雨の日のバッグの選び方|濡れるのは底と口、持ち方と開ける回数で選ぶ

**いつも使っているバッグを、いつもの持ち方で肩か手に掛けて、鏡の前で傘を差す形をとってみてください。**バッグのどこが、傘の縁より外に出ていますか。
雨の日にバッグが濡れるのは、表面全体ではありません。口、底、体に当たる背面、持ち手の4か所です。どこが濡れるかは、バッグの素材より先に、持ち方と傘との位置で決まります。
だから、雨の日のバッグ選びは、素材の名前から始めずに、自分の持ち方と、道中で口を開ける回数から始めます。この2つが決まれば、選ぶ形はほぼ絞れます。
売り場で「雨に強い」と書かれたバッグを選んでも、濡れて困ることがあるのは、そのバッグがふだんの持ち方に合っていないからです。表面が水をはじいても、肩に掛けて体の横に大きく出れば、側面と底は雨を受け続けます。反対に、表面が少し水を吸う素材でも、体の前で傘の真下に収まる持ち方なら、ほとんど濡れずに済みます。
結論:持ち方で濡れる場所が決まり、開ける回数で口の形が決まる
雨の日のバッグは、2つの順で選びます。
- いつもの持ち方で、どこが傘の外に出るかを見る
- 道中で口を開ける回数から、口の閉じ方を決める
| 持ち方 | 濡れやすい場所 | 選ぶときに見るところ |
|---|---|---|
| 手に提げる | 底と前の面 | 底の素材と、底の四隅の足 |
| 肩に掛ける | 外側の側面と底 | 体の横から出る幅 |
| 斜めに掛ける | 上の口のまわり | 口の閉じ方 |
| 背負う | 背中側の面と口 | 表面の素材と、口の位置 |
**素材は、この2つが決まってから選びます。**持ち方が合っていないバッグは、どれほど水をはじく素材でも、傘の外に出た面から濡れていきます。
なぜ、雨の日のバッグは4か所から濡れるのか
雨は上から降ってきますが、バッグに当たる水は上からだけではありません。
口は、上から降る雨を直接受ける場所です。口が開いたままの形や、閉じても隙間が残る形は、ここから中に水が入ります。底は、地面からの跳ね返りと、濡れた床に置いたときの水を受けます。背面は、濡れた上着や傘の滴に触れる面です。持ち手は、濡れた手や肩の上着から水を吸います。
| 濡れる場所 | 水が来る方向 | 起きること |
|---|---|---|
| 口 | 上から | 中の物が濡れる |
| 底 | 下から(跳ね返り、濡れた床) | 底がしみて、置いた場所に跡が残る |
| 背面 | 横から(濡れた上着、傘の滴) | 表面の色が変わる |
| 持ち手 | 手や肩から | 持ち手の色が変わり、手や服に色が移ることも |
4か所のうち、口と底は中の物に関わる場所で、背面と持ち手は見た目に関わる場所です。書類や機器を持ち歩く日は口と底を、見た目が大事な日は背面と持ち手を、それぞれ優先して守ると考えてください。
この4か所のうち、どこがいちばん濡れるかは、持ち方で変わります。表面全体が水をはじく素材でも、口と底から濡れることがあるのはこのためです。
傘の下に収まるのは、体の横から10cm以内
一般的な大きさの傘を差したとき、雨から守られるのは、体のまわりのごく狭い範囲です。肩に掛けたバッグが体の横に大きく出ていると、傘の縁から外に出て、側面と底に雨を受けます。
| 体の横から出る幅 | 傘の下に収まるか | 向いている日 |
|---|---|---|
| 5cm以内 | ほぼ収まる | 強い雨の日も |
| 5〜10cm | 収まるが、風があると縁が濡れる | ふつうの雨の日 |
| 10〜20cm | 外側の側面が濡れる | 小雨の日、短い距離 |
| 20cmを超える | 側面と底が濡れる | 雨の日には持ち方を替える |
傘は、風が吹くと少し傾けて差すことになります。傾けた側と反対の縁は体に近づき、バッグが外に出やすくなります。風のある雨の日は、表の幅より5cmほど狭く考えておくと安心です。
測り方は、鏡の前で肩に掛けて、体の外側の線からバッグの外側までの距離を見ます。**厚みのあるバッグほど、体の横に大きく出ます。**同じ幅のバッグでも、マチが10cmあると、肩に掛けたときに外へ10cm張り出します。
傘の大きさそのものは折りたたみ傘の選び方で扱っています。大きい傘を選ぶほど、バッグが収まる範囲は広がります。
手に提げる持ち方は、底が濡れる
手に提げると、バッグは腕の長さのぶん下に下がり、地面に近づきます。歩くたびに揺れて、傘の縁から前後に出たり入ったりします。
| 見るところ | 手に提げる日の選び方 |
|---|---|
| 底の高さ | 地面から40cm以上。低いほど跳ね返りを受ける |
| 底の四隅 | 小さな足があると、濡れた床に置いても底が直接濡れない |
| 前の面 | 歩くと前に揺れて傘の外に出る。表面の素材を優先 |
| 持ち手の長さ | 短いほど体に近く、揺れが小さい |
床に置く場面が多い人は、底の素材にも目を向けてください。底だけ別の素材で補強されたバッグは、濡れた床に置いても水を吸いにくく、角が擦れても傷みにくくなっています。
手に提げるバッグは、持ち手を短く持つだけで、濡れ方が変わります。持ち手が長いバッグは、肘に掛けて持つと、底が地面から離れ、揺れも小さくなります。雨の日は、手で提げるより肘に掛ける持ち方のほうが、底の濡れを減らせます。
肩に掛ける持ち方は、外側の側面が濡れる
肩に掛けると、バッグは体の横に来ます。傘を差す手と反対の肩に掛けると、傘の縁から外に出やすくなります。
| 見るところ | 肩に掛ける日の選び方 |
|---|---|
| マチの厚み | 10cm以内。厚いほど体の横に出る |
| 掛ける肩 | 傘を持つ手と同じ側の肩に掛けると、傘の下に入りやすい |
| 外側の面 | 傘の外に出る面なので、表面の素材を優先 |
| 口の向き | 体の側に口が開く形だと、上からの雨を受けにくい |
肩に掛けるバッグは、晴れの日にはいちばん使いやすい持ち方です。そのぶん、雨の日も同じ持ち方のまま出かけてしまいがちです。雨の日だけ持ち方を1つ変えるだけで、同じバッグでも濡れ方は大きく変わります。
傘を持つ手と同じ側の肩に掛けると、傘の軸の近くにバッグが来るので、縁から出にくくなります。ふだん反対側に掛けている人は、雨の日だけ掛ける肩を入れ替えてみてください。
肩に掛けるバッグの持ち手は、濡れた上着の肩に触れ続けます。上着の肩が濡れていると、持ち手が水を吸って色が変わることがあります。持ち手の素材も、本体と同じように水滴で確かめておきます。
斜めに掛ける持ち方は、口のまわりを見る
斜めに掛けると、バッグは体の前か横の、腰の高さに来ます。傘の下の中央に近く、4つの持ち方の中で最も濡れにくい位置です。
| 見るところ | 斜めに掛ける日の選び方 |
|---|---|
| 口の閉じ方 | 上からの雨は受けにくいが、開けると真上に口が出る |
| 大きさ | 体の前に収まる幅。30cm以内が扱いやすい |
| ひもの素材 | 濡れた上着に触れても色が移らないもの |
| 位置 | 体の前に回すと、傘の真下に入る |
斜めに掛けるひもの長さは、バッグの底が腰骨のあたりに来るように調整してください。ひもが長すぎて太ももの横まで下がると、歩くたびに揺れて傘の外に出ます。短めにして体に沿わせるほど、傘の真下に収まります。
斜めに掛けるバッグは、道中で口を開けやすい形でもあります。改札や支払いのたびに開けると、そのたびに口が上を向き、傘の縁から落ちる滴を受けます。開ける回数が多い日は、口にかぶせのある形を選ぶと、開けている間も上からの雨を防げます。
背負う持ち方は、背中側の面と口が濡れる
背負うと、バッグは背中側に来ます。傘は体の前と上を覆うので、背中側は雨を受けやすい位置です。
| 見るところ | 背負う日の選び方 |
|---|---|
| 表面の素材 | 背中側の面全体が雨を受ける。水をはじく素材を最優先 |
| 口の位置 | 上に口があると、雨が直接入る。背中側や側面の口が向いている |
| 大きさ | 背中から後ろへ出る厚みが大きいほど、傘の外に出る |
| 持ち替え | 片方の肩に掛けて体の前に回せる形だと、強い雨の日に替えられる |
背負うバッグの肩ひもは、上着の肩と背中に長く触れ続けます。濡れた肩ひもが上着に擦れると、上着の表面が毛羽立ったり、撥水が落ちたりすることがあります。肩ひもの幅が広く、表面が平らなものは、擦れる力が分散されて上着を傷めにくくなります。
背負うバッグは、両手が空くので、傘を差しやすい持ち方です。一方で、背中が傘の外に出ることは避けにくいので、素材と口の位置で守ります。雨の強い日だけ、体の前に回して抱える持ち方に替えると、傘の下に収まります。
口の閉じ方は、開ける回数で選ぶ
口の閉じ方は、道中で何回開けるかで選びます。家から目的地までに、改札、支払い、電話、鍵などで何回バッグを開けるかを数えてみてください。
| 口の閉じ方 | 雨の防ぎ方 | 開け閉めのしやすさ | 向いている回数 |
|---|---|---|---|
| ファスナー | 閉じれば上からの雨をほぼ防ぐ | 両手が要ることがある | 1〜2回 |
| かぶせ(ふたのある形) | 開けている間もふたが雨を受ける | 片手で開けられる | 3回以上 |
| 磁石の留め具 | 隙間から雨が入る | 片手で開けられる | 小雨の日 |
| 巾着(ひもで絞る) | 絞れば防げるが、隙間が残る | 絞るのに両手が要る | 1回 |
| 開いたままの形 | 上からの雨を受ける | 開け閉め不要 | 雨の日には向かない |
回数を数えると、思ったより多いことに気づく人が少なくありません。家を出てから職場に着くまでに、改札で1回、乗り換えで1回、途中で電話を見るのに1回、職場の入口で鍵やカードを出すのに1回。これだけで4回です。
開ける回数が3回を超える日は、かぶせのある形が扱いやすくなります。ファスナーは閉じれば強いのですが、傘を持った片手では開け閉めしにくく、急いでいると開けたままになりがちです。開けたままのファスナーは、開いた形のバッグと同じです。
よく開ける物は、外の小さなポケットに
開ける回数を減らすいちばん簡単な方法は、よく出し入れする物をバッグの外側のポケットに移すことです。本体の口を開けずに取り出せれば、中の物は濡れません。
| 出し入れする物 | 置く場所 |
|---|---|
| 交通系のカードや定期 | 外側のポケットか、体の側の面のポケット |
| 電話 | 上着のポケットか、外側のポケット |
| 鍵 | 外側のポケットか、上着のポケット |
| 財布 | 本体の中。支払いの回数が少ない日は |
| ハンカチ | 外側のポケット。濡れた手を拭くのに |
外側のポケットは、体の側の面にあるものを使うと、雨を受けにくくなります。外に向いた面のポケットは、それ自体が濡れる場所になります。
表面の素材は、水滴が10秒残るかで見る
素材の名前で選ぶより、表面に水滴を落として確かめるほうが確かです。同じ革や布でも、表面の仕上げによって水のはじき方が違うからです。
| 10秒後の水滴 | 表面の状態 | 雨の日の向き |
|---|---|---|
| 丸いまま残る | 水をはじいている | 長く歩く雨の日も |
| 丸いが、少し平たくなる | はじく力が弱まっている | ふつうの雨の日 |
| 広がって色が少し変わる | しみ込み始めている | 小雨の日、短い距離 |
| すぐに広がってしみ込む | 水を吸う | 雨の日には袋に入れて持つ |
手持ちのバッグで試すときは、底の目立たない場所に1滴だけ落としてください。水滴は乾いた布で押さえて取ります。こすると表面を傷めることがあります。
素材ごとの傾向
水滴で確かめるのが確かですが、素材ごとの傾向も知っておくと、売り場で見当がつけやすくなります。
| 素材 | 水のはじき方の傾向 | 雨の日に気をつけること |
|---|---|---|
| 表面に加工のある化繊 | はじく | 縫い目から水が入ることがある |
| 表面を仕上げた革 | ある程度はじく | 長く濡れるとしみや形の崩れ |
| 表面を仕上げていない革 | しみ込む | 雨の日は避けるか、袋に入れる |
| 起毛した素材 | しみ込む | 毛が寝て跡が残る |
| 綿や麻の布 | しみ込む | 乾くまで時間がかかる |
| 編んだ素材 | 隙間から入る | 秋冬の雨には向かない |
売り場では、水滴を落として試すことはできません。そのときは、表面に艶があるか、指でなでたときに引っかかりがないかを見てください。艶があって平らな表面は水をはじきやすく、毛羽立った表面や織り目の粗い表面は水を吸いやすい傾向があります。
化繊のバッグでも、縫い目と口のまわりからは水が入ります。表面がはじいても、中に紙や機器を入れる日は、中で袋に分けておくと安心です。
色は、水の跡が目立つかで選ぶ
雨の日のバッグは、濡れたあとの跡が目立つかどうかも見ておきます。濡れたところだけ色が濃くなる素材は、明るい色ほど跡が目立ちます。
| 色 | 濡れたときの跡 | 泥はねの跡 |
|---|---|---|
| 白や生成りのような明るい色 | 目立ちにくいが、しみが残ると目立つ | 目立つ |
| ベージュやグレーのような中間の色 | 濡れた部分が濃くなって目立つ | 少し目立つ |
| 茶や紺のような濃い色 | 目立ちにくい | 乾くと白っぽく残ることがある |
| 黒 | 目立ちにくい | 乾くと白っぽく残ることがある |
泥はねは、歩き方でも変わります。かかとから強く着地すると、跳ね返りが後ろ側に上がり、手に提げたバッグの底や背面に当たります。雨の日に底の汚れが気になる人は、明るい色のバッグを避けるか、手に提げない持ち方にしてください。
中間の明るさの色は、濡れたところと乾いたところの差がいちばん目立つ色です。雨の日によく使うバッグを選ぶなら、濃い色か、表面が水をはじく素材の中間色にしてください。
中に入れる物で、中の守り方を決める
中に何を入れるかでも、選び方は変わります。紙や機器を入れる日は、バッグの口と底から入った水が中の物に届かないようにします。
| 中に入れる物 | 守り方 |
|---|---|
| 書類や本 | 中で薄い袋に入れる。底に直接置かない |
| パソコンのような機器 | 仕切りのある場所か、中で袋に入れる |
| 着替えや布の物 | 底に置いても構わない。上に紙を重ねない |
| 折りたたみ傘 | 濡れたまま入れない。外側に下げるか、別の袋に |
中の物を袋に分けるときは、袋の口も閉じられるものにしてください。口の開いた袋は、バッグの底にたまった水を下から吸い上げることがあります。紙の袋は、濡れると破れて中の物まで濡らします。
濡れた折りたたみ傘を、ほかの物と同じ場所に入れないことが、中を守るうえでいちばん大事です。傘を入れる袋を1つ持っておくか、外側に下げられるバッグを選んでください。
レインコートの上に掛けるか、中に入れるか
レインコートや撥水の上着を着る日は、バッグを上着の上に掛けるか、上着の中に入れるかで、濡れ方が変わります。
| 掛け方 | バッグの濡れ方 | 上着の濡れ方 |
|---|---|---|
| 上着の上から肩に掛ける | バッグは雨を受ける | 持ち手が当たる肩の撥水が落ちやすい |
| 上着の上から斜めに掛ける | 体の前なら傘の下に入る | ひもが当たる胸の線が擦れる |
| 上着の中に斜めに掛ける | ほとんど濡れない | 上着の前が膨らみ、閉めにくい |
| 上着の上から背負う | 背中側の面が雨を受ける | 背中の撥水は守られる |
小さめのバッグなら、上着の中に斜めに掛けるのがいちばん濡れません。上着の前が閉まるかどうかは、上着のサイズで決まります。バッグを中に入れる前提で上着を選ぶときの考え方はレインコートのサイズ選び方にあります。
肩に掛けるバッグを上着の上から持つ日が多いなら、持ち手が当たる肩の位置を覚えておいてください。上着の撥水は、擦れる場所から先に弱まります。同じ肩ばかりに掛けていると、片方の肩だけ水が染みるようになります。
自転車の日のバッグ
自転車に乗る日は、傘を差さずに雨具を着ることが多くなります。バッグは傘の下ではなく、雨具の外か中、あるいは自転車のかごに置くことになります。
| 置き場所 | 濡れやすい場所 | 選び方 |
|---|---|---|
| 前のかご | 口と上の面 | 口が閉じる形。かごごと覆える袋を |
| 背負う | 背中側の面と口 | 表面が水をはじき、口が背中側にあるもの |
| 斜めに掛けて雨具の中に | ほとんど濡れない | 小さめで、雨具の前が閉まる大きさ |
自転車では、雨は上からではなく前から当たります。**かごに置いたバッグは、口と前の面が真正面から雨を受けます。**かごに入れる日は、口が閉じる形にしたうえで、かごごと覆える袋を用意しておくと、中まで濡れにくくなります。
通勤の日の雨
通勤の日は、同じ道を同じ時刻に歩くので、持ち方と開ける回数が読みやすい日です。
| 通勤の条件 | 選ぶ形 |
|---|---|
| 駅まで歩いて10分以内 | ふだんのバッグで、口が閉じるもの |
| 駅まで歩いて10分を超える | 表面が水をはじく素材で、肩か斜めに掛けるもの |
| 改札や乗り換えが多い | かぶせのある口。カードは外側のポケットに |
| 書類やパソコンを持つ | 中で袋に分けられる大きさ |
| 職場で床に置く | 底の四隅に足のあるもの |
通勤のバッグは、職場に着いてから濡れた面をどう扱うかも考えておきます。濡れたバッグを机の上に置くと、書類が濡れることがあります。底に足のあるバッグなら、床に置いても底が直接濡れません。
休日の雨
休日は、行き先がふだんと違い、歩く道や時間が読みにくい日です。
| 休日の過ごし方 | 選ぶ形 |
|---|---|
| 買い物で店を出入りする | 小さめで斜めに掛けるもの。口はかぶせ |
| 外を歩き回る | 背負うか斜めに掛けるもの。表面が水をはじく素材 |
| 屋内の施設で過ごす | ふだんのバッグで、口が閉じるもの |
| 子どもと出かける | 両手が空く持ち方。背負うなら口は背中側 |
休日のバッグは、平日より小さくてよいことが多いものです。小さいバッグは傘の下に収まりやすく、斜めに掛ければほとんど濡れません。平日のバッグをそのまま休日にも使っている人は、雨の休日だけ小さいものに持ち替えると、歩きやすさも変わります。
休日は、傘と一緒に買った物の袋を持つこともあります。両手がふさがる日は、斜めに掛けるか背負う持ち方にしておくと、傘を差す手を確保できます。
改まった日の雨
結婚式や法事、面接のような改まった日は、ふだんのバッグとは別の、小さくて格式のあるバッグを持つことが多くなります。そうしたバッグは、表面が雨に弱い素材のことが少なくありません。
| 改まった日の条件 | 選び方 |
|---|---|
| 会場まで歩く距離が短い | 格式のあるバッグを、体の前で抱えて傘の下に |
| 会場まで歩く距離が長い | 行きは大きめの袋に入れて持ち、会場で出す |
| 荷物が多い | 格式のあるバッグと、雨に強いサブの袋の2つに分ける |
サブの袋は、会場の入口で格式のあるバッグと入れ替え、クロークや荷物置き場に預けられる形にしておくと、会場の中では格式のあるバッグだけで過ごせます。サブの袋の色は、黒や紺のような濃い色にしておくと、改まった場で目立ちません。
行きと会場でバッグを分けるのは、靴を分けるのと同じ考え方です。靴の分け方は雨の日の靴 女性|行きと中で2足に分けるにまとめてあります。
帰ってからの手当て
雨の日のバッグは、帰ってからの手当てで、次の雨の日にも同じように使えるかが決まります。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 中の物を全部出す |
| 2 | 表面の水を、乾いた布で押さえるように取る |
| 3 | 口を開けて、中にも風を通す |
| 4 | 日の当たらない、風通しのよい場所で乾かす |
| 5 | 形の崩れやすいものは、中に紙を丸めて入れる |
暖房の前やドライヤーで急いで乾かすと、革の表面が硬くなったり、形が崩れたりすることがあります。一晩かけて自然に乾かすのが基本です。翌朝も雨なら、別のバッグを使うほうが、乾ききらないまま濡らすのを避けられます。
形が崩れにくいバッグは、底と側面の芯で見分ける
雨の日のバッグは、濡れたあとに形が崩れるかどうかも大事です。布や柔らかい革のバッグは、濡れると重くなって底が下がり、乾いたあとも形が戻らないことがあります。
| 見るところ | 崩れにくいもの | 崩れやすいもの |
|---|---|---|
| 底 | 平らな板のような芯が入っている | 底が柔らかく、置くと丸くなる |
| 側面 | 手で押すと押し返す | 手で押すとそのままへこむ |
| 口のまわり | 縁に芯が入り、形が保たれる | 縁が柔らかく、口が垂れる |
| 持ち手の付け根 | 縫い目が詰まっている | 縫い目が粗く、引っぱると開く |
**濡れて重くなると、持ち手の付け根にいちばん力がかかります。**雨の日によく使うバッグは、付け根の縫い目が細かく詰まっているかを見ておくと、長く使えます。
柔らかいバッグが好きな人は、中に底板代わりの薄い板を入れる方法もあります。濡れても底が下がりにくくなり、乾かすときも形を保てます。
どちらとも取れるとき①|晴れの日と兼用したい
雨の日専用のバッグを持つか、晴れの日と兼用するかは、雨の日に外を歩く時間で決めます。
| 雨の日の歩き方 | 選び方 |
|---|---|
| 1回15分以内で、月に数回 | 兼用。表面が水をはじき、口が閉じる形を1つ |
| 1回15分を超える日が週に1回以上 | 雨の日用を分けるほうが楽 |
| 自転車や外に立つ時間が長い | 雨の日用を分け、背負うか斜めに掛けるものを |
兼用にするか分けるかは、バッグの数を増やしたくないかどうかでも変わります。分けると、雨の日の朝に中身を入れ替える手間が増えます。入れ替えが面倒で結局いつものバッグで出てしまうなら、兼用の1つを選ぶほうが続きます。
兼用のバッグを選ぶなら、表面が水をはじく中間の色で、底に足があり、かぶせのある口のものが、晴れの日にも雨の日にも使いやすい組み合わせです。
どちらとも取れるとき②|手持ちのバッグが雨に弱い素材しかない
手持ちのバッグが、しみ込む素材ばかりのこともあります。雨の日のために新しく持つかどうかは、雨の日の頻度で決めてください。
| 雨の日の頻度 | 手持ちで済ませる方法 |
|---|---|
| 月に数回 | 大きめの袋に入れて持つ。体の前で抱えて傘の下に |
| 週に1回以上 | 雨の日用を1つ持つほうが、手持ちのバッグも長持ちする |
| 秋の長雨の時期だけ多い | その時期だけ、手持ちの中で最もはじく1つを雨の日用に回す |
手持ちの中で水滴がいちばん長く残る1つを、雨の日用として決めておくだけでも、朝の迷いは減ります。
どちらとも取れるとき③|途中から雨が降る予報
朝は降っていなくて、昼から雨の予報の日です。帰りだけ雨の中を歩くことになります。
| 状況 | 選び方 |
|---|---|
| 帰りの雨が小雨 | ふだんのバッグで、口が閉じるもの |
| 帰りの雨が強い | 朝から雨の日用のバッグで出る |
| 迷う | 口が閉じるバッグに、たためる袋を1枚入れていく |
途中から降る日にいちばん困るのは、口の開いたバッグや、しみ込む素材のバッグで出てしまったときです。朝の空が明るくても、予報に雨の印があれば、口が閉じるかどうかだけは出かける前に確かめてください。
たためる袋は、雨が強くなったときにバッグごと入れられる大きさにしておきます。予報が迷う日は、口が閉じることだけは譲らないでください。口さえ閉じていれば、帰りに雨に遭っても中の物は守れます。
どちらとも取れるとき④|荷物が多い日の雨
荷物が多くて、大きなバッグしか入らない日もあります。大きなバッグは、どの持ち方でも傘の外に出やすくなります。
| 選び方 | 効くこと |
|---|---|
| 荷物を2つに分ける | 大きいほうを背負い、小さいほうを斜めに掛ける |
| 大きなバッグを体の前に抱える | 傘の下に入る。長い距離は疲れる |
| 背負って、背中側に口のあるもの | 背中は濡れるが、中には入りにくい |
大きなバッグ1つより、2つに分けたほうが、雨の日は扱いやすいことが多くあります。よく出し入れする物を小さいほうに入れておけば、大きいほうは道中で開けずに済みます。
よくある行き違い
「水をはじく素材なら、何でも雨の日に使える」。表面がはじいても、口と縫い目と底からは水が入ります。素材と一緒に、口の閉じ方と底の形を見てください。
「大きいバッグのほうが、中の物を守れる」。大きいバッグは傘の外に出やすく、濡れる面も広くなります。雨の日は、体の横から10cm以内に収まる大きさが扱いやすい大きさです。
| 行き違い | 本当の原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 中の書類が濡れた | 口が開いていたか、傘を入れた | かぶせの口、傘は別の袋に |
| 外側の面だけ色が変わった | 傘の外に出ていた | 傘を持つ手と同じ肩に掛ける |
| 底がしみた | 濡れた床に直接置いた | 底に足のあるものを |
| 持ち手の色が服に移った | 濡れた上着に触れていた | 持ち手の素材も水滴で確かめる |
| 背中側が濡れた | 背負っていた | 強い雨の日は体の前に回す |
装いに活かすなら
雨の日のバッグ選びは、素材の名前から始めずに、いつもの持ち方で鏡の前に立つことから始めます。傘の外に出る場所が、濡れる場所です。そこを守れる持ち方と形を選び、道中で開ける回数から口の閉じ方を決めてください。
秋の長雨の時期は、朝に雨が降っているかどうかより、帰りまで口が閉じていられるかのほうが、1日の過ごしやすさに効きます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 雨の日のバッグは、どんな素材を選べばいいですか
- 表面に水滴を1滴落として、10秒待ってください。水滴が丸いまま残る素材は、雨の日に向いています。水滴が広がってしみ込み、色が変わる素材は、短い距離なら使えますが、長く歩く日には向きません。多いのは、表面に加工のある化繊や、表面を仕上げた革です。起毛した素材や加工のない布は、しみ込みやすい側に入ります。持っているバッグで試すときは、底の目立たない場所で確かめてください。
- Q. リュックは雨の日に向いていますか
- 背負うと、バッグが傘の外に出やすくなります。傘は体の前と上を覆うので、背中側は雨が当たりやすいところです。背負うなら、表面に加工のある素材で、口が上ではなく背中側や側面にあるものを選ぶと、中まで濡れにくくなります。雨の強い日は、片方の肩に掛けて体の前に回すか、体の前で抱える持ち方に替えると、傘の下に収まります。
- Q. 革のバッグしか持っていません。雨の日はどうすればいいですか
- 表面を仕上げた革なら、短い距離の雨には使えます。水滴を落として丸く残るかを見てください。しみ込む革は、雨の日には大きめの袋に入れて持つか、体の前で抱えて傘の下に入れます。濡れたときは、帰ってすぐに乾いた布で押さえるように水を取り、日の当たらない風通しのよい場所で乾かしてください。持ち手や縁は、本体よりも乾くのに時間がかかる場所です。本体の表面が乾いても、持ち手の芯に水が残っていることがあります。持ち手を指でつまんで、冷たさが残っていないかを確かめてから片づけてください。 暖房の前やドライヤーで急いで乾かすと、表面が硬くなることがあります。
- Q. 晴れの日と雨の日で、バッグを分けたほうがいいですか
- 雨の日に外を歩く時間が1回15分を超える人は、分けたほうが楽になります。そうでなければ、表面が水をはじき、口が閉じる形のバッグを1つ選べば、晴れの日と兼用できます。兼用のバッグを選ぶときは、底の四隅に小さな足があるかも見てください。雨の日に濡れた床に置いても、底が直接濡れにくくなります。
— メグラシ編集部





