雨の日の靴 女性|甲から濡れるか底から染みるかで秋冬の一足を分ける

**雨の日に帰ってきて靴を脱いだとき、靴下のどこが湿っていますか。**つま先や甲が湿っているなら、雨は靴の上から入っています。足の裏やかかとが湿っているなら、水は底から染みています。秋冬の雨の日の靴は、この答えで選ぶものが逆になります。
上から濡れる人は、甲の素材と、甲をどれだけ深く覆っているかで選んでください。表面がつるりとした革か合成皮革で、甲の上の方まで覆う形なら、雨は入りません。底から染みる人は、甲の素材より先に、底と甲の継ぎ目が地面から何cm上にあるかを見ます。継ぎ目が高く、底が厚い靴に替えるだけで、水たまりを踏んでも足裏は乾いたままです。
両方とも湿る人は、ショート丈のレインブーツで通すのがいちばん確かです。秋冬はその分、室内で足が蒸れて冷えるので、冷えは靴ではなく靴下で受けます。以下で、自分の型の見分け方から、靴の測り方、服との合わせ方まで順に書きます。
雨の日に羽織るものの選び方はレインコートの選び方|自転車か歩きかで丈と冬の重ね方を分けるに書いています。この記事は足元だけを扱います。
結論:濡れる場所で、見るところが変わる
| 濡れ方の型 | 原因 | 選ぶ靴で見るところ |
|---|---|---|
| 甲から濡れる | 雨粒・跳ね返り・裾からの水 | 甲の素材・甲を覆う深さ・履き口の高さ |
| 底から染みる | 水たまり・路面の水膜・底のすり減り | 継ぎ目の高さ・底の厚さ・底のすり減り |
| 両方 | 長く歩く・大雨の日が多い | 一体成形の短いレインブーツ |
秋冬の雨がつらいのは、濡れたあとに冷えるからです。夏なら濡れても乾けば済みますが、気温が15度を下回る頃からは、湿った靴下がそのまま足を冷やし続けます。だから「濡れない靴」を探すより先に、自分の足がどこから濡れているかを確かめるほうが早く答えに着きます。
先に見分ける|帰宅後の靴下で型が決まる
次に雨が降った日、帰ってすぐに靴を脱いで、靴下を手で触ってください。見るのは3か所です。
- つま先と甲の上: ここが湿っていれば、甲から濡れる型
- 足の裏の真ん中とかかと: ここが湿っていれば、底から染みる型
- くるぶしのまわり: ここだけ湿っていれば、裾や履き口から水が入っている。甲から濡れる型の一種です
雨の日を待てない人は、いま持っている靴で確かめる方法もあります。靴を裏返して、底のいちばんすり減っている場所を見てください。かかとの外側や親指の付け根の下が平らに削れていたら、そこから水が入りやすくなっています。底から染みる型の可能性が高いと考えてください。
甲から濡れる人①|甲の素材で決める
甲から濡れる人は、まず甲の素材を見ます。
雨に強いのは、表面に凹凸が無く、水が玉になって転がる素材です。表革、合成皮革、ゴム引きの布がこれにあたります。反対に、起毛した革や布のスニーカー、メッシュの靴は、甲の表面に水が溜まり、時間をかけて中へ染みていきます。
確かめるのは簡単です。靴の甲に水を1滴落として、10秒待ちます。10秒たっても玉のまま残っていれば合格、平たく広がって色が濃くなったら雨の日には不向きです。手持ちの靴が後者なら、撥水スプレーで表面を整えると、短い距離の雨はしのげるようになります。ただしスプレーの効き目は数回の雨で落ちるので、雨の多い時期は週に一度かけ直してください。
甲から濡れる人②|甲を覆う深さと履き口の高さ
素材が良くても、甲が大きく開いた靴は雨を受け止めます。パンプスやバレエシューズのように甲の半分以上が出ている靴は、上から落ちる雨と、前を歩く人の跳ね返りがそのまま足に当たります。
甲から濡れる人は、甲の付け根(足首の前の曲がるところ)まで覆う靴を選んでください。紐で締めるタイプなら、紐の下に甲を覆う舌がしっかり付いているものを。ショートブーツなら、履き口がくるぶしより上にあるものが安心です。
くるぶしのまわりが湿る人は、靴ではなく裾が原因のことが多くあります。パンツの裾が靴にかぶさっていると、裾が吸った水が履き口から靴の中へ伝います。雨の日はパンツの丈をくるぶしの骨が見える長さにするか、ブーツの筒の中に入れてしまってください。
底から染みる人①|継ぎ目の高さを測る
底から染みる人がまず見るのは、靴底と甲の継ぎ目が、地面から何cm上にあるかです。
多くの靴は、ゴムの底と革や布の甲を縫い合わせたり貼り合わせたりしています。この継ぎ目が水の入り口です。継ぎ目が地面から1cmに満たない靴は、浅い水たまりでも継ぎ目まで水に浸かります。
靴を平らな床に置いて、横から定規を当ててください。継ぎ目までの高さが2cm以上あれば、普通の水たまりは越えられます。ゴムの底が甲の側面まで巻き上がっている作りの靴は、この高さが自然と高くなります。継ぎ目が見えない、底と甲がひと続きのゴムでできた靴なら、高さを気にする必要はありません。
底から染みる人②|底の厚さとすり減り
継ぎ目と同じくらい大事なのが、底の厚さです。底が薄い靴は、路面に張った水の膜から冷たさが直接足裏に届きます。濡れていなくても足裏が冷えるのはこのためです。
底の厚さは、つま先の下で1.5cm以上を目安にしてください。厚い底は水たまりを越えやすく、路面の冷えも遮ります。
もう1つ見るのは、底のすり減りです。かかとの外側が斜めに削れていると、歩くたびにその部分が水に浸かり、薄くなった底から水が上がってきます。削れた深さが5mmを超えていたら、修理に出すか、雨の日用からは外してください。お気に入りの靴が底から染みるようになったと感じたら、多くはこの削れが原因です。
両方とも湿る人|短いレインブーツで通す
つま先も足裏も湿る人は、靴を部分ごとに選ぶより、全体がひと続きのゴムでできたレインブーツに替えるのが確かです。継ぎ目が無いので、上からも下からも水が入りません。
秋冬の通勤や買い物なら、筒の高さはくるぶしの少し上から、ふくらはぎの下あたりまでの短いものが扱いやすいでしょう。筒が膝まであると、電車や室内で長く過ごす日に脱ぎ履きが面倒で、ふくらはぎも蒸れます。
レインブーツを選ぶときに見るのは、足首まわりのゆとりです。ゴムは伸びないので、足首の前に指1本が入る余裕が無いと、脱ぐときにかかとが引っかかります。厚手の靴下を履く前提で、試すときも冬の靴下を履いて確かめてください。
滑りやすさ|底の溝の深さを見る
秋冬の雨の日は、濡れ方とは別に、駅の床や横断歩道の白線で滑る心配が出てきます。濡れた平らな床で滑るかどうかは、底の溝で決まります。
靴を裏返して、底の溝の深さを指先で確かめてください。溝の深さが3mm以上あり、溝が細かく枝分かれしている底は、濡れた床でも水を逃がして接地します。溝が浅く、底がほとんど平らな靴は、濡れたタイルの上で滑ります。
かかとの高い靴は、接地する面積が小さいので、溝があっても滑りやすくなります。雨の日はかかとの高さを3cm以内に抑え、かかとの面積が広いものを選んでください。
秋冬の冷え|靴より先に靴下を替える
どの型の人でも、秋冬の雨の日には足が冷えます。濡れた水の冷たさと、靴の中で蒸れた汗の冷たさ、2つの冷えがあるからです。
靴の中で汗をかいて冷える人は、綿の靴下をウールが入った靴下に替えてください。ウールは湿っても冷たく感じにくく、足の汗を吸います。ナイロンの薄いストッキングだけでレインブーツを履くと、汗が逃げ場を失って、室内に入ってから一気に冷えます。
底から冷える人は、中敷きを1枚入れます。底の厚みが足りない靴でも、中敷きの分だけ路面の冷たさが遠のきます。中敷きを入れる分、靴の中が狭くなるので、足の甲が圧迫されないかを確かめてから使ってください。
服との合わせ方|裾と靴の境目で決める
雨の日の靴は、服の裾との組み合わせで濡れ方が変わります。
甲から濡れる人が気をつけるのは、パンツの裾です。ワイドパンツや長い丈のパンツは、裾が地面近くで雨を吸い、その水が靴に伝います。雨の日は裾がくるぶしの骨より上で止まる丈か、ブーツに入れられる細めのパンツにしてください。スカートなら、ブーツの履き口との間に脚が見える長さにすると、裾が筒に触れません。
レインブーツを履く人は、パンツを筒の中に入れるか、外にかぶせるかを決めておきます。細いパンツなら中に入れる、幅のあるパンツなら外にかぶせるのが基本です。幅のあるパンツを筒の中に押し込むと、筒の上でパンツがふくらんで、筒の縁に布が溜まります。かぶせる場合は、裾が地面から3cm以上浮く丈にして、裾が水を吸わないようにしてください。
秋冬の雨の日の服の裾をどこで止めるかはオフィスカジュアル レディース|秋冬の雨の日は裾の濡れる高さで選ぶでも詳しく書いています。
どちらとも取れる人①|日によって濡れ方が違うとき
小雨の日はつま先だけ、大雨の日は足裏まで、というように、日によって濡れる場所が変わる人もいます。この場合は、よく歩く道に水たまりができやすいかどうかで決めてください。
駅までの道が舗装されていて水はけがよいなら、ふだんは甲から濡れる型として選び、甲を覆う短いブーツを1足。大雨の予報の日だけ、レインブーツに替えます。反対に、駅までの道に段差や窪みが多く、小雨でも水たまりができるなら、底から染みる型として、継ぎ目の高い厚底の靴をふだんの雨の日用にします。
迷う人は、次の3回の雨の日に、帰宅後の靴下を毎回触って記録してください。3回のうち2回以上同じ場所が湿っていれば、それがあなたの型です。
どちらとも取れる人②|手持ちの靴が条件に合わないとき
すぐに靴を買い替えられない人は、手持ちの靴を型に合わせて手当てします。
- 甲から濡れる型で、布のスニーカーしかない: 撥水スプレーをかけ、パンツの裾をくるぶし上にします。履き口から入る雨を減らすだけでも、つま先の湿りはかなり変わります
- 底から染みる型で、底の薄い靴しかない: 中敷きを入れて足裏を浮かせ、水たまりを避けて歩く道を選びます。底がすり減っているなら、修理で底を張り替えるほうが新しく買うより早いこともあります
- 両方の型で、レインブーツが無い: 甲を覆うショートブーツに撥水スプレーをかけ、ウールの靴下を履き、職場用に替えの靴下を1足持ちます
手当てをしても毎回同じ場所が湿るなら、その靴はあなたの雨の日には向かない作りです。
出かける前の確認|玄関で見る3か所
雨の朝、靴を履く前に玄関で3か所だけ確かめてください。
- 自分の型に合った靴か。甲から濡れる型なら甲を覆っているか、底から染みる型なら継ぎ目が2cm以上上にあるか
- 底の溝とすり減り。溝が3mm以上残っているか、かかとが削れていないか
- 裾と履き口の位置。パンツの裾が靴にかぶさって水を吸わないか
この3つが合っていれば、秋冬の雨の日でも、職場や出先に着いたときに足は乾いたままです。
まとめ
- 秋冬の雨の日の靴は、足が甲から濡れるか、底から染みるかで選ぶものが逆になる
- 帰宅後の靴下のつま先と甲が湿っていれば甲の型、足裏とかかとが湿っていれば底の型
- 甲の型は、水を玉にする素材で、甲の付け根まで覆う靴を選ぶ
- 底の型は、継ぎ目が地面から2cm以上上にあり、つま先の下の底が1.5cm以上ある靴を選ぶ
- 両方の型は、短いレインブーツで通し、冷えはウールの靴下と中敷きで受ける
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よくある問い
- Q. 雨の日にパンプスで通勤しても大丈夫ですか
- 底から染みるタイプの人には向きません。パンプスは底が薄く、継ぎ目が地面に近いので、水たまりを踏むとすぐに底から水が入ります。甲から濡れるタイプの人なら、表面がつるりとした合成皮革で、甲を深く覆う形のものを選べば、短い距離はこなせます。
- Q. 撥水スプレーをかければ、どんな靴でも雨の日に履けますか
- 甲から濡れるのは防ぎやすくなりますが、底から染みるのは防げません。スプレーが効くのは甲の表面だけで、底と甲の継ぎ目や、すり減った底からの浸水には届かないからです。自分が底から染みる型なら、スプレーより先に靴の作りを選び直してください。
- Q. レインブーツは室内で蒸れて足が冷えます。どうすればいいですか
- 蒸れた汗が冷えて足が冷たくなっています。綿の靴下をやめて、ウールが入った靴下に替えてください。湿っても冷たくなりにくく、足裏の汗を吸ってくれます。中敷きを1枚入れて、底からの冷えを遮るのも効きます。
- Q. 雨の日の靴は何足あればいいですか
- 自分の濡れ方の型に合った1足があれば足ります。甲から濡れる型なら甲を覆う短めのブーツ、底から染みる型なら継ぎ目の高い厚底の靴、両方なら短いレインブーツです。そのうえで、乾かす時間を取るためにもう1足あると、2日続けて降った日も困りません。
— メグラシ編集部





