボタンを1つ外す、または中に着ている服を薄くするだけで、前が閉まります。
前が閉まりにくいときに直すのは、ボタンの位置ではなく中の厚みです。厚手のニットの上にコートを着ているなら、薄手のニットと、薄い保温インナーの組み合わせに替えてみてください。それだけで2〜3cmほど前が閉まりやすくなります。
ボタンを外して着る場合は、いちばん下のボタンを外します。お腹のいちばん出ている高さのボタンを外すと、そこから前が三角に開いて、横から見たときにお腹の前で布が引っ張られます。いちばん下を外すと、裾が自然に左右へ逃げるので、引っ張られる線が出ません。
5〜15cm|開けたまま着て成り立つ形か
閉まらない幅が5〜15cmになると、前を閉めて着るのは難しくなります。ここで見るのは、そのコートが前を開けたまま着ても形が崩れないかどうかです。
前を開けて着ても成り立ちやすいのは、次のような形です。
- 襟がない、または襟が小さく、前端がまっすぐ下まで落ちる形
- 前を重ねずに、羽織るように着るガウンのような形
- 裾に向かって少し広がる形
反対に、開けると崩れやすいのは、前の打ち合わせが深いダブルのコートと、ウエストの位置で絞るように作られたコートです。ダブルのコートは、開けると前身頃の余った布が左右に垂れて、体の幅より大きく見えます。ウエストで絞る形は、開けると絞りの位置がお腹の横に来て、線が横に走ります。
**鏡の前で、前を開けたまま横を向いてください。**前端がお腹の前からまっすぐ下へ落ちていれば、開けて着て成り立つ形です。前端が外側にめくれる、または裾が後ろへ引っ張られて前だけ上がるなら、開けて着るのには向いていません。
開けたままの前を、服の側で埋める
前を開けて着る日は、開いた部分から風が入ります。前の開きを、コートの中の服と小物で埋めます。
いちばん手軽なのは首元です。大判のストールを首に巻いて、両端を前に垂らします。両端がお腹の前を縦に通るので、開いた部分の上半分がふさがります。ストールの色をコートと近い明るさにすると、コートの前が閉じているように見えます。
もう1つは、コートの中に前開きのカーディガンや、長めのベストを1枚足すことです。コートとカーディガンの前端が2本並ぶので、開いている幅が狭く見えます。カーディガンはボタンを留めずに羽織り、お腹の前を締めつけない着方にします。
足元も、開いた前から冷えを感じやすい場所です。ひざ下まで届くコートでも、前が開いているとひざの前に風が当たります。厚手のタイツや、丈の長いスカートで、ひざまわりを覆っておきます。
15cm以上|買う前に、大きいサイズの普通のコートと比べる
閉まらない幅が15cmを超えて、寒い日の重なりが8週を超えるなら、マタニティコートを買う候補になります。ただその前に、大きいサイズの普通のコートと比べてみてください。
大きいサイズの普通のコートで代わりになるかどうかは、肩と袖で決まります。
お腹に合わせて2〜3サイズ上げると、肩の縫い目が二の腕のほうへ落ち、袖が手の甲まで届きます。試着して、肩の縫い目が肩の骨の端から何cm落ちているか、袖口が手首のくるぶしの骨からどれだけ下にあるかを見てください。
| 見る場所 | 普通のコートで代わりになる | マタニティコートのほうが合う |
|---|---|---|
| 肩の縫い目の落ち | 3cm以内 | 3cmを超える |
| 袖口の位置 | 手首の骨から指1本ぶん下まで | 手の甲の半分を超える |
マタニティコートは、肩と袖が自分の寸法のまま、前とお腹まわりだけにゆとりがある作りです。大きいサイズの普通のコートで肩と袖が合わないなら、その差がマタニティコートを選ぶ理由になります。
マタニティコートの形は3つ
マタニティコートと呼ばれているものには、大きく分けて3つの形があります。どれを選ぶかで、産後にも使えるかどうかが変わります。
1つ目は、前に布を足して身幅を広げられる型です。前の合わせにファスナーが付いていて、そこに別の布を足すと、お腹の前に布が1枚増えます。妊娠中は布を足して着て、産後は外して普通のコートとして着られます。抱っこ紐の上から着られるように、赤ちゃんの分の布が用意されている型もあります。
2つ目は、裾に向かって広がる形のコートです。胸の下から裾に向かって布が広がっていくので、お腹の大きさに合わせて、前の布が自然にお腹をよけて落ちます。産後は、広がる布がそのまま形として残ります。
3つ目は、羽織るように着るガウン型です。前を重ねずに着る形で、ベルトで前を留めます。ベルトの位置をお腹の上か下にずらすと、妊娠中も産後も着られます。
3つのうち、産後の使い道がいちばん広いのは1つ目です。2つ目と3つ目は、もともとの形がゆったりしているので、産後に着ると全体に大きく見えることがあります。
産後に抱っこ紐の上から着るか
マタニティコートを買うかどうかを決めるときに、産後の使い方まで見ると判断が変わることがあります。
産後に寒い時期が重なる人は、赤ちゃんを抱っこ紐で抱いて出かける時期があります。そのとき、コートを抱っこ紐の上から着るか、下に着るかで、必要なコートの形が変わります。
抱っこ紐の上から着るなら、コートの前に赤ちゃんの分の幅が要ります。前に布を足せる型のマタニティコートなら、その布がそのまま使えます。抱っこ紐の下に着るなら、普通のコートで足りるので、マタニティコートは妊娠中だけの1枚になります。
手持ちのコートが抱っこ紐の上から着られるかどうかは、抱っこ紐の上に着るコートで見方を書いています。産後の服全体の考え方は産後の服がないにまとめてあります。
予定日の時期で、必要かどうかが変わる
同じ冬に妊娠していても、予定日がいつかで、コートの使い方はかなり変わります。予定日の時期で3つに分けてみます。
予定日が寒い時期の入り口にある人は、お腹がいちばん大きい時期に、まだ本格的な寒さが来ていません。コートが要る日が少なく、手持ちのコートを開けて着るか、厚手のカーディガンで足りることが多いです。産後に寒い時期を迎えるので、買うなら産後に抱っこ紐の上から着られる型を選びます。
予定日が寒い時期の真ん中にある人は、お腹が大きくなる時期と寒さが重なります。重なる週数が長くなりやすいので、閉まらない幅が15cmを超えたら、マタニティコートを買う候補にしていい組み合わせです。
予定日が寒い時期の終わりから春にある人は、お腹がいちばん大きい時期が、いちばん寒い時期に重なります。重なる週数も長く、コートを着る日も多いので、マタニティコートの使い道がいちばん広い時期です。産後は暖かくなっているので、妊娠中に使い切る1枚と割り切って選びます。
通勤がある人は、もう1つ見る
妊娠中に通勤がある人は、コートを着ている時間が長くなります。電車の中、駅までの道、職場の入口と、閉まらない前で過ごす時間が、休日の外出よりずっと長くなります。
通勤がある人は、閉まらない幅が5〜15cmでも、寒い日の重なりが8週を超えるなら、マタニティコートを買う候補に入れてかまいません。毎朝、前を開けたまま首元をストールで埋める手間が、平日の数だけ続くからです。
職場に制服があり、妊娠中の制服を頼む予定がある場合は、制服とコートを合わせて考えます。制服の切り替えの時期はマタニティ制服いつからに書いています。
丈|お腹の分だけ、前の裾が上がる
お腹が前に出ると、コートの前の裾が後ろの裾より上がります。手持ちのコートを着て横を向き、前の裾と後ろの裾の高さの差を見てください。
差が3cm以内なら、外から見て気になりません。差が5cmを超えると、横から見たときに裾が斜めに走って、コートが後ろに引っ張られているように見えます。
ひざ上の丈のコートは、前の裾が上がっても目立ちにくい形です。ひざ下の長いコートほど、前と後ろの差が大きく見えます。長いコートを開けたまま着るときは、前端がまっすぐ落ちているかどうかで、裾の傾きも目立たなくなります。
マタニティコートは、お腹の分だけ前の裾が長く作られているものがあります。妊娠中はそれで前と後ろの裾がそろいますが、産後に着ると前の裾だけが下がって見えます。産後も着る予定なら、前の裾の長さを試着で確かめておきます。
足元と、両手が空くか
コートを選ぶときに見落とされやすいのが、ポケットと両手です。妊娠中は、足元が見えにくくなり、段差や濡れた路面で歩くときに両手を空けておきたい場面が増えます。
コートのポケットに、鍵やスマートフォンが入るかどうかを見ておきます。ポケットが浅いと、物を手に持つ時間が増えます。バッグを斜めがけにするなら、コートの上から掛けたときに、ベルトがお腹の上を通るかお腹の下を通るかも、鏡の前で確かめておきます。
靴は、コートの丈と色に合わせるより先に、歩きやすさで選びます。ここではコートの話にとどめますが、足元の不安がある場合は、無理のない靴を選んでください。
どちらとも取れるとき①|閉まらない幅が、ちょうど5cm前後
閉まらない幅が4〜6cmのあたりで、表のどちらに入れるか迷う方が多いです。このときは、2週間後にもう一度測ってください。
2週間で広がった幅が1cm以内なら、そのまま手持ちで乗り切れる見込みが高いです。2週間で2cm以上広がっているなら、予定日までにさらに広がる見込みが高いので、5〜15cmの側に入れて、開けたまま着て成り立つかを確かめておきます。
もう1つの決め方は、寒い日の重なりです。重なりが4週以内なら、迷わず手持ちで足ります。重なりが8週を超えるなら、2週間後の数字を待たずに、開けて着る形を先に確かめておくと、急な寒さの日に慌てません。
どちらとも取れるとき②|次の妊娠を考えている
次の妊娠を考えていて、マタニティコートをもう一度使うかもしれない、という理由で迷う方もいます。
この場合は、次の予定日の季節が今回と同じになるかどうかは分からない、というところから考えます。次の妊娠で寒い時期とお腹の大きい時期が重なるとは限らないので、2回使う前提で高いものを選ぶより、今回の重なる週数に見合ったものを選ぶほうが、後悔が少ないです。
ただし、前に布を足せる型は、妊娠中・産後・普通のコートの3通りに使えるので、次の妊娠の季節がどうなっても使い道が残ります。2回目も使いたいなら、この型を選ぶ理由になります。
どちらとも取れるとき③|家族のコートを借りる
パートナーや家族の大きめのコートを借りる、という方法もあります。借りたコートは、身幅に余裕があるので、前が閉まることが多いです。
借りるときに見るのは、15cm以上の節で書いた肩と袖です。肩の縫い目の落ちが3cmを超え、袖口が手の甲の半分を超えるなら、腕まわりの布が余って、両手を使う動作がしにくくなります。袖口を1〜2回折り返すと、手首が出て動きやすくなります。
借りたコートは、通勤や毎日の外出より、寒い日の短い外出や、病院への行き帰りに向いています。毎日着るなら、自分の肩と袖の寸法に合う1枚のほうが、身支度の時間が短くなります。
中に着る服の厚みを、合計で見る
前が閉まるかどうかは、コートだけで決まるわけではありません。コートの中に何を何枚着ているかで、閉まらない幅は数cm変わります。
中に着る服の厚みは、指でつまんで測れます。着ている服の、お腹の前の布を親指と人さし指でつまみ、指のあいだの厚みを見ます。薄手の綿のカットソーなら1〜2mm、薄手のニットなら3〜4mm、厚手のニットなら6〜8mmほどです。
この厚みは、お腹のまわりを一周するので、前の閉まり方には厚みの何倍もの差で効いてきます。厚手のニットを薄手のニットと保温インナーの組み合わせに替えると、前の閉まらない幅が2〜3cm縮むことがあります。これが、5cm未満の節で「直すのは中の厚み」と書いた理由です。
重ねる順番は、肌に近いほうを薄く、外に行くほど厚くします。いちばん外のコートのすぐ内側に厚いものを1枚置くと、コートの前が閉まりにくくなります。コートの内側にはやわらかい薄手のカーディガンを置き、厚みはその内側に分けて持たせるほうが、前の閉まりに響きません。
コートの代わりになるもの
閉まらない幅が5〜15cmで、手持ちのコートが開けて着るのに向かない形だった場合、コートの代わりになる上着もあります。
ポンチョや、肩から羽織るケープは、前の幅をお腹に合わせる必要がない形です。頭からかぶる、または肩に掛けるだけなので、お腹の大きさが変わっても着られます。腕まわりがゆったりしているので、中に厚手のニットを着ても窮屈になりません。
厚手のロングカーディガンは、気温がそれほど下がらない日の上着として使えます。前を開けて着るのがもともとの形なので、閉まらない幅を気にしなくて済みます。風を通しやすいので、首元をストールで埋めて使います。
ダウンやキルティングのベストを、コートの内側に着る方法もあります。ベストは腕を通さないので、肩と袖の寸法に左右されず、体の前と背中だけを温めます。開けたまま着ているコートの内側に1枚足すと、前の開きから入る風を受け止めてくれます。
どれも、マタニティコートを1枚買うより使い道が広く、産後にも普段の上着として残ります。寒い日の重なりが8週以内なら、こうした代わりの上着で乗り切る方も多いです。
色と素材は、産後まで見て選ぶ
マタニティコートを買うと決めたら、色と素材も産後の使い道まで見て選びます。
色は、手持ちの服と合わせやすい濃い段か中間の段にしておくと、妊娠中と産後の両方で組み合わせに困りません。黒、紺、濃い灰色、くすんだ茶などです。産後に赤ちゃんを抱いて着る時期があるなら、赤ちゃんのよだれやミルクが付いても目立ちにくい、中間の段の色のほうが扱いやすいこともあります。
素材は、家で洗えるかどうかを見ておきます。産後は、コートを着たまま赤ちゃんを抱く時間が長くなり、前身頃が汚れやすくなります。家で洗える素材なら、クリーニングに出す手間が減ります。
表面に毛羽が立ちやすい素材は、赤ちゃんの顔が触れる位置に毛羽が付くことがあります。産後に抱っこ紐の上から着る予定があるなら、表面がなめらかな素材を選ぶほうが安心です。
どちらとも取れるとき④|上の子の送り迎えがある
上の子の送り迎えがある人は、コートを着てしゃがむ、子どもを抱き上げる、自転車の後ろに乗せるといった動作が多くなります。
この場合は、閉まらない幅より先に、しゃがんだときに裾がどうなるかを見てください。ひざ下の長いコートは、しゃがむと裾が地面につきます。前を開けたまま長いコートでしゃがむと、前の裾が足元に広がって、立ち上がるときに踏むこともあります。
送り迎えが毎日あるなら、ひざ上からひざ丈の短めの上着のほうが動きやすく、裾が地面につきません。前を開けて着ても、短い上着なら前端が揺れる幅が小さく、子どもを抱き上げる動作を邪魔しません。
上の子と手をつないで歩く時間が長い人は、袖口が手首で止まる長さかどうかも見ておきます。袖が長いと、手をつなぐたびに袖口が子どもの手に触れて、すぐに汚れます。
買ったあと、いつまで着るか
マタニティコートを買ったら、いつまで着るかも決めておくと、手放す時期で迷いません。
前に布を足せる型なら、妊娠中は布を足して、産後は布を外して普通のコートとして、抱っこ紐の時期は赤ちゃんの分の布を足して、と形を変えながら着られます。この型は、産後の寒い時期が終わるまでが1つの区切りです。
裾が広がる形やガウン型は、妊娠中に使い切る1枚と考えておきます。産後に着てみて、全体が大きく見えると感じたら、次の寒い時期の前に見直します。
使い終わったコートは、次の妊娠の予定がなければ、寒い時期が終わったところで手放す候補にします。予定がある場合は、次の予定日がいつごろになるかを考えて、使う見込みがある季節なら残しておきます。
買うなら、試着で見る4か所
マタニティコートを買うと決めたら、試着で次の4か所を見ます。お腹の大きさは試着の日より大きくなっていくので、今日ぴったりのものより、少し先まで見込んで選びます。
- 前を閉めたとき、お腹のいちばん出ている高さで、手のひら1枚ぶんのゆとりがあるか
- 肩の縫い目が、肩の骨の端から3cm以内に収まっているか
- 袖口が、手首の骨から指1本ぶん下までに収まっているか
- 横を向いたとき、前の裾と後ろの裾の差が3cm以内か
1つ目のゆとりが、予定日まで前が閉まるかどうかの見込みになります。手のひら1枚ぶんあれば、多くの場合はお腹がいちばん大きい時期まで前が閉まります。
迷ったら、2週間後の自分に決めてもらう
ここまで読んでも決めきれないときは、今日は買わずに、2週間後にもう一度同じ場所を測ってください。測るのは、閉まらない幅と、寒い日の残りの週数の2つだけです。
2週間のあいだは、手持ちのコートを開けて着て、首元をストールで埋めて過ごします。その2週間で、開けて着ることがどれだけ手間だったか、寒さがどれだけ気になったかが、数字と一緒に手元に残ります。
2週間後に、閉まらない幅が15cmを超え、寒い日の残りが8週を超えていれば、そこで買う候補に進みます。どちらかが届いていなければ、もう2週間、手持ちで様子を見ます。判断を先へ送ることは、迷っているあいだに急いで買うより、手元に合わない1枚を増やさずに済む選び方です。
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よくある問い
- Q. マタニティコートは、妊娠何週ごろから必要になりますか
- 週数より、手持ちのコートの前が閉まるかどうかで決まります。お腹の出方は人によって違い、同じ週数でも前が閉まる人と閉まらない人がいるからです。目安として、お腹のいちばん出ている高さで、手持ちのコートの前端と前端のあいだを測ってください。閉まらない幅が5cmを超えたころが、手持ちのままでいくか、別の手を考えるかの分かれ目です。測った日から予定日までに、まだ寒い日がどれくらい残っているかもあわせて数えます。
- Q. マタニティコートを買わずに、大きいサイズの普通のコートで代わりになりますか
- なる場合もあります。見るのは、肩と袖です。お腹に合わせて2〜3サイズ上げると、肩の縫い目が二の腕のほうへ落ち、袖が手の甲まで届きます。肩の縫い目の落ちが3cm以内、袖口が手首のくるぶしの骨から指1本ぶん下までに収まるなら、大きいサイズの普通のコートで代わりになります。それを超えるなら、前だけにゆとりがあるマタニティコートのほうが、肩と袖が自分の寸法のまま着られます。
- Q. 産後もマタニティコートは使えますか
- 形によります。前に布を足して身幅を広げられる型や、抱っこ紐の上から着られるように前の打ち合わせが深い型は、産後に赤ちゃんを抱いて外出する時期にも使えます。反対に、お腹の位置に合わせて前の裾が長く作られている型は、産後に着ると前の裾だけが下がって見えることがあります。買う前に、産後に抱っこ紐で出かける季節と、予定日がいつかを並べてみてください。
- Q. 寒い日に前を開けて着ていても大丈夫ですか
- 寒さの感じ方は人によって違うので、この記事では体への影響については判断しません。開けたまま着る日は、首元をストールでふさぐ、コートの中に前開きのカーディガンを1枚足すなど、前の開きを服の側で埋める方法を書いています。寒さや体調について気になることがあれば、健診のときに相談してみてください。
— メグラシ編集部





