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ベルトの選び方|長さは留めた先の余りと、使う穴の位置で決める

メグラシ編集部//読了 15分
木の机に置かれた穴の並ぶ茶色の革ベルトと、ほどけた巻き尺、端にたたんだ濃い色のパンツ

**ベルトは、5つある穴の真ん中で留まり、剣先が1本目のベルト通しを越えて2本目の手前で止まる長さを選びます。**これだけ満たしていれば、色や幅が何であっても、腰まわりはすっきり見えます。

自分に合う長さを出すのは簡単です。いま使っているベルトを外して、バックルの根元から、ふだん留めている穴までを巻き尺で測ってください。その数字が、あなたのベルトの長さです。買うときは、この数字が「真ん中の穴」の位置に来るものを選びます。

幅とベルト通しの関係はベルトの幅|ベルト通しの内幅との差で選ぶに、ニットやコートの上に巻くときの選び方はベルトの選び方|ニットとコートの上に巻く日にまとめてあります。この記事は、長さと穴の位置だけに絞って書きます。

結論:真ん中の穴で留まり、剣先は1本目のベルト通しを越えて2本目の手前

最初に、合う長さの条件を2つだけ置きます。

  1. ふだん履くボトムで、5つある穴の真ん中、3つ目の穴で留まる
  2. 留めたとき、剣先が1本目のベルト通しを越えて、2本目のベルト通しの手前で止まる

剣先というのは、ベルトの穴が開いている側の先端のことです。バックルを通ったあと、この剣先がどこで止まるかで、腰まわりの見え方が大きく変わります。

1本目のベルト通しに届かないと、剣先がふらふらと浮いて、歩くたびにめくれます。逆に2本目を越えて3本目近くまで伸びると、余りが長く見え、ベルトだけが借り物のように見えます。1本目を越えて2本目の手前、という範囲に収まっていると、バックルから剣先までが一続きの線になり、ベルトが体に合っているように見えます。

真ん中の穴にこだわる理由は、次の章以降で書きますが、一言で言うと「前後に2つずつ逃げがある」からです。食事のあと、厚手の服の日、ボトムが替わった日。そうした日でも、真ん中で留まるベルトなら、前後の穴で調整がききます。

自分の長さを出す:バックルの根元から、使っている穴までを測る

いまベルトを持っているなら、それを使うのがいちばん確かです。

ベルトを外して、机の上にまっすぐ置いてください。バックルの留め具の棒が付いている、革が折り返している部分を「根元」と呼びます。この根元から、ふだんいちばんよく使っている穴の中心までを、巻き尺で測ります。

この数字が、あなたのいまの「留まる長さ」です。たとえば根元から使っている穴まで82cmなら、あなたが次に選ぶベルトは、真ん中の穴が82cm前後のところに来るものです。

測るときに気をつけたいのは、穴の中心を測ることです。穴の端から測ると、1cm近くずれることがあります。使い込んだ穴は少し楕円に伸びているので、伸びた方向の奥、留め具の棒がいつも当たっている側を測ってください。そこがあなたの実際に留めている位置です。

いま使っているベルトがどの穴で留まっているかも、ついでに見ておきます。真ん中なら、そのベルトは長さが合っています。端の穴なら、合っていないので、次に選ぶときは数字で選び直します。

使っている穴が1つに決まらないとき

日によって2つの穴を行き来しているなら、両方の穴の中心を測り、その間の数字を自分の長さにします。たとえば82cmと84.5cmの穴を使い分けているなら、83cm前後です。次のベルトの真ん中の穴がこの数字に来れば、前後の穴でどちらの日にも合わせられます。

古いベルトは、穴の伸びも記録になる

長く使ったベルトは、よく使う穴ほど楕円に伸び、まわりの革に留め具の跡が付いています。どの穴の跡がいちばん濃いかを見ると、あなたが実際にいちばん長く留めてきた位置が分かります。自分では真ん中で留めているつもりでも、跡は端の穴に付いている、ということがよくあります。測るのは、思い込みの穴ではなく、跡の濃い穴です。

測った数字は、どこかに書いておく

自分の長さは、一度測れば当分変わりません。スマートフォンのメモや手帳に「ベルト・83cm(ジーンズ)/79cm(ハイウエスト)」のように、ボトムの種類と一緒に書いておくと、売り場で迷ったときにすぐ見られます。

ベルトが手元にないとき:よく履くボトムのベルト通しの上を一周測る

ベルトを持っていない、あるいはいま持っているものがどれも合っていない。そのときは、ボトムから長さを出します。

よく履くボトムを履いて、ベルト通しの高さに巻き尺を一周させてください。ベルト通しの中に巻き尺を通す必要はありません。ベルト通しの上から、ベルトが通る高さを一周します。きつく締めず、指が1本入るくらいの余裕で測ります。

この数字に、2cm前後を足したものが、あなたの「留まる長さ」の目安です。足す理由は、ベルトそのものに厚みがあるからです。巻き尺は布に沿って一周しますが、ベルトは革の厚み分だけ外側を回ります。厚さ3〜4mmの革なら、一周で2cm前後長くなります。薄いベルトなら1cm、厚手のものなら3cmを足してください。

たとえばベルト通しの上を一周して78cmなら、留まる長さは80cm前後です。真ん中の穴が80cm前後に来るものを選びます。

測るときは、立った姿勢で、息を吐ききらない自然な状態で測ってください。座ったときに少しきつくなることは、前後の穴で吸収します。

表示の長さはどこからどこまでか

自分の長さが出たら、売り場の表示と比べます。ここで間違いやすいのが、表示の長さがどこからどこまでかです。

多くの革のベルトは、バックルの根元から真ん中の穴までの長さを表示しています。ちょうど、さきほどあなたが測った長さと同じ測り方です。ただし、すべてがそうではありません。

表示の測り方真ん中の穴で留まる自分の長さとの関係
根元から真ん中の穴まで表示の数字=自分の長さ、で選ぶ
根元からいちばん近い穴まで表示の数字+5cm前後が真ん中の穴
端から端までの全長全長−剣先の余り−バックル分で、真ん中の穴を出す
S・M・Lなどの表記各サイズの「真ん中の穴」の数字を確かめる

表は、表示の読み方を比べるためだけのものです。迷ったら、売り場で実物の根元から真ん中の穴までを測らせてもらうのが確かです。巻き尺を1本持っていくと、表示の測り方に関係なく選べます。

S・M・Lの表記は、売り場によって数字が違います。同じMでも、ある売り場では真ん中の穴が75cm、別の売り場では85cmということがあります。表記の文字で選ばず、必ず数字で確かめてください。

真ん中の穴がいい理由:前後に2つずつ逃げがある

なぜ真ん中の穴なのか。理由は2つあります。

1つ目は、調整の余地です。穴は多くの場合5つで、間隔は2.5cm前後です。真ん中で留まるなら、前に2つ、後ろに2つ、合わせて5cmずつ動かせます。食事のあと、季節の変わり目、ボトムの生地の厚さ。日によって胴まわりは数cm動きます。真ん中なら、そのほとんどを穴の移動で吸収できます。

いちばん端の穴で留めていると、それ以上ゆるめる余地がありません。少しきつい日に逃げ場がなく、ベルトをしない日が増えます。いちばん奥の穴だと、逆に締める余地がなく、ボトムがずり下がる日に困ります。

2つ目は、見た目です。真ん中で留めると、バックルの前後に穴が2つずつ並び、左右の釣り合いがとれて見えます。端の穴で留めると、片側にだけ使わない穴が4つ並び、ベルトが自分のものでないように見えます。

**穴の位置は、そのベルトが体に合っているかを、外から一目で伝えてしまう場所です。**長さを選ぶときに、真ん中の穴という1つの基準を持っておくと、売り場で迷う時間が減ります。

余りの長さ:剣先の止まる位置で見た目が変わる

真ん中の穴で留まっても、剣先の余りが合っていないことがあります。穴の位置が同じでも、ベルトによって、最後の穴から剣先までの長さが違うからです。

留めたあとの剣先は、1本目のベルト通しを越えて、2本目の手前で止まるのが目安です。前のベルト通しの間隔は、多くのボトムで8〜12cmほどなので、バックルから剣先までの余りはおよそ10〜15cmになります。

余りが短く、剣先が1本目のベルト通しに届かないと、剣先は固定されずに浮きます。座ったときや屈んだときに、剣先が外に跳ねて、ベルトがだらしなく見えます。

余りが長く、2本目を越えると、剣先が腰の横まで回り込みます。正面から見たときに、余りの部分がもう1本ベルトがあるように見え、腰まわりの線が重くなります。

ベルト通しの間隔が広いボトムもあります。前の2本の間が15cm近くあるものだと、余り10〜15cmでも1本目を越えたところで止まり、2本目までの間に剣先が浮くことがあります。この場合は、1本目のベルト通しから剣先が5cm以上出ていれば十分です。浮きが気になるなら、余りを留める小さな革の輪が付いたベルトを選ぶと、間隔の広いボトムでも剣先が落ち着きます。

確かめ方は、留めてから鏡の前に立ち、剣先の先端がどのベルト通しの近くにあるかを見るだけです。売り場で試せるなら、必ずいま履いているボトムに通して確かめてください。ベルト単体を手に持って長さを見るより、ずっと正確に分かります。

ハイウエストと腰ばきで、同じベルトが通らない理由

よくある困りごとが、「ジーンズでは真ん中の穴なのに、ハイウエストのスカートでは端の穴になる」というものです。これは、ベルトが巻かれる高さが違うからです。

ベルトが通る高さが変わると、その高さの胴まわりが変わります。ウエストのいちばん細いところに近い高さで巻くハイウエストのボトムと、腰骨の上で巻く腰ばきのボトムでは、胴まわりに数cmから10cm近い差が出ることがあります。

まず、よく履く2本のボトムで、それぞれベルト通しの上を一周測ってください。その差が5cm以内なら、穴2つ分の範囲に収まるので、1本で両方を通せます。ハイウエストのほうを奥の穴、腰ばきのほうを手前の穴にして、真ん中の穴がその間に来るものを選びます。

差が5cmを超えるなら、1本で両方を通すと、どちらかが端の穴になります。この場合は、どちらをよく履くかで決めます。よく履くほうを真ん中の穴にして、もう片方は端の穴を許すか、長さの違う2本に分けるかです。

ワンピースの上から締めるベルトも、同じ考え方です。ワンピースのウエストの位置で一周測って、それが真ん中の穴に来るかを見ます。ボトムに通すベルトと兼ねられるかどうかは、この差で決まります。

ワンピースに締めるときは、締める高さを自分で選べるぶん、長さの迷いも増えます。高めに締めると胴まわりは細くなり、低めに締めると太くなります。同じワンピースでも、締める高さを5cm上下させるだけで、留まる穴が1つか2つ動きます。先に「どの高さで締めたいか」を鏡の前で決めて、その高さで測ってください。高さを決めずに長さだけで選ぶと、留まる穴に合わせて締める高さが決まってしまい、思った位置で締められません。

2本のボトムの差を測るときのコツ

ハイウエストと腰ばきの差を測るときは、同じ巻き尺を使い、同じ締め具合で測ります。片方をきつめ、もう片方をゆるめに測ると、差が実際より大きくも小さくも出ます。指が1本入る余裕、と決めて両方を測ってください。差が4〜6cmの境目にあるときは、よく履くほうを真ん中の穴にして、もう片方で端の穴を許せるかを試します。許せるなら1本、許せないなら2本です。

秋冬のニットやコートの上に巻く日は、別の長さが要る

秋から冬にかけては、ベルトを服の上から巻く日が増えます。厚手のニットの上、ニットワンピースの上、コートの上。このときの長さは、ボトムに通すときの長さとは別に考えます。

服の上に巻くと、その服の厚みの分だけ胴まわりが増えます。薄手のニットなら2〜4cm、厚手のニットなら6〜8cm、コートの上ならさらに増えます。ボトムに通すベルトの真ん中の穴で、ニットの上に巻くと、いちばん端の穴でも届かないことがあります。

確かめ方は同じです。その服を着て、巻きたい高さで一周測り、ベルトの厚み分の2cm前後を足します。その数字が真ん中の穴に来るものが、その服に巻く長さです。

服の上に巻くベルトは、ベルト通しがないので、剣先の余りを留める場所がありません。余りが長いと垂れ下がり、短いとバックルのすぐ脇で終わってしまいます。服の上に巻く日のために選ぶなら、剣先の余りは10cm前後と短めのほうが、垂れずに収まります。余りを留める小さな輪が付いているものなら、その輪の位置も確かめてください。

ニットやコートの上に巻くときの太さや色の選び方は、ベルトの選び方|ニットとコートの上に巻く日に詳しく書いています。

どちらとも取れるとき:穴と穴の間にいる

ここがいちばん迷うところです。真ん中の穴ではゆるい、ひとつ奥ではきつい。ちょうど穴と穴の間にいる、というときです。

まず、ゆるいほうを試す

ゆるい側の穴で留めて、ボトムがずり下がらないかを確かめます。ベルト通しの位置でボトムが止まっているなら、それで構いません。ベルトはボトムを支えるためのものなので、ずり下がらなければ役目は果たしています。座ったときに楽なのもゆるいほうです。

ずり下がるなら、きついほうで座ってみる

ゆるいほうでずり下がるなら、きつい側の穴で留めて、椅子に5分座ってみてください。座ったときにお腹に食い込む感じがなければ、きついほうで使えます。食い込むなら、その穴は使えません。

どちらも合わないなら、穴を1つ足す

ゆるいほうはずり下がり、きついほうは座ると苦しい。このときは、間に穴を1つ足します。間隔が半分になるので、ちょうどいい位置が見つかります。修理を受けている店に頼むと、既存の穴と同じ線の上に、きれいに開けてもらえます。

日によってどちらにもなる

食事のあとはきつい側がつらい、朝はゆるい側でずり下がる。こうした揺れがあるなら、穴を足すよりも、ボトムの側を見直します。ボトムのウエストが自分の胴まわりと合っていれば、ベルトは見た目のためのものになり、きつく締める必要がなくなります。その場合は、ゆるい側の穴で留めて、見た目だけを整えます。

迷ったときの基準は、「座って苦しくない、立ってずり下がらない」の2つです。この2つを両立できる穴が、あなたの穴です。

長すぎるベルトの直し方:穴を足す・切る・バックルで詰める

手持ちのベルトが長すぎて、いちばん奥の穴でもゆるい。そのときの直し方は3つあります。

穴を足す

奥の穴からさらに奥に、同じ間隔で穴を1つ足します。ただ、穴を足すと剣先の余りがその分長くなります。穴1つで2.5cm前後です。余りがもともと長めなら、穴を足すと2本目のベルト通しを越えてしまいます。足すのは1つまでにしておきます。

根元側を切る

バックルがねじや金具で留まっているベルトなら、バックルを外して根元側の革を切り、付け直すことで短くできます。剣先側を切ると、先端の形が崩れるので、切るのは必ず根元側です。切る長さは、いま留めている穴から、留めたい穴までの距離です。いちばん奥の穴で留めていて真ん中で留めたいなら、2つ分、5cm前後短くします。

バックルで詰める

穴のないバックル、たとえば板で挟んで留めるものなら、留める位置を自由に動かせます。この場合は、剣先の余りが2本目のベルト通しを越えない位置まで、根元側を詰めます。

バックルが縫い付けてあるものは、自分で外せません。靴や鞄の修理を受けている店に頼むと、切って縫い直してもらえます。どの方法でも、直す前に「どの穴で留めたいか」を先に決めて、そこから長さを測ってください。

穴のないベルト(リング・メッシュ・ゴム)の長さの見方

穴のないベルトは、長さの見方が少し違います。

リングのベルト

2つの輪に通して留めるものは、どの位置でも留められます。長さを選ぶときは、留めたあとの余りで見ます。余りが長すぎると垂れ下がり、短すぎると輪を通したあとすぐに終わって、締め直しがききません。余りが15〜20cmになる長さが、垂らしても通しても扱いやすい目安です。

編み込みのベルト

革や紐を編んだものは、編み目のどこにでも留め具の棒を通せます。真ん中の穴という考え方がないので、剣先の余りだけで選びます。穴のあるベルトと同じく、1本目のベルト通しを越えて2本目の手前、です。

ゴムのベルト

伸びる素材のものは、伸ばさない状態の長さが、ベルト通しの上を一周した長さより少し短いものを選びます。伸ばしたときに、ほどよく締まるくらいです。伸ばさない状態で同じ長さだと、着ているうちにゆるみ、ずり下がる原因になります。

どのベルトでも、余りが2本目のベルト通しを越えないこと。これだけは共通の基準です。

幅と長さは別に決める

ベルトを選ぶとき、幅と長さを一緒に決めようとすると迷います。この2つは、別々に決めるほうがうまくいきます。

幅は、ボトムのベルト通しの内側の幅で決まります。ベルト通しの内幅より細すぎると中で泳ぎ、太すぎると通りません。長さは、この記事で書いてきたように、胴まわりと穴の位置で決まります。

順番としては、先に幅を決めて候補を絞り、その中から長さで選びます。幅が合わないと、そもそもベルト通しに入らないので、長さを比べる意味がありません。幅の決め方はベルトの幅|ベルト通しの内幅との差で選ぶにあります。

幅と長さを別にしておくと、手持ちのベルトを見直すときにも役に立ちます。幅は合っているのに長さが合わないなら、根元を切って詰めれば使えるようになります。長さは合っているのに幅が合わないなら、そのベルトは通せるボトムが限られるので、ワンピースの上や服の上に巻く用に回します。どちらも合わないものだけを手放せばいい。2つを分けて見るだけで、手放す判断がずいぶん楽になります。

売り場でも同じです。気に入った色のベルトがあったら、まず幅がよく履くボトムのベルト通しに入るかを見て、次に真ん中の穴が自分の長さに来るかを見る。この2段で確かめれば、家に帰ってから通らない、留まらない、ということが起きません。

幅と長さが決まれば、残るのは色と素材です。ここは好みで選んで構いません。ただ、秋冬の厚手のボトムには、革の厚いものが釣り合います。薄い革のベルトを厚手のウールのボトムに通すと、ベルトだけが軽く見えるからです。

ボトムを替えると長さが変わる:生地の厚さとウエストの作り

同じ高さで巻いているのに、ボトムによって留まる穴が変わることがあります。これは、ボトムそのものの作りの違いです。

1つは、生地の厚さです。厚手のデニムやウールのボトムは、ウエストまわりの生地が重なっている部分が厚く、その上を回るベルトは外側を通ります。薄手のチノやとろみのある生地のボトムに比べると、同じ高さでも1〜2cm長さが要ります。秋冬にボトムを厚手に替えた日に、いつもの穴がきつく感じるのはこのためです。

2つ目は、ウエストの作りです。前にボタンとファスナーが重なっている部分、後ろにベルト通しが縫い付けてある部分は、生地が何枚も重なっています。ベルト通しそのものの厚さもあります。ベルト通しが5本あるボトムと7本あるボトムでは、ベルトが乗り上げる回数が違い、わずかに長さが変わります。

3つ目は、ウエストの位置の取り方です。同じ「ハイウエスト」でも、ボトムによってベルト通しの高さは数cm違います。高い位置ほど胴まわりは細くなるので、留まる穴も奥に動きます。

だから、自分の長さを測るときは、いちばんよく履くボトムで測るのが基本です。そのうえで、厚手のボトムを履く日はひとつ手前の穴、薄手の日はひとつ奥の穴、と覚えておけば、真ん中の穴を中心に前後で対応できます。秋冬に厚手のボトムが中心になるなら、厚手のほうで測って選んでおくと、冬の間ずっと真ん中で留まります。

買う前に売り場で確かめる3つのこと

長さを数字で出しておいても、売り場では見落としやすいところがあります。買う前に、次の3つを確かめてください。

1. 穴の数と間隔

穴が5つとは限りません。3つしかないもの、7つあるものもあります。間隔も、2.5cm前後が多いものの、3cm近いものや2cmのものもあります。穴が少なく間隔が広いと、真ん中で留まっても前後に動ける幅が狭くなります。前後に少なくとも2つずつ、合わせて5cm以上動ける作りかを見てください。

2. 剣先から最後の穴までの長さ

穴の位置が自分の長さに合っていても、剣先が長く伸びているものがあります。剣先から最後の穴までを測って、そこに穴2つ分を足した長さが、真ん中で留めたときの余りです。これが10〜15cmなら、1本目のベルト通しを越えて2本目の手前に収まります。20cmを超えるなら、余りが長くなりすぎます。

3. 実際にボトムに通して留める

いちばん確かなのは、履いているボトムに通して留めてみることです。売り場で試せるなら、ふだんよく履くボトムで行ってください。鏡の前で、真ん中の穴で留まるか、剣先がどこで止まるかを見ます。正面だけでなく、横からも見て、剣先が浮いていないかを確かめます。

試せない買い方のときは、さきほどの「自分の長さ」と、表示の測り方を照らし合わせて選びます。届いたら、まずよく履くボトムで留めてみて、真ん中で留まらなければ、使う前に交換できるかを確かめておくと安心です。

細いベルトと太いベルトで、余りの見え方が違う

同じ長さの余りでも、ベルトの幅によって見え方が変わります。

細いベルトは、余りが長くても目立ちにくい一方で、剣先が浮きやすいところがあります。細い剣先は軽いので、1本目のベルト通しに届いていないと、歩くたびにすぐ跳ねます。細いベルトは、余りを少し長めにとって、確実に1本目のベルト通しを越えるようにします。

太いベルトは逆です。剣先がしっかりしているので浮きにくい代わりに、余りが長いと重く見えます。太いベルトの余りが2本目のベルト通しを越えると、腰の横に太い線が回り込み、正面から見た腰まわりが広く見えます。太いベルトは、余りを短めに、1本目のベルト通しを越えてすぐに止まるくらいが整います。

つまり、細いベルトは長めの余り、太いベルトは短めの余り。同じ「1本目を越えて2本目の手前」の範囲の中で、幅に合わせて前寄りか後ろ寄りかを選びます。

色でも少し変わります。ボトムと同じ系統の色のベルトは、余りが少し長くても溶け込みます。ボトムと色の差が大きいベルトは、余りの長さがそのまま目に入るので、短めにしておくほうが落ち着きます。

1本で済ませるか、2本に分けるか

最後に、ベルトを何本持つかを、長さの側から決めます。

まず、よく履くボトムを3本並べて、それぞれベルト通しの上を一周測ってください。3本の数字の差が5cm以内なら、1本で済みます。真ん中の穴がその3本の中間に来るものを選べば、前後の穴で全部に対応できます。

差が5cmを超えるなら、2本に分けるかを考えます。ハイウエストの側に1本、腰ばきの側に1本。それぞれの真ん中の穴が、それぞれのボトムに来るように選びます。こうすると、どのボトムでも真ん中の穴で留まり、剣先の余りもそろいます。

秋冬にニットやコートの上に巻く日が多いなら、もう1本、そのための長さのものを足します。この1本は、ボトムに通すものとは用途が違うので、色や幅も別に考えて構いません。

2本に分けるときは、2本の役割がはっきり分かれるように選びます。よく履くボトムに通す1本は、毎日のように使うので、厚みのある革で、穴の間隔が均等なもの。もう1本は、ハイウエストのボトムやワンピースに合わせる、細めで軽いもの。役割が分かれていると、朝にどちらを取るかで迷いません。

反対に、手持ちのベルトが3本以上あって、どれもいちばん端の穴で留まっているなら、本数が多すぎるのではなく、長さが合っていないのです。全部を一度、よく履くボトムに通して、どの穴で留まるかを確かめてください。真ん中で留まるものだけを残し、端でしか留まらないものは、根元を切って詰めるか、別のボトム用に回すかを決めます。それだけで、使わないベルトがずいぶん減ります。

本数を先に決めるのではなく、真ん中の穴で留まらない場面がいくつあるかを数える。その数が、あなたに要るベルトの本数です。手持ちの1本が、いまどの穴で留まっているか。まずはそこから確かめてみてください。

よくある問い

Q. ベルトのサイズ表示はどこからどこまでの長さですか
多くの革のベルトは、バックルの根元、つまり留め具の棒が付いている折り返しのところから、真ん中の穴までの長さを表示しています。端から端までの全長ではありません。ただ、全長で表示しているものや、いちばん近い穴までを表示しているものもあるので、買う前に売り場で確かめるか、説明の図を見てください。自分の長さを出すときも同じで、いま使っているベルトのバックルの根元から、ふだん留めている穴までを測ります。この数字と表示の長さを比べれば、真ん中の穴で留まるかどうかが分かります。
Q. ベルトの穴が足りないとき、自分で穴を開けても大丈夫ですか
革用の穴あけ道具があれば開けられますが、穴の間隔と位置をそろえるのが意外に難しいところです。間隔がずれると、留めたときにそこだけ目立ちます。既存の穴と同じ間隔、多くは2.5cm前後で、同じ線の上に開けてください。不安なら、靴や鞄の修理を受けている店に頼むと、きれいに開けてもらえます。ただ、穴を足すのは1つまでにしておくのがおすすめです。2つ以上足すと、留めた先の余りが長くなりすぎて、剣先がベルト通しの外に大きく出てしまいます。それなら、長さを詰めるほうが見た目は整います。
Q. ベルトは何本あればいいですか
長さの側から考えると、まずはよく履くボトムに合わせた1本です。ハイウエストのボトムと腰ばきのボトムの両方をよく履くなら、胴まわりの差が穴2つ分を超えるかを確かめてください。超えるなら、1本では片方が端の穴になるので、長さの違う2本に分けたほうが整います。秋冬にニットやコートの上から巻く日が多いなら、そのためのもう1本が要ることもあります。数を先に決めるのではなく、真ん中の穴で留まらない場面がいくつあるかを数えると、必要な本数が出てきます。
Q. 長すぎるベルトはどうやって短くしますか
まずバックルの裏を見てください。ねじで留まっているもの、金具で挟んでいるものは、バックルを外して革の根元側を切り、付け直すことで短くできます。剣先側を切ると先の形が崩れるので、短くするのは根元側です。バックルが縫い付けてあるものは自分では外せないので、修理を受けている店に頼みます。切る長さは、いま留めている穴から真ん中の穴までの距離です。穴が2つ分ずれているなら、5cm前後短くすれば真ん中で留まるようになります。切る前に、どの穴で留めたいかを必ず決めてから測ってください。

— メグラシ編集部

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