冬の沖縄の服装|北風の日と南風の日で、羽織りと足元を選ぶ

**冬の沖縄に何を着るかは、その日の風向きで決めてください。**北寄りの風が吹く日は最高気温が15〜17度ほどで、本州の11月の服がちょうどよくなります。南寄りの風が吹く日は23度前後まで上がり、本州の5月の服で足ります。
12月から2月にかけての那覇の平年の最高気温は、およそ20〜22度です。この数字だけを見て春の服を詰めると、北風の日に寒い思いをします。反対に、本州の冬の感覚で厚い服を詰めると、南風の日に暑くて持て余します。平均の20度に合わせた服は、どちらの日にも少しずつ合いません。
月ごとの気温の目安は12月の沖縄の服装と沖縄1月の服装にまとめてあります。この記事は、冬のどの月に行く人にも共通する、北風の日と南風の日の着分け方だけを扱います。
結論:北風の日は本州の11月、南風の日は本州の5月の服で考える
| その日の風 | 最高気温の目安 | 本州でいうと | 外側 | 中 |
|---|---|---|---|---|
| 北寄りの風が強い | 15〜17度 | 11月下旬 | 風を通さない羽織り、薄手のアウター | 長袖のニットかカットソー |
| 北寄りの風が弱い | 18〜20度 | 11月上旬 | 中厚手の羽織り | 長袖のカットソー |
| 風向きが定まらない | 19〜21度 | 10月下旬 | 薄手〜中厚手の羽織り | 長袖のカットソー |
| 南寄りの風 | 22〜25度 | 5月 | 脱いで持てる薄い羽織り | 長袖1枚か、半袖+羽織り |
**どの日も、中は長袖を土台にしてください。**変えるのは外側だけです。北風の日は羽織りを着て過ごし、南風の日は羽織りを鞄に入れて持ち歩く。この1点を日ごとに入れ替えるだけで、冬の沖縄の服は回ります。
本州の11月と5月の服なら、多くの人が手持ちで組めます。冬の沖縄のために新しく服を買い足す必要はほとんどありません。クローゼットの中で、11月によく着た羽織りと、5月によく着た長袖を1枚ずつ思い浮かべてください。その2つが、冬の沖縄の北風の日と南風の日の服の芯になります。
早見表|冬の沖縄の2種類の日
北風の日と南風の日を並べると、違いは気温だけではありません。
| 比べるところ | 北風の日 | 南風の日 |
|---|---|---|
| 空 | 曇りがち、雨がぱらつくこともある | 晴れ間が出やすい |
| 体感 | 予報の数字より低い | 予報の数字どおりか、日なたは暖かい |
| 海辺 | 風が強く、肌寒い | 穏やかで、日差しが強い |
| 朝晩の気温 | 12〜14度 | 17〜19度 |
| 湿気 | 乾いて感じる | しっとりと感じる |
| 外側の1枚 | 着たまま過ごす | 脱いで持つ |
| 足元 | 甲の覆われる靴 | 甲の覆われる靴、海辺でサンダル |
北風の日は、空が暗く風があるので、**数字が同じでも体感はずっと低くなります。**南風の日は、晴れると日差しが本州の5月並みに強く感じられます。同じ旅の中で、この2種類の日が入れ替わりながらやってくるのが冬の沖縄です。
冬の那覇の気温と、本州との差
冬の那覇と東京の平年の気温を、月ごとに並べるとこうなります。差はどの月もおよそ10度あります。
| 比べるところ | 那覇の12月 | 那覇の1月 | 那覇の2月 | 東京の同じころ |
|---|---|---|---|---|
| 平年の最高気温 | 22度前後 | 20度前後 | 20度前後 | 10〜12度前後 |
| 平年の最低気温 | 17度前後 | 15度前後 | 15度前後 | 1〜4度前後 |
| 一日の寒暖差 | 5度前後 | 5度前後 | 5度前後 | 8度前後 |
| 海の水温 | 23度前後 | 22度前後 | 21度前後 | 12〜15度前後 |
数字の上では、冬の那覇は東京の4月下旬から5月初めに近い気温です。12月はまだ暖かい日が多く、1月から2月にかけてがいちばん涼しくなります。ただし、沖縄の冬は風が強いという点が本州の春と違います。北からの季節風が吹く日が多く、その日は同じ20度でも本州の20度より寒く感じます。
一日の寒暖差が小さいのも特徴です。本州のように「朝は寒くて昼は暑い」という日は少なく、北風の日は一日じゅう涼しく、南風の日は一日じゅう暖かい。だから、朝に決めた服で一日を通しやすい季節でもあります。
もう一つ、冬の沖縄は日の入りが本州より遅いことも覚えておいてください。本州の冬は16時半から17時台に日が暮れますが、那覇では17時半から18時半ごろまで明るい日が続きます。夕方まで外にいても暗くなりにくく、その分、外で過ごす時間が長くなりがちです。帰りの時刻が遅くなる日は、羽織りを宿に置いてこないようにしてください。
北風の日か南風の日かは、前日の予報で分かる
旅の前に1週間分の服を決めるのではなく、前の晩に翌日の予報を見て、1日ずつ決めるのが確実です。見るのは2つだけです。
| 予報で見るところ | 北風の日の印 | 南風の日の印 |
|---|---|---|
| 風向き | 北・北東・北西 | 南・南東・南西 |
| 最高気温 | 18度を下回る | 22度を超える |
| 風速 | 秒速5mを超える | 秒速3m前後 |
| 天気 | 曇り、ときどき雨 | 晴れ、ときどき曇り |
**風向きが北寄りで、風速が秒速5mを超える予報なら、北風の日の服を出してください。**最高気温が20度と出ていても、体感は15〜16度ほどになります。南寄りの風で22度を超える予報なら、南風の日の服で足ります。
旅の日程が決まった段階では、まだ予報は出ていません。そのときは、両方の日の服を少しずつ持っていきます。荷物の組み方は、あとの「荷物の数え方」で整理します。
予報を見る習慣がない人は、旅のあいだだけ、寝る前に翌日の風向きの欄を見ることにしてください。数字を全部読む必要はありません。風向きが北寄りか南寄りか、それだけで翌日の外側の1枚が決まります。
行き先で変わる|那覇・本島北部・離島
同じ日でも、沖縄の中で行き先が違えば体感は変わります。
| 行き先 | 那覇と比べた体感 | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 那覇の街なか | 基準 | 建物の陰は風が弱い |
| 本島の中部の海沿い | 風があれば1〜2度低い | 海から直接風を受ける |
| 本島北部の山あい | 1〜3度低い | 朝夕と、木陰の多い道 |
| 本島北部の岬や海岸 | 風があれば3度以上低い | 遮るものがない |
| 離島の港や船着き場 | 風があれば3度以上低い | 船を待つ時間 |
| 離島の集落や浜 | 南風なら那覇と同じくらい | 日差しが強い |
**海に突き出た場所、山あい、船の上は、那覇の予報より3度前後低い側で考えてください。**北風の日にこうした場所へ行くなら、羽織りの上にもう1枚、薄手のアウターかストールを足しておくと安心です。
離島へ渡る日は、行き先そのものより、港で船を待つ時間と船の上の時間が寒さの山になります。島に着いてしまえば、集落の中は風が弱く、南風の日なら那覇と同じ服で過ごせることも多いです。行きと帰りの船の時間だけ、外側を1枚足せるようにしておけば足ります。
土台は長袖1枚、半袖は中に回す
冬の沖縄は、どの日も長袖を土台にします。北風の日はその上に羽織りを着て、南風の日は長袖1枚で過ごす時間が長くなります。
| 中の1枚 | 北風の日 | 南風の日 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 薄手の長袖カットソー | ◯ | ◯ | いちばん出番が多い |
| 中厚手のニット | ◯ | 暑い | 北風の日の主役 |
| 綿のシャツ | ◯(羽織りの下) | ◯ | 羽織りとしても使える |
| 半袖のカットソー | 中に着る | 1枚で過ごせる時間がある | 長袖の下か、羽織りの下に |
| ノースリーブ | 向かない | 羽織りの下なら | 冬には出番が少ない |
半袖は、1枚で着る服としてではなく、長袖や羽織りの下に着る服として持っていきます。南風の日に暑くなったら羽織りを脱いで半袖になれますし、北風の日は長袖の下に着て1枚分の厚みを足せます。どちらの日にも使えるので、荷物の中で無駄になりません。
羽織り①|北風の日は、風を通さない1枚
北風の日の外側は、厚さより、風を通すかどうかで選びます。冬の沖縄の北風は、気温のわりに体を冷やします。
| 羽織り | 風を通すか | 北風の日の使い方 |
|---|---|---|
| 目の粗いカーディガン | 通す | 単体では足りない、下に1枚足す |
| 目の詰まったカーディガン | やや通す | 風が弱い日なら足りる |
| 綿のジャケット | 通しにくい | 街歩きに向く |
| デニムのジャケット | 通しにくい | 中に薄手ニットで |
| 薄手のナイロンのアウター | ほとんど通さない | 海辺、船、岬に |
| 薄手のトレンチコート | 通しにくい | 那覇の街なか、食事に |
**海辺や船に乗る予定がある日は、薄手のナイロンのアウターがいちばん頼りになります。**たたむと小さくなり、風をほとんど通しません。街歩きが中心の日は、綿のジャケットや薄手のトレンチで十分です。目の粗いカーディガン1枚だけで北風の日に出ると、風が編み目を抜けて、思ったより寒く感じます。
家にある羽織りが風を通すかどうかは、口に当てて息を吹いてみると分かります。息が向こうへ抜けるなら、北風の日には下に1枚足すか、上に薄手のアウターを重ねてください。息がほとんど抜けないなら、それ1枚で北風の日の外側になります。
羽織り②|南風の日は、脱いで持てる薄さ
南風の日の羽織りは、着て過ごすためではなく、朝晩と屋内のために持ち歩く1枚です。
| 確かめること | 目安 |
|---|---|
| たたんだ大きさ | 鞄の底に平らに入る |
| 重さ | 片手で持って気にならない |
| しわ | たたんで出しても目立たない |
| 色 | 中の1枚とつながる色 |
| 袖 | 半袖の上からも、長袖の上からも着られる |
南風の日は、日中は長袖1枚、または半袖で過ごします。朝晩は17〜19度まで下がるので、宿を出る時間と戻る時間には羽織りを着ます。**昼に脱いだ羽織りを、腕にかけて一日歩くのは疲れます。**鞄に入る薄さのものにしてください。
南風の日の羽織りは、色を中の1枚とつなげておくと、着ても脱いでも全身がまとまります。白い長袖に生成りの羽織り、紺の長袖に水色の羽織り、のように同じ系統の明るさ違いにしておけば、朝晩に羽織ったときも、昼に脱いだときも、どちらの姿にも無理が出ません。
コートは要るか
本州の冬に着ている厚手のコートは、沖縄に着いてからはまず出番がありません。
| 外側 | 冬の沖縄での出番 | 持っていくなら |
|---|---|---|
| ダウンコート | ほぼない | 空港までの移動用と割り切る |
| 厚手のウールのコート | ほぼない | 空港までの移動用と割り切る |
| 薄手のトレンチコート | 北風の日の街なか、夜の食事 | 1枚あると便利 |
| 薄手のナイロンのアウター | 北風の日の海辺、船 | 小さくたためるので便利 |
| 中綿の薄いベスト | 北風の日の重ね着に | 荷物に余裕があれば |
厚手のコートで本州の空港まで行く場合は、那覇に着いたら脱いで、旅のあいだは宿に置いておく前提にします。その場合も、**沖縄で着る薄手の外側を1枚は別に持っていってください。**厚手のコートを北風の日の外側に使うと、少し歩いただけで暑くなり、脱ぐと寒い、という中途半端な一日になります。
下半身|パンツとスカート
冬の沖縄の下半身は、本州の春から初秋の服で足ります。
| 下に着るもの | 北風の日 | 南風の日 |
|---|---|---|
| 綿のパンツ(中くらいの厚み) | ◯ | ◯ |
| デニム | ◯ | やや暑い |
| 薄手のワイドパンツ | 風で裾が冷える | ◯ |
| ロングスカート+素足 | 寒い | ◯ |
| ロングスカート+薄手のタイツ | ◯ | 暑い時間がある |
| 膝丈のスカート | タイツが要る | 素足で過ごせる |
**北風の日は、足首まで覆われる丈にしておくと楽です。**風は裾から入ってくるので、くるぶしの出るパンツや、素足にスカートの日は、北風の日には足元から冷えます。南風の日は、素足でも過ごせる時間が長いので、本州の5月と同じ感覚で選んで構いません。
スカートを持っていくなら、ふくらはぎの途中より長い丈が使いやすくなります。北風の日は薄手のタイツを合わせれば足元から冷えにくく、南風の日は素足にスニーカーで軽く履けます。膝丈のスカートは、北風の日に風で裾があおられやすいので、風の強い日には向きません。
足元|サンダルは要るか
足元は、ふだんの靴を1足と、海辺用に濡れてもいい1足を分けて考えます。
| 靴 | 北風の日 | 南風の日 | 海辺 |
|---|---|---|---|
| スニーカー | ◯ | ◯ | 砂が入る |
| 甲の覆われる革靴 | ◯ | ◯ | 向かない |
| ショートブーツ | 暑い時間がある | 暑い | 向かない |
| 甲の浅いフラットシューズ | 足先が冷える | ◯ | 向かない |
| スポーツサンダル | 寒い | ◯ | ◯ |
**ふだんの靴はスニーカーか、甲の覆われる靴にしてください。**冬の沖縄は雨や曇りの日も多く、北風の日は足の甲から冷えます。サンダルは、海辺で履き替える用として持っていくと荷物が無駄になりません。本州から履いてくるブーツは、沖縄では暑く感じる時間が長くなります。
首元と小物
北風の日に体感を上げたいときは、羽織りを替えるより、首元を覆うほうが手軽です。
| 小物 | 北風の日 | 南風の日 |
|---|---|---|
| 薄手のストール | 首に巻く | 冷房よけ、日よけに |
| 帽子 | 風で飛びやすい、つばの小さいもの | 日差しよけに、つばのあるもの |
| サングラス | 曇りの日は不要 | 日差しが強い日に |
| 手袋 | まず要らない | 要らない |
| 厚手のマフラー | まず要らない | 要らない |
**薄手のストール1枚が、北風の日にも南風の日にも使えます。**北風の日は首に巻いて風を止め、南風の日は肩にかけて日差しや屋内の空調をよけます。本州の冬に使っている厚手のマフラーは、沖縄では暑すぎるので置いていって構いません。
帽子は、北風の日と南風の日で役目が変わります。北風の日は、つばの広い帽子は風であおられて飛びやすく、かぶっていても落ち着きません。南風の日は、晴れると日差しが本州の5月並みに感じられるので、つばのある帽子があると歩きやすくなります。1つだけ持っていくなら、つばが小さめで、あご紐や後ろのサイズ調整で頭に留められる形が両方の日に使えます。
生地と色|本州の冬の服から何を持っていくか
冬の沖縄では、生地の表面と色の深さが、本州の冬とはずれます。手持ちの服から選ぶときの目安です。
| 手持ちの服 | 北風の日 | 南風の日 | 持っていくか |
|---|---|---|---|
| 起毛した厚手のニット | 暑い時間がある | 暑い | 置いていく |
| 目の詰まった中厚手のニット | ◯ | 朝晩だけ | 1枚持つ |
| 綿や麻混のシャツ | ◯(中に) | ◯ | 持つ |
| ウールのパンツ | 風の強い日に | 暑い | どちらかといえば置いていく |
| 綿のパンツ、デニム | ◯ | ◯ | 持つ |
| 深い色の服ばかり | 合う | 重く見えることがある | 明るい色を1枚混ぜる |
**起毛した生地と深い色は、北風の日には合っても、南風の日には季節が重く見えます。**本州の冬のクローゼットから選ぶと、どうしても深い色と厚い生地に寄りがちです。中の長袖か、羽織りのどちらかを明るい色にしておくと、南風の日に1枚脱いだときにも、周りの景色と季節がそろいます。
反対に、北風の日に明るい色の薄い生地ばかりだと、見た目にも寒そうに映ります。北風の日は、羽織りか下のどちらかに、本州の11月に着る深めの色を1点入れてください。2種類の日のどちらにも寄せられるよう、明るい色と深めの色を1枚ずつ持っておくのが目安です。
雨と曇りの日
冬の沖縄は、晴れの日ばかりではありません。北風の日を中心に、曇りや小雨の日が続くこともあります。
| 雨と曇りの組み合わせ | 外側 | 足元 | 持ち物 |
|---|---|---|---|
| 北風+曇り | 風を通さない羽織り | 甲の覆われる靴 | ストール |
| 北風+小雨 | 撥水の薄手アウター | 濡れても乾きやすい靴 | 折りたたみ傘 |
| 南風+曇り | 薄い羽織りを持つ | スニーカー | 日よけの帽子は不要 |
| 南風+にわか雨 | 撥水の薄い羽織り | 濡れてもいい靴 | 折りたたみ傘 |
曇りの北風の日は、冬の沖縄でいちばん寒く感じる日です。**最高気温の予報が18度前後でも、本州の11月下旬と同じ服を出して構いません。**雨が加わる日は、撥水の薄手アウターがあると、傘で守れない肩や背中が冷えずに済みます。
場面①|本島北部へ桜を見に行く日
沖縄の本島北部では、1月下旬から2月にかけて、濃い桃色の桜が咲きます。冬の終わりに行くなら、旅の予定に入れる人も多い場面です。北部の山あいや、桜並木の坂道を歩く日は、那覇より体感が低くなります。
| 気をつけるところ | 理由 | 服での対策 |
|---|---|---|
| 山あいの坂道 | 那覇より1〜3度低い | 羽織りを1段厚く |
| 木陰の多い道 | 日が当たらない | 首元を覆う |
| 坂を上り下りする | 汗をかいて、止まると冷える | 前の開く羽織りで調整 |
| 車から降りて歩く | 車内との差が大きい | 降りる前に羽織りを着る |
**桜を見に行く日は、北風の日なら本州の11月下旬、南風の日でも本州の10月の服で出てください。**坂を上って汗ばんだあとに、木陰で立ち止まると一気に冷えます。前を開け閉めできる羽織りにしておくと、上り坂では開け、立ち止まったら閉じる、という調整ができます。
場面②|船に乗る日
冬の終わりから春先にかけては、沖合で回遊する大きな鯨を見に行く船が出る季節でもあります。冬の離島へ渡る船も含めて、船の上は陸の上より風を強く受けます。
| 船の上で起きること | 体感 | 服での対策 |
|---|---|---|
| 走っている船の風 | 予報より3〜5度低い | 風を通さないアウター |
| 波しぶき | 服が濡れる | 撥水の外側 |
| 甲板で立って待つ時間 | 体が冷える | 首元と足首を覆う |
| 乗り降りで足元が濡れる | 靴が濡れる | 濡れてもいい靴 |
**船に乗る日は、南風の日でも北風の日の服で出てください。**陸の上で23度でも、走っている船の上では体感がずっと下がります。薄手のナイロンのアウターに、首に巻けるストール。靴は濡れても乾きやすいものにして、船を降りてから履き替えられるよう、もう1足を車や宿に置いておくと安心です。
場面③|那覇の街歩きと買い物
那覇の街なかは、建物が風をさえぎるので、海辺や北部より体感が高めです。
| 那覇の街なかで過ごす時間 | 北風の日 | 南風の日 |
|---|---|---|
| アーケードの商店街 | 羽織りを着たまま | 長袖1枚 |
| 屋外の坂や城跡 | 風を通さない羽織り | 長袖1枚、日よけの帽子 |
| 店の中 | 羽織りの前を開ける | 冷房よけに羽織り |
| 夜の食事 | 羽織りを着て出る | 羽織りを持って出る |
街歩きの日は、店に出入りする回数が多くなります。北風の日でも、店の中では羽織りの前を開けて過ごせるように、前の開く羽織りを選んでください。かぶるタイプの厚手ニットを外側にすると、屋内で暑くなっても脱ぎにくくなります。
場面④|屋内の観光が中心の日
水族館や博物館、大きな商業施設など、屋内で過ごす時間が長い日は、屋内の空調を基準にします。
| 屋内で過ごす時間 | 中の1枚 | 外側 |
|---|---|---|
| 2時間未満 | 長袖のカットソー | 羽織りを着たまま見て回れる薄さ |
| 2〜4時間 | 長袖のカットソー | 脱いで手に持てる薄さ |
| 4時間以上 | 長袖のカットソーかシャツ | 脱いで鞄に入る薄さ |
屋内の観光が中心の日は、北風の日でも、厚い服は要りません。屋内で数時間過ごす服を土台にして、外を歩く短い時間だけ羽織りで受けるようにすると、一日が楽になります。施設によっては空調が弱めで、半袖では少し肌寒いこともあるので、長袖を土台にしておくと困りません。
水族館のように、屋内と屋外の展示を行き来する施設もあります。屋外の展示を見る時間が長い日は、羽織りを脱いでしまわず、腕にかけて持ち歩いてください。屋内の暗い展示室から明るい屋外に出たとき、北風の日は思った以上に風が冷たく感じます。
場面⑤|宿のプールや海辺で過ごす日
冬の沖縄の海は、本州の冬の海よりずっと温かいものの、海に入るには冷たいと感じる人が多い水温です。宿の温水プールや、浜を散歩する時間がある日の組み方です。
| 過ごし方 | 服 | 足元 |
|---|---|---|
| 浜を散歩する(南風) | 長袖1枚か半袖+薄い羽織り | サンダル |
| 浜を散歩する(北風) | 風を通さないアウター | 甲の覆われる靴 |
| 宿の温水プールへ行く | プールまで羽織れる前開きの1枚 | 濡れてもいいサンダル |
| 夕日を見に浜へ出る | 羽織りを1段厚く | 甲の覆われる靴 |
**温水プールに行く日は、プールサイドから部屋まで羽織れる前開きの1枚を持ってください。**水から上がった直後は、屋内でも体が冷えます。夕日を見に浜へ出る時間は、日が落ちると気温が下がり、海からの風も受けるので、昼の服に1段厚い羽織りを足します。
空港と飛行機|本州の冬服をどうするか
冬に本州から沖縄へ行くとき、困るのが出発の日の服です。本州の空港までは真冬の服が要り、那覇に着くと暑くなります。
| 出発の日の服 | 本州の空港まで | 那覇に着いたら |
|---|---|---|
| 厚手のコート | 着ていく | 脱いでたたみ、鞄に入れるか手に持つ |
| 中の厚手ニット | 着ていく | 暑ければ長袖カットソーに着替える |
| マフラー・手袋 | 着けていく | 鞄にしまう |
| ブーツ | 履いていく | 宿でスニーカーに履き替える |
いちばん身軽なのは、本州の空港までの服を、コートを脱げば沖縄の北風の日の服になる組み方にしておくことです。中は長袖のカットソーに中厚手のカーディガンを重ね、外側だけ冬のコートにする。那覇に着いたらコートを脱ぐだけで、そのまま北風の日の服になります。コートは、旅のあいだ宿に置いておけば荷物になりません。
荷物の数え方|3泊4日の例
予報が出る前に荷物を決めるときは、北風の日と南風の日の両方に使えるものを中心にします。
| 荷物 | 枚数 | 北風の日 | 南風の日 |
|---|---|---|---|
| 長袖のカットソー | 3枚 | 中に着る | 1枚で着る |
| 半袖のカットソー | 1枚 | 長袖の下に | 1枚で着る時間に |
| 中厚手のニットかカーディガン | 1枚 | 着る | 朝晩に |
| 綿のシャツ | 1枚 | 羽織りの下に | 羽織りとして |
| 風を通さない薄手のアウター | 1枚 | 着る | 船や海辺に |
| パンツ | 2本 | 足首まで覆う丈 | どちらでも |
| 薄手のストール | 1枚 | 首に巻く | 日よけ、冷房よけに |
| スニーカー | 1足(履いていく) | ◯ | ◯ |
| サンダル | 1足 | 海辺だけ | 海辺に |
**長袖を軸にして、外側を2枚にしておけば、どちらの日が来ても組めます。**中厚手のカーディガンは北風の日の主役で、薄手のアウターは船や海辺に。南風の日はどちらも鞄に入れて持つか、宿に置いて出かけます。
5泊以上の旅なら、長袖のカットソーを1枚増やし、あとは同じ枚数で回せます。宿で洗って乾かせるなら、3泊4日の荷物のまま延ばしても困りません。冬の沖縄は湿気が多く、厚手の服は乾きにくいので、洗って回すなら薄手のものを中心にしておくと楽です。
よくある行き違い
冬の沖縄で「服を間違えた」と感じるとき、原因はたいてい次のどれかです。
| よくある思い込み | 実際に起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 平均20度だから春の服でいい | 北風の日は15〜17度で、風も強い | 風を通さない羽織りを1枚足す |
| 南の島だから半袖でいい | 半袖1枚で過ごせるのは南風の日の昼だけ | 長袖を土台に、半袖は中に回す |
| 冬だから厚手のコートが要る | 着いてからは暑くて持て余す | 薄手の外側を別に持つ |
| 晴れていれば寒くない | 北風の晴れの日は、日陰と海辺が寒い | 首元を覆うストールを持つ |
| 那覇で平気なら北部も平気 | 山あいと岬は1〜3度低い | 北部へ行く日は1段厚く |
| 船の上も陸と同じ | 走っている船は3〜5度低い | 南風の日でも北風の日の服で |
いちばん多いのは、平均の20度を「毎日20度」と読んでしまう行き違いです。冬の沖縄は、15度台の日と24度前後の日が入れ替わりながら平均20度になっています。平均に合わせた服は、どちらの日にも少しずつずれます。
もう一つ多いのが、本州の冬の重い服を沖縄でも着続けてしまう行き違いです。厚手のニットとブーツは、南風の日にはかなり暑く感じます。本州で着ていた服のうち、沖縄でも使えるのは中の長袖と、中厚手の羽織りくらいだと考えておくと、荷物の取捨選択がしやすくなります。
どちらとも取れるとき①|予報が20度前後で、風向きがはっきりしない
最高気温が19〜21度で、風向きも定まらない予報の日です。冬の平年値に近い、いちばんよくある日でもあります。
このときは、その日に海辺や山あいへ行くかどうかで決めてください。那覇の街なかや屋内が中心なら、長袖のカットソーに薄手の羽織りを持つ形で足ります。海辺や北部へ行くなら、北風の日の側に寄せて、中厚手のカーディガンか薄手のアウターを着て出ます。
迷ったら、薄手のストールを1枚鞄に入れてください。首に巻けば北風の日の側に、外せば南風の日の側に、その場で寄せられます。
どちらとも取れるとき②|旅の途中で、北風に変わる
旅の途中で寒冷前線が通り、南風の日から北風の日へ切り替わることがあります。前の日に半袖で過ごしたのに、翌日は本州の11月の寒さ、ということも起こります。
| 切り替わりの合図 | 服での対応 |
|---|---|
| 夕方に急に風向きが変わる | その夜から羽織りを着る |
| 雨のあとに風が強くなる | 翌日は北風の日の服で出る |
| 予報の最高気温が前日より5度以上下がる | 中を半袖から長袖に替える |
| 空が急に暗くなり、風が冷たくなる | 首元を覆う |
**切り替わる日は、昼の暑さに合わせて羽織りを宿に置いてこないことが大事です。**南風の日でも、羽織りは鞄に入れて持ち歩いてください。夕方に風が変わったときに、その1枚があるかどうかで帰り道の体感が大きく違います。
どちらとも取れるとき③|本州の真冬から行くので、どこまで脱いでいいか分からない
本州の冬から沖縄に着くと、体がまだ冬の感覚のままで、何を着ればいいのか分かりにくくなります。周りの人が半袖で歩いているのを見て、自分も脱いでいいのか迷う人も少なくありません。
このときは、周りの服ではなく、自分が汗をかいているかどうかで決めてください。歩いていて汗ばむなら1枚脱ぐ。立ち止まって肌寒く感じたら1枚着る。沖縄の人の服装は、その土地の冬に慣れた体の感覚なので、本州から来た人にそのまま合うとは限りません。
着いた日は、羽織りを着たまま街を少し歩いてみて、暑いと感じたら脱ぐという順番で調整すると、自分にとっての「冬の沖縄の服」が早く見つかります。
関連記事
- 沖縄1月の服装 ── 最低気温15度を判定の軸にする
- 3月の沖縄の服装 ── 上旬・中旬・下旬で羽織りの厚みを選び分ける
- 12月の沖縄の服装 ── コートが要らない理由と境目
- 20度の服装は沖縄だと別もの ── 最高気温か最低気温かで足すか引くかが変わる
- 沖縄の気温と服装 ── 旅の月と行き先で、持っていく上着を変える
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 冬の沖縄にコートは要りますか
- 厚手のウールのコートやダウンは、沖縄に着いてからはまず出番がありません。ただし北風の強い日に海辺や船の上にいるなら、風を通さない薄手のアウターが1枚あると楽です。本州から着ていく冬のコートは、空港で脱いで鞄にしまうか、旅のあいだ宿に置いておく前提で、薄手のものを1枚別に持っていくのがいちばん身軽です。
- Q. 冬の沖縄は半袖で過ごせますか
- 南風が吹いて最高気温が23度を超える日なら、日中は半袖で過ごせる時間があります。ただし朝晩は18度前後まで下がり、屋内は冷房ではなく空調が弱めのことも多いので、半袖を1枚で着るより、長袖の中に着るか、上に薄い羽織りを持つ形にしてください。北風の日は、半袖では外を歩けない寒さになります。
- Q. 北風の日か南風の日かは、どうやって分かりますか
- 天気予報の風向きの欄を見ます。北・北東・北西の風なら北風の日、南・南東・南西の風なら南風の日です。前日の夜に、翌日の最高気温と風向きを見れば分かります。最高気温が18度を下回り、北寄りの風が秒速5mを超える予報なら、本州の11月の服を出す日と考えてください。
- Q. 冬の沖縄にサンダルは持っていくべきですか
- 海辺を歩く予定があるなら、濡れてもいいサンダルを1足持っていくと便利です。ただし街歩きや移動の靴としてはおすすめしません。北風の日は足の甲から冷えますし、冬の沖縄は雨や曇りの日も多い季節です。ふだんの靴はスニーカーか甲の覆われる靴にして、サンダルは海辺で履き替える用と決めておくと荷物が増えません。
— メグラシ編集部





