ハイウエストで太って見える|秋冬はトップスの厚みと裾の始末で直す

**夏は平気だったハイウエストが秋冬に太って見えるなら、原因はボトムスではなく、ウエストに入れたトップスの裾の厚みです。**裾を入れた状態で、ウエストの位置の布を指でつまんでください。厚みが1cmを超えているなら、全部入れるのをやめて、前だけ入れるか、入れずに着丈で合わせると直ります。
ハイウエストのボトムスは、ウエストの位置を高く見せて、脚を長く見せるための形です。その効果は、ウエストの位置にくっきりした細い線が1本だけあるときにいちばん強く出ます。秋冬のニットやスウェットを入れると、その位置に布が何枚も重なって段ができます。段は太い横の線として読まれ、上半身と下半身を横に切ってしまいます。これが、秋冬のハイウエストが太って見える仕組みです。
この記事では、ウエストの高さ、インした裾の厚み、ウエストからアンダーバストまでの空き、腰で布が離れる距離の4つを測って、秋冬のトップスごとに直し方を決める方法をまとめました。ハイウエストそのものが体に合っているかを骨格の側から見たい人は、先にハイウエストが似合わない骨格|お腹が目立つ・肋骨に当たる理由と直し方を読んでください。この記事は、手持ちのハイウエストを秋冬にどう着るかに絞っています。
結論:太って見えるのは、ウエストに溜まる厚み
まず判定の全体を置いておきます。インした裾の厚みは、ウエストの位置で前の布を親指と人差し指でつまみ、指のあいだの隙間で見ます。
| インした裾の厚み | ウエストの見え方 | 入れ方 |
|---|---|---|
| 5mm以下 | 細い線が1本 | 全部入れて構わない |
| 5mm〜1cm | 線が少し太くなる | 全部入れるなら引き出しを2cm以内に |
| 1cm超 | 段になって横に切れる | 前だけ入れるか、入れずに着丈で合わせる |
この表は判定の軸を示すためのものです。実際には、ウエストの高さとアンダーバストまでの空き、腰まわりで布が離れる距離が、この答えを少しずつ動かします。順に見ていきます。
夏のTシャツや薄いブラウスは、つまんでも厚みが2〜3mmしかありません。入れてもウエストの線は細いままなので、ハイウエストの効果がそのまま出ます。秋冬のニットは、中厚でも1枚で3〜5mm、裾を入れてウエストの内側で重なると、倍の厚みになります。同じパンツなのに秋になって急に太って見えるのは、このためです。
測るのは4つ。鏡とメジャーで3分
用意するのは、布のメジャーと全身が映る鏡です。測るときは、秋冬にいちばんよく着るトップスと、手持ちのハイウエストのボトムスを着た状態にしてください。
1つ目は「ウエストの高さ」です。へその位置から、ボトムスのウエストの上端までを測ります。ハイウエストと呼ばれる形は、たいていへそより2〜6cm上に上端が来ます。
2つ目は「インした裾の厚み」です。トップスの裾をボトムスに入れて、ウエストの位置で前の布を指でつまみます。指のあいだの隙間を、メジャーの目盛りに当てて読みます。
3つ目は「アンダーバストまでの空き」です。ボトムスのウエストの上端から、胸のふくらみの下の線までを、体の正面で縦に測ります。
4つ目は「腰で布が離れる距離」です。横を向いて鏡に映し、お腹のいちばん前に出た位置と、腰のいちばん後ろに出た位置で、ボトムスの布が体から何cm離れているかを見ます。メジャーを布と体のあいだに差し入れると読めます。
この4つの数字のうち、秋冬に日ごとに変わるのは2つ目だけです。1つ目、3つ目、4つ目はボトムスと体で決まるので、一度測れば同じボトムスでは変わりません。毎朝見るのは、インした裾の厚みだけで済みます。
1つ目|ウエストの上端は、へそから何cm上か
ハイウエストのボトムスのウエストの高さは、商品ごとにかなり違います。へそから2cm上で止まるものもあれば、6cm以上上まで届くものもあります。高いほど脚は長く見えますが、そのぶん上半身が短くなり、トップスの裾を入れる位置も上がります。
秋冬に問題になりやすいのは、へそから5cm以上上に上端が来る形です。この高さだと、ウエストの上端が肋骨のいちばん下の縁に近づきます。肋骨の下の縁は体の中でも幅のある位置なので、そこに厚みのある段ができると、胴の横幅がいちばん広い場所に太い線を引くことになります。
へそから2〜4cm上の形なら、上端は肋骨より下の、胴が少しくびれた位置に来ます。厚みが多少溜まっても、くびれた位置なので横幅は目立ちにくくなります。秋冬にニットを入れて着る前提なら、この高さのものが扱いやすい1本です。
手持ちのボトムスが5cm以上の高さなら、買い替える必要はありません。インした裾の厚みを5mm以下に抑えるか、入れずに着る日用にすれば、そのまま着られます。
高さを測るときは、立った状態と座った状態の両方で見てください。座ると、ボトムスのウエストは下腹に押されて、立っているときより1〜2cm上にずれます。立って4cmだった高さが、座ると6cmになり、肋骨の縁に当たることがあります。座る時間が長い人は、座った状態の高さで判定すると、日中に急に窮屈に感じる失敗が減ります。
ボトムスの素材でも、ウエストの高さの感じ方は変わります。伸びのある素材は、体に沿ってウエストの位置が下がりにくく、上端がくっきり残ります。伸びのない素材は、動くうちに少しずつ下がり、夕方には朝より1cmほど低い位置に落ち着きます。厚手のウールやコーデュロイのような秋冬らしい素材は伸びが少ないものが多いので、朝の時点で少し高めの位置に合わせておくと、日中にちょうどよい高さに落ち着きます。
2つ目|インした裾の厚みは、1cmが境目
インした裾の厚みは、トップスの布の厚みだけでなく、ボトムスの中で布がどう重なっているかでも変わります。同じニットでも、裾を下にまっすぐ入れたときと、横に寄せて入れたときで、厚みが倍ほど違うことがあります。
まっすぐ下に入れると、ボトムスの中で布が1枚分の厚みで縦に並びます。横に寄せて入れると、ウエストの位置で布がひだになって重なり、厚みが増えます。急いで入れると横に寄りがちなので、厚みを測るときは、いったん裾を出して、前を下へまっすぐ引きながら入れ直してください。
入れ直しても1cmを超えるなら、そのトップスは全部入れると段になります。この場合は、前だけ入れる着方に切り替えるか、入れずに着丈で合わせる着方を選びます。どちらにするかは、次の章で見るアンダーバストまでの空きで決めます。
厚みが5mmから1cmのあいだなら、全部入れても構いません。ただし、入れたあとにウエストの上に引き出す布の量を2cm以内にしてください。引き出した布は、ウエストの上に丸いふくらみを作ります。厚手の布ほどふくらみが大きくなり、ウエストの位置に横の面が増えます。
インするときに裾がすぐ抜けてしまう人は、裾をボトムスの中にどれだけ入れるかも見てください。入れる長さが足りないと、動くたびに抜けて、そのたびに入れ直すうちに横に寄って厚くなります。入れる長さの目安はズボンにインしても抜けない長さで詳しく扱っています。
3つ目|ウエストからアンダーバストまで、5cmあるか
ウエストの上端からアンダーバストまでの空きは、上半身の短さを決める数字です。ハイウエストは、この空きを短くすることで脚を長く見せる形ですが、短くなりすぎると、上半身が詰まって胸とお腹がひとつの面に見えます。
目安は5cmです。空きが5cm以上あれば、ウエストの位置とアンダーバストのあいだに、くびれの面が1段ぶん見えます。この面があると、胸とウエストが別の高さとして読まれ、胴が縦に区切られます。5cm未満になると、くびれの面が見えなくなり、胸の下からウエストまでが1つの塊に見えます。
秋冬は、この空きがさらに短く見えます。厚手のトップスは胸のふくらみの下で布が体から離れて、アンダーバストの線を下にずらすからです。夏に6cmあった空きが、厚手のニットを着ると4cmほどに見える、ということがよくあります。
空きが5cm未満の人は、全部入れる着方より、前だけ入れる着方か、入れない着方のほうが合います。全部入れると、ウエストの位置にはっきりした線が出て、そのすぐ上に胸のふくらみが来るので、詰まった印象が強まります。前だけ入れると、横と後ろの布が腰に落ちて、ウエストの線がぼやけ、詰まりがやわらぎます。
胸に厚みがある人は、この空きの問題が出やすい傾向があります。胸の前の布の重なりについては、胸があると太って見える重ね着も参考になります。
4つ目|腰で布が離れる距離は、3cmまで
正面から見ると問題ないのに、横から見ると太って見える、という人は、腰まわりで布が体から離れる距離を測ってください。お腹の前と腰の後ろの2か所です。
ハイウエストのボトムスには、腰まわりにタックが入ったものが多くあります。タックは腰に布のゆとりを作り、そのゆとりが前後に張り出します。ここにインしたトップスの厚みが加わると、布が体から離れる距離がさらに大きくなります。
目安は3cmです。前後どちらかで3cmを超えて布が離れていると、横から見たときに胴の厚みがそのまま大きく見えます。3cm以内なら、布は体に沿って見えるので、横からの印象は落ち着きます。
前で離れている人は、インしたトップスの厚みがお腹の前に溜まっています。前だけ入れる着方をやめて、横だけ入れる着方に変えると、お腹の前の厚みがなくなります。後ろで離れている人は、腰の反りに沿って布が浮いている状態です。反り腰の人がニットを合わせるときの考え方は反り腰でお腹が出て見えるニット|裾リブの締めと前後の丈の差で選ぶにまとめています。
タックのない形のハイウエストなら、腰まわりのゆとりが少ないので、3cmを超えにくくなります。手持ちにタックのある形とない形の両方があるなら、秋冬の厚いトップスを合わせる日はタックのない形を選んでください。
秋冬のトップス別|どこまで入れるか
ここまでの4つの数字を、秋冬によく着るトップスに当てはめます。まずトップスの種類ごとの、おおよその厚みと入れ方の軸を置いておきます。
| トップス | インした裾の厚みの目安 | 基本の入れ方 |
|---|---|---|
| 薄手のハイゲージニット | 4〜6mm | 全部入れる |
| 中厚のニット・スウェット | 8mm〜1.2cm | 前だけ入れる |
| 厚手のローゲージニット | 1.5cm以上 | 入れずに着丈で合わせる |
| 起毛のシャツ | 6〜8mm | 全部入れて引き出しを少なく |
薄手のハイゲージニットは、ほとんどの人が全部入れて構いません。厚みが5mm前後なので、ウエストの線は細いままです。アンダーバストまでの空きが5cm未満の人だけは、前だけ入れる着方にすると詰まりがやわらぎます。
中厚のニットやスウェットは、全部入れると1cmを超えることが多いので、基本は前だけ入れます。スウェットは裾にリブがあり、リブが入るとさらに厚みが増えます。リブを折り上げてから入れると、厚みが3mmほど減ります。
厚手のローゲージは、入れずに着るのが基本です。入れると、どう工夫しても1.5cm以上の段ができます。入れない場合の着丈の決め方は、このあとの章で扱います。
起毛のシャツは、布自体は薄くても、表面の毛足がふくらんで厚みが出ます。全部入れて構いませんが、ウエストの上に引き出す布は1cm程度にとどめてください。引き出しを多くすると、毛足がふくらんで丸い面になります。
この表にない秋冬のトップスも、考え方は同じです。タートルネックのニットは、首元に布の量が多いぶん、身頃は中厚のことが多く、前だけ入れる着方が合います。カーディガンを羽織りとしてではなくトップスとして前を閉めて着る日は、ボタンの並ぶ前立ての部分が厚くなるので、前を入れると前立てだけが段になります。カーディガンは横だけ入れるか、入れずに着丈で合わせてください。
重ね着をする日は、いちばん内側のものだけを入れ、外側のものは入れない、と決めておくと迷いません。内側の薄い肌着やカットソーを入れて、その上のニットは入れずに着丈で合わせます。ウエストの位置に溜まる厚みは内側の1枚ぶんだけになり、外側のニットの裾がウエストの上端から5〜8cm下で止まれば、ハイウエストの効果も残ります。
トップスの厚みは、売り場では裾をつまむと確かめられます。裾の1枚ぶんをつまんで3mm以下なら全部入れる側、5mmを超えるなら前だけ入れる側、と見当をつけてから試着すると、試着室での判断が速くなります。
前だけ入れるときは、幅を前身頃の3分の1に
前だけ入れる着方は、秋冬のハイウエストでいちばん使う方法です。ただ、入れる幅を決めずに入れると、毎回見え方が変わります。
目安は、前身頃の幅の3分の1です。体の中心から左右に均等に、前身頃の幅の3分の1だけを入れます。これより広く入れると、横まで入って全部入れたときとほとんど同じ段ができます。狭く入れると、ウエストの位置が見えず、ハイウエストの効果が出ません。
入れる場所は、体の中心か、少し片側に寄せるかで印象が変わります。中心に入れると、左右対称の縦の線が1本でき、落ち着いた印象になります。片側に寄せると、斜めの線ができて、腰まわりの横幅が目立ちにくくなります。腰まわりの幅が気になる人は、片側に寄せてください。
入れたあとは、ウエストの上に引き出す布を2cm以内にします。前だけ入れると、入れていない横と後ろの布が腰に落ちます。この落ちた布の長さが、ウエストの上端から5〜8cm下で止まっていると、腰まわりに面ができすぎず、脚の長さも保たれます。8cmより長いと、腰を布で覆いすぎて、ハイウエストの効果が消えます。
入れないなら、着丈はウエストの上端から5〜8cm下
厚手のローゲージや、アンダーバストまでの空きが短い人は、入れずに着る日が増えます。入れない着方でハイウエストの効果を残すには、トップスの着丈が決め手になります。
目安は、ボトムスのウエストの上端から5〜8cm下で裾が止まる着丈です。この長さなら、ウエストの位置は隠れますが、裾が腰骨の上で止まるので、脚の始まりの位置はそれほど下がりません。脚の長さはハイウエストの位置ではなく、トップスの裾の位置から読まれるので、裾が高いほど脚は長く見えます。
着丈が長くて腰骨より下まで届く場合は、裾の始末で調整します。裾にリブがあるニットなら、リブをウエストの上端あたりまで折り上げるか、内側に折り込みます。折り込むと裾の線が上がり、腰まわりに布が溜まりません。
裾のリブが締まっているニットは、入れずに着ると、裾が腰まわりで内側にすぼまり、リブの上に布のふくらみができます。ふくらみはウエストの位置より下にできるので、腰まわりに丸い面が増えます。締まったリブの1枚を入れずに着る日は、リブを内側に折り込んで、裾をまっすぐに落としてください。リブの締めがゆるいものなら、そのまま下ろしても裾はまっすぐに落ちます。
入れずに着る日の靴は、ボトムスの裾との関係で選びます。ハイウエストのワイドパンツを入れずに着ると、腰から下の面が長く見えるので、靴は甲が見えるものか、ボトムスと同じ色のものにすると、裾から足先までが縦につながります。
着丈が短すぎてウエストの上端より上で止まる場合は、ウエストの上端と裾のあいだに、ボトムスの布が少しだけ見えます。この見え方は、ボトムスとトップスの色が近ければ縦につながって見えますが、色が離れていると細い帯が横に入ります。帯は、厚みの段と同じように横の線として読まれます。短い丈を合わせる日は、上下の色を近づけてください。
ベルトは、段の上に線を足さない
ハイウエストのボトムスにはベルトを通すループがついているものが多く、ベルトでウエストを示すと細く見える、と言われます。それは、ウエストの位置に段ができていない日に限った話です。
インした裾の厚みが1cmを超える日にベルトを締めると、段の上にさらにベルトの横の線が加わります。段とベルトの2本の横の線が重なって、ウエストの位置がいちばん目立つ場所になってしまいます。厚みが1cmを超える日は、ベルトを外すか、ボトムスと同じ色で幅3cm以下の細いものにしてください。
厚みが5mm以下の日なら、ベルトはウエストの位置を示す線として働きます。幅は3cm前後、色はトップスかボトムスのどちらかに近づけると、線が1本で済みます。どちらとも違う色のベルトは、トップスとボトムスのあいだにもう1本、別の横の帯を作るので、横に切れる印象が強まります。
どちらとも取れるとき①|厚みがちょうど1cm前後
インした裾の厚みを測ると、ちょうど1cm前後で、全部入れるか前だけ入れるか迷う日があります。この場合は、その日の予定で決めてください。
座る時間が長い日は、前だけ入れる側にします。座ると、ボトムスのウエストが下腹に押されて、インした布が上に押し上げられます。押し上げられた布はウエストの上でふくらみ、厚みが1.5倍ほどに見えます。立って過ごす日なら、全部入れても1cmのまま保たれます。
上にコートを重ねる日は、全部入れる側にしても構いません。コートで腰まわりが覆われるので、ウエストの段は外からほとんど見えません。コートを脱ぐ時間が長い日、たとえば室内での会議や食事の日は、前だけ入れる側にします。
それでも決められないときは、前だけ入れてください。前だけ入れる着方は、全部入れるより厚みの段が出にくく、入れないより脚が長く見えます。迷う日に選んで大きく外れることのない、真ん中の着方です。
もうひとつの決め方は、横を向いて鏡を見ることです。全部入れた状態で横を向き、ウエストの位置の前で布が体からどれだけ出ているかを見ます。正面では1cmだった厚みが、横から見ると2cm近く前に出ていることがあります。前に出ている量が2cmを超えるなら、全部入れるのはやめて、前だけ入れる側にしてください。
どちらとも取れるとき②|ウエストは高いが、空きも5cmある
ウエストの上端がへそから5cm以上上にあって、それでもアンダーバストまでの空きが5cm以上ある人がいます。胴が縦に長めの人に多い組み合わせです。
この場合は、ハイウエストの高さを活かしたほうが似合います。空きが十分あるので、ウエストの位置に細い線を1本引けば、くびれの面がはっきり見えます。全部入れる着方が向いていますが、厚みは5mm以下に抑えてください。高い位置は肋骨に近いので、厚みが出ると胴の幅がいちばん広い場所に段ができます。
厚手のトップスを着たい日は、入れずに着丈で合わせる着方に切り替えます。この組み合わせの人は、トップスの着丈を少し長めにしても腰まわりが重く見えにくいので、ウエストの上端から8cm下まで届く着丈でも構いません。
ハイウエストの高さを活かすか、着丈で合わせるかを日によって切り替えられるのが、この組み合わせの人の強みです。厚みの数字だけで切り替えると、迷わずに済みます。
反対に、ウエストの上端がへそから2〜4cm上と低めなのに、アンダーバストまでの空きが5cm未満という人もいます。胴が縦に短めの人に多い組み合わせです。この場合は、ハイウエストの高さが体に対して相対的に高くなっているので、全部入れる着方では詰まりが出ます。前だけ入れる着方を基本にして、入れる幅を前身頃の4分の1ほどに細くすると、ウエストの位置は示しつつ、胸の下の詰まりがやわらぎます。
どちらの組み合わせでも、判断に使う数字は同じ4つです。組み合わせによって優先する数字が変わるだけなので、自分がどちらに近いかを一度確かめておけば、トップスを替えても入れ方で迷う時間は短くなります。
どちらとも取れるとき③|正面は細く、横からは太い
正面から見ると問題ないのに、横から見たり写真で斜めに写ったりすると太って見える、という相談はとても多くあります。これは、正面の判定と横の判定が別の数字で決まっているからです。
正面の判定は、インした裾の厚みとウエストの位置で決まります。横の判定は、腰で布が離れる距離で決まります。厚みが5mm以下でも、タックのあるボトムスで前後に3cm以上布が離れていれば、横からは胴が厚く見えます。
直し方は、インする場所を前から横に移すことです。前だけ入れると、お腹の前に入れた布の厚みが前に出ます。横だけ入れると、前の布は下にまっすぐ落ちて、お腹の前で体に沿います。横から見たときの前の出っ張りが2cmほど減ります。
それでも横から太く見えるなら、ボトムスのタックが原因です。秋冬の厚いトップスと合わせる日は、タックのない形のボトムスを選んでください。タックのある形は、薄手のトップスを合わせる日に回すと、手持ちを無駄にせずに済みます。
写真で太って見える場合は、撮られる角度も関係しています。少し斜めから写ると、正面の細さと横の厚みの両方が1枚に入ります。写真に残る日は、横の判定を優先して、インする場所を横にしておくと安心です。
コートを重ねる日は、裾の位置をそろえる
秋冬はトップスの上にコートやジャケットを重ねる日が多くなります。ハイウエストのボトムスにコートを重ねるときは、コートの裾とトップスの裾の位置関係を見てください。
コートを開けて着る日は、コートの前の開きから、ウエストの位置が縦に細く見えます。この細い縦の帯の中で、インした裾の段が見えると、帯の中に横の線が入ります。開けて着る日は、トップスを全部入れて厚みを5mm以下に抑えるか、入れずに着丈で合わせるかのどちらかにしてください。前だけ入れる着方は、開きの中で斜めの線が見えて、帯がにぎやかになります。
コートを閉めて着る日は、ウエストの段は外から見えません。このときに見るのは、コートの裾の位置です。短い丈のコートの裾が、ウエストの上端と同じ高さにあると、コートの裾が横の線になります。コートの裾は、ウエストの上端から10cm以上離れた位置で止まるものを選ぶと、横の線が重なりません。
着込む日に何を優先するかは、太って見えない服|秋冬は座る・写る・着込む予定で見る場所を変えるにまとめています。
手持ちのハイウエストを、秋冬用に並べ直す
最後に、手持ちのハイウエストのボトムスとトップスを、秋冬に向けて並べ直す手順です。
まずボトムスを1本ずつはいて、へそからウエストの上端までの高さと、腰で布が離れる距離を測ります。高さが2〜4cmで、布の離れが3cm以内のものは、秋冬の厚いトップスと合わせる日の1本にします。高さが5cm以上か、布の離れが3cmを超えるものは、薄手のトップスと合わせる日の1本にします。
次にトップスを1枚ずつ、秋冬用の1本に入れて、インした裾の厚みを測ります。5mm以下のものは全部入れる、5mm〜1cmのものは全部入れて引き出しを少なく、1cmを超えるものは前だけ入れるか入れない、と分けておきます。
この並べ直しをしておくと、朝に「このニットはどう着るんだったか」と迷う時間がなくなります。迷う時間が長いほど、入れたり出したりを繰り返して、裾が横に寄って厚くなります。決めておくことは、そのまま太って見えにくくすることにつながります。
並べ直してみると、秋冬に太って見えていたのは特定のボトムスと特定のトップスの組み合わせだけだった、ということがよくあります。ボトムスを買い替える前に、組み合わせを入れ替えてみてください。
新しくハイウエストのボトムスを買うなら、試着のときに、秋冬にいちばんよく着るニットを着て行ってください。夏物の薄いトップスで試着すると、ウエストの線は細く見えるので、どの1本も似合って見えます。手持ちのニットを入れて、厚みが1cmを超えないか、横から見て腰で布が3cm以上離れないかを確かめると、買ったあとに秋冬だけ着られない1本を増やさずに済みます。
試着のときにもうひとつ確かめたいのは、ウエストの内側の作りです。ウエストの裏に厚い芯や折り返しの布が入っているものは、外から見るより内側で厚みがあり、トップスを入れたときの段がさらに大きくなります。手を入れてウエストの内側の布をつまみ、外側の布と同じくらいの薄さなら、秋冬のトップスを入れても段が出にくい1本です。
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よくある問い
- Q. 夏は似合っていたハイウエストが、秋になって急に太って見えます
- 体型が変わったのではなく、上に着るものが厚くなったのが原因であることがほとんどです。ニットやスウェットの裾をウエストに入れると、ウエストの位置に布が溜まり、そこに横の段ができます。インした裾の厚みが1cmを超えるなら、前だけ入れるか、入れずに着丈で合わせてください。
- Q. ニットはインしないほうがいいですか
- 薄手のハイゲージなら全部入れても構いません。中厚なら前だけ入れ、厚手のローゲージは入れずに、着丈がウエストの上端から5〜8cm下で止まるものを選ぶと、腰まわりに厚みが溜まりません。
- Q. ハイウエストのパンツはベルトをしたほうが細く見えますか
- ウエストの位置に段ができていないなら、ベルトでウエストを示すと縦の比率がはっきりします。ただし厚手のトップスをインした日は、ベルトが段の上にさらに横の線を足してしまいます。インした裾の厚みが1cmを超える日は、ベルトを外すか、ボトムスと同じ色の細いものにしてください。
- Q. 正面から見ると大丈夫なのに、横から見ると太って見えます
- 横から見て太く見えるのは、お腹の前と腰の後ろで布が体から離れる距離が大きいからです。前後どちらかで布が3cm以上離れているなら、インする場所を前から横に移すか、腰まわりにタックのない形のボトムスに替えると落ち着きます。
— メグラシ編集部





