妊娠中期の服装|お腹が前に出るか横に広がるかで秋冬の重ね方を分ける

**妊娠中期の服装は、お腹の出方で決まります。**同じ週数でも、お腹が前に出てくる人と、横に広がってくる人とでは、先に足りなくなる場所が違うからです。
お腹が前に出てくる人は、トップスの前の着丈が先に足りなくなります。前だけ裾が上がり、座ったときにお腹の下が出てしまう。この人が見るのは「丈」です。前の着丈が後ろより長いもの、または裾にゆとりのあるものを選びます。
お腹が横に広がってくる人は、ボトムの腰まわりと、トップスの裾の幅が先にきつくなります。この人が見るのは「幅」です。寒い季節はどちらの人も、インナーを長くしてお腹と腰の境目で布を切らないことが先で、厚いものを上に足すのはその後で足ります。
何週からマタニティ服に替えるかと、冬のコートの見方はマタニティ服はいつからに、職場の服を寸法で測る方法はマタニティのオフィスカジュアルに分けてあります。この記事は、中期の普段の服を、お腹の出方で組み分ける話です。
結論:前に出る人は「丈」、横に広がる人は「幅」を見る
| お腹の出方 | 先に足りなくなる場所 | トップスで見ること | ボトムで見ること |
|---|---|---|---|
| 前に出る | トップスの前の着丈 | 前の丈が後ろより長いか、裾にゆとりがあるか | ウエストをお腹の下に逃がせるか |
| 横に広がる | ボトムの腰まわり、トップスの裾の幅 | 裾が広がる形か、身幅より裾幅にゆとりがあるか | 腰まわりの縫い目が横に引っ張られないか |
| どちらとも取れる | 上と下で別々に足りなくなる | 前に出る側の選び方 | 横に広がる側の選び方 |
週数は目安にとどめて、まず自分の出方を確かめてください。
自分の出方を、鏡の前で2回確かめる
確かめるのは、横向きと正面の2回です。服は体に沿う薄手のものを着て、鏡の前に立ちます。
横向きに立って、みぞおちの真下からお腹のいちばん前までを見ます。その出っ張りが、手のひらの厚み以上あれば前に出る側です。前に出る人は、横から見たときにお腹の線がはっきり弧を描いています。
正面を向いて、妊娠前に履いていたボトムのウエストの高さに、両脇から手を当てます。左右に広がった感じが強ければ横に広がる側です。横に広がる人は、横から見たときの弧がゆるやかで、正面から見たときに腰まわりの幅が増えています。
この確かめ方は、週に一度くらいで十分です。中期のうちに出方が変わることもあるので、服を買い足す前にもう一度見ておくと外しにくくなります。
前に出る人のトップス|前の着丈が後ろより長いか
前に出る人は、普通の丈のトップスを着ると、前だけ裾が持ち上がります。立っているときは気にならなくても、座るとお腹の下が出て、そこが冷えます。
選ぶときは、前の着丈が後ろより長いかを見てください。広げて置いたときに前の裾が後ろより下がっている形なら、お腹が前に出ても裾がまっすぐに落ちます。手持ちの服なら、着て鏡の横に立ち、前の裾が後ろより上がっていないかを見ます。前が後ろより3センチ以上上がっていたら、その一枚は上に羽織るほうに回す時期です。
もう1つの選び方は、裾にゆとりがある形です。裾が絞られているトップスは、お腹の前で裾が引っかかって持ち上がります。裾がまっすぐ落ちるか、少し広がる形のほうが、前に出る人には長く使えます。
前に出る人のボトム|ウエストを下に逃がせるか
前に出る人のボトムは、ウエストの位置をお腹の下に逃がせるかで決めます。お腹のいちばん前に出ている高さでウエストを留めると、座るたびに前が押されます。
お腹の下で留められる、股上の浅めのものか、お腹の上まで伸びる布で包む形のどちらかが合います。どちらが楽かは人によって違うので、手持ちのボトムでまず試してください。お腹の下で留めて楽なら、そのまま続けて構いません。お腹の下で留めるとずり落ちてくる人は、包む形のほうが合います。
前に出る人は、腰まわりにはまだゆとりがあることが多いので、ボトムを上下まるごと替える必要はありません。足りないのはウエストの位置だけです。
横に広がる人のトップス|身幅より裾の幅
横に広がる人は、トップスの身幅は足りていても、裾まわりがきつくなります。裾がお腹と腰の横に引っかかって、横に引っ張られたしわが出ます。
選ぶときは、裾の幅にゆとりがあるかを見てください。胸から裾に向かって少しずつ広がる形なら、腰の横に裾が当たりません。身幅の大きいものを選ぶと、肩や袖まで大きくなり、上半身が全体に大きく見えます。必要なのは裾の幅だけです。
手持ちの服なら、着て正面から鏡を見たときに、裾の両脇に横向きのしわが出ていないかを見ます。しわが2本以上出ていたら、裾が足りていません。その一枚は、前を開けて羽織る側に回すか、長めのインナーの上に重ねて裾を外に出して着ると、もうしばらく使えます。
横に広がる人のボトム|縫い目が横に引っ張られないか
横に広がる人のボトムは、ウエストより腰まわりで判定します。ウエストがゴムで伸びても、腰の横の縫い目が引っ張られていたら、座ったときに太ももの付け根がきつくなります。
履いて座ったときに、腰の横の縫い目がまっすぐのままかを見てください。縫い目が斜めに引っ張られていたら、そのボトムは腰まわりが足りていません。横に広がる人は、ウエストだけ調整できるボトムより、腰まわりから裾までゆとりのあるワイドな形のほうが長く使えます。
スカートなら、腰まわりにギャザーやタックが入った形が合います。腰の横で布が足りなくならず、座っても裾が持ち上がりにくくなります。
どちらとも取れる人|前にも横にも出てきた
いちばん迷うのが、前にも横にも出てきた人です。鏡で確かめても、どちらとも言い切れない。実際には、こういう人のほうが多いくらいです。
答えは、トップスは前に出る側、ボトムは横に広がる側で選ぶです。上と下で、足りなくなる場所が別々だからです。
トップスは、お腹のいちばん前の高さに裾が来るので、前に出ている量のほうが効きます。前の丈が足りなくなるのを先に防いでください。ボトムは、腰の高さで留まるので、横に広がっている量のほうが効きます。腰まわりのゆとりを先に確保してください。
それでも決められないときは、座ったときに困るほうを優先します。座って前の裾が上がるなら、トップスを先に替える。座って腰まわりがきついなら、ボトムを先に替える。立っているときの見た目より、座ったときにどこが苦しいかのほうが、判断がぶれません。
もう1つの目安は、どちらの服を着ている時間が長いかです。家で過ごす時間が長い人は、座っている時間が長いのでボトムを先に。外に出る日が多い人は、人に見られる上半身のトップスを先に。どちらかに寄せて、もう片方は手持ちで工夫するほうが、買い足しが増えません。
寒い季節の重ね方|インナーを長くして、境目を切らない
寒い季節に入ると、厚いものを上に足したくなります。その前に、インナーの丈を見てください。
お腹が大きくなってくると、トップスの裾は上がり、ボトムのウエストは下がります。その結果、**お腹と腰の境目にすき間ができやすくなります。**そこを長いインナーでつなぐと、上に厚いものを重ねなくても体感が変わります。
インナーは、ボトムの中に入れても腰の下まで届く丈が目安です。前に出る人は、前の丈が足りなくならないよう、前に余裕のある長さを。横に広がる人は、腰の横で上がってこないよう、裾にゆとりのある形を選んでください。
その上に重ねるのは、前が開く羽織がいちばん扱いやすくなります。かぶるタイプの厚手のものは、お腹の前で布が溜まり、着脱のたびに裾を直すことになります。
寒く感じる場所で、足すものを変える
同じ寒い日でも、寒く感じる場所は人によって違います。お腹まわりが冷えると感じる人もいれば、足首から冷えると感じる人もいます。
お腹まわりが気になる人は、長めのインナーに加えて、腹巻きのように筒状に重ねられる薄手のものを足すと、トップスのシルエットを変えずに済みます。足首から冷える人は、靴下とボトムの裾のあいだにすき間ができないよう、裾の長いボトムか、ふくらはぎまでの靴下を選んでください。
体調や冷えそのものが気になるときは、服で解決しようとせず、健診で相談するのが先です。服でできるのは、寒く感じる場所にすき間を作らないところまでです。
コートは、手持ちで前が閉まるかを先に見る
中期のうちは、手持ちのコートがまだ使えることが多くあります。買い足しを決める前に、手持ちのコートを着て、前が閉まるかを見てください。
前が閉まるなら、そのまま着て構いません。閉まらなくても、前を開けて着たときに肩が落ちず、裾がお腹の前で持ち上がらないなら、まだ使えます。前を開けて着る日は、首に一枚巻くと、開いた前から入る冷えが減ります。
前を開けても裾がお腹の前で大きく持ち上がるなら、そのコートは中期で外す時期です。後期をどう過ごすか、マタニティ用のコートを買うかどうかは、マタニティ服はいつからで寸法の見方をまとめています。
中期に買い足すなら、1枚だけ
中期に買い足すなら、足りなくなった側の1枚に絞ってください。
前に出る人は、前の丈が長いトップスか、お腹の下で留められるボトムのどちらか。横に広がる人は、腰まわりにゆとりのあるボトム。どちらとも取れる人は、座ったときに困るほうの1枚です。迷うときは、長めのインナーを1枚。インナーはお腹の出方を問わず、後期まで使えます。
上下とも専用のものをそろえる必要はありません。手持ちの服を、前を開けて羽織る側や、インナーの上に重ねる側に回せば、使える期間はもう少し延びます。買う服と回す服を分けて考えると、出産後に着なくなる服が少なくなります。
関連記事
よくある問い
- Q. お腹が前に出ているのか横に広がっているのか、自分で分かりません
- 鏡の前で、横向きと正面の2回見てください。横向きに立って、みぞおちの真下からお腹のいちばん前までの出っ張りが、手のひらの厚み以上あれば前に出る側です。正面を向いて、妊娠前に履いていたボトムのウエスト位置で、両脇から手を当てて左右に広がった感じが強ければ横に広がる側です。両方当てはまる人も少なくありません。その場合は、トップスは前に出る側、ボトムは横に広がる側の選び方を組み合わせると合いやすくなります。
- Q. 妊娠中期に、マタニティ専用の服を買うべきですか
- 中期のうちは、手持ちの服で足りる場所と足りない場所を先に分けてください。前に出る人はトップスの前丈が、横に広がる人はボトムの腰まわりが先に足りなくなります。足りなくなった側だけ1枚買い足すと、後期まで使える範囲が広くなります。上下とも専用のものをそろえる必要はありません。迷うときは、買い足しをボトムかインナーの1枚に絞ると、後期にお腹がさらに大きくなっても使い続けやすくなります。
- Q. 寒くなってきたら、何から足せばいいですか
- インナーの丈を長くするところからです。お腹が大きくなってくると、トップスの裾が上がり、ボトムのウエストが下がるので、お腹と腰の境目にすき間ができやすくなります。そこを長いインナーで切らずにつなぐと、上に厚いものを重ねなくても体感が変わります。そのうえで、上着やひざ掛けを足してください。体調や冷えについて気になることがある場合は、服で何とかしようとせず、健診で相談するのが先です。
— メグラシ編集部





