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レインコートが撥水しなくなった|直すまでの雨の日は中の1枚で防ぐ

メグラシ編集部//読了 12分
水を吸って肩の色が濃くなったベージュのレインコートが、玄関の壁のフックに前を開けて掛けられている

**レインコートが撥水しなくなっても、その日の雨をしのげないとは限りません。**表が水を吸っていても、裏の膜と縫い目が生きていれば、雨が中まで来るのは早くて20〜30分後です。

直す手当てが間に合わない朝は、**中に着る1枚を、綿の厚手から化繊かウールの薄手に替えてください。**それだけで、帰り道の冷たさと蒸れがかなり違います。

去年まで玉になって転がっていた雨が、肩のところでじわっと広がって、生地の色を濃くする。撥水が落ちたレインコートを着ていると、いつ中までしみてくるのか分からず、雨の日のあいだずっと落ち着きません。

撥水を戻す手順は、レインコートの撥水が効かなくなったときにまとめてあります。洗って、乾かして、低い熱を当てる。ただ、その手当ては晴れた休みの日にしかできません。この記事は、その日が来るまでの雨の朝に、撥水の落ちたレインコートをどう着るかだけを扱います。

結論:撥水と、雨を通さない役目は別のもの

役目担っているところ落ちるとどうなるか
水をはじく表の生地の加工(撥水)表が水を吸って、重く冷たくなる
雨を通さない裏の膜、生地そのものの密度中まで雨がしみる
縫い目から入れない縫い目の裏に貼ったテープ縫い目の線に沿ってしみる
中の湿気を逃がす膜の性質、生地の目中が蒸れる

**撥水しなくなったというのは、表の1段目が落ちた状態です。**2段目と3段目が生きていれば、雨はすぐには中まで来ません。ただし、表が水を吸うと4段目の「湿気を逃がす」が働きにくくなるので、中は蒸れやすくなります。

撥水しなくなったレインコートで困ることのほとんどは、雨が中に入ることより、表が濡れて重く冷たいことと、中が蒸れることのほうです。この2つは、着方でかなり減らせます。

撥水と防水の違いそのものは、はっ水コートと防水コートの違いで詳しく書いています。

撥水が落ちたレインコートで、何が起きるか

撥水が落ちたときに起きることを、時間の順に並べます。どの段階で困るかが分かれば、その日の予定のどこで手を打てばいいかが見えてきます。

雨に当たってから表の生地中の状態感じること
すぐ肩に水が広がって色が濃くなる変わらない見た目が気になる
5〜10分肩と腕の外側が全体に濡れる変わらない肩が少し重い
10〜20分背中と胸も濡れる蒸れ始める肩が冷たい
20〜30分生地が水を含んで重くなる蒸れがこもる内側がじっとりする
30分以上縫い目のテープが弱いとしみる縫い目の線が湿る肩が冷える
帰ってから乾くのに時間がかかる中の服も湿っている翌朝まで乾かない

表の時間は、傘を差さずに、ふつうの強さの雨の中を歩いた場合の目安です。**傘を差せば、それぞれの段階に進むまでの時間が大きく延びます。**雨の強さや風でも変わります。

大事なのは、撥水が落ちても、最初の10分くらいは見た目以外ほとんど何も変わらないということです。見た目が気になって慌てて帰りたくなりますが、中はまだ乾いています。駅までの5分、駐車場から店までの3分なら、撥水が落ちたレインコートでも、ほぼ困りません。

朝、家を出る前に30秒で確かめる

撥水の落ちたレインコートを着て出る朝は、玄関で次のことだけ確かめてください。どれも30秒あれば済みます。

確かめること見るところ当てはまったら
前の日の湿りが残っていないか内側の肩と背中を手のひらで押さえる別の上着にするか、中を化繊に
雨の中にいる時間その日の予定15分を超えるなら中を替える
風が強いか天気予報の風速傘が役に立ちにくい。中を替える
バッグの持ち方今日のバッグ肩にかける形なら手持ちの袋に移す
袖口がしぼれるか袖口のボタンや面ファスナーしぼって出る
最高気温天気予報15度を下回るなら中をウールに

**いちばん大事なのは1つ目です。**前の日の雨の湿りが残ったまま着て出ると、表の生地が最初から水を含んでいるので、この記事の時間の目安がすべて前倒しになります。湿りが残っていたら、その日はほかの上着にするか、短い移動だけにとどめてください。

何分の雨の中を歩くかで、その日の着方が決まる

その日にどれくらいの時間、雨の中にいるかを先に見積もってください。着方はそこから決まります。

雨の中にいる時間傘なし傘あり
5分以内そのまま着てよいそのまま着てよい
5〜15分中を化繊かウールにそのまま着てよい
15〜30分中を化繊かウールに、傘を足す中を化繊かウールに
30分〜1時間このコートだけでは足りない中を替え、バッグは手持ちに
1時間以上別の雨具を使う中を替え、替えの服を持つ

**15分を超える日は、中の1枚を替えるのが最初の手です。**30分を超えて傘なしで歩く予定があるなら、撥水の落ちたレインコートだけでしのごうとせず、別の雨具か、撥水の効いている上着を使ってください。

雨の中にいる時間は、家から駅まで、駅から職場まで、昼に外へ出る時間、帰り道、と分けて足していくと見積もれます。1回ごとは短くても、足すと30分を超えることがあります。

ただし、1回ごとのあいだに屋内で乾く時間があれば、足し算はそこでいったん切れます。朝の15分と帰りの15分のあいだに、職場でハンガーに掛けて乾かす時間があるなら、30分ではなく、15分が2回と数えてください。乾かせない日、たとえば外回りで屋内にいる時間が短い日は、そのまま足して考えます。

中に着る1枚は、綿の厚手を避ける

撥水の落ちた日にいちばん効くのが、中の1枚の素材です。表が濡れて冷えてくるので、肌に近い1枚が湿気を吸ってどう感じるかで、着心地が大きく変わります。

中に着る素材湿気を吸ったとき乾く速さ撥水の落ちた日の向き不向き
綿の厚手重く、冷たく感じる遅い向かない
綿の薄手少し冷たく感じるふつう短い時間なら
麻冷たく感じる早い秋冬は向かない
ウール冷たく感じにくいふつう向く
化繊の薄手あまり吸わない早い向く
化繊とウールの混ざったもの冷たく感じにくい早いよく向く
フリースあまり吸わない早い向く。厚みに注意

**綿の厚手のスウェットやパーカーは、撥水の落ちた日にはいちばん向きません。**湿気を吸うと重く冷たくなり、そのうえ乾くまでに時間がかかります。職場に着いてレインコートを脱いでも、中の服が湿ったまま1日を過ごすことになります。

いちばん手軽なのは、いつもの服の下に、化繊の薄い肌着を1枚足すことです。上に着る服はいつものままでも、肌に触れる1枚が変わるだけで、湿りの感じ方はかなり違います。

重ね方|中に着るのは2枚まで

寒くなると、レインコートの中にたくさん着込みたくなります。ただ、撥水の落ちたレインコートの中に3枚以上重ねると、湿気の逃げ道がなくなって、かえって蒸れます。

中に着る枚数暖かさ蒸れ向く日
1枚低い少ない最高気温20度以上
2枚(肌着+服)中ふつう最高気温12〜20度
2枚(肌着+薄いニット)高いふつう最高気温12度前後
3枚以上高い多い避ける

中は2枚までにして、暖かさはウールの薄いニットで足してください。

枚数を数えるときは、肌着も1枚に入れます。肌着、シャツ、カーディガンの3枚をレインコートの中に着ると、それだけで3枚です。寒い日は、シャツとカーディガンの代わりに、ウールの薄いニット1枚にまとめると、暖かさを保ったまま2枚に収まります。枚数を増やすより、1枚の素材を暖かいものに替えるほうが、蒸れずに済みます。秋冬に上着の上からレインコートを着る場合は、サイズの選び方から見直すことになります。レインコートのサイズ選び方を見てください。

袖口と裾から入る雨

撥水の落ちたレインコートでは、生地そのものより先に、袖口と裾のような開いた場所から雨が入ってくることがあります。表を伝って流れてきた水が、生地の端から内側に回り込むからです。撥水が効いていれば玉になって落ちる水が、撥水が落ちると生地の表面を伝って、端まで流れていきます。

入り口入り方できること
袖口腕を下ろしたとき、腕の外側を伝った水が手首に回る袖口をしぼる、手首までの手袋を重ねる
襟元肩を伝った水が首に回る襟を立てる、首にストールを巻かない
前の合わせボタンの間から吹き込む前を全部留める
裾裾を伝った水が中の服に移る中のボトムの丈を裾より短くする
ポケット口から入った水がたまる雨の日はポケットに物を入れない

**袖口は、腕を下ろしている時間が長いほど水が回ります。**傘を持つ手の袖口は、腕が上がっているので水が肘のほうへ流れ、反対に下ろしているほうの袖口に水が集まります。袖口をしぼれるレインコートなら、家を出る前にしぼってください。しぼれない形なら、手首までの手袋を袖口の上にかぶせると、水の回り込みが止まります。

首にストールを巻くと、肩を伝った水をストールが吸って、首元がいちばん冷たくなります。撥水の落ちた日は、襟を立てて首元を閉じるほうが、ストールより濡れません。

肩のバッグの紐が、いちばん先にしみる

撥水が落ちたレインコートで、いちばん先に中まで湿ってくるのは、たいてい肩です。雨がいちばん先に当たる場所であるうえに、バッグの紐が生地を押しつけるからです。

バッグの持ち方肩の状態中までしみるまで
肩にかける紐が濡れた生地を押しつける早い
斜めにかける紐が肩から胸を押す早い、胸の線にも
背負う両肩と背中を押す早い、背中が蒸れる
手で持つ押されない遅い
腕にかける肘の内側だけ遅い

**撥水の落ちた日は、バッグを手に持つか、腕にかけてください。**紐が濡れた生地を肩に押しつけると、生地に含まれた水が膜に押し込まれて、そこから先にしみてきます。

どうしても肩にかけたい日は、左右の肩を途中で入れ替えると、片方の肩だけに水が集まるのを防げます。背負うバッグの日は、背中の蒸れも増えるので、中の1枚を化繊にするのを忘れないでください。

傘を差すと、コートが受ける雨は肩と裾だけになる

撥水が落ちたレインコートは、傘を差すことで役目がぐっと軽くなります。傘の下では、コートが雨を受けるのは、傘の外に出る肩の端と、裾と、風で吹き込む正面だけになるからです。

傘の差し方コートが濡れる場所気をつけること
まっすぐ上に差す肩の端、裾風の日は正面が濡れる
風上に傾ける風下の肩と背中傾けすぎると頭が濡れる
低く差す裾だけ前が見えにくい
大きい傘を差す裾だけ持ち運びが重い
折りたたみ傘肩の端、裾、腕小さいぶん肩が出る

折りたたみ傘の小ささは、肩の端が傘から出るかどうかで決まります。肩の端を雨から外すには、親骨の長さが足りているかを見てください。折りたたみ傘の選び方に、鞄の内寸との兼ね合いを書いています。

裾から落ちる水で、ボトムの膝下が濡れる

撥水の落ちたレインコートは、生地が水を含んで、裾から水が垂れてきます。撥水が効いていれば玉になって転がり落ちる水が、生地を伝って裾に集まり、そこから下に落ちる。その先にあるのが、ボトムの膝から下と、靴の甲です。

ボトム裾からの水で撥水の落ちた日の向き不向き
裾の広いパンツ膝下全体が濡れる向かない
細身のパンツ膝の前だけ濡れるふつう
膝より短いスカートとタイツタイツが濡れる乾きが早く、向く
コートより長いスカートコートの裾の下が全部濡れる向かない
足首丈のパンツ膝下の前が濡れるふつう

**レインコートより長いボトムは、コートの裾から落ちる水をいちばん受けます。**撥水の落ちた日は、コートの裾より短いか、細身で水を受ける面の少ないボトムを選ぶと、膝下の濡れが減ります。

靴の甲も、コートの裾から落ちた水で濡れていきます。雨の日の靴は、甲が覆われていて、水が入りにくい形を選んでください。雨の日の靴 女性に、長靴を履かない日の靴の選び方を書いています。

自転車に乗る日と、子どもを抱く日

自転車に乗る日と、子どもを抱いて歩く日は、撥水の落ちたレインコートにとっていちばん厳しい日です。

自転車に乗ると、風が雨を生地に押しつけるので、同じ雨でも肩と胸と太ももの面が早く濡れます。前かがみの姿勢で背中の生地が引っぱられ、縫い目にも力がかかります。自転車の日に中まで来るまでの時間は、歩く日のおよそ半分と考えてください。

子どもを抱いて歩く日は、胸から腹の面が子どもの体で押しつけられ、しかも傘が片手になります。この日は、子どもの体が当たる胸の内側から先に湿ってきます。

状況先に濡れる場所できること
自転車、短い距離肩、胸、太もも中を化繊に
自転車、長い距離肩、胸、太もも、背中別の雨具を使う
子どもを抱く胸から腹、肩中を化繊にして、替えの肌着を持つ
ベビーカーを押す腕の外側、裾袖口を手首でとめる

どれも、撥水の効いているレインコートのほうが向く状況です。撥水が戻るまで、この日だけは別の雨具を使えるなら、そのほうが確かです。

職場に着いてから|脱いだあとの置き方

撥水の落ちたレインコートは、表の生地が水を含んでいます。職場に着いてから、たたんで袋に入れたり、椅子の背に掛けたりすると、夕方まで乾かないまま、帰り道にもう一度濡れた状態で着ることになります。

置き方帰りまでに気をつけること
前を開けてハンガーに掛ける表面は乾く下に水が落ちる
椅子の背に掛ける背中の面だけ乾かない椅子が濡れる
たたんで袋に入れる乾かない折り目に水がたまる
ロッカーに吊るす半分くらい乾く扉を閉めると乾きにくい
軽く振って水を落としてから掛けるよく乾く振る場所に気をつける

職場の入り口で2〜3回振って水を落とし、前を開けてハンガーに掛けるのが、いちばん帰りまでに乾きます。ハンガーは、肩の幅に合った厚みのあるものを使うと、肩の生地が重なり合わずに乾きます。前を閉めたまま掛けると、内側に湿気がこもって、中の面が乾きません。

中の服の色|湿りが目立つ色と、目立たない色

撥水の落ちた日に、中の服が少し湿ってしまうことはあります。職場でレインコートを脱いだとき、その湿りが人から見えるかどうかは、中の服の色でかなり変わります。

中の服の色湿ったときの見え方撥水の落ちた日の向き不向き
薄いグレー湿った場所だけ濃く変わって、はっきり見える向かない
淡い水色、淡いピンク湿った場所が濃く見える向かない
白透けやすい向かない
紺、黒ほとんど見えない向く
濃い茶、濃い緑見えにくい向く
柄物柄にまぎれて見えにくい向く

**撥水の落ちた雨の日は、肩と背中の色が濃い服を選んでください。**薄いグレーは、湿ったところだけ色が変わるのがいちばんはっきり見える色です。中が乾いていても、表のコートを脱いだときに肩だけ湿っていた、ということがあるので、雨の日には避けておくと安心です。

職場に着いて、中の服が湿っていたら

それでも中の服が湿っていたときに、職場でできることです。

  • 肩だけ湿っているなら、しばらく上に何も羽織らずに過ごす。湿った場所に空気が当たると乾きが早い
  • 背中が湿っているなら、椅子の背にもたれずに座る。背もたれに押しつけると乾かない
  • 肌着まで湿っているなら、替えの肌着に着替える。雨の日は、薄い化繊の肌着を1枚鞄に入れておく
  • 袖口が濡れているなら、袖を2回折り返して、濡れた面を外に出す

替えの肌着を1枚、雨の季節のあいだは鞄に入れっぱなしにしておくと、いざというときに困りません。化繊の薄い肌着なら、たたむと手のひらに収まる大きさになります。

帰ってから、翌朝までに乾かす

撥水の落ちた日にいちばん気をつけたいのが、翌朝です。前の日の雨で湿ったまま次の雨の日に着ると、表の生地が最初から水を含んでいるので、濡れの段階がいきなり進んだところから始まります。

乾かし方翌朝まで向く日
前を開けて、室内のハンガーに掛けるたいてい乾くふつうの雨の日
風の通る場所に掛けるよく乾く長く雨の中にいた日
裏返して掛ける内側がよく乾く中が湿っていた日
浴室の乾燥を使うよく乾く翌日も雨の日
たたんでしまう乾かない避ける

中が湿っていた日は、**一度裏返して、内側を外に向けて掛けてください。**表から乾かすと、内側の湿気は最後まで残ります。裏返しておけば、翌朝には内側が乾いています。

熱を当てて早く乾かしたくなりますが、膜のある生地には、熱に弱いものがあります。乾かすのは風で、熱を当てるのは、洗い表示を確かめてから、撥水の手当てのときにしてください。

中の湿りは、雨か汗か

帰ってからレインコートを脱いで、中の服が湿っていることに気づく。これが雨がしみてきたものなのか、中で汗がこもったものなのかで、打つ手が変わります。

湿っている場所考えられる原因打つ手
肩の上雨がしみているバッグを手に持つ、手当てをする
縫い目の線に沿って縫い目のテープが弱っている手当てで戻らないことがある
袖口雨が袖口から入っている袖口をしぼる、手袋をかぶせる
背中の中心汗がこもっている中の1枚を化繊に、歩く速さを落とす
脇の下汗がこもっている中の枚数を減らす
胸汗、または自転車や抱っこの押しつけ状況で見分ける
全体がうっすら汗の可能性が高い中の枚数と素材を見直す

肩と縫い目だけが湿っていれば雨、背中と脇だけなら汗と考えてください。両方が湿っていたら、どちらも起きています。湿りの場所は、脱いだ直後に確かめてください。時間がたつと、湿りが服の中で広がって、どこから来たのかが分からなくなります。

汗のほうは、撥水が戻っても変わりません。表が水をはじいていても、中の湿気が逃げにくいのは同じだからです。こちらは、中の1枚と枚数で調節してください。

見分けがつかないときは、晴れた乾いた日に同じ道を同じ速さで歩いて、帰ってから同じように中を触ってみてください。晴れの日にも背中が湿っているなら、雨の日の湿りの多くは汗です。晴れの日には乾いているのに雨の日だけ肩が湿るなら、雨がしみています。一度比べておくと、次からは迷わずに済みます。

着続けていい境目は、内側の肩を触って決める

撥水の落ちたレインコートを、このまま着続けていいのか、そろそろ手当てか替えどきなのか。これは、帰ってから内側を触って決めます。

雨の日に帰ったら、レインコートを脱いで裏返し、内側の肩の部分を手のひらで押さえてください。

内側の肩状態判断
乾いている裏の膜が効いているこのまま着てよい
冷たいが、湿っていない表の水で冷えているだけこのまま着てよい
少し湿っている雨か汗か、まだ分からない次の雨の日も触る
はっきり湿っている雨がしみ始めている手当てをする
縫い目の線だけ湿っている縫い目のテープが弱っている手当てで戻らないことがある
雨の日に3回続けて湿っている雨を通し始めている手当てか替えどき

1回だけ湿っていても、その日の雨が特別に強かっただけかもしれません。雨の日に3回続けて湿っていたら、手当てをするか、替えどきを考えてください。

替えどきの目安

手当てをしても戻らないとき、あるいは手当ての前から、替えどきと考えたほうがいい状態があります。

状態手当てで戻るか考え方
表が水を吸うが、中は乾いている戻ることが多い手当てをする
縫い目の線に沿って湿る戻らないことがある縫い目のテープを見る
縫い目のテープがはがれている戻らない替えどき
裏の膜にひびや白い粉がある戻らない替えどき
裏の膜がべたつく戻らない替えどき
生地の表面がてかって薄くなっている戻らないことがある雨の少ない日用にする

裏返したときに、裏の膜の表面が白っぽく粉を吹いている、細かいひびが入っている、手で触るとべたつく。**この3つのどれかが見えたら、撥水の手当てでは戻りません。**雨を通さない役目そのものが落ちているからです。

撥水が戻るまでの、秋の長雨の乗り切り方

秋の長雨の時期は、晴れた休みの日が来るまで、撥水の落ちたレインコートを何日も着ることになります。その間の回し方です。

雨の日の予定着るもの中の1枚
短い移動だけ撥水の落ちたレインコートいつもの服
15〜30分歩く撥水の落ちたレインコート+傘化繊かウール
自転車別の雨具化繊
長く外にいる別の雨具、または撥水の効いた上着化繊とウールの混ざったもの
次の日も雨乾いたほうの上着化繊かウール

雨の上着を2着持っているなら、1日ごとに交互に着ると、どちらも乾いた状態で着られます。2着目は、撥水の効いた薄い上着や、裏に膜のあるジャケットでも構いません。1着しかない場合は、帰ってからの乾かし方を毎回守ってください。

晴れた休みの日が来たら、その日に撥水の手当てをします。洗う、乾かす、熱を当てる、の順番を守れば、戻るものは戻ります。手順はレインコートの撥水が効かなくなったときを見てください。

撥水が戻るまで、雨の降らない日に使う

撥水の落ちたレインコートは、雨の日以外にも役目があります。裏の膜が生きていれば、風を通しにくい上着として使えるからです。秋の風の強い晴れの日や、自転車で出かける乾いた日の上着としてなら、撥水が落ちていても困ることはありません。

使う日役目気をつけること
風の強い晴れの日風よけ中の蒸れ。中は薄く
自転車の乾いた日風よけ、砂ぼこりよけ肩のバッグの擦れで撥水がさらに落ちる
小雨の予報の日短い移動の雨具15分を超えるなら傘を足す
旅行の予備の上着急な雨と風の両方帰るまでに乾かせるか

**雨の日以外に使うときも、肩にバッグをかけ続けると、撥水の落ちる速さが上がります。**手当てをしたあとも同じ場所から先に落ちていくので、ふだんからバッグの紐が当たる肩を入れ替えておくと、次の手当てまでの間が延びます。

どちらとも取れるとき①|表は吸っているのに、中はまったく乾いている

撥水が落ちて表がびっしょり濡れているのに、帰ってから内側を触ると、まったく乾いている。この場合は、裏の膜がしっかり効いています。

困っているのが見た目と重さだけなら、このまま着続けて構いません。**中が乾いているかぎり、雨の日の役目は果たしています。**撥水の手当ては、晴れた休みの日まで待ってかまいません。

撥水の手当ては、洗って乾かして熱を当てるまで、半日から1日かかります。雨の多い週に無理に手当ての日をつくるより、晴れの日が2日続く週を待ったほうが、乾かしの途中で雨に降られずに済みます。

ただし、表が濡れていると、中の湿気が逃げにくくなります。中が乾いていても、長く着ていると蒸れを感じるなら、中の1枚を化繊かウールに替えてください。

どちらとも取れるとき②|ところどころだけ撥水が残っている

肩と腕の外側は水を吸うのに、裾のあたりはまだ玉になる。撥水は摩擦の多い場所から順に落ちていくので、こうした落ち方はよくあります。

この場合は、**撥水の落ちた場所がどこかで、その日の持ち方を決めます。**肩が落ちているならバッグは手に持つ。腕の外側が落ちているなら傘を少し低く差す。裾が落ちているなら、長く歩く日は裾の短いものを選ぶ。落ちた場所を雨から外すように着れば、全体を手当てするまでの間を乗り切れます。

どちらとも取れるとき③|雨は通していないが、冷たくて着たくない

中まで雨はしみていない。けれども、表が濡れた生地の冷たさが肩や腕に伝わってきて、とにかく着たくない。気温が15度を下回る秋の雨の日によく聞く声です。

これは、表の生地が水を含んで、その水が冷えているためです。濡れた生地は、乾いた生地より熱を伝えやすいので、同じ気温でも肩や腕がひんやりと感じられます。中の1枚を冷たく感じにくいウールに替えると、表の冷たさが肌に届きにくくなります。**冷たさがつらい日は、中の1枚をウールか、化繊とウールの混ざったものにしてください。**それでもつらいときは、撥水の効いたほかの上着に替える日です。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 撥水しなくなったレインコートは、もう使えませんか
使えることが多いです。撥水は表の生地に水をはじかせる加工で、雨を中に通さない役目は、裏の膜や縫い目のテープが担っているものが多いからです。撥水が落ちると表が水を吸って重く冷たくなりますが、裏が生きていれば、中までしみるまでには時間がかかります。帰宅して内側の肩を触って、乾いていればまだ使えます。湿っている日が続くなら、手当てか替えどきです。
Q. 撥水しなくなったレインコートの下には、何を着ればいいですか
綿の厚手の服は避けてください。綿は湿気を吸うと乾きにくく、しかも冷たく感じやすい素材です。中に着るなら、化繊かウールの薄手のものが向いています。化繊は湿っても乾きが早く、ウールは湿気を吸っても冷たく感じにくい性質があります。いちばん肌に近い1枚をこのどちらかにするだけで、同じコートでも着心地が変わります。
Q. 中が濡れているのが、雨なのか汗なのか分かりません
湿っている場所で見分けます。雨がしみてくるのは、肩、袖口、縫い目の線に沿った場所、バッグの紐が当たる場所です。汗がこもるのは、背中の中心、脇の下、胸のあたりです。肩と縫い目だけが湿っていれば雨、背中と脇だけなら汗と考えてください。両方が湿っていたら、どちらも起きています。汗のほうは、中に着る1枚と歩く速さで変わります。
Q. 撥水を戻すまで、雨の日はどうすればいいですか
傘を併用して、コートが雨を受ける面を肩と裾だけに減らしてください。傘を差していれば、撥水が落ちていても、中まで来るまでの時間はぐんと延びます。バッグは肩にかけずに手で持つと、紐が当たる場所からのしみ込みがなくなります。帰ったら前を開けてハンガーに掛け、内側まで乾かしてからしまいます。手当ての方法は別の記事にまとめています。

— メグラシ編集部

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雨の日の靴は、長靴を履くほどではない日の1足で迷います。決め手は、靴底に爪が引っかかる溝があるか、甲がどこまで覆われているか、縫い目が地面から何cmにあるか、表の素材が水を弾くか、の4つです。1時間に何mmの雨で、何分歩くかによって必要な段が変わる早見表と、濡れた落ち葉と冷えが加わる秋の雨の注意、職場できちんとした靴が要る日の決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 9分
ビーンブーツコーデ|甲の上を横切る境目が、床から何cmにあるか

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ビーンブーツコーデ|甲の上を横切る境目が、床から何cmにあるか

ビーンブーツは甲から下がゴム、そこから上が革で、一足の中に横一本の境目があります。この線が床から何cmにあるかで、足がひとつに見えるか二つに割れて見えるかが決まります。境目の測り方、割れて見える5〜8cmの手当て3つ、丸いつま先の幅と裾幅の関係、秋の長雨に足元だけ機能が立つ日の釣り合いの取り方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 8分

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