妊娠中期の服装|秋冬はお腹の前に重なる枚数で決める

**秋から冬にかけて妊娠中期を過ごすなら、お腹の前に重なる布は3枚までにしてください。**それ以上寒い日は、枚数ではなく首・手首・足首の3か所で調整します。4枚目が要るときは、前を閉めずに羽織るものにする。これだけで、朝の組み立てがかなり楽になります。
妊娠中期は、おおむね妊娠5か月から7か月ごろを指します。お腹の形が前に出始める時期と、秋の重ね着が始まる時期が重なる人は、夏とは違う困り方をします。一枚が合うかどうかより、何枚をどの順に重ねるかのほうが先に効いてくるからです。
マタニティの服にいつ切り替えるかはマタニティウェアいつからに、職場の一枚が何週持つかはマタニティのオフィスカジュアルに分けてあります。この記事は、秋冬の重ね方の話です。
結論:お腹の前は3枚まで、4枚目は前を開けて羽織る
| 層 | 役目 | 見るところ |
|---|---|---|
| 1枚目 | 肌に触れる層 | 前の裾が後ろより上がっていないか |
| 2枚目 | 真ん中の層 | 前後の丈の差が3cm以内か |
| 3枚目 | 外側の層 | 前を閉めなくても形が成り立つか |
| 4枚目 | 寒い日だけ足す層 | 前を閉めない前提で選ぶ |
寒さを感じたら、枚数を増やす前に首・手首・足首を見てください。この3か所を覆うだけで、お腹の前の枚数を増やさずに済むことがよくあります。
数え方|ウエストの高さで、前に何枚あるか
朝、着替えが終わったら、おへその高さに手を当てて、手の下に何枚の布があるかを数えてください。肌着、カットソー、ニット、羽織り。数えてみると、思っていたより1枚多いことがよくあります。
**3枚以内なら、その組み方で大丈夫です。**4枚あるときは、どれか1枚を首元か足元に移せないかを考えます。たとえば、肌着の上に重ねていた薄手のベストを外し、代わりにストールを首に1周巻く。お腹の前は1枚減り、体感はほとんど変わりません。
枚数を数えるのは、座ったときのためでもあります。お腹の前の布は、座ると前で折り重なります。枚数が多いほど折り重なりが厚くなり、長く座っているあいだに苦しく感じやすくなります。
1枚目|肌に触れる層は、前の裾が上がらない長さにする
いちばん内側の1枚は、前の裾が後ろより上がっていないかを最初に見てください。立って横から鏡を見て、前と後ろの裾の高さを比べます。
お腹が前に出てくると、同じ服でも前の裾が持ち上がります。1枚目の前が上がると、座ったときや腕を上げたときに、腰まわりの肌が出やすくなります。秋冬の1枚目は、普段より5〜10cm長いものを選んでおくと、後期まで前の裾が足ります。
マタニティ用の肌着でなくても構いません。手持ちの長めのタンクトップやキャミソールでも、前の裾がボトムスの中に収まる長さがあれば1枚目として働きます。
素材は、肌あたりがやわらかく、前に引っぱられても元に戻る綿や、伸びのある編み地が扱いやすくなります。秋の後半に向けて、1枚目だけ起毛した薄手のものに替える手もあります。1枚目で温かさを少し足せると、その上の2枚目と3枚目を厚くしなくて済み、お腹の前の折り重なりも薄いまま保てます。
2枚目|真ん中の層は、前後の丈の差で見る
2枚目は、カットソー、シャツ、薄手のニットなど、その日の見た目を決める層です。ここは前と後ろの丈の差が3cm以内かで判断してください。
- 差が3cm以内……そのまま着られる。後期に向けてもう少し持つ
- 差が3〜5cm……いまは着られるが、裾を前だけ出すか、上に羽織りを重ねて前の線を消す
- 差が5cm以上……前が持ち上がって見えるので、中期のうちに役目を替える
前後の差が出始めた2枚目は、前を開けて着るシャツとして使う手があります。ボタンを全部外して羽織りに回せば、前の丈の差は目立たなくなります。
3枚目|外側は、前を閉めなくても形が成り立つか
秋の外側の層は、カーディガン、ジャケット、薄手のコート。ここで見るのは、前を開けたままで形が成り立つかです。
前を開けて鏡の前に立ち、左右の前端が体の脇の線から内側に何cm残っているかを見てください。
- 両側とも5cm以上内側……開けて着ても落ち着いて見える。後期まで使える
- 片側が脇の線に近い……動くと肩から落ちやすい。腕を通して着る分には使える
- 前端が脇の線より外……前を閉める前提の形。中期のうちに別の羽織りに替えるほうが楽
中期のうちは、まだ前が閉まることも多いはずです。ただ、閉まるかどうかではなく、開けたまま着て成り立つかどうかで選んでおくと、冬に入ってお腹が前に出ても同じ羽織りを使い続けられます。
下半身|ボトムスはお腹の覆い方で選ぶ
秋冬の下半身は、お腹をどこまで覆うかで選びます。お腹の上まで布が来る形、お腹の下で止まる形、ゴムで高さを変えられる形。どれが合うかは、座っている時間の長さと、上に何を重ねるかで変わります。
上の層を3枚にするなら、ボトムスのお腹を覆う布が1枚分として数えられることを覚えておいてください。お腹の上まで覆う形は、そのぶん上の層を1枚減らせます。形ごとの違いはマタニティパンツの選び方に、跡がつく・ずれるときの直し方はマタニティパンツの調節と履き方にまとめてあります。
温度の調整は、首・手首・足首の3か所で
寒い日に枚数を増やしたくなったら、先にこの3か所を見てください。
- 首……ストールを1周巻く。外すだけで体感が変わるので、室内外の出入りが多い日に向いている
- 手首……袖が手首の骨まで届いているか。七分袖は秋の前半まで、10月の後半からは手首まで届く袖へ
- 足首……靴下の丈を足首の上まで上げる。パンツの裾と靴下のあいだに肌が出ていないかを見る
この3か所が覆われていると、お腹の前の枚数が3枚でも寒さを感じにくくなります。反対に、お腹の前に4枚重ねていても首や足首が開いていると、寒く感じることがあります。
3か所のうち、どこから手をつけるかは、その日にいちばん長くいる場所で決めてください。外を歩く時間が長い日は首、座って過ごす時間が長い日は足首、手を使う作業が多い日は手首。全部を一度に覆う必要はありません。
室内と外の差が大きい日は、脱ぐ一枚を外側に置く
秋は、外は肌寒いのに電車や建物の中は暖かい、という日が増えます。この日は室内で脱ぐ一枚を、いちばん外側に置くことが大切です。
頭からかぶるニットをいちばん上に着ると、室内で脱ぐのに手間がかかります。お腹が前に出てくると、かぶるものを脱ぐ動作そのものがしにくくなります。外側は前開きの羽織りにして、脱いだら腕にかけるか鞄に入れる。これで室内の暑さを我慢する時間がなくなります。
中の層も、かぶるものより前開きのほうが調整しやすくなります。2枚目を前開きのシャツにしておけば、暑いときは前を開けるだけで済みます。
後期まで持たせるなら、前の丈に余りのあるものを
中期に選んだ服を後期まで持たせたいなら、選ぶときに前の丈に余りがあるかを見てください。いま着て、前の裾が後ろより長いか、同じくらいの服は、お腹が前に出ても前の裾が持ち上がる余地があります。
特に外側の羽織りは、中期に買って後期まで使えると、秋から冬の移り目を1枚で乗り切れます。前を開けて着る形、前端が脇の線より内側に残る形、丈がお尻を覆う長さ。この3つがそろっていれば、冬まで着られることが多くなります。
秋の行事がある日
上の子の運動会や七五三、法事など、秋は外で過ごす行事が続きます。行事の日は、ふだんより外にいる時間の長さで重ね方を決めてください。
屋外に2時間以上いる日は、お腹の前の3枚に加えて、脱ぎ着できる4枚目を持っていきます。前を閉めずに羽織れるもので、膝にかけても使える大きさのものが便利です。屋内の行事なら、3枚で足りることがほとんどです。行事ごとの服装は、入園式や卒園式の記事で場面ごとに分けてあります。
屋外の行事では、座る場所にも目を向けてください。レジャーシートに直接座る日は、お腹の前で布が折り重なるうえ、立ち上がるたびに裾が引っぱられます。この日は、1枚目を長めにして、2枚目を前開きにしておくと、座ったまま前を開けて楽な姿勢に直せます。折りたたみの椅子を持っていける場面なら、座る高さが上がるぶん、お腹の前の折り重なりも浅くなります。
どちらとも取れるとき①|手持ちで延ばすか、マタニティを買い足すか
手持ちで延ばせるのは、前の裾が後ろより上がっていない服と、前を開けて着ても形が成り立つ羽織りです。この2つがそろっていれば、中期の秋はほぼ手持ちで回ります。
買い足すかどうかは、2枚目の前後の丈の差で決めてください。差が5cm以上の服が手持ちの半分を超えたら、買い足しの時期です。そのときは、肌に触れる長めの1枚目とお腹を覆えるボトムスから足すと、後期まで働くので無駄になりにくくなります。
どちらとも取れるとき②|お腹の形が、まだはっきりしない
中期でもお腹の形の出方には個人差があり、見た目ではまだ分かりにくい人もいます。この時期は、手持ちの服で過ごしながら、どの服から前の丈の差が出始めるかを観察しておいてください。
差が出始めるのは、たいてい体に沿う薄手のカットソーからです。ゆったりしたニットやシャツは、差が出ても目立ちにくいので、後から替えれば間に合います。先に手を打つのは、体に沿う服だけで十分です。
どちらとも取れるとき③|職場の服と休日の服を分けるか
職場で着る服と休日の服を分けていた人は、中期の秋に外側の羽織りだけ共通にすると、枚数を増やさずに済みます。中の2枚は場面で分け、外側の前開きの羽織りは両方で使う。羽織りは前を開けて着るので、中の服が変わっても合わせやすくなります。
職場の服が何週持つかを寸法で見る方法は、マタニティのオフィスカジュアルに置いてあります。
よくある行き違い
**「寒いから、お腹の前に何枚も重ねる」。**枚数を増やしても、首や足首が開いていると寒さは残ります。お腹の前は3枚まで、残りは首・手首・足首で調整してください。
**「中期のうちは、前を閉める羽織りで大丈夫」。**中期に閉まっていても、冬に入ると閉まらなくなることがあります。選ぶときから、前を開けて着て形が成り立つかを見ておくと、買い直しが減ります。
**「マタニティ服を着ないといけない」。**手持ちの服で前の丈が足りていれば、マタニティ服でなくても問題ありません。必要になるのは、前の裾が上がり始めてからです。
装いに活かすなら
明日の朝、着替えが終わったら、おへその高さに手を当てて枚数を数えてください。3枚なら今の組み方で大丈夫です。4枚なら、1枚を首元に移す。
秋から冬にかけての中期は、重ね方がいちばん変わる時期です。枚数を決めておくと、毎朝の迷いが少なくなり、座っている時間も楽になります。体調のことで気になることがあれば、服の工夫とは別に、健診のときに相談してください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 妊娠中期の秋、何枚くらい重ねればいいですか
- お腹の前に重なる布は3枚までを目安にしてください。肌に触れる1枚、その上のニットやシャツ、外側の羽織り。これで足りないほど寒い日は、4枚目を足すのではなく、首元のストール、手首まで届く袖、足首を覆う靴下で調整します。お腹の前の枚数が4枚を超えると、座ったときに布が前で折り重なって苦しく感じやすく、脱ぎ着の手順も増えます。
- Q. 手持ちのコートは、前が閉まらなくなっても着られますか
- 前を閉めずに着て形が成り立つコートなら、そのまま着られます。確かめ方は、前を開けたまま鏡の前に立ち、左右の前端が体の脇から内側に何cm残っているかを見ることです。両側とも5cm以上内側に残っていれば、開けたままでも羽織りとして落ち着いて見えます。前端が脇の線より外へ逃げてしまうコートは、開けて着ると肩から落ちやすいので、中期の後半からは別の羽織りに替えるほうが楽です。
- Q. マタニティ服を買い足すか、手持ちで延ばすか迷っています
- 手持ちの服で延ばせるのは、前の裾が後ろより上がっていない服と、前を閉めずに着て形が成り立つ羽織りです。前の裾が後ろより3cm以上上がっている服は、これからさらに上がっていくので、中期のうちに役目を替えておくほうが迷いません。買い足すなら、肌に触れる1枚目の長いものと、お腹を覆えるボトムスから。この2つは後期まで働くので、足した分が無駄になりにくいからです。
- Q. 室内は暖かく、外は寒い日の服装はどうすればいいですか
- 室内で脱ぐ一枚を、いちばん外側に置いてください。前開きの羽織りを外側にしておけば、建物に入ったときに1枚脱ぐだけで済みます。頭からかぶるニットをいちばん上に着ると、室内で脱ぐのに手間がかかり、結局着たまま暑さを我慢することになりがちです。首元のストールも、外すだけで体感が変わるので、室内外の差が大きい日に向いています。
— メグラシ編集部





