水着で入る温泉の服装|浸かる時間と歩く距離で、水着と上の一枚を選ぶ

**行く予定の会場で、何時間過ごすつもりですか。**そのうち湯に浸かっているのは何分で、水着のまま歩いたり座ったりしているのは何分でしょう。
水着で入る温泉は、プールとも海とも条件が違います。湯は温かくて成分が溶けていて、屋内と屋外を行き来し、休憩所では水着のまま座って過ごす時間もあります。**決め手になるのは、湯に浸かっている合計時間と、水着のまま歩く距離の2つです。**これがわかれば、水着の生地と、上に着る一枚が決まります。
濡れたまま着られる上着の選び方は水着の上に着るやつに、泳ぐための一着はフィットネス水着の選び方に分けてあります。この記事は、湯に浸かって過ごす半日の話です。
結論:浸かる時間で水着を、歩く距離で上の一枚を決める
滞在の形と、用意するものの関係は次のとおりです。
| 湯に浸かる合計時間 | 水着 | 上に着る一枚 |
|---|---|---|
| 1時間ほどまで | 手持ちの一着で足りる | 屋外を20m以上歩く会場なら用意する |
| 1〜2時間 | 金具の少ない一着を選ぶ | 休憩所で座るなら用意する |
| 2時間を超える/ひと冬に何度も行く | 湯や塩素に強い生地の一着 | 用意する。腿の半ばまでの丈 |
**先に浸かる時間を数え、次に歩く距離を見る。**この順で決めると、持っていくものが増えすぎません。
プールとも海とも違うところ
水着で入る温泉には、ほかの水辺にない条件が3つあります。
**ひとつめは、湯が温かく、成分が溶けていること。**生地は温度が高いほど伸びやすく、成分によっては金属の色を変えます。海やプールで平気だった一着でも、長く浸かると差が出ます。
**ふたつめは、屋内と屋外を行き来すること。**秋冬は、屋外の湯へ移るあいだの空気が冷えています。湯から上がった直後の濡れた体で歩くので、同じ距離でも夏より長く感じます。
**みっつめは、水着のまま座って過ごす時間があること。**休憩所や湯のそばのベンチで、湯に入らずに過ごす時間が意外と長くなります。ここで、水着だけでは落ち着かないと感じる人が多いのです。
湯に浸かる合計時間を、先に数える
合計時間は、滞在時間とは違います。3時間いても、休憩や食事で実際に湯に浸かっているのは1時間ほど、ということも珍しくありません。
数え方は簡単です。入る予定の湯の数と、1つあたり何分入るかを掛けます。5つの湯に15分ずつなら75分、半日かけて8つの湯を回るなら2時間を超えます。
この数字が1時間ほどまでなら、手持ちの水着で困ることはあまりありません。2時間を超える日は、生地を選ぶ段に上がります。
生地は、長く浸かっても戻るかで選ぶ
夏の海やリゾートのための水着は、着たときの柔らかさや伸びのよさを大事にした生地が多くあります。こうした生地は、温かい湯に長く浸かると伸びた状態が続き、乾いても元の形に戻りにくくなることがあります。
湯に長くいる日は、湯や塩素に強いと書かれた生地を選んでください。タグの混率で、伸びる糸の割合が少なめのものが目安になります。泳ぐための一着と同じ考え方で、形が崩れにくく、何度着ても肩紐や脚まわりがゆるみにくいものです。
ひと冬に何度も通う予定なら、この一着を温泉用に決めてしまうと、夏の一着を傷めずに済みます。
形は、座る時間と屋外を歩く距離で
形を決めるときは、湯に入っていない時間を思い浮かべます。
座る時間が長い日は、上下がつながった形か、上が腰まで届く丈のものが落ち着きます。ベンチに座ったとき、背中や腰まわりの布の境目を気にせずに済むからです。
屋外の湯を回る日は、肩紐がしっかりしていて、歩いてもずれない形を選びます。濡れた体で移動するあいだ、手で直す余裕はあまりありません。
どちらの日も、胸元や腰に大きな飾りがあるものは、座ったときや湯の中で浮いて気になります。飾りは小さいか、ない形にしておくと、湯に集中できます。
金具とアクセサリーは、湯の成分で色が変わる
温泉の湯には、金属の色を変える成分が含まれていることがあります。肩紐の留め具、胸元の飾りの輪、腰のバックル。湯に浸かる部分に金具が多い水着は、帰ってから黒ずみに気づくことがあります。
留め具が必要な形なら、樹脂の留め具のものを選んでください。飾りの金具が付いたものは、この日には外します。
アクセサリーは、家に置いてくるのがいちばん確実です。指輪やネックレスは、外して館内に持ち込むと、ロッカーの中や休憩所でなくしやすくなります。髪をまとめるゴムも、金属の付いていないものにしておきます。
上に着る一枚が要る日
上に着るものが要るかどうかは、水着のまま屋外を歩く距離と座る時間で決まります。
- 屋内の湯から屋外の湯まで、20mを超えて歩く
- 屋外の湯どうしが離れていて、移るあいだに風が当たる
- 休憩所やベンチで、30分以上座って過ごす予定がある
このうち1つでも当てはまるなら、一枚用意しておくと落ち着きます。どれにも当てはまらず、屋内の湯を行き来するだけなら、水着だけで過ごせます。
ただし、**会場によって水着の上に着てよいものが決まっていることがあります。**持っていく前に、案内で確かめてください。館内で貸し出しがある場合は、それを使うのがいちばん確実です。
上に着る一枚は、丈と脱ぎやすさで選ぶ
持っていくなら、次の3つを見ます。
- 前が開く形……湯に入るたびに脱ぐので、かぶる形より早い
- 腿の半ばまでの丈……座ったとき、ベンチの冷たさが直接伝わりにくい
- 濡れても重くなりにくい生地……濡れた体の上に着るので、水を吸いすぎないもの
タオル地は温かく肌触りもよいのですが、水を吸うと重くなり、乾くまで時間がかかります。湯に入るたびに脱いで、乾いた場所に掛けておける会場なら向いています。掛ける場所がない会場では、薄手で乾きやすい一枚のほうが扱いやすくなります。
足元と髪|床と屋外で冷えるところ
館内の床は濡れていて、屋外の通路は秋冬には冷えています。足元は、滑りにくい底のサンダルを用意しておくと、屋外の湯へ移るときに楽です。持ち込みの可否は会場で違うので、これも案内で確かめます。
髪は、湯に浸からない高さでまとめます。肩より長い髪は、耳より上でひとつにまとめてください。濡れた髪の毛先が首や背中に当たると、屋外を歩くあいだに冷えを感じやすくなります。屋外の距離が長い会場なら、まとめた髪を包める小さなタオルがあると、首元が落ち着きます。
どちらとも取れるとき①|家族で行く日と、ひとりでゆっくり浸かる日
同じ会場でも、誰と行くかで過ごし方が変わります。
子どもと行く日は、湯に浸かるより、水の中で遊んだり、子どもを追って歩いたりする時間が長くなります。この日は、浸かる時間より動く時間で考えて、肩紐がずれにくく、しゃがんでも背中が出ない形を選びます。上に着る一枚は、子どもから目を離さずに脱ぎ着できる前開きのものが便利です。
ひとりでゆっくり浸かる日は、浸かる合計時間が長くなりがちです。こちらは生地を優先し、湯に強い一着を選びます。休憩所で座る時間も長くなるので、腿まで届く一枚も用意しておきます。
どちらとも取れるとき②|手持ちのリゾート水着で行きたい
新しく買わずに、手持ちの一着で行きたいこともあると思います。その場合は、次の2つを確かめてください。
- 金具の飾りが、湯に浸かる位置にないか
- 浸かる合計時間を、1時間ほどに収められるか
2つとも収まるなら、手持ちの一着で構いません。金具が付いているなら、その日は別の一着にするか、浸かる時間を短くして、上がったらすぐ真水で流します。**一度で傷むことは少なくても、ひと冬に何度も続けると差が出ます。**2回目に行くことが決まった時点で、温泉用の一着を考えてみてください。
濡れた水着の持ち帰りと、帰ってからの洗い方
帰りは、濡れた水着と上に着た一枚、タオルを持ち帰ります。濡れたもの用の袋を1つ、乾いた着替えとは別に用意しておきます。口がしっかり閉じるものなら、鞄の中が湿りません。
家に着いたら、できるだけ早く真水ですすぎます。湯の成分が生地に残ったまま置いておくと、色や生地の傷みが進みやすくなります。絞るときはねじらず、タオルで挟んで水気を取り、日の当たらない場所で平らに干してください。
行き帰りの服(秋冬)
行き帰りの服は、湯上がりに着替えることを前提に組みます。
- 上は、前を開けて着られる形。湯上がりで体が温まっているうちは開けておき、外に出る前に閉める
- 下は、濡れた足でも履きやすい、足首にゆとりのあるもの
- 首元に巻くものを一つ。湯上がりの濡れた髪の下で、首を覆えるもの
外に出てから駅や駐車場までの距離が長い会場では、髪を乾かしてから出るのが基本です。乾かす場所が混み合う時間帯は、先に髪をまとめて首元を覆う形にしておくと、帰り道で冷えを感じにくくなります。
よくある行き違い
**「温泉だから、水着はいちばん気楽な一着で」。**気楽さより、湯に長く浸かっても形が戻るかと、金具がないかを先に見てください。湯の中では、海やプールより生地に負担がかかります。
**「上に着るものは、タオル地がいちばん」。**温かさはありますが、濡れると重く、乾きにくい生地です。脱いだあとに掛けておける場所があるかで選び分けます。
**「アクセサリーは、ロッカーに入れておけば大丈夫」。**ロッカーまで外し忘れて湯に入る、休憩所で外して置き忘れる。どちらもよく起きます。家に置いてくるのがいちばん確実です。
装いに活かすなら
水着で入る温泉の服は、湯に浸かる合計時間と水着のまま歩く距離の2つで決まります。浸かる時間が長いほど生地を、歩く距離と座る時間が長いほど上に着る一枚を、先に考えてください。
金具とアクセサリーを外し、髪を耳より上でまとめ、濡れたもの用の袋を1つ持つ。秋冬の半日は、それだけでずいぶん過ごしやすくなります。
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よくある問い
- Q. 夏に海で着た水着を、そのまま温泉で着てもいいですか
- 一度きりで、湯に浸かる時間が合計で1時間ほどなら、そのままで構いません。気をつけたいのは、湯に浸かる時間が長い日と、何度も通う場合です。温泉の湯は成分が溶けていて温度も高いので、海やプールより生地に負担がかかります。海用の水着は伸びのよい生地が多く、長く浸かると伸びたまま戻りにくくなることがあります。金具の飾りが付いたものは、湯の成分で黒ずむこともあります。半日以上いる日や、ひと冬に何度も行く予定なら、湯や塩素に強い生地の一着を別に持つほうが長く使えます。
- Q. 水着の上に着るものは、何を持っていけばいいですか
- 会場によって、水着の上に着てよいものが決まっていることがあるので、先に案内を確かめてください。そのうえで、湯から湯へ屋外を歩く距離が長い会場や、休憩所で座る時間が長い日は、濡れたまま着られて前を開けられる一枚が便利です。丈は腿の半ばまであると、座ったときにベンチの冷たさが直接伝わりにくくなります。タオル地のものは温かい反面、濡れると重くなるので、湯に入るたびに脱ぐ前提で考えます。
- Q. アクセサリーは外したほうがいいですか
- 外して持っていかないのがいちばん確実です。温泉の湯は成分によって、金属の色を変えることがあります。特に指輪やネックレスは、湯に浸かっているあいだは気づかず、上がってから黒ずみに気づくことが多いものです。外したものを館内でなくさないよう、家に置いてくるのが安心です。水着の肩紐や胸元の金具も同じなので、飾りの金具が多い一着は、この日には選ばないほうが無難です。
- Q. 髪はどうしておけばいいですか
- 湯に浸からない高さでまとめてください。肩より長い髪は、湯に浸かると毛先が湯に触れ、上がったあとも冷えた毛先が首や背中に当たります。耳より上の高さでひとつにまとめ、ゴムは金属の付いていないものにしておくと、湯の成分で色が変わる心配もありません。濡れた髪のまま屋外の湯へ移ると首元が冷えるので、屋外の距離が長い会場では、まとめた髪を包める小さなタオルがあると落ち着きます。
— メグラシ編集部





