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長靴のコーデは、はねが届く地上40cmで決まる|その高さに布を残さない

メグラシ編集部//読了 12分
雨あがりの舗道で、長靴の筒と裾の高さを横から確かめている場面

雨の日の長靴が野暮ったく見えるのは、靴の形ではありません。裾が、はねの届く高さで終わっているだけです。 地面から40cmより上で裾を終わらせる。それだけで、足元が雨の日の形になります。

見るのは、はねが届く高さと、裾の終わり

雨の日の足元には、他の日にはない条件が一つ加わります。濡れる高さが決まっているという条件です。この高さを知っていれば、布の置き場所は自動的に決まります。

判定の軸は2つです。

裾の終わる高さ:筒の上端より上・筒に重なる・筒より下 筒の上端の位置:膝下すぐ・ふくらはぎの中ほど・足首の少し上

前者が濡れるかどうかを決め、後者が足元の区切りの位置を決めます。どちらも、立ったまま横から見れば確かめられます。

はねは、地面から30〜40cmまで上がる

歩くたびに、靴が水面を蹴ります。蹴った水は前へ跳ね、その多くが地面から30〜40cmの高さまで上がります。 走ればもっと上がり、車が通れば横からも来ます。

この高さは、多くの方のふくらはぎの中ほどにあたります。つまり、そこに布があれば濡れる、無ければ濡れない。判断はそれだけです。

長靴の筒は、たいていこの高さを覆うように作られています。筒が守っているのは、はねが届く範囲そのものだと考えると、丈の意味が分かりやすくなります。

高さの目安は、自分の体で覚えておくと使えます。立った状態で、手を下ろしたときの指先より少し下。 そのあたりが40cmの見当です。毎回測る必要はなく、一度確かめておけば、雨の予報を見た朝に頭の中で判断できます。

道の状態によっても変わります。舗装が平らで水がたまらない道なら、はねは低い位置で収まります。水たまりを避けられない道や、人通りが多くて足元が乱れる道では、上のほうまで届きます。同じ40cmでも、通る道で余裕の取り方を変えてください。

裾と筒の関係3段階

裾の終わり濡れ方見え方
筒の上端より上布は濡れない筒の口で線が一本。基準
筒に重なる重なった布の内側が濡れて乾かない線が二重になり、輪郭がぼやける
筒より下はねの範囲に布が残る濡れた面が足元に残る

避けたいのは真ん中の一段です。 重なった部分は外から水を受けたあと、内側にたまって乾きません。上げるか、入れるか。どちらかへ寄せてください。

筒の高さを測る

長靴を履いて、立ったまま横から見てください。筒の上端が、膝の下からどのくらい下にあるかを見ます。

膝下すぐまである一足は、はねの範囲を完全に覆います。ふくらはぎの中ほどで終わる一足は、範囲のちょうど上端あたりです。足首の少し上で終わる短い一足は、範囲の下半分しか覆いません。

短い一足を履く日は、裾の丈をより短くする必要があります。 筒が守ってくれない区間は、布を置かないか、濡れても乾く素材にするかのどちらかです。

裾を上げる三つの方法

いちばん簡単なのは、折ることです。折り幅は3〜5cm。二回折れば10cm近く上がります。 雨の日だけの一時的な形なので、折り目が残ることは気にしなくて構いません。

二つ目は、はじめから短い丈のものを選ぶことです。足首が見える丈のボトムスなら、どの長靴でも筒の上端より上で終わります。雨の日用として一本決めておくと、朝に迷いません。

三つ目は、丈の長いものを選ぶことです。膝下より下まである丈なら、はねの範囲に入りますが、はじく素材のものなら濡れても表面で水が落ちます。丈を中間で止めるのがいちばん扱いにくいので、短くするか長くするかで考えてください。

筒に入れるか、外に出すか

裾を筒に入れると、布は完全に守られます。入れるかどうかは、裾幅ではなく、その日の雨の強さで決めてください。

雨が強い日、水たまりの多い道を歩く日は、入れる形が確実です。小雨で、屋根のある道が続く日は、出したままでも布は濡れません。

入れたときに気をつけたいのは、筒の口に引かれる線です。この線が中途半端な高さにあると、そこで区切りが宙に浮きます。 膝の下に近づけるか、下のほうで終わらせるか。どちらかに寄せてください。

入れるときは、布を筒の内側でひとまとめにしないでください。筒の中で布がねじれると、そこに厚みができて、外から見たときに筒の形が変わります。 一度平らに整えてから入れると、筒の輪郭がそのまま残ります。手間は数秒です。

出す形を選ぶ日は、裾が靴の上に乗る位置を確かめてください。乗せる場合、布は筒の上を通るので、はねの範囲からは外れています。乗せた布の裾が筒の下端まで届いてしまう丈だと、範囲に戻ってしまいます。乗せるのは、筒の上半分までにとどめてください。

靴下は、筒の中で折り返す

筒に入れる形でも、上げる形でも、筒の中には靴下が入ります。筒の上端より高い丈の靴下を選ぶと、口のところで一度折り返せます。

折り返すと、筒の口に二本目の線ができます。線が二本並ぶと、そこが意図してつくられた区切りとして読まれます。一本だけのときの、宙に浮いた感じが消えます。

色は、靴と同じ濃さか、はっきり明るいかの二択です。同じ濃さなら足元が縦に伸び、明るければ筒の口に区切りができます。 どちらも成立するので、その日の全身で決めてください。

はねの範囲には、乾く素材だけを置く

短い長靴を履く日や、丈を上げきれない日は、はねの範囲に布が残ります。その場合は、濡れても表面で水が落ちる素材、あるいはすぐ乾く素材を選んでください。

目の詰まった生地は、水を吸っても表面にとどまります。目の粗い生地や起毛した生地は、水を吸って重くなり、乾くまで色が濃く残ります。同じ一日でも、素材によって夕方の見え方がまったく違います。

裾の内側も見ておいてください。折り返した内側に別の生地が付いていると、そこが水を含みます。折る形を選ぶ日は、内側の生地も確かめてください。

色の濃さでも、濡れたあとの見え方が変わります。濃い色は濡れてもほとんど変化しませんが、明るい色は濡れた部分だけがはっきり濃く残ります。 はねの範囲に布を置かざるを得ない日は、濃い色のボトムスを選んでおくと、夕方まで見え方が変わりません。

同じ理由で、雨の日は足元に近いほど濃い色を置く形が扱いやすくなります。上を明るく、下を濃く。これは見え方の話であると同時に、一日の終わりまで形が保たれるかどうかの話でもあります。

長靴は一枚の大きな面|濃さをどこかに返す

長靴の表面は平らで、光を返します。布より光を返すので、同じ色でも足元だけが目に入りやすくなります。 面としても大きいので、足元にひとつの塊ができます。

対処は、上に同じくらいの濃さの面をひとつ置くことです。かばん、巻きもの、羽織りのいずれか。濃さが近ければ、色が違っても呼応します。

もうひとつの方法は、靴下や裾の色を靴に近づけることです。足元のかたまりが縦に伸びるので、ひとつの塊としてまとまります。どちらか一つで足ります。

表面の光り方も見ておいてください。つるりとした表面の一足は、曇りの日でも空の明るさを映します。 表面につや消しの加工がされている一足や、細かい目のある一足は、光を散らすので静かに収まります。手持ちがつるりとした一足なら、上に返す面は、同じように光を返すものを選ぶと呼応します。かばんの表面、傘の面、羽織りの生地。どれか一つで足ります。

秋の雨の日は、覆いを減らさない

秋の雨は、気温が下がった状態で降ります。裾を上げると、そのぶん覆いが減ります。 上げた区間を厚手の靴下で埋めると、布を濡らさずに覆いを残せます。

靴下は筒の中に入るので、外からは見えません。厚手のものを選んでも、足元の見え方は変わりません。見た目の判断と、覆いの判断は別々にできるというのが、長靴の利点のひとつです。

上半身も同じ考え方です。雨の日は羽織りを一枚足すことが多くなりますが、その一枚が足元に返す濃さの面を兼ねられます。別々に用意する必要はありません。

どちらとも取れるとき|移動中は雨、着いたら人に会う

行き帰りは雨、着いた先では人と会う。この日は、着いてから形を戻せるようにしておきます。裾を筒に入れて移動し、着いたら出す。 これだけで、雨の日の形から普段の形へ戻ります。

出したときの丈が短めなら、そのままで整います。長い丈なら、折っておいた裾を下ろせば元に戻ります。移動中の形と、着いてからの形を分けて考えると、どちらも無理がありません。

どちらとも取れるとき|裾を上げると足首が冷える

裾を上げた区間が素肌のままだと、秋の雨では冷たく感じます。靴下の丈を、筒の上端より高いものに替えてください。 覆いが戻り、なおかつ布は濡れません。

もう一つの方法は、裾を筒に入れる形に切り替えることです。入れれば布がそのまま覆いになるので、上げる必要がなくなります。

どちらとも取れるとき|筒の短い一足しかない

はねの範囲の下半分しか覆えない一足があります。この場合は、裾の丈を筒の上端より上で終わらせたうえで、その上の区間を靴下で埋めてください。 靴下は濡れますが、布のボトムスより乾きが早く、帰ってから替えられます。

丈の長いボトムスしか無い日は、はじく素材のものを選んでください。範囲に布が入っても、表面で水が落ちれば、内側までは濡れません。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗起きること直し方
裾が筒に重なる重なった内側が濡れ、乾かない上げるか、筒に入れる
筒の口の線が中途半端な高さ区切りが宙に浮いて見える膝の下か、下のほうへ寄せる
短い丈の靴下で筒に入れる筒の中で靴下が下がり、口に線が一本だけ残る筒より高い丈で折り返す
起毛した裾ではねを受ける水を吸って重くなり、夕方まで色が残る目の詰まった生地に替える
足元だけが濃く光る塊として独立して見える上に同じ濃さの面を一つ置く

まとめ|40cmより上で終わらせる

  1. 雨の日に濡れるのは、地面から30〜40cmの範囲
  2. 裾は筒の上端より上で終わらせるか、筒に入れるかの二択
  3. 重ねる形だけは避ける。内側に水がたまって乾かない
  4. 筒の口には靴下を折り返して、線を二本にする
  5. 足元の大きな面には、上に同じ濃さの面を一つ返す

雨の日の足元は、我慢するものだと思われがちです。 けれど決めることは、濡れる高さに布を置くかどうかという一点だけでした。高さは変わらないので、一度決めた形は毎回そのまま使えます。

この考え方は、雨の日の靴すべてに使えます。丈の短いものでも、はじく素材の短靴でも、地面から40cmに何が置かれているかを見る。 手順は同じです。

次に雨の予報を見た日は、しゃがんで自分の足元を横から見てください。筒の上端より上で裾が終わっていれば、その日の足元はもう決まっています。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 長靴に合わせる裾は、どのくらいの丈がいいですか
筒の上端より上で終わる丈が基準です。地面からのはねは30〜40cmまで上がるので、その高さに布があると、歩いているあいだに濡れていきます。多くの長靴は筒の上端がその範囲を覆う高さにあるので、裾を筒より上で終わらせれば、布は濡れません。丈が足りない場合は、裾を筒の中に入れてください。上げるか入れるかの二択で、重ねる形だけは避けます。
Q. 裾を筒に入れると、野暮ったく見えませんか
入れたあとに、筒の上端で線が一本引かれます。この線が中途半端な高さにあると野暮ったく感じます。線の位置を膝の下に近づけるか、逆にふくらはぎの下のほうで終わらせるか、どちらかに寄せてください。あわせて、靴下を筒の口で一度折り返すと、線が二本になって意図として読まれます。入れること自体が問題ではなく、線の位置が決まっていないことが問題です。
Q. 雨が上がったあとに人と会う日は、どうすればいいですか
足元の面を一枚として扱い、上に同じくらいの濃さの面を一つ置いてください。長靴はつるりとした一枚の大きな面になるので、そこだけが独立しやすくなります。かばん、巻きもの、羽織りのいずれかを同じくらいの濃さにすると、足元と上で呼応します。加えて、筒に入れていた裾を出して線を消すと、雨の日の形から普段の形へ戻ります。
Q. 秋の雨の日は寒く感じます。裾を上げても大丈夫ですか
上げた区間を靴下で埋めてください。裾を上げると、筒の上端までのあいだに空きができます。そこを厚手の靴下で覆えば、布を濡らさずに覆いを残せます。靴下は筒の中に入るので、外からは見えません。丈は筒の上端より少し高いものを選ぶと、筒の口で折り返して見せることもできます。
Q. 長靴は色が浮きやすい気がします
面が大きく、表面が平らだからです。同じ色でも、布より光を返すので、足元だけが目に入りやすくなります。対処は二つあります。ひとつは、上に同じくらいの濃さの面をひとつ置いて呼応させること。もうひとつは、靴下や裾の色を靴に近づけて、足元のかたまりを縦に伸ばすことです。どちらか一つで足ります。

— メグラシ編集部

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