水着の上に着る服|隠したい場所と、濡れたまま着るかで形を決める

**水着の上に着る服は、先に2つのことを決めてから選んでください。**隠したいのは腕か、おなかか、腰から脚か。水から上がって、拭かずにそのまま着るか、体を拭いてから着るか。前者で形が決まり、後者で生地が決まります。ラッシュガードかパーカーか、という名前から入ると、丈と生地が合わない物を買うことになります。
**腕を隠したい人は、袖のある薄い羽織り。おなかを隠したい人は、前が開かず、腰骨より下まである丈。腰から脚を隠したい人は、巻く布かワンピース型。**隠したい場所が2つある人は、水に入っている時間が長いほうの場所を優先します。
**濡れたまま着る人は、水を吸わず、肌に張り付かない薄い生地。拭いてから着る人は、綿やタオル地でも構いません。**秋冬の温水プールやジム、スパは、屋内が暖房で暑いのに床が冷たいので、上は薄く、足元を厚くするのが基本です。
結論:形は隠したい場所で、生地は濡れたまま着るかで決める
水着の上に着る物が外れるのは、ほとんどが2つの理由です。着てみたら隠したい所が隠れていなかった。濡れた体に着たら肌に貼り付いて、かえって体の線が出た。
前者は形の問題で、後者は生地の問題です。この2つは別の軸なので、別々に決めます。
| 決める物 | 何で決めるか | 外れたときに起きること |
|---|---|---|
| 形(丈・袖・前の開き) | 隠したい場所 | 隠したい所が出る、または隠さなくてよい所まで重くなる |
| 生地(厚さ・水の含み方) | 濡れたまま着るか、拭いてから着るか | 肌に貼り付く、または乾いた体で暑くなる |
| 色 | 水着との明るさの差 | 濡れたときに水着が透ける |
温泉で湯から湯まで歩く距離で決める考え方は、水着の上に着るやつ|秋冬の水着で入る温泉は、湯の外を歩く距離で選ぶに分けてあります。この記事は距離ではなく、自分の体の側から決める話です。
先に決めること①|隠したいのは腕か、おなかか、腰から脚か
鏡の前に水着で立って、目が最初に行く場所を1つだけ言葉にしてください。「全部」と答えたくなる人も、順番をつけると1つに決まります。
- 腕:二の腕の外側、肩から肘にかけての幅が気になる
- おなか:水着の上の縁から胸の下まで、横から見たときの厚み
- 腰から脚:腰骨の張り、太ももの付け根、膝の上
ここで決めた1つが、形を決めます。隠したい場所の上に布があり、それ以外の場所には布が無い形が、いちばん軽くて、いちばん自然に見えます。
先に決めること②|濡れたまま着るか、拭いてから着るか
水から上がったあと、自分が実際にどう動くかを思い出してください。
- 濡れたまま着る:プールのそばで休む、泳いだあと体を拭く前に歩く、子どもを見ている間に羽織る
- 拭いてから着る:上がったらすぐ更衣室へ行く、タオルで拭いたあとに羽織って休憩所へ行く
濡れたまま着る人は、生地が水を吸うとそのぶん重くなり、肌に貼り付きます。拭いてから着る人は、生地が水を吸ってもかまわないので、選べる物が広がります。自分がどちらの動きをするかで、生地の条件が決まります。
腕を隠したい人|袖のある薄い羽織り、袖口は肘か手首か
腕を隠したい人は、袖が付いた薄い羽織りです。丈は腰骨の上で止まるくらいで足ります。長い丈にすると、腕を隠すために全身を覆うことになり、重さと暑さが増えます。
袖の長さは、気になる位置で決めます。二の腕の外側だけなら、肘まで。肘から手首の間も気になるなら、手首まで。肘までの袖は、肘の骨の少し上で止まると、腕の太い位置から目を外せます。
- 丈:腰骨の上。前は開いても閉じてもよい
- 袖:気になる位置が二の腕なら肘まで、前腕までなら手首まで
- 生地:濡れたまま着るなら水を吸わない薄い物、拭いてから着るなら薄い綿でもよい
袖のある羽織りを水に入れたまま使いたい人は、袖口が腕にぴたりと付く形を選んでください。袖口が開いていると、水の中で袖が泳いで、腕の幅を広げて見せます。
おなかを隠したい人|前が開かない形で、丈は腰骨の下まで
おなかを隠したい人は、前が開かない形にします。前がボタンやファスナーで開く物は、座ったときに開いて、隠したかった場所が縦に見えます。頭からかぶる形か、前が重なって留まる形が合います。
丈は、腰骨の下まで。立ったときに水着の上の縁が隠れ、座ったときにも布が腰に残る長さです。腰骨の上で止まる丈では、座った瞬間におなかの厚みが布の下から出ます。
- 形:頭からかぶる、または前が重なって開かない
- 丈:腰骨の下。座っても布が腰に残る長さ
- 袖:腕が気にならなければ袖なしか短い袖。袖を付けると暑さが増える
おなかを隠す物は、体に沿わせないことが大切です。生地と体の間に指1本の余裕があると、座っても立っても厚みが布に写りません。
腰から脚を隠したい人|巻く布かワンピース型、丈は歩く幅で決める
腰から脚を隠したい人は、上着ではなく、腰に巻く布か、水着の上から着るワンピース型にします。上着の丈を長くして隠そうとすると、歩くときに裾が脚にまとわり、布が貼り付いて脚の形をなぞります。
巻く布の丈は、歩く幅で決めます。プールのそばを行き来する程度なら膝の上まで、休憩所や通路を歩くなら膝の下まで。長くするほど隠れますが、濡れた床で裾が水を吸うので、足首までの丈は拭いてから着る人の側です。
- 巻く布:腰で結ぶかゴムで留める。膝の上か膝の下かは歩く幅で決める
- ワンピース型:肩から膝までを1枚で覆う。袖なしなら暑さが増えない
- 生地:濡れたまま着るなら薄くて水を吸わない物。拭いてから着るなら綿でもよい
ワンピース型は、おなかも一緒に隠れるので、隠したい場所が腰から脚とおなかの両方にある人の1枚になります。
濡れたまま着る人|水を吸わない生地を、滴の止まる秒数で見る
濡れた体に着る生地は、厚さではなく「水を抱えないこと」で選びます。買う前に試せるなら、生地の端を水に浸して引き上げ、滴が落ちなくなるまでの時間を見てください。
- 10秒ほどで滴が止まる:濡れた体に着ても張り付きにくい。更衣室まで歩いても形が透けない
- 30秒以上落ち続ける:水を含んでいる。濡れた体に着ると貼り付き、隠したかった場所の線が出る
試せないときは、生地を手で握って放し、しわが残らず戻るものを選べば、おおむね前者に入ります。濡れたまま着る人の生地は、薄くてよい。厚さで隠そうとすると、水を抱えて重くなります。
拭いてから着る人|綿やタオル地でもよい、ただし裾を床に付けない
体を拭いてから着る人は、生地の条件が緩みます。綿、タオル地、薄いニット地。肌に触れたときの感触で選んで構いません。
ただし、床は濡れています。拭いた体に乾いた物を着ても、裾が床に触れれば水を吸い、そこから冷えが上がります。巻く布なら膝の下で止める、ワンピース型なら座ったときに裾が床に落ちない長さにする。この1点だけ気をつけてください。
- 生地:綿・タオル地・薄いニット地。感触で選んでよい
- 丈:裾が濡れた床に触れない長さ
- 持ち方:濡れた水着の上に着るので、帯のように巻く物は結び目を前にすると座りやすい
拭いてから着る人は、プールのそばで着る物と、休憩所で過ごす物を1枚で兼ねられます。1枚で済ませるなら、この側の人です。
どちらとも取れるとき①|隠したい場所が2つある
腕とおなか、おなかと腰、という人は多いはずです。1枚で両方を覆う形、つまり長袖で丈の長い物を選びたくなりますが、濡れたまま着れば重くなり、拭いてから着れば暑くなります。
優先するのは、水に入っている時間が長いほうの場所です。
- 泳ぐ時間が長く、歩く時間が短い人:腕は水の中に沈んで見えず、上がった一瞬におなかが見える → おなかを優先
- 水に入る時間が短く、プールのそばで過ごす時間が長い人:腕が見えている時間が長い → 腕を優先
優先しなかったほうは、水着との色の差を小さくします。腕を優先しておなかを色で逃がすなら、水着と羽織りを同じ系統の濃さにして、おなかの位置に境目をつくらない。この組み合わせで、2枚重ねなくても目が止まる場所が1つ減ります。
どちらとも取れるとき②|ジムでプールから風呂やサウナへ移る
ジムやスパでは、プールのあとに風呂やサウナへ移ることがあります。この人は、プールのそばで着る物を、風呂場の入口で脱ぐことになります。
脱ぎやすさで形を決めてください。頭からかぶる形は、濡れた体では脱ぎにくい。前が重なって留まる形か、巻く布なら、立ったまま片手で外せます。おなかを隠したくて前が開かない形を選びたい人は、前を留める物にして、留め具が1つで外れる形にします。
- プール→風呂へ移る人:巻く布、または前が1つで留まる羽織り
- プール→休憩所→更衣室の人:頭からかぶる形でも構わない
移る回数が多いほど、脱ぎ着の回数が増えます。隠す形より、脱ぎ着の回数を減らす形を優先してください。
どちらとも取れるとき③|屋内は暖房で暑いのに、床が冷たい
秋冬の温水プールは、空気は暖かく、床は冷たい。上半身は汗ばむのに、足元から冷えが上がります。ここで上に厚く着ると、水着の中が蒸れて、かえって休憩所で寒く感じます。
**暑さは上で調節し、冷えは足元で止めます。**上は薄い羽織りのまま。足元は、かかとが覆われたプール用の履き物にして、水から出たらすぐ履く。休憩所で30分以上座る人は、腰に巻く布を1枚足して、太ももの裏と座面の間を切ります。
- 上:薄いまま。厚くしない
- 足元:かかとの覆われた履き物。素足で床に立つ時間を短くする
- 座る人:腰に巻く布を1枚足す
屋内プールで、濡れたまま歩く距離と上がったあとの冷えから考える決め方は、屋内プールの服装|屋外と違うのは、濡れたまま歩く距離と、上がったあとの冷えにあります。
色と水着の重なり|濡れたときに透けるか、明るさの差で見る
薄い生地は、濡れると下の水着の色が出ます。隠すための物が、濡れた瞬間に水着の柄を透かすと、目がそこに行きます。
決め方は、水着と羽織りの明るさの差です。
- 水着が濃く、羽織りが淡い:濡れると水着の形が浮く。おなかや腰を隠したい人には合わない
- 水着と羽織りが同じ系統の濃さ:濡れても境目が出にくい。隠したい場所がある人はここ
- 水着が淡く、羽織りが濃い:透けない。ただし濃い羽織りは、濡れると色が沈んで重く見える
隠したい場所がある人は、2つ目の組み合わせから入ってください。淡い色の羽織りを着たい人は、拭いてから着る側に回れば、透ける心配は減ります。
| 隠したい場所 × 着るタイミング | 形 | 生地 |
|---|---|---|
| 腕 × 濡れたまま | 袖のある腰骨の上の丈 | 水を吸わない薄い生地 |
| 腕 × 拭いてから | 袖のある腰骨の上の丈 | 薄い綿でもよい |
| おなか × 濡れたまま | 前が開かない腰骨の下の丈 | 水を吸わない、体に沿わない厚さ |
| おなか × 拭いてから | 前が開かない腰骨の下の丈 | 綿・タオル地でよい |
| 腰から脚 × 濡れたまま | 巻く布(膝の上) | 水を吸わない薄い生地 |
| 腰から脚 × 拭いてから | 巻く布(膝の下)かワンピース型 | 綿でもよい。裾を床に付けない |
表は軸を見るためのもので、自分の行の形と生地の2つだけ外さなければ、他の条件は好みで選んで構いません。
持って行く前の日に確かめる3つ
- **鏡の前に水着で立ち、目が最初に行く場所を1つ言葉にする。**その場所の上に布がある形になっているか
- **水から上がったあとの自分の動きを思い出す。**拭かずに着るなら、生地を濡らして滴が10秒で止まるか。拭いてから着るなら、裾が床に付かない丈か
- **水着と羽織りを重ねて、濡らした手で押さえてみる。**水着の色が浮いて見えないか
3つとも通れば、着た瞬間に「隠れていない」「貼り付く」と感じることはほぼ無くなります。名前で選ばず、隠したい場所と、濡れたまま着るかどうか。この2つから入れば、秋冬の屋内の水場で持って行く1枚は、1回で決まります。
ホテルのプールへ部屋から向かうときの選び方は、水着の上から着るやつ|ホテルのプールは、部屋からの道のりで選ぶに書いてあります。
よくある問い
- Q. 水着の上に着る服は、ラッシュガードとパーカーのどちらがいいですか
- 名前で選ぶより、2つの質問で決めてください。隠したいのは腕ですか、おなかですか、腰から脚ですか。水から上がって、拭かずにそのまま着ますか、拭いてから着ますか。腕を隠したくて濡れたまま着るなら、水を吸わない薄い生地の長袖、つまりラッシュガードと呼ばれる側です。おなかを隠したくて拭いてから着るなら、前が開かない綿の長い上着、パーカーの側でも構いません。腰から脚を隠したいなら、どちらでもなく、巻く布かワンピース型が合います。名前が同じでも、丈と生地が違えば働きは別の物です。
- Q. ジムのプールで、水から上がってすぐ着たいのですが、生地はどう選べばいいですか
- 生地の端を水に浸して引き上げ、滴が落ちなくなるまでの時間を見てください。10秒ほどで止まる生地は、濡れた体に着ても張り付きにくく、更衣室まで歩く間に体の形が透けません。30秒以上落ち続ける生地は水を含んでいるので、濡れた体に着ると肌に貼り付いて、隠したかった場所の線がかえって出ます。買う前に試せないときは、生地を手で握って放し、しわが残らず戻るものを選べば、ほぼ前者に入ります。濡れたまま着る人は、厚さより「水を抱えないこと」を見てください。
- Q. おなかも腕も気になります。1枚でどちらも隠せますか
- 1枚で両方を隠そうとして長袖の長い丈を選ぶと、濡れた体では重くなり、拭いた体では暑くなるので、どちらかを優先します。優先するのは、水に入っている時間が長いほうの場所です。泳ぐ時間が長く、歩いて移動する時間が短いなら、腕は水の中に沈んでいて見えず、上がった一瞬にはおなかが見えるので、おなかを優先します。水に入る時間が短く、プールのそばで過ごす時間が長いなら、腕が見えている時間が長いので腕を優先します。優先しなかったほうは、水着との色の差を小さくして、目が止まらないようにします。
- Q. 秋冬の屋内プールは暖房で暑いのに、床が冷たくて足元から冷えます
- 上半身と足元を別に考えてください。暖房の効いた屋内では、上に厚く着ると汗が出て、水着の中が蒸れます。上は薄い羽織りのまま、足元を厚くします。かかとが覆われたプール用の履き物にして、水から出たらすぐ履く。これだけで、首や肩を縮める動きが減り、上に着た物の線も崩れません。休憩所で30分以上座る人は、腰に巻く布を1枚足して、座ったときに太ももの裏と床の間を切ります。暑さは上で調節し、冷えは足元で止める。この分け方が、秋冬の屋内では外れません。
— メグラシ編集部





