メグラシ
着こなす

お母さんの服|冬の前に母へ1着選ぶなら、毎日着ている服を先に測る

メグラシ編集部//読了 10分
秋の午後の居間の木の机で、女性がボタンの大きなグレーベージュのカーディガンを平らに広げて布の巻き尺で測っていて、机の端に台所のはかりが置いてある

**お母さんの服を冬の前に1着選ぶなら、売り場で似合いそうな服を探す前に、母がこの1週間でいちばん着た服を見てください。**その服の着丈・袖丈・身幅・重さ・前の開き方の5か所に、母が今の暮らしで選んでいる答えが入っています。新しい1着は、その5か所の数字に近いものから選びます。

母への服は、秋の帰省、誕生日、年の瀬の贈り物と、冬の前に選ぶ機会が重なります。そのとき、自分が母に着てほしい服を選ぶと、きれいでも着てもらえないことがあります。母がいちばん着ている服は、母自身が毎朝選び続けている服です。そこには、袖を通しやすい、重くない、家で洗える、といった理由があります。その理由を寸法で読み取れば、選ぶ1着は外れにくくなります。

結論:母がいちばん着ている1枚に、答えが入っている

決めること見るところ選び方
形いちばん着ている服の形同じ形か、近い形
寸法着丈・袖丈・身幅その服の数字から2cm以内
重さいちばん着ている上着の重さそれより軽いか、同じくらい
前の開き方かぶるか、前を開けるかいちばん着ている服と同じ
洗い方いちばん着ている服の洗い方同じ洗い方ができるもの
色手持ちでいちばん多い色その隣の色

表の6つがそろえば、渡した日から着てもらえる1着になります。全部を新しくするのではなく、いちばん着ている服の続きにする、と考えてください。

母の服を選ぶ場面|冬の前に重なる4つ

母への服を選ぶ機会は、秋から年の瀬にかけて重なります。場面によって、選び方の重さが少しずつ違います。

場面時期選び方の重さ
秋の帰省10月の連休など一緒に買いに行ける
母の誕生日月による贈る形が多い
冬支度の手伝い衣替えのころ手持ちを一緒に見られる
年の瀬の贈り物冬の入り口冬のあいだ着る時間が短い

いちばん選びやすいのは、秋の帰省か冬支度の手伝いです。母の手持ちを一緒に見られるので、いちばん着ている服をその場で測れます。年の瀬の贈り物は、冬の半分が過ぎてから着ることになるので、上着のような厚手のものより、春先まで使える薄手のものが向いています。

まず見る|この1週間でいちばん着た服を探す

母がいちばん着ている服を探すには、いくつかの方法があります。帰省中なら、洗濯物を干すときや、母が毎朝羽織るものを見ていればわかります。

探し方わかること向いているとき
洗濯物を見るこの数日で着た服帰省中
母が朝に羽織るものを見るいちばん手に取る上帰省中
玄関の上着掛けを見るいちばん着る上着帰省中
母に聞く母が気に入っている服電話でも
家族の写真を見る出かけるときの服遠方のとき
クローゼットの手前を見るよく出し入れする服冬支度の手伝い

母に聞くときは、「どの服が好き?」ではなく、**「この1週間でいちばん着た服はどれ?」**と聞いてください。好きな服と、いちばん着ている服は違うことがあります。好きでも、重かったり、洗いにくかったりして、あまり着ていない服もあるからです。選ぶ手がかりになるのは、いちばん着ている服のほうです。

測る5か所|寸法で読み取る

いちばん着ている服が見つかったら、平らに置いて、次の5か所を測ります。巻き尺と、台所のはかりがあれば足ります。

測る場所測り方読み取れること
着丈後ろの襟の付け根から裾まで腰のどこまで覆う丈が楽か
袖丈肩の縫い目から袖口まで手首のどこで止まるのが楽か
身幅脇の下から脇の下まで中に何枚重ねているか
重さ台所のはかりで量る肩に乗せて楽な重さ
前の開き方かぶるか、前を開けるか、何で留めるか袖を通す動きが楽か

**数字はスマホのメモに残しておいてください。**帰省のあとで贈り物を選ぶとき、売り場や通販で数字を比べられます。着丈と袖丈は、同じ表示のサイズでも作り手によって違うので、表示より数字で比べるほうが確かです。

帰省の日にする15分|測る順番

秋の帰省で母の服を測るなら、滞在の初日か2日目、母が家事を終えて落ち着いた時間に、15分だけもらいます。最終日に回すと、帰りの支度で時間が取れなくなります。

順番することかかる時間
1いちばん着ている上と上着を出してもらう2分
2上を平らに置いて、着丈・袖丈・身幅を測る4分
3上着を台所のはかりに載せて重さを量る2分
4前の開き方とボタンの大きさを見る2分
5洗い方の表示を写真に撮る1分
6手持ちでいちばん多い色を見る2分
7数字と写真をスマホのメモにまとめる2分

測るときは、「贈り物のため」と先に言っても言わなくても構いません。言うと母が遠慮することもあるので、「冬支度の手伝い」として手持ちを一緒に見る流れにすると、自然に測れます。衣替えで冬物を出す日に重なれば、出した服をそのまま測れるので、さらに手間が少なくなります。

重さ|台所のはかりで量る

母の服を選ぶときに、見落としやすいのが重さです。売り場では、手に持って比べることが少なく、見た目で選んでしまいます。ところが毎日着る服は、重さの差が肩に積み重なります。

服軽いと感じやすい目安重いと感じやすい目安
カーディガン300g前後まで500gを超える
セーター400g前後まで600gを超える
薄手の上着500g前後まで800gを超える
冬のコート800g前後まで1.2kgを超える
羽毛の上着600g前後まで1kgを超える
ズボン400g前後まで600gを超える

目安はおおよそですが、いちばんの手がかりは、母がいちばん着ている上着の重さです。それより重いものは、きれいでも着てもらえないことがあります。新しい上着は、それより軽いか、同じくらいの重さのものを選んでください。通販では重さが書いてあることもあるので、書いてあれば比べます。

前の開き方|袖を通す動きで見る

前の開き方は、母が毎朝する動きそのものです。かぶって着るのか、前を開けて袖を通すのか、何で留めるのか。いちばん着ている服と同じ開き方の服は、同じ動きで着られます。

前の開き方着るときの動き選ぶときに見ること
かぶる両腕を上げて頭を通す首まわりが広いか
前が全部開いてボタン片腕ずつ袖を通して留めるボタンの大きさ
前が全部開いてファスナー袖を通して下で合わせる引き手の大きさ
前が開いて留めない袖を通すだけ前が落ちてこないか
スナップで留める押して留める押す力が要らないか
大きなボタン1つ1か所だけ留めるボタンの穴の大きさ

ボタンで留める服なら、ボタンの大きさを見てください。いちばん着ている服のボタンが大きいなら、新しい服も同じくらいの大きさのボタンにします。小さなボタンがたくさん並ぶ服は、見た目はきれいでも、朝の手間が増えます。

袖|袖口の広さと、手首で止まる位置

袖は、長さと袖口の広さの2つで見ます。いちばん着ている服の袖丈を測ると、母が手首のどこで袖を止めたいかがわかります。

袖の見どころいちばん着ている服と比べて新しい服で起きること
袖丈が長い2cm以上長い家事のたびに袖をまくる
袖丈が短い2cm以上短い手首が冷える
袖口が狭い手が通りにくい中に着た服の袖が引っかかる
袖口が広い手が楽に通る中の袖が出やすい
袖ぐりが狭い腕の付け根が突っ張る上着を重ねにくい

冬の服は中に1〜2枚重ねるので、袖口と袖ぐりに余裕があるほうが着やすくなります。いちばん着ている冬の上着の袖口に、中の服の袖がどのくらい入っているかも見ておくと、新しい上着の袖口の広さが決まります。

下の服を選ぶとき|ウエストと股下

上の服に比べて、下の服は贈り物に選ばれることが少ないのですが、冬の暖かいズボンは、毎日着る服になりやすい1枚です。下の服は、いちばん着ているズボンやスカートの、次の場所で見ます。

見る場所測り方読み取れること
ウエストの作りゴムか、留め具かはき替えの動きが楽か
ウエスト平らに置いて端から端まで締めつけない幅
股下股の縫い目から裾まで裾を折らずにはける長さ
裾幅裾を平らに置いて足を通しやすいか、靴に合うか
重さ台所のはかり冬物で重すぎないか

**ウエストの作りは、いちばん着ている下と同じにしてください。**ゴムのものを毎日はいている母に、留め具のあるズボンを贈ると、形がきれいでも出番が少なくなります。股下は、いちばん着ている下と同じか、1cm短いくらいが安心です。長いと裾を折ることになり、その手間で着る回数が減ります。

洗い方|家で洗えるか

毎日着る服は、洗う回数も多くなります。いちばん着ている服の洗い方の表示を見て、同じ洗い方ができるものを選んでください。

洗い方母の手間毎日着る服に向くか
洗濯機で洗える少ない向く
手洗いなら洗える中くらい着る回数による
家では洗えない外に出す手間がある向かない
乾燥機にかけられる少ない向く
平らに干す必要がある干す場所が要る干す場所しだい

家で洗えない服は、どんなにきれいでも着る回数が減りがちです。汚れるのが気になって、出番の少ない服になってしまいます。いちばん着ている服が洗濯機で洗えるものなら、新しい服も洗濯機で洗えるものにします。

色|手持ちでいちばん多い色の隣

色は、自分が母に着てほしい色から選ぶと、手持ちの服と組み合わせられないことがあります。手持ちでいちばん多い色の、隣の色を選んでください。

手持ちに多い色隣の色の例組み合わせやすさ
紺少し明るい青、灰色がかった青手持ちの紺と重ねられる
茶色ベージュ、明るい茶手持ちの茶と重ねられる
灰色薄い灰色、灰色がかった紫手持ちの灰色と重ねられる
黒濃い灰色、濃い紺手持ちの黒と重ねられる
えんじ落ち着いた赤、ローズ手持ちのえんじと重ねられる
ベージュ生成り、薄い茶手持ちのベージュと重ねられる

手持ちでいちばん多い色は、クローゼットを開けて、掛かっている服を端から数えればわかります。帰省中に冬支度を手伝うなら、そのときに数えておきます。遠方なら、母に「いちばん多い色は何色?」と聞けば、たいてい答えが返ってきます。

隣の色なら、手持ちのどの服と合わせても大きく外れず、それでいて新しい服を着ている気分も出ます。母が明るい色を着たがっているなら、顔の近くのストールや首元の小物で1か所だけ足すと、服そのものを替えるより取り入れやすくなります。

母の1日の予定で分ける

母がどんな1日を過ごしているかによって、選ぶ服の役目が変わります。

母の1日いちばん着る服新しい1着の役目
家で過ごす時間が長い家で着る上と羽織り家で重ねる1枚
近所へ買い物に出るさっと羽織る上着軽い上着
習い事や集まりに出かける出かける日の上人に会う日の1着
友人と食事に出かける座って過ごす服座っても楽な1着
孫の行事に出かける写真に写る服写真の日の1着
庭や畑の手入れをする汚れてもよい服動きやすい羽織り

母の1日の中で、いちばん長い時間を過ごす場面の服を選ぶと、着る回数が多くなります。出かける日の服は、見た目で選びたくなりますが、出かける回数が月に数回なら、家で過ごす時間の服のほうが、ひと冬で着る回数はずっと多くなります。70代からの服を、一日の動線で見直す考え方は70代からのファッションの選び方にまとめてあります。

冬の前に選ぶ理由|秋に渡すと、ひと冬着られる

母への冬の服は、寒くなる前、秋のうちに渡すのがいちばんです。

冬の服は、寒くなってから慌てて買うと、急いで選ぶことになり、寸法や重さを確かめる時間がありません。秋のうちに選べば、帰省のときにいちばん着ている服を測り、数字を比べて選ぶ時間があります。**秋に渡した服は、ひと冬のあいだに何十回も着る機会があります。**年の瀬に渡すと、冬の半分が過ぎているので、着る回数はその半分ほどになります。

また、秋のうちに渡しておけば、寸法が合わなかったときに取り替える時間も残ります。冬の入り口に合わない服を渡すと、取り替えているうちに寒さの盛りが来てしまいます。

贈るか、一緒に買いに行くか

新しい1着を、選んで贈るか、母と一緒に買いに行くか。どちらにするかは、会える回数と距離で決めてください。

条件贈る一緒に買いに行く
年に1〜2回しか会えない向く会えた日にできれば
月に1回以上会えるどちらでも向く
母が出かけるのを楽しみにしている─向く
母が人混みを好まない向く空いた時間帯なら
寸法がわかっている向く─
寸法がわからない向かない向く

寸法がわかっていれば贈る、わかっていなければ一緒に買いに行く、が基本です。寸法がわかっていても、上着のように重さと袖の通しやすさが大事なものは、一緒に選ぶほうが確かです。一緒に買いに行くのは、寸法を確かめるだけでなく、母が選ぶ時間そのものを楽しめるという良さもあります。

どちらにするか迷ったら、母に聞いてしまって構いません。ただし「何がほしい?」ではなく、「一緒に選びに行くのと、選んで送るのと、どっちがいい?」と、形のほうを聞きます。何がほしいかを聞かれると、母は「何もいらない」と答えがちですが、形を聞かれると答えやすくなります。一緒に行くと答えたら、秋の帰省の予定に買い物の2時間を入れておきます。送ってほしいと答えたら、その場で5か所を測らせてもらいます。

一緒に買いに行く日の段取り

一緒に買いに行く日は、段取りを決めておくと、母も自分も疲れずに済みます。

段取り決めておくこと
時間2時間以内
休む場所途中で座れる場所を先に見ておく
試着袖を通す、座る、腕を前に出す
候補の数3着まで
迷ったときいちばん着ている服にいちばん近いもの
持っていくものいちばん着ている服の寸法のメモ

試着では、立って鏡を見るだけでなく、母がふだんする動きをしてもらってください。袖を通す、座る、腕を前に出す。この3つの動きで楽かどうかを見れば、家に帰ってから着なくなることが減ります。試着室が狭い売り場では、上着のように脱ぎ着の多いものは、売り場の鏡の前で羽織るだけでも確かめられます。

贈るときのサイズの決め方|表示ではなく寸法で

贈るときは、表示のサイズではなく、寸法で選んでください。いちばん着ている服の数字と、売り場や通販の寸法表の数字を比べて、着丈・袖丈・身幅のそれぞれが2cm以内のものを選びます。

2cmより大きい差があると、着たときに違いがわかります。着丈が2cm長いと腰が隠れすぎて動きにくく、袖丈が2cm長いと家事のたびに袖が気になります。身幅は冬の服なら少し広めでも構いませんが、広すぎると重ねたときにもたつきます。

寸法表に書いていない場所は、売り場の人に測ってもらうか、通販の問い合わせで聞いてください。1か所でもわからない場所があるなら、取り替えができるかを先に確かめてから贈ります。

母の好みと自分の好みが違うとき

母に着てほしい服と、母が選ぶ服が違うことはよくあります。自分はもっと明るい色を着てほしい、もう少し形のきれいな服を着てほしい。そう思うのは自然なことです。

母のほうも、娘や息子が選んでくれた服を大事にしたい気持ちと、着慣れた服を着たい気持ちの間で迷っていることがあります。着てほしいと思って渡した服が、しまわれたままになっていると、渡したほうも渡されたほうも、少しずつ気まずくなります。

ただ、服は着る人が着たいと思わなければ、クローゼットの中で眠ってしまいます。自分の好みを入れるなら、1か所だけにしてください。形と寸法と重さと開き方は、いちばん着ている服に合わせる。そのうえで、色か素材のどちらか1つだけ、自分が着てほしいと思うものにする。こうすると、母にとっては着慣れた服の延長になり、自分の気持ちも1つ入ります。

冬の上着を選ぶ|重さと前の開きがいちばん大事

冬の上着は、母への服の中でいちばん重く、いちばん値の張るものです。それだけに、選ぶときに見るべき場所がはっきりしています。

上着の見どころ見るところ選び方
重さいちばん着ている上着と比べる軽いか、同じくらい
前の開き方ボタンかファスナーかいちばん着ている上着と同じ
丈腰か、ひざかいちばん着ている上着と同じ
袖口中の服の袖が入るか余裕のあるほう
ポケット手が入る高さ腕を下ろしたまま手が入る
フードあるかないか重さが増えるなら、ないほう

**上着は、重さが1つでも合わないと、それだけで着なくなります。**見た目が気に入っても、いちばん着ている上着より明らかに重いなら、候補から外してください。

売り場で上着を選ぶときは、候補を手に持って、いちばん着ている上着の重さを思い出しながら比べます。数字で覚えておけば、売り場の秤を借りなくても、片手で持ったときの感じで見当がつきます。迷ったら、2着を両手に1着ずつ持って、軽いほうを残してください。**母の肩に乗るのは、見た目ではなく重さです。**丈の長い上着は暖かい反面、重くなりやすく、座ったときに裾が床につくこともあります。いちばん着ている上着と同じ丈を守るのが、いちばん確かです。

家で着る服|重ねて調整できる1枚

冬の家の中は、部屋によって温度が違います。居間は暖かく、廊下や台所は冷える。家で過ごす時間が長い母には、家の中で脱ぎ着して調整できる1枚が、いちばん着る回数の多い服になります。

前が開くカーディガンや、軽いベストは、居間では前を開け、台所では前を閉じる、という使い方ができます。ベストは袖がないぶん、台所で水を使うときに袖口が濡れる心配がなく、重さもカーディガンより軽くなります。いちばん着ている家の羽織りがカーディガンなら、2枚目にベストを足すと、家の中で着る組み合わせが増えます。

家で着るものは、出かける服よりも、洗う回数がずっと多くなります。洗濯機で洗えて、干してすぐ乾く素材を選ぶと、同じ1枚を週に何度も着てもらえます。いちばん着ている家の羽織りの寸法と重さを測って、それに近いものを選べば、渡したその日から家の中で使ってもらえます。家で着るものの生地の見方は秋冬のパジャマの選び方も参考になります。

服ではなく、小さなものから始める

いきなり服を1着選ぶのが難しいときは、服のまわりの小さなものから始める方法もあります。寸法が合わなくても困りにくく、母が気に入れば毎日使ってもらえるものです。

小さなもの選ぶときに見ること寸法の心配
厚手の靴下口のゴムがゆるいかほとんどない
手袋指先が細かく動かせるか手の大きさだけ
ストール重さと、首に巻いたときの厚みない
ひざかけ洗濯機で洗えるかない
室内履きかかとを踏まずに履けるか足の大きさだけ
帽子耳まで覆うか頭まわりだけ

**小さなものなら、手持ちでいちばん多い色の隣の色を選ぶだけで、手持ちの服とすぐに合わせられます。**ストールは、首元に明るい色を1つ足したいときにも使えます。小さなものを使ってもらえたら、次の機会に服を選ぶ手がかりにもなります。

兄弟姉妹で分けて贈るとき

兄弟姉妹がいる場合は、それぞれが別々に服を贈ると、母の手元に似たようなものが重なったり、合わないものが増えたりします。帰省で測った5か所の数字を、兄弟姉妹で共有しておくと、誰が選んでも寸法が外れません。

分け方は、上着を選ぶ人、家で着るものを選ぶ人、小さなものを選ぶ人と、役目で分けると重なりません。上着は重さと前の開きを見る必要があるので、帰省で実物を見た人が選ぶのがいちばん確かです。遠方の人は、小さなものを受け持つと、寸法の心配が少なく済みます。

どちらとも取れるとき①|母が「何もいらない」と言う

何もいらない、と言われると、贈るのをやめるか迷います。何もいらないと言うのは、服が足りているというより、選んでもらった服が今の暮らしに合わなかったことがあるからかもしれません。

その場合は、新しい服を選ぶより、いちばん着ている服と同じ形のものをもう1枚、という贈り方にしてください。形も寸法もすでに母が選んだものなので、合わないことがありません。いちばん着ている服は、着る回数が多いぶん傷みも早いので、同じ形の替えがあると喜ばれることがあります。色だけ、手持ちの色の隣に変えておくと、同じ服ばかりに見えることもありません。

どちらとも取れるとき②|施設で暮らしている

母が施設で暮らしている場合は、施設での服の扱いに合わせて選びます。先に施設の人に、服の洗い方と、名前を書く場所を聞いてください。

施設で確かめること選び方への影響
洗濯の方法洗濯機と乾燥機にかけられるもの
名前を書く場所名前を書ける布の部分があるか
部屋の温度薄手を重ねる形か、厚手1枚か
着替えを手伝ってもらうか前が開く形か
服を置ける量増やしてよい枚数

施設で洗う服は、乾燥機にかけても縮まないものを選ぶのが基本です。名前は、洗っても消えにくい場所、たとえば襟の裏や内側の布に書けるかを、渡す前に確かめておきます。いちばん着ている服が乾燥機にかけられているなら、同じ素材のものを選べば困りません。置ける量が限られているなら、新しい1着を渡すときに、いちばん傷んでいる1着と入れ替える形にします。

どちらとも取れるとき③|遠方で、会うのが年に1〜2回

遠方に住んでいて、会うのが年に1〜2回という場合は、いちばん着ている服を自分の目で見る機会が限られます。この場合は、会えた日に5か所を測って、数字を残しておくことを最優先にしてください。

数字があれば、次に会うまでのあいだ、誕生日や冬の前に、数字で比べて選んで贈れます。数字は1年に1回、会えたときに測り直してください。母がいちばん着ている服は、年によって入れ替わることがあります。去年はカーディガンだったのが、今年はベストになっている、ということもあります。いちばん着ている服が変わったら、母の暮らしのどこかが変わった合図なので、次に選ぶ1着もそれに合わせます。会えない年は、母に電話で「いちばん着ている服の袖の長さを測って」と頼みます。1か所ずつなら、母にとっても負担になりません。家族の写真を送ってもらい、出かけるときに何を着ているかを見るのも手がかりになります。

渡したあとに確かめること

新しい1着を渡したら、2週間後に、何回着たかだけを聞いてください。似合っているかどうかではなく、回数です。

2週間で着た回数読み取れること次に選ぶとき
5回以上暮らしに合っている同じ寸法と重さで選ぶ
2〜4回出番はあるが、何かが合わないどこが気になるか1か所だけ聞く
1回着てみて合わなかった5か所のどこがずれたか見直す
0回着る場面がない母の1日の予定から見直す

**回数を聞けば、母も答えやすくなります。**似合っているかと聞くと、母は気をつかって「いいよ」と答えることが多いからです。回数が多かったら、その服の5か所の数字を、次の1着の基準に書き足しておきます。いちばん着ている服が、渡した服に入れ替わっていることもあります。回数が少なかったら、次に選ぶときの手がかりにするだけで、渡した服のことを気にしなくて構いません。

よくある行き違い

**「母に似合う色を選べば、着てもらえる」。**色が合っていても、重さや前の開き方が合わないと、着る回数は増えません。色より先に、重さと開き方を見てください。

**「若々しい服を選べば、喜んでもらえる」。**喜ばれるのは、若く見える服より、毎日楽に着られる服です。若々しさを足したいなら、首元の小物1か所にとどめます。

**「高いものを選べば、長く着てもらえる」。**長く着てもらえるかは、値段ではなく、洗い方と重さで決まります。家で洗えて軽いものが、いちばん長く着られます。

**「サイズは、前に聞いた表示で大丈夫」。**同じ表示のサイズでも、作り手によって寸法が違います。いちばん着ている服の数字で比べてください。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 母に服を贈りたいのですが、何を選べばいいかわかりません
売り場で探す前に、母がこの1週間でいちばん着た服を見てください。いちばん着ている服には、母が今の暮らしで選んでいる答えが入っています。その服の着丈・袖丈・身幅・重さ・前の開き方の5か所を測り、新しい1着はその数字から2cm以内、重さは軽いか同じくらいのものにします。色は、母の手持ちでいちばん多い色の隣の色を選ぶと、手持ちの服と組み合わせやすくなります。
Q. 母のサイズがわかりません
表示のサイズを聞くより、母がいちばん着ている服を平らに置いて測るほうが確かです。帰省のときに測るか、母に巻き尺で測ってもらって数字を聞きます。測るのは、上なら着丈・袖丈・身幅、下ならウエストと股下です。同じ表示のサイズでも作り手によって寸法が違うので、数字で比べれば、表示に関係なく合う1着が選べます。
Q. 母が「何もいらない」と言います
何もいらないと言うのは、服が足りているというより、選んでもらった服が今の暮らしに合わなかったことがあるからかもしれません。その場合は、新しい服を選ぶより、いちばん着ている服と同じ形のものをもう1枚、という贈り方にしてください。形も寸法もすでに母が選んだものなので、合わないことがありません。色だけ、手持ちの色の隣に変えておくと、同じ服ばかりに見えることもありません。
Q. 一緒に買いに行くときに気をつけることはありますか
買い物の時間を2時間以内に決め、途中で座って休める場所を先に見ておきます。試着は、立って鏡を見るだけでなく、袖を通す、座る、腕を前に出すという、母がふだんする動きをしてもらいます。候補は3着までにして、母が迷ったら、いちばん着ている服にいちばん近いものを選んでもらうと決めやすくなります。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
暖かい照明のレストランで、キャメルの細い編みのニットに細い首飾りの女性が、向かいの人にグラスを掲げているPick

着こなす

ドレスコードなしのレストランの服装 女性|誰と何の集まりかで決める

ドレスコードが書かれていない店で何を着るかは、店の格より先に、その日の集まりの目的で決まります。誰が主役か、写真を撮るか。この2つの質問に答えると、夜の外出着を5段に分けた物差しのどこに置けばよいかが出ます。誕生日や記念日、友人との食事会、親の祝い、職場の歓送迎会、初対面の人が混ざる食事、ひとりの食事まで6つの集まりごとの段と、秋冬のコート・ブーツ・タイツの扱い、昼と夜の違い、幹事として全員に伝える一言、目的が2つ重なる日の決め方までまとめました。

続きを読む
夕方のジムの入り口を出た女性が、レギンスにゆったりしたパンツを重ね、前開きの上着を閉じながら大きめの鞄を肩に掛けて歩き出している

着こなす

ジム行き帰りの服装 女性|秋冬はジムの前後にどこへ寄るかで決める

秋から冬にジムへ通うとき、行き帰りの服を決めるのは、ジムの前後にどこへ行くかと、運動のあと汗が引くまでに何分かかるかの2つです。出勤前の朝、仕事帰りにそのまま家へ、仕事帰りに食事や買い物へ、休日にそのあと出かける、昼休み、用事の合間の6つの予定ごとに、行きと帰りの組み方を並べました。汗が引くまでの分数と帰り道の分数の測り方、更衣室を出るタイミング、帰りに替える肌着、前が開く上着とかぶる上着の使い分け、首・手首・足首の冷え、秋の初めから冬の終わりまでの月ごとの切り替えまでまとめています。

続きを読む

Let a Stylist Choose

着る服選びは、 プロにおまかせ。

好みやサイズをもとに、airClosetのスタイリストが服を選んで自宅へ届けます。

airClosetを見てみる

月額 / 自宅で試着 / airClosetサイト

あわせて読みたい

ドレスコードなしのレストランの服装 女性|誰と何の集まりかで決める

着こなす

ドレスコードなしのレストランの服装 女性|誰と何の集まりかで決める

ドレスコードが書かれていない店で何を着るかは、店の格より先に、その日の集まりの目的で決まります。誰が主役か、写真を撮るか。この2つの質問に答えると、夜の外出着を5段に分けた物差しのどこに置けばよいかが出ます。誕生日や記念日、友人との食事会、親の祝い、職場の歓送迎会、初対面の人が混ざる食事、ひとりの食事まで6つの集まりごとの段と、秋冬のコート・ブーツ・タイツの扱い、昼と夜の違い、幹事として全員に伝える一言、目的が2つ重なる日の決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 13分
ジム行き帰りの服装 女性|秋冬はジムの前後にどこへ寄るかで決める

着こなす

ジム行き帰りの服装 女性|秋冬はジムの前後にどこへ寄るかで決める

秋から冬にジムへ通うとき、行き帰りの服を決めるのは、ジムの前後にどこへ行くかと、運動のあと汗が引くまでに何分かかるかの2つです。出勤前の朝、仕事帰りにそのまま家へ、仕事帰りに食事や買い物へ、休日にそのあと出かける、昼休み、用事の合間の6つの予定ごとに、行きと帰りの組み方を並べました。汗が引くまでの分数と帰り道の分数の測り方、更衣室を出るタイミング、帰りに替える肌着、前が開く上着とかぶる上着の使い分け、首・手首・足首の冷え、秋の初めから冬の終わりまでの月ごとの切り替えまでまとめています。

メグラシ編集部/読了 14分
法事の服装 カジュアル|黒以外の紺・グレー・茶を選ぶ濃さの目安

着こなす

法事の服装 カジュアル|黒以外の紺・グレー・茶を選ぶ濃さの目安

法事で「平服で」「カジュアルでいいよ」と言われたとき、迷うのは黒以外の手持ちをどこまで使えるかです。決めるのは色の名前ではなく濃さ。黒い靴やバッグの横に置いて差が分かるか、1m離れても色の名前がすぐ言えるかで3段に分けると、その日の席で通る色が見えてきます。紺・グレー・茶・深い緑それぞれの境目、回忌と会場と立場で席の硬さを決める見方、艶や柄の扱い、上下のどちらを黒にするか、秋冬の法事のコートとニットまで。

メグラシ編集部/読了 12分
ライブの格好|客席の動きを映像で30秒見て、上と下を選ぶ

着こなす

ライブの格好|客席の動きを映像で30秒見て、上と下を選ぶ

ライブの格好で迷ったら、会場の大きさや席より先に、その公演の客席がどう動くかを見てください。過去の公演の映像を30秒見て、腕の高さ・跳ぶ回数・座っている時間・前へ押される気配の4つを数えると、客席は4つの型に分かれます。座って聴く型、立って手を振る型、跳んで腕を上げ続ける型、前へ押される型。型ごとの上の丈と袖、下の形、足元、髪、持ち物の選び方と、映像が見つからない日や、曲によって型が変わる公演の決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 14分
孫の運動会の服装|観る側で困る7つを、前の晩に直す

着こなす

孫の運動会の服装|観る側で困る7つを、前の晩に直す

孫の運動会に祖父母として出かける日の服装は、服の格よりも、家を出る時刻と校庭で座る場所の2つで決まります。家と校庭の気温差、敬老席がなくてシートに座る日の裾、後ろの人の視界をふさぐ帽子のつば、30m先の孫に見つけてもらえない色、家族写真での浮き方、撮影係で両手がふさがる日、校舎のトイレで靴を脱ぐ場面。当日困りやすい7つを、前の晩に直せる場所に分けて、測れる目安で並べました。

メグラシ編集部/読了 12分
入園式の保育士のセレモニースーツ|しゃがむ・抱く・前に立つで選ぶ

着こなす

入園式の保育士のセレモニースーツ|しゃがむ・抱く・前に立つで選ぶ

入園式で保育士が着るセレモニースーツは、保護者向けのスーツ選びとは基準が違います。式のあいだに何回しゃがむか、泣いた子を何回抱き上げるか、保護者の前に何分立つか。担任・副担任・フリー・受付の立場ごとに動く量を数えて、スカートかパンツか、丈、ジャケットの背中のゆとり、色、素材、足元、コサージュまでを決めます。試着室でできる5つの動作、卒園式と兼ねるときの分け方、手持ちのリクルートスーツで出られるかの見分け方、迷ったときの決め方まで。

メグラシ編集部/読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込