水着の上に着るワンピース|秋冬は張りつく・透ける・冷えるを直す

**水着の上に着るつもりのワンピースを、家で裾だけ水に濡らしてみてください。**軽く絞って腕に当てたとき、布が肌に張りつきますか、それとも浮きますか。
水着の上にワンピースを着て困ることは、ほとんど3つにまとまります。**濡れた水着に布が張りつく、淡い色が透けて水着の柄が写る、上がったあとに濡れた裾から冷える。**どれも、売り場でワンピースの形を見ていたときには分からなかった失敗です。
あなたが濡れた水着の上からそのまま着るつもりなら、選ぶのは水を吸いにくく、色が濃く、前が開くワンピースです。水着が乾いてから着るなら、普段のワンピースでも足ります。秋冬は、屋内の温水プール、水着で入るスパ、冬休みの南の島と、水着を着る場面が夏と違う形でやってきます。夏と違うのは、上がったあとの空気が冷たいことと、ホテルや施設の館内を歩く距離が長いことです。
水着の上に着るもの全体を、濡れたまま着るかどうかで分ける話は水着の上に着るやつに、長袖の失敗は水着の上に着る長袖に分けてあります。この記事はワンピースだけを扱います。
結論:ワンピースの失敗は、生地・丈・脱ぎ着の形の3か所で起きる
あなたが水着の上のワンピースで失敗したなら、原因はほぼ次の3か所のどれかです。
| 起きる場所 | 起きること | 先に確かめるもの |
|---|---|---|
| 生地 | 張りつく・透ける・重くなる・乾かない | 濡らして腕に当てたときの様子 |
| 丈 | 裾が床の水を吸う・脚にまとわりつく・風で舞う | 座ったときの裾と床の距離 |
| 脱ぎ着の形 | 濡れた体で脱げない・頭から着ると髪が濡らす | 濡れた手で前を開け閉めする秒数 |
| 襟ぐりと袖ぐり | 水着の肩ひもや結び目がのぞく | 水着の肩ひもとの位置の差 |
**3か所のうち2つが合っていれば、形の名前が何であっても水着の上のワンピースとして使えます。**逆に生地が合っていないと、丈と形が合っていても、濡れた水着の上からは着られません。最初に生地を確かめてください。
📋 早見表|8つの失敗と、原因と、その場での直し方
| 失敗 | 原因の場所 | その場での直し方 |
|---|---|---|
| 濡れた水着に布が張りつく | 生地 | タオルで水着の水を押さえてから着る |
| 淡い色が透けて水着の柄が写る | 生地の色と厚み | 上に乾いた羽織りを重ねる |
| 裾が床の水を吸って重い | 丈 | 裾を結んで膝上に上げる |
| 上がったあと濡れた裾から冷える | 生地と丈 | 濡れたワンピースを脱ぎ、乾いた1枚に替える |
| 頭からかぶる形で、濡れた体に引っかかる | 脱ぎ着の形 | 腕を先に通してから頭を入れる |
| 水着の肩ひもが襟ぐりからのぞく | 襟ぐり | 肩ひもを内側に寄せて、襟を少し後ろに引く |
| 風で裾が舞う | 生地の軽さ | 裾を片手で押さえて歩き、座るときは膝の下に挟む |
| 館内で水着の上から1枚に見える | 丈と生地 | 丈の長い羽織りを重ねる |
この8つのうち、家で先に防げるのは6つです。冷えと館内での見え方は、当日の持ち物で防ぎます。
秋冬に水着の上へワンピースを着る場面
秋冬にワンピースを着る理由は、夏の海のような日よけだけではありません。場面ごとに役目が変わります。
| 場面 | ワンピースの役目 | 濡れた水着の上から着るか |
|---|---|---|
| ホテルの屋内プール | 部屋とプールの行き来 | 行きは乾いた水着、帰りは濡れた水着 |
| 町の屋内温水プール | 更衣室とプールサイドの行き来 | 着ないことが多い |
| 水着で入る温泉・スパ | 湯と湯のあいだの移動、休憩所 | 着る |
| 冬の南の島の海辺 | 昼の日差しと夕方の風 | 着る |
| 冬の南の島のホテルの食事処 | 水着から着替える時間がないとき | 乾いてから着る |
| 子どもと入るプール | プールサイドで待つ時間 | 着る |
濡れた水着の上から着るのは、スパと南の島の海辺と子どもと入る日です。ここでは生地の確かめ方がいちばん大事になります。ホテルの屋内プールは、行きと帰りで水着の状態が違うので、帰り道のためにもう1枚を考えます。
先に確かめる①|濡らした裾を、腕に当てる
ワンピースの裾の目立たない部分を水で濡らし、軽く絞ってから、前腕の内側に当てて10秒待ちます。離したときの様子を見てください。
| 離したときの様子 | 生地の性格 | 濡れた水着の上から着ると |
|---|---|---|
| 布がすっと離れる | 水を吸いにくい | 張りつかず、すぐ乾く |
| 少し張りつくが、手で離せる | 中くらい | 動くと少し張りつく |
| ぴったり張りつき、腕の色が透ける | 水を吸いやすく、薄い | 張りついて透ける |
| 張りつかないが、重く垂れる | 水を吸って重くなる | 重さで裾が脚にまとわりつく |
**1段目か2段目なら、濡れた水着の上から着られます。**3段目は、水着が乾いてから着る1枚にしてください。4段目は厚手のタオル地や綿の厚いニットに多い性格で、張りつきはしませんが、裾が重くなって歩きにくくなります。
先に確かめる②|濡らした生地を、窓の光に向ける
透けるかどうかは、乾いた状態では分かりません。濡らした部分の内側に手を入れて、窓の光に向けて見てください。
| 見え方 | 判定 | 使い方 |
|---|---|---|
| 手の形が分からない | 透けない | どの場面でも使える |
| 手の形がうっすら分かる | 少し透ける | 水着が濃い色なら使える |
| 手の色が見える | 透ける | 濡れた水着の上からは着ない |
| 手の色と指の形が見える | よく透ける | 乾いた水着の上だけで使う |
透けやすさは、色の明るさと、生地の厚みと、織り目の詰まり方で決まります。白や生成り、淡い水色は、厚手でも濡れると透けやすい色です。淡い色を着たい日は、水着を濃い色にすると、写っても目立ちにくくなります。
先に確かめる③|濡れた手で、前を開け閉めする
脱ぎ着の形は、乾いた手で試しても分かりません。手を濡らしてから、ワンピースを着て脱ぐまでの秒数を数えてください。
| 脱ぎ着の形 | 濡れた手で着るまで | 濡れた手で脱ぐまで | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 前が全部開くボタン | 30秒前後 | 20秒前後 | ボタンが大きければどこでも |
| 前が全部開くファスナー | 15秒前後 | 10秒前後 | 何度も脱ぎ着するスパ |
| 前を重ねて結ぶ形 | 15秒前後 | 10秒前後 | 海辺・プールサイド |
| 頭からかぶる形 | 20秒前後 | 30秒以上 | 乾いた水着の上 |
| 背中にファスナー | 1分以上 | 1分以上 | 向かない |
**1日に何度も脱ぎ着する日は、前が全部開く形か、前を重ねて結ぶ形を選んでください。**頭からかぶる形は、濡れた肌に布が引っかかるうえ、濡れた髪がワンピースの襟ぐりを濡らします。スパのように湯と休憩所を何度も行き来する日には向きません。
失敗①|濡れた水着に、布が張りつく
いちばん多い失敗です。上がってすぐに着ると、水着の上の水がワンピースに移り、布が水着に沿って張りつきます。
| 張りつく生地 | 張りつきにくい生地 |
|---|---|
| 薄い綿のガーゼ | 速乾の化繊 |
| 薄いレーヨン | 目の詰まった化繊の織り |
| 薄い綿のニット | 表面に凹凸のある生地 |
| 薄い麻 | 厚手のタオル地 |
その場での直し方は、着る前にタオルで水着の表面を上から押さえて、水を取ることです。こすらずに押さえるだけで、水着の表面の水はほとんど取れます。張りつく生地しか持っていないときは、腰にタオルを巻いた上からワンピースを着ると、腰から下は張りつきません。
次の機会からは、確かめ方①で1段目か2段目の生地を選びます。
張りつきは、上がってから着るまでの時間でも変わります。上がってすぐは水着の表面に水が多く残っていて、1〜2分たつと、水は下へ流れて表面は少し落ち着きます。プールサイドの椅子に座ってタオルで押さえながら1〜2分待ってから着るだけで、同じワンピースでも張りつく面が小さくなります。急いで着るより、少し待ってから着るほうが、結果として早く身支度が終わります。
失敗②|淡い色が透けて、水着の柄が写る
濡れた水着に触れた部分だけ、ワンピースの色が肌の色に近くなり、水着の柄や縁の線が写ります。乾いている部分は透けていないので、近くで見ると写った部分だけが目に入ります。
| 組み合わせ | 写り方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 淡い色のワンピース×濃い水着 | 水着の形がはっきり写る | 上に乾いた羽織りを重ねる |
| 淡い色×淡い水着 | 写るが目立ちにくい | 水を押さえれば足りる |
| 濃い色×濃い水着 | ほとんど写らない | 不要 |
| 細かい柄×どの水着 | 柄にまぎれて目立ちにくい | 不要 |
**写るのが気になる日は、乾いた羽織りを1枚重ねて、写った部分を外から覆ってください。**秋冬は羽織りが冷えよけにもなるので、持ち物として重複しません。
失敗③|裾が床の水を吸って重い
プールサイドやスパの床は、いつも濡れています。長い裾のワンピースで歩いたり座ったりすると、裾が床の水を吸って重くなり、歩くたびに脚にまとわりつきます。
| 丈 | 立って歩くと | 座ると |
|---|---|---|
| 膝上 | 床に触れない | 床に触れない |
| 膝丈 | 床に触れない | 裾が座面から少し落ちる |
| 膝下10cm | 床に触れない | 床に近づく |
| ふくらはぎ | 階段で床に触れることがある | 床に触れやすい |
| くるぶし | 濡れた床を引きずる | 必ず床に触れる |
その場での直し方は、裾を片側で結んで膝上まで上げることです。結べない生地なら、裾をまとめて腰の横で軽くたくし込みます。次の機会からは、水の近くで過ごす日はふくらはぎより短い丈を選んでください。
失敗④|上がったあと、濡れた裾から冷える
秋冬にいちばん困るのがこれです。屋内のプールやスパは中が温かいので、上がったばかりは寒く感じません。ところが、濡れた水着の上に着たワンピースが水を吸っていると、休憩所で座っているうちに、腰から下が冷えてきます。
| 冷え方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 座っているうちに腰が冷える | 濡れた水着とワンピースの重なり | 水着を脱いで乾いた服に替える |
| 裾から脚が冷える | 裾が水を吸っている | 裾を絞るか、乾いた1枚に替える |
| 背中が冷える | 濡れた髪がワンピースの背中を濡らす | 髪をタオルで包んでから着る |
| 屋外に出たとたんに冷える | 濡れた生地に風が当たる | 上に風を通しにくい羽織りを重ねる |
秋冬は、濡れてよいワンピースと、乾いたまま着る服を分けて持っていくのがいちばん確実です。濡れたワンピースのまま長く座らず、休憩が30分を超えそうなら、一度乾いた服に着替えてください。屋外の温水プールで、気温と水温の差から上着を選ぶ話はプールの時に着る上着にあります。
冷えは、気づいたときにはもう進んでいることが多いものです。休憩所で飲み物を飲みながら話しているうちに、30分、1時間とたっていきます。座る前に、濡れたワンピースのままでいるのは何分までと決めておいてください。目安は、屋内なら30分、屋外に面した席なら15分です。その時間を過ぎたら、話の途中でも一度更衣室へ行き、水着を脱いで乾いた服に替えます。戻ってきてから続きを話すほうが、その日の後半を冷えずに過ごせます。
失敗⑤|頭からかぶる形が、濡れた体に引っかかる
頭からかぶるワンピースは、乾いた体なら一瞬で着られます。濡れた体だと、布が肩や背中に引っかかって、途中で止まります。
その場での直し方は、先に両腕を袖か袖ぐりに通してから、最後に頭を入れることです。頭から先に入れると、腕を通すときに布が背中で丸まって動かなくなります。脱ぐときは、裾を両手で持って腰まで上げ、片腕ずつ抜いてから頭を抜きます。
| 順番 | 着るとき | 脱ぐとき |
|---|---|---|
| 1 | 両腕を通す | 裾を腰まで上げる |
| 2 | 頭を入れる | 片腕を抜く |
| 3 | 裾を下ろす | もう片腕を抜く |
| 4 | 背中の布を引いて整える | 頭を抜く |
失敗⑥|水着の肩ひもや結び目がのぞく
ワンピースの襟ぐりや袖ぐりが、水着の肩ひもより外にあると、肩ひもや首の後ろの結び目がのぞきます。気にしなければそのままで構いませんが、館内を歩く日や食事の日には気になる人も多いところです。
| ワンピースの形 | 水着の肩ひもとの関係 | のぞきやすさ |
|---|---|---|
| 首まわりの詰まった形 | 肩ひもを覆う | のぞかない |
| 広い襟ぐり | 肩ひもが外に出る | のぞく |
| 袖のない形 | 袖ぐりから肩ひもが見える | のぞきやすい |
| 首の後ろで結ぶ水着×背中のあいた形 | 結び目が背中に出る | のぞく |
肩ひもがのぞく日は、**ワンピースの襟を少し後ろに引いて、肩ひもの上に布がかかる位置に整えます。**首の後ろで結ぶ水着は、結び目がワンピースの下でごろつくので、結び目を少し横にずらしておくと、背中の真ん中で当たりません。
失敗⑦|海辺の風で、裾が舞う
冬の南の島は、昼は日差しが強くても、夕方になると海からの風が強くなります。軽い生地のワンピースは、風で裾が舞い上がります。
| 生地の重さ | 風が吹いたとき | 向く時間帯 |
|---|---|---|
| とても軽い(向こうが透ける) | 膝上まで舞う | 風の弱い昼 |
| 軽い | 裾が広がる | 昼 |
| 中くらい | 裾が揺れる程度 | 昼から夕方 |
| 重い(厚手のタオル地・ニット) | ほとんど舞わない | 夕方 |
**夕方に海辺を歩く予定がある日は、中くらいより重い生地を選ぶか、裾の広がりの少ない形にします。**その場では、裾を片手で押さえて歩き、座るときは裾を膝の下に挟んでください。冬の南の島で長い丈のワンピースが風や夜の冷えで困る話は、リゾートワンピ ロングに書いてあります。
失敗⑧|館内で、水着の上から1枚に見える
ホテルのプールから部屋まで、ロビーや廊下を通る日があります。施設によっては、水着の上に何かを着ていれば館内を歩いてよいところと、水着のままでは通れない場所があるところがあります。どちらの場合も、水着の上から1枚だけ着ていることが分かる見え方だと、落ち着かないと感じる人が多いところです。
| 見え方の原因 | 直し方 |
|---|---|
| 丈が短く、水着の裾が見える | 膝下まである丈を選ぶ |
| 生地が透けて水着の形が写る | 濃い色か、上に羽織りを重ねる |
| 足元が裸足 | 館内用の履物を持っていく |
| 濡れた髪がそのまま | タオルで包むか、まとめる |
館内を歩く距離が長い日は、ワンピースの上に、膝くらいまである羽織りを1枚重ねるだけで、水着の上から着ているとは見えにくくなります。施設ごとの決まりは、着いたときにプールの入口の案内を見ておくと迷いません。
生地|水着の上のワンピースに向く生地、向かない生地
生地の性格を並べます。確かめ方①②と合わせて見てください。
| 生地 | 張りつき | 透け | 乾く速さ | 秋冬の冷え |
|---|---|---|---|---|
| 速乾の化繊の織り | 少ない | 色による | 速い | 濡れても冷えにくい |
| 厚手のタオル地 | 少ない | 少ない | 遅い | 乾いていれば温かい |
| 綿のガーゼ | 多い | 多い | 遅い | 濡れると冷える |
| レーヨン | 多い | 多い | 中くらい | 濡れると冷える |
| 麻 | 中くらい | 多い | 速い | 濡れると冷える |
| 綿の厚手ニット | 少ない | 少ない | とても遅い | 濡れると重く冷える |
| 水着と同じ伸びる生地 | 沿うが張りつかない | 少ない | 速い | 濡れても冷えにくい |
濡れた水着の上から着るなら速乾の化繊か水着と同じ生地、乾いた水着の上や休憩所で着るならタオル地、と分けるのが秋冬の組み方です。綿やレーヨンのワンピースは、水着が乾いてから、帰り道に着る1枚に回します。
色の組み方|水着の色と、ワンピースの色
透けと写りは、ワンピースの色だけでなく、下に着る水着の色との組み合わせで決まります。手持ちの水着が決まっているなら、水着の色からワンピースの色を引いてください。
| 水着の色 | 写りにくいワンピースの色 | 写りやすいワンピースの色 |
|---|---|---|
| 黒・紺 | 黒・紺・深い緑・濃い茶 | 白・生成り・淡い水色 |
| 白・生成り | 白・生成り・淡いベージュ | 黒・紺(縁の線が浮く) |
| 濃い柄 | 細かい柄・濃い無地 | 淡い無地 |
| 淡い柄 | 淡い無地・淡い柄 | 濃い無地の薄い生地 |
| 鮮やかな色 | 同じ色の濃いもの・黒 | 白 |
写りにくいのは、水着とワンピースの明るさが近い組み合わせです。濃い水着には濃いワンピース、淡い水着には淡いワンピースを合わせると、濡れて写っても形が目立ちません。反対に、濃い水着に白いワンピースは、乾いているあいだはきれいでも、濡れたところから水着の形がくっきり浮きます。秋冬の旅で手持ちの白いワンピースを使いたい日は、水着を淡い色にするか、ワンピースを乾いてから着る役に回してください。
前開きか、かぶる形か、巻く形か|1日に脱ぎ着する回数で決める
| 1日に脱ぎ着する回数 | 向く形 | 理由 |
|---|---|---|
| 1回(帰りだけ) | どの形でもよい | 乾いた体で着られる |
| 2〜3回 | 前が全部開く形 | 濡れた手で開け閉めできる |
| 4回以上 | 前を重ねて結ぶ形 | 結ぶだけで閉じられる |
| 子どもを抱える日 | 前開きで丈は膝丈 | 片手で開け閉めでき、しゃがんでも裾が床に触れない |
スパの施設で湯と休憩所を何度も行き来する日は、**前を重ねて結ぶ形がいちばん手間がかかりません。**ボタンは、濡れた指では小さいものほど留めにくくなります。前開きを選ぶなら、ボタンが大きいものか、ファスナーのものにしてください。
屋内の温水プールの日|行きと帰りで役目が変わる
ホテルや町の屋内の温水プールは、行きと帰りで水着の状態が違います。
| いつ | 水着の状態 | ワンピースの役目 | 選び方 |
|---|---|---|---|
| 部屋からプールへ | 乾いている | 館内を歩く1枚 | 膝下までの丈 |
| プールサイドで休む | 濡れている | 冷えよけ | 濡れてよい生地 |
| プールから部屋へ | 濡れている | 館内を歩く1枚 | 濡れてよく、透けない生地 |
| 着替えて帰る | 脱いでいる | 帰り道の服 | 普段のワンピース |
行きと帰りの両方を1枚でまかなうなら、濡れてよく、透けず、膝下まである丈のワンピースです。この3つが1枚でそろわないときは、行きは普段のワンピース、帰りはタオル地の羽織りに替える、と2枚に分けます。屋内のプール全体の服装は、屋内プールの服装にまとめてあります。
ホテルの屋内プールでは、部屋に戻るエレベーターや廊下で、ほかの宿泊客とすれ違うことがあります。行きは乾いた水着なので普段のワンピースでも困りませんが、帰りは濡れた水着です。帰りに着る1枚だけでも透けない色にしておくと、廊下で人とすれ違うときに気持ちが楽になります。部屋に戻ったら、まず濡れたワンピースと水着を浴室に掛け、乾いた服に着替えてから次の予定に移ってください。
水着で入る温泉・スパの日|湯と湯のあいだ
水着で入る温泉やスパは、湯と休憩所と屋外の湯を何度も行き来します。秋冬は屋外の湯に出たとたんに風が冷たく、屋内の休憩所では濡れたままだと冷えます。
| 移動 | ワンピースに求めること |
|---|---|
| 屋内の湯から休憩所へ | すぐ着られる・張りつかない |
| 休憩所で座る | 濡れても冷えにくい・腰から下が冷えない |
| 屋外の湯へ出る | 脱ぎやすい・風を通しにくい |
| 食事処へ寄る | 透けない・水着の上と見えにくい |
湯と湯のあいだに着るなら、前を重ねて結ぶ形の、速乾の化繊か水着と同じ生地がいちばん扱いやすい組み方です。浸かる時間と歩く距離から水着と上の1枚を選ぶ話は、水着で入る温泉の服装にあります。
冬の南の島の日|昼の日差しと、夕方の風
冬休みや年末年始に南の島へ出かける日は、昼と夕方で同じ場所の空気が変わります。
| 時間帯 | 気になること | ワンピースの選び方 |
|---|---|---|
| 朝 | 少しひんやりする | 袖のある形か、羽織りを足す |
| 昼 | 日差しが強い | 肩と腕が出ない形・軽い生地 |
| 夕方 | 海からの風が冷たい | 中くらいより重い生地・袖のある形 |
| 夜の食事 | 屋外の席は冷える | 水着から着替えて、別の服に |
1枚で朝から夕方まで通すなら、袖をまくれる長袖か、袖のない形に薄手の羽織りを足す組み方が、時間帯で調整しやすくなります。冬の南の島は、日本を出るときと着いたときの気温の差が大きい旅です。出発の空港では厚い上着を着ていて、着いた空港で脱いで、ホテルではもう水着、という流れになります。水着の上のワンピースは、スーツケースのいちばん取り出しやすい場所に入れておくと、着いた日の午後からすぐ海辺へ出られます。夕方用の羽織りも同じ場所に入れておけば、日が傾いてから部屋に戻らずに済みます。手持ちの夏のワンピースを南の島へ持っていくときの生地の選び方は、夏ワンピースをリゾートへに分けてあります。
子どもと入る日|しゃがむ・抱える・待つ
子どもと一緒のプールでは、水に入っている時間より、プールサイドで待つ時間と、しゃがんで子どもの相手をする時間が長くなります。
| 動き | 困ること | 選び方 |
|---|---|---|
| しゃがむ | 裾が床の水に触れる | 膝丈まで |
| 子どもを抱える | 濡れた子どもでワンピースが濡れる | 濡れてよい生地 |
| プールサイドで待つ | 冷える | 袖のある形か羽織り |
| 更衣室で着替えを手伝う | 自分の着替えが後回しになる | 前開きで、着たまま手伝える形 |
子どもと入る日は、膝丈で、前が開き、濡れてよい生地のワンピースを選んでください。自分が水に入らない日でも、子どもを抱えれば胸から下は濡れます。更衣室で子どもの着替えを先に済ませるあいだ、自分は濡れたワンピースのまま待つことになるので、子どもと入る日ほど、乾いた羽織りを1枚、手の届く袋に入れておくと冷えずに済みます。
どちらとも取れるとき①|手持ちの普段のワンピースで代わりにしたい
新しく買わずに、手持ちのワンピースで済ませたいときは、確かめ方①②③を手持ちの1枚でやってみてください。
| 確かめた結果 | 手持ちの1枚の使い方 |
|---|---|
| 3つとも合う | 濡れた水着の上からも着られる |
| 生地は合うが、かぶる形 | 脱ぎ着が少ない日に使う |
| 形は合うが、生地が透ける | 水着が乾いてから着る |
| 生地が張りついて重い | 帰り道の1枚にする |
**普段のワンピースは、多くの場合「帰り道の1枚」としては十分に使えます。**濡れた水着の上から着る役は、タオル地の羽織りや大判のタオルに任せて、ワンピースは乾いた体で着る、と役目を分ければ、買い足さなくても困りません。
どちらとも取れるとき②|体に沿う形か、ゆとりのある形か
| 過ごし方 | 向く形 | 理由 |
|---|---|---|
| 水の近くで動くことが多い | 体に沿う形 | 風で舞わず、裾が床に触れにくい |
| 休憩所で座ることが多い | ゆとりのある形 | 濡れた水着に張りつく面が少ない |
| 館内を歩く距離が長い | ゆとりのある形 | 水着の形が写りにくい |
| 海辺で風が強い | 体に沿う形 | 裾が舞いにくい |
体に沿う形は、濡れた水着の上から着ると張りつきやすくなります。沿う形を選ぶなら、水着と同じ伸びる生地か、速乾の化繊にしてください。ゆとりのある形は、布が水着から離れるので張りつきにくい反面、風で舞いやすくなります。
どちらとも取れるとき③|1枚で済ませたいか、2枚に分けるか
荷物を減らしたい日は、1枚で全部をまかなえるかを考えます。
| 1日の予定 | 1枚で足りるか | 足りないときに足すもの |
|---|---|---|
| プールだけ、帰りは着替える | 足りる | なし |
| プールのあと館内で食事 | 足りないことが多い | 乾いた普段のワンピース |
| スパで半日過ごす | 足りないことが多い | 乾いた羽織り |
| 南の島で朝から夕方まで | 足りないことが多い | 夕方用の羽織り |
**秋冬は、濡れてよい1枚と乾いた1枚の2枚に分けるほうが、冷えで困りません。**乾いた1枚は、普段のワンピースか羽織りで構いません。荷物が増えるのは1枚だけです。
濡れたワンピースの持ち帰りと、帰ったあとの手入れ
| 持ち物 | 入れる袋 | 帰ったらすること |
|---|---|---|
| 濡れたワンピース | 濡れたもの用の袋 | 真水ですすいで陰で干す |
| 濡れた水着 | 濡れたもの用の袋 | 同じく真水ですすぐ |
| 乾いたワンピース | 乾いたもの用の袋 | そのまま着て帰れる |
| タオル | 乾いたもの用の袋 | 1枚は帰りの髪用に残す |
**帰ったら、その日のうちに真水ですすいでください。**塩素や湯の成分、海の塩が残ったまま置くと、色が抜けたり、生地が硬くなったりします。干すときは日の当たらない場所で、ハンガーに掛けて裾を下に向けると、裾に水がたまらずに乾きます。
よくある行き違い
**「水着の上なら、どんなワンピースでも同じ」。**濡れた水着の上から着るか、乾いてから着るかで、向く生地がまったく違います。濡れた水着の上から着るなら、水を吸いにくい生地を選んでください。
**「長い丈のほうが安心」。**館内を歩くには長い丈が向きますが、プールサイドやスパの濡れた床では、裾が水を吸って重くなります。水の近くではふくらはぎより短い丈が扱いやすい長さです。
**「屋内は温かいから、濡れたままでも平気」。**上がったばかりは温かくても、濡れた生地のまま座っていると、腰から下が冷えてきます。
**「透けるのは薄い生地だけ」。**白や生成りは、厚手でも濡れると透けやすい色です。色の明るさも合わせて確かめてください。
装いに活かすなら
水着の上に着るワンピースの失敗は、張りつく・透ける・冷えるの3つにまとまります。原因は、生地が水を吸うかどうか、丈が床の水に届くかどうか、濡れた体で脱ぎ着できる形かどうかにあります。
出かける前の晩に、ワンピースの裾を濡らして腕に当て、窓の光に向けて、濡れた手で前を開け閉めしてみてください。3つとも合えば濡れた水着の上へ、どれかが合わなければ乾いてから着る1枚へ。その振り分けができていれば、秋冬のプールでもスパでも南の島でも、上がったあとに冷えて困ることはほとんどなくなります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 水着の上にワンピースを着ると、水着の形が透けて見えます。どうすればいいですか
- 透けるのは、淡い色の薄い生地が濡れたときです。乾いているときは透けなくても、濡れた水着に触れた部分だけ布が肌色に近くなります。まず、着る前にタオルで水着の表面の水を押さえて取ってください。それだけで写り方がかなり減ります。次の機会からは、ワンピースを水で濡らして、窓の光に向けて手を入れて見る確かめ方を家でしておくと、当日の透けを防げます。濃い色か、柄の細かい生地、織りに厚みのある生地を選ぶと透けにくくなります。
- Q. 温水プールに、普段着のワンピースを持って行ってもいいですか
- 水着が乾いてから着るなら、普段のワンピースで十分です。困るのは、濡れた水着の上からそのまま着る使い方です。普段のワンピースの多くは綿やレーヨンで、水を吸うと重くなり、乾くまでに時間がかかり、色によっては透けます。プールサイドとロッカーの行き来だけなら、濡れてよい1枚を別に持ち、普段のワンピースは着替えてから帰り道に着る、と役割を分けると困りません。
- Q. 冬の南の島で、水着の上に着るワンピースは長袖がいいですか
- 昼と夕方で分けて考えてください。昼の日差しの下では、肩と腕が出ないもののほうが日に焼けにくく、半袖か五分袖が動きやすい長さです。夕方は海からの風が冷たくなるので、袖のあるワンピースか、上に羽織る1枚が要ります。1枚で両方をまかなうなら、袖をまくれる長袖か、袖のない形に薄手の羽織りを足す組み方が、時間帯で調整しやすくなります。
- Q. 水着の上から着るワンピースは、丈はどのくらいがいいですか
- 水の近くで過ごす時間が長いほど短め、館内を歩く時間が長いほど長めが目安です。プールサイドで座って過ごすなら、膝丈から膝下10cmくらいまでが、座ったときに裾が床に触れず、濡れた床の水を吸いにくい長さです。ホテルの館内を部屋から歩くなら、ふくらはぎまである丈のほうが、水着の上から着ていることが目立ちにくくなります。くるぶしまでの長い丈は、濡れた床で裾が水を吸うので、水の近くには向きません。
— メグラシ編集部





