レインブーツが寒い|秋冬の雨は、冷える場所で靴下と中敷きを選ぶ

**レインブーツを履いて10分歩いたとき、最初に冷たくなったのはどこでしたか。**つま先、足首のまわり、足の裏。答えによって、足すものが変わります。
- つま先が先に冷えた人は、靴下の厚みを見直します。ただし厚くしすぎると逆に冷えます
- 足首からすねにかけてスースーした人は、筒の口をふさぎます。靴下ではなく、筒と脚のすき間の問題です
- 足の裏からしんしん冷えた人は、底を1枚足します。3〜5mmの中敷きで変わります
レインブーツは、ゴムや樹脂の1枚で水を止める靴です。水を通さないかわりに、熱もそのまま外へ逃がします。夏の夕立ならそれで困りませんが、気温が12度を切る秋冬の雨では、同じ1足が「足の冷える靴」に変わります。濡れないのに寒い、というのはこの靴の性質で、履き方の失敗ではありません。
この記事では、冷える場所ごとに直し方を分けたうえで、「冷えるのに着いたら蒸れる」「サイズが半分合わない」のような、どちらとも取れる場面の決め方を厚めに書きます。靴の中に水が入る場合は雨の日に靴の中が濡れる、冷たい雨の日の服装全体は冬の雨の日の服装を先に見てください。
結論:最初に冷えた場所で、足すものを1つ決める
| 最初に冷えた場所 | 起きていること | 足すもの |
|---|---|---|
| つま先 | 指の先に空気の層がない、または靴下で指が押さえつけられている | 靴下の厚みを「中で指が動く」範囲で変える |
| 足首〜すね | 筒と脚のすき間から、歩くたびに冷たい空気が出入りしている | 筒の口をふさぐ(長めの靴下・レッグウォーマー・裾) |
| 足の裏 | 底のゴムを通して、濡れた地面の冷たさが上がってくる | 3〜5mmの中敷き |
足すのはまず1つだけにしてください。3つとも冷える気がしても、たいていは1か所が先に冷え、そこから全体が冷えたように感じています。全部を一度に足すと、靴の中がきつくなって指が動かなくなり、かえって冷えます。
確かめ方は簡単です。家の中で履いても分からないので、雨でなくてもいいので、気温の低い朝に10分だけ外を歩いてください。歩き終えて玄関で脱ぐ前に、どこが冷たいかを手で触って比べます。脱いでからだと全部同じように冷たく感じるので、履いたままで確かめるのがこつです。
1つ足して、次の雨の日にもう一度同じように確かめます。まだ冷える場所が残っていたら、そこで2つ目を足します。この順番で足していけば、靴の中がきつくなりすぎることはありません。
まず測る:筒のすき間に指が何本入るか
冷え方を決めるのは、靴下よりも先に筒と脚のすき間です。レインブーツを履いて立ち、筒の口とすねの間に、手の指を縦にして差し込んでみてください。
- 指が1本しか入らない:すき間は小さめ。空気の出入りは少なく、冷えるとしたらつま先か足の裏です
- 指が2〜3本入る:いちばん多い大きさ。歩くと筒がすねから離れて、ふいごのように空気を入れ替えます
- 指が4本以上、手のひらごと入る:すき間が大きい。足首まわりから冷えるのはほぼこの形です
ひざ下まである長い筒でも、ふくらはぎの真ん中くらいまでの筒でも、測り方は同じです。筒の高さよりも、口がどれだけ開いているかのほうが冷えに効きます。口の広い長靴は、脱ぎ履きがしやすいかわりに、歩くたびに冷たい空気を足首まで送り込みます。
ここで指が4本以上入った人は、靴下を厚くするより先に、次の次の「筒の口をふさぐ」を読んでください。靴下を何枚重ねても、口から入る空気が止まらないかぎり足首は冷えます。
すき間は、靴下の厚さでも変わります。薄いストッキングで測ると4本入っても、厚い靴下を上まで上げると2本になることがあります。測るときは、雨の日に実際に履く靴下で測ってください。
つま先が冷える日は、「中で指が動くか」で靴下を決める
つま先の冷えは、靴下が薄すぎる場合と、厚すぎる場合の両方で起きます。意外なのは後者です。
厚い靴下を履いて靴の中がぱんぱんになると、指が動かせなくなり、指先が冷たく感じられます。靴下の厚みそのものより、指と靴下のまわりに空気の層が残っているかのほうが、暖かさを決めます。
目安は、レインブーツを履いて立った状態で、靴の中で足の指をグーとパーに動かせるかどうかです。
| 履いて指を動かしたとき | 判断 |
|---|---|
| 楽にグーとパーができる | 靴下を1段厚くしてよい(薄手→普通、普通→厚手) |
| 動くが、パーで靴の側面に当たる | いまの厚みが上限。素材だけ変える |
| グーもしにくい | 厚すぎる。1段薄くして、中敷きか筒の口で補う |
素材を変えるなら、綿より毛の入った靴下を選んでください。綿は汗を吸ったまま乾きにくく、ゴムの中でしだいに冷たくなります。毛の入った靴下は、湿っても冷たさを感じにくいので、密閉されたレインブーツの中と相性がいい素材です。毛だけの靴下がちくちくする人は、毛と化繊の混ざったものでかまいません。
5本指の靴下も、つま先の冷えには役立ちます。指どうしの間に布が入るので、指が触れ合って冷たくなるのを防ぎます。ただし5本指の靴下は生地が薄いものが多いので、その上にもう1枚普通の靴下を重ねる履き方が向いています。重ねたときに、さきほどのグーとパーができるかを必ず確かめてください。
つま先の冷えは、つま先の形でも変わります。つま先が細く尖ったレインブーツは、指が両側から寄せられて空気の層が薄くなります。丸く広いつま先なら、靴下を1段厚くしても指が動きます。手持ちの1足のつま先が細いなら、靴下を厚くする方向はあきらめて、中敷きと筒の口で暖かさを足してください。
足首からスースーする日は、筒の口をふさぐ
すき間に指が3本以上入った人の冷えは、ほとんどがここです。歩くとき、かかとが上がるたびに筒がすねから離れ、着地のたびに戻ります。そのたびに、外の冷たい空気が筒の中へ押し込まれます。
ふさぎ方は3通りあります。
**1. 長めの靴下を筒の口まで上げる。**すね丈かひざ下丈の靴下を選び、筒の口より5cm以上長く上へ出します。靴下が筒の口のところで脚に密着していれば、空気の通り道が細くなります。いちばん手軽で、見た目も変わりにくい方法です。
**2. レッグウォーマーを筒の口にかぶせる。**筒の口の上から、筒ごとレッグウォーマーで覆います。筒と脚のすき間が外から完全にふさがるので、いちばん効きます。ただし雨の日はレッグウォーマーが濡れるので、撥水のものか、濡れても冷たくなりにくい毛のものを選んでください。濡れた綿のレッグウォーマーは、ふさいだ口をそのまま冷やす側に回ります。
**3. ボトムの裾を筒の中に入れる。**細身のパンツなら、裾を筒の中に入れると、パンツの布が口をふさぎます。ただし裾から雨が伝って筒の中に入るので、降りが強い日には向きません。小雨の日か、上にコートを着て裾が直接濡れない日に限った方法です。
どれにするかは、その日のボトムで決めます。スカートの日は1か2、細身のパンツの日は3、太めのパンツの日はパンツの裾を筒の外にかぶせて、その下で1をしておくのが落ち着きます。太めのパンツの裾が筒の外にかぶっていると、それだけで口の上にひさしができて、雨も空気も入りにくくなります。
レッグウォーマーを使う日は、色をレインブーツかボトムのどちらかに合わせると、筒の口が「重ねた布」として自然に見えます。どちらとも違う色だと、足首のあたりに別の部品がついたように見えます。
足の裏が冷える日は、底を1枚足す
足の裏の冷えは、靴下では止まりにくい冷えです。濡れた地面は乾いた地面よりずっと冷たく、その冷たさがゴムの底を通ってそのまま足の裏に上がってきます。底の薄いレインブーツほど強く感じます。
レインブーツの底の厚さは、外から見て判断できます。かかとではなく、土踏まずのあたりの底を横から見て、地面から足が乗る面までを指で測ってください。
- 1cmに届かない:底が薄い。濡れた石畳や駅前のタイルの冷たさがそのまま来ます
- 1〜2cm:普通。中敷きを足せば冬の雨まで持ちます
- 2cm以上:厚い。足の裏の冷えは、ほかの原因(靴下の汗)を先に疑います
足すのは、3〜5mmの中敷きです。フェルトや毛の入ったもの、表がボアのものなど、空気を含むものを選んでください。薄いメッシュの中敷きは、汗の対策にはなっても、冷たさを止める力はあまりありません。
中敷きを入れると、靴の中の高さが3〜5mm減ります。足の甲が筒の内側に当たるようになっていないか、さきほどのグーとパーができるかを、ここでも必ず確かめてください。中敷きを足して窮屈になったら、靴下を1段薄くして釣り合いをとります。暖かさは、底の1枚のほうが靴下の1段より効きます。
中敷きは、かかとから土踏まずまでの半分の長さのものもあります。つま先がきつくなる人は、半分の中敷きでかかと側だけ足すと、足の裏の冷えはかなり減り、つま先の余裕は残ります。
気温で分ける:12度・8度・5度の線
同じ雨でも、気温によって足すものの量が変わります。出かける時間の気温を見て、次の線で分けてください。
| 出かける時間の気温 | 靴下 | 筒の口 | 中敷き |
|---|---|---|---|
| 12度以上 | 普通の厚さでよい | ふさがなくてよい | なくてよい |
| 8〜12度 | 毛の入ったものに替える | すき間が指3本以上ならふさぐ | 底が1cm未満なら入れる |
| 5〜8度 | 1段厚くするか重ねる(グーとパーを確かめて) | ふさぐ | 入れる |
| 5度未満 | 厚手・毛の入ったもの | レッグウォーマーまで | 入れる。外に長くいるなら裏地のある1足を考える |
12度の線は、レインブーツの冷えを感じはじめる人が増えるところです。ここまでは、靴下を毛の入ったものに替えるだけで足ります。8度を切ると、足首と足の裏から冷えが来るようになり、どれか1つでは足りなくなる日が出てきます。
5度を切る雨は、ゴム1枚の靴で長く外にいるには厳しい気温です。通勤で駅まで10分歩くくらいなら上の表で持ちますが、外での行事や、子どもの送り迎えで30分以上外に立つ日なら、裏地のある秋冬向けのレインブーツを1足持っておくほうが楽です。選び方はあとで書きます。
気温と並んで効くのが風です。同じ8度でも、風が強い日は筒の口から入る空気の量が増えます。天気予報で風速が5m以上と出ている日は、表の1段下の気温の行を見てください。
朝と帰りで気温が大きく違う日は、低いほうに合わせます。行きが10度、帰りが6度なら、5〜8度の行で支度をして、行きに暑ければレッグウォーマーを下ろしておきます。帰りに足りないものは、外では足せないからです。
どちらとも取れるとき①:冷えるのに、着いたら蒸れる
秋冬のレインブーツでいちばん多い迷いがこれです。外では足が冷たいのに、電車に乗ったり職場に着いたりすると、こんどは靴の中が蒸れて汗をかく。汗をかいた足は、また外に出たときにいっそう冷えます。
この場合、暖かさを足すことよりも、汗を外に出せるかのほうを優先して決めます。
- 着いた先で30分以上履いたままになる:靴下は厚くせず、毛の入った普通の厚さにします。暖かさは中敷きと筒の口で足します。中敷きと筒の口は、着いたら外したり下げたりできるからです
- 着いたら履き替える:外で冷えないことだけを考えて、厚い靴下でかまいません。履き替えるときに靴下も替えられるよう、替えの1足を持っていくと帰り道が楽になります
- 電車に長く乗る:乗っている間だけ、レッグウォーマーを下げるか、筒の口から靴下を少し下ろします。口を開けると、こもった熱が逃げます
迷ったら「脱げるもの・下ろせるもので暖める」と覚えてください。靴下は外では脱げませんが、レッグウォーマーは下ろせますし、中敷きは着いた先で抜けます。外と中を行き来する日は、調整のきくほうに暖かさを預けておくと、蒸れと冷えのどちらにも振れすぎません。
汗をかきやすい人は、靴下を2枚重ねるときの順番も効きます。肌側に薄い化繊か毛の靴下、その上に厚い毛の靴下。肌側の1枚が汗を外へ渡すので、肌が濡れたままになりにくくなります。
蒸れと冷えの間で何度も迷う人は、1週間だけ、雨の日の出かける時間の気温と、着いたときに蒸れたかどうかをメモしてみてください。何度の日に何を足すと蒸れるかが自分の数字で分かれば、次からは表を見なくても決められます。
どちらとも取れるとき②:サイズが半分大きい・小さい
レインブーツは0.5cm刻みでないものが多く、ちょうどのサイズがない人も多い靴です。大きいほうを買ったか、小さいほうを買ったかで、冷えの直し方が逆になります。
**大きいほうを履いている場合。**靴の中に余った空間があり、歩くたびに足が前後に動いて、空気がかき回されます。この空間は、埋めれば暖かさに変わります。中敷きを入れ、靴下を1段厚くして、余りを埋めてください。かかとが浮かなくなるところまで埋めるのが目安です。かかとが浮かなくなれば、筒がすねから離れる動きも小さくなり、足首の冷えまで一緒に減ります。
**小さいほうを履いている場合。**すでに指が動きにくいので、靴下を厚くする方向はとれません。暖かさは、筒の口と、靴の外で足します。具体的には、レッグウォーマーで口をふさぎ、靴の中は薄手の毛の靴下1枚にとどめます。中敷きも、3mm以下の薄いものにします。
判断に迷うのは、履いた瞬間はちょうどよく、靴下を厚くするときつくなる、という中間の人です。この場合は、季節で靴下を替えるより、中敷きを季節で替えるほうが合います。秋の雨は薄い中敷き、冬の雨は厚い中敷き、という具合に、靴下はいつも同じ厚さにしておくと、きつくなる日がありません。
左右で足の大きさが違う人は、大きいほうの足に合わせたサイズを選び、小さいほうの足にだけ中敷きを入れます。片方だけかかとが浮くと、その足だけが冷えやすくなります。
どちらとも取れるとき③:履き替えるか、1日履き通すか
職場や学校で履き替えるかどうかで、暖め方の上限が変わります。
1日履き通す日は、靴の中を「外用」に寄せすぎないことが大事です。室内は暖房で20度を超えることも多く、外で冷えない量にすると、中で蒸れます。①で書いたとおり、下ろせるもので暖めてください。
履き替える日は、外の時間だけを考えて厚くしてかまいません。そのかわり、脱いだレインブーツを置いておく場所を考えておきます。濡れたまま袋に入れて夕方まで置くと、中の湿気が抜けず、帰りに履いた瞬間から冷たく感じます。可能なら、脱いだら筒を少し開いた状態で立てておき、中敷きを抜いておくと、帰りまでに中がだいぶ乾きます。
履き替える靴と、レインブーツの筒の中に入れていた裾の扱いも決めておきます。パンツの裾を筒の中に入れていた日は、裾に折れぐせがつきやすいので、着いたら手で伸ばしておくと、夕方には目立たなくなります。通勤のレインブーツの丈の選び方はレインブーツコーデ 通勤にまとめています。
どちらにするか決めかねる日は、午後の天気で決めます。帰りも雨が続く予報なら履き通しに寄せ、午後に上がる予報なら履き替え前提で厚くしておきます。帰りが晴れていれば、厚いレインブーツを履いて帰る時間がいちばん蒸れるからです。
靴下の色と丈:口から見える分を決めておく
筒の口をふさぐために長めの靴下を上げると、筒の口から靴下が見えます。これを見せるか隠すかを先に決めておくと、朝に迷いません。
見せる場合は、5cm以上はっきり出して、色をボトムかレインブーツのどちらかに合わせます。出ている量が1〜2cmだと、うっかり見えているように見えます。はっきり出すと、それは「重ねている」と読まれます。
隠す場合は、スカートなら裾の長さで、パンツなら裾を外にかぶせて隠します。スカートの裾が筒の口より10cm以上下まで来るなら、靴下は外から見えません。
色の合わせ方は、レインブーツの色で分けると簡単です。黒や紺のレインブーツなら靴下は同じ暗い色か灰色、カーキや深い緑なら生成りか茶、明るい色のレインブーツなら靴下は濃いほうにふって、筒の口に線を1本引くつもりで合わせます。履き口から靴下がのぞくときの直し方全般はブーツコーデで靴下が見えるにあります。
裾を筒の中に入れると暖かいか
「裾を中に入れると暖かい」はおおむね正しいのですが、条件があります。
裾を中に入れて暖かくなるのは、裾が筒の口をふさぐほど、パンツの幅と筒の口の大きさが合っているときです。細身のパンツで、筒の口に指が2〜3本入るくらいのすき間なら、裾の布がちょうど口を埋めます。
逆に、筒の口が大きく、パンツが細いと、裾を入れても口のまわりにすき間が残ります。この場合は、裾を入れたうえで、その上から長めの靴下を筒の口まで上げると、すき間が埋まります。
太めのパンツを無理に筒に入れると、筒の口のまわりで布がだぶつき、そこから雨が伝って入ります。太めのパンツは中に入れず、裾を筒の外にかぶせてください。かぶせた裾は、雨よけのひさしと空気よけの両方の役をします。裾が地面に触れて濡れるのが気になる場合は、筒にかぶさる長さで止まるよう、裾を折って調整します。
スカートの日は、裾ではなくタイツが口をふさぐ役をします。タイツを厚くするほど脚の冷えは減りますが、筒の口のすき間は埋まらないので、足首の冷えにはやはり長めの靴下を重ねてください。タイツの上に靴下を重ねる場合、靴下が筒の口から出る量を先の考え方で決めます。
濡れたあとの冷え:帰り道と、脱いだあと
秋冬の雨で冷えを強く感じるのは、行きよりも帰りです。1日のうちに靴の中にたまった汗の湿気と、朝より下がった気温が重なるからです。
帰り道の冷えを減らすには、次のどれか1つをしておきます。
- 中敷きを抜いて乾かしておく。帰りに入れ直すだけで、足の裏の冷たさがかなり変わります
- 替えの靴下を1足持っていく。帰る前に履き替えると、行きと同じ暖かさに戻ります
- 履き替えた日なら、レインブーツの筒を開いて立てておく。袋に入れたままにしない
家に帰ってからは、レインブーツの中に新聞紙を丸めて入れ、筒を開いておきます。翌朝までに湿気が抜けていないと、次の日の朝から冷えが始まります。中敷きは必ず抜いて別に乾かしてください。中敷きを入れたまま乾かすと、底の湿気が残ります。
足が冷えきって帰ってきた日は、急に熱いものに足を当てず、靴下を替えて室温でゆっくり温めるほうが楽に戻ります。指先の感覚がなかなか戻らないような冷え方をした日は、その次の雨から、靴の暖め方を一段上げる合図だと考えてください。
秋冬に買い足すなら:裏地・口・底の3か所を見る
手持ちのレインブーツで冬まで持たないと分かったら、秋冬向けの1足を足すのも手です。売り場では、次の3か所を見てください。
**裏地。**筒の内側に起毛やボア、厚い合成ゴムの裏地が張ってあるかどうか。裏地のあるものは、ゴム1枚のものと比べて、靴下1段から2段ぶん暖かく感じます。そのかわり蒸れやすくなるので、履き通す日が多い人は、裏地が取り外せるものか、筒の上のほうだけに裏地があるものが合います。
**口。**筒の口にドローコードや、口をすぼめる仕組みがついているか。ついていれば、さきほどの「筒の口をふさぐ」が靴だけで済みます。すき間に指が4本入るような口の広いものしか履けない人には、いちばん効く仕組みです。
**底。**土踏まずの位置で底の厚さが1.5cm以上あり、底の溝が深いもの。厚い底は地面からの冷たさを遠ざけるうえ、秋冬に増える落ち葉や駅の濡れた床で滑りにくくなります。滑りやすさの見分け方は雨の日に靴が滑るにあります。
試し履きは、冬に履くつもりの厚さの靴下を持っていってください。売り場の薄いストッキングで合わせると、冬の靴下を履いた日にきつくなり、つま先から冷えます。履いてグーとパーができること、かかとが浮かないこと。この2つが、厚い靴下を入れた状態で両方できるサイズを選びます。
筒の高さは、冷えだけで考えるなら、ふくらはぎの真ん中くらいまであれば足ります。それより長い筒は、口をふさげば暖かいのですが、脱ぎ履きに時間がかかり、履き替える日には手間が増えます。履き替えが多い人は、短めの筒に口のすぼまる仕組みがついたものを選ぶと、暖かさと手軽さの両方が取れます。
雨の朝に、5分で決める順番
雨の朝は、天気予報を見てから家を出るまでの時間がいつもより短くなりがちです。ここまでの話を、玄関で迷わない順番に並べ直しておきます。
- 出かける時間と帰る時間の気温を見て、低いほうの行を気温の表で選ぶ。風速が5m以上なら1段下の行にする
- 外に立つ時間が15分を超える予定があるか確かめる。あるなら、さらに1段下の行にする
- その行に書いてある靴下を履き、レインブーツを履いて立ち、中で指がグーとパーに動くかを確かめる
- 筒の口に指を差し込み、3本以上入るなら、長めの靴下を上げるかレッグウォーマーをかぶせる
- 底の薄い1足なら中敷きを入れ、もう一度グーとパーを確かめる
- 着いた先で履き通すなら、下ろせるもの・抜けるもので暖めているかを見直す
慣れてくると、2と3と4は毎回同じになります。自分のレインブーツのすき間の指の本数、底の厚さ、ちょうどいい靴下の厚さは、一度決めれば季節が変わるまで動かないからです。毎朝変わるのは、気温と、外に立つ時間だけです。
最初の何回かは、帰ってきてからどこが冷えたかを思い出して、次の雨の日に1つだけ直してください。3回ほど雨の日を過ごせば、自分の足と1足のレインブーツの組み合わせで、何度の日に何を足せばいいかが決まります。その数字が、どの表よりも正確な目安になります。
子どもの送り迎えや行事で、外に長く立つ日
外を歩く時間よりも、外で立って待つ時間が長い日は、冷え方が変わります。歩いているあいだは体が熱を作りますが、立ち止まると足から冷えていきます。とくに足の裏の冷えが強くなります。
立つ時間が15分を超える日は、気温の表の1段下の行を見てください。8〜12度の日なら、5〜8度の行の支度にします。中敷きは必ず入れ、筒の口はふさぎます。
立っているあいだは、ときどき足の指をグーとパーに動かすだけでも、冷え方がやわらぎます。靴の中で指が動かせる余裕を残しておく理由は、ここにもあります。
雨の日の行事や送り迎えでは、傘を持つ手がふさがり、足元に気を配る余裕がなくなりがちです。出がけに一度だけ、筒の口と靴下の位置を整えておけば、あとは触らずに済みます。自転車で送り迎えをする日の上着と丈の決め方は雨の日の自転車送迎にあります。
濡れた芝生や土の上に立つ日は、舗装の上に立つ日よりも足の裏が冷えます。地面が水を含んで冷たさを長く保つからです。こうした日は、中敷きを厚めの5mmにして、足の裏の冷えに先回りしておきます。
よくある問い
- Q. レインブーツに厚い靴下を履いたのに、つま先が冷たいままです
- 靴下が厚すぎて、靴の中で指が動かなくなっている可能性があります。レインブーツを履いて立ち、中で足の指をグーとパーに動かせるか確かめてください。グーもしにくいなら1段薄い靴下に戻し、暖かさは3〜5mmの中敷きと、筒の口をふさぐほうで足してください。素材は綿より毛の入ったものが、湿っても冷たさを感じにくくなります。
- Q. 長靴を履くと、足首のあたりがスースーします
- 筒と脚のすき間から、歩くたびに冷たい空気が出入りしています。筒の口とすねの間に指を差し込み、3本以上入るなら、筒の口をふさいでください。すね丈以上の長めの靴下を筒の口より5cm以上上へ出すか、レッグウォーマーを筒ごとかぶせるのが手軽です。太めのパンツの日は、裾を筒の外にかぶせると口の上にひさしができます。
- Q. 外では寒いのに、職場に着くとレインブーツの中が蒸れます
- 暖かさを、着いたら外せるものに預けてください。靴下は毛の入った普通の厚さにとどめ、足りない分はレッグウォーマーと中敷きで足します。レッグウォーマーは室内で下ろせますし、中敷きは着いたら抜いて乾かせます。汗をかきやすい人は、肌側に薄い靴下、その上に厚い毛の靴下と重ねると、肌が濡れたままになりにくくなります。
- Q. レインブーツのサイズが少し大きいのですが、寒さに関係ありますか
- 関係します。余った空間で足が前後に動き、中の空気がかき回されるので冷えやすくなります。中敷きを入れ、靴下を1段厚くして、かかとが浮かなくなるところまで余りを埋めてください。かかとが浮かなくなると、筒がすねから離れる動きも減り、足首の冷えも一緒に減ります。
- Q. 何度くらいからレインブーツが寒く感じますか
- 出かける時間の気温が12度を切るあたりから、冷えを感じる人が増えます。12度までは靴下を毛の入ったものに替えるだけで足りることが多く、8度を切ると筒の口と中敷きも必要になってきます。5度を切る雨の日に30分以上外に立つ予定があるなら、裏地のある秋冬向けのレインブーツを考えてください。風が強い日は1段下の気温として扱います。
— メグラシ編集部





