水着の上に着る長袖|脱げない・袖が重い・冷えるを秋冬に直す

**水に入るつもりの長袖を、家で一度だけ濡らしてみてください。**軽く絞って着てから、片腕を抜くまで何秒かかりましたか。
水着の上に長袖を着て困ることの多くは、**袖で起きます。**濡れた袖が腕に張り付いて脱げない。水を吸って腕が重い。上がったあと、濡れた袖口から冷えてくる。どれも、形の名前で選んだときには見えなかった失敗です。
秋から冬は、屋内の温水プール、水着で入る温泉、冬休みに出かける南の島と、水着を着る場面が夏とは違う形でやってきます。夏と違うのは、上がったあとの空気が冷たいことです。この記事では、長袖ならではの8つの失敗と、その場での直し方を書きます。水着の上に着るもの全体を、濡れたまま着るかどうかで分ける話は水着の上に着るやつに、ビキニの上下のずれはビキニの上に着るやつに分けてあります。
結論:長袖の失敗は、袖口・肘・前のあきの3か所で起きる
あなたが水着の上の長袖で失敗したなら、原因はほぼ次の3か所のどれかです。
| 起きる場所 | 起きること | 先に測るもの |
|---|---|---|
| 袖口 | 張り付いて脱げない・水が入ってふくらむ・冷える | 手首の骨から袖口までの長さ |
| 肘 | 袖がずり上がる・腕が重い・こすれる | 肘を曲げたときのずり上がり |
| 前のあき | 脱ぎ着に時間がかかる・胸元で開く | 濡らした袖を脱ぐまでの秒数 |
| 生地全体 | 上がったあとに冷える・透ける | 濡らして絞った重さ |
形を選ぶ前に、この3か所を家で確かめてください。**3つとも問題がなければ、形の名前が何であっても水着の上の長袖として使えます。**逆に1か所でも引っかかると、どんなに評判の形でも、当日はそこから崩れます。
📋 早見表|8つの失敗と、原因の場所と、その場での直し方
| 失敗 | 原因の場所 | その場での直し方 |
|---|---|---|
| 濡れた袖が脱げない | 袖口と前のあき | 肩から先に下ろし、肘を曲げて抜く |
| 袖が重くて泳ぎにくい | 生地全体 | 泳ぐ間だけ脱いで、水の外で着る |
| 袖口から水が入ってふくらむ | 袖口 | 袖口を手首の骨より上に上げて止める |
| 上がったあと冷える | 生地全体 | 濡れた長袖を脱いで、乾いた一枚に替える |
| 脇や首がこすれる | 肘と縫い目 | 縫い目が当たる位置を1cmずらす |
| 前のファスナーが開いてくる | 前のあき | 引き手を下向きに倒して止める |
| 手の甲と首の後ろだけ日に焼ける | 袖口と襟 | 袖を手の甲まで下ろし、襟を立てる |
| 淡い色が濡れて透ける | 生地全体 | 水の外では上に乾いた一枚を重ねる |
この8つのうち、家で先に防げるのは6つです。残りの2つ、冷えと透けは、当日の持ち物で防ぎます。
秋冬に水着の上へ長袖を着る場面
夏の海と違って、秋冬に長袖を着る理由は日差しよけだけではありません。場面ごとに、長袖の役目が変わります。
| 場面 | 長袖の役目 | 水の中で着るか |
|---|---|---|
| 屋内の温水プール | 移動中と休憩中の冷えを防ぐ | 着ないことが多い |
| ホテルの屋内プール | 部屋からプールまでの行き来 | 着ない |
| 水着で入る温泉・スパ | 湯と湯のあいだの移動 | 着ない |
| 冬の南の島の海辺 | 昼の日差しと夕方の風 | 着る |
| 子どもと入る浅いプール | しゃがむ・抱える動きの間 | 着る |
| 泳ぐ練習の日 | 水の中での肌の出方を減らす | 着る |
水の中で着るのは、南の島と子どもと入る日と泳ぐ日の3つです。それ以外は、水の外で着る一枚を選べば足ります。どちらの長袖を探しているかで、測るところの優先順位が変わります。
先に測る①|手首の骨から袖口までの長さ
腕をまっすぐ下ろして、手首の外側にある骨の出っぱりから、袖口が何cm下にあるかを見てください。
| 袖口の位置 | 水の中で | 水の外で |
|---|---|---|
| 骨より3cm以上上 | 動きやすいが、手首が出る | 手首から冷える |
| 骨の位置ちょうど | 動きやすく、脱ぎやすい | 腕を曲げると手首が出る |
| 骨より2cm下 | 手の甲の半分まで覆える | ちょうどよい |
| 骨より4cm以上下 | 水が入ってふくらむ | 手の甲まで覆えて温かい |
水の中で着るなら、骨の位置から2cm下までが目安です。それより長いと、手でかいた水が袖口から入って、袖が風船のようにふくらみます。水の外で着るなら、骨より2〜4cm下まであると、手の甲まで覆えて秋冬の冷えに向きます。
先に測る②|肘を曲げたときに袖がずり上がる長さ
長袖を着て、腕をまっすぐ前に伸ばします。そのまま肘を直角に曲げて、袖口が何cm上がったかを見てください。
| ずり上がる長さ | 着たときの様子 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 1cm以内 | 袖が肘で引っかからない | 水の中でも外でも使える |
| 2〜3cm | 抱える動きで手首が出る | 水の外向き |
| 4cm以上 | 肘の内側に布がたまる | 水の中では向かない |
ずり上がりが大きい長袖は、肘まわりの布が足りていないか、袖が細すぎます。濡れると布が縮んだように張り付くので、乾いているときの2倍前後ずり上がると見ておいてください。乾いた状態で2cmなら、濡れたら4cm前後です。
先に測る③|濡らした袖を脱ぐまでの秒数
いちばん大事なのがこれです。長袖を水で濡らして軽く絞り、着てから片腕を抜くまでの秒数を数えてください。
| 片腕を抜く秒数 | 当日の様子 | 判断 |
|---|---|---|
| 10秒以内 | 更衣室で困らない | 水の中で着てよい |
| 10〜20秒 | 少し手間取るが抜ける | 水の中で着てよい |
| 20〜40秒 | 袖口が裏返って止まる | 前開きの形を選び直す |
| 40秒以上 | ひとりで抜けない | 水の外専用にする |
片腕20秒以内が、水の中で着る長袖の分かれ目です。20秒を超えるものは、更衣室で濡れたまま立っている時間が長くなり、そのあいだに体が冷えます。前開きの形なら、同じ袖でも前を全部開けてから抜けるので、秒数は半分近くまで縮みます。
失敗①|濡れた袖が腕に張り付いて脱げない
いちばん多い失敗です。袖口を引っぱって脱ごうとすると、布が手首のところで裏返って止まります。
その場での直し方は、順番を逆にすることです。袖口からではなく、肩から始めます。
| 順番 | すること | うまくいかないとき |
|---|---|---|
| 1 | 前のあきを全部開ける | かぶる形なら、裾を胸までたくし上げる |
| 2 | 肩の布を背中側へ落とす | 反対の手で肩の縫い目をつまむ |
| 3 | 肘まで袖を下ろす | 肘を曲げて、布を先に肘に集める |
| 4 | 肘を曲げたまま腕を抜く | 袖口を反対の手で軽く押さえる |
家で試して、この順番でも20秒を超えるなら、その長袖は水の外用に回してください。次に選ぶときは、袖口に指2本がすっと入るゆとりがあるものにすると、濡れても抜けやすくなります。
失敗②|袖が水を吸って重く、泳ぐと腕が遅れる
泳ぐたびに袖が腕にまとわりつき、腕が1拍遅れて動く感じがするなら、生地が水を多く含んでいます。
| 濡らして絞った重さ | 泳いだときの腕 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 乾いたときの1.5倍まで | ほとんど気にならない | 泳ぐ日にも使える |
| 1.5〜2倍 | 長く泳ぐと重さが出る | 水遊び・浅いプール向き |
| 2倍以上 | 腕が遅れて動く | 水の外専用 |
その場での直し方は、泳ぐあいだだけ脱ぐことです。重い長袖を着たまま泳ぎ続けると、腕だけが疲れます。プールサイドに置いて、上がったら着る、に切り替えてください。量り方は水着の上に着るTシャツに詳しく書いてあります。長袖は半袖より布が多いぶん、同じ生地でも重さの差がはっきり出ます。
失敗③|袖口から水が入ってふくらむ
水の中で腕を動かすたびに、袖の中に水がたまってふくらむ。袖口が手首の骨より下にあって、しかもゆるいときに起きます。
| 袖口のつくり | 水の入り方 | 直し方 |
|---|---|---|
| ゆるく広がる袖口 | かくたびに入る | 手首の骨より上まで袖をまくる |
| 平たく縫っただけの袖口 | 少し入る | 骨の位置に袖口を合わせる |
| 細く絞った袖口 | 入りにくい | そのままでよい |
| 親指を通す穴がある袖口 | 入りにくいが脱ぎにくい | 泳ぐときは穴から指を外す |
その場での直し方は、袖口を手首の骨より1〜2cm上まで上げて止めることです。一度まくっただけではずり落ちるので、2回折り返してください。親指を通す穴のある長袖は、水が入りにくいかわりに、濡れると脱ぎにくくなります。泳ぐあいだは指を外しておき、水の外で指を通すと、両方の良さが使えます。
失敗④|上がったあと、濡れた長袖のまま冷える
秋冬にいちばん困るのがこれです。水の中は温かくても、上がったあとの空気は乾いていて冷たく、濡れた長袖から熱が逃げていきます。
| 上がってからの時間 | 濡れた長袖を着たまま | 脱いで乾いた一枚に替えた |
|---|---|---|
| 1分 | 腕と背中が冷たく感じ始める | 冷たさはほとんどない |
| 5分 | 袖口と脇から冷える | 腕は温かいまま |
| 15分 | 体全体が冷えてくる | 休憩を続けられる |
上がったら、濡れた長袖を先に脱ぐ。これがいちばん効きます。濡れた長袖の上から乾いたタオルや羽織りを重ねても、あいだの濡れた布が冷えを続けます。脱ぐ、拭く、乾いた一枚を着る、の3つを上がってから2分以内に済ませてください。
乾いた一枚は、前開きで、腰まで届く丈のものを選ぶと、濡れた水着の上からでも着やすく、背中まで覆えます。
失敗⑤|脇や首まわりがこすれて気になる
長く着ていると、脇の縫い目や首の後ろの縁が同じところに当たり続けて、こすれが気になることがあります。
| こすれる場所 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 脇の下 | 袖と身ごろの縫い目が当たる | 縫い目が平らな形を選ぶ |
| 首の後ろ | 襟の縁と水着の肩ひもが重なる | 肩ひもの位置を1cm内側へ |
| 肘の内側 | ずり上がった布がたまる | ずり上がり1cm以内の袖を選ぶ |
| 手首 | 親指の穴の縁が当たる | 穴から指を外して過ごす |
多くは縫い目の位置と、水着の肩ひもや縁の位置が重なっているだけです。鏡の前で、水着と長袖を一緒に着て腕を回してみると、どこが当たっているかが分かります。水着用の長袖は、縫い目を平らに仕上げてあるものが多いので、普段の長袖より当たりにくくなります。
失敗⑥|前のファスナーが開いてくる・胸元で止まらない
前開きの長袖は脱ぎ着が楽な反面、泳いだり腕を回したりするうちに、ファスナーが下がってくることがあります。
| ファスナーの長さ | 脱ぎ着 | 開いてくるか |
|---|---|---|
| 首から胸まで(半分) | かぶる形より楽 | 開きにくい |
| 首から裾まで(全部) | いちばん楽 | 動くと開くことがある |
| ファスナーなし | 時間がかかる | 開かない |
その場での直し方は、引き手を下向きに倒しておくことです。引き手が上を向いたままだと、布が動くたびに少しずつ下がります。倒して止まる形のファスナーなら、下向きに倒すだけで止まります。それでも開くなら、胸の高さまで閉じたところで、水着の前の縁と重なる位置にしてください。水着の縁が支えになって、それ以上は下がりにくくなります。
失敗⑦|冬の南の島で、手の甲と首の後ろだけ日に焼ける
長袖を着ているのに、手の甲と首の後ろだけ赤くなって帰ってくる。冬の南の島でよく起きます。日差しの強さは、同じ冬でも本州とは違います。
| 出ている場所 | 起きる理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 手の甲 | 袖口が手首の骨の位置で止まっている | 水の外では袖を骨より3cm下まで下ろす |
| 首の後ろ | 襟が低く、下を向くと出る | 襟が立つ形を選ぶか、布を首に巻く |
| 顔の下半分 | 長袖では覆えない | 帽子のつばで影を作る |
水の中では袖を短めに、水の外では長めに。同じ長袖でも、袖口の位置を場面で動かすだけで、手の甲まで覆えます。袖丈が骨より3cm以上長い長袖は、水の中ではまくって、水の外で下ろして使ってください。
失敗⑧|淡い色の長袖が、濡れて透ける
白や淡い色の長袖は、濡れると下の水着の色や柄が透けて見えることがあります。
| 長袖の色 | 濡れたときの見え方 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 白・生成り | 下の水着がはっきり透ける | 水の外専用 |
| 淡い水色・淡いピンク | 柄の濃いところが透ける | 水着が無地なら水の中でも |
| 中間の濃さ | ほとんど透けない | どちらでも |
| 濃い色 | 透けない | どちらでも |
その場での直し方は、水の外に上がったら乾いた一枚を上に重ねることです。透けが気になるのは、水から上がって立っているときなので、そのときだけ上を覆えば済みます。家で確かめるなら、濡らして絞った長袖を水着の上から着て、明るい洗面所の鏡で見てください。屋内プールの照明は明るいので、家で透けたものは当日も透けます。
前開きか、かぶる形か|1日に脱ぎ着する回数で決める
長袖の形は、1日に何回脱ぎ着するかで決めると迷いません。
| 1日の脱ぎ着の回数 | 向く形 | 理由 |
|---|---|---|
| 1回(着たまま過ごす) | かぶる形 | 開いてこないので泳ぎやすい |
| 2〜3回 | 胸までのファスナー | 開きにくく、脱ぎ着も楽 |
| 4回以上 | 前が全部開く形 | 濡れても片腕20秒以内で脱げる |
| 子どもの世話をしながら | 前が全部開く形 | 片手で開け閉めできる |
**秋冬は脱ぎ着の回数が夏より増えます。**上がるたびに濡れた長袖を脱いで乾いた一枚に替えるので、屋内プールで2時間過ごすと、4回前後は脱ぎ着します。回数が多い日は、前が全部開く形を選んでください。
生地|水着用の生地と、普段の長袖の違い
同じ長袖でも、水着用に作られたものと普段の長袖では、濡れたときの振る舞いが違います。
| 比べるところ | 水着用の生地 | 普段の綿の長袖 |
|---|---|---|
| 濡れたときの重さ | 乾いたときの1.5倍前後 | 2倍を超えることが多い |
| 乾くまでの時間 | 室内で20〜40分 | 1時間を超えることが多い |
| 濡れたときの伸び | ほとんど伸びない | 袖口や首が伸びる |
| 塩素への強さ | 色が抜けにくい | 色が抜けやすい |
| 着心地 | 体に沿う | ゆとりがある |
| 水の外での温かさ | 薄くて冷えやすい | 乾いていれば温かい |
水の中は水着用、水の外は普段の長袖。秋冬はこの分け方がいちばん無理がありません。水着用の長袖は薄く作られているので、乾いていても水の外では寒く感じます。普段の綿の長袖やスウェットは水の中には向きませんが、乾いていれば上がったあとの一枚として温かく使えます。
屋内の温水プールの日|着替えてから帰るまで
屋内の温水プールは、水温も室温も夏の屋外より高めですが、上がったあとの冷えは起きます。
| 時間帯 | 着るもの | 気をつけること |
|---|---|---|
| 更衣室からプールまで | 乾いた長袖か羽織り | 床が濡れているので裾を引きずらない丈 |
| 泳いでいるあいだ | 水着だけか、水着用の長袖 | 施設の決まりを先に確かめる |
| 休憩中 | 乾いた前開きの一枚 | 濡れた長袖は脱いでから着る |
| 帰り | 普段の服 | 髪を乾かしてから外に出る |
**施設の決まりは、出かける前に確かめてください。**水着用の長袖なら着たまま泳げる施設が多い一方、普段着の長袖は断られることがあります。休憩中に着る乾いた一枚は、プールサイドの椅子に座っても背中が濡れないよう、腰まで届く丈にしてください。屋内プールの1日の服装は屋内プールの服装にまとめてあります。
水着で入る温泉・スパの日|湯と湯のあいだ
水着で入る温泉やスパでは、長袖は湯の中ではなく、湯と湯のあいだの移動で着ます。
| 場面 | 長袖の使い方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 屋内の湯から外の湯へ | 前開きの長袖を羽織る | 湯に入る前に脱げる形にする |
| 休憩所で過ごす | 乾いた長袖を着る | 濡れた水着の上から着るので乾いた布を選ぶ |
| 外の湯のまわりを歩く | 前を閉じる | 夜は風が冷たいので首元まで閉じる |
湯の中に長袖のまま入らないのが基本です。多くの施設で、湯に入るときは水着だけという決まりがあります。湯に入る直前に脱げるよう、前が全部開く形を選んでおくと、湯船の手前で手間取りません。詳しくは水着で入る温泉の服装を見てください。
冬の南の島の日|昼の日差しと夕方の風
冬休みに南の島へ行く日は、同じ1日の中で長袖の役目が2回変わります。
| 時間帯 | 長袖の役目 | 袖口の位置 |
|---|---|---|
| 午前の海 | 日差しよけ(水の中でも着る) | 手首の骨の位置 |
| 昼の浜辺 | 日差しよけ(水の外) | 骨より3cm下、手の甲まで |
| 夕方の浜辺 | 風よけ | 骨より下、前を首まで閉じる |
| 日没後の移動 | 寒さよけ | 乾いた別の長袖に替える |
**冬の南の島は、日没のあとに急に風が冷たくなります。**昼に海で着た長袖は濡れているので、夕方には乾いた別の一枚に替えてください。長袖を1枚しか持っていかないと、夕方に濡れたままの長袖で過ごすことになります。冬の南への旅の服装全体は12月の沖縄の服装が参考になります。
子どもと入る日|しゃがむ・抱える動きが続く
子どもと一緒に浅いプールに入る日は、泳ぐより、しゃがむ・抱える・手を伸ばす動きが続きます。
| 動き | 長袖で起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| しゃがむ | 背中の裾が上がる | 裾が腰骨より5cm下まである丈 |
| 子どもを抱える | 肘で袖がずり上がる | ずり上がり1cm以内の袖 |
| 手を伸ばして支える | 袖口が水に浸かる | 袖口が骨の位置で止まる丈 |
| 子どもの着替えを手伝う | 自分の脱ぎ着が後回しになる | 前が全部開く形 |
**子どもと入る日は、自分の長袖を着たまま過ごす時間が長くなります。**子どもの着替えが先なので、自分が濡れた長袖を脱ぐのは最後です。そのあいだに冷えないよう、水の中でも着られる水着用の長袖を選び、更衣室では前を開けて、子どもの着替えのあいだだけ乾いたタオルを肩にかけておいてください。
どちらとも取れるとき①|長袖か半袖か、迷う
長袖にするか半袖にするかで迷ったら、水の外で過ごす時間を数えてください。
| 水の外で過ごす時間 | 向くもの | 理由 |
|---|---|---|
| 30分以内 | 半袖か、水着だけ | 冷える前に帰れる |
| 30分〜1時間 | 半袖と、乾いた長袖の羽織り | 休憩のときだけ長袖を足す |
| 1時間以上 | 長袖 | 腕から冷えるのを防ぐ |
| 日差しの下に長くいる | 長袖 | 手の甲まで覆える |
**迷うなら、水の中は半袖、水の外は長袖の2枚に分けてください。**1枚で両方を済ませようとすると、水の中では袖が重く、水の外では濡れた袖で冷えます。2枚に分ければ、どちらの失敗も起きません。荷物が1枚増えますが、秋冬はそのほうが確実です。
どちらとも取れるとき②|手持ちの普段の長袖で代用したい
新しく用意せず、手持ちの長袖で済ませたいとき。使えるかどうかは、水に入るかどうかで分かれます。
水に入らないなら、手持ちの長袖で十分です。前が開く形なら、濡れた水着の上から着ても脱ぎやすく、休憩のあいだの一枚として使えます。
水に入るなら、家で2つだけ確かめてください。濡らして絞った重さが乾いたときの2倍を超えないか。濡らした袖を片腕20秒以内で脱げるか。**どちらか一方でも超えるなら、水の外用に回します。**それでも水の中で長袖を着たいなら、水着用の生地の長袖を1枚だけ用意して、普段の長袖は上がったあとの一枚にしてください。
どちらとも取れるとき③|体に沿う形か、ゆとりのある形か
体に沿う形は水の中で動きやすく、ゆとりのある形は水の外で着心地がよい。どちらを選ぶかは、水の中にいる時間の長さで決めます。
| 水の中にいる時間 | 向く形 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 1時間以上 | 体に沿う形 | 脱ぐ秒数を必ず家で確かめる |
| 30分〜1時間 | 少しゆとりのある形 | 袖口だけは細めを選ぶ |
| 30分以内 | ゆとりのある形 | 水の外での温かさを優先 |
体に沿う形は、濡れると脱ぎにくくなります。沿う形を選ぶなら、前が全部開くものにすると、脱ぎにくさが半分近くまで減ります。ゆとりのある形は、水の中では布が浮きますが、袖口だけ細めなら水は入りにくくなります。
濡れた長袖の持ち帰りと、帰ったあとの手入れ
秋冬は外気が冷たいので、濡れた長袖を持ち帰る袋の分け方で、帰り道の快適さが変わります。
| 持ち物 | 入れる袋 | 帰ったらすること |
|---|---|---|
| 濡れた水着用の長袖 | 濡れたもの用の袋 | 真水ですすいで陰で干す |
| 濡れた水着 | 濡れたもの用の袋 | 同じく真水ですすぐ |
| 乾いた羽織り | 乾いたもの用の袋 | そのまま着て帰れる |
| タオル2枚 | 乾いたもの用の袋 | 1枚は帰りの髪用に残す |
**帰ったら、その日のうちに真水ですすいでください。**塩素や湯の成分が残ったまま置いておくと、色が抜けたり、生地が硬くなったりします。干すときは日の当たらない場所で、袖を下に向けて吊るすと、袖口に水がたまらず早く乾きます。
よくある行き違い
**「長袖なら、水の中でも外でも1枚で済む」。**秋冬は、水の中で濡れた長袖が、水の外で冷えの元になります。水の中用と水の外用の2枚に分けるほうが確実です。
**「袖は長いほど温かくて安心」。**水の中では、手首の骨より長い袖口から水が入ってふくらみます。水の中で着るなら、骨の位置から2cm下までにしてください。
**「脱げないのは、サイズが小さいから」。**多くは脱ぐ順番の問題です。袖口から引かず、肩から下ろして肘を曲げて抜けば、同じサイズでも脱げることがあります。
**「屋内プールは温かいから、上がったあとも平気」。**水の中は温かくても、上がったあとの空気は乾いていて、濡れた布から冷えます。
装いに活かすなら
水着の上の長袖は、袖口・肘・前のあきの3か所で失敗が起きます。手首の骨から袖口までの長さ、肘を曲げたときのずり上がり、濡らした袖を脱ぐまでの秒数。この3つを家で一度測っておけば、当日の更衣室で濡れた袖と格闘する時間はなくなります。
出かける前の晩に、長袖を一度だけ濡らして、片腕を抜いてみてください。20秒で抜けるなら、水の中へ。抜けないなら、水の外で着る一枚に。その振り分けができていれば、秋冬のプールでも南の島でも、上がったあとに乾いた一枚へすぐ替えられます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 水着の上に着る長袖が、濡れると腕に張り付いて脱げません
- 濡れた布と肌のあいだは、乾いているときのように滑りません。脱ぐときは袖口を引っぱらず、先に肩から袖を肘まで下ろし、肘を曲げた状態で腕を抜いてください。袖口から引くと、布が手首のところで裏返って止まります。次に選ぶときは、濡らした袖を片腕20秒以内で脱げるかを家で試してから決めると、同じことが起きにくくなります。
- Q. 秋冬の屋内プールでも、長袖を着たまま泳いでいいですか
- 施設によって決まりが違うので、先に確かめてください。水着用の生地で作られた長袖なら着たまま泳げる施設が多い一方、普段着の長袖は断られることがあります。受付の案内や施設の案内ページに、水着の上に着てよいものが書かれていることが多いので、出かける前に一度見ておくと当日迷いません。
- Q. 長袖を着たまま上がると、寒くて震えます
- 濡れた布から水が蒸発するときに、体の熱が一緒に奪われるためです。上がったら、まず濡れた長袖を脱いで、タオルで腕と背中を拭いてから、乾いた前開きの一枚を着てください。濡れた長袖を着たまま上から乾いたものを重ねると、あいだで冷えが続きます。水の中用と水の外用の2枚に分けて持っていくのが、秋冬のいちばん確かな方法です。
- Q. 手持ちの普段の長袖Tシャツで代用できますか
- 水に入らないなら代用できます。水に入るなら、濡らして軽く絞ったときに乾いたときの2倍以上の重さになるものは、泳ぐと腕が重く感じます。綿の長袖は水を多く含むので、プールサイドや移動で着る水の外用に回し、水の中では水着用の生地の一枚を使うと、それぞれ無理がありません。
— メグラシ編集部





