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マタニティ服はいつから|冬はコートとボトムの閉まり具合で測る

メグラシ編集部//読了 12分
玄関で、丸くなったお腹の上で閉まりきらないグレーのウールコートのボタンを留めようとしている妊婦の手元

**マタニティ服に替える時期は、週数ではなく、手持ちの服が閉まるかどうかで決めてください。**冬はとくに、ボトムより先にコートの前が苦しくなることがあります。

「妊娠何か月からマタニティ服」という目安は、よく聞きます。ただ、お腹の大きくなり方は人によって違い、同じ週数でも、まだ普段のボトムが履ける人もいれば、もう苦しいという人もいます。さらに冬は、肌着・中間着・コートと重ねる枚数が多いため、苦しさが出る場所が夏とは変わります。

この記事では、冬に妊娠中期から後期を迎える人が、どこから、いつ替えるかを、家で測れる4か所の境目で決める方法をまとめます。マタニティ服を買うかどうかそのものの考え方はマタニティ服は買うべき?妊娠中の服どうするか問題に、職場での服装はマタニティのオフィスカジュアルに分けてあります。

なお、この記事は服の選び方についてのものです。お腹の張りや体調の変化については、かかりつけの医師や助産師に相談してください。

結論:冬は4か所を測って、苦しくなった場所から替える

冬の服で、お腹が大きくなったときに苦しくなる場所は、次の4か所です。

  1. ボトムのウエスト
  2. 保温の肌着の裾とお腹まわり
  3. ニットやカットソーなど中間着の裾
  4. コートの前身頃とボタン

この4か所は、苦しくなる時期がばらばらです。全部を一度にマタニティ用に替える必要はありません。苦しくなった場所から、順に替えていけば十分です。

夏であれば、気になるのはほとんどボトムのウエストだけです。トップスは1枚で、ゆとりのある形を選べば長く着られます。冬は違います。お腹の上に肌着・中間着・コートの3枚が重なるので、1枚1枚はまだ着られても、重ねたときに一番外側のコートが閉まらなくなる、ということが起きます。

そこで、次の章から、4か所それぞれの「替える境目」を、自分で測れる形で書いていきます。

ボトムの境目|座って指が2本入るか

最初に苦しくなることが多いのは、ボトムのウエストです。測り方は、次のとおりです。

**手持ちのボトムを履いて、ボタンやホックを留め、椅子に座ってください。**そのまま、ウエストとお腹のあいだに、人差し指と中指をそろえて差し込みます。

指が2本、すっと入るなら、まだそのボトムで大丈夫です。指が1本しか入らない、あるいは2本入るけれど押し込む感じがするなら、替える時期が近づいています。指が入らない、座ると苦しい、という場合は、すぐに替えてください。

立っているときではなく、座って測るのには理由があります。座ると、お腹がウエストのあたりで前に出て、ウエストの布を押します。立っているときは問題なくても、座ると苦しいというボトムは、職場や電車、食事の場でつらくなります。

替えるときの順番は、まずウエストがゴムのボトムを手持ちから出してみることです。ゴムのボトムは、ボタンのボトムより長く履けることが多いです。手持ちのゴムのボトムでも座って指が2本入らなくなったら、マタニティ用のボトムに替えます。

ボトムの形ごとの違い

同じ「指2本」の境目でも、ボトムの形によって、そこに届く時期が違います。

ウエストの位置が高いボトムは、お腹の一番前に出ている部分にウエストがかかるので、早めに苦しくなります。ウエストの位置が低めのボトムは、お腹の下でウエストを留めることになるので、高いものより長く履けることがあります。

ストレッチの効いた素材のボトムは、指2本の境目を越えても、しばらくは座っていられることがあります。ただ、伸びる分だけ、お腹に圧がかかっていることに気づきにくくなります。伸びる素材のボトムほど、境目を越えたら早めに替える、と考えておくと安心です。

スカートは、ウエストの位置を少し下げて履けるものなら、パンツより長く使えることがあります。冬のスカートは、厚手のタイツやレギンスを合わせれば寒さも防げます。スカートのウエストも、座って指を入れる方法で同じように測ってください。

肌着の境目|裾がお腹の下で丸まるか

冬に意外と早く困るのが、保温の肌着です。

保温の肌着は、体にぴったり沿う形に作られていることが多く、お腹が大きくなると、お腹の下で裾が丸まったり、裾がずり上がって腰が出たりします。腰やお腹が冷えるのは、冬にはとくに避けたいところです。

確かめ方は、肌着を着て、その上にいつもの中間着とボトムを着て、家の中で30分ほど過ごしてみることです。そのあと、中間着をめくって、肌着の裾がどこにあるかを見てください。

肌着の裾がボトムのウエストより下に入っているなら、まだ大丈夫です。裾がお腹の下のふくらみで止まって丸まっている、ウエストの上に出ている、という場合は、替える時期です。

マタニティ用の保温肌着は、お腹の部分にゆとりがあり、丈が長めに作られています。手持ちで延ばす場合は、普段より1つか2つ大きいサイズの、丈の長い肌着を選ぶ方法もあります。ただ、大きいサイズは肩や袖も大きくなるので、袖口がもたつくのが気になる人は、マタニティ用に替えたほうが楽です。

中間着の境目|裾がお腹の頂点より上に上がるか

ニットやカットソーなどの中間着は、4か所の中で、もっとも長く手持ちで着られる場所です。ゆとりのある形のものなら、妊娠後期まで着られることも珍しくありません。

替える境目は、裾の位置で見ます。中間着を着て、鏡の前に横向きに立ってください。お腹の一番前に出ているところ、つまりお腹の頂点を確かめます。そのうえで、中間着の前の裾が、お腹の頂点よりどれだけ下にあるかを見ます。

前の裾が、お腹の頂点より手のひら1つ分以上下にあるなら、まだそのまま着られます。前の裾がお腹の頂点のすぐ下か、頂点より上に上がっているなら、替える時期です。前の裾が上がると、お腹の下が出て冷えるだけでなく、前だけ短く、後ろが長い形になって、見た目のバランスも変わります。

横向きで見るのには理由があります。正面から見ると、前の裾が上がっていることに気づきにくいからです。後ろの裾の位置と比べて、前が3センチ以上短くなっていたら、それも替える目安になります。

中間着を延ばす方法としては、もともと丈が長めのものを選ぶ、前の裾が少し長くなっている形のものを選ぶ、チュニック丈のものを選ぶ、といった方法があります。夫や家族の大きめのニットを借りる人もいます。

コートの境目|前を閉めて腕を前に出したとき

冬ならではの境目が、コートです。測り方は、次のとおりです。

**いつもの肌着と中間着を着たうえで、コートの前を全部閉めてください。**そのまま、両腕を前に伸ばして、ハンドルを握るような姿勢をとります。

このとき、前身頃が引っ張られて、ボタンとボタンのあいだに隙間が開く、ボタンのまわりに放射状のしわが出る、という状態なら、コートを替えるか、着方を変える時期です。

腕を前に出すのは、日常の動作で一番コートの前が引っ張られる姿勢だからです。立っているときは閉まっていても、自転車のハンドルを握る、つり革をつかむ、ベビーカーを押す、といった動作のたびに前が引っ張られると、ボタンに負担がかかり、お腹にも圧がかかります。

コートは、ボトムより先に苦しくなることがあります。理由は、コートの下に肌着と中間着が重なるので、お腹まわりの必要な寸法が、ボトムのウエストより大きくなるからです。とくにウエストが絞られた形のコートや、ボタンの位置がお腹の頂点に近いコートは、早めに閉まらなくなります。

コートの形ごとの違い

コートの境目が来る時期は、形によって大きく変わります。手持ちのコートがどの形かを確かめておくと、いつごろ困りそうかの見当がつきます。

ウエストが絞られた形や、ベルトで締める形のコートは、もっとも早く境目が来ます。ウエストの絞りがお腹の頂点にかかるので、前を閉めるとすぐに引っ張られます。ベルトのある形は、ベルトを締めずに前を開けて着れば、もう少し延ばせます。

ボタンが縦に並ぶ形のコートは、どのボタンがお腹の頂点に近いかで変わります。お腹の頂点の高さにボタンがあると、そこから隙間が開きやすくなります。頂点より上のボタンだけを留めて、下は開けて着る方法もあります。

裾に向かって広がるAラインや、ゆったりした箱型のコートは、もっとも長く着られます。肩から裾まで布にゆとりがあるので、お腹が大きくなっても前が引っ張られにくいのです。

ダウンや中わたのコートは、ふくらみがある分、前を閉めたときの余裕が少なくなりがちです。ファスナーで閉める形は、ボタンより調整が利かないので、境目を越えたら前を開けて着ることになります。

替える順番|4か所を並べると

4か所の境目を、苦しくなる時期が早い順に並べると、多くの場合、次のようになります。

場所測り方替える目安
ボトムのウエスト座ってウエストに指を入れる指2本が入らない
コートの前前を閉めて腕を前に出すボタンの間に隙間・放射状のしわ
肌着の裾30分過ごして裾の位置を見るお腹の下で丸まる
中間着の裾横向きで前の裾の位置を見るお腹の頂点より手のひら1つ分以内

ただし、これはあくまで多い順です。手持ちの服の形によって、順番は入れ替わります。ゆとりのあるAラインのコートを持っている人は、コートは最後まで替えなくていいかもしれません。反対に、ウエストを絞ったコートしか持っていない人は、ボトムより先にコートで困ることもあります。

大事なのは、4か所を月に一度ほど、同じ方法で測ることです。測るたびに、どこが境目に近づいているかがわかり、慌てて買い足すことがなくなります。

どちらとも取れるとき①|指が1本半しか入らない

ここからは、判断が分かれる場合の決め方です。

まず、ボトムのウエストに指が1本半くらいしか入らない、という中間の状態。苦しいというほどではないけれど、余裕があるとも言えない。このときは、そのボトムを1日履いて過ごす日が多いか少ないかで決めてください。

職場に毎日そのボトムで行く、長時間座る仕事をしている、通勤の電車で座ることが多い、といった場合は、替える側に倒してください。座っている時間が長いほど、ウエストの圧が長く続きます。

週に1回か2回、短い外出でしか履かない場合は、もう少しそのボトムで様子を見て構いません。ただし、その場合も、外出先で苦しくなったときにボタンを外せるように、上に長めのトップスを重ねておくと安心です。

もう一つの見方として、そのボトムを履いた日の夜に、ウエストの跡がお腹に残っているかを確かめる方法もあります。お風呂に入る前に、ボトムのウエストが当たっていたところを鏡で見てください。赤い線がくっきり残っている、しばらく消えない、という場合は、指が1本半入っていても、1日のうちに圧がかかっていたということです。跡が残るボトムは、指の本数にかかわらず、替える側に倒してください。

冬は、ボトムの下にタイツやレギンスを重ねることが多く、その分ウエストまわりの厚みが増えます。夏に測ったときと同じ指の本数でも、冬は重ねた分だけ余裕が少なくなっています。タイツやレギンスを履いた状態で測る、ということを忘れないでください。

どちらとも取れるとき②|コートを買うか、手持ちで乗り切るか

コートは、マタニティ服の中でも値段が高くなりやすく、着る期間が短いので、買うかどうかでもっとも迷う場所です。

この判断は、出産予定がいつかで分けて考えてください。

出産予定が冬の終わりから春にかけての人は、お腹がいちばん大きい時期と、寒さのいちばん厳しい時期が重なります。この場合、前が閉まる上着が1枚あると、日々の通院や買い物がずっと楽になります。

出産予定が冬の初めの人は、お腹が大きい時期の大半が秋になるので、真冬に大きなお腹でコートを着る期間は短くなります。この場合は、手持ちのコートを前を開けて着る、ストールやひざ掛けで補う、といった方法で乗り切れることが多いです。

出産予定が春の終わりから夏にかけての人は、冬の時期はまだお腹が中くらいです。手持ちのゆとりのあるコートで足りることが多いでしょう。

買う場合は、産後も使えるかどうかを判断に入れてください。産後は、抱っこひもで赤ちゃんを前に抱いたまま外出することが増えます。抱っこひもの上から着られる形の上着や、前を閉めずに着られるケープやポンチョ型の上着は、妊娠中も産後も使えます。

どちらとも取れるとき③|体型が戻るまでの産後も考えるか

マタニティ服を買うときに迷うのが、産後にも着られるかどうかです。

産後すぐは、お腹がすぐには戻らないことが多く、マタニティ服をそのまま着続ける人もたくさんいます。また、授乳をする人は、前が開く形や、授乳口のある服が必要になります。

ボトムは、産後もしばらくマタニティ用を履く人が多いので、買うなら産後の数か月も使う前提で選ぶと、使う期間が長くなります。お腹を覆う部分を折り返して履けるものなら、産後のお腹の大きさにも合わせられます。

トップスや中間着は、授乳のしやすさを考えて、前が開くもの、裾をめくりやすいもの、授乳口のあるものを選んでおくと、産後も無駄になりません。

コートは、さきほど書いたとおり、抱っこひもの上から着られるかどうかが、産後の使い勝手を大きく左右します。

産後すぐの冬の外出を考えておく

出産予定が冬の人は、産後すぐの外出も冬になります。赤ちゃんの健診や、役所での手続き、買い物など、産後しばらくのあいだにも、外に出る用事はあります。

産後すぐは、お腹がまだ大きく残っていることが多く、妊娠中に着ていたマタニティ服をそのまま着る人がたくさんいます。そのため、妊娠中に買ったマタニティのコートやボトムは、産後の冬にも続けて使うことになります。

このとき困りやすいのが、赤ちゃんを抱いての外出です。抱っこひもで赤ちゃんを前に抱いた状態で、普通のコートを着ると、前が閉まりません。赤ちゃんの上からコートを羽織るか、赤ちゃんごと覆える上着が必要になります。

妊娠中にコートを買うかどうか迷っている人は、この産後の外出のことも考えに入れてください。抱っこひもの上から着られる形の上着なら、妊娠中のお腹にも、産後の抱っこにも使えます。前の部分を付け替えて、お腹用と抱っこ用に使い分けられる上着もあります。

反対に、産後すぐの外出は家族に頼む、車での移動がほとんど、といった人は、こうした上着がなくても困らないこともあります。産後の暮らしを少し思い浮かべてから、コートを決めると、買ったあとの後悔が減ります。

手持ちで延ばす方法

マタニティ服をなるべく買わずに過ごしたい人のために、手持ちの服で延ばす方法をまとめます。

ボトムは、ウエストがゴムのもの、ウエストの位置を下げて履けるものを優先します。ボタンが留まらなくなったボトムは、ボタンを外したまま、上に長めのトップスを重ねて隠す方法もありますが、ずり落ちやすいので、長時間の外出には向きません。

肌着は、普段より大きいサイズで丈の長いものに替えるだけで、かなり延ばせます。腹巻きを重ねて、お腹と腰の冷えを防ぐ方法もあります。

中間着は、もともとゆったりした形のもの、丈が長めのもの、ワンピースやチュニックなどが長く着られます。前が開くカーディガンは、前を閉めずに羽織れば、お腹が大きくなっても着られます。

コートは、前を閉めずに着る、ストールを首から前に垂らして胸元とお腹を覆う、といった方法で延ばせます。家族の大きめのコートを借りる人もいます。

家族の服を借りるとき

手持ちで延ばす方法として、家族の大きめの服を借りる人もいます。とくに冬のニットやコートは、借りられると買い足しが減ります。

借りるときに確かめたいのは、肩の位置と袖の長さです。大きいサイズの服は、お腹まわりにゆとりがある一方で、肩の縫い目が腕のほうに落ち、袖が手の甲を覆うほど長くなります。袖が長いと、手元がもたついて、家事や仕事のときに邪魔になります。袖は手首の骨の位置で折り返しておくと扱いやすくなります。

コートを借りる場合は、前を閉めたときの腕の動きを確かめてください。大きいコートは、前が閉まっても肩まわりが余って、腕を前に出したときにずり落ちやすくなります。大きすぎると感じたら、前を開けて羽織るように着るほうが、かえって動きやすいこともあります。

冬に気をつけたい、見落としやすいところ

最後に、冬のマタニティの服装で見落としやすいところを3つ挙げます。

1つめは、足元です。お腹が大きくなると、かがんで靴を履くのが大変になります。冬はブーツを履く人も多いですが、ファスナーや編み上げのブーツは、着脱に手間がかかります。足を入れるだけで履ける形や、サイドにファスナーがあって屈まずに届く形のものを選んでおくと、玄関での負担が減ります。

2つめは、重ね着による暑さです。冬は寒いからと重ね着をしがちですが、妊娠中は体が温まりやすいと感じる人もいます。電車や店の中で暑くなったときに、すぐ脱げる1枚を一番外側に置いておくと、調整しやすくなります。

3つめは、首と手首と足首です。お腹まわりを温めることに気を取られて、首や手首、足首が冷えていることがあります。ストールや手袋、厚手の靴下で、この3か所を覆っておくと、全体の冷えが違ってきます。

冬の帰省や結婚式など、特別な予定がある人は、妊婦の冬の帰省の服装や妊婦 結婚式 服装 冬もあわせて見てください。

通勤と職場で、冬に先に困るところ

冬に働きながら妊娠中期から後期を過ごす人は、家の中で測った4か所の境目より、通勤と職場で先に困ることがあります。

通勤の電車やバスは、冬は暖房が強く、乗っているあいだに暑くなりやすい場所です。コートの前が閉まりにくくなってきた時期に、混んだ車内でコートを着たまま立っていると、暑さとお腹の圧迫が重なってつらくなります。通勤の時間が長い人は、コートの境目を少し早めに見て、前を開けて着られる上着や、車内で脱いで腕に掛けられる軽い上着に替えておくと楽になります。

職場では、長時間座ることが多いので、ボトムのウエストの境目が早く来ます。家で座って指が2本入っていても、8時間座り続けると夕方には苦しく感じる、ということがあります。職場で履くボトムは、家で測ったときに指2本ぎりぎりなら、替える側に倒してください。

また、職場の暖房は、座っている人に合わせて設定されていることが多く、立ち歩く人には暑く、座っている人には足元が寒い、ということもあります。上半身は薄く、足元は厚手のタイツや靴下、ひざ掛けで温める、と分けて考えると調整しやすくなります。

職場の服装のきまりや、制服がある場合のことは、マタニティのオフィスカジュアルにまとめてあります。

ワンピースで、ボトムの境目を先に送る

ボトムのウエストが苦しくなってきたとき、すぐにマタニティ用のボトムを買わずに、ワンピースで過ごすという方法があります。

ワンピースは、ウエストで締めつける場所がないので、ボトムの境目をそのまま先に送ることができます。冬のワンピースは、ニット素材や厚手のジャージー素材のものが多く、上に重ねる中間着も1枚で済むことがあります。ワンピースの下には、厚手のタイツか、マタニティ用のレギンスを履いて、足元を温めてください。

ワンピースを選ぶときに確かめたいのは、切り替えの位置です。胸のすぐ下で切り替えがあり、そこから下がゆったり広がる形なら、お腹が大きくなっても長く着られます。ウエストの位置で切り替えや絞りがある形は、お腹が大きくなると、切り替えの位置がお腹の頂点にかかって、前の丈が短くなってきます。

確かめ方は、中間着と同じです。ワンピースを着て横向きに立ち、前の裾と後ろの裾の高さを比べてください。前の裾が後ろより3センチ以上短くなっていたら、そのワンピースは替える時期です。

ワンピースの上にコートを着る場合、ワンピースの丈がコートより長いと、コートの裾からワンピースの裾が見えます。見た目が気になる場合は、コートと同じくらいか、少し短めの丈のワンピースを選んでください。

お腹が目立ちにくい人と、早く大きくなる人

お腹の大きくなり方は、本当に人によって違います。同じ週数でも、外からはほとんどわからない人もいれば、早い時期からはっきり目立つ人もいます。

お腹が目立ちにくい人は、4か所の境目のうち、ボトムだけが先に来て、ほかの3か所は妊娠後期まで手持ちで着られる、ということがあります。この場合、マタニティ服として買うのはボトムと肌着だけで足りることが多く、コートは手持ちのもので最後まで過ごせる可能性があります。

お腹が早く大きくなる人は、4か所の境目が短い期間に次々に来ます。とくに冬は、コートの境目がボトムとほぼ同じ時期に来ることもあります。この場合、ボトムを替えるときに、コートの境目も一緒に測っておくと、慌てずに済みます。

どちらの場合も、周りの人と比べて早い、遅いと気にする必要はありません。大事なのは、自分の服が自分のお腹に合っているかどうかです。月に一度、同じ方法で測っていれば、自分のペースがわかってきます。

お腹の大きさについて気になることがあれば、服の判断とは別に、健診のときに医師や助産師に相談してください。

2人目以降の妊娠で、季節がずれるとき

2人目以降の妊娠では、1人目のときのマタニティ服が手元に残っていることがあります。ただ、1人目と2人目で出産予定の季節が違うと、手持ちのマタニティ服がそのまま使えないことがあります。

たとえば、1人目が夏の出産で、2人目が冬の終わりの出産という場合。1人目のときのマタニティ服は、薄手のトップスやワンピース、ゆったりしたボトムが中心で、冬のコートや保温の肌着は持っていないかもしれません。

この場合、4か所の境目のうち、ボトムは1人目のときのものが使えることが多いです。ボトムは季節を問わず使いやすく、厚手のタイツやレギンスを合わせれば冬にも履けます。肌着と中間着とコートは、冬用のものを新しく考える必要があります。

反対に、1人目が冬の出産で、2人目が夏の出産という場合は、1人目のときの冬用のマタニティ服は、2人目の妊娠初期から中期の秋冬に使えることがあります。お腹がまだ小さい時期に、ゆとりの大きいマタニティ服を着ると、かえってだぶついて見えることもあるので、手持ちの服で足りる時期は、手持ちを優先してください。

2人目以降は、上の子の世話をしながらの妊娠になります。上の子を抱っこする、公園で走って追いかける、といった動作が増えるので、1人目のときより動きやすさを優先した服選びが合うことが多いです。

健診の日の服

妊娠中は、定期的に健診に通います。健診の日の服は、普段の服とは少し違う点に気をつけておくと、待合室や診察のときに楽になります。

健診では、お腹を出して診てもらうことがあります。上下が分かれた服のほうが、ワンピースより脱ぎ着が少なくて済みます。ワンピースの場合は、前開きの形だと、全部を脱がずに済むことがあります。ボトムは、ウエストがゴムのものなら、下げるときにもたつきません。

待合室は暖房が効いていることが多く、待つ時間が長くなることもあります。コートは脱いで膝の上に置き、中間着は薄めにしておくと、待っているあいだに暑くなりにくいです。足元は、靴を脱いで診察台に上がることもあるので、脱ぎ履きのしやすい靴を選んでおくと慌てません。

健診の日の服を、月に一度の4か所の測る日にしておくのも一つの方法です。同じ日に、同じ服で測れば、前の月からの変化がわかりやすくなります。

自分の場合を確かめる|月に一度の4か所チェック

ここまでの内容を、自分の場合に当てはめる手順としてまとめます。

月に一度、同じ日に、次の4つを確かめてください。

  1. 手持ちのボトムを履いて座り、ウエストに指が2本入るか
  2. 肌着の上に中間着とボトムを着て30分過ごし、肌着の裾がどこにあるか
  3. 中間着を着て横向きに立ち、前の裾がお腹の頂点より手のひら1つ分以上下にあるか
  4. コートの前を閉めて腕を前に出し、ボタンの間に隙間やしわが出ないか

1つでも境目を越えていたら、その場所から替えてください。越えていない場所は、そのまま手持ちで着続けて構いません。

マタニティ服をいつから着るかは、誰かが決めた週数ではなく、自分の服と自分の体の関係で決まります。冬は重ね着の分だけ判断が難しくなりますが、場所を分けて測れば、慌てずに替えていけます。

よくある問い

Q. マタニティ服は妊娠何か月から着ればいいですか
一般には妊娠中期ごろから替える人が多いと言われますが、お腹の大きくなり方は人によって大きく違うので、週数だけで決めなくて構いません。手持ちのボトムのボタンを留めて椅子に座り、ウエストとお腹のあいだに指が2本入るかを確かめてください。入らなくなってきたら、ボトムから替え始める時期です。冬は上に重ねる枚数が多いので、ボトムがまだ大丈夫でも、コートの前が閉まりにくくなっていることがあります。体調の変化については、かかりつけの医師や助産師に相談してください。
Q. 冬に妊娠後期を迎えます。マタニティコートは買うべきですか
出産予定がいつかで分けて考えると決めやすくなります。出産予定が冬の終わりから春にかけてなら、お腹がいちばん大きい時期と寒い時期が重なるので、前が閉まる上着が1枚あると助かります。ただし、マタニティ専用でなくても、手持ちの大きめのコート、前を閉めずに着られるケープやポンチョ型、産後に抱っこひもの上から着られる上着などで代わりになることも多いです。産後も使えるかどうかを、買う前の判断に入れてください。
Q. マタニティ服に替えずに、手持ちで乗り切ることはできますか
できる部分と、替えたほうが楽な部分があります。トップスやニット、ワンピースは、ゆとりのある形なら手持ちで長く着られます。替えたほうが楽なのはボトムと肌着で、お腹を締めつけないことが大事な場所だからです。ボトムは、ウエストがゴムのもの、ウエストの位置を下げて履けるもの、前を開けて上から長めのトップスを重ねる方法などで延ばせますが、座ったときに苦しいと感じたら、無理をせず替えてください。
Q. 冬の肌着はいつ替えればいいですか
保温の肌着は体にぴったり沿う形が多いので、お腹が大きくなるとお腹の下で丸まったり、裾がずり上がって腰が出たりします。裾が上がってお腹や腰が冷えると感じたら、替える時期です。マタニティ用の保温肌着は、お腹の部分にゆとりがあり、丈が長めに作られています。手持ちで延ばすなら、普段より大きいサイズで丈の長いものを選ぶ方法もあります。

— メグラシ編集部

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