冬の雨の日の服装|10度以下の冷たい雨は、上着の表地と足首で選ぶ

**気温が10度を下回る日の雨は、まず手持ちの上着が水をはじくかを確かめてください。**はじくならそのまま、はじかないなら撥水の薄い1枚を外に重ねます。次に、足首と甲が覆われる靴を選びます。冬の雨の日の服は、この2か所でほぼ決まります。
冬の雨は、秋の雨と同じ量でも、体への響き方が違います。気温が低いので、濡れた場所がなかなか乾かず、乾くまでのあいだずっと冷えるからです。**つらいのは濡れることより、濡れたあとに冷えることです。**だから、冬の雨の日は「濡れない」より先に「濡れても冷えない」を考えます。
秋の雨の日の丈の決め方は雨の日コーデ 50代に、上着の表地ごとの着る時期は撥水加工コートの選び方にまとめてあります。この記事は、冬の冷たい雨の日に、手持ちの服で何を着て出るかを扱います。
結論:上着の表地と、足首の覆いで選ぶ
| 確かめること | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 上着の表地は水をはじくか | そのまま着て出る | 撥水の薄い1枚を外に重ねる |
| 上着の丈は膝にかかるか | 下は中厚手で足りる | 下を1段厚くするか撥水に |
| 靴は甲と足首を覆うか | 靴下は中厚手で足りる | 靴下を厚手に、裾を靴にかぶせる |
| 雨の中を歩く時間は15分未満か | 組み方A | 組み方BかC |
**上から順に4つ答えれば、その日の服が決まります。**とくに大事なのは1つ目と3つ目です。上着が水をはじき、足首が覆われていれば、冬の雨の日の寒さはかなり抑えられます。
逆に、この2つのどちらかが欠けていると、ほかをどれだけ厚くしても寒さが引きません。肩と背中が湿ると上半身全体が冷え、靴下が濡れると足元から一日じゅう冷えが上がってきます。
早見表|雨の中を歩く時間で分ける3つの組み方
| 組み方 | 雨の中を歩く時間 | 外側 | 下半身 | 足元 |
|---|---|---|---|---|
| A | 15分未満 | ふだんのコートのまま | 中厚手のパンツ | 甲の覆われる靴 |
| B | 15〜40分 | 撥水の上着、またはコートの上に撥水の1枚 | 中厚手のパンツ、裾は靴にかぶせる | 撥水のショートブーツ |
| C | 40分以上 | 撥水で膝が隠れる丈の上着 | 撥水か速く乾く生地のパンツ | 筒のあるブーツかレインブーツ |
雨の中を歩く時間は、家から駅まで、駅から職場まで、昼に外へ出る時間、帰り道を足して数えます。**屋根のある通路やアーケードの時間は数えません。**傘をさして外を歩いている時間だけです。毎日同じ通勤なら、一度数えておけば、あとは昼に外へ出るかどうかを足し引きするだけで済みます。
送り迎えや買い物で、傘をさしたまま立って待つ時間がある日は、その時間を2倍にして数えてください。止まっている時間は、体が温まらないので、歩いている時間より冷えます。
冬の雨は、秋の雨と何が違うか
同じ雨でも、秋と冬では服の選び方が変わります。違いを並べるとこうなります。
| 比べるところ | 秋の雨(15〜20度) | 冬の雨(10度以下) |
|---|---|---|
| 濡れたあと | しばらくすると乾く | 乾かず、冷えが続く |
| 困るところ | 裾が汚れる、蒸れる | 肩・背中・足首から冷える |
| 上着 | 薄手の撥水で足りる | 保温と撥水の両方が要る |
| 足元 | 濡れても乾きやすい靴 | 濡れないこと自体が大事 |
| 屋内に入ったとき | 冷房で冷える | 暖房で濡れた服が蒸れる |
**秋の雨は「汚さない・蒸れない」、冬の雨は「冷やさない」が本題です。**秋の雨の日に頼りになった薄手の撥水の羽織りは、冬の雨では保温が足りません。中に保温の1枚を入れるか、保温のある上着の上に重ねる使い方に変わります。
もう一つの違いは、屋内に入ったときです。秋の雨の日は屋内の冷房で冷えることがありますが、冬は暖房が効いています。濡れた服を着たまま暖かい部屋にいると、湿気がこもって蒸れ、汗ばんだあとに外へ出ると一気に冷えます。冬の雨の日は、屋内で上着を脱げるかどうかまで考えて組んでおくと、一日の終わりまで楽に過ごせます。
先に確かめる①|手持ちの上着が水をはじくか
上着の表地が水をはじくかどうかは、家で確かめられます。
| 確かめ方 | 水をはじく | 水をはじかない |
|---|---|---|
| 袖に水を数滴たらす | 水が玉になって転がる | 水がすぐ生地に染みる |
| 10秒ほど置いてから払う | 跡が残らない | 濃い色のしみが残る |
| 裏地側をさわる | 乾いている | 湿っている |
**水を数滴たらして、玉になって転がるかを見るのがいちばん早い方法です。**はじく上着はそのまま冬の雨の日の外側になります。染みる上着は、小雨で歩く時間が短い日だけにして、それ以外の日は撥水の1枚を上に重ねます。
撥水は、着ているうちに弱くなっていきます。去年は玉になっていた上着でも、今年は染みることがあります。冬の雨の季節に入る前に、一度確かめておいてください。
撥水が弱くなった上着でも、雨の中を歩く時間が短い日なら使えます。表地が水を少し吸っても、裏地まで届く前に屋内に入れれば、中の服は湿りません。確かめた結果は、上着ごとに「小雨の日だけ」「本降りでも可」と分けて覚えておくと、朝の判断が早くなります。
先に確かめる②|雨の中を歩く時間を数える
組み方を決めるのは、雨の量より、雨の中を歩く時間のほうです。
| 外にいる場面 | よくある長さ | 数え方 |
|---|---|---|
| 家から駅・バス停まで | 5〜15分 | 往復で2倍 |
| 駅から職場まで | 5〜15分 | 屋根のある通路は除く |
| 昼に外へ出る | 10〜30分 | 店の前で並ぶ時間も入れる |
| 子どもの送り迎え | 15〜40分 | 立って待つ時間は2倍 |
| 買い物 | 15〜40分 | 駐車場から入口までも入れる |
| 夕方の帰り道 | 10〜20分 | 朝より気温が低い |
電車通勤で、駅まで10分、駅から職場まで5分なら、往復で30分。昼に外へ出れば40分を超えます。**毎日の通勤だけで、組み方Bの帯に入る人が多いはずです。**車で移動して、駐車場から建物まで数分なら、組み方Aで足ります。
雨の日は、晴れの日より歩く速さが落ちます。傘をさし、水たまりをよけながら歩くので、いつもの道でも1〜2割ほど時間が延びます。晴れの日の所要時間で数えて、組み方の境目に乗ったときは、1段上の組み方を選んでおくと外しにくくなります。
先に確かめる③|気温と雨の強さを組み合わせる
同じ「雨」でも、気温と雨の強さで要るものが変わります。
| 気温 | 弱い雨(傘がなくても歩ける) | 本降り(傘が要る) | 強い雨(傘から出る部分が濡れる) |
|---|---|---|---|
| 8〜10度 | A | B | C |
| 5〜7度 | B | B | C |
| 4度以下 | B(みぞれに注意) | C | C |
**気温が5度を下回る日は、雨が弱くても一段上の組み方にしてください。**気温が低いほど、少し濡れただけで冷えが強くなります。4度以下の雨は、みぞれや雪に変わることもあります。そうした日の装いは、あとの「みぞれの日」でまとめています。
上着①|ウールのコートで出る日
冬の上着でいちばん多いのが、ウールのコートです。ウールは、表面の細かい毛が小雨を少しのあいだ受け止めます。
| 条件 | ウールのコートで出てよいか | 足すもの |
|---|---|---|
| 小雨で、歩く時間が15分未満 | 出てよい | なし |
| 本降りで、歩く時間が15分未満 | 出てよい | 肩にかかる雨を傘で守る |
| 本降りで、歩く時間が15〜40分 | 外に撥水の1枚を重ねる | 撥水の薄い上着 |
| 強い雨、または歩く時間が40分以上 | 避ける | 撥水の上着に替える |
ウールのコートが困るのは、長く雨に当たったあとです。水を含むと重くなり、乾くまで一晩かかることもあります。濡れたまま翌日も着ることになると、朝から冷たい上着に袖を通すことになります。
ウールのコートしかない日に、歩く時間が長くなりそうなら、上に重ねられる撥水の薄い上着を1枚用意しておくと、冬の雨の日の幅がぐっと広がります。コートの上から着られるよう、肩と袖に余裕のある大きさを選んでください。
上着②|ダウンで出る日
ダウンの上着は、表地が水をはじくものなら、小雨の日には向いています。
| 確かめること | 向いている | 向いていない |
|---|---|---|
| 表地 | 水が玉になる | 水が染みる |
| 縫い目 | 表から見えにくい | 横に何本も縫い目が走る |
| 丈 | お尻が隠れる | 腰まで |
| 雨の強さ | 小雨 | 本降りから強い雨 |
ダウンで気をつけたいのは、表地は水をはじいても、縫い目から水が入ることがある点です。横に縫い目が何本も走るダウンは、雨の中を長く歩くと縫い目のところから湿ってきます。中の羽毛が湿るとふくらみがしぼみ、乾くまで暖かさが戻りません。
本降りの日にダウンで出るなら、撥水の上着を外に重ねるか、歩く時間が短い日に限るのが安心です。撥水のダウンの扱いは撥水ダウンコートにもまとめてあります。
小雨の日にダウンで出たあとは、帰ってから表面の水を軽く払い、ハンガーにかけて一晩おいてください。湿ったまま収納すると、羽毛のふくらみが戻りにくくなります。
上着③|撥水の上着を外側にする日
歩く時間が長い日、雨の強い日は、撥水の上着を外側にします。冬は、撥水の上着だけでは保温が足りないので、中に保温の1枚を入れて組みます。
| 撥水の上着の種類 | 中に入れるもの | 向いている日 |
|---|---|---|
| 薄手の撥水コート | 中厚手のニットか、薄手の中綿ベスト | B |
| 裏地つきの撥水コート | 薄手〜中厚手のニット | B・C |
| 中綿入りの撥水コート | 長袖のカットソーか薄手ニット | C |
| 撥水のトレンチコート | 中厚手のニットに、取り外せる裏地 | B |
**外側は水を止める役、中は温める役と、2枚で分けて考えると組みやすくなります。**撥水の上着そのものに保温を求めると、真冬の厚いレインコートが要ることになります。手持ちの薄手の撥水の上着に、ふだんのニットを組み合わせれば足ります。
中に入れるものは、外から湿ってきても冷たさを感じにくい生地が向いています。ウールの混ざったニットや、化繊の中綿のベストは、少し湿っても暖かさが残りやすい素材です。綿の厚手のスウェットは、湿ると乾きにくく重くなるので、冬の雨の日の中には向きません。
撥水の上着の上からもう1枚重ねることはまずないので、外側の撥水の上着は、中にニットを着ても袖がきつくない大きさを選んでください。
上着の丈|傘の下から出る位置
傘をさしても、体の全部は守れません。濡れやすいのは、傘の縁から出る位置です。
| 上着の丈 | 傘で守れる | 濡れやすいところ |
|---|---|---|
| 腰まで | 上半身 | 腰から下の全部 |
| お尻が隠れる | 上半身と腰 | 太ももの前、膝から下 |
| 膝にかかる | 膝の上まで | 膝から下 |
| ふくらはぎまで | ほぼ全身 | 足首と靴 |
**冬の雨の日は、膝にかかる丈の上着がいちばん使いやすい長さです。**腰までの短い上着だと、太ももの前が濡れて、パンツの生地から冷えます。膝にかかる丈なら、濡れるのは膝から下だけになり、その部分は靴と裾で守れます。
ふくらはぎまでの長い上着は、守れる範囲は広いものの、裾が跳ね返りで汚れやすくなります。歩く時間が長い日や、強い雨の日は、膝にかかるくらいの丈のほうが扱いやすい場面も多いです。
中の重ね方|濡れたあとに冷えない並べ方
上着の中は、濡れたあとのことを考えて並べます。外側から湿ってきても、肌に近い1枚が乾いていれば、冷えはずっと抑えられます。
| 位置 | 選ぶもの | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 肌に近い1枚 | 長袖のカットソー、薄手のニット | 湿りにくく、乾きやすい |
| 中の1枚 | 中厚手のニット、薄手の中綿ベスト | 保温の役 |
| 外側 | 撥水の上着、またはコート | 水を止める役 |
| 首元 | ハイネックか、薄手のストール | 襟元から入る雨を止める |
**首元は、上着の襟と中の1枚のあいだから雨が入りやすい場所です。**ハイネックのニットにするか、薄手のストールを巻いておくと、襟元から入った雨が背中に伝うのを止められます。
中を厚くしすぎると、屋内に入ったときに暑くなり、上着を脱いだあとに汗で冷えます。冬の雨の日の中は、ふだんの冬と同じか、少し薄めにして、外側の撥水と保温で調整してください。
下半身|パンツの生地と裾の長さ
冬の雨の日は、パンツの裾から冷えが上がってきます。生地と裾の長さで選びます。
| パンツの生地 | 濡れたとき | 冬の雨の日の目安 |
|---|---|---|
| ウールのパンツ | 水を含んで重くなる | 小雨の日だけ |
| 綿の厚手のパンツ | 乾くのに時間がかかる | 歩く時間が短い日 |
| デニム | 濡れると重く、冷たい | 避ける |
| 化繊の混ざったパンツ | 乾きやすい | 向いている |
| 撥水加工のパンツ | 水をはじく | いちばん向いている |
裾の長さは、靴の甲にかぶる長さが冬の雨の日に向いています。靴に裾がかぶっていれば、跳ね返った雨が足首から入りにくくなります。くるぶしの出る短い丈は、足首がむき出しになるので、靴下まで濡れやすくなります。
反対に、床に着くほど長い裾は、水たまりを吸い上げます。立った状態で、裾が靴の甲にかかり、かかとの下までは届かない長さが目安です。
手持ちのパンツの裾が短いときは、靴下を足首の上まで覆う長さにして、靴とのあいだの肌を無くしてください。裾が長すぎるときは、裾を内側に一度折って留めるか、筒のあるブーツに裾を入れてしまう方法もあります。裾をブーツに入れると、跳ね返りがパンツに当たらないので、強い雨の日にはいちばん確実です。
スカートとタイツ
冬の雨の日にスカートで出るなら、丈とタイツの厚みで決めます。
| スカートの丈 | タイツ | 足元 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| 膝丈 | 厚手(110デニール以上) | 筒のあるブーツ | A・B |
| ふくらはぎの途中まで | 中厚手(60〜80デニール) | ショートブーツ | A・B |
| くるぶし近くまで | 中厚手 | ショートブーツ | Aのみ(裾が濡れる) |
**冬の雨の日のスカートは、ブーツの筒とスカートの裾のあいだを短くするのがこつです。**膝丈のスカートには筒のあるブーツを合わせると、濡れるのは膝まわりのタイツだけになります。くるぶし近くまである長いスカートは、裾が跳ね返りを吸うので、歩く時間の短い日に限ってください。
スカートの生地も確かめておくと安心です。ウールや厚手の綿のスカートは、裾が濡れると重くなって脚にまとわりつきます。化繊の混ざった張りのある生地なら、少し濡れても形が崩れにくく、乾きも早くなります。
足元|甲と足首を覆う靴
冬の雨の日に、いちばん差が出るのが足元です。靴下が濡れると、上をどれだけ厚くしても足元から冷えが上がってきます。
| 靴 | 甲 | 足首 | 冬の雨の日の目安 |
|---|---|---|---|
| レインブーツ | 覆う | 覆う | C |
| 撥水のショートブーツ | 覆う | 覆う | B・C |
| 革のショートブーツ | 覆う | 覆う | B(撥水の手入れをしてから) |
| 甲の深い革靴 | 覆う | 出る | A |
| スニーカー(布) | 覆うが染みる | 出る | 避ける |
| 甲の浅い靴 | 出る | 出る | 避ける |
**甲と足首の両方を覆う靴を選んでください。**布のスニーカーは甲を覆っていても、雨がすぐに染みてきます。甲の浅い靴は、つま先からも足首からも雨が入ります。靴の中が濡れてしまったときの直し方は雨の日に靴の中が濡れるにまとめてあります。
靴下の選び方
靴だけでなく、靴下も冷え方を左右します。
| 靴下 | 濡れたとき | 冬の雨の日の目安 |
|---|---|---|
| 薄手の綿 | すぐ濡れて冷たい | 避ける |
| 中厚手の綿 | 濡れると乾きにくい | 歩く時間が短い日 |
| ウールの混ざった厚手 | 濡れても冷たさを感じにくい | いちばん向いている |
| 化繊の厚手 | 乾きやすい | 向いている |
ウールの混ざった厚手の靴下は、少し湿っても冷たさを感じにくいので、冬の雨の日に向いています。鞄に替えの靴下を1足入れておくと、職場や出先で履き替えられます。替えの靴下は、靴の中で足が窮屈にならないよう、ふだんと同じくらいの厚みのものにしてください。
厚手の靴下を履くと、靴の中が窮屈になることがあります。冬の雨の日に履く靴は、厚手の靴下を履いた状態で試しておいてください。窮屈な靴は、歩くうちに足の甲が圧迫されて、かえって冷えを感じやすくなります。
首元・手元
傘を持つ手と、襟元は、冬の雨の日に冷えやすい場所です。
| 場所 | 冷える理由 | 覆うもの |
|---|---|---|
| 首元 | 襟元から雨が入る | ハイネック、薄手のストール |
| 傘を持つ手 | 風で雨が当たる | 手袋(撥水のものか、濡れても乾きやすいもの) |
| 袖口 | 傘を持つ腕が上がって、袖口から雨が入る | 袖口の詰まった中の1枚 |
傘を持つ手は、腕を上げたままになるので、袖口から雨と風が入ります。**中の1枚の袖口が手首に沿う形だと、上着の袖口から入った雨が腕を伝いにくくなります。**手袋は、毛足の長いものより、表面がなめらかで乾きやすいものが向いています。
ストールは、雨の日は首に一周巻いて、端を上着の中に入れておくと、端が濡れて重くなりません。毛足の長い厚手のマフラーは、雨を吸うと乾くまで時間がかかるので、冬の雨の日には薄手で目の詰まったストールのほうが扱いやすくなります。
傘と鞄の持ち方
服で守れない部分は、傘と鞄の持ち方で補います。
| 持ち物 | 冬の雨の日の目安 |
|---|---|
| 傘の大きさ | 両肩と鞄が入るくらい、親骨60cm前後 |
| 鞄 | 肩にかける形、表面が水をはじくもの |
| 鞄の位置 | 体の前か、傘の下に入る側 |
傘が小さいと、肩の外側と鞄が濡れます。**冬の雨の日は、両肩と鞄がおさまる大きめの傘のほうが、上着の肩を濡らさずに済みます。**鞄は体の前に回すか、傘の下に入る側の肩にかけてください。折りたたみ傘の大きさの選び方は折りたたみ傘の選び方にまとめてあります。
風のある日は、傘を少し前に傾けて歩くと、胸から膝の前が濡れにくくなります。そのぶん背中側が傘から出るので、上着の背中が水をはじくかどうかが効いてきます。背中に縫い目や切り替えの多い上着は、そこから湿りやすいので、風のある雨の日は背中のすっきりした上着を選んでください。
屋内に入ったときの始末
冬の雨の日は、屋内に入ってからの扱いで、その日の残りの体感が変わります。
| 屋内に入ったら | すること | 理由 |
|---|---|---|
| 上着 | 脱いで、表を外にしてハンガーへ | 着たままだと中まで湿る |
| 濡れた裾 | 一度折り返して乾かす | 足首まわりの冷えを止める |
| 濡れた靴下 | 替えに履き替える | 足元の冷えが一日続くのを防ぐ |
| 傘 | 傘立てか袋に | 鞄や服を濡らさない |
**濡れた上着を椅子の背にかけたまま座ると、背中から湿りが移ります。**ハンガーにかけて、ほかの服と離しておいてください。屋内は暖房が効いているので、濡れた服を着たままにすると、蒸れて汗をかき、外に出たときに冷えます。
色|濡れたあとが目立たない色を選ぶ
冬の雨の日は、濡れた跡や跳ね返りの汚れが、色によって目立ったり目立たなかったりします。
| 場所 | 目立ちにくい色 | 目立ちやすい色 |
|---|---|---|
| 上着 | 中くらいの明るさの灰、紺、深い緑 | 明るいベージュ、白に近い色 |
| パンツ・スカート | 濃い灰、紺、黒に近い茶 | 淡い色、明るい茶 |
| 靴 | 黒、こげ茶 | 明るい茶、白 |
| 鞄 | 黒、こげ茶、紺 | 淡い色の布 |
**下半身と靴は、濃い色にしておくと跳ね返りの泥が目立ちにくくなります。**上着は、濡れると色が一段濃く見えるので、明るいベージュや白に近い色だと濡れた部分と乾いた部分の差がはっきり出ます。中くらいの明るさの色なら、濡れても色の差が目立ちにくく、乾いたあとも跡が残りにくくなります。
雨の日は空が暗く、全身を濃い色でそろえると、重たく沈んで見えることがあります。首元のストールか、中の1枚のどちらかを明るい色にすると、顔まわりが暗くなりすぎません。濡れにくい上半身の内側に明るい色を置き、濡れやすい下半身と足元に濃い色を置く、と覚えておくと選びやすくなります。
場面別|通勤・送迎・買い物・夜の外出
| 場面 | 雨の中を歩く時間 | 組み方 | 気をつけるところ |
|---|---|---|---|
| 電車通勤 | 20〜40分 | B | ホームの屋根の外で待たない |
| 車通勤 | 5分前後 | A | 駐車場から入口まで傘をさす |
| 自転車での送迎 | 15〜30分 | C | 傘をさせないので撥水の上下に |
| 徒歩での送迎 | 20〜40分 | B〜C | 門の前で待つ時間を2倍に |
| 週末の買い物 | 20〜40分 | B | 荷物が増えると傘が傾く |
| 夜の食事 | 15〜30分 | B | 帰りは気温がさらに下がる |
自転車で送迎する日は、傘をさせないので、体が直接雨を受けます。**歩く時間が短くても、撥水の上着と撥水のパンツか、レインコートの上下を選んでください。**自転車の日の上着の選び方は雨の日の自転車送迎にまとめてあります。
夜の食事に出る日は、行きより帰りのほうが気温が低く、雨が続いていれば足元も冷えています。店の中で上着を預けられるなら、撥水の上着の下に、店で過ごすための服を着ていく形にしてください。上着を脱いだときに、雨の日らしい重さが残らない装いになります。
みぞれと雪まじりの雨の日
気温が4度を下回る日の雨は、みぞれや雪まじりになることがあります。
| 起きること | 服での対応 |
|---|---|
| 雨粒が重く、上着に当たる音が大きい | 撥水の上着を必ず外側に |
| 地面がシャーベット状になる | 底に溝のある靴、筒のあるブーツ |
| 風で横から当たる | 首元と顔まわりを覆う |
| 帰りに雪に変わる | 底の滑りにくい靴で出る |
**みぞれの日は、靴底を先に決めてください。**地面がシャーベット状になると、底の平らな靴は滑りやすくなります。底に深い溝のあるブーツかレインブーツにして、上着は撥水のものを外側に、首元はストールで覆います。
みぞれの日は、傘に当たる雨粒が重く、傘を持つ腕も疲れます。長く歩く予定がある日は、フードのある撥水の上着にして、傘と両方で守ると楽です。帰りに雪へ変わりそうな予報なら、行きの時点で底の滑りにくい靴を選んでおいてください。
どちらとも取れるとき①|朝だけ雨、昼から止む
朝の通勤時間だけ雨で、昼には止む予報の日です。
このときは、帰りの気温で決めてください。昼から晴れても、冬の夕方は気温が下がります。朝の雨に合わせて撥水の上着を着ていくと、帰りに乾いた空気の中で少し寒く感じることがあります。
迷う日は、ふだんのコートで出て、撥水の薄い上着をたたんで鞄に入れておく方法があります。朝の雨の時間だけコートの上に重ね、止んだら脱いで鞄に戻せます。足元だけは、朝の雨に合わせて甲と足首を覆う靴にしておいてください。
どちらとも取れるとき②|ウールのコートしかない
撥水の上着を持っていない日、または手持ちの上着が全部水を染みこませる日です。
| 雨の中を歩く時間 | ウールのコートでの出方 |
|---|---|
| 15分未満 | そのまま出る。肩を傘の下に入れて歩く |
| 15〜40分 | 大きめの傘で、鞄を体の前に回す |
| 40分以上 | ルートを変えて屋根のある道を増やす |
**コートを守れないなら、雨に当たる時間のほうを減らします。**地下道やアーケードを通るルートにする、バスを使う、出る時間をずらす。服を替えられない日は、歩く道を替えるのがいちばん効きます。帰ったらコートは表を外にしてハンガーにかけ、暖房の風が直接当たらない場所で一晩かけて乾かしてください。
どちらとも取れるとき③|改まった用事がある雨の日
冬の雨の日に、式や面接、改まった食事の予定がある日です。レインブーツや撥水の上着では、その場にそぐわないと感じることもあります。
このときは、**行きと中で靴を分けてください。**行きは撥水のショートブーツかレインブーツで歩き、着いたら鞄に入れてきた靴に履き替えます。上着は、撥水のトレンチやウールのコートの上に撥水の薄い上着を重ね、着いたら外側だけを脱いで預けます。改まった日の靴の分け方は雨の日の靴 女性にもまとめてあります。
よくある行き違い
冬の雨の日に「寒かった」「服が傷んだ」と感じるとき、原因はたいてい次のどれかです。
| よくある思い込み | 実際に起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 厚いコートなら雨でも暖かい | 水を含むと重くなり、乾かずに冷える | 撥水の1枚を外に重ねる |
| 傘があれば服は濡れない | 肩、背中、膝から下は傘から出る | 膝にかかる丈の上着にする |
| 上を厚くすれば足元の冷えも引く | 靴下が濡れると、上を厚くしても冷えは引かない | 甲と足首を覆う靴にする |
| 秋の雨の服で足りる | 冬は濡れたあと乾かず冷えが続く | 中に保温の1枚を入れる |
| 撥水の上着は何年でも水をはじく | 着るうちに弱くなる | 季節の前に水をたらして確かめる |
| 屋内に入れば乾く | 着たままだと中まで湿る | 上着を脱いでハンガーへ |
いちばん多いのは、上半身を厚くして、足元を秋のままにしてしまう行き違いです。冬の雨の日の寒さは、足元から上がってくることが多く、靴と靴下を替えるだけで一日の体感が大きく変わります。
もう一つ多いのが、撥水の上着を去年のまま信じてしまう行き違いです。撥水は、着て洗うたびに少しずつ弱くなります。冬の雨の季節に入る前に、袖に水を数滴たらして確かめるだけで、雨の日の朝に慌てずに済みます。
前の晩に確かめる3つ
冬の雨の予報を見た夜に、次の3つを確かめます。
- 明日の気温は10度を下回るか、5度を下回るか
- 雨の中を歩く時間は、合わせて何分か
- 着ていく上着は、水をはじくか
**1と2で組み方が決まり、3で外側に1枚重ねるかが決まります。**靴は、甲と足首を覆うものを玄関に出しておき、厚手の靴下と替えの靴下を1足ずつ用意しておいてください。
朝は窓を開けて、雨の強さと空気の冷たさを確かめます。予報より冷たく感じたら、首元にストールを1枚足す。前の晩に決めてあれば、朝に足すのはその1枚だけで済みます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 冬の雨の日に、ウールのコートを着ても大丈夫ですか
- 雨の中を歩く時間が15分ほどまでなら、ウールのコートで出ても大きく困ることは少ないです。ウールは表面の毛が細かい雨を少しのあいだ受け止めます。ただし長く雨に当たると水を含んで重くなり、乾くまで時間がかかります。歩く時間が長い日や、雨脚の強い日は、撥水の上着を外側にするか、ウールのコートの上に撥水の薄い1枚を重ねてください。
- Q. 冬の雨の日の靴は、何を選べばいいですか
- 甲と足首が覆われる靴を選んでください。表面が水をはじく革や合成素材のショートブーツ、ゴム底の厚いブーツ、レインブーツが向いています。甲の浅い靴やくるぶしの出る靴は、跳ね返った雨が足首から入り、靴下が濡れて冷えます。足首まで覆える靴が無い日は、靴下を厚手にして、パンツの裾を靴にかぶせる長さにすると、足首が濡れにくくなります。
- Q. 冬の雨の日に、ダウンコートで出かけてもいいですか
- 表地が水をはじくダウンなら、小雨の日には向いています。ただし雨の中を長く歩くと、縫い目から水が入って中の羽毛が湿り、ふくらみがしぼむことがあります。雨脚の強い日や、長く歩く日は、撥水の薄い上着を外に重ねるか、ウールや化繊の中綿の上着を選ぶほうが安心です。
- Q. 冬の雨の日、職場に着いてから濡れた服で寒いのを防ぐには
- 職場に着いたら、まず上着を脱いで、表を外側にしてハンガーにかけてください。濡れた上着を着たままにすると、中の服まで湿って冷えます。足元が濡れたときのために、替えの靴下を1足鞄に入れておくと安心です。パンツの裾が濡れた日は、裾を一度折り返して乾かすと、足首まわりが冷えにくくなります。
— メグラシ編集部





