妊娠中期の服装 冬|お腹が前に出るか横に張るかで上着と下を分ける

**妊娠中期の冬服は、お腹が前に出る人と横に張る人で、困る場所が逆になります。**前に出る人はコートの前が閉まらず、ワンピースの前の裾が上がって困ります。横に張る人は腰まわりとウエストのゴムがきつくなって困ります。同じマタニティ服でも、片方には楽で、もう片方には合わないのはこのためです。
自分がどちらかは、横向きの写真1枚で分かります。お腹の一番出た位置がバストの一番出た位置より前にあれば前に出る側、バストと同じくらいか後ろで、腰まわりやお腹の横が広がっているなら横に張る側です。
前に出る人は、上着は前を開けて着られる落ち感のあるものに、下は前の裾が上がりにくいワンピースか、お腹の上まで届くゴムのパンツにします。横に張る人は、上着は腰に余裕があってヒップまで隠れるものに、下はお腹の下で止まるゴムか、腰まわりの布にゆとりがあるものにします。この記事は、その見分け方と選び方を順に書きます。体調のことは、かかっている医師や助産師の指示を優先してください。
結論:前に出る人は「前」、横に張る人は「腰」を先に直す
| 前に出る人 | 横に張る人 | |
|---|---|---|
| 困る場所 | コートの前、ワンピースの前の裾 | 腰まわり、ウエストのゴム |
| 上着 | 前を開けて着る落ち感のあるもの | 腰に余裕がありヒップまで隠れるもの |
| 下 | 前の丈に余裕のあるワンピース、お腹の上まで届くゴム | お腹の下で止まるゴム、腰に布のゆとり |
| 後回しでよいもの | 腰まわりの大きさ | コートの前の閉まり |
表は、どこを先に直すかを分けるためのものです。困っていない場所の服を急いで買い替える必要はありません。
自分の側を決める|横向きの写真で測る
壁の前に横向きに立って、腕を下ろした状態で写真を撮ってください。家族に頼むか、鏡越しに撮っても構いません。厚手の服は避けて、体の線が分かる部屋着で撮ります。
写真で見るのは2か所です。お腹の一番出た位置と、バストの一番出た位置。お腹がバストより前に出ていれば前に出る側です。バストと同じくらいか後ろで、お腹の横や腰まわりの幅が以前より広がっているなら横に張る側です。
正面からも1枚撮って、腰の幅が以前の服でどう見えるかを比べると、横に張る側の人ははっきり分かります。
前に出る人の上着|前を開けても寒くない組み方
前に出る人は、コートの前が閉まらなくなるのが最初の困りごとです。ボタンを留めた状態で、ボタンとボタンの間に手のひらが1枚すっと入るかを見てください。入らないなら、そのコートは前を開けて着るものと割り切ります。
前を開けて着るなら、落ち感のある柔らかい素材のコートがきれいに見えます。張りのある厚い生地は、前を開けると左右に広がって、お腹の前に三角の隙間ができます。柔らかい生地なら、前が自然に下へ落ちて、お腹の両脇に沿います。
前を開けると中が冷えるので、ワンピースの上に薄手のカーディガンを1枚挟みます。カーディガンも前を開けたままでよく、首元と背中が覆われていれば、前を開けたコートでも寒さは和らぎます。
前に出る人の下|前の裾が上がらないワンピース
前に出る人がワンピースを着ると、お腹の分だけ前の裾が引き上げられて、前が後ろより短くなります。立った状態で横から見て、前の裾が後ろより3cm以上上がっていたら、その服は前の丈が足りなくなっています。
前の丈に余裕があるのは、胸の下で切り替えがあって、そこからスカートが広がる形です。切り替えより下の布がお腹を避けて落ちるので、前の裾が上がりにくくなります。
パンツにするなら、ゴムがお腹の上まで届くタイプを選びます。お腹の下で止まるゴムは、前に出る人だとお腹の丸みに押されて下へずれ落ちやすくなります。
横に張る人の上着|腰で引っかからない丈と幅
横に張る人は、コートの前は閉まるのに、腰まわりがきつくなります。ヒップを隠す丈のコートを着て、ボタンを全部留めたまま椅子に座ってみてください。腰で生地が突っ張ったり、裾のボタンが引っ張られたりするなら、腰の幅が足りていません。
選ぶのは、肩から裾に向かって少しずつ広がる形か、腰の位置に布のゆとりがある形です。ウエストを絞ったコートは、腰の張りとの差が強く出て、腰まわりがかえって大きく見えます。

丈は、ヒップがちょうど隠れるくらいが歩きやすく、腰の張りも目立ちません。それより短いと腰の一番広いところで裾が切れて、幅が強調されます。
横に張る人の下|お腹の下で止まるゴムと腰のゆとり
横に張る人は、お腹がそれほど前に出ていないので、ゴムがお腹の下で止まるタイプでも落ちにくく、締めつけも少なく済みます。お腹の上まで届くタイプは、横に張る人だと布が余ってお腹まわりにたるみが出ることがあります。
気をつけるのは腰まわりの布の余裕です。ヒップの一番広いところで、布を両手でつまんで指2本ぶんの余りがあるかを見てください。余りが無いと、座ったときに腰が突っ張り、歩くときにも布が横に引かれてしわが出ます。
スカートなら、腰から広がるフレアや、ゴムのギャザースカートが楽です。タイトスカートは、横に張る人だと腰で一番きつくなります。
どちらとも取れるとき①|前にも横にも少しずつ出ている
前にも横にも同じくらい出てきている人は、どちらの側として扱えばいいか迷います。このときは、困っている場所が多い方を先に直してください。
コートの前が閉まらないのと、腰がきついのとで、どちらが毎日の不便として大きいかを考えます。通勤で毎日コートを着る人は前の閉まりのほうが困りやすく、在宅が多くて座っている時間が長い人は腰のきつさのほうが困りやすい傾向があります。
それでも決まらないなら、ワンピースから揃えると両方に対応できます。胸の下で切り替えがあって、そこから腰まわりまでゆったり広がる形なら、前にも横にも布が逃げます。
どちらとも取れるとき②|週によって出方が変わる
妊娠中期は、体の出方が数週間で変わることがあります。いま横に張っていても、少し経つと前に出てくる人もいます。この時期に、片方の側に合わせた服をたくさん買うのは避けたほうが安全です。
買うときは、前にも横にも余裕のある形を選ぶか、前開きで調整がきくものを選びます。前開きのワンピースやカーディガンは、お腹の出方が変わっても、ボタンを留める位置や開け方で対応できます。

体の変化の考え方は妊娠期の装いの考え方|体型変化と無理しない選び方にもまとめています。
どちらとも取れるとき③|通勤と在宅で服を分けるか
通勤している人は、職場で座っている時間と、駅まで歩く時間の両方で困ります。前に出る人は電車で立っているときに前の裾が気になり、横に張る人はデスクで座っているときに腰が突っ張ります。
通勤と在宅で服を分けるかは、手持ちの服で困る場所がいくつあるかで決めます。通勤の服だけで困るなら、通勤用のワンピースとコートを1組だけ足して、在宅は手持ちのゆとりのある服で過ごします。両方で困るなら、どちらにも着られる前開きのワンピースから足してください。
職場での服の寸法の測り方はマタニティのオフィスカジュアル|その一枚が何週まで持つかを寸法で測るにあります。
どちらとも取れるとき④|上の子のときと出方が違う
2人目以降の妊娠では、上の子のときと出方が違うことがあります。上の子のときは前に出たのに、今回は腰まわりから広がってきた、という人は少なくありません。上の子のときのマタニティ服が手元にあると、それを着ればいいと考えがちですが、出方が違うと合わない場所が出ます。
取っておいた服は、まず今の体で試してください。前に出る側だったときの服を、横に張る側になった体で着ると、お腹の上まで届くゴムが余って布がたるみ、腰まわりは逆にきつく感じます。反対に、横に張る側だったときの服を前に出る体で着ると、腰は楽でも前の裾が上がります。
試して合わなかった場所だけを買い足せば、取っておいた服の多くはそのまま使えます。上半身のニットやカーディガンは出方に関わらず着られることが多く、合わないのは下と上着に集中します。上の子を抱っこする機会が多い人は、前開きの上着だと抱き上げるときに前が引っ張られず、動きやすくなります。
足元|脱ぎ履きと滑りにくさで選ぶ
冬は足元が冷えるうえに、お腹が出てくるとかがんで靴を履くのが難しくなります。前に出る人は、特にかがむ動きがつらくなりやすいので、手を使わずに足を入れられる靴が楽です。かかとを入れるだけで履けるローファーや、甲をゴムで留めるタイプなら、玄関で椅子に座らなくても履けます。
横に張る人は、かがむことはまだできても、長く歩くと腰に疲れが出やすいので、底が厚すぎず平らな靴を選びます。ブーツを履くなら、ファスナーが内側についていて、座って片手で上げ下げできるものが楽です。どちらの側でも、冬の濡れた路面や駅の床で滑りにくい底を選んでください。
肌着とタイツ|締めつけない範囲で覆う
冬はお腹まわりの冷えが気になる人が多いです。腹部まで届く丈の肌着や、お腹を覆うタイプのタイツを選ぶ人が増えます。
前に出る人は、お腹の上まで届く丈のものを選び、ゴムがお腹の一番出た位置にかからないかを確かめます。横に張る人は、腰まわりのゴムがきつくないかを見ます。どちらも、締めつけが気になるときは無理をせず、ゆとりのあるサイズに替えてください。
手持ちの服で乗り切るときの順番
すべてをマタニティ服に替える必要はありません。前に出る人は、まずワンピースの前の丈を、次にコートの前の閉まりを見て、困ったところから足します。横に張る人は、まずパンツやスカートの腰まわりを、次にコートの腰の幅を見ます。
上半身のニットやカーディガンは、どちらの側でも手持ちのもので長く着られることが多いです。体の変化で最後まで困らないのは上半身なので、買い足すのは下と上着を優先してください。
服にお金をかけたくない人は妊娠・出産期の服にお金をかけたくないも参考になります。
自分の場合を確かめる|3つの質問から決める
横向きの写真で、お腹の一番出た位置がバストより前にあるか。手持ちのコートで、前を閉めたときにボタンの間に手のひらが入るか。座ったときに腰まわりが突っ張るか。この3つで、前に出る側か横に張る側か、両方かを決めてください。
前に出る側なら、前を開けて着られる落ち感のある上着と、前の丈に余裕のあるワンピースから。横に張る側なら、腰で突っ張らない上着と、お腹の下で止まるゴムのボトムから。両方なら、前開きで胸の下から広がるワンピースを1枚目にします。
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よくある問い
- Q. 妊娠中期でも普通のコートは着られますか
- 前に出る人は、前を開けて着れば手持ちのコートで過ごせることが多いです。前を閉めたいなら、ボタンを留めた状態でボタンの間に手のひらが1枚入るかを見てください。入らないなら、閉めずに着るか、マタニティ用の前開きの上着を足します。横に張る人は前よりも腰まわりがきつくなるので、ヒップまで隠れる丈のコートが腰で引っかからないかを先に確かめてください。
- Q. マタニティ服はいつから買えばいいですか
- 手持ちの服の前の裾が、後ろより3cm以上上がって見えるようになったら、下から順に足していく目安になります。体の変化には個人差が大きいので、時期よりも、手持ちの服で困る場所が出てきたかで決めると無駄が出ません。体調のことは、かかっている医師や助産師の指示を優先してください。
- Q. 冬の通勤で、お腹を冷やさない服装にしたいです
- お腹を締めつけずに覆える、腹部まで届く丈の肌着や、ゴムがお腹の上まで届くタイプのパンツを選ぶ人が多いです。上着は前を開けても中が冷えないよう、ワンピースの上に薄手のカーディガンを1枚挟むと調整しやすくなります。
- Q. お腹が小さめで、マタニティ服だとぶかぶかになります
- まだ前にも横にもあまり出ていないなら、無理にマタニティ服にする必要はありません。手持ちのゆとりのあるワンピースやゴムのスカートで過ごし、困る場所が出てきたところから足していけば十分です。
— メグラシ編集部





