抱っこ紐の上に着るコート|手持ちで足りるかは前の開きと丈で見る

**抱っこ紐の上に着るコートは、手持ちのもので足りることが多いです。**前を閉めることは目標にしません。抱っこ紐をつけた上から羽織って、前立て・丈・袖ぐりの3か所がそろえば、そのコートで冬を越せます。
いま持っているコートを1枚出して、抱っこ紐をつけた上から羽織ってみてください。赤ちゃんを抱いていなくても、抱っこ紐にクッションやたたんだタオルを入れれば、だいたいの厚みがわかります。前を開けたまま鏡の前に立ったとき、コートの前立てが赤ちゃんの背中の左右にかかっているでしょうか。
妊娠中の冬の重ね方は妊婦の冬コーデにまとめてあります。この記事は、産後に赤ちゃんを抱いて外に出る冬の話です。
結論:前を閉めず、3か所で足りるかを見る
| 見る場所 | 足りている目安 | 足りないとき |
|---|---|---|
| 前立て | 前を開けたまま、赤ちゃんの背中の左右に5cm以上かかる | 防寒カバーで覆う面を広くとる |
| 丈 | 抱っこ紐の腰ベルトより10cm以上下まである | 腰まわりが冷えるので、丈の長いものを考える |
| 袖ぐり | 腕を前に出しても肩と脇が突っ張らない | 1サイズ上か、袖ぐりの大きな形を考える |
3つともそろえば、買い足さなくて大丈夫です。1つだけ外れるなら、手持ちのまま補い方を決めます。2つ以上外れるときに、はじめて買い足しを考えます。
なぜ前を閉めなくていいのか
抱っこ紐の上からコートを着ると、前はたいてい閉まりません。大人の体に赤ちゃんの厚みが加わるので、普段のサイズのコートでは届かないのが普通です。
閉めようとすると、大きなサイズのコートか専用のコートを買う方向に話が進みます。でも、赤ちゃんの防寒は赤ちゃん側の覆いで取れます。コートに求めるのは、大人の体を冷やさないことと、横から風を入れないことの2つだけです。この2つは、前を開けたままでも前立てと丈で満たせます。
前立て|赤ちゃんの背中の左右に、5cm以上かかるか
前を開けて立ったとき、左右の前立ての端がどこまで来ているかを見ます。赤ちゃんの背中の左右に、それぞれ5cm以上かかっていれば足ります。
前立てがかかっていると、横から吹く風がコートの内側に回り込みにくくなります。**前立てが赤ちゃんの背中の外側で止まってしまうなら、防寒カバーを大きめにして、カバーの端をコートの前立ての内側に差し込みます。**これでも風の入り口は閉じられます。
前立ての落ち方は素材で変わります。ウールのように布が自分の重みで垂れるものは、前を開けても体の前に落ちます。張りの強い素材やダウンは、前立てが外へ広がりやすくなります。
測るときは、鏡に正面から向かうより、少し斜めに立つほうがわかりやすくなります。赤ちゃんの背中の丸みの外側に、前立ての端が何cm回り込んでいるかを、横から見て確かめてください。正面から見ると届いているように見えても、横から見ると背中の丸みの手前で止まっていることがあります。
丈|腰ベルトより10cm以上下まであるか
抱っこ紐には、腰の位置で締めるベルトがあります。コートの裾がそのベルトより10cm以上下まであるかを見てください。
短い丈のコートは、赤ちゃんの厚みで前が持ち上がり、裾が腰ベルトの高さまで上がってしまいます。そうなると、腰から背中にかけて冷たい空気が入ります。前が持ち上がるぶんを見込んで、立って測ったときに10cm以上の余裕が欲しいのです。
後ろ側の丈も見ます。赤ちゃんを抱くと、体は少し後ろに反ります。そのとき後ろの裾がお尻の下まで届いていれば、腰まわりが冷えにくくなります。
袖ぐり|肩ベルトの上で腕を前に出してみる
抱っこ紐の肩ベルトは、肩の上に厚みを足します。その上からコートを着ると、袖ぐりと肩まわりが普段より窮屈になります。
コートを着た状態で、赤ちゃんの背中を支えるように両腕を前に出してください。**肩の後ろや脇が引っ張られて、腕が前に出しにくいなら、袖ぐりが足りていません。**買い物袋を持つ、ベビーカーを押すなど、冬の外出は腕を前に出す動きがほとんどです。
袖ぐりは、手持ちのまま広げることができません。ここが足りないときは、1サイズ上のコートか、肩の縫い目が肩先より下にある袖ぐりの大きな形を考えます。
確かめるときは、ベビーカーのハンドルを握る高さまで両手を上げ、そのまま10秒ほど止めてみてください。背中の真ん中に横じわが強く出て、肩が前に引かれる感じがあれば、長く歩くと疲れる袖ぐりです。軽く当たる程度なら、冬のあいだ使えます。
コートと抱っこ紐、どちらを上にするか
着る順番は2つあります。
- 抱っこ紐の上にコート……赤ちゃんをコートの内側に入れる。コートだけを脱ぎ着できる
- コートの上に抱っこ紐……大人がコートを着てから抱っこ紐をつけ、赤ちゃんは防寒カバーで覆う
どちらにも理由があります。決め手は、1回の外出で屋内に何回入るかです。
屋内に2回以上入る日は、抱っこ紐の上にコート
スーパー、駅、病院の待合など、暖房の効いた屋内に入る回数が2回以上ある日は、抱っこ紐の上にコートを着る順番が楽です。屋内に入ったらコートの前を開ける、長くいるならコートだけ脱ぐ。抱っこ紐を外さずに済みます。
コートの上に抱っこ紐をつけていると、屋内で暑くなったとき、コートを脱ぐには抱っこ紐をいったん外すしかありません。赤ちゃんを抱いたまま、片手でそれをするのは大変です。
屋内に入ったら、まずコートの前を大きく開けて、赤ちゃんの上の覆いを1枚外します。10分以上いるなら、コートを片方の肩ずつ外して腕にかけます。抱っこ紐の上にコートを着ていれば、この2つの動きは赤ちゃんを抱いたままでできます。
外にいる時間が長い日は、コートの上に抱っこ紐でもよい
公園で過ごす、散歩に出るなど、屋内に入らず外にいる時間が長い日は、コートの上に抱っこ紐をつける順番でも困りません。コートの前をきちんと閉められるので、大人の体はいちばん暖かく保てます。
このときは、赤ちゃんを防寒カバーでしっかり覆います。コートの前立てと関係なく、赤ちゃんの側で覆いが完結しているので、手持ちのコートのサイズを気にする必要がありません。
同じ日の中で、公園のあとに買い物に寄る、という予定なら、屋内に入る回数で数え直してください。1回だけなら、コートの上に抱っこ紐のままで構いません。2回以上になりそうなら、家を出るときから抱っこ紐の上にコートを着る順番にしておきます。途中で順番を入れ替えるのは、外ではまずできません。
足りないところを補う順番
3か所のうち1つが外れているときは、次の順で補います。
- 前立てが足りない……防寒カバーを大きめにして、端をコートの内側へ差し込む
- 丈が足りない……腰まわりに厚手のタイツやレッグウォーマーを足す。裾から入る冷えを下で受ける
- 袖ぐりが足りない……手持ちでは補えない。コートの上に抱っこ紐をつける順番に切り替える
袖ぐりが足りないコートでも、コートの上に抱っこ紐をつける順番にすれば、肩ベルトの厚みはコートの外側に来ます。窮屈さはなくなります。
どちらとも取れるとき①|前立てはかかるが、丈が少し足りない
前立ては5cm以上かかるのに、丈が腰ベルトから5cmほどしか下にない。このくらいの差なら、手持ちで冬を越せます。
腰から下を、長めのニットやチュニック丈のトップスで覆ってください。コートの裾から下に、中の服が5cmほど見えていれば、腰まわりに風は入りにくくなります。買い足すのは、この状態で12月の朝に外へ出てみて、腰が冷えると感じてからで遅くありません。
どちらとも取れるとき②|授乳が続いている
授乳が続いている時期は、外出先でコートを脱ぐ回数が増えます。授乳室では抱っこ紐を外すことが多いので、抱っこ紐の上にコートを着る順番のほうが、コートを先に脱いで椅子にかけられます。
中の服の組み方は授乳コーデ 秋の外出で数え方をまとめています。コートを脱いだあとの手の回数も、同じ数え方で見られます。
どちらとも取れるとき③|上の子の手も引く
上の子と手をつなぐ日は、片方の手がいつもふさがっています。コートの前を開け閉めする回数を減らしたいので、前を開けたままで形が崩れないコートかどうかが、いちばん大事になります。
前を開けたとき前立てが体の前に落ちるウールのコートなら、開けたまま歩いても広がりません。上の子と歩く日は、ボタンを留めずに歩ける1枚を選んでください。
手持ちで冬を越せるかを、3分で決める
抱っこ紐にクッションを入れて、手持ちのコートを上から羽織ります。前立てが背中の左右にかかるか、裾が腰ベルトより10cm以上下にあるか、腕を前に出して袖ぐりが突っ張らないか。
3つともそろえば、そのコートで冬を越せます。袖ぐりだけが足りなければ、着る順番を入れ替えます。丈と袖ぐりの2つが足りないときに、はじめて買い足しを考えてください。
よくある行き違い
**「前が閉まらないコートはサイズが合っていない」。**抱っこ紐の上から着るとき、前が閉まらないのは普通のことです。閉まるかどうかではなく、前立てが赤ちゃんの背中の左右にかかるかで見てください。
**「大きいサイズのコートを1枚買えば解決する」。**大きいサイズにすると、抱っこ紐を使わない日に肩が落ち、袖が手の甲にかかります。抱っこ紐を使う時期は長くても数年です。その先も着るつもりなら、手持ちで足りるかを先に確かめるほうが無駄が出ません。
**「赤ちゃんの防寒もコートで済ませる」。**コートは大人の体のためのものです。赤ちゃんの防寒は赤ちゃん側の覆いで取ると、屋内に入ったときに覆いだけを外せて、調節がしやすくなります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 抱っこ紐の上から着られる専用のコートは買ったほうがいいですか
- 手持ちのコートで3か所がそろえば、買い足さなくても冬を越せます。抱っこ紐をつけた上からコートを羽織り、前を開けたまま前立てが赤ちゃんの背中の左右に5cm以上かかるか、コートの裾が抱っこ紐の腰ベルトより10cm以上下にあるか、肩ベルトの上で腕を前に出しても袖ぐりが突っ張らないかを見てください。3つのうち2つが外れるときに、はじめて専用のものや大きめのコートを考えます。
- Q. コートの前が閉まりません。寒くないですか
- 前を閉める必要はありません。抱っこ紐の上から着るとき、前はたいてい閉まらないものです。閉まらないぶんは、赤ちゃんの側を抱っこ紐用の防寒カバーやブランケットで覆い、大人の側は首元のストールと、コートの丈で補います。前立てが赤ちゃんの背中の左右に少しでもかかっていれば、風が横から入りにくくなります。
- Q. コートの上に抱っこ紐をつけるのと、抱っこ紐の上にコートを着るのは、どちらがいいですか
- 1回の外出で屋内に入る回数で決めてください。スーパーや駅、病院の待合など、屋内に入って暖房の効いた場所で過ごす回数が多い日は、抱っこ紐の上にコートを着る順番のほうが、コートだけを脱げるので楽です。公園や散歩のように外にいる時間が長く、屋内に入らない日は、コートの上に抱っこ紐をつけて、赤ちゃんを防寒カバーで覆う順番でも困りません。
- Q. ダウンコートとウールのコート、どちらが向いていますか
- 前を開けて着ることが多いなら、前立てが自分の重みで垂れて、前を開けても広がりすぎないウールやウール混のほうが扱いやすくなります。ダウンは軽くて暖かい一方、前立てが張って外へ広がりやすいので、赤ちゃんの背中の左右にかかりにくいことがあります。ダウンを使うなら、身幅に余裕があって前立てが体の前に落ちる形かを確かめてください。
— メグラシ編集部





