プールの上に着るやつ|秋冬の温水プールは、入るか見守るかで分ける

自分も水に入るなら、水着の上に着るのは、前が開いて膝の上まで届き、濡れても重くならない1枚です。 秋冬の温水プールは、上がった直後がいちばん冷えます。頭からかぶる形は、濡れた体に張りついて着にくく、脱ぐときも髪が引っかかります。前を開けたまま羽織れて、プールサイドのベンチまで歩くあいだに太ももの上まで隠れる長さ。素材は、水を吸っても重くならない薄手のパイルや、乾きの早い化学繊維が扱いやすくなります。
見守るだけなら、外の寒さ用と館内の暑さ用を1枚で済ませないでください。 温水プールの館内は30℃前後、湿度も高めです。外で着てきたニットや厚手の上着のまま座っていると、数分で汗がにじみ、帰り道にその汗で冷えます。館内では半袖か薄手の長袖1枚になれるように、外用の上着はその上に重ねて、館内に入ったら脱ぐ形にします。
子どもと一緒に入る人は、プールサイドで着る・脱ぐの往復が多い前提で選びます。 休憩のたびに羽織り、また入るときに脱ぐ。かぶる形やボタンの多い形は、そのたびに手間がかかります。前開きで、ボタンが無いかスナップ2〜3個のもの。この記事では、3つの役割ごとの選び方と、当日まで役割が決まらないときの重ね方を書いていきます。
先に決めるのは、水に入るか、見守るだけか
秋冬の温水プールに行く日の「上に着るやつ」は、季節より先に、その日の自分の役割で決まります。
| その日の役割 | いちばん困ること | 上に着るものの条件 |
|---|---|---|
| 自分が泳ぐ・水中で運動する | 上がったあとの冷え | 前開き・膝上まで・濡れても重くならない |
| 子どもや家族を見守るだけ | 館内の暑さと、帰りの汗冷え | 館内用の1枚と外用の上着を分ける |
| 子どもと一緒に入る | 羽織る・脱ぐの往復 | 前開き・留め具が少ない・片手で扱える |
同じ施設に同じ日に行っても、役割が違えば答えが変わります。スイミング教室の見学席で過ごす人と、家族で温水プールに遊びに行って自分も入る人では、困る所が正反対です。まず自分がどの行かを決めてください。
温水プールの館内は、何度くらいか
館内の様子を知っておくと、重ね方が決めやすくなります。施設によって違いますが、目安は次のとおりです。
- 水温は30℃前後。 子ども向けの浅いプールはもう少し高めのことがあります
- 館内の空気は、水温と同じか1〜2℃高め。 上がった人が冷えないように、水より空気を暖かくしている所が多くあります
- 湿度は高め。 水面から湯気が上がり、ガラス窓が曇っていることもあります
秋の終わりから冬の外は10℃前後、朝夕は一桁になる日もあります。外と館内で20℃以上の差がある場所を、1日のうちに何度か出入りすることになります。この差を1枚の服で受け止めようとすると、どちらかで必ず困ります。
自分も入る人は、水着の上に何を着るか
泳ぐ人の「上に着るやつ」は、水から上がってから更衣室に戻るまでの時間を受け持ちます。プールサイドで休む、子どもを待つ、次の時間まで座っている。この時間が長いほど、上着の役割が大きくなります。
形は前開きにします。 濡れた肌の上にかぶるものを着ると、生地が背中に張りついて下りてきません。脱ぐときも、濡れた髪に襟が引っかかります。前開きなら、肩に掛けてから袖を通せます。
長さは、太ももの真ん中まで。 ベンチに座ったときに、水着の裾から太ももの上半分が隠れる長さです。腰までの短いものだと、座ったときに太ももが冷えます。膝より長いものは、プールサイドの濡れた床に裾がつきます。
素材は、濡れても重くならないもの。 薄手のパイル、乾きの早い化学繊維の薄い羽織。厚手のタオル地のガウンは、濡れた体の水を吸って重くなり、ベンチの上でずっと湿ったままになります。手で絞ってすぐ水が切れるかどうかが目安です。
泳いでいるあいだも何かを着ていたい人は、水着の一部として泳ぐときの上衣を着ます。そのうえで、上がってから羽織る1枚を別に持っていきます。泳いだあとの上衣は濡れていて、その上に羽織っても温まらないからです。
見守るだけの人は、館内用と外用を分ける
スイミング教室の見学席や、家族が泳ぐのをプールサイドで待つ人が困るのは、暑さです。外が寒いので厚着で出かけ、館内に入るとそのまま座ってしまう。30分もすると背中に汗がにじみ、帰り道の冷たい風でその汗が冷えます。
館内では、半袖か薄手の長袖1枚になれる重ね方にしてください。 下に着るのは、汗を吸っても肌に張りつきにくい薄手のもの。その上に外用の上着を重ねて、館内に入ったら脱いで膝に置くか、荷物と一緒にしておきます。
外用の上着は、前が全部開くものにします。 見学席は狭く、隣との間隔も近いことが多い場所です。頭から脱ぐニットは、脱ぐときに腕が隣にぶつかり、静電気で髪も乱れます。前を開けて肩から外せる上着なら、座ったまま脱げます。
ボトムは、ひざ下が涼しいものを選びます。 館内で脱げないのは下半身です。厚手のパンツに厚手のタイツを重ねると、上を脱いでも足もとから暑さがこもります。外の寒さが気になる人は、タイツを薄手にして、そのかわり上着の丈を長めにすると、外では脚まで覆え、館内では脱ぐだけで済みます。
子どもと一緒に入る人は、往復の回数で選ぶ
幼い子どもと一緒に入る日は、自分が泳ぐ日とも、見守る日とも違います。子どもは何度も上がっては入り、そのたびに大人もついていきます。トイレ、休憩、水分補給。1時間のうちに4〜5回は上がることも珍しくありません。
その回数分、羽織っては脱ぐことになります。条件は3つです。
- 前開きで、留め具がないか、スナップが2〜3個まで。 ファスナーは濡れた指で扱いにくく、ボタンは時間がかかります
- 片手で羽織れる重さ。 片方の手は子どもの手を引いています
- 袖が手首より短いもの。 子どもを支えるときに袖口が水に浸かりません。七分袖か、袖をまくって止まる素材
羽織を置く場所も決めておきます。プールサイドのベンチや棚に置いたまま入ると、上がったときに子どもの濡れた体が先に当たって湿ってしまいます。大きめの袋に入れて口を軽く結んでおくと、上がったときに乾いた状態で取り出せます。
どちらとも決められない日は、3層で出かける
「子どもの様子を見て、自分も入るかどうか決めたい」「体調しだい」。当日まで役割が決まらない日は、どちらにも転べる重ね方で出かけます。
水着を服の下に着て、その上に前開きの羽織、さらに外用の上着という3層にします。 館内に入ったら外用の上着を脱ぎ、羽織の状態で見守ります。入ると決めたら、羽織を脱いで袋に入れるだけです。入らないと決めたら、そのまま羽織で過ごし、帰りに外用の上着を重ねます。
この3層にするときは、水着の上の服が館内でも暑くならないことが条件です。羽織の下は水着だけ、または水着の上に薄いTシャツ1枚にしておきます。羽織の下に長袖のニットを着てしまうと、見守る側に転んだときに暑く、入る側に転んだときに脱ぐ枚数が増えます。
決めきれない人ほど、着替えは小さくまとめておきます。 入ったときに使う下着と肌着を一組だけ、口の閉まる袋に入れて持っていく。入らなかった日は袋ごと持ち帰ればいいので、無駄になりません。
もう一つ、当日決める人が見ておくとよいのは、その日のいちばん寒い時刻に外を歩くかどうかです。夕方の教室帰りなら、外用の上着は厚めに。昼間の家族の遊びなら、外用は薄めでかまいません。役割は当日でも、外の寒さは前日の予報でわかります。
外を歩く距離で、外用の上着を決める
館内用の重ね方が決まったら、外用の上着を、外を歩く距離で決めます。
- 駐車場から入口まで2〜3分。 外用の上着は薄手でかまいません。車内も暖かく、外にいる時間が短いからです
- 駅やバス停から10分以上歩く。 外用は、腰まで覆う厚みのあるものにします。帰りは髪が乾ききらないまま外に出ることが多いからです
- 自転車で行き来する。 風を通さない生地で、首元が閉まるものにします。走ると体感の温度は数度下がります
外用の上着は、館内では荷物になります。たたんで小さくなる素材か、袋に入れて肩にかけられる重さにしておくと、見学席の足もとがふさがりません。
濡れた髪で外に出る時間を見ておく
秋冬の温水プールで、いちばん冷えを感じるのは帰り道です。更衣室のドライヤーは数が限られ、子どもの髪を先に乾かしていると、自分の髪は半乾きのまま外に出ることになります。
首元が閉まる上着を、帰りだけ使えるようにしておきます。 行きは前を開けていても、帰りは首まで閉めて、濡れた髪の雫が首から背中に落ちるのを止めます。フードがあるなら、帰りの数分だけ被ると耳が冷えません。
髪の長い人は、乾かしきれなかった毛先をまとめて上着の外に出しておきます。上着の中に入れると、背中の生地が湿ったままになり、家に着くまで冷えが続きます。
足もとは、館内の床と外の靴で分ける
プールサイドの床は濡れていて、見学席までの通路も湿っていることがあります。館内用と外用の靴を分けて考えます。
館内は、裸足かプール用の履物の施設が多く、見学席は靴を脱いで上がる場所も、上履きを使う場所もあります。施設の決まりを事前に確かめておいてください。上履きが要る場所なら、かかとまで覆う形で、底が濡れても滑りにくいものを選びます。
外の靴は、帰りに足が湿っていても履けるものにします。紐をきつく締める靴は、湿った足だと履きにくく、時間がかかります。脱ぎ履きの早い形で、中が冷えにくいものが帰り道には楽です。靴下は、帰りの分を一足だけ別に持っていくと、濡れた床を歩いたあとでも乾いた足で帰れます。
荷物は、濡れた物と乾いた物を分ける
上に着るやつが決まっても、置き場が無いと結局濡れてしまいます。荷物は2つに分けます。
- 乾いた物の袋。 外用の上着、帰りの靴下、着替えの下着。口が閉まるもの
- 濡れた物の袋。 水着、泳いだあとの上衣、使ったタオル。水が漏れない素材
羽織は、乾いた物の袋に入れて持ち込み、上がったら取り出して着ます。使い終わったら濡れた物の袋へ。この順番を決めておくと、子どもと一緒でも、乾いているはずの上着が湿っていることがなくなります。
体のラインが気になるときは、長さで調整する
水着の上に羽織るものは、体のラインを隠すためでもあります。気になる場所によって、羽織の長さを変えます。
二の腕が気になるなら、袖は肘まで届くもの。肘より短いと、袖口で腕の一番太い所が止まって見えます。お腹まわりが気になるなら、前を開けたときに縦の線ができる、ひざ上丈のもの。前を閉じるより、開けたまま縦に2本の線を作るほうが、体の幅が目立ちません。太ももが気になるなら、太ももの真ん中を越える長さで、座ったときに裾が太ももの上に広がるもの。
秋冬のプールは、夏に比べて見られることを気にする場面が少なくなります。気になる所を一つだけ決めて、そこに合わせた長さを選ぶくらいで十分です。
帰り道の冷えを止める順番
更衣室を出るときには、次の順番で整えると、帰り道の冷えをかなり防げます。
- 首元を閉める。 濡れた髪の雫を止めます
- 手首と足首を覆う。 上着の袖口を下ろし、靴下を履き替えます
- 腰を覆う。 上着の裾が腰まで届いているか、前を閉めて確かめます
この3か所は、皮膚のすぐ下を血が流れていて、冷えを感じやすい場所です。外に出てからでは手がかじかんで整えにくくなるので、館内の入口の手前で済ませておきます。
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よくある問い
- Q. 温水プールで見守るだけなのに、館内がとても暑いのはなぜですか
- 温水プールの館内は、水から上がった人が冷えないように、空気の温度を水温と同じか少し高めにしていることが多いからです。水温が30℃前後なら、館内も30℃を少し超えるくらいになります。湿度も高く、外で着てきた厚手のニットや上着のままでいると、数分で汗がにじみます。館内に入ったら外の上着は脱いで、半袖か薄手の1枚になれる重ね方にしておくと楽です。
- Q. 水着の上に着るものは、ラッシュガードでいいですか
- 泳ぐあいだも着ているなら、水着の一部として考えて問題ありません。ただ、上がってプールサイドで過ごす時間が長いなら、濡れた上に重ねると体が冷えます。秋冬は上がったときの冷えが夏よりはっきり出るので、泳ぐときのものとは別に、上がってから羽織る前開きの1枚を用意しておくほうが安心です。施設によって着用の決まりが違うので、事前に確認してください。
- Q. 子どもの付き添いで、自分も入るか当日まで決められません
- 水着は服の下に着ていき、その上に前開きの羽織、さらに外用の上着という3層で出かけてください。入らないと決めたら水着の上に半袖や薄い羽織だけで見守れますし、入ると決めたら羽織を脱ぐだけで済みます。帰りの着替えは、入ると決めた場合だけ使う前提で、下着と肌着を一組だけ袋に入れて持っていきます。
— メグラシ編集部





