レインコートのサイズ選び方|秋冬は上着の上から着て、袖と裾で選ぶ

**レインコートのサイズは、中に何を着るかで決めてください。**秋冬に上着の上から着るなら、ふだんの服と同じサイズでは窮屈になることがあります。
レインコートは、服の上から着るための服です。薄いシャツの上に着るのと、ニットや上着の上から着るのとでは、必要な大きさが変わります。同じ人でも、中の1枚で1サイズ変わると考えてください。
撥水が効かなくなったときの見分け方はレインコートの撥水が効かなくなったときに、撥水と防水の違いははっ水コートと防水コートの違いに書いています。この記事は、サイズの選び方だけの話です。
結論:中に着るいちばん厚い1枚で、3か所を確かめる
| 確かめる場所 | 合っている状態 | 合っていないとき |
|---|---|---|
| 肩 | 肩の縫い目が、自分の肩の先より2〜3cm外に出る | 縫い目が肩の上に乗ると、腕を上げたときに背中が突っぱる |
| 袖 | 腕を前に出して、袖口が手首の骨を覆う | 短いと傘を持つ手首が濡れる。長いと手の甲から雨が伝う |
| 裾 | 中の上着の裾より10cm以上長い | 短いと上着の裾が濡れ、そこから下の服に雨が移る |
試着するときも、ネットで買うときも、中に着るいちばん厚い1枚を基準にします。薄着の季節にも着るなら、厚い1枚に合わせておけば薄着の日にも着られます。
なぜ、ふだんのサイズでは合わないのか
ふだんの服のサイズは、体の寸法に合わせて決まっています。レインコートは、体ではなく体の上に着た服の寸法に合わせる必要があります。
秋冬に中に着るのは、ニット、ジャケット、薄いダウン、あるいはコートそのものです。こうした1枚は、肩まわりで数センチ、身幅で数センチ、体より外に広がっています。その上からふだんのサイズのレインコートを着ると、肩と脇が突っぱり、腕が上がりにくくなります。
レインコートのサイズ表記は、中に何を着る前提かが製品ごとに違います。表記だけで選ばず、中の1枚を着た状態で確かめるのがいちばん確かです。
肩|縫い目が、肩の先より2〜3cm外に出る
中の1枚を着た状態でレインコートを羽織り、肩の縫い目の位置を見てください。縫い目が、自分の肩の先(腕の付け根の骨が出ているところ)より2〜3cm外に落ちていれば合っています。
縫い目が肩の先の上に乗っている場合は、1サイズ大きいものを試してください。腕を前に上げたとき、背中の布が引っぱられて、肩甲骨のあたりが突っぱるはずです。
肩の縫い目がないラグランの袖の場合は、腕を前に水平に上げて、背中の布が引っぱられないかだけを確かめます。
袖|傘を持つ形で、腕を前に出す
袖の長さは、腕を下ろした状態ではなく、傘を持つ形で確かめてください。
- 片手で傘の柄を持つつもりで、腕を胸の前に出す
- 肘を軽く曲げて、手を胸の高さまで上げる
- 袖口がどこにあるかを見る
袖口が手首の骨を覆っていれば合っています。腕を前に出すと袖は3〜5cm上がるので、腕を下ろした状態でちょうどいい長さだと、傘を持ったときに手首が出ます。雨の日にいちばん濡れやすいのは、傘を持つ側の手首です。
反対に、腕を下ろした状態で袖口が手の甲の半分以上にかかる長さだと、雨が袖口から手の甲に伝います。この場合は、袖口の調節ベルトで絞れるかを確かめてください。
裾|中の上着より10cm以上長い
裾は、中に着る上着の裾より10cm以上長いものを選んでください。レインコートの裾と上着の裾が同じ高さだと、上着の裾に雨が当たり、そこから下のスカートやパンツに水が移ります。
鏡の前で、中の上着を着た状態でレインコートを羽織り、横から見て、上着の裾がレインコートの裾から出ていないかを確かめます。歩くとレインコートの裾は前後に揺れるので、立っているときに10cmの差があれば、歩いても上着の裾は出にくくなります。
ロングコートの上から着る日があるなら、その日に合わせて着丈を選んでください。ロング丈のレインコートの選び方は、撥水ロングコートの選び方が参考になります。
着丈を決めるときは、階段も思い出してください。駅の階段を上るとき、長すぎる裾は足に絡み、手で持ち上げることになります。裾がくるぶしより10cm以上上にあれば、階段でも裾をつままずに歩けます。
身幅|前を閉めて、腕を前で組む
身幅は、前を全部閉めた状態で確かめます。閉めたら、腕を胸の前で組んでください。
腕を組んだときに、脇の下や背中が突っぱらなければ合っています。突っぱる場合は、身幅が中の1枚に対して狭すぎます。電車でつり革を持つ、鞄の中を探す、といった動きのときに、前のボタンやファスナーに力がかかり、そこから雨が入りやすくなります。
身幅の確かめ方は、もう1つあります。前を閉めた状態で、脇の下の布を体から引き離すようにつまんでください。つまんだ布が3〜4cmあれば、中の1枚の上から着ても動きやすい余裕があります。つまめないほど張っているなら、身幅が足りません。
店で試着するときは、この2つの確かめ方を続けて行うと、身幅の過不足がはっきりします。
平置きの身幅は、手持ちの上着と比べる
ネットで買うときや、試着できないときは、平置きの寸法で比べます。
- レインコートの中に着る予定のいちばん厚い上着を、平らな床に置く
- 脇の下の縫い目から縫い目までの幅(身幅)、着丈、袖丈を測る
- レインコートの寸法と比べる
目安は、身幅がその上着より4〜6cm広い、着丈が10cm以上長い、袖丈が同じか2〜3cm長い、です。身幅の差が4cmより小さいと、前を閉めたときに窮屈になります。6cmより大きいと、風で前があおられやすくなります。
袖丈の測り方は、肩の縫い目から測るものと、首の後ろの中心から測るものがあります。商品の測り方の図を見て、手持ちの上着も同じ測り方で測ってください。
前の閉じ方で、確かめる場所が変わる
レインコートの前の閉じ方には、ボタン、スナップ、ファスナー、それらを布で覆った比翼の作りがあります。閉じ方によって、サイズが小さいときに困る場所が変わります。
ボタンとスナップは、身幅が足りないと、ボタンとボタンのあいだの布が横に引っぱられて口が開きます。そこから雨が入るので、前を閉めて腕を組んだときに、合わせ目にすき間ができないかを見てください。
ファスナーは、身幅が足りないと、座ったときにお腹のあたりで布が突っぱり、ファスナーの歯に力がかかります。前を閉めたまま椅子に腰かけて、突っぱらないかを確かめます。
比翼の作りは、合わせ目が布で覆われているぶん、多少のすき間は雨を通しにくくなります。それでも、身幅が足りないと覆いの布がめくれるので、確かめ方は同じです。
鞄をどうするかで、1サイズ変わる
鞄をレインコートの中に入れるか外に出すかで、必要な身幅が変わります。
斜め掛けの鞄やリュックをレインコートの中に入れて守りたいなら、身幅にはさらに6〜10cmの余裕が要ります。リュックの場合は背中側に厚みが出るので、着丈も後ろが上がらない長さが必要です。
鞄を外に出すなら、身幅は中の上着に合わせるだけで足ります。そのかわり、鞄は別に雨から守る必要があります。鞄の中身をぬらしたくない日が多い人は、中に入れる前提でサイズを選んでください。
自転車に乗る日は、背中側の丈を見る
自転車に乗る日が多い人は、背中側の丈と、前の裾の開き方を確かめてください。
乗ると背中が前に傾くので、背中側の裾が上がり、腰が出やすくなります。立った状態で、背中側の裾が腰骨より15cm以上下にあるものを選ぶと、乗ったときにも腰が覆われます。
前の裾は、足を開いたときに引っぱられないよう、後ろか横に切れ込みがあるものが向きます。切れ込みがないと、ペダルをこぐたびに裾が膝に引っかかります。
フード|横を向いて、視界が欠けないか
フードは、かぶった状態で左右を向いて確かめてください。顔を横に向けたとき、フードの縁が目にかかって視界が欠けるなら、フードが大きすぎるか、顔まわりの調節が足りません。
道を渡るときや自転車に乗るときに、横が見えないのは困ります。顔まわりの紐や後ろの調節で、フードを頭の大きさに合わせて絞れるものを選ぶと、少し大きめのサイズでも視界が保てます。帽子をかぶった上からフードを重ねる日があるなら、その帽子をかぶった状態で左右を向いて確かめてください。
どちらとも取れるとき①|2つのサイズのあいだ
肩と袖は小さいほうで合うのに、身幅と裾は大きいほうでないと足りない、ということがあります。
この場合は、大きいほうを選んで、袖口と裾で調節してください。袖口に調節ベルトがあれば、長い袖を手首で絞れます。小さいほうを選ぶと、身幅と裾は後から足せません。
ただし、大きいほうで肩の縫い目が肩の先より5cm以上外に落ちるなら、そのレインコートは型が合っていません。別の型を試してください。
どちらとも取れるとき②|薄着の季節と、上着の季節の両方で着たい
1着のレインコートを、春秋の薄着の日にも、冬の上着の日にも着たいという場合です。
**冬の上着に合わせて選んでください。**薄着の日に少し大きいのは、前を閉めて袖口を絞れば気になりにくくなります。反対に、薄着に合わせて選ぶと、冬の上着の上からは着られません。
薄着の日に大きさが気になるなら、腰の位置に絞りの紐やベルトがあるものを選ぶと、身幅の余りを腰で調整できます。
着る季節ごとに、中の1枚を書き出しておく
レインコートを買う前に、その1着を着る季節と、そのとき中に着る1枚を書き出してください。たとえば、秋は薄手のニット、冬はウールのジャケット、春はシャツ、というように並べます。
並べたなかでいちばん厚い1枚が、サイズを決める基準です。**基準の1枚は、試着の日に着ていく1枚でもあります。**書き出してみて、冬にコートの上から着る日があると分かったら、それが基準になります。その場合は、ふだんの服より1サイズ上から試着を始めると、確かめる回数が少なくて済みます。
試着の日は、中の1枚を着ていく
店で試着するときは、中に着る予定のいちばん厚い1枚を着ていくか、持っていってください。
試着室では、肩・袖・裾の3か所に加えて、腕を前で組む、傘を持つ形をする、横を向く、の3つの動きをします。3つの動きで突っぱるところ、濡れそうなところがなければ、そのサイズが合っています。雨の日の足元は雨の日の靴の選び方も合わせて見てください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. レインコートは、ふだんの服と同じサイズでいいですか
- 薄いシャツやカットソーの上に着るだけなら、ふだんと同じサイズで足りることが多いです。秋冬にニットや上着の上から着るなら、同じサイズでは肩と袖が窮屈になることがあります。サイズの表記ではなく、中に着るいちばん厚い1枚を着た状態で、肩・袖・裾の3か所を確かめてください。
- Q. 大きめを選んでおけば安心ですか
- 大きすぎても困ることがあります。袖が長すぎると、傘を持つ手の甲に袖口がかぶさり、そこから雨が伝って手首が濡れます。身幅が広すぎると、風であおられて前が開きやすくなります。フードも大きすぎると、横を向いたときに目にかかって視界が狭くなります。中に着る1枚を決めて、それに合う大きさを選ぶのがいちばん確かです。
- Q. ネットで買うとき、何を見ればいいですか
- 平置きの身幅・着丈・袖丈の3つを見てください。手持ちの上着のうち、レインコートの中に着るいちばん厚いものを平らに置いて、同じ3か所を測ります。身幅はそれより4〜6cm広いもの、着丈はそれより10cm以上長いもの、袖丈は同じか2〜3cm長いものが目安です。肩の縫い目の位置で袖丈の測り方が変わるので、商品の測り方の図も確かめてください。
- Q. 自転車に乗るときは、どう選べばいいですか
- 背中側の丈と、前の裾の開き方を見てください。自転車に乗ると背中が前に傾くので、背中側の裾が上がり、腰が出やすくなります。立った状態で背中側の裾が腰骨より15cm以上下にあるものを選ぶと、乗ったときにも腰が覆われます。前の裾は、足を開いたときに引っぱられないよう、後ろか横に切れ込みのあるものが向きます。
— メグラシ編集部





