雨の日の旅行の服装|秋の旅は、宿で乾かせるかで持っていく枚数を決める

**雨の予報が出ている秋の旅行は、泊まる宿で服を乾かせるかどうかで、持っていく替えの枚数を決めてください。**乾かせる宿なら替えは1組で足り、乾かせない宿なら泊数ぶんの替えが要ります。
ふだんの雨の日は、家に帰れば濡れた服を干して、翌朝には別の服を着られます。**旅行では、その「家に帰って干す」ができません。**濡れた服を翌日も着るのか、替えを持っていくのかを、出発の前に決めておく必要があります。
雨の日の1足の選び方は雨の日の靴 女性に、撥水と防水の上着の違いははっ水(撥水)コートと防水コートの違いにまとめてあります。この記事は、その知識を旅の荷物に当てはめる話です。
結論:宿で乾かせるかで、替えの枚数が変わる
| 宿の乾かす手段 | 1泊 | 2泊 | 3泊以上 |
|---|---|---|---|
| 洗濯機と乾燥機がある | 替え1組 | 替え1組 | 替え1組、途中で洗う |
| 浴室に乾燥の機能がある | 替え1組 | 替え1組 | 替え2組 |
| エアコンか暖房で部屋干し | 替え1組 | 替え2組 | 替え2組、化繊を中心に |
| 乾かす手段がない | 替え1組 | 替え2組 | 泊数ぶん |
この表の「替え1組」は、肌に触れる1枚、靴下、パンツかスカートの3つです。上着と靴は、別に考えます。替えの枚数を決めるのは、宿の乾かす手段と泊数の2つだけで、雨の強さは上着と靴の選び方に効いてきます。
替えの枚数を決めるときに、上着と靴を別に考えるのは、この2つが替えにくいものだからです。上着や靴を泊数ぶん持っていくと、荷物が大きくなりすぎます。上着と靴は、1つか2つを宿で乾かしながら使い、肌に触れるものとパンツだけを替えで受ける、という分け方が、雨の旅の荷物をいちばん小さくします。
宿の乾かす手段は、予約のときの案内に書かれていることが多いので、出発の前に確かめてください。分からないときは、宿に問い合わせてかまいません。
旅の前に見る3つの数字
雨の予報の旅行で、服を決めるために見るのは、次の3つです。
| 見るもの | どこで分かるか | 決まるもの |
|---|---|---|
| 1時間の雨の量 | 天気予報の時間ごとの欄 | 上着の種類(撥水か防水か) |
| 1日に外を歩く時間 | 旅の予定から数える | 靴を1足にするか2足にするか |
| 宿の乾かす手段 | 宿の案内、問い合わせ | 替えの枚数 |
3つのうち、旅の前にいちばん早く決まるのは、宿の乾かす手段です。予約した時点で分かるので、荷物の枚数はここから先に決めておけます。1時間の雨の量は、出発の数日前にならないと分からないので、上着と靴は最後に決めます。
降水確率だけを見て服を決めると、迷いが残ります。降水確率は雨が降るかどうかの見込みで、どれくらい強く降るかは分かりません。1時間の雨の量が分かる時間ごとの予報を、出発の前日と当日の朝に見てください。
1時間の雨の量と、濡れ方の目安
1時間に降る雨の量で、外を歩いたときの濡れ方が変わります。旅の予定の中で、外を歩く時間帯の雨の量を見てください。
| 1時間の雨の量 | 様子 | 傘だけで歩いたとき |
|---|---|---|
| 1mm未満 | 小雨、霧のような雨 | ほとんど濡れない |
| 1〜5mm | ふつうの雨 | 足元が少し濡れる |
| 5〜10mm | 本降り | 肩と膝から下が濡れる |
| 10〜20mm | やや強い雨 | 足元がよく濡れ、水たまりが増える |
| 20mm以上 | 強い雨 | 傘をさしていても濡れる |
旅の予定は、雨の量の予報を見てから並べ替えることもできます。雨が強い時間帯に美術館や屋内の施設を回し、雨が弱い時間帯に外を歩く予定を入れると、同じ旅でも濡れる時間を短くできます。
5mmを超える時間帯に外を歩く予定があるなら、傘だけでなく、撥水の上着か雨具を合わせてください。20mmを超える時間帯は、外を歩く予定そのものを、建物の中で過ごす予定に替えられないかを考えます。
旅の形で、外を歩く時間が変わる
同じ雨の日でも、旅の形によって、外を歩く時間が大きく変わります。旅の予定を思い浮かべて、1日に外を歩く時間を数えてください。
| 旅の形 | 外を歩く時間の目安 | 上着 | 靴 |
|---|---|---|---|
| 温泉宿でゆっくり過ごす | 30分未満 | 撥水の上着 | 1足 |
| 街なかの観光(建物の中が多い) | 1〜2時間 | 撥水の上着と傘 | 1足、ゴム底 |
| 街歩き・寺社めぐり | 2〜4時間 | フードのある撥水の上着 | 2足に分ける |
| 遊園地や屋外の施設 | 4時間以上 | 防水の雨具 | 2足に分ける |
| 山や自然の中を歩く | 2時間以上 | 防水の雨具を上下で | 雨用の靴と、宿の靴 |
| 車で移動して、降りて見る | 1時間未満 | 撥水の上着 | 1足 |
外を歩く時間は、観光地のあいだの移動も数えてください。駅から寺社まで15分、寺社の中で30分、次の場所まで20分、と足していくと、思ったより長くなります。
外を歩く時間が2時間を超える旅は、靴を2足に分ける、と覚えておいてください。2時間を超えると、どんな靴でも中まで湿りやすくなり、翌日までに乾きにくくなります。
上|撥水の上着か、防水の雨具か
上に着るものは、1時間の雨の量と、外を歩く時間の2つで決めます。
| 上に着るもの | 5mm未満の雨 | 5〜10mmの雨 | 10mm以上の雨 |
|---|---|---|---|
| 撥水の上着と傘 | 向く | 歩く時間が1時間までなら向く | 染みてくることがある |
| フードのある撥水の上着 | 向く | 向く | 歩く時間が短ければ向く |
| 防水の雨具 | 暑く感じることがある | 向く | 向く |
撥水の上着は、表面で水を弾きますが、強い雨に長く当たると、縫い目や生地から少しずつ染みてきます。旅行では、濡れた上着を翌日も着ることになるので、10mmを超える雨の中を長く歩く予定があるなら、防水の雨具を選んでください。
撥水の上着は、出発の前に表面に水を数滴たらして、玉になって転がるかを確かめておいてください。玉にならずに染みこむなら、撥水が落ちています。旅の途中で撥水が効かないと分かっても、替えの上着は手に入りにくいので、出発の前の確認が大切です。
旅行で着る上着は、雨がやんだあとも着ていられるかどうかも大切です。雨具らしい見た目のものは、晴れた時間の街歩きや、食事の場で浮くことがあります。撥水の上着で、ふだんの上着に近い形のものなら、雨がやんでもそのまま着ていられます。
上着の丈と、たたんだときの大きさ
旅行の上着は、丈と、たたんだときの大きさで選びます。雨がやむたびに脱いで持ち歩くことになるからです。
| 上着の丈 | 雨の中で | たたんだとき | 向く旅 |
|---|---|---|---|
| 腰まで | 脚が濡れる | 小さい | 車での移動、建物の中が多い旅 |
| 腰から太ももまで | 脚の上のほうが濡れにくい | ふつう | 街歩き、観光 |
| 膝まで | 脚が濡れにくい | 大きい | 長く外を歩く旅 |
旅行では、たたんだときにバッグに入る大きさかどうかを、出発の前に確かめてください。手のひらに乗るくらいにたためる上着なら、雨がやんだ時間は小さなバッグに入れて歩けます。たためない上着は、雨がやんでも手に持ち続けることになり、旅の荷物になります。
上着の下には、ふだんの上着を着られる大きさを選んでください。秋の旅では、上着の下に薄手のニットやカーディガンを着ることが多くなります。サイズの選び方はレインコートのサイズ選び方にあります。
下|パンツの素材で、翌日も履けるかが決まる
旅行のパンツは、濡れたあとに宿で乾くかどうかで選びます。翌日も同じパンツを履くなら、一晩で乾く素材であることが大切です。
| パンツの素材 | 濡れたとき | 部屋干しで乾くまで | 雨の日の旅に |
|---|---|---|---|
| 化繊の薄手 | 重くならない | 半日ほど | いちばん向く |
| 化繊の混ざった厚手 | 少し重くなる | 一晩 | 向く |
| ウール | 重くなる | 一晩以上 | 替えがあれば |
| 綿 | 重く、脚に張りつく | 一晩以上 | 替えがあれば |
| デニム | とても重くなる | 丸一日以上 | 向かない |
旅行でデニムを履きたいなら、雨の予報の日は替えのパンツを1本持っていってください。デニムは濡れると色が落ちて、ほかの服や宿のタオルに移ることもあります。デニムは一度濡れると、宿の部屋干しでは翌朝までに乾かないことがほとんどです。
裾の長さも見てください。裾が靴の甲にかかるパンツは、道路の水をはね上げて、裾から濡れていきます。**裾がくるぶしの骨の上で止まる丈なら、地面からの水を吸いにくくなります。**長い丈のパンツは、裾を2回ほど折り上げて歩いてください。
スカート・ワンピースで行く日
旅行でスカートやワンピースを着たい日もあると思います。雨の日でも着られますが、丈と素材で濡れ方が変わります。
| 丈と素材 | 雨の中で | 気をつけること |
|---|---|---|
| 膝丈・化繊 | 裾が濡れても乾きやすい | 脚はタイツで受ける |
| ふくらはぎの半ば・化繊 | 裾が少し濡れる | 靴との境目に水がたまらないか |
| 長い丈・綿 | 裾が地面の水を吸う | 雨の日の旅には向かない |
| 長い丈・化繊 | 裾が濡れるが乾く | 裾を持ち上げて歩く場面がある |
スカートの素材は、化繊のものなら宿で一晩干せば乾きます。ウールや綿のスカートは乾きにくいので、雨の日に着るなら、替えの下を1本持っていってください。
スカートの日は、脚を化繊のタイツで受けると、濡れても宿で乾かせます。素足にすると、雨の中を歩いたあとに脚が冷えて、秋の雨の日は寒く感じます。長い丈のスカートは、裾が水を吸って重くなるので、雨の予報の旅では避けるほうが安心です。
靴|1足で通すか、2足に分けるか
旅行の靴は、外を歩く時間が1日2時間を超えるかどうかで、1足で通すか2足に分けるかを決めます。
| 外を歩く時間 | 靴の数 | 1足目 | 2足目 |
|---|---|---|---|
| 1日1時間未満 | 1足 | ゴム底の革靴か、表面が水を弾く靴 | なし |
| 1日1〜2時間 | 1足 | ゴム底で甲の覆われた靴 | 替えの靴下で受ける |
| 1日2〜4時間 | 2足 | 短いレインブーツか、水を弾く短いブーツ | 宿と食事の場の靴 |
| 1日4時間以上 | 2足 | 雨用の靴 | 乾いた靴を翌日に回す |
2足目の靴は、宿の中や食事の場で履く靴なので、雨の靴より軽く、たたんで荷物に入る形のものが向きます。底の薄い平らな靴や、布の袋に入れて持ち運べる靴なら、荷物の中で場所を取りません。
2足に分ける日は、1日目に履いた靴を宿で乾かし、2日目は2足目で出かける、という回し方もできます。靴は一晩では乾かないことが多いので、2泊以上の雨の旅なら、2足を交互に履くと、毎朝乾いた靴で出られます。
1足で通すなら、布のスニーカーは避けてください。布は水を吸って、宿で一晩置いても中まで乾きません。
靴下と替え|泊数より1足多く
靴下は、雨の日の旅でいちばん早く濡れるものです。泊数より1足多く持っていってください。
| 泊数 | 靴下 | ストッキング・タイツ |
|---|---|---|
| 日帰り | 替え1足 | 替え1足 |
| 1泊 | 3足 | 2足 |
| 2泊 | 4足 | 3足 |
| 3泊 | 5足 | 3足、途中で洗う |
靴下の素材も、乾きやすさに関わります。綿の厚手の靴下は、濡れると乾くまでに時間がかかり、宿で一晩干しても翌朝まで湿っていることがあります。化繊が混ざった薄手の靴下なら、夜に洗って部屋に干せば、翌朝には履けることが多くなります。
替えの靴下は、昼に歩いている途中で履き替えるためのものです。靴の中が湿ってきたら、建物の化粧室で履き替えてください。濡れた靴下を入れる袋も、1枚持っていきます。
バッグ|旅の荷物と、歩くときのバッグを分ける
雨の日の旅は、大きな荷物と、観光で持ち歩く小さなバッグの両方に、雨の備えが要ります。
| バッグ | 雨の中で | 中身の守り方 |
|---|---|---|
| スーツケース | 表面は水を弾くが、隙間から染みることがある | 中の服を口の閉まる袋に分ける |
| 布の旅行かばん | 雨を吸って中まで湿る | 中を大きな袋で包む |
| 背負う形の小さなバッグ | 両手が空いて歩きやすい | 雨よけのカバーをかける |
| 肩にかける小さなバッグ | 傘と一緒に持ちやすい | 口の閉まる形を選ぶ |
スーツケースを雨の中で転がすと、底や車輪に泥がつきます。宿の部屋に入る前に、入口で底を拭けるよう、小さな布を1枚、スーツケースの外側のポケットに入れておくと便利です。
旅の荷物の中は、着る前の服、着たあとの服、濡れた服の3つを、別の袋に分けてください。**濡れた服と乾いた服を同じ袋に入れると、乾いた服まで湿ります。**濡れたもの用の袋は、口を閉じられるものを2〜3枚持っていくと安心です。
傘|折りたたみか、長い傘か
旅行の傘は、持ち歩く時間の長さで選びます。
| 傘の形 | 雨の中で | 雨がやんだとき | 向く旅 |
|---|---|---|---|
| 小さな折りたたみ傘 | 肩と脚が濡れやすい | バッグに入る | 雨が弱い旅、建物の中が多い旅 |
| 大きめの折りたたみ傘 | 肩まで覆える | バッグに入るが重い | 街歩き、観光 |
| 長い傘 | いちばん濡れにくい | 手に持ち続ける | 1日中雨の旅、車での移動 |
海辺や高台のように風が強い場所へ行く旅では、骨の数が多く、風で裏返りにくい傘を選んでください。旅先で傘が折れると、代わりの傘を探すことになります。
飛行機や電車で移動する旅は、折りたたみ傘のほうが荷物になりません。大きめの折りたたみ傘と、撥水の上着を組み合わせると、長い傘がなくても、ほとんどの秋の雨に対応できます。濡れた傘を入れる袋も、1枚持っていってください。電車の中やお店の入口で、ほかの人の服を濡らさずに済みます。
宿で乾かす|手段ごとの乾く時間
宿で濡れた服を乾かすときは、手段によって乾くまでの時間が変わります。化繊の薄手の服を基準にすると、目安は次のとおりです。
| 乾かす手段 | 化繊の薄手 | 綿の薄手 | 靴 |
|---|---|---|---|
| 洗濯機の乾燥 | 1時間ほど | 1〜2時間 | 入れない |
| 浴室の乾燥機能 | 2〜3時間 | 4〜5時間 | 中に紙を詰めて置く |
| エアコン・暖房の風で部屋干し | 半日ほど | 一晩以上 | 中に紙を詰めて、風の当たる場所に |
| 窓辺に干すだけ | 一晩 | 乾かないことがある | 翌朝も湿っている |
干す場所が足りないときは、クローゼットの扉の上や、カーテンレールにハンガーをかけると、風の当たる場所が増えます。ただし、濡れた服から水が垂れて床や家具を濡らさないよう、下にタオルを敷いておいてください。
濡れた靴は、中に新聞紙やティッシュを詰めて、1〜2時間ごとに乾いたものに替えると、翌朝にはだいぶ乾きます。宿に着いたら、まず濡れたものを干してから、食事やお風呂に行くと、乾く時間が長く取れます。宿の乾かす手段が限られるときは、化繊の服を中心に荷物を組むと、部屋干しでも翌朝に間に合います。
泊数と枚数|雨の旅の荷物の目安
泊数ごとに、雨の予報の旅の荷物の目安をまとめます。宿の乾かす手段がエアコンか暖房の部屋干しの場合です。
| 持ち物 | 1泊 | 2泊 | 3泊 |
|---|---|---|---|
| 撥水の上着か雨具 | 1枚 | 1枚 | 1枚 |
| 中に着るニット・羽織り | 1枚 | 2枚 | 2枚 |
| 肌に触れる1枚 | 2枚 | 3枚 | 3枚、途中で洗う |
| パンツ・スカート | 2本 | 2本 | 3本 |
| 靴 | 1〜2足 | 2足 | 2足 |
| 靴下 | 3足 | 4足 | 5足 |
| 濡れたもの用の袋 | 2枚 | 3枚 | 3枚 |
この表は、雨の日が旅のあいだずっと続く場合の目安です。雨の日が1日だけなら、晴れの旅の荷物に、雨の日の分として肌に触れる1枚と靴下を1組足すだけで足ります。
上着は、泊数が増えても1枚で足ります。雨を受けるものなので、宿で乾かして翌日も着ます。増やすのは、肌に触れる1枚と靴下、パンツの、濡れやすく乾きにくいものだけです。
秋の雨は冷える|晴れの日の服に1枚足す
秋の雨の日は、晴れの日より気温が上がらず、体感も低くなります。雨の予報の旅は、晴れの予報の旅より1枚多く持っていってください。
| 旅の時期 | 晴れの日の服 | 雨の日に足すもの |
|---|---|---|
| 9月下旬 | 半袖に薄い羽織り | 薄手の長袖 |
| 10月上旬 | 長袖1枚 | 薄手のカーディガン |
| 10月中旬 | 長袖と薄手の羽織り | 薄手のニット |
| 10月下旬 | 長袖とニット | 首元を覆うもの、厚手の靴下 |
秋の雨の日は、朝と夕方の冷え込みも強くなります。雨の中を歩いて宿に戻る夕方は、昼より気温が下がっていることが多いので、中の1枚は、夕方の気温に合わせて選んでください。
上着の中に着る1枚は、濡れても冷たくなりにくい素材にしておくと、雨の中を歩いたあとの冷えが少なくなります。綿の1枚は汗や湿気を吸うと冷たく感じやすいので、化繊かウールの薄手のものが向きます。平地の10月の気温の流れは10月の気温と服装にもまとめてあります。
移動の日|電車・飛行機・車で変わること
旅行は、移動の時間が長い日があります。移動の手段によって、雨の備えが変わります。
| 移動の手段 | 雨に当たる場面 | 服と持ち物 |
|---|---|---|
| 電車 | 駅までと、駅から宿まで | 撥水の上着と折りたたみ傘 |
| 飛行機 | 空港までと、空港から宿まで | 撥水の上着、傘は折りたたみ |
| 車 | 駐車場から建物まで | 撥水の上着、長い傘でもよい |
| バス | 停留所で待つ時間 | 撥水の上着とフード |
飛行機に乗る日は、濡れた傘を機内に持ち込むときに袋に入れておく必要があります。空港で傘を入れる袋が用意されていることもありますが、自分で1枚持っておくと、乗り換えや宿に着いたときにも使えます。
移動の日は、乗り物の中で冷えることもあります。濡れた上着のまま長く座ると、冷房の風で体が冷えます。乗り物に乗ったら、濡れた上着を脱いで袋に入れ、乾いた羽織りに替えると、着いたときに寒く感じません。
雨の日に写真を撮る旅|服の色
旅行では、雨の日でも写真を撮ることが多いと思います。雨の日は光が弱く、景色の色が沈んで写ります。
| 服の色 | 雨の日の写真で | 気をつけること |
|---|---|---|
| 黒・濃い紺 | 景色と一緒に沈む | 顔まわりに明るい色を足す |
| 明るい色(黄・赤・水色) | 灰色の景色の中で目立つ | 泥はねが目立つので上に使う |
| 白・生成り | 明るく写る | 雨の汚れが目立つ |
| 深い緑・からし色 | 秋の景色になじむ | ほどよく目立つ |
雨に濡れた寺社や庭園は、石や苔の色が深くなり、晴れの日とは違う落ち着いた景色になります。その景色に合わせて、服も深い色でまとめると、写真全体が静かな印象になります。
雨の日の写真で人が景色に沈まないようにするには、上着か傘のどちらかに明るい色を入れると効果があります。泥はねの目立つ明るい色は、足元ではなく、上着や傘、首元に使ってください。
行き先の雨の降り方|山・海辺・街なか
同じ雨でも、行き先によって降り方や冷え方が違います。
| 行き先 | 雨の特徴 | 足すもの |
|---|---|---|
| 山や高原 | 平地より気温が低く、霧雨が続くことがある | 防水の雨具、首元を覆うもの |
| 海辺 | 風が強く、雨が横から当たる | フードのある上着、傘は折れにくいもの |
| 街なか | 建物で雨宿りができる | 撥水の上着と折りたたみ傘 |
| 寺社や庭園 | 砂利や石畳が濡れてすべりやすい | 底の溝が深い靴 |
山や高原へ行く旅は、平地の予報より気温が低くなります。標高が100m上がるごとに、気温はおよそ0.6度下がるので、雨の冷えと合わせると、平地の予報より5度以上寒く感じることもあります。
秋の北陸のように、雨の日が多い地域もあります。金沢・北陸旅行の服装にも、秋の雨を前提にした組み方があります。
子どもと一緒の雨の旅
子どもと一緒の雨の旅は、子どもの替えの枚数を、大人より多くしてください。子どもは水たまりに入ったり、濡れた地面に座ったりして、大人より早く濡れます。
子どもは、雨の中を歩くと体が冷えるのも早くなります。宿に着いたら、先に子どもの濡れた服を着替えさせて、温かい部屋着にしてから、大人の服を干す段取りにしてください。
子どもの替えは、1日あたり上下1組と靴下2足を目安にします。子どもの靴は、大人の靴よりさらに乾きにくいことがあるので、2足持っていけるなら持っていくと安心です。雨具は、子どもが自分で着られるボタンの少ない形にすると、雨が降りだしたときにすぐ着せられます。
温泉宿に泊まる日|館内で過ごす服を分ける
雨の日の旅で温泉宿に泊まると、宿の中で過ごす時間が長くなります。館内で着る服と、外を歩く服を分けておくと、濡れた服を干しているあいだも困りません。
| 場面 | 着るもの | 気をつけること |
|---|---|---|
| 館内・部屋 | 宿の浴衣か、持っていった部屋着 | 濡れた服を干してから着替える |
| 館内の食事処 | 浴衣に羽織り | 館内の廊下は冷えることがある |
| 宿の近くの散歩 | 撥水の上着と、雨用の靴 | 宿の下駄やサンダルは雨の日にすべりやすい |
| 翌朝の出発 | 乾いた服と、乾かした靴 | 前の晩に乾き具合を確かめる |
温泉宿では、雨の中を少しだけ外に出たいこともあります。宿で貸してくれる下駄やサンダルは、濡れた石畳ですべりやすいことがあるので、雨の日の散歩には自分の雨用の靴を履いてください。館内で過ごす時間が長い宿なら、濡れた服を干す時間も長く取れるので、替えの枚数を1つ減らせます。
雨がやんだあとの服
雨の予報の旅でも、途中で雨がやむ時間があります。雨がやんだあとは、雨の備えを外して、ふだんの旅の服に戻します。
| 雨がやんだあと | 外すもの | そのまま残すもの |
|---|---|---|
| 晴れ間が出た | 雨具を脱いでたたむ | 雨用の靴(道はまだ濡れている) |
| 曇りのまま | 傘をたたむ | 撥水の上着 |
| 気温が上がった | 中のニットを脱ぐ | 撥水の上着を羽織りとして |
| 風が出てきた | ― | 撥水の上着の前を閉める |
脱いだ雨具は、濡れたまま小さくたたむと、バッグの中のほかのものを濡らします。表面の水を軽く払ってから、濡れたもの用の袋に入れてたたんでください。
雨がやんでも、道の水たまりや濡れた石畳は、しばらく残ります。靴は、雨がやんでからも数時間は雨の日のものにしておくと、足元が濡れずに済みます。
どちらとも取れるとき①|降水確率が半々の日
降水確率が40〜60%のあたりにあると、雨の備えをどこまでするかで迷います。この場合は、撥水の上着と折りたたみ傘を持ち、靴だけは雨の側に寄せてください。
上着と傘は、雨が降らなければバッグに入れて歩けます。靴は、出かけたあとに替えられません。雨が降ったときに困るのは、上着より靴のほうなので、靴だけはゴム底で甲の覆われたものにしておきます。替えの靴下も1足持っていけば、降りだしても足元の不快さは少なくて済みます。
どちらとも取れるとき②|旅の途中で降りだす、やむ
2泊以上の旅では、初日は晴れて、2日目から雨、ということもあります。この場合は、雨の日に合わせて荷物を組んでおき、晴れの日はその中から軽いものを選んで着てください。
反対に、初日が雨で、2日目から晴れる旅なら、初日の濡れた服を2日目の夜までに乾かせばよいので、替えの枚数を少し減らせます。どちらの場合も、雨の日の荷物で出かけて、晴れの日に使わないものが出るほうが、晴れの荷物で出かけて雨の日に足りなくなるより、旅の途中で困りません。
どちらとも取れるとき③|宿で乾かせるか分からない
予約した宿の案内に、乾かす手段が書かれていないこともあります。この場合は、エアコンか暖房で部屋干しができる前提で考えてください。
多くの宿では、部屋のエアコンか暖房で風を当てることはできます。その前提で、化繊の服を中心に荷物を組みます。綿やデニムを持っていくなら、それは替えのある服として数えてください。乾かす手段が分からない宿では、乾きやすい素材で荷物を組むことが、いちばん確かな備えになります。宿に着いたら、ハンガーの数も確かめておくと、干す場所の段取りがつきます。
どちらとも取れるとき④|荷物を小さくしたい
飛行機の手荷物だけで旅をしたいときなど、荷物を小さくしたい日もあります。この場合は、替えの枚数を減らす代わりに、乾きやすさで補ってください。
| 荷物を小さくするとき | 代わりにすること |
|---|---|
| 替えのパンツを持たない | 化繊の乾きやすいパンツを履いていく |
| 靴を1足にする | ゴム底で水を弾く靴にして、宿で紙を詰めて乾かす |
| 雨具を持たない | フードのある撥水の上着を着ていく |
| 靴下を減らす | 化繊の薄手の靴下にして、宿で洗って乾かす |
化繊の薄手の靴下や肌着は、宿で夜に洗って部屋干しすれば、翌朝には乾いていることが多い素材です。持っていく枚数を減らすなら、夜に洗って朝に着る、という回し方を前提にしてください。
前の晩に、荷物を確かめる
雨の予報の旅の前の晩に、次のことを確かめてください。
- 行き先の、時間ごとの1時間の雨の量
- 旅の予定で、1日に外を歩く時間
- 宿の乾かす手段と、泊数
- 上着の種類と、たたんだ大きさ
- 靴を1足にするか2足にするか、替えの靴下の数
- 濡れたもの用の袋と、傘を入れる袋
6つのうち、1と2は旅の数日前にならないと決まりません。3から6は、予約のときから準備を始められるので、先に済ませておくと、出発の前の晩は1と2を確かめるだけで済みます。
この6つが決まれば、荷物の中身はほとんど決まります。出発の日の朝に、もう一度雨の量の予報を見て、強い側に変わっていたら、雨具を1段強いものに替えてください。
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よくある問い
- Q. 雨の予報の旅行に、レインコートは要りますか
- 1時間に5mmを超える雨の中を、1日に1時間以上歩く予定があるなら、フードのある撥水の上着か、防水の雨具を持っていってください。傘だけでは、歩いているうちに肩と膝から下が濡れていきます。街なかの観光で、建物の中にいる時間が長い旅なら、折りたたみ傘と撥水の上着で足ります。雨具は、たたんで手のひらに乗るくらいの大きさになるものを選ぶと、雨がやんだときにバッグに入れて歩けます。
- Q. 雨の日の旅行に、靴は何足持っていけばいいですか
- 外を歩く時間が1日2時間を超える旅なら、2足に分けてください。1足目は雨の中を歩く靴、2足目は宿や食事の場で履く靴です。濡れた靴は、宿で一晩置いても乾かないことが多く、翌日も同じ靴で出ると、朝から足元が湿ったままになります。1足で通すなら、ゴム底で、表面が水を弾く素材の靴にして、宿に着いたら中に紙を詰めて乾かします。
- Q. 旅館やホテルで、濡れた服はどうやって乾かせばいいですか
- 部屋のエアコンか暖房をつけて、ハンガーにかけた服に風が当たる場所に干すのが手軽です。浴室に乾燥の機能がある部屋なら、浴室に干すと早く乾きます。化繊の服なら、どちらの方法でも一晩でほぼ乾きます。綿やデニム、ウールの厚手の服は、一晩では乾かないことが多いので、宿に洗濯機や乾燥機があるかを予約のときに確かめておいてください。
- Q. 秋の雨の日の旅行は、寒くなりますか
- 秋の雨の日は、晴れた日より最高気温が低くなることが多く、同じ日でも晴れの予報の日と比べて3〜5度ほど低く感じることがあります。濡れた服は体の熱を早く逃がすので、雨の中を歩いたあとは、さらに寒く感じます。晴れの日の服に、薄手のニットかカーディガンを1枚足してください。上着の中に着る1枚を、濡れても冷たくなりにくい化繊かウールにしておくと、歩いたあとの冷えが少なくなります。
— メグラシ編集部





