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雨の日のスカート|丈は、はねの届く高さと歩幅で選ぶ

メグラシ編集部//読了 18分
雨の濡れた歩道を傘をさして歩く女性の、膝丈の紺のプリーツスカートと黒いタイツ、短いレインブーツ、スカートより長いコート

**雨の日にスカートをはくなら、まず床から裾までを測ってください。**45cm以上あれば、そのスカートは雨の日にそのまま回せます。30cm未満なら、裾は濡れる前提です。その間にある丈だけ、素材と幅を見て決めます。

雨の日のスカートで困るのは、空から降ってくる雨ではありません。傘をさしていれば、上からの雨は肩とバッグくらいしか濡らしません。裾を濡らすのは、自分の靴が地面の水を跳ね上げた「はね」と、傘の先から落ちるしずく、それにコートの裾を伝って落ちてくる水の3つです。どれも、裾が地面に近いほど多く受けます。

だから「何丈ならいいか」は、丈の名前ではなく、床からの高さで考えるのがいちばん確かです。同じ膝下丈でも、背の高さによって床からの高さは10cm以上違います。この記事では、手持ちのスカートを測る2か所と、歩いて確かめる1回で、雨の日に回せるかどうかを決めていきます。

雨の日の装い全体で、どの素材や色を避けるかは雨の日に着ない方がいい服にまとめています。パンツで出かける日は雨の日のパンツをあわせて見てください。

結論:裾が床から何cmにあるかで、3つの帯に分ける

雨の日にはけるかどうかは、裾の高さでおおよそ決まります。目安は次の3つの帯です。

床から裾まで帯雨の日の扱い
45cm以上濡れにくい帯そのまま回せる。脚の見える部分の覆い方だけ決める
30〜45cm境目の帯素材が水を吸うか、裾が広がるかで分ける
30cm未満濡れる帯濡れる前提。歩く時間が短い日と、水を吸わない素材に限る

数字は、ふつうの速さで平らな道を歩いたときに、自分の靴が跳ね上げる水が届く高さをもとにしています。急ぎ足や、底の溝が深い靴では、もう少し高くまで届きます。その分は次の章で、自分の高さを一度確かめて補ってください。

この表で答えが出るのは、上と下の帯です。迷うのは真ん中の30〜45cmで、膝下丈からふくらはぎの中ほどまでの丈がここに入ります。秋に出番の多いミディ丈の多くもこの帯です。この記事の後半は、ほとんどこの帯の話になります。

最初に測る:床から裾までの高さと、前と後ろの差

測り方は簡単です。スカートをはいて、ふだん雨の日に履く靴を履いたまま、壁の横にまっすぐ立ちます。メジャーを床に当てて、裾までの高さを測ってください。裸足ではなく靴を履いて測るのは、靴底の厚みのぶんだけ裾が地面から離れるからです。底が3cmある靴なら、裸足のときより3cm有利になります。

次に、後ろの裾も測ります。雨の日に濡れるのは、たいてい後ろの裾です。歩くときに後ろ足のかかとが跳ね上げた水は、ふくらはぎの後ろ側に向かって飛びます。前の裾は足の甲より前にあるので、はねを受けにくいのです。

前と後ろで長さが違う形のスカート、たとえば後ろが少し長いものや、裾が斜めになっているものは、長い方の数字で帯を決めてください。短い方で測ると「45cm以上あるから大丈夫」と判断して、後ろだけ濡れて帰ってくることになります。

ウエストの位置も確かめておきます。同じスカートでも、ウエストで留めるか、腰骨まで下げてはくかで、裾の高さは3〜5cm変わります。雨の日にはいつもの位置ではくことを前提に測り、その数字をメモしておくと、次からは測らずに済みます。

同じ「膝丈」という名前でも、床からの高さは背の高さでかなり変わります。ひざの皿の下の端が床からどのくらいにあるかは、おおよそ身長の4分の1より少し長いくらいです。身長150cmなら40cm前後、160cmなら43cm前後、170cmなら46cm前後になります。身長150cmの人が、ひざがちょうど隠れる丈をはくと、裾は床から40cmを切って境目の帯に入ります。商品の説明にある丈の名前は、ある身長の人がはいたときの見え方なので、雨の日の判断には使わない方が確かです。

測るのは手持ちのスカート全部でなくてかまいません。秋冬に実際によくはく3〜4枚だけ測っておけば、雨の朝に迷う枚数はそれで足ります。

はねが届く高さは、一度だけ自分で確かめる

表の数字は目安です。はねが届く高さは、歩き方と靴底で人によって変わります。いちばん確かなのは、一度だけ自分の高さを確かめておくことです。

確かめ方はこうです。雨の日か雨上がりの日に、濃い色のタイツか、肌の見えるふくらはぎで、ふだんの道を10分ほど歩きます。帰ってきたら、ふくらはぎの後ろ側に残ったはねの点を見てください。いちばん高い位置にある点の、床からの高さが「自分のはねが届く高さ」です。肌なら乾いた跡、タイツなら濡れて色が濃くなった点で見つかります。

多くの人は、この高さが25〜40cmのあいだに入ります。かかとを擦るように歩く人や、底に深い溝がある靴を履いている人は高めに出ます。かかとから静かに着地して、つま先で地面を押す歩き方の人は低めです。

この高さがわかったら、表の境目を自分用に置き直します。自分のはねが35cmまで届くなら、裾が40cm以上のスカートはほぼ濡れません。届くのが25cmまでなら、30cmの裾でも乾いたまま着けることが多いはずです。

一度確かめれば、靴を替えない限り大きくは変わりません。雨の日に履く靴を新しくしたときだけ、もう一度確かめてください。靴の底については雨の日の靴の選び方で、溝の深さと形の見方をまとめています。

境目の帯は、素材が水を吸うかで分ける

裾が30〜45cmにあるスカートは、はねが届くかどうかぎりぎりの位置にあります。ここで決め手になるのが、素材が水を吸うかどうかです。

水を吸わない素材なら、はねが当たっても表面で玉になり、払えば落ちます。吸う素材だと、はねが当たったところから布が水を含んで、色が濃くなり、重くなって脚に張りつきます。同じ丈でも、着いてからの状態がまったく違います。

素材水への反応境目の帯での扱い
ポリエステル・ナイロンの薄手玉になって落ちやすい雨の日に回せる
ポリエステルの起毛・ジャージー表面に少し残る歩く時間が短い日なら回せる
ウール・ウール混ゆっくり吸って重くなる歩く時間が長い日は避ける
綿・麻・レーヨンすぐ吸って縮みやすい雨の日には回さない

洗濯表示の素材欄が見つからないとき、あるいは混紡で判断がつかないときは、水で確かめます。スカートの内側の縫い代、表から見えない場所に、指先で水を1滴落としてください。**10秒たっても玉のまま残っていれば、吸わない側です。**10秒のうちに布にしみこんで色が変わったら、吸う側として扱います。

レーヨンは特に注意してください。やわらかく落ち感のある素材で、秋のミディ丈によく使われていますが、水を含むと縮んだり、しわが残ったりしやすい素材です。乾いても元に戻らないことがあるので、境目の帯でも雨の日には選ばない方が安心です。

裏地も確かめておいてください。ウールのスカートに化学繊維の裏地がついている場合、裏地は表地より2〜3cm短く作られているのがふつうです。はねが表地の裾に当たると、表地は水を吸いますが、裏地までは届きません。脚に触れる面が濡れないぶん冷たさは感じにくいのですが、表から見た濡れ方は裏地のないスカートと変わりません。裏地があるから大丈夫とは考えずに、表地の素材で帯を決めてください。

裾の幅で分ける:広がる裾、まとわりつく裾

素材の次に見るのは、裾の幅です。はねを受けやすいかどうかは、高さだけでなく、裾が脚からどれだけ離れているかでも変わります。

裾が大きく広がるフレアやギャザーのスカートは、歩くたびに裾が前後に揺れます。揺れた裾は、後ろ足のかかとの近くまで下がってくるので、測った高さより実際には低い位置ではねを受けます。目安として、裾まわりが自分の腰まわりの2倍を超えるスカートは、測った高さから5cm引いて帯を決めてください。

反対に、裾の細いタイトスカートやIラインのスカートは、歩幅が自然に小さくなります。歩幅が小さいと、かかとが地面を蹴る力が弱くなり、はねも低い位置で止まります。同じ高さの裾なら、細いスカートの方が濡れにくいのです。

ただし細いスカートには別の困りごとがあります。いったん濡れると、布が脚に張りついて歩きにくくなることです。特に後ろにスリットのないタイトスカートは、濡れた裾が膝の裏に張りついて、歩幅がさらに狭くなります。境目の帯で細いスカートを選ぶなら、水を吸わない素材であることを先に確かめてください。

スリットの位置も見ておきます。前にスリットがあるスカートは、そこから脚が前に出るので、はねが入りこみやすくなります。後ろのスリットは、はねがスリットの奥の裏地に当たって、表からは見えないところが濡れます。雨の日にはスリットのない形か、スリットの浅い形を選ぶ方が扱いやすくなります。

プリーツは、折り目のつけ方で分かれる

秋冬に人気のプリーツスカートは、雨の日に向くものと向かないものがはっきり分かれます。分かれ目は素材です。

ポリエステルが大半のプリーツは、熱で折り目をつけてあるので、濡れても折り目が戻ります。乾いたあとに折り目がゆるんでいても、軽く手で整えるだけで形が戻ることが多いはずです。境目の帯の丈でも、雨の日に回しやすい1枚になります。

ウールや綿のプリーツは、水を含むと折り目がゆるみ、裾が広がって見えます。乾くまでに時間がかかるうえ、乾いたあとも折り目がぼやけたまま残ることがあります。濡れたところだけ折り目が消えると、裾の一部だけ形が違って見えるので、雨の日は避けた方が落ち着きます。

プリーツの幅も関係します。細かいプリーツは、濡れても折り目が多いぶん全体の形が保たれやすく、幅の広いプリーツは1本ゆるむだけで目立ちます。迷ったら、細かいプリーツの化学繊維を雨の日用にしておくと選びやすくなります。

どちらとも取れるとき① 丈は境目、素材は水を吸う

ここからが、いちばん迷うところです。裾は床から38cm、自分のはねは35cmまで届く。素材はウール混で、水を1滴落とすと10秒でしみこむ。この1枚を雨の日にはいていいかどうかは、表だけでは決まりません。

こういうときは、外を歩く合計の分数で決めます。家から駅、駅から職場までの、傘をさして歩く時間を往復で足してください。屋根のある通路や電車の中は数えません。

合計が10分以内なら、はいて出てかまいません。はねがついても、吸う量は限られていて、着いてから拭けば乾くまでに大きな跡は残りません。10分を超えて20分までなら、雨の強さで分けます。傘を傾けなくても歩ける小雨ならはいて出て、地面に水たまりができるほどの雨なら替えます。20分を超えるなら、ウール混の境目の丈はやめて、水を吸わない1枚かパンツに替えてください。

分数で決めるのは、はねの量が歩いた距離にほぼ比例するからです。高さが少し足りないスカートでも、歩く時間が短ければ、濡れるのは裾の数か所で済みます。迷ったまま玄関で立ち止まるより、この線を決めておく方が、朝の数分を取り戻せます。

雨の強さの見分け方も決めておきます。家を出る前に玄関の外の地面を見て、水たまりの表面に雨粒の輪が次々と広がっているなら本降り、輪がまばらで地面が湿っている程度なら小雨です。はねは雨粒そのものより、地面にたまった水を靴が跳ね上げてできます。雨がやんだ直後でも水たまりが残っていれば、本降りと同じように考えてください。

どちらとも取れるとき② ロングスカートしか持っていない

秋冬のスカートが、ほとんどくるぶしに近いロング丈という人もいます。床から裾まで20cm前後で、どれも濡れる帯に入ってしまう場合です。

このときは、雨の日だけ裾を上げる方法があります。いちばん簡単なのは、ウエストを1回折り返すことです。ゴムのウエストなら、内側に1回折るだけで裾が4〜6cm上がります。上にニットやジャケットを着ればウエストの折り目は隠れるので、外からはわかりません。20cmの裾が25cm前後になれば、急ぎ足でなければ届かないこともあります。

もうひとつは、足元を上げることです。底の厚い靴やレインブーツを履けば、靴底のぶんだけ裾が地面から離れます。3cm底の靴なら、同じスカートでも3cm有利です。筒の長いレインブーツを合わせて、裾とブーツの筒を重ねてしまう方法もあります。このときは、裾がブーツの筒に5cm以上かぶさるようにしてください。かぶさりが浅いと、裾から伝った水が筒の中に落ちます。

それでも濡れる帯から抜け出せないなら、雨の日は割り切ってパンツにするのがいちばん楽です。ロング丈のスカートが濡れると、裾が重くなって階段で踏みそうになり、着いてからも乾くまで時間がかかります。手持ちがロング丈ばかりの人は、雨の日用に膝丈の化学繊維の1枚を足すか、パンツの日と決めてしまう方が、迷う時間が減ります。

どちらとも取れるとき③ 帰りだけ雨の予報

朝は曇りで、帰りの時間から雨の予報。こういう日は、帰りに合わせて選んでください。行きに濡れなくても、帰りに裾が濡れれば、そのスカートは翌日以降の手入れが必要になります。

ただ、帰りの雨は外れることもあります。そこで、外を歩く時間を帰りの分だけで数えます。帰りに傘をさして歩くのが10分以内なら、境目の帯の吸う素材でも出かけてかまいません。10分を超えるなら、水を吸わない1枚にします。

もうひとつ見ておきたいのは、帰りに何かを持つかどうかです。買い物袋や書類の入った手提げを持つ日は、傘がまっすぐに持てず、体の片側が雨に出やすくなります。そうなると、スカートの片側にしずくが落ちてきます。荷物が増える日は、帰りの雨を本降りとみなして選ぶと外しません。

職場に置いておける場所があるなら、もうひとつの手があります。行きは好きなスカートで出かけて、帰りの雨に備えて、雨の日用の1枚かパンツを職場に置いておく方法です。ロッカーや引き出しに、たたんでもしわになりにくい化学繊維のものを1枚入れておけば、帰りの天気を見てから替えられます。毎日の荷物を増やさずに、帰りの雨だけに備えられるので、雨の多い時期だけでも試してみる価値があります。

反対に、行きだけ雨で帰りは晴れの予報なら、行きの分数だけで選んでかまいません。着いてから裾を乾かす時間は、仕事をしているあいだに十分とれます。迷うのは行きも帰りも降る日だけ、と考えておくと、選ぶ回数そのものが減ります。

脚の見える部分は、濃い色で覆う

裾が45cm以上のスカートを選ぶと、裾から靴までのあいだに脚が見える部分が長くなります。雨の日は、ここをどう覆うかで、着いてからの見え方が変わります。

いちばん扱いやすいのは、黒やチャコールの濃い色のタイツです。はねの跡は泥まじりの薄い茶色になることが多く、濃い色の上ではほとんど見えません。厚さは60デニール以上が目安です。薄いタイツやストッキングは、はねが当たったところに点の跡が残り、近くで見るとわかります。

ベージュのストッキングをはく日は、乾いたあとの跡に気をつけてください。肌の色に近いストッキングは、はねが乾くと白っぽい点として残ります。職場に着いたら、濡らしたハンカチで軽く押さえて落とせるように、替えを1足バッグに入れておくと安心です。

素足の季節ではないので、秋冬はタイツを前提に考えて大丈夫です。そのうえで、スカートの色とタイツの色をつなげると、脚が見える部分が長くても重く見えません。黒いスカートなら黒のタイツ、チャコールのスカートならチャコールか黒のタイツ、という具合に、スカートと同じか一段暗い色にしてください。

タイツが濡れたときの冷たさも、秋冬は考えておきます。はねが当たったところが濡れたまま冷えると、足首からふくらはぎにかけてひんやりします。厚手のタイツは、薄手より水を含むまでに時間がかかるので、短い距離なら濡れても冷たさを感じにくくなります。歩く時間が長い日は、職場に替えのタイツを1足置いておくか、くるぶし丈の短いレインブーツを合わせて、足首まわりのはねを減らしてください。

レインブーツと合わせるなら、裾と筒の間をどうするか

スカートにレインブーツを合わせるとき、迷いやすいのが、裾とブーツの筒の口との間をどうするかです。決め方は2つに1つです。

1つめは、裾で筒の口を隠す方法です。ロング丈やミディ丈のスカートに筒の長いレインブーツを合わせて、裾が筒の口に5cm以上かぶさるようにします。上から落ちてくる水は裾の外側を伝って、筒の外側に落ちます。

2つめは、裾と筒の口の間を、手のひら1枚ぶん、だいたい8cm以上空ける方法です。膝丈のスカートに、くるぶしから少し上までの短いレインブーツを合わせると、このくらいの間が自然にできます。間に見えるタイツの色をブーツかスカートの色に合わせれば、脚の線が途切れません。

避けたいのは、裾と筒の口が2〜3cmの間で近づいている状態です。裾から落ちた水がちょうど筒の口に入りやすく、見た目にも詰まって見えます。手持ちの組み合わせがこの状態になるなら、ブーツを短い方に替えるか、スカートを長い方に替えて、どちらかの決め方に寄せてください。レインブーツ側から見た丈の選び方はレインブーツの合わせ方で詳しく扱っています。

上に着るコートの裾が、しずくの落ちる位置を決める

見落とされやすいのが、コートの裾から落ちてくる水です。撥水のコートでも、表面を流れた雨は裾に集まって、そこからしずくになって落ちます。そのしずくが落ちる位置に、スカートの布があるかどうかで濡れ方が変わります。

コートの裾がスカートの裾より長い場合、しずくはスカートの外側、脚の近くに落ちます。スカートは濡れません。コートの裾がスカートの裾より短い場合は、コートの裾から落ちたしずくがちょうどスカートの上に落ちて、横に1本、濡れた線ができます。これがいちばん目立つ濡れ方です。

決め方はこうです。コートの裾はスカートの裾より5cm以上長くするか、反対にスカートの裾よりも10cm以上短くします。10cm以上短ければ、しずくはスカートの布の上に落ちても、すぐ下まで伝っていく途中で裾から離れます。差が5cmもないときがいちばん困るので、雨の日はコートかスカートのどちらかを替えて差をつけてください。

レインコートの形で迷っているならレインコートの選び方で、袖や丈の選び方をまとめています。

傘の大きさと持ち方で、前の裾のしずくが変わる

はねとコートのほかに、もうひとつ裾を濡らすのが傘のしずくです。傘の骨の先からは、雨の量に応じてしずくが落ち続けます。そのしずくが落ちる円の内側に体が収まっていれば、裾には落ちてきません。

確かめ方は、傘を開いていつものように持ち、骨の先の真下を見下ろしてみることです。骨の先が自分のつま先より前にあれば、前の裾にはしずくが落ちません。つま先とほぼ同じ位置か、それより内側にあるなら、歩いているあいだに前の裾やひざの上にしずくが落ちてきます。親骨の長い傘なら、まっすぐ立って持てば骨の先がつま先の前に出ることが多く、骨の短い小さな折りたたみ傘は、つま先の内側に入りやすくなります。

持ち方でも変わります。傘を前に傾けて顔を守るように持つと、後ろの骨の先が背中側に近づき、後ろの裾にしずくが落ちます。風のない雨の日は、柄をまっすぐ立てて、体の真上に傘が来るように持ってください。傘を肩にかけて持つ癖のある人は、後ろの骨の先がちょうどお尻から裾のあたりに来るので、後ろの裾が濡れやすくなります。

スカートの日は、ふだんより一回り大きな傘を選ぶのも手です。裾まわりの広いスカートほど、しずくの円の外にはみ出しやすいからです。手持ちのバッグに入る範囲で、骨のいちばん長い傘を雨の日用にしておくと安心です。

職場で浮かせない:雨の日用の1枚を通勤に寄せる

水を吸わない化学繊維のスカートは、雨の日には頼りになりますが、光沢の強いものは通勤の装いから少し浮くことがあります。動くたびに音がするような薄手のナイロンは、どうしても運動着や雨具の印象に寄ります。

職場に着ていくなら、表面の光り方で選んでください。窓際で布を斜めにして見たとき、白く光る筋がはっきり出るものは雨具寄り、光が鈍くにじむ程度のものは通勤着寄りです。ポリエステルでも、表面に細かい凹凸のある織りや、ウールのように見える梳毛調のものは、光が散ってつやが抑えられます。

浮きそうな1枚を通勤に寄せるには、上に合わせるものの素材で引き戻します。目の細かいニットや、ハリのあるシャツを合わせれば、スカートの素材感はそれほど目立ちません。反対に、上にもナイロンのブルゾンを重ねると、全身が雨具の素材になってしまいます。上か下のどちらか1か所だけを水に強い素材にして、もう1か所は通勤着の素材にする、と覚えておくと組みやすくなります。

靴も同じ考え方です。スカートが化学繊維のときは、足元をゴム一色のレインブーツにするより、表面がなめらかな防水の短靴にした方が、通勤の装いに収まります。全身のうち水に強い素材が2か所までなら、雨の日の装いでも雨具には見えません。

着いてから:濡れた裾を10分で落ち着かせる

どんなに気をつけても、裾が少し濡れる日はあります。職場や目的地に着いたら、最初の10分でしておくことがあります。

まず、乾いたハンカチかタオルで、濡れたところを上から押さえて水を吸わせます。こするのは避けてください。ウールや起毛の素材は、こすると表面が毛羽立って、乾いたあとにそこだけ白っぽく見えます。押さえるだけなら、毛並みは崩れません。

次に、はねの跡がついていたら、乾く前に落とします。泥まじりのはねは、乾くと落ちにくくなります。濡らしたハンカチを固く絞って、跡を外側から内側に向かって軽くたたいてください。内側から外側に向かってたたくと、跡が広がります。

座るときは、濡れた後ろの裾をお尻の下に敷きこまないようにします。体重がかかったまま乾くと、そこだけしわが残ります。椅子に浅く腰かけて、裾を椅子の前に垂らしておけば、1〜2時間で乾きます。プリーツスカートは、乾いたあとに折り目を指でつまんで整えると、形が戻りやすくなります。

帰ってからの手入れは、素材で分けます。化学繊維はそのままハンガーにかけて乾かせば十分です。ウールは乾いたあとに洋服ブラシで毛並みを整えておくと、次に着るときに跡が残りません。

朝の3分で決める順番

雨の朝に玄関で迷わないように、決める順番をまとめておきます。

最初に、外を歩く合計の分数を出します。往復で10分以内、20分以内、それより長い、の3つのどれに入るかだけ決めてください。天気予報で雨の時間帯も見て、帰りだけ雨なら帰りの分だけを数えます。

次に、その日はこうと思っていたスカートの、床からの高さを思い出します。測ってメモしておいた数字があれば、それを見るだけです。45cm以上ならそのまま、30cm未満なら歩く時間が10分以内の日だけ、30〜45cmなら素材を思い出します。水を吸わない素材ならそのまま、吸う素材なら歩く時間で分けます。

3番目に、上に着るコートの裾との差を確かめます。差が5cm以内なら、コートかスカートのどちらかを替えます。最後に、タイツと靴を合わせます。濃い色の60デニール以上のタイツと、裾と筒の口の間を空けるか隠すかを決めたレインブーツか、底に溝のある靴です。ここまで来れば、あとはいつもどおりです。

順番を決めておくと、雨の日に毎回考え直すのは、歩く分数と雨の強さの2つだけになります。それ以外は、一度測ったものと一度決めたものの組み合わせです。

雨の日に回すスカートを、1枚決めておく

ここまでの見方で手持ちのスカートを分けてみると、雨の日にそのまま回せる1枚は、意外と少ないことに気づくかもしれません。それでかまいません。雨の日用を1枚決めておけば、それ以外のスカートは、雨の予報が出たら最初から候補に入れずに済みます。

雨の日用の1枚に向くのは、床から裾までが45cm以上あるか、境目の帯でも水を吸わない化学繊維のもの、裾がそれほど広がらないもの、色は黒やネイビー、チャコールのような濃い色です。この条件をそろえた1枚があれば、合わせるタイツと靴もほぼ決まります。

雨の日用を持っていない場合は、新しく買う前に、手持ちのパンツと比べてみてください。くるぶし丈のパンツと、膝丈のスカートに濃い色のタイツを合わせた場合とでは、膝丈のスカートの方が濡れる面積は小さくなります。雨の日はパンツの方が安全だと思われがちですが、裾の高さで比べると、そうとも限りません。

雨の日用を新しく1枚選ぶなら、売り場で確かめるのは4つです。試着したときに、ふだんの靴の高さを足して床から裾まで45cm以上あるか。洗濯表示の素材欄で、ポリエステルかナイロンが大半を占めているか。裾まわりが自分の腰まわりの2倍を超えていないか。そして窓際で斜めに見たとき、白く光る筋が強く出ないか。この4つがそろえば、雨の日だけでなく、晴れた日の通勤にもそのまま回せる1枚になります。

秋の長雨のあいだは、雨の日が週に2〜3回続くこともあります。そのたびに玄関で丈を見比べるより、測って、確かめて、1枚決めておく方が、朝の迷いが確実に減ります。床からの高さを一度測っておくことが、雨の日のスカート選びのいちばんの近道です。

よくある問い

Q. 雨の日にロングスカートをはいてもいいですか
はけますが、裾が床から30cm未満なら濡れる前提で選んでください。水を吸わない化学繊維の薄手で、裾の幅が広すぎないもの、そして外を歩く時間が往復で20分以内の日に限るのが目安です。ウール、綿、レーヨンのロング丈は、裾が重くなって脚にまとわりつくので、雨の日には回さない方が落ち着きます。
Q. 膝丈なら雨の日も安心ですか
床から裾までが45cm以上ある膝丈なら、ふつうに歩いて自分の靴が跳ね上げる水はほとんど届きません。ただし同じ膝丈でも、背の高さによって床からの高さは変わります。名前の丈ではなく、自分で床から測った数字で確かめてください。前と後ろで長さが違う形は、短い方ではなく長い方で測ります。
Q. 雨の日にスカートとパンツ、どちらがいいですか
裾が床から45cm以上のスカートは、くるぶし丈のパンツより濡れる面積が小さくなります。脚の見えている部分を濃い色のタイツで覆えば、はねの跡も目立ちません。反対に、裾が床に近いスカートしか持っていないなら、雨の日だけはパンツに替えた方が着いてからが楽です。
Q. プリーツスカートは雨の日に向きますか
化学繊維のプリーツは熱で折り目をつけてあるので、濡れても折り目が戻りやすく、雨の日に向きます。ウールや綿のプリーツは、水を含むと折り目がゆるんで広がるので、雨の日は避けるのが無難です。洗濯表示の素材欄を見て、ポリエステルが大半を占めていれば雨の日の候補に入れてください。

— メグラシ編集部

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台風の日の通勤服|職場で乾かない服を、家を出る前に外しておく

台風の日の通勤でつらいのは、駅までに濡れることより、濡れたまま職場で何時間も過ごすことです。外を歩く分数・予報の平均風速・着替えられる場所の3つで、行きに着る服と職場で替える服の分け方を決めます。

メグラシ編集部/読了 16分

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次は実際に試してみる段階かもしれません。

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