妊婦 結婚式 服装 冬|座る2時間と移動の寒さで選ぶ

冬の結婚式に妊娠中で出席するなら、ドレスは立った姿ではなく、座ったときのお腹で選んでください。 披露宴は2時間以上座っている時間が続きます。胸の下で切り替えがあり、そこから下に布が落ちるドレスなら、座ってもお腹の上で布が止まらず、最後まで苦しくなりません。
もう1つは寒さです。冬の結婚式は、外・ロビー・披露宴会場の3つの温度を行き来します。羽織りは前が閉まらなくても構わないので、肩と足首を別々に温められる組み方にしておくと、体が冷えずに済みます。
この記事では、切り替え位置の測り方、座ったときの前の丈、冬の羽織りと足元、手持ちのワンピースで出られるかの見分け方、そして「どちらとも取れる」ときの寄せ方を順番に書いていきます。
結論:選ぶ順は「座ったとき」→「移動」→「写真」
妊娠中のお呼ばれ服を選ぶとき、多くの人は鏡の前で立った姿を見て決めます。けれど披露宴でいちばん長いのは座っている時間です。乾杯、食事、スピーチ、余興と、席に着いている時間が2時間を超えることも珍しくありません。
選ぶ順番は、次の3つです。
- 座ったとき:お腹の上で布が止まらないか、前の丈が上がりすぎないか
- 移動のとき:外とロビーと会場の温度差に、重ね方で対応できるか
- 写真のとき:立って並んだときに、お腹の形が自然に見えるか
この順番にするのは、1が合わないと、2と3がどれほど整っていても当日がつらくなるからです。反対に1が合っていれば、2は羽織りと足元で調整でき、3は立ち方と小物で十分に整えられます。
出席の前に確かめておくこと
服を選ぶ前に、確かめておくことが2つあります。
1つは、出席してよいかどうかを主治医や助産師に聞いておくことです。妊娠の経過や週数によって、長時間の外出や移動に気をつけたほうがよい時期があります。服の話より先に、ここを確かめてください。
もう1つは、新郎新婦に妊娠中であることを伝えておくことです。伝えておくと、席を出入り口の近くにしてもらえたり、椅子にクッションを用意してもらえたりすることがあります。お手洗いに立ちやすい席かどうかで、着ていく服の選び方も変わります。出入り口が近い席なら、羽織りを椅子にかけておいて、立つときにさっと持っていけます。
挙式から出るのか、披露宴からなのか、二次会まで行くのかも決めておきます。挙式は教会やチャペルで立ったり座ったりが続き、披露宴は長く座り、二次会は立っている時間が長くなります。全部に出るなら、いちばん長い披露宴に合わせて選び、ほかの場面は羽織りや靴で調整します。
挙式で気をつけること
チャペルや神殿での挙式は、時間は30分前後と短いものの、立ったり座ったりが繰り返されます。賛美歌や祝詞のたびに立ち上がり、また座る、という動きです。妊娠中は、この立ち座りで裾を踏んだり、椅子の間で体を回したりするのが意外と負担になります。
挙式のあいだは、裾を踏まない長さかどうか、立ち上がるときに手をつく場所があるかを気にしてください。長い裾のドレスは、座席の間の狭い通路で引っかかりやすいので、ふくらはぎ丈くらいまでにしておくと動きやすくなります。体調によっては、立つ場面でも座ったままでいて構いません。周りの参列者は、妊娠中の人が座っていても気にしません。
チャペルは天井が高く、冬は足元から冷えることがあります。挙式の間は羽織りを着たままでよいので、肩を冷やさないようにしてください。
境目1|切り替え位置:アンダーバストから指2本以内
ドレスの切り替え位置は、座ったときの楽さをいちばん大きく左右します。
確かめ方は簡単です。ドレスを着て、胸のすぐ下(アンダーバスト)に指を横にして当て、切り替えの縫い目までの距離を測ります。
- 指2本(約3〜4cm)以内:お腹の頂点より十分上にある。座っても布が引っかからない
- 指3〜4本:妊娠初期〜中期のはじめならよいが、お腹が前に出てくると、座ったとき縫い目がお腹の上に乗る
- 指5本以上:ふつうのウエストの位置に近い。座るとお腹の頂点を横切る線になり、締め付けやすい
切り替えがアンダーバストの近くにあると、そこから下の布が、お腹の前を通って自然に落ちます。立っているときはもちろん、座ってお腹が前に出ても、布はお腹の前で余裕を保ちます。
指3〜4本のドレスは、妊娠の時期で判断が分かれます。お腹のふくらみがまだ小さいなら問題ありませんが、前に出てきている時期なら、座った姿勢で縫い目がどこに来るかを家で確かめてください。後で書く「座って確かめる手順」を使います。
ウエストに縫い目があるドレス(指5本以上)は、たとえ布にゆとりがあっても、縫い目そのものが細い線になってお腹の前を横切ります。座ったときにその線がお腹の頂点に食い込むので、2時間座っているうちに苦しくなりやすい形です。
境目2|座ったときの前の丈:膝から何cm上がるか
妊娠中は、座るとお腹の前に布が回るぶん、ドレスの前の丈が立っているときより上がります。お腹のふくらみが大きいほど、上がる幅も大きくなります。
確かめ方は次のとおりです。
- 立った状態で、ドレスの前の裾が膝からどこにあるかを見る
- 披露宴の椅子と同じくらいの高さ(40〜45cm程度)の椅子に、背もたれに軽く寄りかかって座る
- 前の裾が、膝から何cm上にあるかを見る
座ったとき、裾が膝より上に10cm以上上がるなら、披露宴の席では短く見えます。ナプキンを膝に広げれば隠れますが、立ち上がるときや席を移動するとき、写真を撮るときに気になります。
立った状態で膝下5〜10cmあるドレスなら、座っても膝が隠れることが多いはずです。膝丈のドレスしかない場合は、後で書く「どちらとも取れるとき」の寄せ方を参考にしてください。
後ろの丈も一度見ておきます。お腹が前に出ると、前の布が引っぱられて、後ろの裾が持ち上がることがあります。鏡の前で横を向いて、前と後ろの裾が同じ高さにあるかを見てください。後ろだけ上がっていると、歩いているときに後ろ姿で気づかれやすくなります。
境目3|布の量:お腹の頂点で、こぶし1つぶんの余り
切り替え位置と丈が合っていても、布の量が足りないと、座ったときにお腹の形がそのまま出ます。それ自体が悪いわけではありませんが、布がお腹に張りついていると、立ち上がるたびに裾を引っぱって直すことになり、落ち着きません。
座った状態で、お腹のいちばん出ているところの前の布をつまんでみてください。こぶし1つぶん(約8〜10cm)くらいつまめる余りがあれば、2時間座っていても布は張りつきません。
つまめる余りが指2〜3本ぶんしかない場合、座っている間に布がお腹に沿い、食事のあとにはさらに窮屈に感じることがあります。披露宴はコース料理が続くので、始まったときより終わるころのほうがお腹まわりに余裕が必要です。
布の量は、素材でも感じ方が変わります。伸びる生地はつまめる量が少なくても体に沿って動きますが、伸びない生地は余りがそのまま楽さになります。伸びない生地のドレスなら、こぶし1つぶんを目安にしてください。
冬の会場は、3つの温度を行き来する
冬の結婚式で、妊娠中の人がいちばん気をつけたいのが温度差です。会場までの外、ホテルや式場のロビー、披露宴会場の中では、温度がはっきり違います。
- 外:会場の入り口まで、駅や駐車場から歩く時間。風があると体感はさらに下がる
- ロビー・受付:扉の開け閉めが多く、足元が冷えやすい。待ち時間が長くなることもある
- 披露宴会場:人が多く暖房も効いて、むしろ暖かすぎることがある
この3つの温度を、1枚のドレスと羽織りで乗り切ろうとすると、どこかで寒いか、どこかで暑いかになります。考え方を変えて、体の場所ごとに別々に温めると調整しやすくなります。
- 肩と腕:羽織りで温め、会場で暑ければ外す
- お腹と腰:ドレスの下に薄い腹巻きやマタニティ用の肌着を重ねる(外さない)
- 足首と足裏:ストッキングの上から、移動中だけ靴下やレッグウォーマーを足す(会場の前で外す)
こうしておくと、会場に入ったら羽織りを外すだけで暖かすぎを防げ、外に出るときは羽織りと足元を戻すだけで冷えを防げます。
コートについては、前が閉まらなくても構いません。お腹の前が開いたままでも、肩と背中が覆われていれば、移動の間は十分に温かく過ごせます。コートの前が閉まるかどうかの見分け方は、マタニティコートは必要?|手持ちの前が何cm閉まらないかで決めるで詳しく書いています。
羽織り:前が閉まらなくてよいものを選ぶ
ドレスの上に羽織るものは、前を閉めないで着る前提で選びます。お腹が前に出ていると、ボタンやファスナーで前を閉める羽織りは、閉めたときに前が引っぱられてしまいます。
使いやすいのは、次のような形です。
- ショール・ストール:肩にかけるだけで、前の閉まりを気にしなくてよい。座るときは椅子の背にかけられる
- 前を開けて着るボレロや短い羽織り:肩と腕を覆い、お腹の前には布がかからない
- 前を開けて着る、長めのジャケット:お腹の前の縦の線を見せるので、写真で体の厚みが目立ちにくい
ショールは、ふわっとした厚手のものだと、座ったときに背中で丸まってかさばります。披露宴では椅子の背にかけるか膝にかけることが多いので、薄手でたためるものが扱いやすいはずです。
色は、ドレスより少し明るいか、同じ明るさのものにすると、顔まわりが暗くなりません。ドレスが濃い色なら、羽織りを淡い色にすると、肩から胸元に明るい面ができて、写真で顔がはっきり写ります。
羽織りの丈の詳しい選び方は、マタニティフォーマルの羽織|秋冬の式は前を開けて着られる丈で選ぶでも書いています。
足元:ヒールの高さと、冬の冷え
妊娠中の足元は、転ばないことと、冷えないことの2つを優先します。
ヒールの高さ
ヒールは3cm前後までにして、かかとの太いものを選んでください。式場やホテルの床は、大理石や光沢のある床材が多く、細いヒールは滑りやすくなります。階段や段差もあります。
ヒールのない靴でも、フォーマルの場で問題なく履けます。甲が覆われていて、表面にきちんとした光沢があり、つま先が丸すぎない形なら、ドレスと合わせても普段履きには見えません。
冬の冷え
冬の足元は、移動中と会場の中で分けて考えます。会場の中は暖かいので、薄いストッキングで十分です。冷えるのは外と、ロビーで待っている時間です。
- 移動中は、ストッキングの上に厚手の靴下をはいて、平らな靴で向かう
- 会場の入り口近くで、お手洗いを借りて靴下を脱ぎ、式の靴に履き替える
- 靴の中に、薄い中敷きを入れておくと足裏が冷えにくい
この方法なら、移動は温かく、会場では見た目を整えられます。履き替えた靴と靴下は、サブバッグに入れてクロークに預けておきます。
かがまずに靴を履き替えられるかどうかも、妊娠中には大事なことです。お腹が大きくなる時期は、かがんで靴のストラップを留めるのがつらくなります。足を入れるだけで履ける形の靴を選んでおくと、当日の履き替えが楽になります。妊婦の靴 秋冬|ブーツは、かがまずに履いて脱げる形だけ残すも参考にしてください。
色のマナーと、妊娠中に避けたい色の組み方
妊娠中でも、結婚式の色のマナーはふだんと同じです。白や白に見える淡い色は花嫁の色なので避けます。全身を黒一色にするのも、お祝いの場では重く見えるので、小物や羽織りで明るさを足します。
そのうえで、妊娠中だから気をつけたいことが1つあります。お腹のいちばん出ているところに、明るい色や強い柄を置かないことです。
明るい色や大きな柄は、そこに視線を集めます。お腹の前に明るい面があると、体の厚みがいちばん目立つ場所に視線が行きます。それが嫌でなければ構いませんが、写真で体の形が気になる人は、お腹の前は落ち着いた色にして、明るい色は胸元か肩に置いてください。
濃い色のドレスに、淡い色のショールを肩にかける組み方は、この点でもちょうどよい形です。顔まわりは明るく、お腹の前は沈みます。
写真で体の厚みが気になるとき
集合写真やゲストどうしの写真で、お腹のふくらみが目立つのが気になる人もいるでしょう。妊娠中のお腹は、隠すものではありませんし、お祝いの席でそれを気にする人はいません。それでも気になるなら、立ち方で十分に整えられます。
写真のときは、カメラに対して体を少し斜めに向け、片足を半歩前に出して立ちます。体の正面ではなく斜めの面が写るので、厚みが目立ちにくくなります。手はお腹の前で組まずに、体の横に自然に下ろすか、小さなバッグを持つ程度にすると、お腹の前に余計な横の線ができません。羽織りの前を開けておくと、肩から裾まで縦の線が2本通り、全身がすっきり写ります。
手持ちのワンピースで出られるかを、座って確かめる
マタニティ用のドレスを新しく買わなくても、手持ちのワンピースで出られることがあります。次の手順で確かめてください。
- 当日と同じ下着・肌着を着て、ワンピースを着る
- 鏡の前で、アンダーバストから切り替えまでの距離を指で測る
- 椅子に座って、前の丈が膝から何cm上がるかを見る
- 座ったまま、お腹の前の布をつまんで、こぶし1つぶんの余りがあるかを見る
- 座ったまま15分ほど過ごして、苦しくなる場所がないかを確かめる
- 立ち上がって、後ろの裾が上がっていないかを鏡で確かめる
5の「15分座る」は、実際にやってみると分かることがいちばん多い手順です。座ってすぐは平気でも、10分ほどたつと切り替えの縫い目やファスナーの金具が当たってくることがあります。
この6つが全部問題なければ、手持ちのワンピースで出られます。1つか2つ気になるところがあれば、次の「どちらとも取れるとき」の寄せ方を見てください。3つ以上気になるなら、当日つらくなる可能性が高いので、マタニティ用のドレスかレンタルを考えるほうが安心です。
どちらとも取れるとき:外れた1つを、重ね方と座り方で補う
実際に手持ちで確かめると、全部が合格することは少なく、1つか2つが「微妙」になることがほとんどです。ここでは、その寄せ方を書きます。
切り替えはよいが、座ると前の丈が短いとき
膝掛けを用意しておきます。披露宴ではナプキンを膝に広げますが、ナプキンだけでは膝の上までしか覆えません。ドレスより少し濃い色の薄いストールを1枚持っていけば、座っている間は膝に、移動のときは肩にと使い分けられます。写真のときに立ち上がれば、丈はもとの長さに戻ります。
丈はよいが、切り替えが指3〜4本でぎりぎりのとき
座り方で補えます。椅子に浅く腰かけず、背もたれに寄りかかるように深く座ると、お腹が前に倒れにくくなり、切り替えの縫い目がお腹の頂点に乗りにくくなります。背中にクッションを入れてもらえるなら、さらに楽になります。会場のスタッフに「妊娠中なので」と一言伝えると、用意してもらえることが多いはずです。
布の量はあるが、伸びない生地で硬いとき
食事が進むにつれて窮屈に感じるかもしれません。披露宴の途中で一度お手洗いに立つつもりで、その時に背中のファスナーを少しだけ下げられるかを確かめておきます。羽織りを着ていれば、背中のファスナーが少し下がっていても見えません。ただ、自分で上げ下げしにくい位置にファスナーがあるなら、一緒に出席する人に頼めるかどうかも考えておいてください。
全部ぎりぎりで、合格とも不合格とも言えないとき
妊娠中は、式の日までにお腹の大きさが変わります。今ぎりぎりのドレスは、式の当日には合わなくなっている可能性があります。式が1か月以上先なら、今の時点でぎりぎりのものは選ばず、余裕のあるものか、マタニティ用のものを考えてください。レンタルなら、式の直前に体に合わせて選び直せます。
まだお腹が目立たず、周りに伝えていないとき
妊娠の初めのころで、お腹のふくらみがまだ目立たず、周りにも伝えていない人もいるはずです。この時期は、見た目のうえではふだんのドレスがそのまま着られますが、体のほうは疲れやすく、においや締め付けに敏感になっていることがあります。
ドレスを選ぶときは、見た目より締め付けの少なさを優先します。ウエストに縫い目のあるドレスでも、座ってお腹まわりが苦しくなければ着られますが、ベルトで締める形は外しておくほうが楽です。補正下着で体を締めるのは控えて、ふだんの肌着の上に着られるドレスを選んでください。
周りに伝えていない場合でも、新郎新婦にだけは伝えておくと、乾杯の飲み物をさりげなく替えてもらえたり、席を出入り口に近くしてもらえたりします。服の選び方より先に、当日楽に過ごせる環境を整えておくほうが、気持ちの余裕につながります。
式場が遠く、移動に2時間以上かかるとき
遠方の式に出るときは、移動の時間そのものが長い「座っている時間」になります。電車や車で2時間以上座るなら、移動中はドレスを着ずに、ゆったりした服で向かい、会場で着替える方法を考えてください。式場やホテルには、着替えのための部屋を貸してもらえることがあります。
ドレスで移動すると、座りじわが前の丈とお腹の前に残ります。しわが目立ちにくい素材なら着たまま向かえますが、張りのある生地や光沢のある生地は、座った跡がはっきり出ます。移動中に座る時間が長いほど、着替える前提にしておくほうが、会場に入ったときの見た目が整います。
宿泊を伴う場合は、前の日に会場の近くに泊まって、当日の移動を短くするのも1つの方法です。移動の負担が軽くなると、当日の体調にも余裕が出ます。
会場が座敷や、靴を脱ぐ料亭のとき
和の会場で、座敷に座る形の披露宴もあります。この場合、選び方の前提が大きく変わります。椅子に座るときより、床に座るときのほうが、お腹の前で布が引っぱられ、前の丈も大きく上がります。
座敷の会場なら、まず正座ではなく、横座りや足を崩して座ることを前提にしてください。妊娠中に長時間の正座はつらいので、会場に座椅子を用意してもらえるか聞いておくと安心です。ドレスは、床に座ったときにお腹の前で布が余り、膝から下が隠れる長さのもの、つまりふくらはぎ丈以上のものを選びます。
靴を脱ぐ会場では、ストッキングの足先が人の目に入ります。移動用の靴下を脱いだあと、足先が冷えていると感じたら、薄い足袋ソックスのような、目立たないものを重ねる方法もあります。
立食のパーティー形式のとき
披露宴ではなく、立食のパーティー形式で行われる式もあります。この場合は、座る時間より立つ時間が長くなるので、ドレスより足元と荷物の持ち方を優先します。
立食では、片手にグラス、片手にお皿を持つ場面が多くなります。バッグを肩にかけられるか、腕にかけられる形にしておくと、手がふさがりません。会場の壁際に椅子が用意されていることが多いので、疲れたら遠慮なく座ってください。そのときに備えて、座ったときの丈の確かめ方は、立食でも同じように確かめておきます。
レンタルにするか、買うかで迷うとき
手持ちで合わなかった場合、マタニティ用のドレスを買うかレンタルにするかで迷う人も多いはずです。判断の分かれ目は、出産後にもそのドレスを着る場面があるかどうかです。
授乳口のついたマタニティドレスなら、出産後もしばらくはお祝いの席で着られます。冬のあとに、ほかにもお呼ばれの予定があるなら、買っておくと使い回せます。予定がこの1回だけなら、レンタルのほうが、式の直前のお腹の大きさに合わせて選び直せる点で安心です。
二次会にも出るとき
二次会は立っている時間が長くなります。披露宴のドレスのままでよいか迷ったら、足元だけを替える方法があります。二次会用に、ヒールのない靴をサブバッグに入れておきます。座る時間が短く、立つ時間が長い場では、ドレスより靴が先につらくなるからです。
食事のあとに、お腹まわりがきつくなったとき
披露宴の後半、デザートが出るころに、お腹まわりが始まったときよりきつく感じることがあります。そのときは無理をせず、一度席を立ってお手洗いで姿勢を整えてください。立ち上がって背筋を伸ばすだけでも、切り替えの縫い目の位置がもとに戻り、楽になることが多いはずです。
席に戻ったら、背もたれに深く寄りかかり、膝にかけたストールの下で足を軽く組まずに揃えておくと、お腹の前に余裕ができます。きつさが続くようなら、羽織りの下でファスナーを少し下げる方法を思い出してください。
親族として出るときと、友人として出るときの違い
親族として出るとき
新郎新婦の親族として出る場合は、ゲストより一段きちんとした装いが求められます。濃い色の、光沢を抑えたドレスに、きちんとした羽織りを合わせるのが基本です。ショールよりは、前を開けて着るジャケットやボレロのほうが、親族の席ではなじみます。
親族は、集合写真で前列に座ることがあります。前列で座る場合、ドレスの前の丈と、お腹の上の布の量がいちばん写ります。座った姿で写真を撮られる前提で、境目2と境目3を優先して確かめてください。
親族は、挙式から披露宴まで、会場にいる時間も長くなります。控え室で休める時間があるかどうか、式場の担当者に聞いておくと安心です。
友人として出るとき
友人として出る場合は、ドレスの形や色の選び方にもう少し幅があります。柄のあるドレスや、少し明るい色も使えます。ただし、先に書いたとおり、お腹のいちばん出ているところに明るい色や大きな柄を置くかどうかは、写真の見え方で決めてください。
友人どうしで出席するなら、席でも移動でも、周りに頼りやすい環境です。重い荷物を持ってもらったり、お手洗いに付き添ってもらったりと、気兼ねなく頼めるように、事前に一言伝えておくとよいでしょう。
当日の持ち物:体を守るものから先に入れる
妊娠中の結婚式の持ち物は、ご祝儀やハンカチといった通常のものに加えて、体を守るものを先に入れます。
- 母子健康手帳と健康保険証
- 薄手のストール(膝掛けと羽織りを兼ねる)
- 移動用の靴下と、折りたためる平らな靴
- 小さめの飲み物
- 体を温める使い捨てのカイロ(直接肌に当てない)
これらはサブバッグにまとめて、クロークに預けるものと、手元に置くものに分けます。手元に置くのは、母子健康手帳・ストール・飲み物の3つです。ほかはクロークに預けます。
パーティー用の小さなバッグには、全部は入りません。サブバッグも、ドレスの色に近い、落ち着いた色のものにしておくと、手に持っていても目立ちません。
産後、授乳中に出るときに変わるところ
妊娠中ではなく、産後で授乳中に冬の結婚式に出る人もいるはずです。その場合は、選び方の軸が「座ったときのお腹」から「授乳のときの前の開き」に変わります。
授乳中は、披露宴の途中で席を外して授乳したり、搾乳したりすることがあります。背中にファスナーがあるドレスは、授乳のたびに全部脱ぐことになるので、前開きのボタンや、胸元に授乳口のある形を選ぶと楽になります。
寒さ対策は、妊娠中と同じく、肩と足首を別々に温める考え方が使えます。授乳室が会場から離れている場合は、移動の途中で冷えないよう、ストールを持っていくと安心です。
前の日にやっておくこと
前の日に、当日と同じ組み合わせで一度着て、次の5つを確かめておきます。
- 椅子に深く座って15分過ごし、苦しくなる場所がないか
- 座ったときの前の丈が、ストールで隠れる範囲か
- 羽織りを着て、肩と腕が覆われているか
- 移動用の靴下と平らな靴で、会場の入口まで歩けるか
- かがまずに、式の靴に履き替えられるか
この5つが確かめられていれば、当日の朝は体調に合わせて、羽織りと足元の重ね方だけを決めれば済みます。妊娠中のお祝いの席は、何よりも自分の体が楽でいられることが大事です。新郎新婦も、それを一番に願っているはずです。
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よくある問い
- Q. 妊娠中でも、マタニティ用ではない普通のドレスで出られますか
- 胸の下で切り替えがあり、そこから下がたっぷり広がる形なら、妊娠中期くらいまでは普通のドレスで出られることが多いです。座ってお腹の頂点に布が引っかからないか、裾が膝から何cm上がるかを家で確かめてください。ウエストに縫い目があるドレスは、座ったときにお腹を締めやすいので避けたほうが安心です。
- Q. 冬の結婚式で、黒いタイツをはいてもいいですか
- 厚手の黒タイツは、披露宴では略式に見られやすいので、親族として出るときは避けたほうが無難です。友人として出る場合でも、会場の格によっては浮くことがあります。肌に近い色の薄手のストッキングを基本にして、足首と足裏は、靴の中敷きや会場までの移動用の靴下で温めるのがおすすめです。
- Q. ヒールの靴はやめたほうがいいですか
- ヒールの高さは3cm前後までにして、かかとの太い靴を選ぶと安心です。式場の床は滑りやすい素材が多く、階段もあります。ヒールのない靴でも、甲が覆われていて表面にきちんとした光沢があるものなら、フォーマルの場で問題なく履けます。
- Q. 体調が当日まで分からないときは、どう準備すればいいですか
- 出席できるかは主治医や助産師に確かめたうえで、新郎新婦にも早めに妊娠中であることを伝えておくと、席の配慮をしてもらえることがあります。服は、前の日まで決めきらず、手持ちの1着と予備の羽織りを用意しておき、当日の体調で重ね方を変えられるようにしておくと安心です。
— メグラシ編集部





