マタニティ服はいつから|秋冬は座って苦しくなった週で切り替える

**いま履いているボトムスのまま、椅子に座ってみてください。**10分たって、ウエストのボタンかファスナーのあたりが苦しくなっていたら、その週がマタニティ服への切り替えどきです。
週数で決めようとすると、なかなか決まりません。妊娠4〜5か月という目安はありますが、立っているときは平気で、座ったときだけ苦しい、という時期が数週間続くからです。この記事では、座った姿勢で測るという一つの基準で、切り替える時期と順番を決めていきます。
すでに妊娠中期に入っていて、秋冬の重ね方で迷っているなら、妊娠中期の服装|秋冬はお腹の前に重なる枚数で決めるのほうが近い内容です。ここでは、その手前、手持ちからマタニティ服に切り替える時期と順番の話をします。
結論:座って10分で苦しくなった週に、下から先に替える
先に答えを書いておきます。
| 順番 | 替えるもの | 替えどきのサイン |
|---|---|---|
| 1 | ボトムス | 座った姿勢で、ウエストに指が2本入らない |
| 2 | 下着(ショーツ・ブラ) | ゴムの跡が赤く残る・カップから胸がはみ出る |
| 3 | トップス | 前の裾が後ろの裾より5cm以上上がる |
| 4 | 上着・コート | お腹の頂点で前が閉まらない |
上から順に早く来ます。ボトムスが一番早く、コートが一番遅い。全部を一度に替える必要はなく、サインが出たものから一つずつ替えれば足ります。
週数の目安と、目安どおりにいかない理由
一般的に言われる目安は、お腹のふくらみが外から分かりはじめる妊娠4〜5か月ごろ、週数で16〜20週前後です。この時期にマタニティ服に替える人が多い、というのは確かです。
ただ、この目安から前後に数週間ずれるのはよくあることです。ずれる理由は、主に4つあります。
1つめは、何人目の妊娠かです。2人目以降の妊娠では、お腹が前に出るのが早いと感じる人が多くいます。1人目のときの切り替え時期を覚えていても、それより早く来るつもりでいたほうが慌てません。
2つめは、もともとのボトムスの作りです。ウエストがぴったりのパンツを履いていた人は早く苦しくなり、ゆったりしたワイドパンツやゴムのスカートを履いていた人は遅くなります。
3つめは、季節です。秋冬はタイツや厚手の生地、ニットの裾がウエストに重なるので、同じお腹の大きさでも苦しくなるのが早い。これは後の章で詳しく書きます。
4つめは、仕事の姿勢です。一日の大半を座って過ごす仕事では、立ち仕事よりも早くウエストの苦しさを感じます。
週数の目安は、あくまで「このあたりで来るかもしれない」と準備を始める合図として使ってください。実際に切り替える週は、次の測り方で決めます。お腹の張りや痛みがあるときは、服の話より先にかかりつけの医療機関に相談してください。
測り方|椅子に座って、ウエストに指が何本入るか
立った姿勢で測っても、切り替えどきは分かりません。立っているとき、お腹は縦に伸びていて、ウエストの位置にはまだゆとりがあるからです。座ると、お腹は前と横に押し出されて、ウエストの位置にぐっと集まります。
測り方は次のとおりです。
- いつも履いているボトムスのボタンを留めて、ファスナーを上げる
- 背もたれのある椅子に、背中をつけて座る
- 10分そのまま過ごす(スマートフォンを見ていても構いません)
- ウエストの前、ボタンのすぐ横に、指を差し入れてみる
| 指が入る本数 | いまの状態 | どうするか |
|---|---|---|
| 3本以上 | まだ余裕がある | そのまま履いてよい |
| 2本 | 境目 | 2週間後にもう一度測る。次の準備を始める |
| 1本 | 苦しくなりはじめている | 手持ちを延ばすか、マタニティ用に替える |
| 入らない | 押さえつけている | 今週から替える |
指が2本入らなくなったら、その週から替えると決めておくと迷いません。1本しか入らない状態で一日座っていると、夕方にはウエストのあたりに赤い跡が残ります。跡が残るようになったら、それは替えどきを過ぎているサインです。
座る時間の長い日を基準にしてください。休みの日に家で測ると余裕があっても、仕事の日に会議が続くと苦しくなる、ということがあります。
秋冬に切り替えが早まる理由|ウエストに重なる枚数
秋冬に妊娠初期から中期を迎える人は、春夏の人より切り替えが2〜4週早くなりやすい、と考えておくと準備が間に合います。
理由は、ウエストのあたりに重なる生地の枚数です。春夏なら、ウエストに重なるのはボトムスと下着とトップスの裾くらい。秋冬になると、ここにタイツやレギンスのウエストのゴム、厚手のボトムス、ニットの裾、場合によっては腹巻きやインナーの裾が加わります。
一枚一枚は薄くても、5枚、6枚と重なると、ウエストのまわりで1〜2cmの厚みになります。この厚みのぶん、ボトムスのウエストは内側から押され、座ったときの苦しさが早く来ます。
秋冬に測るときは、外出するときと同じ枚数を重ねた状態で測ってください。家で薄着のときに測ると、外出先で苦しくなります。
タイツのゴムは、お腹のふくらみが出はじめると、お腹の下に食い込むか、お腹の上で丸まって落ちてくるかのどちらかになります。この時期から、お腹を覆う形のマタニティタイツに替えておくと、ボトムスのウエストへの重なりが一つ減ります。ボトムスより先にタイツを替えることで、手持ちのボトムスを数週間延ばせることもあります。
手持ちのボトムスを延ばす3つの直し方
すぐにマタニティパンツを買わなくても、手持ちで数週間延ばす方法があります。
1つめは、ボタンの延長です。ボタンの穴にゴムの輪を通してボタンに掛ける、延長用の部品を使う方法です。ウエストが2〜4cm広がるので、指1本が2本になるくらいのゆとりが生まれます。ファスナーは上まで上げられなくなるので、上に裾の長いトップスを重ねて隠します。
2つめは、履く位置を下げることです。お腹のふくらみの下、腰骨のあたりで履くと、お腹を押さえなくなります。ただ、ウエストの細い位置から腰骨の太い位置に下がるので、ボトムスによっては入りません。ゴムのウエストのスカートなら、この方法で長く使えます。
3つめは、ゴムを通し直すことです。ウエストにゴムが入ったスカートやパンツなら、中のゴムを長いものに替えるだけで、数cm広げられます。
この3つで延ばせるのは、多くの場合2〜6週間です。延ばしているあいだに、座ったときの指の本数が1本を切るようになったら、マタニティ用に替える時期です。マタニティパンツの形の選び方はマタニティパンツの選び方|お腹の覆い方・素材・丈と、何本あれば足りるかに、履いてからの調節はマタニティパンツの調節と履き方|跡がつく・ずれる・ゆるいを一つずつにまとめています。
トップスはいつから|前の裾が後ろより上がったら
トップスは、ボトムスよりかなり遅くまで手持ちで過ごせます。もともとゆったりしたシャツやニットなら、妊娠後期まで着られることも珍しくありません。
トップスの替えどきは、前の裾が後ろの裾より上がることで分かります。お腹が前に出ると、トップスの前身頃はお腹の頂点を越えるぶん、裾が上に引き上げられます。鏡の横に立って、前の裾と後ろの裾の高さを比べてみてください。
| 前と後ろの差 | 見え方 | どうするか |
|---|---|---|
| 2cm以内 | 気にならない | そのまま着てよい |
| 3〜5cm | 前が短く見える | 前だけボトムスに入れず出す・羽織りで前を縦に分ける |
| 5cm以上 | 前の裾から下着やお腹が見えそうになる | マタニティ用か、前丈の長いものに替える |
秋冬は、トップスの上にカーディガンやジャケットを重ねることが多いので、前の裾の上がりは羽織りで隠せます。前を開けた羽織りが縦の線を作るので、裾の高さの違いが目立たなくなる。この重ね方で、トップスはさらに数週間延ばせます。
ニットは伸びるので長く着られますが、お腹の前で編み目が横に広がって、そこだけ生地が薄く見えることがあります。リブ編みのニットは特に、お腹の前で編み目が開いて模様が変わって見えます。目の詰まった平編みのほうが、お腹の前で目立ちません。
ワンピースはいつから|ウエストの切り替え位置で決まる
ワンピースは、ボトムスとトップスがつながっているぶん、替えどきの見分け方が少し違います。決め手は、ウエストの切り替えがどこにあるかです。
| ワンピースの形 | 替えどき | 理由 |
|---|---|---|
| ウエストに切り替えがある(腰の細い位置) | ボトムスと同じくらい早い | 切り替えの縫い目がお腹のふくらみの上を横切り、そこで締めつける |
| 胸のすぐ下に切り替えがある | かなり遅い | 切り替えがお腹のふくらみより上にあるので、お腹は下のスカート部分に収まる |
| 切り替えがなく、肩から裾まで一続き | 前の裾が上がるまで | トップスと同じく、前丈が上がったら替えどき |
ウエストに切り替えのあるワンピースは、座って10分の測り方がそのまま使えます。切り替えの縫い目のすぐ上に指を入れて、2本入らなければ替えどきです。
胸のすぐ下に切り替えがある形や、切り替えのない形は、手持ちで長く過ごせる一枚です。ただ、切り替えのない形も、お腹が前に出ると前の裾が上がるので、トップスと同じく鏡の横に立って前と後ろの裾の高さを比べてください。前が5cm以上上がって膝が出るようになったら、丈の長いものに替えるか、下にレギンスやパンツを合わせて着る形に変えます。
秋冬は、ワンピースの下にタイツと、場合によってはレギンスを重ねるので、ウエストの切り替えがある形では、ここでも重なりの厚みが加わります。外に出るときの枚数で測るのを忘れないでください。
下着はいつから|ボトムスと同じ時期か、少し前
下着は、ボトムスと同じか、少し早い時期に替えどきが来ます。
ショーツは、ウエストのゴムがお腹の下に食い込んで、赤い跡が残るようになったら替えどきです。お腹を覆う形のマタニティショーツにすると、お腹を冷やさずに済むので、秋冬には特に助かります。
ブラは、胸が先に大きくなる人が多く、妊娠初期から替えどきが来ることもあります。カップの上から胸がはみ出る、アンダーのベルトがきつい、ワイヤーが当たって痛い、のどれかがあれば替えどきです。産後の授乳期にも使えるように、前が開くか、カップをずらせる形を選んでおくと長く使えます。
下着を先に替えると、その上に着るボトムスやトップスのきつさも少し和らぎます。ボトムスの替えどきに迷っているなら、先に下着を替えてから、もう一度座って測ってみてください。
コート・上着はいつから|前が何cm閉まらないか
コートは、切り替えが一番遅く来るものです。前を開けて着れば、妊娠後期まで手持ちで過ごせることも多い。
替えどきを決めるのは、お腹の頂点で、前の端と端が何cm離れるかです。手持ちのコートを着て、ボタンを留めずに前を合わせ、お腹の一番前に出たところで、左右の端の間を測ってみてください。
5cm以内なら、ストールを首から前に垂らす、前を開けたまま中を暖かくする、などの工夫で冬を越せます。10cmを超えるなら、マタニティ用のコートか、ひと回り大きいコートを考える時期です。出産予定日が冬の終わりなら、臨月に一番寒い時期が重なるので、早めに測っておくと準備が間に合います。詳しくはマタニティコートは必要?|手持ちの前が何cm閉まらないかで決めるに書いてあります。
どちらとも取れる場合|お腹は苦しくないのに、胸と腰が先にきつい
お腹のふくらみはまだ小さいのに、胸まわりや腰まわりが先にきつくなる人もいます。この場合、座ってウエストに指が入っても、服全体としては苦しい、ということが起こります。
このときは、きつい場所ごとに替えどきを分けて考えます。
胸がきついなら、トップスより先にブラを替えてください。ブラを替えるだけで、トップスの胸まわりのきつさは和らぎます。それでもトップスの前のボタンの間が開いて横じわが出るなら、前開きのシャツはボタンを2つ目まで開けて、中に薄いインナーを着る。この組み方で、マタニティ用のトップスを数週間待てます。
腰がきついなら、ボトムスの形を見直します。ウエストではなく、腰からお尻のまわりで突っ張っているなら、それはお腹の問題ではなく、骨盤まわりが広がりはじめているサインです。この場合、お腹を覆うマタニティパンツより、ウエストがゴムでヒップにゆとりのあるワイドパンツやスカートのほうが楽なことがあります。マタニティ用にこだわらず、手持ちのゆったりした形で過ごしてください。
どちらとも取れる場合|仕事の日と休みの日で、苦しくなる時期が違う
座っている時間の長い仕事をしていると、仕事の日は苦しいのに、休みの日は平気、ということが起こります。休みの日は立ったり座ったりを繰り返すので、同じ姿勢でウエストが押さえられる時間が短いからです。
このときは、仕事の日の服から先に替えます。休みの日の服は、手持ちのまま延ばして構いません。
仕事用のマタニティボトムスを1本先に用意して、休みの日は手持ちのゴムのスカートやワイドパンツで過ごす。この形にすると、最初の出費を1本で済ませられます。仕事の日が週5日なら、1本では回らないので、色違いか形違いでもう1本。それで足ります。
仕事の日の座った姿勢で測るのを忘れないでください。家で座って測ると、仕事用の椅子より姿勢が楽なことが多いので、余裕があるように感じます。会社の椅子で、昼休みの前に一度指を入れてみるのが、一番正確です。妊娠中のオフィスでの服の組み方は、妊娠中のオフィスカジュアル|座った姿勢の寸法と、着脱の手数で一日ぶんを決めるにも書いています。
どちらとも取れる場合|季節の境目に切り替えが重なる
秋に妊娠中期を迎えて、冬に後期、春先に出産、という人は、切り替えのたびに季節も変わります。秋に買ったマタニティ服が冬には寒く、冬に買ったものは出産後の春には暑い、ということになりがちです。
このときは、季節をまたいで使えるものから先に選びます。
ボトムスは、秋に1本目を買うなら、薄手のウールか厚手のポリエステルなど、タイツを合わせれば冬まで履ける生地を選びます。裏起毛のような真冬向けの生地は、秋の暖かい日には暑すぎます。冬の寒さには、タイツと腹巻きで足していく。こうすると、1本のボトムスで秋から冬までつなげられます。
トップスは、手持ちのゆったりしたシャツやカットソーを中に着て、上にカーディガンやニットを重ねる形にすると、季節が変わっても中は同じものを使えます。マタニティ用に買うのは、重ねる側ではなく、中の一枚。前が開く授乳対応の形を選んでおけば、産後の春にも使えます。
切り替えない選択|手持ちのゆったりした服で通すとき
マタニティ服を一枚も買わずに、手持ちのゆったりした服や、ワンサイズ上の普通の服で妊娠期間を過ごす人もいます。期間が限られている服にお金をかけたくない、という考えは、十分に筋が通っています。
この場合も、座って指が2本入るかの基準は同じです。ワンサイズ上の普通のボトムスで指が2本入るなら、それで構いません。ただ、普通のボトムスはお腹の下で履くようには作られていないので、お腹が大きくなるにつれて、ウエストの位置がずり下がってくることがあります。ずり下がりが気になったら、そこがマタニティ用に替える最後の時期です。
買わずに乗り切る方法や、買うべきかどうかの考え方は、マタニティ服は買うべき?妊娠中の服どうするか問題と、買わずに乗り切る方法に詳しく書いてあります。
買う枚数の考え方|産後も使う側と、妊娠中だけの側
マタニティ服を買うなら、産後も使うかどうかで二つに分けておくと、枚数を絞れます。
| 分け方 | 当てはまるもの | 何枚あれば足りるか |
|---|---|---|
| 産後も使う側 | 前開きのトップス・授乳口のあるワンピース・お腹を上まで覆うパンツ | 着回し次第で2〜3枚 |
| 妊娠中だけの側 | お腹の前だけにゆとりのあるトップス・お腹の下で支える形のパンツ | 1〜2枚 |
産後も使う側は、少し多めに持っても無駄になりません。授乳期は思った以上に長く続くので、前開きのトップスは産後の数か月から1年近く使えます。
妊娠中だけの側は、最小限に絞ってください。お腹の前にだけゆとりを作った形のトップスは、産後にお腹が戻ると前が余って見えます。この側は、手持ちのゆったりした服で代わりが効くなら、無理に買わなくて構いません。
産後に「マタニティ服は大きいのに、妊娠前の服は入らない」という時期が来ることも、先に知っておくと慌てません。その時期の過ごし方は産後の服がない|マタニティ服は大きく前の服は入らない時の直し方にあります。
制服やスーツの職場|自分で替えられない服のとき
職場に制服がある、あるいはスーツで働く決まりがある場合、マタニティ服への切り替えは、自分だけでは決められません。制服のマタニティ用があるか、スーツをどこまで崩してよいかは、職場ごとに違います。
この場合は、替えどきのサインが出る前に、職場に相談しておくのがいちばん大事です。座って指が2本入らなくなってから相談すると、マタニティ用の制服が届くまでの数週間、苦しいまま働くことになります。週数の目安が近づいたころ、指がまだ3本入るうちに、担当の人に「この先どうなるか」を一度聞いておいてください。
スーツの職場なら、スカートかパンツだけを先にマタニティ用に替えて、上のジャケットは前を開けて着る、という組み方が多くの職場で受け入れられます。ジャケットは前を開けると縦の線ができるので、お腹のふくらみが目立ちにくく、スーツらしい形も保てます。ジャケットの下は、手持ちのシャツのボタンを一番下だけ外して、裾を出して着ると、お腹の前に余裕ができます。
制服がない職場でも、接客や来客対応がある仕事では、普段より少しきちんと見える服を求められることがあります。その場合も、まず下から替えて、上は手持ちのジャケットやカーディガンを前を開けて重ねる。これで、職場の雰囲気から浮かずに、ウエストの苦しさだけを先に解消できます。
お腹と腰を冷やさない一枚|いつ足すか
秋冬に妊娠期間を過ごすなら、マタニティ服への切り替えと同じころに、もう一つ考えておきたいのが冷え対策です。服の話から少し外れますが、ウエストまわりに何を重ねるかに直結するので、ここに書いておきます。
お腹を覆う形のマタニティショーツやタイツ、腹巻きは、どれもお腹と腰を冷やさないためのものです。ただ、全部を重ねると、さきほど書いたウエストの厚みが増えて、ボトムスがまた苦しくなります。
足す順番は、肌に近いものから一枚ずつです。まずショーツをお腹を覆う形に替える。次にタイツをマタニティ用に替える。それでも寒いと感じたときに、腹巻きを足す。一枚足すたびに、座って指を入れて測り直してください。2本入らなくなったら、重ねすぎか、ボトムスの替えどきです。
腹巻きを足すなら、薄手で伸びる素材のものを選ぶと、上に重ねるボトムスに響きません。厚手の毛糸の腹巻きは暖かいのですが、ウエストに1cm近い厚みが加わります。家で過ごすときは厚手、外出するときは薄手、と分けて使うと、外出用のボトムスを延ばせます。
試着で座る|マタニティ服を買う日の準備
替えどきが来て、いざマタニティ服を買いに行くときにも、座って測る方法がそのまま使えます。
試着室には、たいてい小さな椅子か台があります。ボトムスを試着したら、立って鏡を見るだけでなく、その椅子に座ってください。座ってウエストに指が3本入れば、この先数週間お腹が大きくなっても履き続けられます。2本ぎりぎりなら、買ってすぐにまた苦しくなる可能性があります。
試着のときは、当日履いているタイツやインナーを、外出するときと同じ枚数にしておくことも大事です。秋冬に薄着で試着すると、家に帰ってタイツを重ねたときにきつくなります。
マタニティ用のボトムスは、お腹を覆う部分の高さも試着で確かめてください。座ったとき、お腹を覆う部分が上に上がりすぎて胸の下に当たるもの、逆に下がってお腹の下で丸まるものは、一日座る日には向きません。座ったままで、お腹を覆う部分がお腹の一番前に出たところを越えて、その上に数cm残っているものが、座って過ごす日にちょうどいい高さです。
買う枚数に迷ったら、まず1本だけ買って、1週間履いてみてから次を決めても遅くありません。1本目で分かったことが、2本目の形と生地を決める手がかりになります。
切り替えたあと|手持ちの服をどこにしまうか
マタニティ服に切り替えると、それまで履いていたボトムスやワンピースは、しばらく出番がなくなります。産後すぐには戻らないことも多いので、半年から1年ほど眠らせることになります。
しまうときは、切り替えた順に、手前から奥へと考えると、産後に取り出すときに迷いません。最後まで履いていた、ウエストにゆとりのあるものほど、産後に早く戻ってくる服です。これを手前に。ぴったりしたウエストのものは、産後もしばらくは入らないので奥に。
秋冬に切り替えた服は、出産が春なら、産後に戻ってくるのは次の秋です。季節をまたいで眠らせることになるので、ウールのものは防虫剤と一緒に、通気のよい袋でしまってください。
しまう前に、それぞれの服を一度だけ広げて、ウエストのボタンの位置と、座ったときに指が何本入っていたかを紙に書いて一緒に入れておくと、産後に「どれから試せばいいか」がすぐ分かります。産後の体が戻ってくる途中で、一番ゆとりのあったものから順に試していけば、無理に入らない服を何度も履いてがっかりすることが減ります。
切り替えの週を、手帳に一行書いておく
最後に一つだけ。座って指を入れて測った日と、何本入ったかを、手帳かスマートフォンのメモに一行書いておいてください。
「16週・3本」「18週・2本」「20週・1本」。こうして書いておくと、次に測る日がいつか、あと何週くらいで替えどきが来そうかが見えてきます。2週間ごとに1本ずつ減っているなら、2本の週の次の測定日までに、マタニティ用のボトムスを1本用意しておけば間に合います。
この記録は、2人目の妊娠のときにも役に立ちます。1人目のときより早く来るかどうかを比べられるからです。週数ではなく、自分の体で測った記録が、次の切り替えどきを一番正確に教えてくれます。
よくある問い
- Q. マタニティ服は妊娠何週から着るのが普通ですか
- 目安としては、お腹のふくらみが外から分かりはじめる妊娠4〜5か月ごろ(16〜20週前後)に切り替える人が多いと言われます。ただ、これは平均の話で、2人目以降の妊娠ではもっと早くお腹が前に出ることがありますし、もともとゆったりした服を着ている人は、6か月を過ぎても手持ちで過ごせることもあります。週数で決めるより、手持ちのボトムスを履いて椅子に座り、10分たってウエストが苦しくないかで決めるほうが、自分の体に合った時期が分かります。お腹の張りや痛みがあるときは、服の話より先にかかりつけの医療機関に相談してください。
- Q. 最初に買うマタニティ服は何がいいですか
- 最初の1枚は、ボトムスです。お腹を下から支える形か、お腹の上まで覆う形のマタニティパンツ、またはウエストのゴムで調整できるスカート。トップスは、手持ちのゆったりしたシャツやニットで、思ったより長く過ごせます。ボトムスはウエストの作りを替えないと座るたびに苦しくなるので、ここだけは手持ちで延ばしにくい。1本目は、仕事の日にも休みの日にも履ける、紺か黒かグレーの無地を選んでおくと、上を替えるだけで回せます。
- Q. 秋に妊娠中期に入ります。冬のコートもマタニティ用が必要ですか
- 必要かどうかは、出産予定の時期と、手持ちのコートの前が何cm閉まらないかで決まります。冬の終わりに出産予定なら、臨月のころに一番寒い時期が重なるので、前が閉まらない期間が長くなります。手持ちのコートのボタンを留めて、お腹の頂点で前の端と端が何cm離れるかを、妊娠中期のうちに一度測っておいてください。5cm以内なら、ストールや前開きのまま着る工夫で足ります。それより開くなら、マタニティ用か、ひと回り大きいコートを検討します。詳しくはマタニティコートの記事にまとめています。
- Q. マタニティ服は産後も着られますか
- ものによります。お腹を上まで覆う形のパンツは、産後すぐの時期にお腹まわりを冷やさずに済むので、産後数か月は使えることが多いです。前が開くトップスや、授乳口のあるワンピースは、授乳期まで長く使えます。一方で、お腹の前にだけゆとりを作った形のトップスは、産後はお腹の前が余って見えるので、産後には向きません。買うときに「産後も使う側」と「妊娠中だけの側」に分けておくと、枚数を絞れます。
— メグラシ編集部





