雨の日コーデ 50代|秋の長雨は、裾と袖口を濡らさない丈で組む

**秋の雨の日は、裾と袖口の2か所を濡らさない丈で組んでください。**裾は床から20cmより上で止め、袖口は傘を持つ手の手首の骨が出る長さにします。
雨の日に服が濡れる場所は、ほぼ決まっています。傘の中にある肩から腰まではほとんど濡れず、濡れるのは、傘の外に出る場所と、地面に近い場所です。夏の雨なら濡れてもすぐ乾きますが、秋の雨は気温が低いぶん、濡れた裾が夕方まで冷たいままになります。
雨の日の靴の選び方は雨の日の靴 女性に、傘は折りたたみ傘の選び方にまとめています。この記事は、服の丈の話です。
結論:濡れるのは裾と袖口。丈で先に避ける
| 場所 | なぜ濡れるか | 濡らさない境目 |
|---|---|---|
| 裾 | 歩くたびに、かかとが地面の水を跳ね上げる | 床から20cmより上で止める |
| 袖口 | 傘を持つ手が、傘の外に出る | 傘を持つ手の手首の骨が見える長さ |
| 肩と背中 | 風のある日に、雨が斜めに入る | 撥水の羽織りを1枚 |
裾と袖口は、丈で避けられます。**濡れてから乾かすより、濡れない丈を選ぶほうが、一日が楽になります。**肩と背中は丈では避けられないので、羽織りで受けます。
秋の雨は、夏の雨と何が違うのか
夏の雨の日は、気温が高いので、濡れた裾も1時間ほどで乾きます。秋の雨の日は、気温が15〜20度まで下がり、湿度も高いままなので、濡れたところがなかなか乾きません。
もう1つの違いは、雨が続くことです。秋は長雨の季節で、2日、3日と雨の日が続くことがあります。前の日に濡れた靴や服が乾ききらないうちに、次の雨の日が来ます。秋の雨の日は、濡れないことが、次の日の支度まで楽にします。
裾|床から20cmまでが、跳ね返りの届く高さ
歩くとき、かかとが地面から離れる瞬間に、地面の水を後ろへ跳ね上げます。この跳ね返りが届くのは、床からおよそ20cmまで、ふくらはぎの下のあたりまでです。
自分の場合を確かめるなら、雨の日に歩いたあとのパンツの裾を見てください。裾の後ろ側に、点々と濡れ跡がついているはずです。その濡れ跡のいちばん高いところまでの長さが、自分の跳ね返りの高さです。歩幅が大きい人、早足の人ほど高くなります。
裾をこの高さより上で止めれば、跳ね返りは服に届かず、靴と足首だけで受けることになります。
跳ね返りの高さは、靴によっても変わります。かかとの細い靴や、靴底が平らで溝の浅い靴は、地面の水を後ろへ跳ね上げやすくなります。靴底に溝があり、かかとに幅のある靴なら、跳ね返りは低く収まります。同じパンツでも、靴を替えると濡れる高さが変わるので、雨の日の丈は、雨の日にはく靴と組み合わせて確かめてください。
歩き方でも少し変わります。水たまりの多い道では、歩幅を小さくし、かかとから静かに下ろすと、跳ね返りの高さが下がります。
パンツ|くるぶしが見える丈を選ぶ
雨の日のパンツは、くるぶしが見える丈が向きます。裾がくるぶしの骨より上で止まれば、床から20cm前後の位置になり、跳ね返りをほとんど受けません。
手持ちのパンツが長い丈ばかりなら、裾を2回折り上げてください。折った裾は布が重なって厚くなるので、多少の跳ね返りを受けても、中まで染みにくくなります。
- くるぶしが見える丈……そのまま雨の日に向く
- 靴の甲にかかる丈……裾を2回折り上げる
- 床に届く丈……雨の日には避ける。裾が水を吸い上げて、膝下まで濡れることがある
スカート|膝下10cm前後で止める
スカートの場合は、丈によって濡れ方が変わります。
長い丈のスカートは、裾が床から20cm以内に入り、跳ね返りを受けます。そのうえ、裾が広がる形だと、傘の外側に布が出て、上からの雨にも当たります。反対に、膝が出る短い丈は、裾は濡れませんが、脚に雨が直接当たり、秋の雨の日は冷えを感じやすくなります。
膝下10cm前後の丈が、跳ね返りにも上からの雨にも当たりにくい丈です。広がる形より、裾が脚に沿って落ちる形のほうが、傘の中に収まります。
袖口|傘を持つ手の、手首の骨を出す
傘を持つ手は、傘の柄を握るために、傘の外側に少し出ます。とくに風のある日は、傘を風上に傾けるので、持つ手の袖口に雨が当たります。
雨の日の袖は、傘を持つ手の手首の骨が見える長さにしてください。長袖なら2回折り上げ、手首の骨の上で止めます。袖口が手の甲までかかる長さだと、柄を握るたびに袖口が濡れ、それが一日じゅう手首に当たって冷たく感じます。
手袋をする季節の袖口の重ね方は、手袋は袖口と3〜6cm重ねるで扱っています。
色|下は濃く、上は明るく
雨の日は、下半身に濃い色を持ってきてください。濃紺、黒、濃い茶、濃いグレーは、跳ね返りの泥はねや濡れ跡が目立ちません。淡いベージュや明るいグレー、白のパンツやスカートは、雨の日には跡が残りやすい色です。
上半身は、傘の中にあるのでほとんど濡れません。**上に明るい色を持ってくると、雨の日の暗い空の下でも、顔まわりが沈みません。**下を濃く、上を明るく。雨の日はこの順番で組むと、見た目にも気分にも無理がありません。
柄のある下も、雨の日に向きます。細かいチェックや小さな柄は、濡れ跡や泥はねが柄に紛れて目立ちません。無地の濃い色の下がないときは、柄の細かいものを選んでください。反対に、大きな面で色が切り替わる下は、切り替えの明るい側に濡れ跡が出やすくなります。
傘の色も、上半身の明るさに関わります。濃い色の傘の下では、顔まわりに影が落ちます。明るい色や透ける傘なら、傘の中まで光が入り、上に着た明るい色がそのまま生きます。
素材|乾くまでの時間で選ぶ
濡れても、早く乾けば困りません。素材によって、乾くまでの時間が大きく違います。
- 化繊(ポリエステルなど)……水を吸いにくく、表面の水を払えばすぐ乾く。雨の日にいちばん向く
- ウール……水を少し弾くが、一度染みると乾くまで時間がかかる
- 綿・麻……水をよく吸い、濡れると色が濃く変わる。乾くまでいちばん時間がかかる
パンツやスカートの素材表示は、内側のタグで確かめられます。雨の日の下は化繊の多いものを選ぶと、裾が少し濡れても昼には乾きます。
肩と背中|撥水の羽織りを1枚
丈で避けられないのが、肩と背中です。風のある日は雨が斜めに入り、傘を差していても肩や背中が濡れます。
レインコートを着るほどではない雨の日は、表面が水を弾く撥水の羽織りが1枚あると安心です。羽織りの丈は、腰が隠れる長さにしてください。腰より短いと、傘の下からはみ出た背中の下のほうと、座ったときのお尻のあたりが濡れます。撥水と防水の違いや、どちらが要るかの分かれ目は、はっ水コートと防水コートの違いにまとめています。
足首|裾と靴のあいだを、何で埋めるか
裾をくるぶしの上で止めると、裾と靴のあいだに足首が出ます。秋の雨の日は、この足首に跳ね返りが当たり、冷たく感じることがあります。
足首は、靴下で埋めてください。靴と同じ色の靴下なら、足首から靴までがひと続きに見え、脚の線が途切れません。濃紺のパンツに黒の靴なら、黒か濃紺の靴下です。靴下の素材は、濡れても乾きやすい化繊の混ざったものが向きます。
スカートの日は、薄手のタイツを合わせます。素脚に雨が当たるより、タイツ1枚あるほうが、濡れても肌に直接冷たさが来ません。濡れたらタイツだけ替えられるように、替えを1足鞄に入れておくと、夕方まで気持ちよく過ごせます。
帰ってからの手当てで、翌日の雨に備える
秋の長雨は、翌日も雨が続くことがあります。帰ってからの5分で、翌日の支度まで楽になります。
- 濡れた裾を、乾いたタオルで上から押さえて水を吸わせる。こすると毛羽立つので押さえるだけにする
- パンツやスカートは、裾を下にして吊るす。裾に水が集まり、上のほうから先に乾く
- 撥水の羽織りは、内側を外に向けて吊るす。内側にこもった湿気が抜ける
ハンガーに吊るすときは、服と服のあいだを手のひら1枚ぶん空けてください。詰めて吊るすと、隣の服に湿気が移ります。
どちらとも取れるとき①|朝だけ雨、昼から止む予報
朝のうちだけ雨で、昼から止む予報の日は、雨の時間に合わせるか、止んだあとに合わせるかで迷います。
この日は、裾と色は雨に合わせ、上半身は晴れた昼に合わせてください。下はくるぶしが見える丈の濃い色、上は気温に合った明るい色にします。止んだあと、下の色が濃いまま残っても、秋の装いとしては自然に見えます。濡れる心配のある場所だけ雨に合わせれば、一日を通して無理がありません。
どちらとも取れるとき②|車の移動が中心の日
家から車に乗り、目的地でも屋根のある駐車場から入る日は、外を歩く時間がほとんどありません。
この日は、裾の丈はそれほど気にしなくて構いません。気をつけるのは、車に乗り降りするときです。乗り込むときに裾が車の外側に残り、地面に触れやすくなります。長い丈のスカートやパンツをはく日は、乗り込むときに片手で裾を持ち上げてください。
もう1つ気をつけたいのが、傘をたたむ瞬間です。車のドアを開けて傘をたたむあいだ、肩と膝が雨に当たります。この日の羽織りは、撥水のものか、濡れても跡の残りにくい化繊のものにしておくと安心です。足元の濡れた靴で車の床が濡れるので、乗る前に靴底の水を軽く払ってください。
どちらとも取れるとき③|雨の日に改まった用事がある
雨の日に、法事や食事会のような改まった用事がある日もあります。くるぶしが見える丈のパンツが、その場にくだけすぎて見えるなら、次の順で考えてください。
- 膝下10cm前後の、裾が脚に沿うスカートにする
- パンツにするなら、センターの折り目がある、きちんと見える形の濃い色にする
- 会場に着いたら、裾の濡れを乾いたハンカチで押さえる
改まった場では、長い丈のほうがふさわしく見えることもあります。その場合は、行き帰りだけ裾を内側に1回折っておき、会場の入口で戻すという手もあります。
50代の手持ちで組む3通り
手持ちの服で組むなら、次の3通りが秋の雨の日に合わせやすい形です。
- 通勤の日……明るいベージュのブラウス、くるぶしが見える丈の濃紺のパンツ、撥水の羽織り。袖は手首の骨まで折る
- 買い物や用事の日……アイボリーの薄手のニット、膝下10cm前後の濃い茶のスカート、足首の隠れる靴下と黒の靴
- 改まった用事の日……グレーのジャケット、黒の膝下丈のスカート、会場で押さえるハンカチ
どれも、下が濃く、上が明るく、裾と袖口が濡れない丈に収まっています。この形を1つ決めておくと、雨の朝に迷う時間が短くなります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 雨の日にワイドパンツをはいてもいいですか
- 裾が床から20cmより上で止まる丈なら、はいて構いません。ワイドパンツは裾が広いぶん、歩くたびに裾が靴のかかとに近づき、跳ね返りを受けやすくなります。くるぶしが見える丈のワイドパンツなら、裾が跳ね返りの高さより上にあるので、濡れにくくなります。床に届くほど長い丈は、雨の日には避けてください。
- Q. 雨の日に白っぽい服を着ても大丈夫ですか
- 上半身なら大丈夫です。傘の中にあるので、ほとんど濡れません。気をつけるのは下半身です。淡いベージュや明るいグレーのパンツやスカートは、跳ね返りの泥はねや濡れ跡が目立ちます。下を濃い色にして、上に明るい色を持ってくれば、雨の日でも顔まわりを明るく保てます。
- Q. 雨の日のスカートは、長い丈と短い丈のどちらがいいですか
- 膝下10cm前後の丈がいちばん濡れにくくなります。長い丈のスカートは、裾が床から20cm以内に入り、跳ね返りを受けます。また、傘の外側に裾が広がって、上からの雨にも当たります。短い丈は裾は濡れませんが、脚に直接雨が当たるので、秋の雨の日は冷えを感じやすくなります。
- Q. レインコートを着るほどではない雨の日は、何を羽織ればいいですか
- 表面が水を弾く、撥水の羽織りが1枚あると安心です。傘を差していても、肩と背中は風のある日に濡れることがあります。撥水の羽織りがなければ、目の詰んだ化繊の上着や、表面のなめらかなジャケットが、ウールの上着より濡れ跡が残りにくくなります。
— メグラシ編集部





