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紅葉狩りの服装で寒かった|行き先の標高で、街の予報から何度引くか

メグラシ編集部//読了 13分
赤と黄色の紅葉に囲まれた山の苔むした石段を、紺の薄い上着に生成りのニット、灰色のストール、黒いパンツで上っていく女性

**紅葉を見に行く日の、行き先の標高を調べたことはありますか。**住んでいる街の予報だけで服を決めて出かけ、思ったより寒かったのなら、原因はたいていそこにあります。

紅葉は、朝の気温が一桁まで下がる日が続くと色づきが進むと言われています。つまり、**見頃を迎えている場所は、それだけ冷え込んでいる場所です。**街ではまだ半袖の人がいる日でも、紅葉の名所の朝は、冬の手前の気温になっていることがあります。

この記事では、街の予報から行き先の気温を出す引き算と、その寒さに合わせた服の組み方をまとめます。夜のライトアップに出かける日の服装は紅葉ライトアップの服装に分けてあります。

結論:見頃の紅葉は、朝の気温が一桁まで下がった場所にある

紅葉狩りで寒さに困る理由は、3つの差が重なるからです。

差何が違うか引く気温の目安
標高の差街より高い場所にある100mごとに約0.6度
時刻の差午後遅くや朝早くに外にいる昼より3〜6度
風と日陰の差展望台の風・谷の日陰2〜5度

この3つを、街の予報から順に引いていくと、行き先で実際に感じる気温に近づきます。3つ全部が重なる日は、街の予報より10度以上寒く感じることもあります。

服は、この引き算で出た気温に合わせて決めてください。街の予報に合わせた服で出かけると、行き先では1段から2段、薄着になります。

標高差で引く|100mで約0.6度

気温は、高い場所に行くほど下がります。目安は、標高100mごとにおよそ0.6度です。街の標高と行き先の標高の差から、引く気温が出せます。

標高の差引く気温の目安街が20度のとき
100m約0.6度19度台
200m約1.2度19度前後
300m約1.8度18度前後
400m約2.4度17〜18度
500m約3度17度前後
600m約3.6度16度台
800m約4.8度15度前後
1,000m約6度14度前後
1,200m約7.2度13度前後
1,500m約9度11度前後
1,800m約10.8度9度前後
2,000m約12度8度前後

街が海に近い平地なら、標高はおよそ0〜50mです。紅葉の名所になる高原や山の寺社は、標高500〜1,500mにあることが多く、街との差は5〜9度になります。

この表の数字は、風のない日陰の気温です。実際に感じる寒さは、ここからさらに風と時刻の分を引きます。

行き先の標高を調べる

行き先の標高は、いくつかの方法で分かります。

いちばん手早いのは、地図の地点情報です。地図の上で行き先を長押しするか選ぶと、標高が表示されるものがあります。観光地の案内や、寺社・展望台の紹介にも、標高が書かれていることがよくあります。ロープウェイやケーブルカーは、山麓の駅と山頂の駅の標高を案内していることが多いので、上がる高さがそのまま分かります。

住んでいる街の標高も、同じ方法で調べておいてください。2つの数字の差が、引き算に使う標高差です。

行き先の中でも、歩く範囲で標高が大きく変わる場所があります。山のふもとの駐車場から山頂の展望台まで歩く、ロープウェイで上がってから尾根を歩いて下りる、といった日は、いちばん高い地点の標高で計算してください。服は、いちばん寒い場所に合わせて持っていき、低い場所では脱いで調整します。

旅行先の紅葉なら、泊まる宿の標高も見ておくと、朝晩の服の見当がつきます。宿が紅葉の名所と同じ高さにあるなら、夜と朝は、昼の見物よりさらに5度ほど寒くなります。

どうしても標高が分からないときの考え方は、後ろの「どちらとも取れるとき」で扱います。

街の予報から、行き先の気温を出す手順

実際の手順を、例で追ってみます。街は標高30m、行き先は標高830mの山の寺、出かける日の街の予報は最高21度・最低13度、見物するのは午後1時から4時です。

手順計算出た気温
①街の最高気温予報のまま21度
②標高差で引く800mで約4.8度約16度
③時刻で引く午後3〜4時は最高から2〜3度下がる約13〜14度
④風で引く境内の風を秒速2mとして約2度約11〜12度
⑤日陰で引く杉木立の中は1〜2度約10度前後
⑥服を決める10〜14度の服を基準にニット+風を止める上着

街の予報は21度でしたが、行き先の午後遅く、木立の中で感じる気温は10度前後です。街の服装でいえば、11月の終わりごろの服を持っていく計算になります。

朝早く出かけるなら、街の最低気温から同じように引いてください。この例なら、13度から4.8度引いて約8度、そこから風の分を引くと、朝の境内は5〜6度に感じられます。

「見頃」の知らせから、朝の気温を逆算する

標高を調べる手間をかけずに、行き先の寒さを見積もる方法もあります。紅葉の色づき具合の知らせを使う方法です。

紅葉は、朝の最低気温が8度を下回るころから色づき始め、5度を下回る日が続くと一気に進むと言われています。つまり、「色づき始め」と知らせのある場所は朝が8度前後、「見頃」と知らせのある場所は朝が5度前後まで下がっていると考えられます。

色づきの知らせ行き先の朝の気温の目安服の基準
色づき始め8度前後ニット+裏地のない上着
見頃の手前6〜7度ニット+風を止める上着+首
見頃5度前後3枚+首と手の小物
見頃を過ぎた3〜4度冬の上着を足す
落葉が始まった3度以下の日もある冬の装い

この逆算は、朝の気温の目安です。昼に見物するなら、ここから日なたで5〜8度上がると考えてください。標高の引き算と両方で見積もり、寒いほうに合わせておくと、外すことはほとんどありません。

行き先の型ごとの寒さ

同じ標高でも、行き先の地形によって寒さの出方が変わります。

行き先の型寒さの出方気をつけること
山頂の展望台風が強く、体感が大きく下がる風を止める上着
峠・尾根の道風が抜ける首元と耳
渓谷・谷沿いの道日が当たる時間が短い午後の冷え込み
滝の近く水しぶきで湿る撥水の上着
湖のほとり朝晩に冷え、風も出る朝の早い時間
高原日なたは暖かく、日陰は寒い脱ぎ着のしやすさ
山の寺社の境内木立の中は日陰が多い石段と足元
山すその庭園街との差は小さい長く立ち止まる時間
街なかの並木道街の予報どおり標高の引き算は不要
ロープウェイの山頂駅上がった瞬間に寒い乗る前に1枚着る

とくに差が大きいのは、山頂の展望台と渓谷です。展望台は風で、渓谷は日陰で、それぞれ体感が大きく下がります。

風で引く

山の上や展望台では、街ではほとんど感じなかった風が吹いていることがよくあります。風は、体感を大きく下げます。

風の強さ感じ方体感の目安
ほぼ無風木の葉が動かない差なし
秒速1m顔に風を感じる約1度下がる
秒速2〜3m木の葉がたえず揺れる2〜3度下がる
秒速4〜5m小枝が揺れ、髪が乱れる4〜5度下がる
秒速6〜7m大きな枝が揺れる6〜7度下がる
秒速8m以上歩きにくい展望は短時間に
谷を吹き上げる風午後に強まる上着の前を閉じる
尾根を越える風時刻を問わず強いフードか帽子

行き先の予報に風速が出ていれば、それを見てください。出ていなければ、山頂や展望台は街より風が強い前提で、2〜3度は余分に引いておきます。

時刻で引く|午後3時を過ぎると急に下がる

秋の山は、日が傾くのが早い場所です。周りを山に囲まれた谷では、街より1時間ほど早く日が当たらなくなります。

時刻気温の動き服の考え方
朝7〜9時一日でいちばん冷えている3枚とも着ていく
朝9〜11時日なたから上がり始める日なたで真ん中を脱ぐ
昼11〜13時いちばん暖かい2枚で歩ける
午後13〜15時ゆるやかに下がる外側を手元に
午後15〜16時谷では日が陰る外側を着る
午後16時以降急に冷える3枚とも着て、首も覆う
日の入り後街の朝と同じくらいまで下がる冬の手前の装い
雨上がりの朝霧が出て湿る撥水の外側

紅葉の写真を撮りたくて、日が傾く時間まで残ると、急に寒さが来ます。帰りの時刻を先に決めておき、その時刻の気温で外側の1枚を選んでください。

日なたと日陰|谷は午後から日が当たらない

紅葉の名所には、日なたと日陰の差が大きい場所が多くあります。高原の日なたでは暑いくらいなのに、杉木立の石段に入ると急に寒い。この行き来が、服の選び方を難しくします。

日なたと日陰の差は、秋の晴れた日で2〜4度です。日なたで快適な服は、日陰では1段寒く、日陰で快適な服は、日なたでは1段暑い。どちらかに合わせるのではなく、すぐに脱ぎ着できる外側を1枚持つことで、両方に対応します。

渓谷のように、午後になると日が当たらなくなる場所は、見に行く時間を午前中に寄せるのも一つの方法です。日の当たる時間に紅葉を見ると、色もきれいに見えます。光が葉を透かして通る時間は、赤や黄色がいちばん明るく見えます。

紅葉狩りで起きやすい失敗

寒さのほかにも、紅葉狩りでは服にまつわる失敗が起きやすくあります。

失敗起きる場面直し方
着いたら寒い街の服のまま出かけた標高差で引いた気温で決める
登りで汗をかく厚手を1枚だけ着ていた3枚に分けて真ん中を脱ぐ
汗が冷える休憩で止まった止まったらすぐ外側を着る
手がかじかむ写真を撮り続けた薄い手袋を持つ
首が冷える展望台の風ストールかネックウォーマー
足が冷える薄い靴下とスニーカー厚手の靴下
足元が滑る濡れた落ち葉・石段溝の深い靴底
裾が汚れる土の道・濡れた落ち葉足首の見える丈
荷物がかさばる脱いだ服を手に持った背負える鞄
写真で服が沈む茶色やカーキで全身首元に明るい色
帰りの車で暑い着込んだまま乗った乗る前に外側を脱ぐ
雨で濡れる山の天気が変わった撥水の外側

この中で、服を決める前に防げるものがほとんどです。着いてから気づいても手の打ちようがないのは、寒さと足元の2つです。どちらも、家を出る前の準備でしか防げません。次から、組み方を順に見ていきます。

服は3枚に分ける

紅葉狩りの服は、厚手の1枚ではなく、薄いものを3枚重ねる形にします。

層役目向く服
肌に近い1枚汗を乾かす薄手の長袖、化繊かウールの混ざったもの
真ん中の1枚暖かさを足す薄手のニット、フリース、カーディガン
外側の1枚風と雨を止める撥水の薄い上着、ウインドブレーカー
首風の入り口をふさぐストール、ネックウォーマー
手かじかみを防ぐ薄い手袋
頭風と日差し帽子(風で飛ばない形)
足首冷えの入り口をふさぐ厚手の靴下、丈のあるパンツ
予備汗をかいたとき替えの肌着1枚

3枚に分けるのは、脱ぎ着で温度を細かく調整するためです。厚手を1枚だけ着ていると、暑くなっても脱げず、脱ぐと寒すぎる、という状態になります。

肌に近い1枚は、綿の厚手を避けてください。綿は汗を吸うと乾きにくく、立ち止まったときに冷たく感じます。

山歩きの専用の服を持っていなくても、手持ちの服で3枚は組めます。肌に近い1枚は、薄手のウールか化繊の長袖。真ん中は、ふだん着ている薄手のニットかカーディガン。外側は、雨の日に着る撥水の薄い上着か、風を通しにくいナイロンの上着です。専用の服と違うのは、畳んだときのかさくらいで、寒さへの備えとしては十分に働きます。

登りと下りで、脱ぎ着する

山道や長い石段を歩く日は、登りで暑くなり、下りと休憩で寒くなります。

歩き始める前は、3枚とも着ておきます。歩き始めて5分ほどで体が温まってきたら、真ん中の1枚を脱いで鞄に入れてください。汗をかき始めてから脱ぐのでは遅く、肌に近い1枚が湿ってしまいます。

展望台や休憩場所で立ち止まったら、止まってすぐに外側の1枚を着ます。数分してから寒くなって着るのでは、汗が冷えたあとになります。「止まったら着る、歩き出して温まったら脱ぐ」を、先に決めておいてください。

ロープウェイやバスで上がる日は、歩かないので体が温まりません。乗る前に3枚とも着ておくほうが安全です。

首・手首・足首を先に覆う

寒さを感じたとき、いちばん早く効くのは、首・手首・足首の3か所を覆うことです。

首は、ストールかネックウォーマーを1枚持っていきます。展望台の風のように、急に寒さが来る場所で、上着を着る前に巻くだけでも体感が変わります。手首は、袖口の締まった服か、薄い手袋で覆います。写真を撮る人は、指先の出る手袋だと操作しやすくなります。

足首は、パンツの丈と靴下で決まります。足首が出る丈のパンツなら、厚手の靴下で覆ってください。足元の冷えは、立ち止まって紅葉を眺める時間が長いほど強くなります。

耳も、風の強い展望台では冷たくなりやすい場所です。帽子をかぶるなら、つばの広いものは風であおられるので、頭に沿うニットの帽子か、あごひものついた帽子が向いています。髪を下ろしている人は、それだけで耳と首の後ろがかなり守られます。

この3か所の小物は、どれも小さく畳めて軽いものばかりです。寒さを感じてから探すのではなく、鞄のすぐ取り出せる場所に入れておいてください。

足元|濡れた落ち葉と石段

紅葉の季節の山道や境内は、落ち葉が積もっています。乾いていれば問題ありませんが、朝露や前日の雨で濡れた落ち葉は、とても滑りやすくなります。

足元の状態滑りやすさ向く靴
乾いた舗装路低い普段のスニーカー
乾いた落ち葉中くらい溝のある靴底
濡れた落ち葉高い溝の深い靴底、ゴムの底
苔のついた石段高い溝の深い靴底
土の山道中くらい足首まで覆う靴
木の階段・木道濡れると高い平らでない靴底

靴底の溝に、爪が引っかかる深さがあるかを確かめてください。平らな底の靴や、革底の靴は、濡れた落ち葉の上で止まりにくくなります。ヒールのある靴は、石段の隙間に引っかかることもあるので避けます。

濡れた落ち葉の上を歩くときは、歩幅を小さくして、足の裏全体で踏むようにすると滑りにくくなります。下りの石段では、手すりがあれば使ってください。両手が空く鞄にしておくことが、ここでも効いてきます。

靴の表の素材も見ておきます。布の靴は、朝露や濡れた落ち葉で甲からしみてきて、足先が冷たくなります。表が合成皮革や撥水の素材の靴なら、濡れた道でも中まで湿りにくくなります。

下半身|スカートかパンツか

紅葉狩りの下半身は、行き先の道によって決めます。舗装された遊歩道や、街に近い庭園なら、スカートでも困りません。石段の多い寺社や、土の山道を歩く日は、パンツのほうが扱いやすくなります。

スカートの日は、厚手のタイツを合わせて、すねと足首を冷やさないようにします。丈は、階段の上り下りで裾を踏まない長さにしてください。風の強い展望台では、軽い素材のスカートは大きくあおられます。

パンツの日は、裾が地面に触れない丈にします。濡れた落ち葉や土に裾が触れると、そこから湿って冷たくなります。くるぶしが少し見える丈に、厚手の靴下を合わせるのが、いちばん汚れにくく暖かい組み方です。

荷物|両手を空ける

3枚に分けた服を脱ぎ着すると、脱いだ服を入れる場所が要ります。手に持つ鞄だと、脱いだ服でふさがり、片手で石段を上り下りすることになります。

紅葉狩りの日は、背負う鞄か、斜めがけの鞄にしてください。真ん中の1枚と外側の1枚が両方入る大きさがあると、脱ぎ着に困りません。薄手のニットと撥水の上着なら、畳めば小さめの背負う鞄に収まります。

飲み物と、汗を拭く小さなタオルも入れておきます。汗をかいたまま立ち止まると冷えるので、登り切ったところで首と背中を軽く拭くだけでも違います。

鞄の中は、取り出す順に入れておくと慌てません。いちばん上に外側の1枚と首の小物、その下に真ん中の1枚、底に飲み物と替えの肌着。立ち止まってすぐ着たいものが上にあれば、展望台の風の中で鞄をかき回さずに済みます。

写真を撮る人は、電話を上着のポケットに入れておくと、手袋をしたまま取り出しやすくなります。胸のポケットより、腰の高さの外ポケットのほうが、前かがみになっても落としにくい位置です。

車やロープウェイで上がる日

歩かずに、車やロープウェイで一気に上がる日は、歩く日とは逆の注意が要ります。

体が温まらないまま、寒い場所に出ることになります。車を降りた瞬間、ロープウェイの駅を出た瞬間に寒さが来るので、乗る前か、降りる直前に外側を着ておいてください。車の暖房が効いた車内で上着を脱いでいると、降りるときに着る手間で体が冷えます。

帰りはその逆です。暖房の効いた車内や、混んだバスの中に入ると、今度は暑くなります。乗る前に外側を脱いでおくと、車内で汗をかかずに済みます。

雨の予報の日|山の天気は街より変わりやすい

紅葉の季節の山は、街が晴れていても、昼過ぎから雲がかかり、にわか雨が降ることがあります。雨に濡れると、服が湿って体感が一気に下がります。気温が10度前後の場所で服が湿ると、同じ気温でも数度寒く感じます。

雨の予報がある日は、外側の1枚を撥水のものにしてください。フードがついていれば、傘をさせない山道でも頭と首を守れます。傘は、両手を使う石段や、人の多い遊歩道では扱いにくいので、折りたたみを鞄に入れておき、開けた場所でだけ使います。

濡れたときのために、肌に近い1枚の替えを1枚持っておくと安心です。車で行く日は、車に着替え一式を置いておくだけでも、帰り道の寒さがずいぶん違います。

子どもと一緒に行く日

子どもと紅葉を見に行く日は、大人の服とは別の考え方が要ります。子どもは大人より動く量が多く、登りでは大人より先に暑くなり、止まると大人より先に寒くなることがあります。

子どもにも、服を3枚に分けて着せてください。真ん中の1枚は、自分で脱ぎ着できる前開きのものにすると、暑いと言われたときにすぐ脱がせられます。首まわりは、引っかかりにくいネックウォーマーが扱いやすく、ひもの長いストールは避けます。

大人のほうは、子どもを抱いたり手を引いたりするので、両手が空く鞄が欠かせません。脱いだ子どもの服も入る大きさの鞄にしておくと、途中で困りません。

色|紅葉の中で服が沈む・浮く

紅葉の前で写真を撮ると、服の色によって、背景に溶けたり、浮き上がったりします。

服の色紅葉の前での見え方合わせ方
茶・キャメル背景に溶けやすい首元に明るい色を1つ
カーキ・オリーブ背景に溶けやすい白か生成りを顔の近くに
えんじ・赤赤い紅葉と重なる黄色い紅葉の前で撮る
からし・黄黄色い紅葉と重なる赤い紅葉の前で撮る
白・生成り明るく浮くそのままで映える
明るい灰色柔らかく浮く全身でも重くならない
紺締まって浮く顔の近くに明るい色
深い緑紅葉と反対の色で浮く赤い紅葉の前で映える

秋らしい色の服は、紅葉と同じ系統なので、写真では背景に溶けやすくなります。全身を明るくする必要はありません。顔に近い場所に、白や生成り、明るい灰色を1か所入れるだけで、人の輪郭がはっきりします。

10月・11月・12月の初めで、見頃の場所が動く

紅葉の見頃は、標高の高い場所から始まり、少しずつ低い場所へ下りてきます。

10月は、標高の高い山や高原が見頃になります。行き先の標高が高いので、街との差も大きく、街の予報から7〜10度引く日が多くなります。11月は、中くらいの標高の山や、山の寺社が見頃です。差は4〜6度ほどになりますが、街そのものも冷えてきます。11月の終わりから12月の初めは、街に近い庭園や並木道が見頃になり、標高の引き算はほとんど要らなくなります。

同じ山でも、山頂の紅葉が終わるころに、中腹から山すそが見頃を迎えます。10月に山頂へ行き、11月に同じ山の中腹へ行く、という出かけ方をする人は、2回とも同じくらい寒いと考えておいてください。

時期が進むほど標高差は小さくなりますが、街自体の気温が下がるので、行き先の寒さはあまり変わりません。どの時期に行っても、見頃の場所は朝が一桁の気温になっている、と考えておくと外しません。

どちらとも取れるとき①|街は暑いくらいの日

10月の上旬には、街はまだ夏日に近いのに、高い山の紅葉が見頃を迎えている日があります。家を出るときは半袖でいいくらいで、上着を持つ気になれません。

こういう日こそ、標高差の引き算を先にしてください。街が26度でも、標高差が1,500mあれば、行き先は17度前後です。そこに風と日陰が加わると、12〜14度に感じる時間があります。

家を出るときは、街に合わせた薄着で構いません。外側と真ん中の1枚を鞄に入れて持っていき、行き先に着いてから着てください。車で行くなら、車に積んでおくだけでも安心です。

どちらとも取れるとき②|標高が分からない行き先

行き先の標高がどうしても分からないときは、行き先の型から見積もります。

ロープウェイやケーブルカーで上がる場所、山の名前がついた展望台、峠を越えて行く場所は、街より500m以上高いと考えてください。街から車で30分以上、山道を上っていく場所も同じです。この場合は、街の予報から5〜6度引いた気温を基準にします。

街から電車で行ける寺社や庭園、平地の公園の並木道は、街との差が小さいと考えて構いません。迷ったときは、寒い側に見積もって、外側の1枚を持っていくほうを選んでください。暑ければ脱いで鞄に入れられますが、寒いときに足す服は、その場では手に入りません。

どちらとも取れるとき③|寒がりと暑がりが一緒に行く

家族や友人と行くと、同じ場所でも、寒いと言う人と暑いと言う人に分かれることがあります。

全員が同じ服を着る必要はありません。それぞれが3枚に分けて持っていき、自分の感じ方で脱ぎ着してください。寒がりの人は、真ん中の1枚をやや厚めにし、首と手の小物を必ず持ちます。暑がりの人は、真ん中の1枚を薄手にし、外側は風を止めるだけの薄いものにします。

休憩のたびに、寒がりの人に合わせて日の当たる場所を選ぶと、全員が過ごしやすくなります。

誰かが寒さでつらそうなときは、予定より早めに建物の中へ入るか、帰りの時刻を繰り上げてください。紅葉は、日の当たる昼の時間に見るのがいちばんきれいです。日が傾いてから長く残る必要はありません。

車で行く日は、寒がりの人の分だけ厚手の上着を1枚多く積んでおくと、駐車場に戻ったときに羽織れます。出番がなければ、それでかまいません。

荷物を減らしたい日の、最小の組み方

3枚に小物まで持つと、荷物が多いと感じる人もいると思います。街に近い行き先や、短い時間だけ見て帰る日は、次の組み方まで減らせます。

行き先と時間最小の組み方省いていいもの
街なかの並木道・1時間長袖+薄い羽織り小物・替えの肌着
山すその庭園・2時間長袖+薄いニット+ストール撥水の上着
山の寺社・半日3枚+ストール手袋(晴れて風のない日)
高原・半日3枚+ストール+手袋替えの肌着(歩かない日)
山頂の展望台・短時間3枚+首と手の小物省かない
山道を歩く・一日3枚+小物+替えの肌着省かない

省けないのは、風を止める外側の1枚です。どの行き先でも、展望のいい場所ほど風が出ます。外側の1枚だけは、薄くて畳めるものを必ず鞄に入れてください。

出かける前の確認表

前の晩か、出かける朝に、次の表を見てください。

確かめることできたか
街と行き先の標高差を調べた
標高差から引いた気温を出した
見物する時刻の気温を考えた
風を止める外側の1枚を持った
真ん中の1枚は脱いで鞄に入るか
肌に近い1枚は綿の厚手ではないか
首・手の小物を持った
靴底に深い溝があるか
両手の空く鞄にしたか
顔の近くに明るい色が1つあるか

全部がそろっていなくても、上の4つがそろっていれば、寒さで困ることはほとんどありません。帰ってきたら、実際に何枚着たか、どこで寒かったかを一言メモしておくと、来年の同じ時期に同じ場所へ行くときの目安になります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 紅葉狩りに行くとき、街の天気予報を見れば十分ですか
街の予報だけでは足りません。紅葉の名所は街より高い場所にあることが多く、標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6度下がります。街が標高50mで、行き先が標高1,050mなら、その差は1,000mで約6度です。街の最高気温が20度でも、行き先は14度前後になります。さらに風や日陰が加わるので、街の予報から7〜9度引いた気温に合わせて服を決めると、寒さで困ることが減ります。
Q. 登り坂で暑くなり、休むと寒くなります。どう着ればいいですか
服を3枚に分けてください。肌に近い1枚は汗が乾きやすい薄手、真ん中は薄手のニットかフリースのような暖かい1枚、外側は風を止める薄い上着です。歩き始めて5分ほどで暑くなったら、真ん中を脱いで鞄に入れます。展望台や休憩で立ち止まったら、止まってすぐ外側を着てください。汗が冷えてから着ると、戻すのに時間がかかります。
Q. 紅葉狩りにスカートは向いていませんか
舗装された遊歩道や、街に近い庭園なら、スカートでも困りません。その場合は、厚手のタイツと、甲の覆われた靴を合わせて、足首とすねを冷やさないようにします。石段の多い寺社や、土の道を歩く日は、裾が濡れた落ち葉や土に触れやすいので、足首の見えるパンツのほうが扱いやすくなります。風の強い展望台では、スカートの裾が大きくあおられることもあります。
Q. 紅葉の写真で、服が暗く沈んで見えます
赤や黄色の紅葉の前では、茶色やカーキのような秋らしい色が、背景に溶けて見えやすくなります。首元か上半身のどこかに、白・生成り・明るい灰色のような明るい色を1つ入れてください。紅葉と反対側の色として、紺や深い緑も背景から浮きます。全身を明るくする必要はなく、顔に近い場所に1か所で十分です。

— メグラシ編集部

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秋の着回しが詰まるのは、服の枚数ではなく、組める上下の数が少ないからです。組めるかどうかは、上下の明るさの段差と、生地の厚みの差の2つでほぼ決まります。手持ちの上と下に明るさ5段・厚み3段の番号を振り、表にして組める数を数える手順、足すならどの1枚が数をいちばん増やすか、10月の前半と後半で使う厚みが入れ替わる理由、どちらとも取れる服の数え方まで。

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アラフォーの服 秋冬|行事と集まりの数から買い足す1枚を決める

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アラフォーの服 秋冬|行事と集まりの数から買い足す1枚を決める

アラフォーの秋冬は、仕事と家のほかに、子どもの行事、同窓会、忘年会、親戚の集まりと、服を考える予定の種類が一気に増えます。買い足す1枚は、店で見た服の好みではなく、秋冬の予定を書き出して、きちんとの段・屋外か屋内か・会う人の3つで分けたときに、手持ちで埋まらない段から決まります。予定の書き出し方、手持ちの服の並べ方、羽織り・ワンピース・中の1枚のどれを足すか、色の決め方、行事と集まりが同じ週に重なるとき、ほとんど通勤だけの人まで、秋冬の予定から答えが出る形でまとめました。

メグラシ編集部/読了 20分
気温20度の旅行 服装 50代|旅先で寒い・暑いと気づいたら直す順番

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気温20度の旅行 服装 50代|旅先で寒い・暑いと気づいたら直す順番

予報を見て20度の旅に合わせたつもりでも、着いてから寒い、歩いたら暑いと気づくことがあります。旅先では買い足すより、手持ちの中で入れ替えるほうが早く、荷物も増えません。寒さが風から来ているのか、汗から来ているのか、足元から来ているのか。暑さが日差しか、服の中のこもりか、歩く速さか。出どころを手の甲で30秒確かめてから、前を閉じる、肌に触れる一枚を替える、肩に掛けるといった順番で直す手順をまとめました。朝の出発、日陰と館内、日没後の道、乗り物の中など8つの場面の直し方と、宿に戻ってから翌日の組み替え、次の旅のために残しておく1行までを、50代の旅の組み方に合わせて置いています。

メグラシ編集部/読了 15分
気温26度の服装|下半身は素足か靴下か、最低気温と歩く時間で選ぶ

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気温26度の服装|下半身は素足か靴下か、最低気温と歩く時間で選ぶ

最高気温26度の日は、上は半袖で決まっても、下半身と足元で迷います。素足でよいか、靴下を履くか、ボトムの丈と生地をどうするかは、最高気温ではなく、その日の最低気温と外を歩く分数で決まります。最低気温4つの帯と歩く分数3つの帯から、足元の段・ボトムの丈・生地の厚みを選ぶ手順、9月と10月の26度の違い、冷房の効いた屋内に長くいる日、どちらとも取れる日の決め方まで。

メグラシ編集部/読了 14分

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