レインブーツの合わせ方|裾を伝う水を、筒の中に落とさない丈で選ぶ

レインブーツを履いた日に、夕方になって靴下のつま先ではなく、足首のまわりだけが湿っていることがあります。それは靴に穴があいているのではなく、パンツやスカートの裾を伝った水が、筒の口から入っています。
先に答えを置きます。立った姿勢で、裾が筒の口を5cm以上覆えるならあなたは「外にかぶせる」人です。裾が筒の中に3cm以上無理なく入る細さなら「中に入れる」人です。どちらにも当てはまらない、裾が筒の口にちょうど乗ってしまう長さと幅なら、その組み合わせがいちばん濡れるので、どちらかに振る必要があります。
この記事では、筒の高さ・筒の口の周り・裾幅の3つを測って、裾をどう扱うかを決めます。そのうえで、生地の吸い方、雨の強さと歩く分数、スカートの日の考え方、どちらとも取れる場面の決め方を厚めに書きます。レインブーツの中の冷えの直し方はレインブーツが寒い、通勤で職場で履き替えるかどうかの丈選びはレインブーツコーデ 通勤にまとめています。
結論:裾は「屋根」にするか「中」に入れるか
レインブーツと裾の関係は、家の屋根と壁に似ています。屋根が壁より外に出ていれば、屋根を伝った雨は壁の外に落ちます。屋根が壁の内側で終わっていると、伝った雨は壁の中に入ります。
パンツの裾を筒の外にかぶせるのは、屋根を外に出す形です。生地を伝ってきた水は、裾の端から筒の外側に落ち、筒の外を流れて地面に落ちます。筒の中には入りません。
パンツの裾を筒の中に入れるのは、壁の中に屋根をしまう形です。裾そのものは跳ね返りから守られますが、裾より上で生地が吸った水は、生地の中を下りてきて筒の内側に届きます。小雨で生地がほとんど水を吸わない日なら問題になりませんが、本降りの中を15分以上歩くと、筒の中の靴下が上から濡れてきます。
いちばん困るのは、その中間です。裾がちょうど筒の口の高さで終わる、あるいは裾が筒の口の上に乗ってたわむと、裾が雨どいのような形になって、伝ってきた水を筒の中に流し込みます。「長靴を履いていたのに足首が濡れた」という日は、たいていこの形になっています。
ですから決めることは1つです。裾を筒の外に5cm以上かぶせるのか、筒の中に3cm以上しまうのか。そのどちらかに振れていれば、レインブーツは本来の働きをします。
まず測る:筒の高さ・筒の口の周り・裾幅
決める前に、手持ちのレインブーツとパンツを3か所だけ測ります。メジャーが1本あれば、玄関で2分で終わります。
1つめは筒の高さです。床からではなく、かかとの底の上端から筒の口までをはかります。15cm前後ならショート丈、25cm前後ならミドル丈、35cm以上ならロング丈です。
2つめは筒の口の周りです。筒の口をぐるりと一周はかります。筒の口を平らにつぶして横幅をはかり、2倍してもかまいません。
3つめはパンツの裾幅です。パンツを平らに置いて、裾の端から端までの片側の幅をはかります。2倍すると裾の周りになります。
| 測るところ | 目安 | 裾の扱い |
|---|---|---|
| 裾の周りが、筒の口の周りより6cm以上小さい | 細身・テーパード | 中に入れられる |
| 裾の周りと筒の口の周りの差が6cm未満 | ストレート・やや細め | 入れると口がふくらむ。外に振るほうが楽 |
| 裾の周りが、筒の口の周りより大きい | ワイド・セミワイド | 外にかぶせる |
| 立った姿勢で、裾が筒の口より5cm以上下 | 丈が足りている | 外にかぶせて屋根になる |
| 立った姿勢で、裾が筒の口の上下3cm以内 | 丈がちょうど口の高さ | いちばん濡れる。どちらかに振る |
6cmという差は、パンツの裾を筒の中に入れたときに、裾が筒の内側で1回たたまれて収まるかどうかの境目です。差がそれより小さいと、裾が筒の中でつかえて、筒の口が外に押し広げられます。口が広がると、雨はそこから直接入ります。
裾を外にかぶせる日:ワイド・ストレートは丈で決まる
ワイドパンツやストレートのパンツを合わせる日は、裾を外にかぶせます。ここで見るのは丈だけです。
立った姿勢で、裾が筒の口より5cm以上下まで届いているかを確かめます。5cmにしているのは、歩くと膝が曲がって裾が2〜3cm持ち上がるからです。立っているときに3cmしか覆っていないと、一歩ごとに筒の口がのぞき、そのたびに雨が直接入ります。
ミドル丈のレインブーツなら、筒の口はすねの真ん中あたりにあります。ここを5cm以上覆うには、ふだんくるぶしまでの丈で履いているパンツなら十分足ります。ロング丈になると筒の口がひざ下にくるので、フルレングスのパンツでもかぶせきれないことがあります。その場合は、ロング丈の日はかぶせるのではなく、中に入れる側か、スカートの側に回します。
かぶせる日の注意は、後ろの裾です。レインブーツは底が厚く、ふだんの靴より1〜2cm背が高くなるので、たいていは前の裾が少し上がります。それでも後ろの裾が地面にすれる長さだと、裾が水を吸って重くなり、吸った水がまた生地を伝って上がってきます。横から鏡で見て、後ろの裾が床から2cm浮いていれば十分です。
かぶせた形は、見た目のうえでも落ち着きます。筒の形がパンツの中に隠れて、つま先だけが出るので、ふだんの靴を履いているのと近い印象になります。職場や人と会う予定がある日、レインブーツだと分かりすぎるのを避けたい日にも、この形が向いています。
裾を中に入れる日:細身のパンツは生地で決まる
細身のパンツやスキニーを合わせる日は、裾を筒の中に入れます。ここで見るのは生地です。
中に入れる形の弱点は、先に書いたとおり、裾より上で生地が吸った水が下りてくることです。生地がほとんど水を吸わなければ、この弱点は出ません。化繊の薄手のパンツや、撥水加工のあるパンツなら、中に入れても筒の中はほとんど濡れません。
反対に、綿の厚手のパンツ、とくにデニムは水をよく吸います。デニムの裾が雨で濡れると、濡れた範囲が10cm以上上に広がっていくことがあります。その水が筒の内側に届くので、本降りの中を歩く日にデニムを筒に入れると、靴下の上のほうから湿ってきます。
入れ方にもこつがあります。裾を筒の中にまっすぐ下ろすのではなく、すねの前で裾を1回内側にたたんでから入れると、裾が筒の中でもたつきません。入れたあと、筒の口の上でパンツに2〜3cmのゆとりを残しておくと、歩いて膝を曲げたときに裾が筒から引き抜かれずに済みます。ゆとりが無いと、何十歩か歩くうちに裾が少しずつ上がり、筒の口から出てきます。
中に入れた形は、筒の形がそのまま見えるので、レインブーツの印象がはっきり出ます。休みの日の買い物、子どもの送り迎え、外で立つ時間が長い行事など、足元を気にせず動きたい日に向いています。
スカートの日:裾と筒の口のあいだを見る
スカートの日は、パンツとは考え方が変わります。スカートの裾は脚から離れているので、裾から落ちる水は、脚かタイツの上に落ちます。落ちた水は脚を伝って下り、筒の口に向かいます。
ここで見るのは、スカートの裾と筒の口のあいだの距離です。この距離が10cmより狭いと、裾から落ちた水のほとんどが脚の短い範囲に当たって、すぐに筒の口に届きます。距離が20cm以上あると、雨はスカートの裾からではなく空から脚に当たる量のほうが多くなり、裾が原因で濡れることは減ります。
いちばん濡れないのは、スカートの裾が筒の口を覆う組み合わせです。ロング丈のスカートにミドル丈のレインブーツ、ひざ下丈のスカートにロング丈のレインブーツ。どちらも、スカートが屋根になり、落ちる水は筒の外を流れます。ただしロングスカートは裾が広がるぶん、自分の歩いた跳ね返りを裾の内側に受けます。裾が地面から15cm以上浮いていることを確かめてください。
逆に、いちばん濡れやすいのは、ひざ丈のスカートにショート丈のレインブーツです。スカートの裾から筒の口までが30cm近くあり、その間はタイツだけになります。タイツは水を吸って広げるので、ひざ下からくるぶしまでが一続きに湿ります。この組み合わせにしたい日は、タイツをやめて厚手の靴下にし、脚は雨に当たっても乾きやすい状態にしておくほうが、一日の不快さは小さく済みます。
生地で変わる:吸う生地と、はじく生地
同じ形のパンツでも、生地によって裾の扱いを変える必要があります。生地は大きく3つに分けて考えると決めやすくなります。
綿の厚い生地は、水をよく吸い、吸った水を広げます。デニム、チノ、厚手のコーデュロイがここに入ります。この生地は中に入れると筒の中に水を運び、外にかぶせると裾が重くなって脚にまとわりつきます。どちらにしても濡れるので、本降りの日はそもそも選ばないのがいちばんです。選ぶなら外にかぶせ、後ろの裾を床から3cm以上浮かせて、跳ね返りを吸わせないようにします。
ウールの生地は、表面で水をしばらくはじき、時間がたつと吸います。秋冬のウールのパンツやスカートは、10分程度の移動ならほとんど水を通しません。外にかぶせる形なら、裾の端で水が玉になって落ちていくので、屋根としてよく働きます。ただし長く歩くと吸い始めるので、20分を超える日は、途中で一度裾を手で払って水を落とすと、吸い込む量を減らせます。
化繊の生地は、吸う量が少なく、表面の水はすぐに落ちます。ポリエステルやナイロンの薄手のパンツがここに入ります。この生地は中に入れても外にかぶせても濡れにくいので、裾の扱いを丈と幅だけで決められます。雨の日用に1本持つなら、この生地の黒か紺のストレートがいちばん使い回せます。
撥水加工がしてある生地は、新しいうちは化繊と同じように扱えます。洗う回数が増えると効きが落ちて、ウールに近い扱いになります。撥水の効きが弱ったときの見分け方は撥水加工コートの選び方に書いた見分け方がそのまま使えます。
雨の強さと、歩く分数で決める
裾の扱いは、雨の強さと、外を歩く分数の掛け算で決まります。小雨で5分しか歩かない日と、本降りで20分歩く日では、同じパンツでも結果が違います。
| 雨と歩く時間 | 外にかぶせる | 中に入れる |
|---|---|---|
| 小雨・10分以内 | どの生地でもよい | どの生地でもよい |
| 小雨・10分を超える | どの生地でもよい | 化繊・ウールならよい |
| 本降り・10分以内 | ウール・化繊がよい | 化繊ならよい |
| 本降り・15分以上 | ウール・化繊がよい | 避けたい |
本降りで15分以上歩く日は、中に入れる形を避けます。どんな生地でも、それだけの時間雨に当たれば、裾より上で吸った水が筒の口まで下りてくるからです。この日は、筒の口を覆える丈のパンツか、筒の口を覆う丈のスカートを選んでください。
歩く分数は、家を出てから目的地に着くまでの合計ではなく、屋根の無いところを歩く時間の合計で数えます。駅までの道と、駅から目的地までの道を足した分数です。屋根のあるアーケードや地下道を通る道なら、その分は引きます。雨の日の外出の前に、頭の中で屋根の無い区間を数えておくと、裾の扱いを迷わずに決められます。
どちらとも取れるとき①:裾の周りが筒の口とほぼ同じ
いちばん迷うのは、裾の周りと筒の口の周りの差が6cm未満のパンツです。入れようとすると筒の口がふくらみ、外に出すと裾が筒の口に引っかかってたわみます。どちらの形にも振りきれないので、裾が筒の口に乗った、いちばん濡れる形になりがちです。
この場合は、先に丈を見てください。立った姿勢で、裾が筒の口より5cm以上下まで届くなら、外に出したうえで、裾が筒の口に引っかからないようにします。裾が引っかかるのは、筒の口が硬くて外に開いているからです。筒の口の内側にパンツの裾を一瞬入れて、すぐ外に出すと、裾が筒の口の外側に沿って落ちます。これで引っかかりが外れて、裾が筒の外にまっすぐ下ります。
丈が足りず、裾が筒の口の上下3cm以内で終わるなら、外に出しても屋根になりません。この場合は、中に入れる側に振ります。筒の口がふくらむのが気になるなら、裾を入れる前に、すねの前で裾を1回内側にたたむのではなく、裾の後ろ側を前に向けて斜めにたたむと、筒の中で生地が1枚ぶんしか重ならず、口のふくらみが小さくなります。
それでも入らない、入れると筒の口が大きく開いてしまうなら、その日はそのパンツを選ばないほうが早く済みます。合わないのは裾ではなく、そのパンツとそのレインブーツの組み合わせです。
どちらとも取れるとき②:朝は小雨で、帰りは本降りの予報
朝の雨が弱く、帰りに強くなる予報の日は、裾の扱いをどちらに合わせるか迷います。この場合は、強いほうに合わせて服を選び、弱いほうでは形だけ変えます。
具体的には、筒の口を覆える丈のパンツを選んでおき、朝の小雨のあいだは中に入れて歩きます。中に入れておけば、朝の跳ね返りで裾が汚れません。帰りに本降りになったら、出がけに裾を筒から出して、外にかぶせる形に切り替えます。切り替えは立ったまま10秒で終わります。
逆に、朝は本降りで、帰りは止む予報の日は、朝の本降りに合わせて外にかぶせて出かけます。帰りに雨が止んでいれば、かぶせたままでも困ることはありません。
この切り替えができるのは、筒の口を覆える丈があるパンツだけです。クロップド丈やくるぶし丈のパンツは、帰りの本降りに合わせられません。予報が分かれる日は、丈の長いほうを選んでおくと、帰りの判断が楽になります。
どちらとも取れるとき③:職場で履き替える日
職場や学校でふだんの靴に履き替える日は、裾の扱いを履き替えたあとまで考えておく必要があります。
外にかぶせていたパンツは、履き替えてもそのまま着られます。裾の濡れが気になるのは、後ろの裾が地面にすれていた場合だけです。後ろの裾が床から2cm浮いていれば、履き替えたあとに裾の汚れが目立つことはほとんどありません。
中に入れていたパンツは、履き替えると裾に折れぐせが残ります。綿の生地は折れぐせが残りやすく、ウールと化繊は30分ほどで戻ります。履き替える日は、中に入れる形を選ぶなら、裾を1回たたむ入れ方ではなく、まっすぐ下ろして筒の中で自然に寄るようにしておくと、折れぐせがつきにくくなります。
履き替える日は、レインブーツを置く場所も決めておいてください。濡れたまま置くと、夕方に履き直すときに中が冷えています。職場で履き替える日の丈の選び方は、レインブーツコーデ 通勤に詳しく書いています。
ショート丈のレインブーツ:かぶせるのが前提
筒が15cm前後のショート丈のレインブーツは、くるぶしが隠れる程度の高さです。この丈のレインブーツは、パンツを外にかぶせるのが前提になります。
中に入れると、筒の口が浅いので、入れた裾がすぐにあふれ出します。数分歩くと、裾の半分が筒の外に出て、残りが筒の口に乗った形になります。これがいちばん濡れる形です。
かぶせる場合は、ストレートかワイドのフルレングスで、立った姿勢で裾が筒の口を5cm以上覆う丈を選びます。ショート丈の筒の口はくるぶしの少し上にあるので、ふだんくるぶしまでの丈で履いているパンツなら、たいていは足ります。
クロップド丈のパンツをショート丈のレインブーツに合わせると、裾と筒の口のあいだに靴下が見え、雨がそのすき間に直接当たります。クロップド丈しか無い日は、すき間を作らないために、筒の口より1cm上まで届く厚手の靴下を履いて、靴下の色をパンツか靴のどちらかにそろえてください。すき間の見え方の直し方はブーツコーデで靴下が見えるにも書いています。
色の合わせ方:筒の口で線を切らない
ここまでは濡れ方の話でしたが、見た目の合わせ方も裾の扱いで変わります。
外にかぶせる形では、パンツの色とレインブーツの色が、裾の端で切り替わります。見えている靴の部分が少ないので、レインブーツの色はほとんど気になりません。黒や紺のレインブーツなら、パンツが黒・紺・灰・ベージュのどれでもなじみます。カーキや深い緑のレインブーツなら、ベージュや茶、生成りのパンツと合わせると、つま先が服の色の続きに見えます。
中に入れる形では、パンツの色が筒の口で切り替わり、そこから下は筒の色になります。ここで色の差が大きいと、すねの真ん中に横線が1本引かれたように見えます。線を目立たせたくない日は、パンツと筒の色を近づけます。黒の細身のパンツに黒のレインブーツなら、脚から足元まで一続きに見えます。
明るい色や柄のレインブーツは、中に入れる形のほうが生きます。筒の形と色がそのまま見えるので、雨の日の足元が服の主役になります。その日は上の服を暗い色か無地にして、足元以外の色を減らすと、まとまって見えます。
透明や半透明のレインブーツは、中に入れたパンツの裾や靴下が透けて見えます。入れる日は、裾をきれいにたたんでから入れ、靴下はパンツと同じ色にしておくと、透けたときに雑に見えません。
上着の丈と合わせる:レインコートの裾から落ちる水
裾の扱いを考えるときは、上に着るレインコートや上着の丈も関係します。上着の裾から落ちる水は、その真下のパンツやスカートに当たるからです。
腰までの短い上着なら、上着の裾から落ちた水は、太ももの上にかかります。太ももで吸われた水は、パンツの生地を伝って下りてきます。この組み合わせで中に入れる形を選ぶと、太ももから筒の中まで一続きに水が届きます。短い上着の日は、外にかぶせる形を選ぶほうが安心です。
ひざまでの長いレインコートなら、上着の裾から落ちた水は、すねの上にかかります。ここにレインブーツの筒の口があると、落ちた水がそのまま筒の中に入ります。ミドル丈のレインブーツは筒の口がすねの真ん中にあるので、ひざ丈のレインコートの裾から10cm以上下にあることを確かめてください。近すぎる場合は、コートの裾と筒の口を両方覆えるパンツの丈にするか、筒の口がコートの裾にかかるロング丈のレインブーツにします。
上着の形と丈の選び方はレインコートの選び方、冷たい雨の日の上着全体の決め方は冬の雨の日の服装にまとめています。
秋冬に増える組み合わせ:タイツ・厚手の靴下・ウール
秋から冬にかけては、レインブーツと組む服が変わります。素材が厚くなり、重ねる枚数が増えるので、裾の扱いも少し変わります。
タイツにスカートの日は、タイツが水を吸って広げることを前提にします。タイツは脚に沿っているので、どこか1か所が濡れると、そこから上下に湿りが広がります。スカートの裾から筒の口までのあいだに脚が出ている距離を、10cm以内にするか、20cm以上あけて脚に当たる雨の量を少なくするかの、どちらかに振ってください。10〜20cmのあいだは、スカートの裾から落ちる水と、空から当たる水の両方を受けます。
厚手の靴下を履く日は、靴下が筒の口から1cmほどのぞくくらいの高さにすると、筒の口のすき間がふさがり、雨が入りにくくなります。靴下の上端がパンツの裾の中に入っていれば、外にかぶせる形でも、中に入れる形でも、すき間ができません。冷えの直し方を含めた靴下の選び方はレインブーツが寒いにあります。
ウールのパンツは、外にかぶせると屋根としてよく働きます。ただし裾が厚いぶん、レインブーツの筒の口に当たって裾が持ち上がりやすいので、立った姿勢で筒の口を覆う長さを、細い生地より1〜2cm長めにとってください。
雨の朝、玄関で決める順番
雨の朝は時間がありません。玄関で迷わないために、決める順番を固定しておきます。
- 屋根の無いところを歩く分数を数える。15分以上で本降りなら、外にかぶせる形にする
- 選んだパンツの裾が、筒の口より5cm以上下まで届くかを確かめる。届けば外にかぶせる
- 届かなければ、裾の周りが筒の口の周りより6cm以上小さいかを見る。小さければ中に入れる
- どちらにも当てはまらなければ、パンツかレインブーツのどちらかを替える
- 最後に、横から鏡で後ろの裾を見て、床から2cm浮いているかを確かめる
この順番で決めておけば、玄関で裾を出したり入れたりを何度も繰り返さずに済みます。一度決めた組み合わせは、パンツとレインブーツの組ごとに覚えておくと、次の雨の朝はもっと早く決められます。
帰ってから:裾と筒を乾かす
濡れたあとの扱いも、次の雨の日の濡れ方に関わります。
パンツの裾は、帰ったらすぐに裾を下にして吊るします。裾を上にして干すと、裾にたまった水が生地を伝ってウエストのほうに広がります。綿の厚い生地は、裾の端から10cmほど上まで濡れていることがあるので、その範囲だけ乾いたタオルで挟んで押さえておくと、乾く時間が短くなります。
レインブーツの筒の中は、裾を伝って入った水が、筒の内側の上のほうに残っていることがあります。新聞紙や乾いた布を丸めて筒の口まで入れて、一晩置きます。筒の中が湿ったままだと、次に履いたときに靴下がすぐに冷えて、濡れたのと同じ不快さになります。
濡れた日に裾をどう扱ったか、どこが濡れたかを、乾かしながら一度だけ思い出しておくと役に立ちます。足首のまわりが濡れていたなら、裾が筒の口に乗っていた日です。靴下の上のほうが濡れていたなら、中に入れたパンツが上から水を運んだ日です。つま先が濡れていたなら、それは裾ではなく、靴そのものか、跳ね返りが原因です。靴の中が濡れる場所ごとの直し方は雨の日に靴の中が濡れるにまとめています。
しゃがむ日・自転車の日:裾が上がる分を足しておく
子どもの靴を履かせる、荷物を床に置く、自転車をこぐ。雨の日でもひざを大きく曲げる動きはなくなりません。ひざを曲げると、パンツの裾は立っているときより5〜8cm持ち上がります。
外にかぶせる形で合わせた日は、しゃがんだ瞬間に筒の口がのぞきます。数秒なら問題になりませんが、自転車で10分こぐと、そのあいだずっと筒の口が空に向いて開いています。自転車の日は、立った姿勢で筒の口を10cm以上覆う丈にするか、最初から中に入れる形にしてください。中に入れておけば、ひざを曲げても裾は筒の中にとどまります。
送り迎えで何度もしゃがむ日は、パンツのひざの後ろにゆとりがあるかも見ておきます。ゆとりの無い細身のパンツは、しゃがむたびに裾が強く引き上げられ、中に入れていても筒から抜けてきます。自転車の日の上着の丈と脱ぐ場所の決め方は雨の日の自転車送迎にあります。
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よくある問い
- Q. レインブーツにパンツの裾は入れるのと出すのと、どちらが濡れませんか
- 本降りの中を歩く時間が長い日は、外に出して筒の口を覆うほうが濡れません。パンツの生地を伝って落ちてくる水が、筒の外側に落ちるからです。中に入れると、裾より上で吸った水が生地の中を下りてきて、そのまま筒の内側に入ります。ただし外に出す場合は、立った姿勢で裾が筒の口より5cm以上下まで届いていることが条件です。歩くと裾は2〜3cm持ち上がるので、それより短いと、一歩ごとに筒の口がのぞいて雨が直接入ります。細身のパンツで覆えないときは中に入れ、生地が化繊か薄手のものを選んでください。
- Q. スカートでレインブーツを履くと、タイツが濡れます
- スカートの裾から落ちる水が、すねを伝って筒の中に入っています。裾と筒の口のあいだが10cmより狭いと、裾から落ちた水がほとんど脚に当たります。直し方は2つで、筒の口を覆う長さのスカートにするか、ひざ下まである長い筒のレインブーツにして、スカートの裾を筒の上にかぶせるかです。ひざ丈のスカートにくるぶし丈の短いレインブーツを合わせると、脚が出ている距離が長く、濡れる面も長くなります。タイツをやめて厚手の靴下にし、脚は乾きやすい状態にしておく方法もあります。
- Q. ワイドパンツの裾が地面について、裾が汚れます
- レインブーツは底が厚いぶん、ふだんの靴より1〜2cm背が高くなります。ふだんの靴に合わせた丈のワイドパンツなら、レインブーツの日は裾が少し上がるはずです。それでも地面につくなら、パンツの丈が長すぎるか、歩くときにかかとが後ろの裾を踏んでいます。後ろの裾が床から2cm浮いているかを、横から鏡で確かめてください。浮いていなければ、ウエストを1cm上げて履くか、裾を内側に1回だけ折って留めると、前は筒を覆ったまま後ろだけ浮かせられます。
- Q. ショート丈のレインブーツにはどんなパンツが合いますか
- 筒が15cm前後のショート丈は、くるぶしが隠れる程度なので、パンツは外にかぶせるのが前提になります。中に入れると筒の口が浅く、すぐに裾があふれ出ます。ストレートかワイドで、立った姿勢で裾が筒の口を5cm以上覆う丈が合います。クロップド丈を合わせると、裾と筒のあいだに靴下が見え、雨がその間に直接当たります。クロップド丈しか無い日は、すき間を作らず、筒の口が隠れる長さの厚手の靴下を上に1cm出して、色をパンツか靴のどちらかにそろえてください。
— メグラシ編集部





