レインコートの選び方|ポンチョか袖ありかは、両手と荷物の位置で選ぶ

**片手で傘を差し、もう片方の手で荷物を持つ日が多いなら、袖のあるコート型を選んでください。荷物を背負う日が多いなら、荷物ごと覆えるポンチョ型か、腕の出せるケープ型です。**レインコートの形は、雨の日の両手と荷物の位置でほぼ決まります。
レインコートを選ぶとき、多くの人は生地の防水の強さや丈から見ていきます。けれど、雨の日に困ることの多くは、傘と荷物と両手のやりくりです。袖のあるコートを着てリュックを背負うと、リュックだけが雨に濡れます。ポンチョを着て傘を差すと、傘を持つ腕の側から布がめくれて、袖の中に雨が入ります。形が合っていないと、生地がどれだけ水をはじいても、どこかが濡れます。
この記事では、雨の日の1日の動きを3つに分けて書き出し、そこから形を選ぶ手順をまとめました。生地が防水か撥水か、サイズをどう選ぶかは、それぞれ関連記事に分けてあります。
結論:両手・荷物・傘の外にいる分数で、形が決まる
雨の日の動きを3つ書き出すと、合う形が1つに絞れます。
| 雨の日の動き | 合う形 |
|---|---|
| 傘を差し、荷物は手か肩に掛けて持つ | 袖のあるコート型 |
| 荷物を背負い、傘を差すこともある | ケープ型か、背中にゆとりのあるコート型 |
| 荷物を背負い、両手を空けたい | ポンチョ型 |
| 傘の外に長くいて、下半身まで濡れる | 上下に分かれる型 |
| 短い移動だけで、すぐ建物に入る | 袖のあるコート型の短め、またはケープ型 |
いちばん迷いやすいのは、傘も差すし荷物も背負う人です。この場合は、傘を差す日と差さない日のどちらが多いかで決めてください。差す日が多いならケープ型か背中にゆとりのあるコート型、差さない日が多いならポンチョ型です。
レインコートの形は4つ
売り場に並ぶレインコートは、形で分けると4つになります。
| 形 | どんな形か | 腕の動き | 荷物を中に入れられるか |
|---|---|---|---|
| 袖のあるコート型 | ふだんのコートと同じく袖がある | 自由に動く | 肩掛けの小さな荷物まで |
| ポンチョ型 | 頭からかぶる。袖がなく、布が腕まで覆う | 布の中で動かす | 背負う荷物まで入る |
| ケープ型 | 袖がなく、腕を出す口が前か脇にある | 口から出して動かせる | 背負う荷物も入るものがある |
| 上下に分かれる型 | 上着とズボンに分かれる | 自由に動く | 上着の中には入らない |
コート型とポンチョ型のあいだに、ケープ型があると考えると整理しやすくなります。ポンチョのように荷物ごと覆いながら、腕は口から出して傘や荷物を持てる形です。
売り場の札には、形の名前が書かれていないこともあります。見分けるときは、袖があるか、腕を出す口があるか、頭からかぶるか前で開けるかの3点を見てください。袖があればコート型、袖がなく腕を出す口があればケープ型、袖も口もなく頭からかぶればポンチョ型です。
選ぶ前に、雨の日の動きを3つ書き出す
形を選ぶ前に、いちばんよく雨に降られる日、たとえば通勤の日や送り迎えの日の動きを思い出して、次の3つを書き出してください。
- 両手:傘を差すか。差すなら、どちらの手で差すか。もう片方の手は空いているか
- 荷物:いつも持つ荷物は、手に持つか、肩に掛けるか、斜めに掛けるか、背負うか
- 傘の外:傘の外にいる時間、つまり乗り物の乗り降りや、傘を差せない場所にいる時間が何分あるか
この3つが書ければ、合う形はほぼ1つに絞れます。2種類以上の日があるなら、それぞれの日について書いて、回数の多いほうを優先します。
| 書き出す項目 | 例 | 形への効き方 |
|---|---|---|
| 傘を差すか | 毎回差す | 差すなら袖のある形が扱いやすい |
| 空いている手 | 片手は荷物でふさがる | 両手がふさがるなら、荷物は背負うか肩に |
| 荷物の位置 | リュックを背負う | 背負うならポンチョ型かケープ型 |
| 傘の外にいる分数 | 乗り換えで5分 | 長いほど、丈と下半身の守りが要る |
両手|傘を差すか、手を空けたいか
傘を差す日は、片方の手が傘でふさがります。袖のあるコート型なら、傘を持つ腕を上げても、袖が腕と一緒に動くので、脇から雨が入りにくくなります。
ポンチョ型で傘を差すと、傘を持つ腕を布の中から出すか、布ごと腕を上げることになります。布ごと上げると、腕の下の布がめくれて、脇から腰のあたりに雨が入ります。ポンチョ型は、傘を差さずに両手を空けて歩く日のための形と考えてください。
| 傘と手の使い方 | コート型 | ポンチョ型 | ケープ型 |
|---|---|---|---|
| 傘を差し、片手は空いている | 向く | 脇がめくれる | 向く |
| 傘を差し、片手で荷物を持つ | 向く | 扱いにくい | 口から両手を出せれば向く |
| 傘を差さず、両手を空ける | 頭と顔が濡れやすい | 向く | 向く |
| 子どもと手をつなぐ | 向く | 手を出す口がないと扱いにくい | 向く |
子どもと手をつないで歩く日が多い人は、腕を自由に出せるかを重く見てください。ポンチョ型を選ぶなら、腕を出す口や、袖口の留め具があるものにします。
荷物の位置で、合う形が変わる
荷物をどこに持つかは、形を選ぶうえでいちばん大きな分かれ目です。
| 荷物の位置 | コート型 | ポンチョ型 | ケープ型 |
|---|---|---|---|
| 手に持つ | 荷物だけ濡れる。持ち手が短いものは中に入らない | 中に入れると手を出しにくい | 腕を出して持てる。荷物は濡れる |
| 肩に掛ける | 外に掛ければ荷物が濡れる。中に入れると肩が窮屈 | 中に入る | 中に入る |
| 斜めに掛ける | 中に入れれば濡れない。身幅にゆとりが要る | 中に入る | 中に入る |
| 背負う | 中に入らない。荷物だけ濡れる | 中に入る | 背中にまちがあれば入る |
荷物を雨から守りたい人ほど、荷物ごと覆える形が向いています。手に持つ荷物を濡らしたくない日は、荷物を水をはじく袋に入れてから持つか、斜め掛けに替えて中に入れる方法もあります。
荷物の位置は、レインコートに合わせて変えることもできます。ふだん手に持っているバッグを、雨の日だけ斜め掛けの小さなものに替えれば、コート型の中に入れて濡らさずに済みます。形を替えるより、荷物の持ち方を替えるほうが手軽な場合もあるので、両方を考えてから決めてください。
背負う荷物がある日は、背中のゆとりを測る
リュックの上からレインコートを着るなら、背中に荷物が入るゆとりが要ります。目安は、荷物の厚みに5cmを足した長さです。
測り方は、いつも使うリュックに荷物を詰めて、背中から離れた面までの厚みを測ります。たとえば厚みが15cmなら、背中に20cmのゆとりが要ります。売り場では、リュックを背負ったまま試着できれば確実です。
| リュックの厚み | 背中に要るゆとり | 合う形 |
|---|---|---|
| 10cm未満(薄い通勤用) | 15cm | 背中にまちのあるコート型、ケープ型 |
| 10〜15cm | 15〜20cm | ポンチョ型、背中にまちのあるケープ型 |
| 15〜20cm | 20〜25cm | ポンチョ型 |
| 20cm以上 | 25cm以上 | 荷物用の大きなポンチョ型 |
ゆとりが足りないと、背中の布が荷物に引っぱられて、前が閉まらなくなったり、背中の裾が持ち上がって腰から下が濡れたりします。試着のときは、前を閉めた状態で、腰の後ろの裾がどこまで上がるかを鏡で確かめてください。
肩掛けのバッグの日は、中に入れるか外に出すか
肩に掛けるバッグは、レインコートの中に入れるか、外に掛けるかを先に決めます。中に入れれば濡れませんが、肩と脇にゆとりが要ります。外に掛ければ扱いやすいかわりに、バッグは雨に当たります。
| 中か外か | 向いている人 | 選ぶときに見る点 |
|---|---|---|
| 中に入れる | 書類や電子機器を持ち歩く | 肩の縫い目が肩先より2〜3cm外、身幅にゆとり |
| 外に掛ける | 荷物が水に強い、すぐ取り出したい | 肩にバッグの紐がずれない生地か |
中に入れる場合は、バッグを掛けたまま前を閉めて、腕を前に出してみてください。肩や脇がつっぱるなら、ゆとりが足りません。外に掛ける場合は、紐が当たる肩の部分が、こすれて水をはじかなくなりやすいので、紐の当たる場所に縫い目のない形を選ぶと長持ちします。
傘の外にいる分数で、守る範囲が広がる
傘を差していても、乗り物の乗り降り、傘をたたむ玄関先、傘が差せない人混みなど、傘の外にいる時間があります。この時間が長いほど、レインコートで守る範囲を広げる必要があります。
| 傘の外にいる分数 | 守る範囲 | 合う形と丈 |
|---|---|---|
| 5分未満 | 肩と背中 | コート型の短め、ケープ型 |
| 5〜15分 | 上半身と腰まわり | コート型かポンチョ型、膝が隠れる丈 |
| 15〜30分 | 上半身と脚の前側 | 膝下の丈、または上下に分かれる型 |
| 30分以上 | 全身 | 上下に分かれる型 |
傘の外にいる時間が長い人は、生地の性質も変わってきます。防水と撥水のどちらを選ぶかは、はっ水(撥水)コートと防水コートの違いに分けてあります。
傘の外にいる分数は、思っているより長いことがあります。駅の出口から屋根のある通りまで、乗り換えの地上の道、子どもを車から降ろすあいだ、店の前で傘をたたむあいだ。1つずつは1〜2分でも、往復で数えると10分を超えることは珍しくありません。いちばんよく雨に降られる日の道筋を思い浮かべて、傘を差していない時間を1つずつ足してください。
ポンチョ型が向く人、向かない人
ポンチョ型は、荷物ごと体を覆えるのがいちばんの長所です。その代わり、腕の動きと、風の強い日の扱いに弱さがあります。
| ポンチョ型が向く人 | ポンチョ型が向かない人 |
|---|---|
| 荷物を背負う日が多い | 傘を差す日が多い |
| 両手を空けて歩きたい | 乗り物で、つり革や手すりを持つ |
| 屋外の行事で長く立つ | 風の強い場所を歩く |
| 着替えずに上から羽織りたい | 人混みで布が人に当たるのが気になる |
ポンチョ型を選ぶなら、袖口や脇に留め具のあるもの、腕を出す口のあるものを選んでください。留め具があると、風の日に裾が広がるのを押さえられ、腕を出す口があると、傘や荷物を持つときにも使えます。
ポンチョ型は布の面積が大きいぶん、たたんだときの嵩も大きくなります。バッグに入れて持ち歩きたい人は、売り場でたたんだ状態の大きさを確かめてください。付属の袋に入れたときに、いつも持つバッグの中に入るかどうかが目安です。
袖のあるコート型が向く人、向かない人
袖のあるコート型は、ふだんのコートと同じように着られるので、雨の日以外の服装との差が小さい形です。腕が自由に動き、乗り物の中でも扱いやすくなります。
| コート型が向く人 | コート型が向かない人 |
|---|---|
| 傘を差して歩く | 荷物を背負う日が多い |
| 電車やバスに乗る | 荷物を絶対に濡らしたくない |
| 雨の日も、ふだんに近い姿でいたい | 秋冬の厚い上着の上から着たいのに、身幅に余裕がない |
| 建物の出入りが多い | 両手を空けたい |
コート型でリュックを背負う日は、リュックだけが外に出て濡れます。背中にまちがあり、荷物の上から着られる形もあるので、背負う日が多い人はその形を探してください。
コート型は、雨の日の服装がふだんの服装に近い姿になるのも利点です。職場や学校に着いてから、レインコートを着たまま少し歩く場面があっても、コートを着た人として周りに馴染みます。雨の日に人と会う予定が多い人は、この点も考えに入れてください。
ケープ型は、ポンチョとコートのあいだ
ケープ型は、袖がなく、布で体と荷物を覆いながら、前や脇の口から腕を出せる形です。ポンチョの「荷物ごと覆う」とコートの「腕が動く」を、半分ずつ持っています。
傘を差す日と差さない日がどちらもある人、荷物を背負う日と肩に掛ける日がどちらもある人に向いています。腕を出す口の位置は、前にあるものと脇にあるものがあります。前にあるものは手元の作業がしやすく、脇にあるものは傘を持つ腕を横に出しやすくなります。
| 口の位置 | 扱いやすい動き |
|---|---|
| 前 | 荷物を前で持つ、子どもと手をつなぐ |
| 脇 | 傘を差す、腕を横に伸ばす |
| 口がなく、袖口に留め具だけ | 両手は空けるが、物は持ちにくい |
上下に分かれる型は、長く外にいる日に
上着とズボンに分かれる型は、傘の外に長くいる日に下半身まで守れる形です。屋外での仕事や、長く歩く行事、雨の中で立って待つ予定がある日に向いています。
その代わり、着るのと脱ぐのに時間がかかります。建物に入るたびに上下を脱ぐのは手間なので、通勤や短い外出には向きません。1日のうち雨の中にいる時間が30分を超える日のための形と考えてください。
| 予定 | 上下に分かれる型が要るか |
|---|---|
| 屋外の行事で、雨の中に1時間以上立つ | 要る |
| 畑や庭、屋外の作業 | 要る |
| 雨の中を30分以上歩く | 要る |
| 通勤・買い物 | 要らない。コート型かポンチョ型で足りる |
上だけを使う日と、上下を使う日を分けられるのも、この形の利点です。上着だけなら短い丈のコート型として着られるので、1着で長い日と短い日の両方に使えます。下を選ぶときは、靴を履いたまま脱ぎ着できる裾の広さがあるかを確かめてください。
袖口の形で、手首から入る雨が変わる
コート型やケープ型では、袖口の形も選ぶときに見ておきたい場所です。傘を持つ手を上げると、袖口から手首を伝って雨が入ることがあります。
| 袖口の形 | 雨の入りにくさ | 扱いやすさ |
|---|---|---|
| 留め具で絞れる | 入りにくい | 手袋の上からも絞れる |
| ゴムで縮んでいる | 入りにくい | 手首が締まる感じがある |
| 筒のまま開いている | 入りやすい | 脱ぎ着が楽 |
| 内側にもう1枚の袖口がある | もっとも入りにくい | 厚みが出る |
傘を差す日が多い人は、袖口を絞れる形を選んでください。腕を上げたときに袖口と手首のあいだに隙間ができないかが、確かめどころです。
試着のときは、傘を持つつもりで肘を曲げ、手を肩の高さまで上げてみてください。袖口が手首から2cm以上離れるなら、その隙間から雨が入ります。絞れる袖口なら、手首にぴったり沿う位置まで絞れるかも確かめます。
前の閉じ方で、すき間と手間が変わる
前の閉じ方は、雨の入りにくさと、脱ぎ着の手間の両方に関わります。
| 閉じ方 | 雨の入りにくさ | 脱ぎ着の手間 |
|---|---|---|
| ファスナー+上に布のかぶせ | もっとも入りにくい | 開けるのに両手が要る |
| ファスナーだけ | 歯のすき間から少し入る | 開けやすい |
| スナップボタン | 留めた点のあいだから入る | 片手でも留めやすい |
| 面で貼り合わせる留め具 | 入りにくい | 片手で開け閉めできる |
建物の出入りが多い人は、片手で開け閉めできる閉じ方が扱いやすくなります。長く外にいる人は、ファスナーの上に布のかぶせがある形を選ぶと、前から入る雨を防げます。
傘を持ったまま前を開け閉めする場面が多い人は、片手で扱えるかがとくに大事になります。売り場で、片手に物を持ったまま、もう片方の手だけで前を閉められるかを試してください。両手が要る閉じ方は、玄関先で傘をたたんでからでないと開けられません。
丈で、濡れる場所が変わる
丈は、どこまで守るかを決める場所です。丈が短いほど身軽ですが、腿や膝が濡れます。
| 丈 | 濡れやすい場所 | 向いている動き |
|---|---|---|
| 腰まで | 腿から下 | 短い移動、上下に分かれる型の上着 |
| 膝上 | 膝から下 | 歩く時間が短い日 |
| 膝が隠れる | すねと足元 | 通勤や買い物 |
| 膝下 | 足元 | 長く歩く日 |
ポンチョ型は、同じ丈でも布が横に広がるので、前から見ると短く見えます。荷物を背負うと背中の裾が持ち上がり、後ろの丈が前より5〜10cm短くなります。荷物を背負う人は、背負った状態で後ろの丈を確かめてください。
フードは、つばと横の視界で選ぶ
雨の日は、傘を差していても顔まわりが濡れることがあります。とくに傘を差さない日や、風のある日は、フードが顔を守ります。
フードを選ぶときは、つばがあるかと、横を向いたときに視界が欠けないかの2つを見てください。つばがあると、額から顔に流れる雨を防げます。横を向いたときにフードが一緒に回らないと、道を渡るときや自転車に乗るときに、横が見えにくくなります。
試着のときは、フードをかぶって前を閉め、首だけを左右に90度ずつ回してみてください。フードが顔と一緒に回り、肩の真横が見えれば十分です。顔だけが回ってフードの内側の布しか見えないなら、顔まわりの絞りを緩めるか、横の視界が広い形を選びます。
| フードの形 | 顔まわりの守り | 横の視界 |
|---|---|---|
| つばあり、顔まわりを絞れる | もっとも濡れにくい | 絞りすぎると狭くなる |
| つばあり、絞れない | 額は守れる | 広い |
| つばなし | 顔に雨が当たりやすい | 広い |
| 横に透ける生地が入っている | 普通 | もっとも広い |
風の強い日は、裾の広がりを押さえる
秋は、台風の近づく日や、季節の変わり目の強い風の日があります。風の強い日は、布の広い形ほどあおられやすくなります。
ポンチョ型とケープ型は、裾が広いので、風でめくれやすい形です。風速5mを超える日に使うなら、袖口や脇、腰の位置で布を押さえられる留め具があるかを確かめてください。コート型は、風の日にも形が崩れにくいので、風の強い日が多い人の1枚目に向いています。
| 風速 | コート型 | ポンチョ型 | ケープ型 |
|---|---|---|---|
| 3m未満 | そのまま | そのまま | そのまま |
| 3〜5m | 前を閉める | 留め具があれば使える | 口から出した腕で前を押さえる |
| 5〜8m | 前を閉め、フードを絞る | 留め具がないと裾がめくれる | 裾が広がりやすい |
| 8m以上 | 使える | 扱いにくい | 扱いにくい |
風の強い日は、傘も差しにくくなります。傘をたたんで歩くことになるなら、フードと前の閉じ方がしっかりしたコート型が、顔と体の両方を守ります。
電車やバスに乗るときは、たたんで持てるか
雨の日に電車やバスに乗る人は、乗り物の中でレインコートをどう扱うかを考えておきます。濡れたまま着て座ると、座席や隣の人を濡らしてしまうことがあるからです。
| 乗り物の中での扱い | 合う形 |
|---|---|
| 乗る前に脱いで、たたんで持つ | 留め具が少なく、すぐ脱げるコート型・ポンチョ型 |
| 着たまま立って乗る | コート型。つり革を持ちやすい |
| 濡れた面を内側にして、袋に入れる | 薄く、小さくたためる生地のもの |
乗り物の乗り降りが多い人は、脱いだレインコートを入れる袋も一緒に持っておくと、濡れたものを手に持ったまま乗らずに済みます。
脱ぐ場所は、駅の改札の手前や、屋根のある乗り場がちょうどよい位置です。屋根の下で水を軽く払い、濡れた面を内側にしてたたむと、袋の中が濡れにくくなります。この動きを数十秒で終えられるかどうかが、乗り物を使う日のレインコートの使いやすさを分けます。
建物に入ってからの扱いを考えておく
職場や学校、店に入ったあと、レインコートをどこに置くかも、形を選ぶときの目安になります。
コート掛けに掛けられる場所なら、コート型は形を保ったまま乾かせます。ロッカーや自分の席の近くに置く場合は、小さくたためる形か、袋に入れて置ける形のほうが扱いやすくなります。ポンチョ型は布が大きいので、掛ける場所がないと、たたんでも嵩が出ます。
| 置く場所 | 扱いやすい形 | 気をつけること |
|---|---|---|
| コート掛け | コート型 | 下に水が垂れるので、軽く水を払ってから掛ける |
| ロッカー | 小さくたためるもの | 濡れた面を内側にして、袋に入れる |
| 自分の席の足元 | 袋に入るもの | 足元が冷えないよう、席から少し離す |
| 傘立ての横 | どれでも | 置き忘れやすいので、色の目立つ袋に入れる |
帰る時間まで乾かしておきたい人は、薄くて乾きやすい生地のほうが便利です。厚手のものは、夕方になっても内側が湿ったままのことがあります。
秋冬は、上着の上から着るかで大きさが変わる
秋から冬にかけては、ふだんの上着の上からレインコートを着る日が増えます。夏に着ていた大きさのままだと、厚い上着の上では肩や袖が窮屈になります。
コート型は、中に着るいちばん厚い上着の上から試着してください。ポンチョ型とケープ型は、中の厚みに比較的強い形ですが、肩の位置と前の閉まり具合は同じように確かめます。サイズの選び方は、レインコートのサイズ選び方にまとめてあります。
| 季節 | 中に着るもの | 形ごとの注意 |
|---|---|---|
| 10月 | 長袖1枚か薄い羽織り | どの形でも、ふだんのサイズで足りることが多い |
| 11月 | ジャケットや中厚手のニット | コート型は肩と袖に余裕があるか |
| 12月以降 | 厚手のコート | コート型は1サイズ上か、上から着る前提の形 |
冬に厚手のコートの上から着るなら、ポンチョ型のほうが無理なく重ねられます。コート型を冬も使いたい人は、厚手のコートを着て試着し、腕を前に伸ばしたときに背中がつっぱらないかを確かめてください。
色は、暗い雨の日に見えやすいものを
秋冬の雨の日は、朝晩が暗く、昼間でも空が暗くなります。黒や紺のレインコートは、暗い日には周りから見えにくくなります。
歩く道に車や自転車が多い人は、明るい色か、光を返す細い線の入ったものを選ぶと、周りから見つけてもらいやすくなります。ふだんの服装に馴染む色を選びたい場合は、本体は落ち着いた色にして、フードのふちや袖口に明るい色が入っているものを探してください。
| 色 | 暗い雨の日の見えやすさ | ふだんの服との馴染み |
|---|---|---|
| 黒・紺 | 見えにくい | 馴染む |
| 灰・ベージュ | 普通 | 馴染む |
| 明るい黄・白 | 見えやすい | 浮くことがある |
| 本体は暗い色、ふちに明るい色 | 普通〜見えやすい | 馴染む |
どちらとも取れるとき①|傘も差すし、荷物も背負う
傘を差して歩き、しかもリュックを背負う人は、コート型とポンチョ型のどちらでも、どこかが不便になります。この場合は、ケープ型か、背中にまちのあるコート型を選んでください。
ケープ型なら、荷物ごと覆いながら、傘を持つ腕を口から出せます。背中にまちのあるコート型なら、リュックの上から着られて、腕は袖で自由に動きます。どちらも見つからないときは、コート型にリュック用の雨よけを組み合わせる方法もあります。
リュック用の雨よけを使うなら、レインコートの背中の裾とリュックの雨よけのあいだに、すき間ができないかを確かめてください。背中の裾が短いコート型だと、リュックの下から流れた雨が腰に落ちてきます。膝が隠れる丈なら、このすき間はほとんど気になりません。
どちらとも取れるとき②|自転車にも乗るし、歩きもする
自転車に乗る日と歩く日が両方ある人は、自転車に乗る日の安全を優先して形を選んでください。乗る日は、裾が車輪やペダルに近づかないこと、フードで横が見えにくくならないことが大切です。
ポンチョ型を選ぶなら、前の裾を手元で押さえられる留め具があるものにします。自転車での送り迎えの日の服装は、雨の日の自転車送迎に詳しくまとめてあります。
どちらとも取れるとき③|通勤と休日で使い方が違う
平日は電車で通勤し、休日は荷物を背負って出かける、というように、平日と休日で動きが違う人もいます。この場合は、雨の日に出かける回数の多いほうに合わせてください。
| 平日と休日の動き | 選び方 |
|---|---|
| 平日の雨の日が多い | 平日の動きに合わせる。休日は傘だけでも |
| 休日の雨の日の外出が多い | 休日の動きに合わせる |
| どちらも同じくらい | ケープ型か、2つの形を持ち分ける |
2つの形を持ち分けるなら、1枚はコート型、もう1枚は小さくたためるポンチョ型にすると、使い分けがはっきりします。
1枚で両方をまかなうなら、ケープ型が候補になります。平日は腕を口から出して傘を差し、休日は荷物を背負ってその上から着る、という使い方ができます。ただし、ケープ型は形の種類が少ないので、自分の荷物の厚みに合うものが見つかるかを先に確かめてください。
よくある行き違い
「レインコートは防水の強さで選べばいい」。生地がどれだけ水をはじいても、形が動きに合っていないと、袖口や背中、荷物が濡れます。形を先に決めてから、生地を選んでください。
「ポンチョのほうが荷物まで守れるから、誰にでも便利」。荷物を背負う人には便利ですが、傘を差す人、乗り物に乗る人、風の強い場所を歩く人には扱いにくい形です。
| 行き違い | 実際に起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| リュックだけが濡れる | 背負う荷物にコート型を合わせた | ポンチョ型かケープ型にする |
| 傘を持つ腕の脇が濡れる | ポンチョ型で傘を差した | コート型かケープ型にする |
| 前が閉まらない | 背中のゆとりが荷物の厚みに足りない | 荷物の厚み+5cmのゆとりで選ぶ |
| 乗り物で扱いに困る | 脱ぎにくく、たためない形を選んだ | 留め具の少ない、小さくたためる形にする |
装いに活かすなら
レインコートを選ぶ前に、雨の日の動きを3つ書き出してください。傘を差すか、荷物をどこに持つか、傘の外に何分いるか。この3つで、コート型・ポンチョ型・ケープ型・上下に分かれる型のどれにするかが決まります。
形が決まったら、荷物を中に入れるならゆとりを測り、袖口・前の閉じ方・丈・フードを、自分の動きに合わせて選びます。生地の性質とサイズは、最後に決めれば足ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. レインコートとポンチョ、どちらが使いやすいですか
- 雨の日の動き方で変わります。片手で傘を差し、もう片方の手で荷物を持つ日が多いなら、袖のあるコート型のほうが腕の動きを邪魔しません。荷物を背負う日が多い、あるいは傘を差さずに両手を空けたい日が多いなら、荷物ごと覆えるポンチョ型が向いています。どちらの日も同じくらいあるなら、腕を出す口のあるケープ型が、両方の使い方の間に入ります。
- Q. リュックの上から着られるレインコートはありますか
- 背中に荷物を入れるゆとりのあるポンチョ型か、背中にまちのついたコート型なら、リュックの上から着られます。選ぶときは、リュックの厚みに5cmを足したゆとりが背中にあるかを確かめてください。売り場では、いつも使うリュックを背負ったまま試着するか、厚みを測って書いていくと確かめやすくなります。ゆとりが足りないと、前が閉まらなくなったり、背中の裾が持ち上がって腰から下が濡れたりします。
- Q. 通勤で使うなら、どの形が無難ですか
- 電車やバスを使う通勤なら、袖のあるコート型で、膝が隠れる丈のものが扱いやすい形です。腕が自由に動くので、つり革や手すりを持ちやすく、乗り物の中で脱いでも、たたんで持ちやすいからです。駅まで歩く時間が長く、荷物を背負っている人は、ポンチョ型のほうが荷物まで濡らさずに済みます。その場合は、乗り物に乗る前に脱いでしまえる、留め具の少ない形を選んでください。
- Q. 風の強い日にポンチョは使えますか
- 裾が広がる形なので、風の強い日はあおられやすくなります。袖口や脇に留め具があり、裾の広がりを手首や腰の位置で押さえられるポンチョなら、風のある日でも使えます。留め具のないポンチョは、風速5mを超える日には裾がめくれて、下半身が濡れやすくなります。風の強い日が多い地域や季節に使うなら、袖のあるコート型を1枚持っておくと安心です。
— メグラシ編集部





