折りたたみ傘の選び方|親骨55cmが基準、鞄の内寸で段数を選ぶ

**折りたたみ傘を選ぶときは、先に自分の鞄を測ってください。**肩にかけた鞄の幅で必要な大きさが、鞄の内寸でたたんだ長さが決まります。多くの人は、親骨55〜60cm、重さ250g前後の1本に収まります。
折りたたみ傘の失敗は、たいてい傘そのものではなく、持ち主との組み合わせで起きます。小さすぎて鞄が濡れる。鞄に入らなくて持ち歩かなくなる。重くて家に置いてきた日に限って降る。この3つです。
この記事では、鞄を肩にかけた幅と、鞄の内寸の2つを測ってから、親骨の長さ・たたんだ長さ・重さを順に決めていきます。秋雨と台風の時期を前提に書いています。
結論:鞄を肩にかけるなら親骨58cm以上、毎日持つなら250gまで
| 決めること | 目安 | 決め方 |
|---|---|---|
| 親骨の長さ | 55〜60cm | 鞄を肩にかけた幅+50cmの直径が出る長さ |
| たたんだ長さ | 鞄の内寸−2cm以下 | 鞄のいちばん長い辺に収まる段数 |
| 重さ | 250gまで | 毎日入れておける重さ |
3つのうち、どれか1つを犠牲にするなら重さではなく大きさを少し譲ってください。重い傘は持ち歩かなくなり、持っていない日の雨では大きさの意味がなくなるからです。
早見表|親骨の長さと、開いたときの直径
| 親骨の長さ | 開いた直径の目安 | 向いている持ち方 |
|---|---|---|
| 50cm | 約85cm | 小さな鞄1つ、短い距離だけ |
| 55cm | 約95cm | 手ぶらに近い、または鞄を手で持つ |
| 58〜60cm | 約100〜105cm | 鞄を肩にかけて歩く |
| 65cm以上 | 約110cm以上 | 大きな鞄、または子どもと一緒に歩く |
親骨とは、傘の中心から縁まで伸びる骨の長さです。傘の説明や持ち手の近くの表示に書かれていることが多いので、手持ちの傘も一度確かめてみてください。
測るのは、鞄を肩にかけた幅
必要な傘の大きさは、体の大きさだけでは決まりません。いつも持っている鞄を肩にかけた状態で、どれだけの幅を傘の下に入れる必要があるかで決まります。
- いつもの鞄を、いつもの側の肩にかける
- 鏡の前に立ち、反対側の肩の外側から、鞄のいちばん外側までの幅をメジャーで測る
- その数字に50cmを足す
これが、雨を受けるのに必要な直径の目安です。50cmは、左右それぞれに25cmずつの余りです。秋の雨は風に流されて斜めに降ることが多く、これくらいの余りがないと、肩や鞄の外側が濡れます。
たとえば肩から鞄までが55cmなら、必要な直径は105cmです。親骨でいえば60cm前後の傘になります。
親骨の長さ|開いた直径は、親骨のおよそ1.7倍
傘の説明には、親骨の長さしか書かれていないこともあります。開いたときの直径は、親骨の長さのおよそ1.7倍と考えてください。傘は平らに開くのではなく、丸くふくらんで開くので、単純に2倍にはなりません。
- 親骨50cm → 直径およそ85cm
- 親骨55cm → 直径およそ95cm
- 親骨60cm → 直径およそ105cm
前の節で出した必要な直径を1.7で割ると、選ぶべき親骨の長さが出ます。105cmなら約62cm、95cmなら約56cmです。割って出た数字より短い傘は選ばない、と決めておくと、売り場で迷いません。
たたんだ長さ|鞄の内寸の横幅に収まる段数を選ぶ
大きさが決まったら、次は鞄に入るかどうかです。いちばん多い失敗は、傘の大きさを優先した結果、たたんでも鞄に入らず、結局持ち歩かなくなることです。
いつもの鞄の中を、内側で測ってください。横幅と、底から口までの高さのうち、長いほうの辺が基準です。その辺より2cm以上短いたたんだ長さの傘を選びます。ぴったりの長さだと、ほかの荷物が入った状態で口が閉まりません。
たたんだ長さは、たたみ方の段数でおおよそ決まります。
- 2段……たたんでもやや長い。大きめのトートやリュック向き
- 3段……いちばん多いたたみ方。通勤鞄の多くに入る
- 5段……いちばん短い。小さな鞄向きだが、たたむのに少し手間がかかる
同じ親骨の長さでも、段数が多いほど短くたためます。その代わり、段数が多いほど骨の継ぎ目が増えるので、開くのとたたむのに時間がかかることは覚えておいてください。
重さ|毎日入れておくなら250gまで
折りたたみ傘の役目は、降るかどうか分からない日に鞄に入っていることです。そのためには、入れっぱなしにしても負担にならない重さでなければなりません。
目安は250gまでです。これは、中くらいの大きさの飲み物の容器1本より少し軽いくらいの重さです。これを超えると、鞄を持つ日によっては重さが気になり、出かける前に取り出してしまうことが増えます。
250gを超える傘は、雨の予報がある日だけ持つ担当にしてください。毎日持つ軽い1本と、予報の日に持つ大きい1本の2本を分けておくと、どちらの日も濡れずに済みます。
骨の本数と素材|秋の風を受けるのは骨のしなり
折りたたみ傘の骨は、6本のものと8本のものが多く出回っています。
- 6本……軽くたためる。そのぶん開いたときの形が少し角ばり、縁の部分から雨が落ちやすい
- 8本……開いたときの形がきれいな丸になり、雨を受ける面が安定する
秋は台風や前線で、風のある雨の日が増えます。風を受けたときに傘が裏返らないかどうかは、骨の本数より骨がしなるかどうかで決まります。売り場で開いた傘の縁を軽く押し上げてみて、骨が折れずに弓なりにしなって戻るものは、風を受け流しやすい傘です。
骨の素材にはいくつか種類がありますが、名前より、この押してしなるかどうかの確かめ方のほうが確実です。
生地の撥水は、水を一滴落として確かめる
新しい傘は、生地の表面が水をはじくように加工されています。ただ、使っているうちに撥水は少しずつ落ちていきます。
手持ちの傘の撥水が残っているかは、開いた傘の表に水を一滴落として確かめてください。水が玉になって転がり落ちれば、撥水は効いています。水が生地に広がって色が濃くなるなら、撥水が落ちています。
撥水が落ちた傘は、雨の重さで生地がたわみ、たたんだあとも乾きにくくなります。濡れたまま鞄に入れる時間も長くなるので、雨の日の多い秋の前に一度確かめておくと安心です。撥水の考え方は、レインコートの撥水が効かなくなったときにも書いています。
自動で開くか、手で開くか
持ち手のボタンを押すと開く傘は、片手がふさがっていても開けます。駅の出口や車の乗り降りで、鞄を持ったまま傘を開きたい人には便利です。
その代わり、開くための仕組みのぶん重くなりやすく、350gを超えるものもあります。毎日持つ1本は手で開くもの、予報の日の1本は自動で開くもの、と分けるのもひとつの方法です。
手で開く傘でも、たたむときに骨を1本ずつ整える手間は、段数が少ないほど小さくなります。雨の中で素早くたたみたい人は、3段以下を選んでください。
濡れた傘を鞄に入れるとき
折りたたみ傘で困るのは、使い終わったあとです。濡れた傘をそのまま鞄に入れると、中の書類や服まで湿ってしまいます。
吸水する素材の傘袋を1枚、傘と一緒に持っておいてください。たたむ前に、生地を軽く振って水を落とし、ゆるく巻いてから袋に入れます。きつく巻くと、生地の重なりの中に水が残ります。
家に帰ったら、開いたまま日の当たらない場所に置いて乾かし、乾いてからたたみます。たたんだまま一晩置くと、生地のにおいや骨のさびの原因になります。
秋の雨で濡れやすいのは、肩と鞄と膝下
傘の下にいても、秋の雨で濡れやすい場所は3か所あります。
- 肩……傘を持っていない側の肩。斜めの雨が入り込む
- 鞄……肩にかけた鞄の外側。傘の縁の真下に来やすい
- 膝から下……足元の水はねと、傘の縁から落ちる水
肩と鞄は、傘の大きさで守る場所です。膝から下は、傘では守れません。ここは服と靴で受けます。裾が地面近くまである日は、はねが届く高さに乾きやすい素材を置き、足元は甲の覆われた靴にしてください。雨の日の靴の選び方は、雨の日の靴 女性にまとめています。
傘の色は、上着か鞄のどちらかとつなげる
雨の日は、傘が全身の中でいちばん大きな面になります。開いた傘の直径は100cm前後あり、上着よりも面積が大きくなることもあります。そのため、傘の色が服とつながっていないと、傘だけが別のもののように浮いて見えます。
毎日持つ1本を選ぶときは、秋冬によく着る上着か、いつもの鞄のどちらかと同じ系統の色にしてください。紺、黒、濃い茶、グレーのような落ち着いた色は、秋冬の上着の多くとつながります。明るい色や柄の傘を選ぶなら、同じ色を首元のストールや鞄の小物に1つ置くと、全身の中で傘が孤立しません。
傘の内側の色も、顔まわりの明るさに関わります。内側が暗い色の傘は、傘の下の顔も暗く見えます。人に会う日に使う1本は、内側が明るめの色のものを選ぶと、雨の日でも顔色が沈みにくくなります。
どちらとも取れるとき①|大きさと軽さのどちらを取るか
鞄を測ってみたら、必要な大きさの傘は250gを超えてしまう。そういうときは、1本でまかなうか、2本に分けるかを決めます。
1本でまかなうなら、親骨55cm・250g前後を選んでください。鞄の外側が少し濡れることは受け入れて、鞄を傘の内側、体の前に寄せて持つことで補います。鞄を肩から前に回すだけで、必要な幅が10cm以上小さくなります。
2本に分けるなら、毎日の1本は軽さを優先して50〜55cm、予報の日の1本は大きさを優先して60cm以上にします。
どちらとも取れるとき②|朝は晴れていて、帰りに降る予報
朝は晴れているのに、帰りの時間帯に雨の予報が出ている日。長傘を持って出るのは荷物になり、折りたたみ傘では小さいかもしれない。
降水確率ではなく、帰る時間帯の1時間に何mmの予報かを見て決めてください。1時間に3mmまでの弱い雨なら、毎日の軽い1本で足ります。5mmを超える予報なら、予報の日の大きい1本を持って出ます。
夕方に強い雨が見込まれる日は、服の側でも準備しておきます。鞄は撥水のある素材のものに替え、上着は撥水のある1枚にしておくと、傘の大きさが足りなくても濡れる範囲を小さくできます。
どちらとも取れるとき③|風の強い日
予報の風速が10mを超える日は、どの折りたたみ傘でも、雨を受けきるのは難しくなります。風で傘の向きが保てず、横から濡れてしまいます。
こういう日は、傘ではなく服で雨を受ける日だと考えてください。撥水のある上着を着てフードをかぶり、傘は風が弱まった場所でだけ開く補助に回します。上着の選び方は、はっ水コートと防水コートの違いに書いています。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 折りたたみ傘は何cmを選べばいいですか
- 親骨の長さで、55cmが目安です。開いたときの直径がおよそ95cmになり、1人で手ぶらに近い状態なら肩まで入ります。鞄を肩にかけて歩く人は、鞄も傘の下に入れる必要があるので、58〜60cmを選んでください。鞄を肩にかけて鏡の前に立ち、肩の外側から鞄の外側までの幅を測って、そこに50cmを足した数字が、必要な直径の目安です。
- Q. 軽い傘と大きい傘、どちらを選べばいいですか
- 毎日鞄に入れておくなら、軽さを優先してください。重い傘は、入れておくのが負担になって、結局持ち歩かなくなります。目安は250gまでです。そのうえで、雨の予報がある日だけ持つ大きい1本を別に持っておくと、濡れる日を減らせます。1本で両方をまかなうなら、親骨55cm・250g前後が、大きさと軽さの折り合いがつく帯です。
- Q. 強い風の日も折りたたみ傘で大丈夫ですか
- 予報の風速が10mを超える日は、折りたたみ傘では雨を受けきれないことが多くなります。骨がしなる素材の傘でも、風で傘の向きを保てず、横から濡れてしまいます。こういう日は、撥水のある上着とフードで体を覆い、傘は補助に回してください。秋の台風の前後は、傘より上着と足元で雨を受ける日だと考えるほうが、濡れずに済みます。
- Q. 濡れた折りたたみ傘を鞄に入れたくありません
- 吸水する素材の傘袋を1枚、傘と一緒に持ってください。傘をたたむ前に、生地を軽く振って水を落とし、ゆるく巻いてから袋に入れます。きつく巻くと、生地のあいだに水が残ります。鞄の中では、書類や電子機器と別の仕切りに入れてください。家に帰ったら、開いたまま日の当たらない場所で乾かし、乾いてからたたみます。
— メグラシ編集部





