ビキニの上に着るやつ|秋冬のプールと冬の南の島で、ずれと冷えを直す

**手持ちのビキニと、上に着るつもりの一枚を、鏡の前で一緒に着てみてください。**両腕を真上に上げたとき、上着の裾とボトムの上端のあいだに、肌は見えましたか。
ビキニの上に着るもので失敗するのは、形の選び方ではなく、上下が分かれている水着なのに、どこを覆いたいかを決めずに1枚を選ぶことから始まります。上だけ覆いたいのか、下だけか、上下ともか。そこが決まれば、形は3つに絞られます。
秋から冬は、屋内の温水プールやホテルのプール、水着で入る温泉、冬休みの南の島と、ビキニを着る場面が夏とは違う形で戻ってきます。夏と違うのは、上がったあとに上下のあいだから冷えることです。この記事では、ビキニならではの7つの失敗と、その場での直し方を書きます。濡れたまま着るかどうかで分ける、水着の上に着るもの全体の選び方は水着の上に着るやつに分けてあります。
結論:ビキニの上は、上下のどこを覆いたいかで先に分ける
あなたがビキニの上に着るものを選ぶとき、最初に決めるのは1つだけです。覆いたいのは、上だけか、下だけか、上下ともか。
| 覆いたい範囲 | 向く形 | 先に測るところ |
|---|---|---|
| 上だけ(胸から腰まで) | 前開きの羽織り・ラッシュガード・Tシャツ | 裾とボトムの上端の重なり |
| 下だけ(腰から太ももまで) | 巻く布・巻きスカート・ショートパンツ | 結び目の位置・裾と脚ぐりの差 |
| 上下とも | 長めの丈の羽織り・ワンピースの形の上着 | 着丈と、水に入るかどうか |
「なんとなく全部」で選ぶと、1枚で上下を済ませようとして、泳ぐには長すぎ、座るには短すぎる丈を選びがちです。上下ともなら、1枚で済ませるか、上と下の2枚に分けるかまで決めておくと、当日の迷いが減ります。
📋 早見表|覆いたい範囲と、秋冬に足すもの
秋冬は、夏の組み方に「上がったあとの冷え」と「行き帰りの寒さ」への一手が加わります。
| 覆いたい範囲 | 夏の組み方 | 秋冬に足すもの |
|---|---|---|
| 上だけ | 短い丈の羽織り | 腰まで届く乾いた一枚を、上がったあと用に |
| 上だけ | Tシャツ | 首の後ろを覆う襟の高さ |
| 下だけ | 巻く布 | 巻く布の下に、薄手のショートパンツ |
| 下だけ | ショートパンツ | 上がったあと用の、膝まで届く布 |
| 上下とも | 薄手のワンピースの形 | 前を閉じられる長袖の羽織り |
| 上下とも | 長めのラッシュガード | 脚を覆う水着用のレギンス |
秋冬は、水の中用と水の外用を分けて2枚にするのが基本です。1枚を濡らしたまま着続けると、夏なら乾く布も、屋内の乾いた空気や冬の外気の中では冷たいまま残ります。
秋冬にビキニを着る場面と、上に着るものの役目
同じビキニでも、場面によって上に着るものの役目が変わります。役目が分かると、どこを覆えばいいかも決まります。
| 場面 | 上に着るものの役目 | 覆いたい範囲の目安 |
|---|---|---|
| 屋内の温水プール | 上がったあとの冷えを防ぐ | 上下とも(水の外で) |
| ホテルの屋内プール | 部屋からプールまでの移動 | 上下とも(前を閉じる) |
| 水着で入る温泉・スパ | 湯から湯への移動と休憩 | 上だけか、上下とも |
| 冬の南の島の海辺 | 日差しよけと夕方の風よけ | 上だけ(昼)、上下とも(夕方) |
| 子どもと入る浅いプール | しゃがむ・抱えるときの動き | 上だけ(水の中でも着る) |
移動が長い場面ほど、上下ともを覆う形が落ち着きます。水の中で着る時間が長い場面ほど、上だけを覆う体に沿う形が動きやすくなります。
先に測る①|上着の裾と、ボトムの上端の重なり
上だけを覆う一枚を選ぶなら、最初に測るのは上着の裾と、ボトムの上端がどれだけ重なるかです。
ビキニのボトムを着て、上着を着ます。まっすぐ立った状態で、上着の裾がボトムの上端から何cm下まで届いているかを測ってください。次に、両腕を真上に上げたとき、しゃがんだときにも同じところを見ます。
| 立ったときの重なり | 腕を上げたとき | しゃがんだとき(背中側) |
|---|---|---|
| 0cm(ちょうど届く) | 上下のあいだが出る | 背中側が大きく出る |
| 3cm | 少し出ることがある | 背中側が出る |
| 5cm | 出ない | 少し出ることがある |
| 10cm | 出ない | 出ない |
上下のあいだを出さずに過ごしたいなら、立ったときに5cm以上の重なりが目安です。子どもを抱えたり、プールサイドにしゃがんだりが多い日は、背中側が上がりやすいので10cmあると落ち着きます。反対に、泳ぐ時間が長い日は、重なりが大きすぎると裾が水の中で浮いてくるので、5cm前後にとどめてください。
ひとりで測るときは、ボトムの上端の位置に、肌に貼ってはがせる付箋を1枚貼っておくと分かりやすくなります。上着を着て、付箋が裾から何cm上に隠れているかを見れば、それが重なりです。腕を上げて付箋が見えたら、その丈はその動きで足りていません。店で試着するときは付箋が使えないので、ボトムの上端がへそから何cm下にあるかを家で一度測っておき、試着室では上着の裾がへそから何cm下まで届くかを見て、差し引きしてください。
重なりは、上着の形によっても変わります。裾に向かって広がる形は、腕を上げたときに裾全体が持ち上がるので、同じ丈でも重なりが早く減ります。裾がまっすぐ落ちる形や、裾にゴムや絞りのある形は、腕を上げても裾の位置が動きにくく、重なりを保ちやすい形です。
先に測る②|首の後ろと背中の結び目の位置
ひもで結ぶ形のビキニは、結び目が上着の下でごろつくことがあります。これは結び目の位置と、上着の縫い目や襟ぐりの位置が重なっているときに起きます。
鏡に背中を映して、首の後ろの結び目と、上着の襟ぐりの後ろの端が、何cm離れているかを見てください。背中の結び目も同じく、上着の縫い目や、背中にあたる切り替えとの位置を見ます。
| 結び目と襟ぐり・縫い目の距離 | 着たときの様子 | 直し方 |
|---|---|---|
| 重なっている(0cm) | 結び目が押されて当たる | 結び目を2cm以上ずらす |
| 1cm | 動くとこすれる | 結び目を下に移すか、端を平らに流す |
| 2cm以上 | 当たりにくい | そのままでよい |
首の後ろで結ぶ形なら、結び目をうなじの少し下、襟ぐりの後ろの端より2cm以上下に置くと当たりにくくなります。結んだ端は下向きに平らに流してください。端が立っていると、上着の布が押すたびに肌に当たります。
先に測る③|ショートパンツの裾と、脚ぐりの差
下を覆う一枚にショートパンツを選ぶなら、ショートパンツの裾と、ボトムの脚ぐりの高さの差を測ります。
ボトムを着て、ショートパンツを重ねて立ちます。脚ぐりの一番低いところから、ショートパンツの裾が何cm下にあるかを見てください。次に、片足ずつ一段高いところに乗せて、同じところを見ます。
| 立ったときの差 | 段に足を乗せたとき | 座ったとき |
|---|---|---|
| 0cm | 水着がのぞく | 水着がのぞく |
| 3cm | のぞかない | 少しのぞくことがある |
| 5cm以上 | のぞかない | のぞかない |
段差や椅子のある場所で過ごすなら、5cm以上の差があると落ち着きます。ショートパンツの裾が広がる形は、座ったときに裾が開いて差が小さく見えるので、裾が脚に沿う形のほうが差を保てます。
失敗①|上だけ羽織って、動くたびに裾がめくれる
いちばん多いのがこれです。短い丈の羽織りをビキニの上に着て、腕を上げたり、プールサイドで荷物を取ったりするたびに裾が上がり、上下のあいだが出る。
原因は、裾とボトムの上端の重なりが足りないことです。羽織りの丈は、立ったときには足りているように見えても、腕を上げると5〜8cm上がります。
| めくれ方 | 原因 | その場での直し方 |
|---|---|---|
| 腕を上げると前が上がる | 重なりが3cm以下 | 前を閉じて、裾を少し下に引いてから動く |
| しゃがむと背中が上がる | 背中側の丈が短い | しゃがむ前に、裾を後ろに引いておく |
| 風で裾がふくらむ | 布が軽く、裾が広い | 裾を片側で軽く結んで、ふくらみを止める |
| 座ると前が上がる | 重なりが5cm以下 | 腰に布を1枚巻き足す |
次に買うなら、立ったときに重なりが5cm以上ある丈を選んでください。手持ちの羽織りで直すなら、下に巻く布を1枚足すのがいちばん早い手です。
失敗②|結び目が上着の下でごろつく・当たる
ひもで結ぶビキニの上に、首まわりのあるTシャツや、襟のついた羽織りを着ると起きやすい失敗です。座って背もたれに寄りかかったときに、背中の結び目が当たることもあります。
直し方は、結び目を動かすか、上着を替えるかの2つです。
| 当たる場所 | 結び目を動かす直し方 | 上着を替える直し方 |
|---|---|---|
| 首の後ろ | 結び目を襟ぐりより2cm下に移す | 襟ぐりの広いものか、前開きに |
| 背中の中心 | 結び目を左右どちらかに少しずらす | 背中に縫い目のないものに |
| 背もたれに当たる | 結んだ端を平らに下へ流す | 背中が厚手の布のものに |
| 腰の横(ボトムのひも) | 結び目を腰骨より上に置かない | 腰に巻く布を結び目の上に重ねない |
結び目がどうしても当たる形なら、上着は前開きのものに替えるのが確かです。前開きなら、首の後ろや背中を布が押さえつけないので、結び目の上に空間ができます。
失敗③|濡れたまま着て、上着に水着の形が写る
水から上がって、そのまま上着を着たら、水着の形がそのまま上着に濡れて写ってしまった。淡い色の上着ほど、はっきり出ます。
これは、水着が含んでいる水を、上着の布が吸い上げるからです。水着の形にそって布が濡れて色が濃くなり、形が浮き出ます。
| 上着の色と生地 | 写り方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 白・淡い色の綿 | はっきり写る | 着る前にタオルで水着を押さえて拭く |
| 淡い色の水着用の生地 | 少し写る | 拭いてから着る |
| 濃い色の綿 | 色の差は小さいが重くなる | 拭いてから着る |
| 濃い色の水着用の生地 | ほとんど写らない | そのまま着てもよい |
上がってから着る一枚は、水着をタオルで押さえてから着る。これだけで写り方はずっと小さくなります。拭く時間がない場面が多いなら、上がったあと用の一枚を濃い色にしておくと、写っても目立ちません。
失敗④|巻いた布がほどける・ずり落ちる
下を覆うのに布を巻いたら、歩いているうちにほどけてきた、ずり落ちてきた。巻く布でいちばん多い失敗です。
原因は、結び目の位置と、結び目の大きさです。
| ほどけ方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 歩くとずり落ちる | 結び目が腰骨より下 | 結び目を腰骨の上に移す |
| 結び目がゆるんでほどける | 布が厚く結び目が大きい | 結ぶ前に布をねじって細くする |
| 前が開いて脚が出る | 布の重なりが少ない | 前で10cm以上重なるように巻き直す |
| 座ると結び目が当たる | 結び目が真横 | 結び目を斜め前に置く |
結び目は、腰の横にある骨の出っぱり、腰骨の上に置きます。骨に引っかかるので、下に落ちにくくなります。長い距離を歩く日や、子どもと動き回る日は、巻く布よりゴムの入った巻きスカートの形のほうがずっと落ち着きます。
失敗⑤|ショートパンツの裾から水着がのぞく
下を覆うためにショートパンツを重ねたのに、座ったり階段を上がったりすると、裾から水着の脚ぐりがのぞく。
これは、先に測る③で見た「裾と脚ぐりの差」が足りないときに起きます。ビキニのボトムは脚ぐりが高い形が多く、普段着のショートパンツでは差が足りないことがあります。
| のぞき方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 立っているだけでのぞく | 差が0cm | 股下の長いものに替える |
| 段を上がるとのぞく | 差が3cm以下 | 裾が脚に沿う形に替える |
| 座るとのぞく | 裾が広がる形 | 座るときだけ上に布を掛ける |
| ボトムの色が透ける | ショートパンツが薄い | ボトムと色の近いものを選ぶ |
手持ちで直すなら、ボトムと色の近いショートパンツを選ぶのが早い手です。のぞいても、同じ色なら目立ちません。
失敗⑥|上がったあと、上下のあいだから冷える
秋冬ならではの失敗です。上がったあと、上だけの羽織りを着て過ごしていたら、腰まわりから冷えてきた。
上下が分かれている水着は、あいだの肌が空気に触れています。屋内プールは上がったあとの空気が乾いていて、濡れた肌から水が蒸発するときに熱を奪います。冬の南の島でも、夕方の海風の中では同じことが起きます。
| 冷える場面 | 足すもの | 着る順番 |
|---|---|---|
| 屋内プールのプールサイド | 腰まで届く乾いた羽織り | 拭く→羽織る→座る |
| プールから更衣室までの廊下 | 前を閉じられる羽織り | 拭く→羽織って前を閉じる |
| 湯から湯へ移る屋外の通路 | 膝まで届く布か羽織り | 拭く→羽織る→移動 |
| 冬の南の島の夕方の海辺 | 長袖の羽織りと、腰に巻く布 | 拭く→巻く→羽織る |
**上がったら、まず拭いて、腰まで届く乾いた一枚を着る。**濡れた上着を着たままにしないことが、いちばんの冷え対策です。屋内プールの行き帰りと冷え方の全体は屋内プールの服装にまとめてあります。
失敗⑦|前を開ける羽織りで、風が抜ける
前開きの羽織りは、結び目が当たりにくく、脱ぎ着もしやすい形です。けれど秋冬は、前を開けたままだと、上下のあいだを風が抜けていきます。
ホテルのプールへ向かう廊下の空調、冬の南の島の夕方の風。夏なら気持ちのいい風も、秋冬は体を冷やします。
| 羽織りの前の留め方 | 風の抜け方 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 留め具なし | 前から全部抜ける | 日差しの下で座っている時間 |
| ボタン・ファスナーで閉じられる | 閉じれば抜けない | 移動・夕方・屋内の空調 |
| 前を重ねて紐で結ぶ | 重なりが10cmあれば抜けない | 移動が短い日 |
秋冬に1枚選ぶなら、前を閉じられる羽織りのほうが使い道が広がります。閉じれば風よけ、開ければ脱ぎやすい羽織り。どちらにも使えるからです。
手持ちの羽織りに留め具がないときは、前を重ねて、腰に巻く布の結び目で一緒に押さえる方法があります。布を羽織りの上から腰に巻けば、前の重なりが開かず、風が抜ける道がふさがります。
上着の生地|濡れたときの重さと、乾くまでの時間
失敗③や失敗⑥の多くは、上に着るものの生地から来ています。同じ形でも、生地が違えば濡れたときの重さと、乾くまでの時間が大きく変わります。
家で確かめるなら、上着をキッチンのはかりに載せて重さを書き留め、水に1分浸けて固く絞り、もう一度量ります。そのあと室内に干して、乾くまでの時間を見てください。
| 生地 | 絞ったあとの重さ | 室内で乾くまで | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| 水着用の生地 | 乾いたときの1.3倍前後 | 1〜2時間 | 水の中でも外でも |
| 汗を吸ってすぐ乾く運動用の生地 | 1.5倍前後 | 2〜3時間 | 水の中で短い時間・水の外 |
| 薄手の綿 | 2倍前後 | 半日 | 水の外だけ |
| 厚手の綿・タオル地 | 2倍を超える | 1日 | 上がったあと用(濡らさない) |
| 麻 | 1.8倍前後 | 3〜4時間 | 水の外・日差しの下 |
水の中用は乾くのが早い生地、水の外用は肌ざわりのよい生地と分けておくと、2枚持つ意味がはっきりします。タオル地の羽織りは、濡らさずに上がったあと用にすると、体を包む温かさがいちばん生きます。
色の組み方|ビキニの柄と、上着の色
上に着るものの色は、ビキニの柄や色との組み方で見え方が変わります。
| ビキニ | 上に着るものの色 | 見え方 |
|---|---|---|
| 無地の濃い色 | 同じ色か、同じ濃さの色 | 上下がひと続きに見える |
| 無地の濃い色 | 淡い色 | 濡れると水着の形が写りやすい |
| 無地の淡い色 | 淡い色 | 軽く見えるが、濡れると透けやすい |
| 柄もの | 柄の中の1色 | 柄が落ち着いて見える |
| 柄もの | 別の柄 | 目が散るので、どちらかを無地に |
上に着るものを、ビキニの柄の中の1色にそろえると、上下がまとまって見えます。上がったあとに写ったり透けたりしても、色が近ければ目立ちません。
屋内プールの日|着替えてから帰るまで
秋冬の屋内プールの日を、着替えから帰りまでの順番で並べます。どこで何を着ているかが分かれば、上に着るものが何枚要るかも決まります。
| 時間の流れ | 着ているもの | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 更衣室で着替える | ビキニ+水の中用の上着 | 結び目の位置を先に整える |
| プールサイドへ歩く | 水の中用の上着 | 前を閉じる |
| 水に入る | ビキニ+水の中用の上着(または脱ぐ) | 施設の決まりを守る |
| 上がって休む | 拭いて、水の外用の乾いた一枚 | 腰まで届く丈 |
| 更衣室へ戻る | 水の外用の一枚 | 前を閉じて廊下を歩く |
| 帰る | 乾いた服+首元を覆うもの | 髪が濡れていたら首を温める |
水の中で上着を着てよいかは、施設ごとに決まりがあります。**水着用の生地に限っている施設は少なくありません。**行く前に案内の「水着」「着衣」の項目を確かめてください。Tシャツで水に入るときの見極め方は水着の上に着るTシャツに書いてあります。
水着で入る温泉・スパの日
秋冬に増えるのが、水着で入る温泉やスパです。湯から湯へ移るときに屋外の通路を歩くことがあり、上に着るものの役目は「移動のあいだの冷えを防ぐ」になります。
ビキニで行くなら、上だけでなく腰まで届く丈の羽織りを選んでください。湯から上がって移動するあいだは、上下のあいだがいちばん冷える場所になります。ひもの金具は、湯の成分で色が変わることがあるので、金具のない形か、樹脂の留め具のものが安心です。浸かる時間と歩く距離からの選び方は水着で入る温泉の服装にまとめてあります。
冬の南の島の日|昼の日差しと夕方の風
冬休みに南の島へ出かける日は、昼と夕方で上に着るものの役目が変わります。
昼は日差しよけです。冬でも南の島の日差しは強く、水辺では肩と背中に日が当たり続けます。上だけを覆う、袖のある薄手の羽織りが向いています。夕方は風よけです。日が傾くと海風が冷たくなるので、長袖で前を閉じられる羽織りと、腰に巻く布を足します。
| 時間 | 覆う範囲 | 上に着るもの |
|---|---|---|
| 午前〜昼 | 上だけ | 袖のある薄手の羽織り |
| 昼過ぎ | 上だけか上下とも | 羽織り+日よけの帽子 |
| 夕方 | 上下とも | 長袖の前を閉じられる羽織り+腰に巻く布 |
| 日没後 | 上下とも | 乾いた服に着替える |
冬の南の島は、同じ日でも晴れ間と曇り空で体感が大きく変わります。晴れていれば日差しよけの一枚で足りても、雲が出て風が吹くと、濡れた肌はすぐに冷えます。昼の一枚と夕方の一枚を、最初から両方持って海辺に出ると、天気が変わっても部屋に戻らずに済みます。夕方の一枚は、畳んで小さくなる薄手のものを選ぶと、昼のあいだの荷物になりません。
ホテルの屋外プールを使う日は、プールサイドからロビーや廊下を通って部屋に戻ることがあります。この移動のあいだは、上下ともを覆う一枚を前まで閉じて歩くと、周りの目も冷えも気にせずに済みます。
出発の日の空港は冬の寒さなので、ビキニの上に着るものは鞄の上のほうに入れておき、現地で出せるようにしておきます。南の島の冬の旅の服は12月の沖縄の服装も参考になります。
子どもと入る日|しゃがむ・抱える動きが続く
子どもと一緒に浅いプールに入る日は、自分は泳がないのに、しゃがむ・立つ・抱えるが何度も続きます。上に着るものは、水の中でも着たままになることが多い日です。
見るところは、背中側の重なりです。しゃがむと上着の背中が上がるので、立ったときに10cm以上の重なりがある丈を選んでください。水の中で着るなら水着用の生地で、体に沿う形のほうが、子どもを抱えるときに布が邪魔になりません。
ひもで結ぶビキニは、子どもが手を掛けて引っぱることがあります。上に着るものの裾が結び目より下まで届いていれば、ひもの端が表に出ず、子どもの手も届きにくくなります。この日は、結び目を布の内側にしまえる丈かどうかも一緒に見てください。
どちらとも取れるとき①|泳ぐか、座っている時間が長いか
泳ぐ時間が長いなら、体に沿う形で重なり5cm前後。座っている時間が長いなら、ゆとりのある形で重なり10cm。基本はこう分かれます。迷うのは、泳ぐ時間と座る時間が半分ずつくらいの日です。
この日は、水の中用と水の外用を2枚に分けるのが確かです。水の中用は体に沿う短めの丈、水の外用はゆとりのある腰まで届く丈。上がったら入れ替えるだけで、どちらの時間も落ち着いて過ごせます。
| 泳ぐ時間と座る時間 | 選び方 |
|---|---|
| 泳ぐ時間が長い | 体に沿う形1枚、重なり5cm前後 |
| 半分ずつ | 水の中用と水の外用の2枚 |
| 座っている時間が長い | ゆとりのある形1枚、重なり10cm |
どちらとも取れるとき②|1枚で上下を済ませたい
荷物を減らしたくて、1枚で上下とも覆いたい日。この日は、水に入るときは脱ぐ前提で選んでください。
上下ともを覆える長めの丈は、水の中では裾が浮いて、泳ぐたびに脚にまとわりつきます。1枚で済ませるなら、それは水の外用の一枚です。水に入るあいだはビキニだけで、上がったら1枚をかぶる。前を閉じられて、腰から太ももまで届く丈なら、上がったあとの冷えにも移動にも使えます。長い丈のワンピースの形を旅先で使う話はリゾートのマキシワンピースにもあります。
どちらとも取れるとき③|手持ちの服で代用したい
新しく用意する時間がなく、手持ちの服で済ませたい日。代用するなら、水の外だけで着るものとして選んでください。
| 手持ちの服 | 代用できる使い方 | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 綿のTシャツ | 水の外で上だけを覆う | 水に入るときは脱ぐ |
| 薄手のシャツ | 前開きの羽織りとして | 濡れた水着を拭いてから着る |
| 大判のストール | 巻く布として | 結び目は腰骨の上に |
| 薄手のカーディガン | 屋内の廊下の移動に | 濡れると重くなるので拭いてから |
| 部屋着のショートパンツ | 下を覆う | 裾と脚ぐりの差を先に測る |
どの服も、濡れた水着を拭いてから着ることだけは共通です。拭かずに着ると、失敗③の水着の形が写る問題が起きます。
どちらとも取れるとき④|覆いたい範囲が、その日のうちに変わる
旅先では、午前は日差しの下で上だけを覆い、夕方は上下とも覆いたくなる。屋内プールでも、泳いでいるあいだは上だけ、上がったら上下とも。覆いたい範囲は、1日のうちに動きます。
この日は、上だけを覆う一枚に、下を覆う布を足し引きする組み方が向いています。上の一枚は1日同じものを着て、下に巻く布だけを時間で外したり足したりする。巻く布は畳めば手のひらほどの大きさになるので、荷物も増えません。
反対に、上下ともを覆う長い一枚を基本にして、暑いときに脱ぐ組み方だと、脱いだ瞬間にビキニだけになり、あいだの段階がありません。足し引きできる組み方のほうが、1日の変化についていけます。
帰ったあとの手入れ|塩素と湯の成分を残さない
屋内プールの塩素や、温泉の湯の成分は、上に着るものにも残ります。残ったまま次に着ると、色があせたり、生地がごわついたりします。
| 使った場所 | 帰ったらすること | 干し方 |
|---|---|---|
| 屋内プール | 水で押し洗いして塩素を落とす | 陰で平らに |
| 水着で入る温泉 | 水で2回すすぎ、湯の成分を落とす | 陰で吊るす |
| 海辺 | 真水で砂と塩を落とす | 陰で吊るす |
| 汗だけ | ふだんの洗濯と同じ | 陰で |
**帰ったら、その日のうちに水を通す。**乾いてから洗うより、濡れているうちに真水で流すほうが、成分が残りにくくなります。
持っていく枚数と、袋の分け方
秋冬にビキニで出かける日の持ち物を、上に着るものに絞って並べます。
| 持ち物 | 枚数 | 入れる袋 |
|---|---|---|
| 水の中用の上着 | 1枚 | 濡れたもの用の袋 |
| 水の外用の乾いた羽織り | 1枚 | 乾いたもの用の袋 |
| 腰に巻く布 | 1枚 | 乾いたもの用の袋 |
| タオル | 2枚(体用と髪用) | 乾いたもの用の袋 |
| 首元を覆うもの | 1枚 | 帰りの服と一緒に |
濡れたもの用と乾いたもの用で、袋を2つに分ける。これだけで、上がったあとに乾いた一枚をすぐ取り出せます。
よくある行き違い
**「ビキニの上は、何か1枚羽織れば大丈夫」。**上下が分かれている水着は、どこを覆いたいかで形が変わります。上だけの羽織りでは、腕を上げると上下のあいだが出ることがあります。
**「長い丈なら、全部覆えて安心」。**水の中では裾が浮いて、泳ぐたびに脚にまとわりつきます。水に入るなら、重なり5cm前後の丈が動きやすい長さです。
**「冬の屋内プールは温かいから、上に着るものは要らない」。**水の中は温かくても、上がったあとの空気は乾いていて、上下のあいだから冷えます。
**「結び目が当たるのは、水着の形が合っていないから」。**多くは、結び目と上着の襟ぐりや縫い目の位置が重なっているだけです。結び目を2cmずらせば直ります。
装いに活かすなら
ビキニの上に着るものは、上だけ・下だけ・上下とものどこを覆いたいかで、先に形が決まります。そのうえで、裾とボトムの重なり、結び目の位置、ショートパンツの裾と脚ぐりの差の3つを測れば、着てからの失敗はほとんど先に避けられます。
秋冬に出かける前に、鏡の前で一度だけ、ビキニと上に着るものを一緒に着て、両腕を上げてみてください。重なりが5cmあるかどうか。それが分かれば、当日のプールサイドで裾を気にする時間がなくなります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ビキニの上に着るなら、ラッシュガードとパーカーのどちらがいいですか
- 水に入るかどうかで分けてください。着たまま水に入るなら、水着用の生地で作られたラッシュガードが向いています。濡れても重くなりにくく、体に沿うので泳いでもめくれにくい形です。水の外だけで着るなら、パーカーでも構いません。どちらの場合も、裾がボトムの上端と5cm以上重なる丈かを見てください。重なりが足りないと、腕を上げたときや座ったときに、上下のあいだが出ます。
- Q. ビキニの上にTシャツを着ると、結び目がごろごろします
- 結び目の位置と、Tシャツの首の後ろの位置が重なっていることが多いです。首の後ろで結ぶ形なら、結び目をうなじの少し下、Tシャツの襟ぐりより2cm以上下に移すと当たりにくくなります。背中の結び目は、結んだ端を下向きに流して、平らになるようにしてから着てください。それでも当たるなら、前開きの羽織りに替えると、結び目の上を布が押さえなくなります。
- Q. 冬の屋内プールで、ビキニのまま上がると寒いです
- 上下が分かれている水着は、あいだの肌から冷えます。水から上がったら、まずタオルで体を拭いて、腰まで届く乾いた一枚を着てください。濡れた上着を着たままでいると、布から水が蒸発するときに体の熱を奪います。水の中用と水の外用の2枚を分けて持っていくと、上がったあとは乾いたほうに替えるだけで済みます。
- Q. パレオを巻くと、歩いているうちにほどけてしまいます
- 結び目の位置が、腰骨より下にあることが多いです。腰の横にある骨の出っぱり、腰骨の上に結び目を置くと、骨に引っかかって下に落ちにくくなります。結ぶ前に布を一度ねじって細くしておくと、結び目が小さく締まってほどけにくくなります。長い距離を歩く日は、巻く布よりゴムの入った巻きスカートの形のほうが落ち着きます。
— メグラシ編集部





