雨の日のデートの服装|行き先と移動で、濡れる場所を先に決める

**雨の日のデート、行き先の入り口まで駅から何分歩きますか。**その分数が、今日の服を決めます。
雨の日のデートで困るのは、雨に濡れることそのものより、濡れた状態のまま何時間も過ごすことです。映画館で2時間座る、美術館を1時間半歩く、食事の店で向かい合って座る。着いたときに裾や靴下が濡れていると、そのあいだずっと気になります。
濡れる場所は、着る服より先に、行き先と移動のしかたで決まっています。この記事では、行き先ごとに濡れる場所を出してから、服を選びます。靴だけを先に決めたい日は雨の日に靴の中が濡れる、晴れた日のデート服はデート服秋に分けてあります。
結論:着いたときに濡れていない状態を、行き先から逆算する
先に答えを置きます。雨の日のデートの服は、次の3つで決めます。
| 決めること | 見るもの | 決め方の目安 |
|---|---|---|
| 裾の長さ | 駅から入り口まで歩く分数 | 10分以上なら、床から20cm以上離れる丈 |
| 靴 | 行き先の床と歩く距離 | 屋外を歩くなら甲を覆う靴 |
| 上半身の素材 | 二人で歩くか、別々の傘か | 外側の肩が濡れても跡が残りにくいもの |
**屋内で過ごす時間が長い行き先ほど、着いたときの状態が大事になります。**逆に、街歩きのように屋外にいる時間が長い日は、濡れても乾きやすい服で、途中で何度か整えながら過ごします。
雨の日に濡れるのは5か所
雨の日に服が濡れる場所は、決まっています。肩・裾・足元・鞄・髪の5か所です。
| 場所 | 濡れる理由 | 濡れたときに困ること |
|---|---|---|
| 肩 | 傘の外に出る・傘から垂れる | 上着の色が変わる |
| 裾 | 歩くたびに跳ねた水が当たる | 脚にまとわりつく・跡が残る |
| 足元 | 水たまり・濡れた床 | 靴下が濡れて冷える |
| 鞄 | 体の横で傘から出る | 中の物が濡れる・底がしみる |
| 髪 | 湿気と風で広がる | 写真を撮る日に気になる |
この5か所のうち、**どこが濡れやすいかは、行き先と移動で変わります。**屋外を長く歩く日は裾と足元、二人で1本の傘に入る日は肩、車で出かける日は乗り降りの瞬間の頭と肩が濡れます。
出かける前に、今日はこの5か所のどこが濡れそうかを2つ選んでください。全部に備えようとすると、上から下まで雨の日用の服になり、屋内に着いてからの見え方が重くなります。濡れそうな2か所だけを雨に合わせ、残りはふだんのデートの服で組むと、雨の日でも装いが固くなりすぎません。
行き先を3つに分ける|屋内・半屋内・屋外
行き先を、雨に当たる時間の長さで3つに分けます。
| 行き先の型 | 例 | 雨に当たる時間 |
|---|---|---|
| 屋内型 | 映画館・美術館・水族館・屋内の商業施設 | 駅から入り口までだけ |
| 半屋内型 | 食事の店・カフェめぐり・複数の店を回る | 店と店のあいだを何度か |
| 屋外型 | 街歩き・公園・屋外の催し | ほとんどの時間 |
屋内型は、雨に当たる時間が短いぶん、着いたあとに濡れたまま長く過ごします。半屋内型は、何度も出入りするので、傘と上着の出し入れが多くなります。屋外型は、ずっと雨の中にいるので、濡れても乾きやすい服と、濡れても困らない靴が要ります。
1日のデートで、型の違う行き先を2つ以上回ることもあります。昼は美術館、夕方は街を歩いて、夜は食事、という日です。この場合は、いちばん雨に当たる時間の長い行き先に、裾と靴を合わせてください。上半身は、いちばん長く座っている行き先に合わせます。下は外の雨に、上は中の時間に、と分けて考えると決めやすくなります。
駅から入り口までの分数で、裾を決める
行き先の型が決まったら、駅から入り口まで何分歩くかを地図で確かめてください。この分数で、裾の長さと靴が決まります。
| 駅からの分数 | 裾が受ける水 | 裾の長さの目安 |
|---|---|---|
| 地下でつながっている | ほとんど濡れない | どの長さでもよい |
| 3分以内 | 少し跳ねる | 床すれすれでなければよい |
| 5〜9分 | 裾の下5cmが濡れる | くるぶしより上か、床から15cm以上 |
| 10〜15分 | 裾の下10cmが濡れる | ふくらはぎの真ん中より上か、細身のパンツ |
| 16分以上 | 膝下まで跳ねる | 濡れても乾きやすい素材の短めの丈 |
**地下や屋根のある通路でつながっている行き先なら、晴れの日と同じ服で出かけられます。**雨の日のデートの行き先選びで迷ったら、駅から屋根の下を通って入れる場所を候補に入れると、服の自由が増えます。
分数は、地図に出る時間に少し足して考えてください。雨の日は傘を差して歩くので、晴れの日より歩く速さが落ちます。人の多い道では、傘どうしがぶつからないように避けて歩くので、さらに時間がかかります。地図で8分の道なら、雨の日は10分ほど歩くつもりで、裾の長さを1段短い側に寄せておくと安心です。
待ち合わせの場所も、分数に入れてください。駅の改札の中で待ち合わせるなら濡れませんが、屋外の目印の前で待つなら、そのあいだも雨の中に立つことになります。待ち合わせの場所を屋根の下にしておくだけで、着いたときの裾の濡れ方が変わります。
映画館の日|座ったまま2時間
映画館は、座ったまま2時間ほど過ごします。館内は冷房や暖房が効いていて、外の雨とは関係なく一定の温度です。
| 場面 | 困ること | 服の条件 |
|---|---|---|
| 入り口まで | 傘をたたむ・裾が濡れる | 濡れても跡が残りにくい裾 |
| チケットや売店 | 傘を持ったまま並ぶ | 片手が空く鞄 |
| 座席 | 濡れた上着を置く場所がない | 膝に掛けられる薄手の上着 |
| 上映中 | 館内が冷える・暑い | 脱ぎ着できる羽織り |
| 終わったあと | 外がまだ雨 | 上着をすぐ着られる形 |
映画館の座席には、上着や傘を置く場所がほとんどありません。濡れた上着を膝の上に置くと、下に着ている服まで湿ります。映画館の日の上着は、表面の水を払えば膝に置ける、撥水のある薄手が向いています。
上映中は館内が暗く、空調で少し冷えることがあります。上着を膝に掛けて過ごすつもりなら、その上着は濡れていないほうがよいので、入り口に着いたら外で水を払い、乾いた面を内側にしてたたんでおきます。長い傘は、座席の足元に置くと床が濡れるので、入り口の傘袋に入れてから持ち込んでください。
美術館・博物館の日|立って歩きながら1時間半
美術館や博物館は、立って歩きながら作品を見て回ります。傘は入り口の傘立てに預け、上着や大きな鞄はロッカーに入れることが多い場所です。
| 場面 | 困ること | 服の条件 |
|---|---|---|
| 入り口 | 傘を預ける・床が濡れている | 滑りにくい靴底 |
| ロッカー | 上着と鞄を預ける | 上着を脱いでも成り立つ中の服 |
| 展示室 | 静かで床が硬い | 足音の響かない靴 |
| 館内 | 温度が一定でやや涼しい | 薄い長袖か羽織り |
| 館内の喫茶 | 座って向かい合う | 上半身だけで印象が決まる |
美術館では、上着をロッカーに預けたあとの中の服で、1時間半ほど過ごします。上着を脱いでも成り立つ中の服を、出かける前に決めておいてください。床の硬い展示室では、硬い靴底のかかとの音が響きます。雨の日は床も濡れやすいので、ゴムの靴底のほうが、音と滑りの両方で扱いやすくなります。
ロッカーに入るのは、たいてい上着と大きめの鞄です。館内で持ち歩くのは、小さな財布と携帯電話くらいになります。上着のポケットに入れていたものを、ロッカーに預ける前に小さな袋へ移しておくと、館内で手ぶらに近い状態で作品を見られます。
水族館・屋内の展示の日|暗さと人の多さ
雨の日の水族館は、屋内で過ごせる行き先として人が集まりやすい場所です。館内は暗い場所が多く、水槽の前で立ち止まる時間が長くなります。
| 場面 | 困ること | 服の条件 |
|---|---|---|
| 入場の列 | 外で傘を差して並ぶ | 濡れても困らない上着 |
| 館内の暗い通路 | 濡れた床が見えにくい | 滑りにくい靴底 |
| 水槽の前 | 人が多く、肩が触れる | 体からはみ出さない鞄 |
| 屋外の展示 | 雨の中で見る | 傘を差しやすい袖 |
| 写真 | 水槽の青い光 | 青の光で沈まない色 |
水族館の写真は、水槽の青い光の前で撮ることが多くなります。紺や黒は青い光の前で背景に溶けやすいので、顔の近くに白や生成り、淡い色を1つ置くと、写真で顔が沈みません。
雨の日の水族館は、入場の列が屋外にできることがあります。並ぶ時間が長いと、傘を差していても裾と足元が濡れます。開館の時刻に合わせて着くか、混み合う昼過ぎを避けると、屋外で並ぶ時間が短くなり、館内に入ったときの服の状態が変わります。
商業施設で過ごす日|歩く距離が長い
雨の日に、屋内の商業施設で過ごすデートもあります。屋内なので雨には当たりませんが、店から店へと歩く距離が長く、立ったり歩いたりが続きます。
| 場面 | 困ること | 服の条件 |
|---|---|---|
| 入り口 | 傘袋に入れて持ち歩く | 片手が空く鞄 |
| 店をめぐる | 歩く距離が長い | 歩き慣れた靴 |
| 試着 | 脱ぎ着が多い | 脱ぎ着しやすい上 |
| 休憩 | 座って向かい合う | 上半身で印象をつくる |
| 帰り | 荷物が増える | 傘と荷物を両手で持てる形 |
商業施設では、閉じた傘を一日持ち歩くことになります。傘を持つ手と反対の手で鞄を持てる形にしておくと、買い物の袋が増えても慌てません。肩に掛けられる鞄か、斜めに掛けられる鞄が向いています。
食事の店|席の形で、濡れた服の扱いが変わる
食事の店では、向かい合って座る時間が長くなります。席の形によって、濡れた服や傘、靴の扱いが変わります。
| 席の形 | 困ること | 服と持ち物 |
|---|---|---|
| テーブル席 | 上着を椅子の背に掛ける | 濡れても形が崩れない上着 |
| カウンター席 | 上着と鞄の置き場が狭い | 薄手の上着・小さめの鞄 |
| 座敷 | 靴を脱ぐ | 濡れていない靴下・替えの靴下 |
| 掘りごたつ | 足を下ろして座る | 裾が床に触れない丈 |
| 窓際の席 | 窓から冷える | 羽織り |
**座敷の店に行く日は、替えの靴下を1足持ってください。**雨の日は、靴の中まで濡れていなくても、靴下のつま先が湿っていることがあります。店に入る前に、化粧室で履き替えられます。座敷になるかどうか分からない店なら、予約のときに席の形を聞いておくと、服の決め方が早くなります。
カフェをめぐる日|出入りの回数が多い
カフェを何軒かめぐるデートは、店に入る、出る、の回数が多くなります。そのたびに傘をたたみ、上着を脱ぎ、また着ます。
| 出入りの回数 | 困ること | 服の条件 |
|---|---|---|
| 1〜2回 | ほとんど困らない | 好きな上着でよい |
| 3〜4回 | 上着の脱ぎ着が手間 | 前開きの羽織り |
| 5回以上 | 傘の水が服に移る | 撥水の上着・傘袋 |
出入りが多い日は、上着をかぶりにしないでください。かぶりの上着は、脱ぐたびに髪が乱れ、湿った上着が顔に触れます。前開きの羽織りなら、店に入ったら前を開けるだけで調整でき、席に着いてから脱げます。
店と店のあいだが近いなら、羽織りを脱いだまま腕に掛けて歩き、傘だけ差して移動する方法もあります。その場合、腕に掛けた羽織りが傘の外に出ないように、体の前で抱えるように持ってください。外側に垂らすと、羽織りの裾だけが濡れていきます。
街歩きの日|屋外にいる時間が長い
雨の日の街歩きは、ほとんどの時間を屋外で過ごします。濡れることを前提に、濡れても乾きやすく、濡れても困らない服で出かけます。
| 場所 | 濡れ方 | 服 |
|---|---|---|
| 裾 | 歩くたびに跳ねる | ふくらはぎ丈か、細身のパンツ |
| 足元 | 水たまりを避けきれない | 撥水の靴・溝のある靴底 |
| 上半身 | 傘の外に出る | 撥水のある羽織り |
| 鞄 | 体の横で濡れる | 撥水の鞄か、口の閉まる鞄 |
| 髪 | 湿気で広がる | まとめる |
街歩きの日は、途中で入る店を1つか2つ決めておくと、そこで濡れた服を整えられます。駅や店の化粧室で、裾と靴の水をふき取るだけでも、そのあとの過ごしやすさが変わります。
車で出かける日|乗り降りの瞬間に濡れる
車で迎えに来てもらうデートは、雨に当たる時間が短くなります。濡れるのは、乗り降りの瞬間です。
| 場面 | 濡れ方 | 服の条件 |
|---|---|---|
| 家から車まで | 短い距離を歩く | 傘を差して歩ける靴 |
| 車に乗る瞬間 | 傘をたたむあいだに頭と肩が濡れる | 撥水の上着 |
| 車の中 | 濡れた傘が足元に置かれる | 裾が足元に触れない丈 |
| 駐車場から入り口 | 屋根のない駐車場を歩く | 甲を覆う靴 |
| 車を降りる瞬間 | 足から地面につく | 水たまりに強い靴底 |
車に乗るときは、傘をたたむあいだの数秒で頭と肩が濡れます。**撥水のある上着を着ておくと、その数秒の雨を払うだけで済みます。**車の中は暖房が効いていることが多いので、上着は乗ったら脱げる薄手が扱いやすくなります。
車の中では、濡れた傘を足元に置くことになります。裾の長い服だと、傘の水が裾に移ります。傘を入れる袋を1枚持っていれば、乗るときに傘を入れて足元に置けます。助手席に乗る日は、乗り込むときにまず腰を下ろしてから脚を入れると、裾が車の外の地面に触れずに済みます。
夜景や夜の食事の日|雨の夜は冷える
秋の雨の夜は、晴れの夜より冷えます。雨に濡れた服が風を受けると、体感は気温よりずっと下がります。
| 夜の気温 | 雨の日の体感 | 足す羽織り |
|---|---|---|
| 20度以上 | 少し涼しい | 薄いカーディガン |
| 17〜19度 | 肌寒い | 撥水の薄い上着 |
| 14〜16度 | 寒い | 裏地のある上着 |
| 13度以下 | 冬の手前 | 上着+首を覆う布 |
夜景を見に行く日は、展望台や屋外のテラスで立ち止まる時間があります。雨の日の高い場所は、風も強くなります。濡れた服で風を受けると冷えるので、撥水の上着か、首を覆う布を1枚持ってください。
夜の食事の店は、照明が落としてあることが多く、濡れた跡は昼ほど見えません。そのかわり、席に着いてから冷えを感じやすくなります。窓際の席は、外の雨で窓が冷えているので、腕や肩が窓に近い側だけ冷えます。席を選べるなら、窓から少し離れた席にするか、膝に掛けられる薄手の羽織りを1枚持っていくと落ち着いて過ごせます。
二人で並ぶと、外側の肩が濡れる
二人で並んで歩くと、それぞれの傘が当たらないように少し離れます。そのとき、傘の外に出やすいのは、二人のあいだと反対側の肩です。1本の傘に二人で入るときは、傘を持たない人の外側の肩が濡れます。
| 歩き方 | 濡れやすい場所 | 備え |
|---|---|---|
| 別々の傘で並ぶ | 二人のあいだの肩と、外側の鞄 | 鞄を内側に持つ |
| 1本の傘に二人 | 外側の肩と腕 | 撥水の上着 |
| 前後に並ぶ | 前の人の傘から垂れる水 | 少し距離を空ける |
| 屋根の下を選んで歩く | 屋根の切れ目で一気に濡れる | 屋根から出る前に傘を開く |
外側になる腕の側は、濡れても跡が残りにくい素材と色にしておいてください。二人で入る傘は、大きめのものを1本持っていくと、二人とも肩が濡れにくくなります。
鞄は、二人のあいだの側に持つと、どちらの傘からも外れにくくなります。外側に持つと、傘から垂れる水をそのまま受けます。肩に掛ける鞄なら、外側の肩ではなく内側の肩に掛けてください。それだけで、鞄の底と口の濡れ方がかなり変わります。
傘の大きさと持ち方
傘の大きさで、濡れる場所が変わります。デートの日の傘は、行き先と二人で入るかどうかで選びます。
| 傘 | 覆える範囲 | 向く日 |
|---|---|---|
| 小さな折りたたみ傘 | 頭と肩の真ん中まで | 屋内型の行き先で、駅から近い日 |
| ふつうの長い傘 | 両肩まで | 一人で差す日 |
| 大きめの長い傘 | 両肩と鞄まで | 二人で入る日・街歩きの日 |
| 透明の傘 | 前が見える | 人の多い場所を歩く日 |
折りたたみ傘は、たたむときに水が手と袖に付きます。屋内型の行き先で、たたむ回数が1回か2回なら困りませんが、カフェめぐりのように何度もたたむ日は、長い傘のほうが手が濡れません。
裾の長さと、跳ね返りの高さ
歩くと、かかとが地面を離れるときに水を後ろに跳ね上げます。この跳ね返りは、歩く速さと靴の底の形で高さが変わります。
| 裾の位置 | 跳ね返りの当たり方 | 雨の日の扱いやすさ |
|---|---|---|
| 床すれすれ | 裾が水に触れる | 扱いにくい |
| くるぶし | 跳ね返りが当たる | 駅から近い日だけ |
| くるぶしの上5cm | 当たる日と当たらない日がある | 扱いやすい |
| ふくらはぎの真ん中 | ほとんど当たらない | 扱いやすい |
| 膝下 | 当たらない | 扱いやすいが、脚が冷える |
| 膝上 | 当たらない | 脚と靴下が濡れやすい |
裾の長さを変えられない服の日は、裾を1回か2回折り返して、くるぶしの上まで上げてください。濡れた裾は、乾いたあとに跡が残りやすいので、折り返して床から離しておくほうが、着いてからも気になりません。
パンツの日は、裾の幅でも濡れ方が変わります。幅の広い裾は、歩くたびに大きく揺れて、跳ね返りを広い面で受けます。細身の裾は揺れが小さく、跳ね返りを受ける面も狭くなります。幅の広いパンツをはきたい日は、丈をくるぶしの上で止まる長さにしておくと、揺れても水に触れにくくなります。
素材|濡れ跡が残るもの、残らないもの
雨に当たったあと、乾いてからも跡が残る素材と、残らない素材があります。デートの日は、濡れやすい場所に跡が残らない素材を置きます。
| 素材 | 濡れたとき | 乾いたあと |
|---|---|---|
| 化繊の薄手 | 水をはじくか、すぐ乾く | 跡が残りにくい |
| 撥水加工の綿 | 表面で水を止める | 跡が残りにくい |
| 綿のシャツ | 水を吸う | しわが残ることがある |
| ウール | 水を吸うが、重くなりにくい | においが出ることがある |
| 麻 | 水を吸ってしわになる | しわが残る |
| 起毛・スエード | 毛並みが乱れる | 跡が残りやすい |
| 光沢のある生地 | 水の粒の跡が残る | 輪じみになることがある |
肩と裾の素材は、化繊の薄手か撥水加工のあるものにすると、着いたときに払えば済みます。光沢のある生地は、雨粒の跡が輪になって残ることがあるので、雨の日は上着の内側に着て、外に出さないほうが安心です。
ニットを着たい日は、上に撥水の羽織りを重ねて、ニットを雨に直接当てないようにしてください。ウールのニットは水を吸っても重くなりにくい素材ですが、濡れたまま暖かい店の中に入ると、においが出ることがあります。羽織りを1枚重ねておけば、店に入って羽織りを脱いだとき、乾いたニットで過ごせます。
色|濡れると色が変わる場所
濡れると、生地の色は一段濃く見えます。明るい色ほど、濡れた部分と乾いた部分の差がはっきり出ます。
| 色 | 濡れたときの見え方 | 置く場所 |
|---|---|---|
| 白・生成り | 泥はねの跡がはっきり出る | 上半身の内側 |
| 淡い灰色・ベージュ | 濡れた部分が濃く見える | 傘の内側に入る場所 |
| 紺・黒 | 濡れても差が出にくい | 裾・肩・靴 |
| 深い緑・茶 | 濡れても差が出にくい | 裾・上着 |
| 赤・からし色 | 濡れた部分が少し濃くなる | 首元や小物 |
**膝から下と、外側の肩は、紺・黒・深い緑・茶のような濃い色にしておくと、濡れても差が出にくくなります。**明るい色を着たい日は、傘の内側に入る上半身の真ん中に置いてください。
靴|行き先で替える
靴は、行き先の床と歩く距離で決めます。詳しい選び方は雨の日の靴 女性にまとめてあります。
| 行き先 | 床 | 靴の条件 |
|---|---|---|
| 映画館 | じゅうたん | 甲を覆う靴なら形は自由 |
| 美術館 | 硬い床・入り口が濡れる | ゴムの靴底・音の響かない靴 |
| 水族館 | 暗く濡れやすい床 | 溝のある靴底 |
| 商業施設 | 長い距離を歩く | 歩き慣れた靴 |
| 座敷の店 | 靴を脱ぐ | 脱ぎ履きしやすい靴・替えの靴下 |
| 街歩き | 水たまり | 撥水の靴・溝のある靴底 |
甲の開いた靴は、雨の日には靴の中に水が入ります。足の甲が出る靴を履きたい日は、屋内型の行き先で、駅から3分以内の場所に限ってください。
新しい靴を雨の日のデートで初めて履くのは避けたほうが安心です。濡れた革は硬くなり、靴ずれが起きやすくなります。履き慣れた靴のうち、甲を覆うもの、靴底に溝があるものを選んでください。
秋の雨は冷たい|羽織りを1枚足す
秋の雨は、夏の雨と違って冷たく、雨が降ると気温も下がります。晴れの日と同じ予報の気温でも、雨の日は体感が2〜3度低くなります。気温と天気ごとの引き算は曇り・雨の日の服装に早見表があります。
| 予報の最高気温 | 雨の日の体感 | 羽織り |
|---|---|---|
| 24度以上 | 晴れの日とあまり変わらない | 冷房よけの薄手 |
| 21〜23度 | 少し涼しい | 撥水の薄い上着 |
| 18〜20度 | 肌寒い | 撥水の上着か、カーディガン+傘 |
| 15〜17度 | 寒い | 裏地のある上着 |
| 14度以下 | 冬の手前 | 撥水の上着+首を覆う布 |
屋内型の行き先でも、帰りの夜道は冷えます。出かけたのが昼で帰りが夜になる日は、帰る時刻の気温で羽織りを選んでください。
店や館内に入ったら、するのは3つ
雨の日に店や館内に入ったら、まず3つを済ませてください。それだけで、そのあとの時間が楽になります。
| すること | 理由 | やり方 |
|---|---|---|
| 傘の水を切る | 床と服を濡らさない | 入り口の外で2〜3回振る |
| 上着の水を払う | 椅子や膝に置けるようにする | 肩と裾を手のひらで払う |
| 裾と靴を見る | 濡れたままにしない | 化粧室で水をふき取る |
小さなタオルを1枚持っていると、この3つがすぐに済みます。化粧室で裾と靴の水をふき取る1分が、そのあと2時間の過ごしやすさを変えます。
髪は、湿気で広がりやすい日です。化粧室で裾と靴を整えるついでに、髪を手で一度なでつけておくと、席に着いてからの写真でも気になりにくくなります。広がりやすい髪の人は、出かける前に低い位置でまとめておくのが、いちばん手間がかかりません。
持ち物|行き先ごとに足すもの
雨の日のデートの持ち物を、行き先ごとにまとめます。ふだんの鞄に、ここに挙げたものを足してください。
| 行き先の型 | 足すもの |
|---|---|
| 屋内型 | 小さなタオル・傘を入れる袋 |
| 半屋内型 | 小さなタオル・傘袋・替えの靴下 |
| 屋外型 | タオル2枚・替えの靴下・濡れ物を入れる袋 |
| 座敷の店に行く日 | 替えの靴下 |
| 夜まで過ごす日 | 首を覆う布 |
| 車で出かける日 | 濡れた傘を入れる袋 |
鞄は、口が閉まるものにしてください。口の開いた鞄は、傘から垂れた水が中に入ります。雨の日の鞄の選び方は雨の日のバッグの選び方で扱っています。
どちらとも取れるとき①|行き先が当日まで決まらない
「雨だったら屋内で、晴れたら外を歩こう」と、行き先を当日に決めるデートもあります。この場合は、どちらの行き先でも困らない服にしておきます。
このときは、屋外型に合わせた裾と靴、屋内型に合わせた中の服の組み合わせにしてください。裾はふくらはぎの真ん中より上か細身のパンツ、靴は撥水で甲を覆うもの。上着を脱いだときの中の服は、屋内で向かい合っても成り立つものにします。
屋外の雨に合わせた服で屋内に行くのは困りませんが、屋内に合わせた服で屋外を長く歩くと困ります。迷ったら、雨に当たる時間が長いほうに合わせてください。
どちらとも取れるとき②|雨か曇りか、予報が半々
降水確率が40〜60%くらいで、降るかどうか分からない日もあります。この日は、降った場合の服を土台にして、降らなかった場合に外せるものを足す形にします。
裾と靴は、降った場合に合わせます。裾と靴は、出先で替えられないからです。上着と傘は、降らなかったら脱いで持つ、折りたたんで鞄にしまう、ができるものにします。出先で替えられないものから、雨に合わせると、どちらに転んでも困りません。
予報が半々の日は、雨が降り出す時刻も見てください。昼のうちは曇りで、夕方から雨という予報なら、行きは晴れの日の服で出かけられます。ただし、帰りは雨の中を歩くことになるので、裾と靴は帰り道に合わせて決めます。行きに合わせて裾の長い服を選ぶと、帰りの駅までの道で裾が濡れます。
どちらとも取れるとき③|きれいめにしたいが、濡れたくない
記念日の食事のように、きれいめの服で出かけたい日が雨になることもあります。濡れたくない気持ちと、きれいに見せたい気持ちが両方あります。
この日は、**行きと店の中で、外側だけを分けて考えてください。**行きの外側は撥水の上着と、濡れても困らない靴。店の中では上着を預けて、中のきれいめな服で過ごします。靴を替えたいなら、店の近くの駅で、鞄に入れてきた靴に履き替える方法もあります。式や面接の日の靴の分け方は雨の日の靴 女性|結婚式・法事・面接の日にまとめてあります。
裾の長いきれいめのスカートを着たい日は、駅から店まで屋根の下を通れるかを先に確かめてください。屋根の下を通れない道なら、裾を1回折り返して留めておき、店に入ってから戻す方法があります。留め具を使わなくても、腰の位置で裾をたくし上げて、上着の裾で押さえておけば、短い距離なら持ちます。
まとめ
- 雨の日のデートで濡れるのは、肩・裾・足元・鞄・髪の5か所
- どこが濡れるかは、行き先の型と、駅から入り口までの分数で決まる
- 屋内で長く過ごす日ほど、着いたときに濡れていない状態をつくる
- 二人で並ぶと外側の肩が濡れる。外側の腕の側は、跡が残りにくい素材と色にする
- 裾と靴は出先で替えられないので、雨に合わせて決める。上着と傘は外せる形にする
行き先が決まったら、地図で駅から入り口までの道を一度たどってください。屋根の下を何分歩けるかが分かれば、その日の服はほとんど決まります。
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よくある問い
- Q. 雨の日のデートにスカートは向いていませんか
- スカートでもかまいません。ただし、丈によって濡れ方が違います。膝下からふくらはぎの真ん中までの丈は、歩くときに跳ねた水が裾に届きにくく、扱いやすい長さです。くるぶしまで届く長い丈は、裾が濡れて脚にまとわりつきやすくなります。駅から10分以上歩く日や、街歩きが中心の日は、長い丈よりも、ふくらはぎ丈かパンツにしておくと、着いてからも気になりません。
- Q. 雨の日のデートに白い服は避けたほうがいいですか
- 白そのものが問題なのではなく、どこに白を置くかで決まります。足元から膝までの白は、跳ねた泥水の跡が残りやすいので、雨の日は避けたほうが安心です。上半身の白は、傘の内側にあれば濡れにくく、顔まわりを明るく見せてくれます。白を着たい日は、上半身に置いて、下と靴を濃い色にしてください。
- Q. 映画館や美術館のような屋内のデートなら、雨の日の服を気にしなくていいですか
- 屋内で過ごす時間が長いほど、着いたときに濡れていない状態にすることが大事になります。映画館は2時間ほど座ったまま、美術館は館内を歩きながら同じ服で過ごします。着いたときに裾や靴下が濡れていると、そのまま何時間も過ごすことになります。駅から入り口までの歩く分数を地図で確かめて、その分数に合わせて裾の長さと靴を選んでください。
- Q. 相手が傘を持っていないとき、どうすればいいですか
- 大きめの傘を1本持っていくと、二人で入ったときにも肩が濡れにくくなります。折りたたみ傘を予備に持っていれば、別々に差すこともできます。二人で1本の傘に入るときは、傘を持つ人と反対側の肩が外に出やすいので、外側になる人は、濡れても跡が残りにくい素材の上着を着ておくと気になりません。
— メグラシ編集部





