函館の服装 秋|夜景の山頂と朝市の海風で、上着と首元を決める

**函館の旅で、夜景を見に山の上まで上がる予定はありますか。**あるなら、あなたの服はその夜に合わせて組みます。ないなら、朝市の時間に合わせて組みます。
函館の秋は、昼の街歩きの時間だけ見ると、思ったより暖かく感じます。けれど、1日のうちで寒さがはっきり来る時間が2回あります。日没後の山頂と、早朝の海沿いです。この2つの時間に合わせて上着を決めておけば、昼は前を開けるか、1枚脱ぐだけで済みます。
この記事では、函館の秋の服装を、夜景の山頂と朝市の海風から決める方法を書きます。秋の前半・まん中・終わりで、必要な上着の厚さがどう変わるかも分けて書きます。
北海道のほかの地域も回る旅なら、北海道旅行の服装は秋が別物|9月10月11月を本州の何月で読むで、内陸の気温もあわせて確かめてください。
結論:夜景の山頂に30分いるなら、上着は1段厚くする
先に答えを書きます。
- 夜景を見に山頂へ上がる日があるあなたは、その日の日没後の気温から2〜3度引いた気温で、上着を決めます。外にいる時間が30分を超えるなら、さらに1段厚くします
- 夜景に行かず、朝市に行くあなたは、その日の最低気温で上着を決めます。海沿いの風があるので、首元を覆うものを必ず1つ持ちます
- どちらにも行かず、昼の街歩きだけのあなたは、その日の最高気温と最低気温のまん中で上着を決めます
函館の街は海に囲まれていて、風が通りやすい形をしています。気温の数字よりも、風のぶん1〜2度低く感じる日が多くなります。昼の街歩きでも、坂を上りきった場所や港の近くでは、風で体感が下がります。
だから、上着は寒い時間に合わせて1着にし、暖かい時間は前を開けたり首元をゆるめたりして調整します。暖かい時間に合わせて薄い上着を選び、寒い時間に重ねるものを持ち歩くより、荷物が少なく済みます。
函館の秋の気温を、東京の何月で読む
函館の秋は、東京より季節がおよそ1か月早く進みます。平年の気温でおおよそ比べると、次のようになります。
| 時期 | 函館の最高気温 | 函館の最低気温 | 東京なら |
|---|---|---|---|
| 秋の前半(9月末〜10月上旬) | 20度前後 | 11度前後 | 11月初めごろ |
| 秋のまん中(10月中旬〜下旬) | 16度前後 | 7度前後 | 11月末〜12月初めごろ |
| 秋の終わり(11月) | 10度前後 | 2度前後 | 12月下旬〜1月ごろ |
これは街なかの平年の目安です。年によって、また日によって、3〜4度上下することがあります。旅の数日前に、函館の天気予報で最高気温と最低気温を確かめてください。
この表で見てほしいのは、最高気温と最低気温の差が、秋の前半から終わりまでずっと8〜9度あることです。昼と夜の差が大きいので、昼の気温だけで服を決めると、夜に必ず足りなくなります。
もう1つ、日が沈む時刻も早く進みます。秋の前半は17時半ごろ、まん中は17時ごろ、終わりは16時過ぎに日が沈みます。夜景は日没から30分ほどあとがいちばんきれいだと言われるので、秋の終わりには17時前から山頂で待つことになります。
住んでいる地域で、感じ方が変わる
函館の気温を東京の何月で読むかは上の表の通りですが、住んでいる地域によって感じ方が変わります。
東京や大阪など、本州の都市から行く人は、出発の日の最低気温と、函館の最低気温を比べてください。秋のまん中なら、函館は出発地より5〜8度低いことが多く、家を出るときに着ている服では、函館の夜に足りません。家を出るときは暑いくらいの上着を着ていくか、函館に着いてから着る上着を持っていきます。
九州や沖縄など、暖かい地域から行く人は、出発地との差が10度を超えることもあります。冬のコートを持っていない人もいるでしょう。その場合は、裏地のある上着の下に、薄手のダウンのベストや厚手のニットを重ねて、上着1段ぶんの厚さをつくってください。
北海道や東北から行く人は、函館は少し暖かく感じるかもしれません。ただし、海からの風は内陸の風より湿っていて、冷たく感じることがあります。首元だけは、いつもより厚めにしておくと安心です。
境目は、日没後に外にいる分数
夜景の山頂は、標高が300mあまりあり、街なかより2〜3度低くなります。しかも、まわりに風をさえぎるものがなく、海からの風がそのまま当たります。
山頂でどれだけ寒く感じるかは、日没後に外にいる時間でほぼ決まります。
- 15分以内:街なかの日没後の気温で決めた上着で足ります。写真を数枚撮って、建物の中に入る過ごし方です
- 15〜30分:首元を覆うものを足します。マフラーかストール、または首まで閉まる上着です
- 30分を超える:上着を1段厚くし、手袋を足します。日没前から場所を取って、暗くなるまで待つ過ごし方です
山頂には屋内で景色を見られる場所もありますが、外の展望の場所は混み合うと、思ったより長く立っていることになります。30分のつもりが1時間になることもよくあります。迷ったら、30分を超える側で準備してください。
山頂まではロープウェイやバスで上がる人が多いですが、乗り場で並ぶ時間も外にいる時間に入ります。秋の週末や連休は、乗り場で20〜30分待つことがあります。この時間も足して、外にいる分数を数えてください。
紅葉のライトアップなど、ほかの日没後の外出でも同じ考え方が使えます。紅葉ライトアップの服装|日没後に外にいる時間で、足す枚数を決めるも参考になります。
写真を撮る人は、立ち止まる時間を足す
夜景の山頂でいちばん冷えるのは、歩いているときではなく、立ち止まって写真を撮っているときです。三脚を立てたり、何枚も撮り直したりしていると、10分、20分とすぐに過ぎます。
写真を撮るつもりがある人は、外にいる分数に立ち止まる時間を20分足して数えてください。外にいるのが30分の予定でも、写真を撮るなら50分のつもりで準備します。
スマホで写真を撮るときは、手袋を外すことが多くなります。指先が使える手袋か、薄手の手袋の上に厚手の手袋を重ねて、撮るときだけ外側を外す方法が便利です。手袋を外した手をポケットに入れられるよう、上着のポケットが深いものを選んでおくと、撮る合間に手を温められます。
朝市の時間は、1日でいちばん冷える
函館の朝市は、早い時間に開きます。旅の朝に海鮮の朝ごはんを食べに行くなら、7時から8時ごろに着くことが多いでしょう。
この時間は、1日のうちでいちばん気温が低い時間に近く、しかも朝市は海のすぐそばにあります。秋のまん中なら、7度前後の空気の中を、海からの風を受けながら歩くことになります。
朝市で過ごす時間は、市場を見て回って、ごはんを食べて、30分から1時間ほどです。建物の中と外を行き来するので、ずっと外にいるわけではありませんが、通路は風が抜けることがあります。
朝市の時間に合わせるなら、次のように組みます。
- 上着:夜景の日と同じものを着ていく。前を閉められるもの
- 首元:マフラーかストール、またはタートルネック
- 手:秋のまん中から終わりなら、薄手の手袋
朝市のあと、9時、10時と気温が上がってきたら、首元をゆるめ、上着の前を開けて、そのまま街歩きに移ります。朝市のためだけに着替えに戻る必要はありません。
朝市のあとに、そのまま港を歩く日
朝市で朝ごはんを食べたあと、港沿いを歩いて倉庫街の方へ向かう人も多いでしょう。朝市から港沿いの道は、海からの風を正面や横から受ける道です。
この時間は、朝より気温は上がっていますが、まだ最低気温に近い時間帯です。日が高くなって暖かく感じるのは、秋の前半なら9時ごろ、まん中なら10時ごろ、終わりは昼近くになります。
朝市のあとに港を歩くなら、首元はまだゆるめずに、日差しが体に当たって暖かく感じるようになってから外してください。風の強い日は、日なたでも首元を閉めておいたほうが楽です。
坂と港の街歩きは、昼に前を開けられる上着で
函館の街歩きは、坂が多いことが特徴です。教会の並ぶ坂の町を上ったり、港の倉庫街まで下りたりすると、平らな道を歩くより体が温まります。
昼の街歩きで暑く感じたら、上着の前を開けます。前を開けても寒くないくらいの中の服を着ておくと、上着を脱がずに済みます。上着を脱いで手に持つと、坂の上り下りで両手がふさがり、歩きにくくなります。
中の服は、次のように選んでください。
- 秋の前半:長袖のカットソーかシャツに、薄手のニットかカーディガン
- 秋のまん中:中厚手のニット1枚、またはカットソーの上に薄手のニット
- 秋の終わり:厚手のニット、またはカットソーとニットの2枚重ね
坂の上や港の近くは、風が強く当たります。昼でも風が強い日は、首元だけ閉めておくと、上着の前を開けていても寒さが和らぎます。
秋の前半(9月末〜10月上旬)のあなた
最高気温20度前後、最低気温11度前後。東京なら11月の初めごろの気温です。
昼の街歩きは、長袖1枚か、長袖に薄手の羽織りで足ります。日中に日が差すと、羽織りを脱ぎたくなる日もあります。
夜景の山頂は、日没後の街なかが14〜15度、山頂はそこから2〜3度下がって11〜13度です。風があれば体感は10度を下回ります。
この時期の組み方は次の通りです。
- 上着:薄手のトレンチコートか、裏地のないウールのジャケット
- 中:長袖のカットソーに、薄手のニットかカーディガン
- 首元:薄手のストールを1枚、バッグに入れておく
- 足元:スニーカーかローファー。靴下は普通の厚さで足りる
夜景の山頂に30分以上いるつもりなら、上着を裏地のあるものにするか、ストールを厚手のものに替えてください。
この時期はまだ、昼に暑く感じる日もあります。上着を薄くしすぎて、夜に寒い思いをするより、昼に前を開けて調整するほうが楽です。
秋の前半でも、寒い年に備えるなら
秋の前半は、年によって気温のぶれが大きい時期です。平年より3〜4度低い日が続く年もあり、その場合は、秋のまん中の服が必要になります。
旅の1週間前の天気予報で、最低気温が10度を下回る日があったら、上着を秋のまん中のものに替えてください。予報が当日まで揺れているなら、薄手の上着に加えて、たたむと小さくなる薄手のダウンを1枚、バッグに入れておくと、どちらにも対応できます。
秋のまん中(10月中旬〜下旬)のあなた
最高気温16度前後、最低気温7度前後。東京なら11月末から12月の初めごろの気温です。この時期が、函館の紅葉がきれいな時期とも重なります。
昼の街歩きは、ニットに秋のコートを着て、前を開けて歩くくらいがちょうどいい日が多くなります。
夜景の山頂は、日没後の街なかが10〜11度、山頂は7〜9度です。風があれば体感は5度前後まで下がります。東京の真冬の夜に近い寒さです。
この時期の組み方は次の通りです。
- 上着:裏地のあるウールのコートか、薄手のダウン
- 中:中厚手のニット。下にカットソーを着ておくと、昼に脱ぎ着しやすい
- 首元:マフラーか厚手のストール
- 手:薄手の手袋
- 足元:ブーツか、厚手の靴下にスニーカー
夜景の山頂に30分以上いるつもりなら、薄手のダウンを選んでください。ウールのコートは、風が強いと生地の目から冷たい空気が入ってきます。ダウンや、表面が風を通しにくい生地のコートのほうが、山頂の風には強くなります。
この時期は、函館のほかにも紅葉を見に山の方へ行く人がいます。標高の高い場所の寒さについては、紅葉で標高が高いと寒いで、高さごとの気温の下がり方を書いています。
秋の終わり(11月)は、冬の入り口
最高気温10度前後、最低気温2度前後。東京なら12月下旬から1月ごろの気温です。月の後半には、雪が降る日もあります。
昼の街歩きでも、冬のコートが必要になります。前を開けて歩ける日は、日差しがあって風が弱い日に限られます。
夜景の山頂は、日没後の街なかが5〜6度、山頂は2〜4度です。風があれば体感は0度を下回ります。
この時期の組み方は次の通りです。
- 上着:ダウンか、厚手のウールのコート。フードがあれば風の強い日に使える
- 中:厚手のニット、またはカットソーとニットの2枚重ね。肌着を暖かいものにしてもよい
- 首元:厚手のマフラー
- 手:手袋。スマホで写真を撮るなら、指先が使えるもの
- 耳:耳が冷える人は、帽子か耳を覆うもの
- 足元:滑りにくい底のブーツ。厚手の靴下
この時期の函館は、冬の北海道の入り口です。冬の北海道の服装は北海道旅行の服装は冬が別世界|氷点下と暖かい室内で決めるに詳しく書いています。11月の後半に行くなら、そちらの装備も確かめてください。
雪が降った日は、歩き方と足元を替える
秋の終わりの函館では、雪が降る日や、朝に路面が凍る日が出てきます。初めての雪は、まだ路面に慣れていない人が多く、坂の多い函館ではとくに気をつけたいところです。
雪の日は、滑りにくい底のブーツを履き、歩幅を小さくして、足の裏全体で地面を踏むように歩きます。手をポケットに入れたまま歩くと、滑ったときに体を支えられないので、手袋をして手を出して歩いてください。
服は、雪で濡れても冷えないように、上着は表面が水をはじくもの、ボトムは裾が地面につかない丈にします。雪が積もった日は、ブーツの履き口から雪が入らないよう、ボトムの裾をブーツの外にかぶせるか、履き口の高いブーツを選んでください。
首元・手・足首|風を止める3か所
函館の秋の寒さは、気温よりも風で決まることが多くなります。風が当たると、体の熱はどんどん奪われます。風を止めるには、体の中で風が入りやすい3か所を覆うのがいちばん効きます。
首元は、上着の衿元から風が入りやすい場所です。マフラーやストールを巻くと、上着の中に風が入らなくなります。首まで閉まる上着なら、マフラーなしでも同じ効き目があります。
手は、体の端にあって冷えやすい場所です。秋のまん中から終わりにかけて、夜景の山頂で写真を撮っていると、数分で指先がかじかみます。薄手の手袋でも、あるとないとで大きく違います。
足首は、ボトムの裾と靴のあいだから冷えが入る場所です。くるぶしが出るパンツや、短い靴下だと、坂を歩いているあいだは平気でも、山頂で立ち止まった瞬間に冷えが来ます。秋のまん中からは、くるぶしが隠れる長さの靴下か、ブーツを選んでください。
この3か所を覆えば、上着の厚さを1段落としても同じくらい暖かく感じます。上着を厚くするより、荷物も軽く済みます。
足元は、坂と石畳と濡れた路面で選ぶ
函館の街歩きでは、坂の上り下りが続きます。坂の多くは舗装されていますが、一部には石畳の場所もあります。秋は雨の日もあり、落ち葉で路面が濡れていることもあります。
足元は、次の3つで選んでください。
- かかとの高さ:3cm以下。坂の下りで前に体重がかかっても、つま先が痛くならない
- 底の溝:深い溝のある底。石畳や濡れた路面で滑りにくい
- 履き口の高さ:秋のまん中からは、くるぶしが隠れる高さ。足首の冷えを防げる
かかとの高い靴やなめらかな底の靴は、坂の下りで滑りやすく、石畳でかかとが溝にはまることもあります。旅の荷物に1足しか入れないなら、歩きやすい靴を選んでください。
夜の食事で少しきれいな靴を履きたいなら、2足目として、かかとの低いパンプスかローファーを持っていくのが無理のない方法です。食事の場所までは、歩きやすい靴で行き、着いてから履き替えることもできます。
秋の終わりに雪や凍った路面の日があれば、滑りにくい底のブーツが必要です。凍った路面は、溝のある底でも滑ることがあるので、歩幅を小さくして歩いてください。
雨の日の函館
秋の函館は、晴れの日ばかりではありません。雨の日は、気温が同じでも体感が2〜3度下がります。濡れた服や靴は、乾いているときより熱を早く奪うからです。
雨の日に気をつけたいのは、傘が使いにくい場所があることです。坂の上や港の近くでは風が強く、傘があおられることがあります。夜景の山頂は風がとくに強いので、傘を差していると写真も撮れません。
雨の日の組み方は次の通りです。
- 上着:表面が水をはじく生地のもの。フードがあれば、風の強い場所で傘の代わりになる
- ボトム:裾が地面に触れない丈。濡れた裾は足首を冷やす
- 足元:水がしみにくい靴。布のスニーカーは、雨の坂で水がしみやすい
- 替え:靴下を1足、バッグに入れておく
雨の日に夜景を見に行くなら、雲が低くて山頂から街が見えないこともあります。夕方に山の上が雲に隠れていないかを確かめてから出かけてください。
秋の雨の日の靴の選び方は、坂や落ち葉の路面で滑りにくいかどうかが大切です。底に溝のある靴を選び、濡れた石畳や落ち葉の上では、歩幅を小さくして歩いてください。
夜の食事と宿の中
夜景の山頂や朝市に合わせて上着を厚くすると、今度は室内で暑くなります。秋のまん中から終わりにかけて、函館の飲食店や宿は暖房がしっかり効いていることが多いからです。
室内で暑くならないためには、上着の下の服を、室内1枚で過ごせる厚さにしておくことです。上着を脱いだときに、中厚手のニット1枚、またはカットソーとカーディガンの2枚で過ごせれば、暖房の効いた店でも暑すぎません。厚手のニットの上にさらにベストを重ねるような組み方だと、上着を脱いでも暑いままになります。
食事のあとに夜景を見に行くなら、店の中では首元のマフラーを外して、上着を脱いでおきます。店を出る前に、マフラーを巻き、上着の前を閉めてから外に出てください。暖かい店から急に外に出ると、体が冷えやすくなります。
宿の部屋も、暖房と空気の乾燥で、のどや肌が乾きやすくなります。部屋の中で過ごす服は、薄手の長袖1枚で足りることが多いので、パジャマや部屋着は夏より少し厚いくらいのもので十分です。
どちらとも取れるとき① 夜景に行くかどうか、当日に決めたい
旅の予定を細かく決めずに、天気が良ければ夜景に行こう、と考えている人もいるでしょう。
この場合は、夜景に行く前提で上着を持っていくことをおすすめします。夜景に行かなかったとしても、厚めの上着は朝市や夜の食事の帰り道で役に立ちます。逆に、薄い上着しか持っていかずに夜景に行くことになると、現地で上着を買うか、寒さを我慢するしかありません。
荷物を減らしたいなら、上着は夜景の日に合わせた1着にして、中の服で昼の暑さを調整します。昼に暑いときは上着の前を開け、首元をゆるめれば、たいていの日は過ごせます。
夜景に行くかどうかは、当日の夕方の天気で決める人が多いと思います。雲が低い日は山頂から街が見えないこともあるので、夕方に山の上が見えているかどうかを確かめてから出かけてください。
どちらとも取れるとき② 札幌や内陸も回る
函館から札幌へ移動したり、内陸の温泉地に泊まったりする旅もあります。
内陸は、函館よりも朝晩の冷え込みが強くなります。函館は海に囲まれているので、最低気温がそれほど下がりませんが、内陸では同じ時期でも最低気温が2〜5度低くなることがあります。
この場合は、いちばん寒い場所の朝晩に合わせて上着を選んでください。函館の夜景の山頂と、内陸の朝のどちらが寒いかは、時期と場所によって変わります。旅の数日前に、両方の最低気温を確かめて、低いほうに合わせます。
函館だけの旅より上着が1段厚くなることが多いですが、函館の昼の街歩きでは、前を開けて調整すれば暑すぎることはありません。
どちらとも取れるとき③ 車で回る、路面電車とバスで回る
函館の旅を、レンタカーで回るか、路面電車やバスで回るかで、外にいる時間が変わります。
車で回るなら、外にいる時間は、車を降りて見て回るあいだだけです。上着は車の中で脱いでおき、降りるときに着る形になります。この場合は、上着の厚さよりも、脱ぎ着のしやすさを優先してください。前を開けやすく、車の座席で邪魔にならない丈の上着が便利です。
路面電車やバスで回るなら、停留所で待つ時間と、停留所から目的地まで歩く時間が、外にいる時間に足されます。とくに夜は、電車やバスの本数が減るので、停留所で10〜20分待つこともあります。上着は1段厚めにして、首元を覆うものを持っておきます。
どちらとも決めていないなら、電車とバスで回る前提で準備しておけば、車で回ることになっても困りません。
どちらとも取れるとき④ 寒がり・暑がりで、同行者とずれる
一緒に旅をする人と、寒さの感じ方が違うこともあります。
寒がりの人は、この記事の目安より上着を1段厚くし、首元・手・足首の3か所を必ず覆ってください。とくに足首は見落としやすく、足首が冷えると全身が寒く感じます。
暑がりの人は、上着の厚さはこの記事の目安どおりにして、中の服を1枚減らします。夜景の山頂や朝市では上着の前を閉め、昼の街歩きでは前を開けて、中の服1枚で過ごします。上着を薄くするより、中を減らすほうが、寒い時間に困りません。
同行者と寒さの感じ方がずれていると、一方が寒くて早く帰りたい、もう一方はまだ見ていたい、ということになりがちです。寒がりの人が十分に暖かい服を着ていれば、夜景の山頂でも同じ時間だけ楽しめます。
子どもや年配の家族と一緒の旅
小さな子どもや、年配の家族と一緒に旅をするなら、寒い時間に外にいる分数が長くなりがちです。子どもは歩く速さがゆっくりで、年配の家族は坂の上り下りで休む回数が増えます。
一緒の旅では、いちばん寒さに弱い人に合わせて、外にいる時間を数えてください。自分は30分で山頂から下りるつもりでも、家族の都合で1時間になることもあります。
子どもは大人より体が小さいぶん、冷えるのも早くなります。上着を厚くするよりも、首元・手・足首の3か所を覆うほうが、動きやすさを保ったまま暖かくできます。年配の家族は、暖房の効いた室内と寒い外の行き来で体に負担がかかるので、上着の前を閉めてから外に出る、首元を先に覆う、という順番を声に出して確かめておくと安心です。
荷物の組み方|2泊3日の例
最後に、秋のまん中に2泊3日で函館を旅する場合の荷物の例を書きます。
着ていくもの
- 裏地のあるウールのコートか、薄手のダウン
- 中厚手のニット
- 長袖のカットソー
- 濃い色のパンツ
- ブーツか、溝のある底のスニーカー
持っていくもの
- 長袖のカットソー2枚
- ニット1枚(着ていくものと厚さの違うもの)
- パンツかスカート1本
- マフラー
- 薄手の手袋
- くるぶしが隠れる靴下を泊数分
上着は着ていく1着だけにします。2着持つより、首元・手・足首の3か所を覆うものを持っていくほうが、荷物も少なく、寒さにも強くなります。
秋の前半なら、上着を薄手のトレンチかジャケットに、ニットを薄手のものに替えます。秋の終わりなら、上着を厚手のダウンかウールのコートに、靴を滑りにくい底のブーツに替えて、帽子を足してください。
旅の前日に、函館の最低気温と、夜景を見に行く日の日没時刻をもう一度確かめて、外にいる時間を数えておくと、当日に迷いません。
1泊2日・3泊以上のとき
1泊2日なら、持っていくものはさらに少なくなります。着ていく服に加えて、長袖のカットソー1枚、靴下1足、マフラーと手袋だけで回ります。夜景と朝市の両方に行くなら、2回の寒い時間が1日のうちに続くので、上着は夜景の日に合わせた1着にしてください。
3泊以上なら、洗濯をするかどうかで荷物が変わります。宿で洗濯ができないなら、肌に触れるトップスと靴下を泊数分持っていきます。洗濯ができるなら、2泊分を持っていき、途中で洗って回すと、荷物を半分近くに減らせます。ニットとボトムは、3泊以上でも1枚ずつ足すだけで足ります。
函館のあとに札幌や内陸を回る旅なら、その場所の最低気温に合わせて上着を選び、函館では前を開けて調整してください。旅の後半ほど寒くなる行程なら、最初から厚めの上着で出発するほうが、途中で買い足すより荷物が少なく済みます。
よくある問い
- Q. 函館の秋は、東京の何月くらいの服装ですか
- 9月末から10月上旬は東京の11月の初めごろ、10月中旬から下旬は東京の11月末から12月初めごろ、11月は東京の12月下旬から1月ごろの服がおおよその目安です。ただし夜景を見に山頂へ上がる日は、そこからさらに1段厚くしてください。
- Q. 夜景を見に行くとき、ダウンは必要ですか
- 10月中旬までなら、裏地のあるウールのコートか、薄手のダウンにマフラーで足りることが多いです。10月下旬から11月にかけて、山頂に30分以上いるつもりなら、ダウンかそれに近い厚さの上着と、手袋をおすすめします。
- Q. 朝市に行くとき、何を着ればいいですか
- 朝市は海に近く、1日でいちばん気温が低い時間帯です。夜景の日と同じ上着を着て、首元を覆ってください。日中に気温が上がったら、そのまま街歩きに移れるよう、前を開けられる上着が便利です。
- Q. 函館の坂は、どんな靴で歩けばいいですか
- かかとが低く、底に溝のある靴が歩きやすいです。石畳や濡れた路面では、なめらかな底の靴は滑りやすくなります。秋の終わりには、雪や凍った路面になる日もあるので、11月に行くなら滑りにくい底のブーツを選んでください。
— メグラシ編集部





