雨の日のニット|コートの下か一番外かで、袖口と編みを分ける

**雨の日のニットは、コートの下に着るか、一番外に着るかで選ぶ場所が変わります。**コートの下なら、見るのは袖口と首元だけ。一番外なら、編みの詰まりと糸の太さを見てください。
コートの下に着る日は、ニットの大部分は濡れません。濡れるのは、コートの袖からはみ出した袖口と、襟元からのぞく首元です。だから選ぶ基準は、袖口がコートの袖から出ない長さかと、首元が雨の入る隙間を作らないかの2つになります。
一番外に着る日は、肩と前身頃に直接雨が当たります。傘を差していても、肩の外側と、歩くときに前に出る胸から下は濡れます。光に透かして向こうが透けて見えるニットは、雨の日には外してください。それだけで、着いたあとに肩が重くなる失敗はほとんど避けられます。
結論:コートの下なら袖口、一番外なら編みを見る
| 着方 | 濡れる場所 | 見るところ | 雨の日に避けたいもの |
|---|---|---|---|
| コートの下 | 袖口・首元 | 袖口の長さ、リブの詰まり | 袖がコートより長いニット |
| 一番外 | 肩・前身頃・袖全体 | 編みの詰まり、糸の太さ | 目の粗い編み、毛足の長いもの |
| 日によって変わる | 両方 | 両方を満たす1枚 | 袖が長く目の粗いもの |
迷ったら、その日の帰りの時間に雨が降っているかで決めてください。行きは晴れていても帰りが雨なら、帰りの着方で選びます。
見分け方|今日はコートを着て歩くか
雨の日にニットをどう選ぶかは、ニットの上に何を着るかでほぼ決まります。
- 最高気温が15度を下回る日、風のある日は、多くの人がコートを着ます。この日はコートの下の選び方になります
- 最高気温が18度前後で、コートを着ると暑い日は、ニットが一番外になりやすい日です
- 朝は寒くて昼は暖かく、途中でコートを脱いで手に持つ日は、両方の選び方が要ります
自分がどの日に当たるかを、出かける前の天気予報で確かめてください。気温と降る時間帯の両方を見ると、その日の着方が決まります。
コートの下に着る日|濡れるのは袖口と首元
コートの下にニットを着ると、雨が当たるのはコートの外側です。ニットの身頃はほとんど濡れません。
濡れるのは、コートの袖からはみ出した袖口と、コートの襟元からのぞく首元です。とくに袖口は、傘を持つ手の側がいちばん濡れます。傘の柄を握ると手首が上を向き、そこにコートの袖口と傘の縁から落ちるしずくが集まるからです。
袖口が濡れると、手首が冷たくなり、そのあとずっと気になります。職場に着いてコートを脱いでも、袖口だけが湿っていて、パソコンを打つたびに手首に当たる。これが、コートの下のニットでいちばん多い困りごとです。
コートの下に着る日|袖口はコートより2cm以上出さない
コートを着て腕を前に伸ばしたとき、ニットの袖口がコートの袖から何cm出ているかを見てください。
**2cm以上出ているなら、雨の日には向きません。**傘を持つ手の袖口が、しずくを受け止める位置に来てしまいます。
直し方は次のとおりです。
- 袖口のリブを1回折り返して、コートの袖の中に収める
- 袖が長めのニットは、雨の日だけ手首で一度たくし上げてからコートを着る
- 袖口のリブが詰まっていて、手首に沿うものを選ぶ
リブが伸びて手首から浮いているニットは、たくし上げてもすぐに落ちてきます。雨の日には、手首にぴったり沿うリブのニットを選んでください。
コートの下に着る日|首元は詰めるか開けるかをはっきりさせる
首元は、コートの襟とニットの襟の間に隙間があると、そこから雨が入ります。とくに傘を差して歩いているとき、肩の後ろから首筋にしずくが落ちることがあります。
首元は、詰めるか開けるかのどちらかにはっきりさせてください。
- 詰める場合は、タートルネックやハイネックのニットで、コートの襟の中まで首を覆う
- 開ける場合は、Vネックや浅いクルーネックにして、コートの襟の外には出さない
中途半端な高さの襟が、コートの襟の外に1〜2cm出ている状態がいちばん濡れやすくなります。
一番外に着る日|濡れるのは肩と前身頃
ニットを一番外に着て傘だけで歩く日は、雨がニットに直接当たります。
傘を差していても、肩の外側は傘の縁から落ちるしずくを受けます。歩くときには体が前に出るので、胸から下の前身頃にも雨が当たります。傘の大きさによっては、肩幅より外にある腕の外側も濡れます。
濡れた場所は、ニットの重さが増えて下に引っ張られます。肩が濡れると、その重さで肩の線が少し下がって見えることがあります。乾いたあとも、伸びたまま戻らないこともあります。
一番外に着る日|光に透かして編みの詰まりを見る
一番外に着るニットは、編みが詰まっているかを確かめてください。
確かめ方は、ニットの身頃を1枚だけ持ち上げて、窓の光に透かすことです。
- 向こうの景色がほとんど見えない:雨の日の一番外にも向いている
- 光が点々と透ける:小雨なら着られるが、長く歩く日は避ける
- 向こうがはっきり透ける:雨の日の一番外には向かない
**目が詰まっているほど、雨は表面で止まります。**目が粗いと、雨粒が編み目の間から中に入り、裏側まで濡れてしまいます。
一番外に着る日|糸の太さと表面の平らさ
編みの詰まりと同じくらい大事なのが、表面が平らかどうかです。
ケーブル編みや畝の深い編みは、凹凸の溝に雨がたまります。毛足の長いニットは、毛の先に雨粒が乗って白っぽく見え、乾いたあとに毛がからまって固まることがあります。
一番外に着るなら、細めの糸で平らに編んだものが向いています。手で表面をなでて、指がひっかからずに滑るくらいの平らさが目安です。
どちらとも言えない日|途中でコートを脱ぐ日
朝は寒くてコートを着て出るけれど、昼は暖かくなって脱いで手に持つ。こういう日は、コートの下と一番外の両方の条件を満たすニットが要ります。
選ぶ順番は、袖口からです。袖口がコートより出ないものを選んでおけば、行きの雨で袖口が濡れることはありません。そのうえで、帰りにコートを脱いで歩く可能性があるなら、編みの詰まったものを選んでください。
どちらか一方しか満たせないときは、帰りの天気を優先します。帰りは疲れていて、濡れたニットのまま家まで歩くことになるからです。帰りが雨なら一番外の条件を、帰りが晴れなら袖口の条件を優先してください。
濡れたあと|職場で形を戻す
職場に着いて、ニットの袖口や肩が濡れていたら、まず乾いたハンカチやタオルで押して水分を取ってください。こすると毛羽立ち、表面が白っぽくなります。
濡れたニットを着たまま過ごすと、体温で乾く間に形が伸びます。袖口が濡れているなら、一度たくし上げて肘のあたりで止めておくと、手首に冷たい布が当たらず、乾くまでの間に伸びることも防げます。
着替えができるなら、薄手のカーディガンを1枚職場に置いておくと安心です。濡れたニットは椅子の背に二つ折りで掛けて、肩に重さがかからないようにして乾かします。
濡れたあと|家で平らに乾かす
家に帰ったら、ニットをハンガーに掛けずに、平らな場所に広げて乾かしてください。濡れたニットをハンガーに掛けると、水の重さで肩と裾が下に伸びます。
乾かす前に、袖口や肩の形を手で整えておくと、乾いたあとに形が戻りやすくなります。熱を当てて急いで乾かすのは、縮みの原因になるので避けます。素材ごとの扱いは、ニットの洗濯表示に従ってください。
雨に濡れたコートの乾かし方は、雨に濡れたコートの乾かし方|素材と濡れた範囲で、掛ける場所を決めるにまとめています。コートとニットを同じ日に乾かすときは、コートをハンガーに、ニットを平らな場所に分けてください。
まとめ:雨の日のニットは、上に何を着るかで決める
雨の日のニットは、コートの下に着るか一番外に着るかで、選ぶ場所が変わります。コートの下なら袖口と首元、一番外なら編みの詰まりと表面の平らさ。迷う日は、帰りの天気で決めてください。
靴の選び方は雨の日の靴 女性|秋雨の通勤は、濡れて歩く分数と職場の床で選ぶ、コートそのものの選び方はレインコートの選び方 冬|中に着る1枚と、蒸れの抜け道で選ぶに分けてあります。ニットは、その中に着る1枚として選んでください。
よくある問い
- Q. 雨の日にウールのニットを着ても大丈夫ですか
- コートの下に着るなら、ほとんど問題ありません。濡れるのは袖口と首元くらいで、ウールは表面が少し濡れても中まで染みるのに時間がかかります。気をつけたいのは、ニットを一番外に着て傘だけで歩く日です。目の粗いウールは肩から雨を吸って重くなり、乾くまで形が伸びやすくなります。一番外に着るなら、編みが詰まっていて表面が平らなものを選んでください。
- Q. 濡れたニットはどうやって乾かせばいいですか
- まず乾いたタオルで、こすらずに押して水分を取ります。そのあと、ハンガーには掛けずに平らな場所に広げて乾かしてください。濡れたニットをハンガーに掛けると、水の重さで肩と裾が下に伸びます。職場で平らに置けないときは、椅子の背に二つ折りで掛けて、肩に重さがかからないようにします。熱を当てて急いで乾かすのは、縮みの原因になるので避けてください。素材ごとの扱いは洗濯表示に従ってください。
- Q. 雨の日はニットよりスウェットのほうがいいですか
- 一番外に着る場合は、表面が平らで目の詰まったスウェットのほうが、目の粗いニットより雨を吸いにくいことが多いです。ただ、綿のスウェットは一度濡れると乾くまで時間がかかり、冷たい雨の日は体が冷えやすくなります。コートの下に着るなら、ニットでもスウェットでも差は小さいので、袖口と首元の形で選んでください。
- Q. モヘアやアンゴラのような毛足の長いニットは雨の日に避けるべきですか
- 一番外に着るなら避けたほうが無難です。毛足の長いニットは、雨粒が毛の先に乗って表面が白っぽく見え、乾いたあとに毛がからまって固まることがあります。コートの下で、袖口と首元が外に出ない着方なら、雨の日でも着られます。
— メグラシ編集部





