50代のコート選び|秋冬の1着は、下の丈と脱いで持つ回数で選ぶ

**クローゼットのコートのうち、去年の冬にいちばん着たのはどれでしたか。**そして、着なかったコートは、なぜ着なかったのでしょう。
50代の方にコートの話を聞くと、何着も持っているのに、冬に着るのは毎年同じ1着だという答えが多く返ってきます。着ない理由は、形や色より、手持ちのスカートと丈が合わないか、重くて、脱いだあと持ちたくないかのどちらかであることが多いものです。
だからこの記事では、コートを選ぶ順番を、手持ちの下の丈と、1日に脱いで手に持つ回数から始めます。肩の落ち方や裾の位置の細かい見方はコートレディース40代にまとめてあります。この記事は、50代の暮らしの中で着る回数が増える1着の選び方です。
結論:下の丈で裾を決め、脱ぐ回数で重さを決める
50代のコートは、次の順番で選ぶと、着ない1着になりにくくなります。
| 順番 | 決めること | 決め方 |
|---|---|---|
| 1 | コートの丈 | 手持ちの下でいちばん長いものの裾から決める |
| 2 | 重さと厚み | 1日に脱いで手に持つ回数で決める |
| 3 | 前の留め方 | 移動の手段で決める |
| 4 | 肩と袖 | 冬にいちばん厚い中の服を着て試着する |
| 5 | 色 | 手持ちの下の色の数で決める |
| 6 | 襟 | マフラーを巻くかどうかで決める |
**丈と重さを先に決めると、売り場で手に取るコートが半分以下に絞れます。**形や色は、そのあとで選んでも遅くありません。
50代になると、仕事、家族の用事、親の家への行き来、習い事や集まりなど、1日のうちに出入りする場所が増える人が多くなります。そのぶん、コートを着ている時間より、脱いで持っている時間が長くなる日が出てきます。コートを選ぶ順番を、着た姿の見え方から始めず、手持ちの服と1日の過ごし方から始めるのは、そのためです。
先に測る|手持ちの下の丈
コートの丈を決める前に、手持ちのスカート、ワンピース、パンツの丈を確かめます。冬に着る予定のものだけで構いません。
- 冬に着る下を全部出して、ベッドの上に並べる
- スカートとワンピースは、自分が着たときに裾が膝のどこに来るかを確かめる
- いちばん長いものと、いちばんよく着るものに印をつける
- 床からそれぞれの裾までの高さを、着た状態で測る
| 下の種類 | 裾の位置 | 床からの高さの例 |
|---|---|---|
| 膝丈のスカート | 膝の皿の中央 | 48cm |
| 膝下丈のスカート | 膝下10cm | 38cm |
| ふくらはぎ丈のワンピース | ふくらはぎの中ほど | 28cm |
| くるぶし丈のスカート | くるぶしの少し上 | 10cm |
| パンツ | 靴にかかる | 丈の影響を受けにくい |
**いちばん長い下の床からの高さが、コートの丈を決める基準になります。**よく着る下がそれより短い場合も、いちばん長いものに合わせておけば、短い下とはぶつかりません。
測るときは、冬に履く靴を履いてください。かかとのある靴とない靴では、床からの高さが数cm変わります。冬にブーツを履く日が多いなら、ブーツの筒の上端の高さも一緒に測っておくと、コートの裾とブーツのあいだに脚がどれだけ見えるかが分かります。
コートの丈|下の裾との差を5cmか10cmで分ける
コートの裾と、下の裾の位置が近いと、どちらの丈も中途半端に見えます。差を次のどちらかにしてください。
| コートの裾と下の裾の関係 | 見え方 | 判断 |
|---|---|---|
| コートが5cm以上長い | 下がコートの中に収まり、縦に長くまとまる | 合う |
| コートが0〜5cm長い | 歩くと下の裾が見え隠れする | 避けたい |
| 下が1〜10cm出る | 上下の裾が2本並んで見える | 避けたい |
| 下が10cm以上出る | 短いコートとして、上下が分かれて見える | 合う |
この差は、いちばん長い下で確かめます。たとえば、ふくらはぎ丈のワンピースを冬によく着るなら、コートはその裾より5cm以上長いロング丈か、腰が隠れる程度の短い丈のどちらかになります。
歩いているときは、下の裾が脚の動きに合わせて揺れるので、立っているときより1〜2cm下がって見えることがあります。鏡の前で立った姿だけを見ず、その場で数歩歩いて、裾どうしが近づかないかも確かめてください。
**膝丈くらいのコートは、膝下丈のスカートやワンピースと裾が近くなりやすい長さです。**手持ちの下が膝下丈中心なら、膝丈のコートは試着のときに裾どうしの差を必ず見てください。
手持ちのコートで、裾どうしが近くなる組み合わせがある場合も、その日だけ下を替えれば済みます。コートに合わせて下を選ぶ日と、下に合わせてコートを選ぶ日を分けておくと、どちらも出番を失わずに済みます。
パンツが中心の人の丈
冬の下がパンツ中心なら、コートの丈は下とぶつかりにくくなります。この場合は、移動と脱ぐ回数で丈を決めます。
| 冬の過ごし方 | 合う丈 | 理由 |
|---|---|---|
| 車の移動が多い | 腰が隠れる短めの丈 | 座ったときに裾がもたつかない |
| 電車とバスで移動する | 腿の中ほどから膝丈 | 座ってもしわになりにくく、立つ時間も寒くない |
| 歩く時間が長い | 膝丈からふくらはぎ丈 | 脚の冷えを防げる |
| 屋外で立って待つ時間が長い | ふくらはぎ丈 | 膝の後ろまで覆える |
パンツの幅も見ておきます。裾の広いパンツに短いコートを合わせると上下の幅の差が大きく、細めのパンツに長いコートを合わせると縦の線が通ります。冬のパンツの裾の合わせ方は50代の秋冬パンツにあります。
パンツの日とスカートの日が半々の人は、スカートの丈を基準にしてください。パンツは丈を選びにくいので、スカートに合わせたコートを選んでおけば、パンツの日にもたいてい合います。
先に数える|1日に脱いで手に持つ回数
コートは、着ている時間より、脱いで手に持つ時間が長い日があります。自分の冬の1日を思い浮かべて、コートを脱ぐ場面を数えてください。
| 脱ぐ場面 | 例 |
|---|---|
| 建物に入る | 職場、病院の待合、役所、百貨店の売り場 |
| 乗り物に乗る | 暖房の効いた電車やバス |
| 店に入る | 食事の店、喫茶店、美容室 |
| 人の家に上がる | 親の家、友人の家、習い事の教室 |
| 行事の会場 | 法事、学校の行事、同窓会の会場 |
**数えた回数が、コートの重さと厚みを決めます。**1日に1回しか脱がない人と、5回以上脱ぐ人では、同じコートでも疲れ方がまったく違います。
数えるときは、先週の手帳や、スマートフォンの写真の記録を見返すと思い出しやすくなります。何時にどこへ入り、どこで座ったかを追っていくと、コートを脱いだ回数がだいたい分かります。
脱ぐ回数で選ぶ|重さと厚みの目安
脱ぐ回数ごとに、重さと厚みの目安をまとめました。
| 1日に脱ぐ回数 | 重さの目安 | 厚みの目安 | 合う形 |
|---|---|---|---|
| 0〜1回 | 重めでも構わない | 厚手 | 長めの丈、詰め物の多いもの |
| 2〜4回 | 中くらい | 中くらい | 腿から膝の丈、裏地つきのウール |
| 5回以上 | 軽いもの | 薄手から中くらい | たたんで腕に掛けられるもの |
| 回数がばらばら | 中くらい | 中くらい+中に1枚足す | 脱ぎ着しやすい前開き |
脱ぐ回数が多い人は、コートで暖かさを全部取ろうとせず、中に薄い1枚を足す形にすると、コートそのものは軽くできます。脱いでも中の服で寒くない、という状態にしておくのが目安です。
脱ぐ回数は、平日と休日で違うことも多いものです。平日は職場と家の往復で2回、休日は買い物と親の家と食事で6回、というように分かれるなら、回数の多い日に合わせて選んでください。回数の少ない日に合わせた重いコートは、多い日に着たくなくなり、結局どちらの日も別のものを着ることになります。
重さを確かめる|売り場で10秒
コートの重さは、表示ではなかなか分かりません。売り場で、次の方法で確かめてください。
| 確かめ方 | 見ること | 重いと感じたら |
|---|---|---|
| 片手で持って腕を下ろしたまま10秒 | 腕が疲れるか | 脱ぐ回数が多い人には向かない |
| 羽織って両腕を前に伸ばす | 肩に重さが乗るか | 長く着ると肩が疲れることがある |
| たたんで腕に掛ける | 厚みがどれくらいか | 電車の座席で膝に置けるか |
| 家の体重計で量る | 手持ちの1着と比べる | 手持ちより重いなら、着る回数が減る |
**家にあるいちばんよく着るコートを、体重計で一度量っておくと、売り場で比べる基準になります。**コートを持って量り、自分だけで量った数字を引けば、コートの重さが出ます。
手持ちのコートの中で、着る回数が減ったものがあれば、それも量ってみてください。着なくなったコートのほうが重い、ということはよくあります。重さが理由で着なくなったと分かれば、新しく選ぶときに、その重さより軽いものを探せば済みます。
中に着る1枚|脱いでも寒くない状態にする
脱ぐ回数が多い人ほど、コートを脱いだあとの中の服で寒くないかが大事になります。コートの重さを減らすには、中の服に暖かさを分けておきます。
| 中の組み合わせ | 暖かさ | 脱いだときの見え方 |
|---|---|---|
| 薄手のニット1枚 | 低い | すっきりしている |
| 薄手のニット+薄い肌着 | 中くらい | すっきりしたまま暖かい |
| 厚手のニット1枚 | 高い | コートの肩と袖がきつくなりやすい |
| シャツ+薄手のカーディガン | 中くらい | 室内で前を開けて調整できる |
| ワンピース+薄手のカーディガン | 中くらい | 脱いでも1つの装いになる |
**中の服で暖かさを取るなら、厚い1枚より、薄い2枚を重ねてください。**厚いニット1枚はコートの肩と袖を押し広げますが、薄い2枚なら、コートの中でかさばらずに暖かさを足せます。室内で暑くなったときも、1枚だけ脱いで調整できます。
脱いだときの見え方も確かめておきます。病院の待合や親の家など、コートを脱いで長く過ごす場所では、中の服がその日の装いになります。コートを着ているときだけ整っていて、脱ぐと普段着に見える組み合わせは、脱ぐ回数の多い人には向きません。
移動の手段|前の留め方と裾の始末
移動の手段によって、合う前の留め方と、裾の扱いやすさが変わります。
| 移動の手段 | 前の留め方 | 裾について |
|---|---|---|
| 車 | ボタンが少なく、座っても前がつかえない | 長い丈は、乗り降りで裾を踏みやすい |
| 電車・バス | 前を開けても形が崩れない | 座ると裾が床に近づく |
| 徒歩・自転車 | 前をしっかり留められる、風が入りにくい | 自転車ならペダルに裾がかからない丈 |
| 乗り換えが多い | 片手で留め外しできる | 階段で裾を踏まない長さ |
自転車に乗る人は、ロング丈やふくらはぎ丈のコートの裾が、車輪やペダルに巻き込まれないかを確かめてください。乗る日が多いなら、腰から腿の中ほどの丈か、裾にスリットのある形が扱いやすくなります。
車の乗り降りが多い人は、長い丈のコートの裾を、ドアに挟んだり泥はねで汚したりしやすくなります。運転するときは、コートを脱いで助手席に置く人も多いので、脱いでたたんだときにしわが残りにくい生地かどうかも見ておくと安心です。
肩と袖|冬にいちばん厚い中の服を着て試着する
コートの肩と袖は、中に着る服の厚みで合い方が変わります。試着には、冬にいちばん厚くなる中の服を着て行ってください。
| 確かめる場所 | 合っている | 合っていない |
|---|---|---|
| 肩 | 中に厚いニットを着ても、肩先が突っ張らない | 腕を前に出すと背中が引かれる |
| 袖の長さ | 腕を下ろして、手首の骨が隠れる | 腕を前に出すと手首が出る |
| 袖の太さ | 中のニットの袖が中で丸まらない | 袖口から中のニットがはみ出る |
| 前の留まり方 | 中に厚い服を着てもボタンが引かれない | ボタンの横に引きじわが出る |
| 腕を上げる | つり革に手を伸ばしても裾が上がりすぎない | 裾が腰より上まで上がる |
**秋の売り場で薄いシャツのまま試着すると、冬に厚いニットを着たときに肩と前がきつくなります。**冬のいちばん寒い日の組み合わせで試着するのが、いちばん確かです。
厚いニットを着て行くのが難しい季節なら、売り場で中に羽織れる薄手のカーディガンを借りて、その上からコートを着てみる方法もあります。肩と前に指が2本入る余裕があれば、冬の中の服にも対応できます。
バッグの持ち方|肩に掛けるか、手に持つか
コートの肩と表面は、バッグの持ち方で傷み方が変わります。ふだんのバッグをどう持つかも、コートを選ぶときの目安になります。
| バッグの持ち方 | コートで起きること | 選び方 |
|---|---|---|
| 肩に掛ける | 肩の上の生地が擦れて、毛羽立つ | 表面の詰まった織りの生地 |
| 斜めに掛ける | 胸の前にひもの跡がつく | 起毛の浅い生地、前の留まりがしっかりした形 |
| 腕に掛ける | 肘の内側がこすれる | 袖の生地が丈夫なもの |
| 手に持つ | コートへの当たりは少ない | 生地を選ばない |
| 背負う | 背中の生地が押されて平らになる | 背中に縫い目の少ない形 |
**肩に掛けるバッグを毎日使う人は、起毛の深いコートの肩が、ひと冬で毛羽立つことがあります。**試着のときに、ふだんのバッグを肩に掛けて、ひもがすべり落ちないかも見てください。肩の落ちた形のコートは、バッグのひもが外へすべりやすくなります。
袖口と手袋
袖口の形によって、手袋と合わせたときの手首の冷え方が変わります。
| 袖口 | 手袋との合わせ方 | 向く人 |
|---|---|---|
| まっすぐで広め | 短い手袋だと手首に隙間ができる | 長めの手袋を持っている人 |
| 内側にリブがある | 隙間ができにくい | 歩く時間が長い人 |
| ベルトで絞れる | 風が入りにくい | 自転車や屋外が多い人 |
| 折り返しがある | 袖を少し短く調整できる | 腕の長さと袖が合わない人 |
袖丈が少し長いときは、折り返しのある袖か、袖口のお直しで調整できます。短いときは直せないことが多いので、長いほうを選んでください。
手袋をしたまま、スマートフォンや切符を出し入れする人は、袖口が手の甲にかぶりすぎない長さが扱いやすくなります。袖口が手の甲の半分以上にかかると、細かい動きのたびに袖を押し上げることになります。
襟|マフラーを巻くかどうかで選ぶ
襟の形は、首元に何を巻くかで選びます。冬にマフラーを巻くことが多いかどうかを、先に決めてください。
| 襟の形 | マフラーを巻く日 | 巻かない日 |
|---|---|---|
| ノーカラー(襟なし) | 巻くと首元がまとまる | 首元が寒い |
| ステンカラー(小さな折り襟) | 巻きやすい | 襟を立てると風を防げる |
| テーラード襟 | 襟の内側に巻くと収まる | 首元が開いて寒い |
| 大きな襟・ショールカラー | 巻くと首元がふくらむ | 襟だけで暖かい |
| フード付き | 巻くとフードと重なる | 雨や風の日に使える |
襟の名前と、マフラーを巻く日・巻かない日の選び分けはコートの襟の名前で整理しています。
マフラーを巻く日と巻かない日が半々なら、襟の小さいステンカラーが両方に寄せやすい形です。巻く日は襟の内側に収まり、巻かない日は襟を立てて首元の風を防げます。大きな襟の形は、巻かない日が多い人に向きます。
色|手持ちの下の色を数える
コートの色は、手持ちの下の色を数えてから決めます。冬に着る下を、暗い色と明るい色に分けてください。
| 手持ちの下 | 合うコートの色 | 理由 |
|---|---|---|
| 黒・紺・チャコールが多い | グレー、ベージュ、キャメル | 全身が暗い面だけになるのを避けられる |
| グレーやベージュが多い | 紺、チャコール、キャメル | 全体が締まる |
| 明るい色や柄が多い | 紺、チャコール、黒 | 下の色を受け止める |
| 暗い色と明るい色が半々 | グレー、キャメル | どちらとも合う |
**1着目のコートは、手持ちの下のどれと合わせても色がぶつからない色を選んでください。**どれか1本としか合わない色は、着る日が限られます。冬に使う色を2色に絞る考え方は冬コーデ、50代の正解はにあります。
生地と表面|雨の日と手入れ
コートの生地は、暖かさだけでなく、雨の日の扱いと手入れのしかたで選びます。
| 生地の性質 | 暖かさ | 雨の日 | 手入れ |
|---|---|---|---|
| 織りの詰まったウール | 高い | 小雨ならはじく | ブラシをかける |
| 起毛したウール | 高い | 水を吸いやすい | 毛並みに沿ってブラシ |
| 詰め物入りの軽いコート | とても高い | 表面がはじくものが多い | 家で洗えるものもある |
| 水をはじく加工の生地 | 中くらい | 強い | 加工が落ちないよう洗い方を確かめる |
| 混紡の軽いウール | 中くらい | 小雨ならはじく | 家で手入れしやすい |
雨の多い地域に住んでいる人や、傘を持って歩く日が多い人は、水をはじく表面のコートが扱いやすくなります。水をはじく加工のコートの選び方は撥水加工コートの選び方にあります。
手入れにかけられる時間も、生地を選ぶ目安になります。毎回ブラシをかけるのが負担なら、起毛の浅い織りの生地か、家で洗える詰め物入りのコートのほうが、ひと冬を通してきれいに保ちやすくなります。
予定で選ぶ|普段・行事・集まり
50代の秋冬は、普段の外出に加えて、法事や学校の行事、同窓会や会食などの予定が入ります。1着でどこまで兼ねるかを決めておきます。
| 予定 | 合うコート | 気をつけること |
|---|---|---|
| 普段の買い物・通院 | 脱ぎ着しやすい中くらいの重さ | 待合で膝に置ける厚み |
| 職場への通勤 | 前を留められる、しわになりにくい生地 | 電車で座ったときの裾 |
| 法事・弔事 | 黒か紺の無地、飾りの少ないもの | 光る金具や毛皮の飾りは避ける |
| 学校の行事・式典 | 紺・グレー・ベージュの無地 | 会場で脱いだあとの置き場所 |
| 会食・同窓会 | 表面のなめらかなウール | 店で預けるときにしわにならない |
**1着で全部を兼ねるなら、紺かチャコールの無地で、飾りの少ない形を選んでください。**法事にも行事にも普段にも寄せられます。11月の服装の組み方は50代の11月の服装でも扱っています。
法事に着るコートは、会場の入り口で脱ぐことが多く、着ている時間は短めです。そのため、法事のために重い1着を用意するより、普段のコートを黒か紺の無地にしておくほうが、出番が増えます。
10月から12月|着始める時期と、季節の中での使い分け
秋に買ったコートは、いつから着るかで、選ぶ厚みが変わります。10月から12月のあいだの使い分けを、手持ちの羽織りと合わせて考えます。
| 時期 | 朝の気温の目安 | 着るもの |
|---|---|---|
| 10月 | 15度前後 | ジャケットやカーディガン。コートはまだ要らない日が多い |
| 11月前半 | 10〜13度 | 薄手から中くらいのコート |
| 11月後半 | 8〜10度 | 中くらいのコート |
| 12月 | 5〜8度 | 厚手のコート、または中くらい+中に1枚 |
**秋に1着だけ買うなら、11月から2月まで着られる中くらいの厚みが使いやすくなります。**厚手の1着は、11月にはまだ暑く、着始めるのが12月になります。薄手の1着は、1月の寒い朝には足りません。
気温ごとの羽織りの選び方は気温10度の服装にあります。
手持ちのコートを見直す|古く見えるかどうか
新しく買う前に、手持ちのコートを見直しておくと、買うべきものがはっきりします。古く見えるかどうかは、次の4か所で分かります。
| 見る場所 | 古く見える印 | 直せるか |
|---|---|---|
| 肩 | 肩先が張っていて、中に厚い服を着ると突っ張る | 直せない |
| 丈 | 手持ちの下の裾と0〜5cmしか違わない | 詰めることはできる |
| 袖 | 手首が出る、または長すぎる | 長ければ詰められる |
| ボタン | 大きく、色が目立つ | 付け替えられる |
肩が合っていて、丈と袖とボタンのどれかが古く見えるだけなら、直して着続けられます。肩が合わないコートは、直す手がないので、買い替えの候補にしてください。
見直したあとに残すコートが決まったら、その1着の丈と重さを、この記事の表に当てはめてみてください。残すコートが「下の丈と合う、脱ぐ回数に合う」の両方を満たしているなら、新しく買う必要はありません。片方だけなら、足りないほうを補う2着目を考えます。
試着の手順|売り場で15分
売り場では、次の順番で試着すると、15分ほどで決まります。
- 冬にいちばん厚い中の服を着て行く
- いちばん長い下を履いて行くか、その床からの高さをメモしておく
- 丈の合うコートを2〜3着に絞る
- 片手で持って10秒、重さを確かめる
- 羽織って、肩と袖と前の留まり方を見る
- 腕を前に伸ばし、つり革の高さまで上げる
- 鏡で、下の裾との差が5cm以上か10cm以上かを見る
**持って行った下と合わせて見るのがいちばん確かです。**家にある下を履いて行けないときは、床からの高さのメモを店の人に見せて、裾の位置を一緒に確かめてもらってください。
候補が2着に残ったら、どちらか一方を羽織ったまま売り場を1周歩いてみてください。数分歩いて、肩が重い、裾が脚にまとわりつくと感じたほうは、冬の1日ではもっと気になります。
2着目を足すとき
1着目を着る日が増えて、2着目を考えるときは、1着目と役割を分けます。
| 1着目 | 2着目に向くもの | 分ける役割 |
|---|---|---|
| 長めの丈の厚手 | 短めの丈の軽いもの | 脱ぐ回数が多い日、車の日 |
| 短めの丈の軽いもの | 長めの丈の厚手 | 屋外で待つ日、寒さの厳しい日 |
| 紺やチャコール | グレーやキャメル | 暗い下の多い日 |
| 普段使いの1着 | 黒か紺の無地 | 法事や式典 |
2着目は、1着目と同じ丈・同じ重さにしないほうが、日によって選び分けられます。
2着目を足すと、玄関やクローゼットの掛ける場所も1つ増えます。コートは厚みがあるので、掛ける場所が足りないと、着る前にしわがつき、出番が減ります。買う前に、掛けておく場所があるかも確かめてください。
どちらとも取れるとき①|スカートの丈がばらばら
手持ちのスカートやワンピースの丈がばらばらで、どれに合わせればいいか分からないときは、冬に着る回数の多いほうから2本を選びます。
| 2本の丈の組み合わせ | 合うコートの丈 |
|---|---|
| 膝丈と膝下丈 | 腰が隠れる短い丈か、ふくらはぎ丈 |
| 膝下丈とふくらはぎ丈 | 腰が隠れる短い丈か、くるぶし近くまでの長い丈 |
| 膝丈とふくらはぎ丈 | 腰が隠れる短い丈 |
| ふくらはぎ丈とくるぶし丈 | 腰から腿の中ほどの短い丈 |
**丈がばらばらなら、短い丈のコートがいちばんぶつかりにくくなります。**長い丈は、下の丈がそろっている人に向きます。
短い丈のコートは、脚もとが冷えやすいのが気になるところです。その場合は、タイツの厚さや、ブーツの筒の高さで脚もとの暖かさを足してください。コートの丈で寒さを全部受け止めようとしないほうが、下の丈がばらばらな人には合わせやすくなります。
どちらとも取れるとき②|軽さと暖かさのどちらを取るか
軽いコートは暖かさが足りず、暖かいコートは重い。どちらを取るか迷うときは、外にいる時間と脱ぐ回数で決めます。
| 外にいる時間 | 脱ぐ回数が少ない | 脱ぐ回数が多い |
|---|---|---|
| 1日1時間未満 | 中くらいの重さ | 軽いもの |
| 1日1〜2時間 | 暖かいもの | 中くらい+中に1枚 |
| 1日2時間以上 | 暖かいもの | 暖かいもの+たたみやすい形 |
外にいる時間が長く、脱ぐ回数も多い人は、暖かさを中の服と小物に分けて持たせてください。コートだけで寒さを受け止めようとすると、どうしても重くなります。
小物で暖かさを足すときは、首、手首、足首の3か所が目安です。マフラー、手袋、厚めの靴下かタイツを足すと、コートを一段軽くしても寒さを感じにくくなります。小物は外して持ち歩いても嵩張らないので、脱ぐ回数の多い日にも負担になりません。
どちらとも取れるとき③|流行の形が気になる
売り場に並ぶコートの形が、手持ちと違って見えると、流行に合わせるべきか迷います。50代の暮らしで着る回数を増やしたいなら、流行の形より、丈と重さと肩の合い方を優先してください。
| 気になること | 判断 |
|---|---|
| 肩が大きく落ちた形が多い | 中に厚い服を着ても腕が動くなら選んでよい |
| 丈がとても長い形が多い | 手持ちの下の裾と5cm以上の差があるか |
| 襟が大きい形が多い | マフラーを巻く日が少ないなら選んでよい |
| 色が明るい形が多い | 手持ちの下と色がぶつからないか |
形が流行していても、丈と重さが自分の暮らしに合わなければ、着る回数は増えません。
流行の形を取り入れたいときは、2着目でそうするのが無理のない順番です。1着目は丈と重さで選んだ、毎日着られる1着にしておき、2着目で形を楽しむ。こうすると、流行が変わっても1着目は残り、着る服がなくなる冬を迎えずに済みます。
よくある行き違い
**「コートは長いほうが上品に見える」。**長い丈が上品に見えるのは、下の裾がコートの中に収まっているときです。膝下丈のスカートとほぼ同じ長さのコートは、歩くたびに裾が2本見えて、かえって落ち着きません。
**「暖かいコートなら、中は薄くていい」。**脱ぐ回数が多い人は、コートを脱いだ瞬間に寒くなります。暖かさはコートと中の服に分けておくほうが、1日を通して過ごしやすくなります。
**「試着は、そのときに着ている服でいい」。**秋に薄い服のまま試着すると、冬に厚いニットを着たときに肩と前がきつくなります。冬の組み合わせで試着してください。
**「年齢に合わせて、落ち着いた形を選ばなければならない」。**形を決めるのは年齢ではなく、手持ちの下の丈と、1日の過ごし方です。明るい色や、遊びのある形を選んでも、丈と重さが暮らしに合っていれば、冬じゅう着る1着になります。
**「コートは1着あれば足りる」。**1着で足りる人もいますが、脱ぐ回数の多い日と、屋外で待つ日の両方がある人は、重さの違う2着を持つほうが、どちらの日も楽になります。
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よくある問い
- Q. 50代のコートは、長い丈と短い丈のどちらがいいですか
- 手持ちの下の丈で決めてください。膝下丈やふくらはぎ丈のスカート・ワンピースをよく着るなら、その裾より5cm以上長いロング丈か、腰が隠れる程度の短い丈のどちらかです。裾どうしが近いと、どちらの丈も中途半端に見えます。パンツが中心なら、丈の選び方は自由になるので、脱いで持つ回数と移動の手段で決めます。車の移動が多いなら短めの丈、歩く時間が長く冷えやすい場所にいるなら長めの丈が合います。
- Q. コートが重く感じるようになりました。何を見て選べばいいですか
- 売り場で、コートを片手に持って10秒ほど腕を下ろしたままにしてみてください。腕が疲れると感じるものは、1日着たときにも肩に重さが残ります。重さは生地の厚みと、裏地や詰め物の量で決まります。同じ暖かさでも、薄く織りの詰まった生地や、軽い詰め物のものは軽くなります。脱いで手に持つ回数が多い人ほど、重さは選ぶときの大事な目安になります。
- Q. コートは何色を選べばいいですか
- 手持ちの下の色を数えてから決めてください。黒・紺・グレーなど暗い色の下が多いなら、コートはグレー・ベージュ・キャメルのように一段明るい色にすると、全身が暗い面だけにならずに済みます。明るい色の下が多いなら、紺やチャコールのコートで全体が締まります。1着目は、手持ちの下のどれと合わせても色がぶつからない色を選ぶと、出番が増えます。
- Q. 手持ちのコートが古く見えるようになりました。買い替えるべきですか
- 先に、どこが古く見えるかを確かめてください。肩の位置、袖の長さ、丈、ボタンの大きさのうち、丈と袖は直せることがありますが、肩は直せません。肩がいまの服と合わず、中に厚い服を着ると突っ張るなら、買い替えの候補です。肩と丈が合っていて、ボタンだけが大きく目立つなら、ボタンを小さいものに付け替えるだけで印象が変わることもあります。
— メグラシ編集部





