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妊婦の礼服|秋冬の法事は、本堂・墓前・会食の3か所で選ぶ

メグラシ編集部//読了 12分
銀杏の葉が落ちた秋の寺の砂利道を歩く妊婦の、鎖骨から膝まで。胸の下で切り替えた黒のマタニティワンピースに前を開けた黒のコートを重ね、片手に数珠、腕に小さな黒いバッグを掛けている

**妊娠中に秋冬の法事へ出る日の礼服は、その日に回る3つの場所で決めてください。**寺の本堂、墓前、会食の席です。法事の1日は、本堂で読経を聞き、墓へ移動してお参りをし、そのあと会食をする、という流れになることが多く、場所が変わるたびに服の条件も変わります。

本堂では畳に座るか椅子に座るか、墓前では砂利の上に立って風に当たるか、会食では座敷に座るかテーブルに着くか。**3つのうち、いちばん長くいる場所を先に決めて、そこに服を合わせてください。**残りの2つは、上着と小物で寄せれば足ります。

急な知らせで手持ちの黒が着られるかを確かめたい場合は妊婦の喪服・マタニティ喪服、出番の数で1着を用意するかを決めたい場合はマタニティ礼服|慶弔どちらにも着る1着を、出番の数で決めるに分けてあります。この記事は、日付が先に分かっている秋冬の法要の話です。

結論:3か所のうち、いちばん長くいる場所に合わせる

場所いる時間の目安服で先に決めること
本堂30分〜1時間座ってお腹の前に余裕が残る丈、正座か椅子か
墓前15〜30分着たままでいられる上着、かかとの低い靴
会食1〜2時間座敷なら長く座れる丈、テーブルなら上半身
移動合わせて30分〜1時間車の乗り降り、上着の出し入れ

**いちばん長いのは、たいてい会食です。**会食が座敷なら、本堂と同じく床に座る時間が2回あることになります。この場合は、座る時間に合わせた丈を軸にしてください。会食がない法要や、テーブル席の会食なら、本堂の座り方を軸にします。

先に聞いておくこと|案内に書いていない4つ

法事の案内には、日時と場所は書いてあっても、服を決めるのに要ることが書いていないことがよくあります。施主か、施主に近い家族に、次の4つを先に聞いてください。

聞くこと答えで決まること
本堂は畳か、椅子席か丈と、正座を前提にするか
法要のあと、墓へ行くか屋外用の上着と靴が要るか
会食は座敷か、テーブルか長く座る丈が要るか
移動は車か、歩きか歩く距離と、上着の出し入れの回数

**妊娠中だと伝えておくと、椅子を用意してもらえたり、会食の席を出入りしやすい端にしてもらえたりします。**遠慮して黙っているより、先に一言伝えておくほうが、当日の施主の手間も減ります。聞く相手が施主本人で言い出しにくいなら、施主の家族や、一緒に出る自分の家族に頼んで聞いてもらってください。4つの答えは、スマートフォンのメモに1行ずつ書いておくと、前の晩に服を並べるときにそのまま見比べられます。答えが「分からない」のままの項目は、重いほう、つまり畳に座る・墓前へ行く・座敷の会食、の側で準備しておけば外れません。

秋冬の法要の1日|時間割を書き出す

秋冬の法要は、10月から12月にかけて、一周忌や三回忌、七回忌などが重なりやすい時期です。年末が近づくと、年内に済ませたいという家も増えます。1日の流れを書き出すと、服が困る境目が見えます。

時間すること服で困りやすいこと
朝家を出る、車や電車で移動上着を着たまま座ると、お腹の前が窮屈
法要の前受付、控室で待つ上着を脱ぐ場所
読経本堂で座る、焼香に立つ座る姿勢、立ち上がる動き
法要のあと墓へ移動、お参り屋外の寒さ、砂利、石段
会食座敷かテーブルで食事長く座る、食べこぼし
帰り引き出物を持って帰る荷物の量、両手がふさがる

**境目は、本堂から墓前へ出るところと、墓前から会食へ移るところの2つです。**この2か所で、上着を着るか脱ぐか、靴をどうするかが変わります。書き出したら、それぞれの境目で何を着て何を持っているかを、1行ずつ書いておいてください。

本堂|畳に座る日の服

お寺の本堂は、畳に座布団を並べて座る形と、椅子席を並べる形があります。畳の日は、座っているあいだにお腹の前に余裕が残るかを先に確かめてください。

見るところ選ぶ形困りやすい形
丈座ってふくらはぎの中ほどまで座ると膝が出る丈
お腹の前胸の下で切り替えて、下にゆとりがある腰で締める形
スカートの広がり横に広がって、膝を包める細い形で、座ると引っ張られる
上前かがみでも首元が開かない深いVや、大きく開く首元
袖肘まで隠れる長さ腕を前に出すと肘が出る長さ

**家で、床に座って立ち上がる動きを3回くり返してみてください。**座ったときに膝が出ないか、立ち上がるときに裾を踏まないか、お腹の前が突っ張らないかを見ます。焼香では、座ったまま前に回ってくる香炉に手を伸ばすか、立って前へ進むかのどちらかになります。前に手を伸ばしたとき、袖が上がって肘が出ないかも確かめておきます。

正座がつらいとき|椅子を頼む・足を崩す

妊娠中は、時期によっては正座が続けられないことがあります。無理に正座を続けるより、先に椅子を頼むほうが、周りも安心します。

方法頼み方・座り方服の条件
椅子を用意してもらう法要の前に施主かお寺に伝える椅子に座っても膝が隠れる丈
列の端に座る出入りしやすい場所を頼む立ち上がるときに裾を踏まない
横座り座布団の上で、足を片側へ流す横に流しても膝が出ない、広がる丈
足を前に崩す座布団の上で、足を前に出す足先まで隠れる長さか、ひざ掛け
途中で姿勢を変える読経の切れ目で座り直す座り直しても形が崩れない生地

最近は、本堂に椅子席を設けているお寺も増えています。**椅子に座る日は、座ったときの丈と、お腹の前の余裕だけを見れば足ります。**横座りや足を崩す座り方は、法要の場で失礼にはあたりません。ただ、膝やすねが出ると気になるので、広がって膝を包めるスカートか、黒のひざ掛けを1枚持っていくと、どの座り方にも寄せられます。

本堂の寒さ|暖房の届かない広い部屋

秋冬の本堂は、天井が高く、暖房が全体に回りにくい部屋です。足元から冷えることが多いので、本堂で上着を脱ぐかどうかを先に考えておきます。

本堂の様子上着中に重ねるもの
暖房が効いている控室で脱いでおく薄手のカーディガン
暖房が弱い、広い脱がずに膝の上か、肩に掛ける黒の薄手のニットを1枚
扉が開いている脱がずにいてよいか、施主に聞く首元を覆う黒のストール
床が冷たい上着は脱いでも、ひざ掛けを使う厚手の黒のタイツ

**本堂で上着を脱ぐのが決まりになっているお寺もあれば、寒い日は着たままでよいとするお寺もあります。**分からないときは、周りの人が控室で脱いでいるかを見て合わせてください。脱ぐ場合に備えて、礼服の中に黒の薄手のニットやカーディガンを1枚重ねておくと、上着を脱いでも寒さで落ち着かなくなることが減ります。

墓前|屋外の砂利と石段

法要のあと、墓地へ移動してお参りをする家も多くあります。墓地は屋外で、足元が砂利や石段、土であることがほとんどです。

見るところ選ぶ形困りやすい形
靴かかとが低く、面で支える黒の靴細く高いかかと
靴底すべりにくい底底が薄く、なめらかな靴
裾足首より上で止まる長さ地面に近い長さ(泥や水がつく)
両手片手が空く持ち方両手がふさがるバッグと花
歩く距離駐車場から墓まで、事前に確かめる長い石段を、手すりなしで上る

**墓前で困るのは、細いかかとが砂利に沈むことと、両手がふさがることです。**石段がある墓地では、手すりにつかまれるように、片手を空けておいてください。花や手桶は家族に持ってもらい、自分は数珠とバッグだけにすると、足元に気を配れます。靴は、本堂でも墓前でも同じものをはくので、かかとが低く面で支える黒の靴を1足用意しておくと、どちらにも合います。

墓前の風と寒さ|コートを着たままでいいか

秋冬の墓地は、建物の陰がなく、風が通ることがよくあります。墓前ではコートを着たままでかまわないとされることが多くなっています。

天気上着小物
晴れて風がないお参りのあいだだけ脱いでもよいなし
晴れて風がある着たまま黒の手袋(焼香とお参りのときは外す)
曇り・寒い着たまま、前を閉じる黒のストール
雨着たまま黒か紺の傘、すべりにくい靴
雪がちらつく着たまま、丈の長いもの足首を覆う丈、厚手のタイツ

妊娠中は、着たり脱いだりの回数が少ないほうが楽です。墓前で脱がずにいられる黒か濃い色のコートを1枚決めておくと、天気がどう変わっても迷いません。お腹が大きくなって前が閉まらない時期は、無理に閉めずに、黒のストールを首から前に垂らして、開いた前を覆う形にしておくと落ち着いて見えます。

会食|座敷とテーブル席

法要のあとの会食は、お寺の広間、料理店の座敷、ホテルのテーブル席などで開かれます。会食はいちばん長く座る場所なので、ここの席の形で丈を決めてください。

席の形座る時間服の条件
座敷(座布団)1〜2時間座ってふくらはぎの中ほどまで残る丈
座敷(座椅子)1〜2時間背もたれに寄りかかってもお腹の前に余裕
掘りごたつ1〜2時間足を下ろすので、ふつうの丈でよい
テーブル席1〜2時間上半身が整っていればよい
お寺の広間(長机)1時間前後立ったり座ったりが多い

**座敷の会食は、本堂で座ったあとにもう一度床に座ることになります。**本堂で疲れていると、会食のあいだに姿勢を崩したくなります。座敷の席では、壁際や端の席を頼んでおくと、背中を壁に寄せたり、足を崩したりしやすくなります。食事のあいだは前かがみになるので、首元の開きと、胸の前の生地に食べこぼしが目立たないかも見ておいてください。黒の生地は、白っぽい汁がつくと目立ちます。膝の上に大きめのハンカチを広げておくと安心です。

自宅に僧侶を招く法要

お寺ではなく、施主の自宅に僧侶を招いて法要をすることもあります。自宅の法要は、家の中で座る時間と、台所や玄関で手伝う時間が混ざります。

場面起きること服の条件
仏間で読経を聞く畳に座る、椅子のこともある座って膝が隠れる丈
お茶を出す、片付ける立ったり座ったり、前かがみ袖口がじゃまにならない長さ
玄関で迎える・見送る靴を脱いだまま立つストッキングかタイツの伝線がない
家族だけで食事自宅の食卓か座卓長く座れる丈

自宅の法要で施主の家族側に入る日は、手伝う時間が長くなります。礼服の上に重ねる黒のカーディガンを、袖をまくれる薄手のものにしておくと、お茶を出すときに袖口が湯のみに当たりません。家族だけの法事でどこまで段を下げていいかは、法事の服装 家族のみにまとめてあります。

移動|車の乗り降りと、座ったままの時間

お寺から墓地へ、墓地から会食の店へと、法事の日は車で移る回数が多くなります。郊外のお寺では、駐車場から本堂まで少し歩くこともあります。車の中は、お腹の前がいちばん窮屈になる場所です。

場面起きること服と持ち方
乗るとき腰を落として体をひねる裾を踏まない丈、広がるスカート
座っているあいだベルトがお腹の上下を通る上着は脱いで膝の上に置く
降りるとき足を先に出して立ち上がるかかとの低い靴、片手を空ける
車で待つ墓前に出ず、車内で待つこともあるひざ掛け、脱いだ上着を掛ける
乗り合わせる後ろの席に3人で座る前を開けた上着、薄手の羽織り

**車に乗る前に上着を脱いで、膝の上に置いてください。**厚手のコートを着たままベルトを締めると、お腹の前で生地が寄って、降りたときにしわが残ります。墓地が遠い、坂が多い、という日は、墓前に出ずに車の中で待つ形を家族と決めておいてもかまいません。その場合も、墓前に出る家族が戻るまでの時間を、ひざ掛けと脱いだ上着で過ごせるようにしておきます。

礼服のどこを見るか|お腹の前・丈・袖・前の開き

妊娠中に法事で着る礼服は、ふだんの礼服と比べて、見るところが4つ増えます。

見るところ確かめ方目安
お腹の前座って前かがみになる生地が突っ張らず、こぶし1つ分の余裕
丈床に座って膝の位置を見る座ってふくらはぎの中ほどまで残る
袖腕を前に伸ばす肘が隠れたまま
前の開き授乳期にも着るかで決める着るなら前開き、着ないならどちらでも
首元前かがみになる鎖骨より下が見えない
生地窓の光に当てる光沢が控えめで、透けない

**お腹の前は、立っているときより、座って前かがみになったときに足りなくなります。**試着は立った姿だけで決めずに、床か低い椅子に座って、前にある物を取る動きまでしてください。産後の授乳期にも法要の予定があるなら、前開きの形を選んでおくと、同じ1着をもう一度使えます。

黒の深さ|手持ちのマタニティ服で足りる段

法事の礼服は、黒の深さと光沢の少なさで段が決まります。手持ちの黒のマタニティ服が、どの段まで使えるかを見ておきます。

手持ちの黒使える段足すもの
深い黒、光沢なし、無地一周忌まで含めて使える黒のジャケットかカーディガン
やや明るい黒、光沢少し三回忌より後の法要黒の羽織りで面を締める
濃い紺・濃い灰の無地七回忌より後の法要、平服の案内黒の小物でそろえる
黒に細かい柄法要には向かない別の1着を用意する
黒のニットのワンピース家族だけの法要黒のジャケット

**手持ちの服を窓辺に持っていき、礼服用の黒と並べてみてください。**並べて色の差が分かるなら、それは「やや明るい黒」です。三回忌より後の法要なら、黒の羽織りを上に重ねれば十分に使えます。一周忌までの法要で施主側に入るなら、深い黒の1着を用意するほうが落ち着きます。

年忌で変わる段|一周忌・三回忌・七回忌

法要は、回を重ねるごとに服の段を下げてよいとされるのが一般的です。家や地域によって考え方が違うので、迷ったら施主に合わせてください。

法要服の段の目安妊娠中に選びやすい形
四十九日・一周忌喪服(準喪服)深い黒のマタニティ礼服か、黒の羽織りを重ねる
三回忌喪服か、略喪服黒の無地のマタニティワンピース+黒の羽織り
七回忌略喪服黒・濃い紺・濃い灰の無地
十三回忌より後略喪服か、地味な平服落ち着いた色の無地のワンピース
納骨のみ法要に合わせる屋外が長いので、上着と靴を優先

三回忌の服を喪服のままにするか下げるかの考え方は三回忌の服装は喪服のままでいいかに分けてあります。**妊娠中は、迷ったら1段重いほうに寄せてください。**羽織りを1枚重ねるだけで段が上がるので、重いほうに寄せても、服を買い足す必要はほとんどありません。

上着|黒か濃い色のコートと、脱ぐ場所

秋冬の法事では、本堂の前、墓前、会食の入口と、上着を出し入れする場所が3回あります。

場所上着の扱い合うコート
本堂の前控室で脱ぐか、着たまま入るか、周りに合わせる黒か濃い色、装飾の少ないもの
墓前着たままでよいことが多い前が閉まらなくても形が落ち着くもの
会食の入口脱いでたたむか、預けるたたんでもしわが残りにくい薄手
車の中脱いで膝の上に置く軽く、座ってもお腹を締めないもの

**妊娠中のコートは、前が閉まるかどうかより、開いたまま着ても落ち着いて見えるかで選んでください。**前を開けて着る前提なら、ふだんのサイズのコートでも使えることがあります。毛皮や動物の革が目立つもの、大きな金具が付いたものは法事では避けるのが無難です。黒がなければ、濃い紺や濃い灰でも、墓前と移動のあいだなら十分です。

足元|タイツの厚み、靴の高さ

秋冬の法事は、本堂の床と墓前の地面の両方から冷えます。足元は、法事の段と寒さの両方で決めてください。

見るところ法事の段秋冬の寒さへの寄せ方
ストッキング黒の薄手が基本黒の薄手の下に、肌色の薄手を重ねる
タイツ家族だけの法事なら受け入れられやすい厚すぎない黒で、透け感が少しあるもの
靴黒、飾りのない、かかとの低い靴すべりにくい底
靴の脱ぎはき本堂と座敷で脱ぐ手を使わずに脱ぎはきしやすい形
替えの1足伝線したとき用バッグに薄手の黒を1足

黒のストッキングの厚みの考え方は礼服のストッキングは何デニールにまとめてあります。**厚手のタイツをどこまで受け入れるかは、家や地域で分かれます。**迷ったら、一周忌までの法要は黒の薄手、家族だけの法事は透け感の少しある黒のタイツ、という分け方にしておくと、多くの場で落ち着きます。お腹が大きくなると、前かがみで靴をはくのが難しくなるので、手を使わずに脱ぎはきできる靴を選んでおいてください。

小物|数珠・バッグ・ハンカチと両手

法事の小物は、数珠、黒のバッグ、白か黒のハンカチ、袱紗に包んだ香典などです。妊娠中は、両手がふさがらない持ち方を先に決めておきます。

小物持ち方妊娠中に気をつけること
数珠左手に持つか、バッグに入れる焼香のときだけ出す
黒のバッグ腕に掛けられる持ち手肩掛けの紐がお腹の上を通らない
引き出物の袋帰りに家族に持ってもらう重いものを1人で持たない
ハンカチ大きめを1枚会食で膝の上に広げる
ひざ掛け黒か濃い色を1枚本堂と会食で使う

**ひざ掛けは、法事の場で使っても失礼にはあたりません。**黒か濃い色の無地を、小さくたたんでバッグに入れておいてください。本堂で足を崩すとき、会食の座敷で長く座るとき、墓前で風が強いときと、1日に3回使う場面があります。

施主側か、参列側か

妊娠中に、自分の親や義理の親の法要で、施主の家族側に入ることもあります。施主側に入る日は、参列側より1段重い服と、動ける服の両方が要ります。

立場服の段動き
施主の家族(自分の親など)参列者と同じか、1段重い受付、お茶出し、席の案内
施主の家族(義理の親など)施主の家族に合わせる手伝いを頼まれることがある
親族として参列案内に合わせる座って参列する
知人として参列案内に合わせる座って参列する

施主側で手伝いを頼まれそうな日は、妊娠中なので立ち仕事は控えたい、と先に伝えておくほうが、当日に断るより周りも動きやすくなります。受付で座って記帳を受ける、香典を預かる、といった座ってできる役なら引き受けやすいはずです。服は、座ってできる役に合わせて、座ったときの丈とお腹の前の余裕を優先してください。

妊娠の時期で変わること

妊娠中のどの時期に法事があるかで、服で困るところが変わります。体調はその日にならないと分からないので、服の準備だけは、法事の2週間前に一度試しておくと安心です。

時期服で困りやすいこと選び方
初期お腹は目立たないが、締め付けがつらいふだんの礼服のウエストを緩めて着る、上に羽織りを重ねる
中期お腹がふくらみ始め、手持ちの礼服が閉まらないマタニティ用か、切り替えの高いワンピース
後期座る・立つ・前かがみが難しい前開きの形、椅子席を頼む
予定日が近い長時間の外出が難しいこともある出るか出ないかを家族と相談しておく

法事の日付は、たいてい1〜2か月前に決まります。**日付が決まったら、その日の自分のお腹の大きさを、いまの服で確かめておいてください。**2か月先なら、いまの服が窮屈に感じる場所は、当日はもっと窮屈になっていると考えて準備します。

産後・授乳期の法要

出産後、授乳期のうちに法要が入ることもあります。授乳期の法要は、前が開けられるかどうかで服が決まります。

見るところ授乳期に選ぶ形
前の開き前開きか、脇に授乳口のある形
上着黒のカーディガンかジャケットで、前を覆える
会場授乳できる部屋があるかを、先に施主に聞く
赤ちゃん預けるか、連れていくかを決めておく

赤ちゃんを連れて法要に出る場合は、本堂の中で泣き出したときにすぐ出られる、出入り口に近い席を頼んでおくと気持ちが楽です。妊娠中に用意する1着を、前開きの形にしておけば、産後の法要でもそのまま使えます。

どちらとも取れるとき①|「平服で」と案内された

七回忌より後の法要では、案内に「平服でお越しください」と書かれていることがあります。法事の平服は、普段着という意味ではなく、喪服でなくてよい、という意味で使われることが多い言葉です。

案内の言葉選ぶ服妊娠中の寄せ方
平服で黒・濃い紺・濃い灰の無地手持ちの濃い色のマタニティワンピース
喪服でなくてよい落ち着いた色の無地黒の羽織りを重ねると迷わない
特に書いていない喪服か略喪服黒の無地のマタニティ服に黒の羽織り

**平服と言われても、迷ったら黒の羽織りを1枚重ねてください。**周りが喪服で来ていた場合でも、羽織りが黒なら段の差が目立ちません。周りが平服で来ていた場合は、羽織りを脱げば合わせられます。

どちらとも取れるとき②|予定日の近くに法要がある

出産予定日の前後に法要が重なることもあります。**出るか出ないかは、服より先に家族と決めてください。**出る場合は、服の条件を最も少なくします。

決めること選び方
出席するか家族と相談し、短時間だけ出る形も含めて決める
どこまで出るか本堂だけ、会食は欠席、という形もある
服前開きで、お腹の前に余裕のある黒の1着
靴手を使わずにはける、かかとの低い黒の靴
移動車で、会場の近くまで送ってもらう

**本堂の法要だけ出て、墓前と会食は欠席する、という出方もあります。**その場合は、本堂で座ることだけを考えて服を選べば足ります。欠席する場合は、施主に早めに伝えて、香典やお供えを家族に託してください。

どちらとも取れるとき③|買うか、手持ちで済ませるか

法事のために、妊娠中の礼服を新しく用意するかどうかで迷うことがあります。

条件選び方
妊娠中から授乳期に、黒を着る予定が2回以上マタニティ用か、前開きの1着を用意する
予定が1回で、一周忌より後手持ちの黒のマタニティ服+黒の羽織り
予定が1回で、四十九日か一周忌深い黒の1着を用意するか、借りる
施主側に入る深い黒の1着を用意する
慶事の予定も重なっている慶弔どちらにも使える黒の1着

慶事と弔事の両方に出る予定がある場合の選び方は、マタニティ礼服にまとめてあります。**上の子の七五三と法事が同じ秋に重なる家庭も少なくありません。**七五三の付き添いで着るフォーマルについては妊婦フォーマル|七五三に付き添う日に分けてあります。

秋のうちに確かめておくこと|年末までの予定

10月から12月は、法要と慶事が重なりやすい時期です。秋のうちに、年末までの予定を一度並べてください。

時期すること
10月年末までの法要・行事の予定を家族に聞いて並べる
10月手持ちの黒を出して、座る・立つ・前かがみを試す
11月足りない場所があれば、羽織りか1着を用意する
法要の2週間前お腹の大きさに合わせて、もう一度着てみる
法要の前日靴、替えのストッキング、ひざ掛け、数珠をまとめる

**法要の2週間前に一度着ておくと、窮屈な場所があっても間に合います。**妊娠中はお腹の大きさが週ごとに変わるので、10月に試した服が12月には閉まらないこともあります。2回試す、と決めておくのがいちばん確かです。

よくある行き違い

**「妊娠中だから、法事は普段着でいい」。**妊娠中でも、法要は法要です。手持ちの黒の無地のマタニティ服に、黒の羽織りを1枚重ねるだけで、多くの法要に合う段になります。

**「正座ができないなら、出席しないほうがいい」。**椅子を頼む、横座りにする、足を崩す、という形で出られます。先に施主かお寺に伝えておけば、椅子を用意してもらえることも多くあります。

**「墓前ではコートを脱がなければならない」。**寒い季節の墓前では、着たままでよいとされることが多くなっています。気になるなら、お参りのあいだだけ脱いで腕に掛けてください。

**「マタニティ用の礼服を買わないと出られない」。**一周忌より後の法要なら、手持ちの黒の無地の服で足りることが多くあります。買うかどうかは、妊娠中から授乳期までの黒の出番の数で決めてください。

まとめ

妊娠中の秋冬の法事は、本堂・墓前・会食の3か所で服を決めます。

  • 3か所のうち、いちばん長くいる場所に服を合わせる
  • 本堂と座敷では、座ってふくらはぎの中ほどまで残る丈と、お腹の前の余裕を見る
  • 正座がつらいなら、先に椅子を頼む
  • 墓前は、着たままでいられる黒か濃い色のコートと、かかとの低い靴
  • 迷ったら、黒の羽織りを1枚重ねて1段重いほうに寄せる

**法事の案内が届いたら、施主に4つのこと(本堂の席・墓前へ行くか・会食の席・移動)を聞いてください。**その答えで、服の半分が決まります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 妊娠中の法事に、黒のマタニティワンピースで出てもいいですか
一周忌より後の法要なら、多くの場合は黒の無地のマタニティワンピースで出られます。光沢が控えめで、袖が肘まで、座って膝が隠れる丈であれば、法要の場で浮くことはほとんどありません。一周忌までの法要や、施主側に入る日は、上に黒のジャケットかカーディガンを重ねると段がそろいます。首元が深く開く形や、透ける生地だけは避けてください。
Q. 本堂で正座ができそうにありません。どうすればいいですか
法要の前に、施主かお寺に、椅子を1脚用意してもらえるかを聞いてください。最近は本堂に椅子席を設けているお寺も増えていて、妊娠中だと伝えれば、たいてい快く用意してもらえます。椅子がない場合は、座布団の上で横座りにする、足を崩して座る、という形でも失礼にはなりません。服は、横座りしても膝が出ない、ふくらはぎの中ほどまでの丈にしておくと安心です。
Q. 墓前でコートを脱ぐべきですか
寒い季節の墓前では、コートを着たままでかまわないとされることが多くなっています。気になる場合は、焼香やお参りのあいだだけ脱いで腕に掛ける、という形でも十分です。妊娠中は、着たり脱いだりする回数が少ないほうが楽なので、黒か濃い紺・濃い灰の、着たままでも法要の場になじむコートを選んでおくと、脱ぐかどうかで迷わずに済みます。
Q. 法事のために礼服を買ったほうがいいですか
妊娠中から授乳期までに、黒の礼服を着る予定が2回以上あるなら、マタニティ用か、前開きで授乳期にも着られる1着を用意しておくと便利です。予定が1回だけで、一周忌より後の法要なら、手持ちの黒のマタニティ服に黒の羽織りを重ねる形で足りることが多くあります。出番の数え方は、マタニティ礼服の記事にまとめてあります。

— メグラシ編集部

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入園式マタニティー|式が臨月か産後か読めない時は、両方で着られる形に

上の子の入園式が予定日に近く、当日がお腹の大きい時期になるのか、産後になるのかが読めない。そのときは、どちらか一方に合わせた服を先に買うのではなく、両方で着られる形に寄せておきます。式の日から予定日を引いた日数で、どちらにも転ぶ帯かどうかを数え、前が開く・お腹の前を後から詰められる・座っても膝が出ない丈・前を開けて着られる上着の4条件で選ぶ手順にまとめました。買う・借りる・手持ちで通すの分かれ目、決める日を2回に分ける段取り、赤ちゃんを連れて出る場合の抱っこ紐と授乳の時間の考え方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分
ゴルフ練習場の服装 女性|秋冬は仕事帰りか休日の朝かで決める

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ゴルフ練習場の服装 女性|秋冬は仕事帰りか休日の朝かで決める

ゴルフ練習場の服装は、コースほど決まりがないぶん、いつ行くかで迷いが変わります。仕事帰りに通勤の服から寄るのか、休日の朝に家から着て行くのか。打席が屋外か屋根の下か何階か、何球・何分打つか、夜と朝の気温と風の確かめ方、前傾と振り上げで着丈と肩を確かめる方法、通勤の服のまま打つときの直し方、レッスンの日、秋から冬の入口に足す順番、鞄の中身と汗の始末まで、練習の予定から決める記事です。

メグラシ編集部/読了 15分
保育園の卒園式の服装|式のあと仕事へ戻る日・謝恩会へ回る日で分ける

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保育園の卒園式の服装|式のあと仕事へ戻る日・謝恩会へ回る日で分ける

保育園の卒園式の服は、式そのものより、終わったあとにどこへ行くかで決まります。職場へ戻る日、謝恩会やお別れ会へ回る日、家族で食事や写真館へ行く日、下の子を連れて帰る日、式だけで帰る日。予定ごとに上着・靴・色・バッグのどこを動かすかを表で分け、仕事と謝恩会が両方ある日や、園から平服と言われた日の決め方、秋のうちに決めておくことまでまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
授業参観の服装にデニム|色の濃さと上の1枚で、行ける日を決める

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授業参観の服装にデニム|色の濃さと上の1枚で、行ける日を決める

授業参観にデニムで行っていいかは、デニムそのものより、色の濃さ・色落ちの見え方・形の3つと、上に何を着るかで決まります。スマートフォンを白黒にして濃さを5段で測る方法、1m離れて色落ちが見えるか、裾幅と膝の幅の差、上履きの日の裾の高さ。上の1枚と羽織りでデニムの印象を一段上げる組み方、学校の種類と学年、懇談会が続く日、自転車で行く日、色が中くらいの1本しかないときの決め方まで、前の晩に家で確かめられる形にまとめました。

メグラシ編集部/読了 11分
子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直す

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子どもの運動会の服装|当日に困る8つを、前の週に家で直す

子どもの運動会の服装で当日に困ることは、だいたい8つに決まっています。走るとズボンが下がる、靴が脱げる、帽子が飛ぶ、朝の上着を脱げない、フードやひもが引っかかる、名前が見えない、砂で汚れて閉会まで持たない、演技の衣装の下が透ける。それぞれを、ゴムに指が何本入るか、かかとに指が入るか、といった家で測れる数字で見分けて、前の週の土曜に本番と同じ一式で10分動いて直す手順にまとめました。「動きやすい服で」とだけ書かれた案内の読み方や、半袖か長袖か決まらないときの考え方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分

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