レインブーツのサイズ選び|秋冬は靴下の厚みと甲の高さで決める

**立って体重をかけたとき、いちばん長い指の先からブーツの先端までの余りが1cm未満なら、半サイズ上げてください。**それ以外の人は、サイズを上げても解決しません。きついのは長さではなく、甲か筒のどちらかです。
レインブーツのゴムは、革と違って履いても広がりません。だから普段の靴と同じ感覚で選ぶと、秋冬に厚い靴下をはいた日にどこかが当たります。**当たる場所によって、直し方が3つに分かれます。**つま先が当たる人は半サイズ上、甲が押される人は同じサイズで甲の高い型、歩くとかかとが抜ける人はサイズを変えずに中敷きで埋める。この3つです。
筒がふくらはぎで止まって足が入らない人は、足のサイズとは別の話です。ふくらはぎの周囲と筒の口の周囲の差で決めます。あとで分けて書きます。
結論:どこがきついかで、上げる人と上げない人に分かれる
売り場で「少しきつい」と感じたとき、たいていの人はサイズを上げます。けれどレインブーツは紐もベルトもないので、長さを上げると甲とかかとのすき間が同時に増えて、足が中で前後に動くようになります。長さが足りない人だけがサイズを上げるのが答えです。
| きつい場所 | 自分で測るもの | 直し方 |
|---|---|---|
| つま先が当たる | 立ったとき、指先から先端までの余り | 1cm未満なら半サイズ上げる |
| 甲が押される | 甲のいちばん高いところの高さ | サイズは変えず、甲の高い型に替える |
| かかとが浮く | 余りが1cm以上あるのに浮くか | サイズは変えず、中敷きで足を持ち上げる |
| 筒がふくらはぎで止まる | ふくらはぎの周囲と筒の口の周囲の差 | 差が2cm未満なら筒の形を変える |
秋冬に履くなら、測るときは秋冬の靴下をはいた状態で測ってください。薄い靴下で測った数字は、厚い靴下で5mmから8mmずれます。半サイズの差がだいたい5mmなので、靴下の厚みがそのまま半サイズ分になります。
まず手元の靴下を1枚選んで、売り場に持って行く
秋冬のレインブーツは、雨の日に履くものなので、出番は冷える日に寄ります。10月の終わりから3月までの間で、あなたがそのブーツを履く日の半分以上は、どの厚みの靴下をはいていますか。
薄い靴下で選んだブーツは、厚い靴下の日に直す方法がありません。厚い靴下で選んだブーツは、薄い靴下の日に中敷きを1枚足せば埋まります。迷ったら、直せる側、つまり厚いほうに合わせます。
持って行く靴下は、いちばん厚いものではなく、いちばんよくはくものです。真冬にだけはく起毛の靴下に合わせると、秋の日にかかとが浮きすぎます。
測り方①|つま先の余りは、立って体重をかけてから
座ったまま履いて指で先端を押しても、正しい余りは出ません。立つと足は前にずれて、長さが5mmほど伸びます。
- 秋冬の靴下をはいて、ブーツに足を入れる
- 立って、かかとをブーツの後ろに合わせるために、かかとで床を2回軽く打つ
- 片足に体重をかけ、もう片方の足のつま先をブーツの外から押して、指の先端との間を探す
余りが1cm未満なら、半サイズ上げます。1cmから1.5cmが合っている状態です。2cm以上あるなら大きすぎで、歩くたびに足が前に滑ります。
レインブーツは先端がゴムで厚いので、外から押しても指の位置が分かりにくいことがあります。その場合は、中敷きを抜いて床に置き、靴下をはいた足を乗せて、指先からの余りを見てください。中敷きの余りに5mmを足したものが、ブーツの中の余りです。
測り方②|甲の高さは、靴下の上から指が入るかで見る
甲が押されるかどうかは、履いた直後では分かりません。1分ほど立っていると、甲のいちばん高いところが内側から押される感じが出てきます。
立った状態で、ブーツの履き口から指を1本差し込み、甲の上に乗せてみてください。指が1本、靴下の上にすっと入るなら、甲の高さは合っています。入らないなら、そのブーツの甲はあなたの足より低いということです。
ここでサイズを上げると、甲の高さも少しだけ上がりますが、同時に長さが5mm増えます。甲の圧迫は少し和らぎ、かかとは浮きます。甲が低いブーツを長さで直すのは、合わない型を2か所の合わなさに広げているだけです。甲の高い型に替えてください。筒の付け根がふっくらしている型、履き口から甲にかけての傾きがゆるい型が、甲の高い作りです。
測り方③|かかとの浮きは、10歩歩いてから数える
かかとが浮くかどうかは、立っているだけでは出ません。売り場の床を10歩歩いて、かかとがブーツの中で上がった回数を数えてください。
- 0回から2回:合っています
- 3回から5回:長さは合っていて、甲の押さえが足りていません。中敷きで直せます
- 6回以上:長さが大きすぎます。つま先の余りを測り直してください
3回から5回の人がいちばん多く、ここで半サイズ下げてしまうと、秋冬の厚い靴下で指が当たります。長さではなく、足が上下に動くすき間を埋めるのが正しい直し方です。
半サイズ上げる人|つま先1cm未満の人だけ
つま先の余りが1cm未満だった人は、半サイズ上げてください。上げたあとに、もう一度10歩歩いて、かかとの浮きを数えます。
半サイズ上げると、かかとは少し浮きやすくなります。3回から5回に増えたなら、中敷きを薄いもの1枚足します。上げる前にかかとが浮いていなかった人は、上げたあとも中敷きなしで済むことが多いです。
**半サイズの表示がない型もあります。**その場合は1サイズ上げて、必ず中敷きを足してください。1サイズは1cmなので、中敷きなしでは確実にかかとが浮きます。
上げない人①|甲が押される人は、型を替える
甲の高さが足りない人は、サイズではなく型で解決します。レインブーツの甲の高さは型ごとに違い、同じ長さでも甲の内側の空間が1cm近く違うものがあります。
甲の高い型の見つけ方は、売り場で横から見て、履き口から先端までの線がゆるやかに下がっているものを選ぶことです。履き口の直後で急に低くなっている型は、甲の空間が狭い作りです。
甲が高くて筒が短い型、いわゆる足首までのものは、甲のゆとりが取りやすい一方で、裾から入る雨に弱くなります。筒の短さは裾の入れ方と筒の高さの合わせ方で補えるので、甲が合うことを優先してください。
上げない人②|かかとが浮く人は、中敷きで持ち上げる
長さは合っているのにかかとが浮く人は、甲が低い足です。ブーツの甲の内側と足の甲の間にすき間があって、歩くたびに足が上下に動いています。
直すのは、足を上に持ち上げることです。**中敷きを1枚入れると、足全体が5mmほど上がり、甲がブーツの内側に触れて止まります。**それだけで10歩のうちの浮きが半分以下になる人がほとんどです。
中敷きの厚みは、つま先の余りで決めます。余りが1.5cmあるなら厚めの中敷き、1cmちょうどなら薄いものにしてください。厚い中敷きを入れると、足が上がる分だけ指先が前に出て、長さが詰まります。
それでも浮くなら、かかとの内側の上のほうに貼る薄いパッドを足します。後ろのすき間が埋まって、足が後ろに戻る動きが止まります。
筒がふくらはぎで止まる人|足のサイズとは別の話
足は入るのに、筒がふくらはぎの途中で止まって、最後まで下りない。あるいは履けるけれど、座ると筒の口がふくらはぎに食い込む。こうした人は、足のサイズをいくら変えても解決しません。
測るのは2か所です。
- ふくらはぎのいちばん太いところの周囲を、秋冬の靴下かタイツをはいた状態でメジャーで測る
- ブーツの筒の口の周囲を測る。売り場ならメジャーを口に沿わせる
筒の口がふくらはぎより2cm以上大きいなら、履けます。差が2cm未満なら、秋冬に靴下やタイツの厚みが増えた日に引っかかります。差が0かマイナスなら、そもそも入りません。
ここで選び直すのは筒の形です。筒が短くて、ふくらはぎのいちばん太いところより下で終わる型。口にゆとりが入っていて、後ろが伸びる素材に切り替わっている型。筒の長いものを選ぶなら、口の周囲が40cm近くある型を探します。
筒が短いと雨に弱いように感じますが、入らないブーツは結局履きません。短い筒で雨を防ぐ方法は、裾の処理の側にあります。
どちらとも取れるとき①|つま先の余りがちょうど1cm
1cm未満なら上げ、1cm以上なら上げない、と書きましたが、ちょうど1cmで迷う人がいます。
このときは、秋冬の靴下の厚みがいまはいている靴下より厚くなる予定があるかで決めてください。売り場に持って行った靴下より厚いものをはく日が月に数回あるなら、上げます。持って行った靴下が秋冬でいちばん厚いものなら、上げません。
もう一つの見方は、歩く時間です。雨の日に30分以上歩く人は、足が前にむくんで長さが伸びます。1cmちょうどで30分以上歩く人は上げてください。駅から職場までの10分なら上げなくて大丈夫です。
どちらとも取れるとき②|甲も少し押され、かかとも少し浮く
甲が押される感じと、かかとが浮く感じが同時にある人がいます。矛盾しているようですが、足の甲が高くて幅が狭い人に起こります。甲の高さで内側に触れ、幅が狭いので左右にすき間ができて、歩くと足がねじれるように動きます。
この人は、サイズも中敷きも先にいじらないでください。**甲の高い型に替えてから、もう一度10歩歩いて数えます。**甲の圧迫が消えると、かかとの浮きも減ることがほとんどです。それでも浮くなら、そこで初めて薄い中敷きを足します。
逆の順番、つまり先に中敷きを入れると、足が上がって甲の圧迫が強くなります。甲から直す、が順番です。
どちらとも取れるとき③|左右で足のサイズが違う
左右で5mm以上サイズが違う人は、大きいほうの足で測ってください。小さいほうの足は中敷きで埋められますが、大きいほうの足の指が当たるのは直せません。
小さいほうの足のブーツにだけ、中敷きを1枚足します。片足だけ中敷きを入れると歩き方が崩れそうに思えますが、5mmの差なら歩いて気づく人はまずいません。それより、片足だけかかとが浮いて歩くほうが疲れます。
秋冬に厚い靴下をはくなら、足首の動きも見る
厚い靴下は、つま先と甲だけでなく、足首の曲がりにも影響します。筒のあるブーツは足首のところでゴムが折れ曲がりますが、靴下が厚いとその折れ目が足首に当たります。
売り場で、しゃがんでから立つ動きを2回してください。足首の前にゴムの折れ目が食い込むなら、その型は秋冬の靴下と合いません。筒の足首部分が柔らかいゴムになっている型か、足首の後ろに切り込みのある型に替えます。
これはサイズとは関係なく起こるので、サイズを上げても変わりません。
寒さの対策を、サイズの側に持ち込まない
冬のレインブーツは冷えます。だから「厚い靴下を二枚はく前提で大きいサイズを買う」という選び方をする人がいますが、これはやめてください。二枚はいた日は合っても、一枚の日は足がブーツの中で泳いで、歩くたびに力が入ります。
冷えへの対策は、中敷きと靴下の素材の側でします。サイズは、いちばんよくはく靴下の厚みで一度だけ決めてください。冷える場所ごとの直し方はレインブーツが寒いときの靴下と中敷きの選び方に分けてあります。
買ったあとで合わなかったとき、どこまで直せるか
買ってから合わないと気づいたとき、直せるものと直せないものがあります。
| 合わなさ | 直せるか | 方法 |
|---|---|---|
| かかとが浮く | 直せる | 中敷き、かかとのパッド |
| 全体が少し大きい | 直せる | 厚い中敷きと厚い靴下 |
| つま先が当たる | 直せない | 買い替え |
| 甲が押される | ほぼ直せない | 薄い靴下に替えて和らげるだけ |
| 筒が入らない | 直せない | 買い替え |
直せないのは、きつい側の3つです。だから最初の選び方は、きつい側に外さないことに全部かけてください。大きい側に外した分は、あとから埋められます。
最後に確かめる3つのこと
売り場を出る前に、この3つだけもう一度確かめてください。
- 秋冬の靴下をはいた状態で、立って、つま先の余りが1cmから1.5cmある
- 履き口から指を1本入れて、甲の上にすっと入る
- 10歩歩いて、かかとの浮きが2回以下か、中敷きで2回以下になる見込みがある
3つとも通れば、そのサイズで合っています。1つでも外れるなら、サイズではなく型を替えるか、中敷きを足すかを、この記事の該当する場所に戻って決めてください。サイズを上げるのは、1つ目だけが外れたときだけです。
よくある問い
- Q. レインブーツは普段の靴より大きいサイズを買うべきですか
- 全員ではありません。ゴムは履いても伸びないので、普段の靴より余裕がないように感じるのは確かですが、上げるべきかは足の形で分かれます。立って体重をかけたときに、いちばん長い指の先からブーツの先端まで1cm未満しか余りがなければ半サイズ上げます。1cm以上あって、それでもきつく感じる人は、きついのは長さではなく甲です。その場合はサイズを上げても甲の圧迫は少ししか変わらず、代わりにかかとが浮いて歩きにくくなります。甲が当たる人は、同じサイズで甲の高い型を探すほうが合います。秋冬に厚い靴下をはく予定なら、売り場にその靴下を持って行き、はいた状態で測ってください。
- Q. 歩くとかかとが抜ける感じがします。サイズを下げたほうがいいですか
- 下げる前に、つま先の余りを測ってください。余りが1cm以上あって、かかとが浮くなら、長さが合っていないのではなく甲の押さえが足りていません。レインブーツは紐で締められないので、甲の低い足だと靴の中で足が前後に動きます。この場合は中敷きを1枚足して足を上に持ち上げると、甲がブーツの内側に触れて止まります。それでも浮くなら、かかとの内側に貼る薄いパッドで後ろのすき間を埋めます。半サイズ下げるのは、余りが2cm以上あるときだけです。1cmから2cmの間で浮いている人は、下げると秋冬の厚い靴下で指が当たります。
- Q. ふくらはぎで筒が止まって、最後まで足が入りません
- 足のサイズの問題ではないので、サイズを上げても入りません。ふくらはぎのいちばん太いところの周囲をメジャーで測り、ブーツの筒の口の周囲と比べてください。筒のほうが2cm以上大きくないと、秋冬の靴下やタイツを足した日に引っかかります。差が2cm未満なら、筒が短くてふくらはぎのいちばん太いところより下で終わる型か、口にゆとりの入った型か、筒の後ろが伸びる素材に切り替わっている型を選びます。筒が長いほうが雨を防げるように思えますが、入らないブーツは履かなくなります。短い筒でも裾の処理で雨は防げます。
- Q. 厚い靴下をはく日と薄い靴下の日で、どちらに合わせればいいですか
- 秋冬にそのブーツを履く日の、半分以上の日の靴下に合わせてください。雨の日に履くものなので、出番は冷える日に寄ります。11月以降は厚い靴下の日のほうが多くなる人がほとんどです。厚い靴下に合わせて選ぶと、薄い靴下の日はかかとが少し浮きます。それは中敷きを1枚入れれば埋まります。逆に薄い靴下に合わせると、厚い靴下の日に指が当たり、こちらは直す方法がありません。迷ったら、直せる側に寄せるのが答えです。
- Q. ゴムは履いているうちに少しは伸びますか
- ほとんど伸びません。革は足の形に沿って広がりますが、ゴムは元の形に戻る力のほうが強いので、買ったときにきつい場所は、履き続けても同じ場所がきついままです。むしろ気温が下がるとゴムは硬くなるので、秋の初めに少しきつかったブーツは、冬に入るとさらにきつく感じます。売り場で「履いていれば伸びますよ」と言われても、レインブーツに関しては当てはまりません。その場できつい場所があるなら、その型は見送ってください。
— メグラシ編集部





