メグラシ
着こなす

ドレスコードの種類|格の高い順に11段、女性が着る服を1枚の表で

メグラシ編集部//読了 25分
秋冬のパーティーに向けて、膝下丈のドレスに羽織りを合わせた装い

ドレスコードの種類は、格の高い順に11段で並べると迷いません。 上から、ホワイトタイ、ブラックタイ、フォーマル、セミフォーマル、インフォーマル、ダークスーツ、平服、スマートエレガンス、スマートカジュアル、ビジネスカジュアル、カジュアルです。女性の服は、この順に下へ行くほど丈が短くてよくなり、素材の光が控えめになり、靴の自由度が上がります。

自分の段は、招待状の言葉で決め、場所と時間で半段だけ動かします。 招待状や店の案内に書いてある言葉がそのまま段の名前です。そのうえで、会場がホテルや式場なら半段上げ、18時以降に始まるなら光沢を足し、昼の路面店なら半段下げます。書いていないときは、場所・時刻・主催者の3つで段を読み取ります。

どの段でも、まず外さない3点があります。 膝が隠れる丈、つま先とかかとが覆われた靴、片手で持てる小さなバッグです。この3点を守っていれば、11段のうち上の2段を除くほとんどの場面で、浮くことはまずありません。ここから先は、段ごとに何を着るか、招待状の言葉の読み方、場面別、季節、年代、迷ったときの決め方を順に見ていきます。

ドレスコードの種類は、格の高い順に11段で見る

ドレスコードは、言葉の数が多いので複雑に見えますが、並べ方さえ決まれば1本のはしごになります。上の段ほど「その場のために用意した服」が求められ、下の段ほど「手持ちの服を整えたもの」で足ります。

段名前ひとことで言うと
1ホワイトタイ夜の最上級。床までの丈のドレス
2ブラックタイ夜の正装。くるぶし丈から床丈のドレス
3フォーマル正礼装。昼は光らない、夜は光る
4セミフォーマル準礼装。結婚式のゲストの多くがここ
5インフォーマル略礼装。祝賀会やパーティーで多い
6ダークスーツ略礼装。色の濃いセットアップの段
7平服略礼装。普段着ではない
8スマートエレガンスきれいめの外出着より一段改まった服
9スマートカジュアルきれいめの外出着。上着があると安心
10ビジネスカジュアル来客に会える仕事の服
11カジュアル清潔な普段着

この表で見てほしいのは、5〜7段目が「略礼装」でほぼ同じ高さにあることです。インフォーマル、ダークスーツ、平服は言葉が違っても、女性の服としては膝が隠れる丈のワンピースかセットアップで共通しています。11段と聞くと身構えますが、実際に服を変える境目は4か所しかありません。2段目と3段目の間(床までの丈かどうか)、4段目と5段目の間(光沢と華やかさの量)、7段目と8段目の間(礼装かどうか)、9段目と10段目の間(遊びの服か仕事の服か)です。

まず外さない3点

段がまだ決まっていなくても、先に整えておける3点があります。

1つ目は、膝が隠れる丈です。立ったときに膝のお皿が隠れ、座ったときに膝上が大きく出ない丈なら、3段目から9段目まで通ります。ミモレ丈(ふくらはぎの中ほど)まであれば、昼の式典でも夜のパーティーでも困りません。

2つ目は、つま先とかかとが覆われた靴です。ヒールの高さは3〜7センチが目安で、太さは細すぎなければ構いません。つま先が開いた形やかかとがひもだけの形は、セミフォーマル以上では避けます。下の段では許される場面が増えますが、覆われた靴なら上の段でも下の段でも外れません。

3つ目は、片手で持てる小さなバッグです。会場では椅子の背か膝の上に置くので、大きな通勤用のバッグは会場の雰囲気を下げてしまいます。荷物が多い日は、サブバッグに分けてクロークに預けます。

この3点は、迷ったときに戻る基準でもあります。服そのものに迷っていても、丈・靴・バッグの3つが揃っていれば、見た人には「きちんと合わせてきた人」に見えます。

種類の一覧|女性は何を着るか・昼と夜・靴とバッグ

11段それぞれで、女性が着るもの、昼と夜の違い、靴とバッグを並べました。この表は答えを決めるためではなく、自分の招待が隣の段とどう違うかを比べるために使ってください。

段女性が着るもの昼夜靴とバッグ
ホワイトタイ床丈のイブニングドレス、長い手袋昼の指定はほぼない肩や背中の開いた床丈布のパンプス、小さなクラッチ
ブラックタイくるぶし丈〜床丈のドレス昼の指定は少ない光沢のある長い丈光沢のあるパンプス、クラッチ
フォーマル正礼装のドレスやアフタヌーンドレス長袖で光らない素材光沢のある素材と首の開き布か革のパンプス、小さなバッグ
セミフォーマル膝下丈のドレスやワンピース光らない素材、肩を隠す光沢を足してよいパンプス、パーティーバッグ
インフォーマル膝下丈のワンピース、セットアップ落ち着いた色と素材光る小物を1点パンプス、小さめのバッグ
ダークスーツ濃い色のセットアップ、ワンピースに上着濃紺や灰色黒も使えるパンプス、革のバッグ
平服膝が隠れるワンピースやセットアップ明るい色でもよい光沢を少し足すパンプス、小さめのバッグ
スマートエレガンスきれいめのワンピースに上着上品な色と柄光る小物で寄せる低めのパンプス、革のバッグ
スマートカジュアルブラウスにスカートやパンツ上着がなくてもよい上着を羽織るローファーやパンプス
ビジネスカジュアルジャケットかカーディガンに襟のある服仕事の服そのまま仕事の服そのまま通勤の靴、通勤のバッグ
カジュアル清潔な普段着自由自由汚れていない靴

どの段にも共通するのは、昼は光らせず、夜は光らせるという考え方です。昼の光の中では光沢のある素材が強く見え、夜の照明の下では光らない素材が沈んで見えるからです。段が同じでも、昼と夜で選ぶ素材は変わります。

それぞれの段をさらに細かく、昼夜の6区分で並べた表は「ドレスコード 女性|表記6段階と昼夜で決める表」にまとめています。この記事では段を11に広げ、場面と季節の調整を中心に見ていきます。

ホワイトタイ・ブラックタイ|夜の正装は丈で決まる

上の2段は、日本の日常ではほとんど出会いません。海外の式典や、格式の高い晩餐会、船旅の正装の夜などで目にする言葉です。指定があったら、床に届く丈かどうかが最初の分かれ目です。

ホワイトタイは夜の最上級で、床丈のイブニングドレスに、肘より上まである長い手袋を合わせるのが正式です。肩や背中が開いた形も許され、むしろ夜らしさとして好まれます。ブラックタイはその一段下で、くるぶし丈から床丈のドレスが目安です。どちらも、光沢のある素材と、小さなクラッチバッグ、布か光沢のある革のパンプスを合わせます。

この2段の指定を受けたときに困るのは、手持ちに床丈のドレスが無いことです。そのときは、くるぶし丈のワンピースに光沢のあるショールを重ねると、ブラックタイの段まではおおむね届きます。ホワイトタイの指定は、借りるかあつらえるかを早めに決めるのが現実的です。

フォーマル・セミフォーマル|昼と夜で光り方を変える

3段目のフォーマルと4段目のセミフォーマルは、結婚式の披露宴や格式のある祝賀会で使われる段です。女性のゲストの多くは、セミフォーマルの段にあたります。

フォーマル(正礼装)は、昼ならアフタヌーンドレスと呼ばれる、長袖で光らない素材の膝下丈のドレスです。夜はイブニングドレスに近づき、光沢と首まわりの開きが増えます。ゲストとして正礼装を求められる場面は少なく、主催する側の親族や来賓として出る場合に限られます。

セミフォーマル(準礼装)は、膝下丈のドレスやきちんとしたワンピースが目安です。昼は光沢を控え、肩を羽織りで隠します。夜はサテンやベロアのように光を受ける素材を使ってよく、アクセサリーも一段華やかにできます。昼夜どちらでも、白に見える色、全身が黒一色の喪の印象、露出の多い形は避けます。

インフォーマル・ダークスーツ|招待状でいちばん多い中間の段

5段目のインフォーマルと6段目のダークスーツは、略礼装と呼ばれる段です。会社の祝賀会、ホテルの立食パーティー、記念式典の後の懇親会など、招待状に書かれる言葉としてはいちばん多い中間の段です。

インフォーマルは、膝下丈のワンピースか、上下揃いのセットアップが目安です。色は落ち着いたものから明るいものまで幅があり、柄も小さなものなら使えます。夜の会なら、光る小物を1点足すと段が合います。

ダークスーツは、もともと男性に向けた言葉で、濃い色のスーツを着てきてくださいという意味です。女性はそれに合わせて、濃紺・灰色・黒などの濃い色のセットアップか、ワンピースにジャケットを重ねた装いにします。インナーやアクセサリーで明るさを足すと、仕事の服との違いが出ます。

平服|「普段着で」ではなく略礼装のこと

7段目の平服は、名前のせいでいちばん誤解されやすい段です。平服は普段着ではなく、略礼装のことです。「礼服でなくて構いません」という主催者の気づかいの言葉で、改まった服の中ではいちばん下の段にあたります。

祝いの席の平服は、膝が隠れる丈のワンピースやセットアップに、パンプスを合わせるのが目安です。明るい色や柄も使え、インフォーマルより少しだけ自由です。一方、弔いの席の平服は、喪服ほどでなくてよいけれど地味な服、という意味になり、色の考え方が祝いの席と逆になります。

祝いと弔いでどこが逆になるかは「平服で来てくださいと言われたら|祝いと弔いで逆になる3つの線」に、祝賀会の平服の読み方は「祝賀会の服装 女性|平服の読み方と会場別の答え」にまとめています。弔事の段の決め方は「法事の服装|何回忌か・施主か参列か・平服指定かの3つで決まる」が入口です。

スマートエレガンス・スマートカジュアル|上着1枚で行き来する段

8段目のスマートエレガンスと9段目のスマートカジュアルは、レストランやホテルのラウンジ、観劇でよく使われる段です。この2段の違いは、上着1枚でほぼ行き来できます。

濃紺のミディ丈ワンピースに灰色のテーラードジャケットを重ね、黒い革の手提げバッグを持ってレストランの客席の間を歩く装い
ワンピースにジャケットを1枚重ねるだけで、スマートカジュアルからスマートエレガンスの段まで上がります。

スマートエレガンスは、きれいめの外出着より一段改まった装いです。ワンピースにジャケット、またはとろみのあるブラウスにきれいめのスカートが目安です。素材は上品なものを選び、デニムや厚底のスニーカーは避けます。

スマートカジュアルは、きれいめの外出着そのものです。ブラウスにスカートやパンツ、ニットのワンピースなど、手持ちの服で整えられる段です。上着がなくても入れますが、夜や格のある店では羽織りを1枚足すと安心です。デニムやサンダルの可否は店によって分かれるので、細かい線は「スマートカジュアル女性の服装|年代別とサンダル・デニム・半袖の可否」で確かめてください。

座ったときに見えるのは上半身だけなので、レストランでは上半身の作りがとくに大切です。秋冬の店で上半身をどう整えるかは「スマートカジュアルのレストラン|秋冬は座った上半身で決める」に、50代の上着を脱ぐか着たままかの判断は「スマートカジュアル 女性 50代|上着を脱ぐ場か着たままか」にあります。

ビジネスカジュアル・カジュアル|下の段にも守る線はある

10段目のビジネスカジュアルと11段目のカジュアルは、礼装の外側にある段です。それでも、下の段にも守る線があります。

ビジネスカジュアルは、来客に会える仕事の服です。ジャケットかカーディガンに、襟のあるブラウスやきれいめのニット、膝が隠れるスカートや折り目のあるパンツが目安です。会社の懇親会や取引先との会食で指定されることがあり、そのときは通勤の服を一段整える程度で十分です。来客に出られる線の引き方は「ビジネスカジュアル 女性|来客に出られる線と基本の5点」で詳しく見られます。

カジュアルは清潔な普段着です。ただし、ドレスコードとしてわざわざ書かれている場合は「改まらなくていい」という意味で、部屋着やくたびれた服でいいという意味ではありません。汚れていない靴、しわのない服、季節に合った素材が最低限の線です。

この2段で気をつけたいのは、同じ会の中で段が混ざることです。会社の懇親会なら、仕事帰りにそのまま来る人はビジネスカジュアル、休日に家から来る人はカジュアルになりがちです。どちらで行くか迷ったら、仕事の相手がいる会ならビジネスカジュアルに寄せます。仕事の相手に見られる場では、軽すぎる服のほうが印象に残りやすいからです。逆に、友人どうしのバーベキューや屋外の集まりでカジュアルと書かれているときは、汚れてもいい服、歩きやすい靴を優先して構いません。上の段の服で出かけると、かえって気をつかわせてしまいます。

招待状の言葉の読み方|書いてある言葉と本当の段

招待状や店の案内に書かれる言葉は、11段の名前そのままとは限りません。よく見る言い回しを、どの段にあたるかで並べました。

書いてある言葉読み替える段女性の服の目安
正装でお越しくださいフォーマル正礼装のドレス
準礼装・セミフォーマルセミフォーマル膝下丈のドレス
平服でお越しください平服(略礼装)膝が隠れるワンピース
略装・略礼装でインフォーマルワンピースかセットアップ
ダークスーツ着用ダークスーツ濃い色のセットアップ
お気軽な服装でスマートカジュアルきれいめの外出着
普段着でお越しくださいスマートカジュアルきれいめの外出着
ノーネクタイ・クールビズビジネスカジュアル仕事の服を軽く
ジャケット着用スマートエレガンスワンピースに上着

この表で気をつけたいのは、「平服」「お気軽に」「普段着で」はどれも、書いてある言葉より1段上を求めていることです。主催者は来る人に負担をかけまいとして、柔らかい言葉を選びます。そのまま受け取ると、会場で自分だけ軽い服になりがちです。

レストランの案内で、一言を読み違えて浮いてしまう型は「ディナーのドレスコード|案内の一言を読み違えて浮く型と当日の直し方」に、高級店で素足やサンダル、デニムが通るかどうかは「高級レストランのドレスコード|素足・サンダル・デニムの可否」にまとめています。

書いていないときの読み方|場所・時刻・主催者の3つ

ドレスコードが書いていない招待のほうが、実は多いものです。そのときは、次の3つで段を読み取ります。

場所は、ホテル・式場・会館なら1段上げ、路面のレストランや貸しスペースならそのまま、屋外や個人の家なら1段下げます。

時刻は、18時より前に始まるなら光沢を控え、18時以降なら光沢を足します。段そのものは変えず、素材と小物で調整します。

主催者は、会社や団体、目上の方なら1段上げ、友人どうしならそのままにします。

3つとも「そのまま」なら、スマートエレガンスかスマートカジュアルが目安です。書いていないレストランで、誰と何の集まりかで段を決める方法は「ドレスコードなしのレストランの服装 女性|誰と何の集まりかで決める」に、店の情報から段を読む方法は「ドレスコードなしのレストラン、女性は何を着るか|店の情報から読む」にあります。

結婚式の披露宴・二次会

結婚式の披露宴は、ゲストの女性ならセミフォーマルが基本の段です。会場がホテルか専門式場か、昼か夜かで、半段の調整をします。

披露宴では、白に見える色を避ける、全身を黒一色にしない、肩を羽織りで隠す、つま先の覆われたパンプスを履く、という4つが段の外にある決まりごとです。夜の披露宴では、光沢のある素材や、少し大きめのアクセサリーを使えます。年代や立場ごとの細かい答えは「結婚式のゲストの服装 完全ガイド」から進めます。

二次会は、インフォーマルからスマートエレガンスの段です。披露宴から続けて出るなら披露宴の服のまま、二次会だけなら1段下げて構いません。迷ったときの決め方は「結婚式二次会の服装|披露宴から続けて出るか、二次会だけかで決める」にあります。

パーティー・祝賀会

パーティーは、主催者と会場で段が大きく変わる場面です。ホテルの宴会場で行われる会社の記念パーティーはインフォーマル、レストランを貸し切った友人の会はスマートエレガンスが目安です。

立食か着席かも、服を選ぶうえで大切です。立食なら、長時間立っていられる靴と、片手が空くように肩に掛けられる小さなバッグを選びます。着席なら、座ったときの膝の出方と、上半身の華やかさを優先します。結婚パーティーのように立食と着席が混ざる会の決め方は「結婚パーティーの服装は膝下丈に羽織り一枚で通る」にまとめています。

ホテル・レストラン

ホテルは、同じ建物の中に段の違う施設がいくつも入っている場所です。ロビーやカフェはスマートカジュアル、ラウンジはスマートエレガンス、メインダイニングのディナーはインフォーマルからセミフォーマルが目安になります。施設ごとの寛容度は「ホテルのレストランの服装とドレスコード|施設ごとに変わる基準」で比べられます。

朝・昼・夜で段が一つずつ上がるビュッフェの考え方は「ホテルのビュッフェの服装|断られる線と浮く線は別のもの」にあります。レストランは、書いてあるドレスコードより、店の照明と客席の雰囲気で決まることが多いものです。昼の路面店ならスマートカジュアル、夜のコース料理の店ならスマートエレガンスを基準にします。

観劇・コンサート

観劇やコンサートには、ふつう明文化されたドレスコードはありません。それでも、演目と劇場、席種によって、周りの装いの段は変わります。

一般的な観劇はスマートカジュアル、初日や記念公演、格式のある劇場の夜の公演はスマートエレガンスが目安です。客席では後ろの人の視界を遮らないよう、高く結い上げた髪や大きな帽子は避けます。長時間座るので、しわになりにくい素材と、膝の上に置ける小さなバッグを選びます。観劇の可否を判断する軸は「観劇・舞台鑑賞の服装|ドレスコードの可否を判断する5つの軸」で詳しく見られます。

式典・顔合わせ・弔事

式典は、主催者と自分の立場で段が決まります。入学式や卒業式の保護者は、インフォーマルからダークスーツの段です。記念式典の来賓なら、1段上のセミフォーマルを選びます。

両家の顔合わせは、会場が料亭やホテルの個室ならインフォーマル、カジュアルな店ならスマートエレガンスが目安です。「カジュアルで」と言われたときも1段上の服を選ぶと、写真に残っても後悔しません。本人・母親・父親それぞれの目安は「顔合わせの服装|カジュアルでの本当の意味と、本人・母親・父親の目安」にあります。

弔事は、祝いの席と同じ11段では考えません。喪服(正喪服・準喪服・略喪服)の段が別にあり、平服という言葉の意味も変わります。弔事の招待で迷ったら、上で触れた法事の入口の記事へ進んでください。

昼と夜で変わること

同じ段でも、昼と夜で選ぶものが変わります。境目は18時ごろで、始まる時刻で判断します。

見るところ昼(18時より前)夜(18時以降)
素材光らないもの(綿・ウール・マットな化繊)光を受けるもの(サテン・ベロア・光沢のある化繊)
首まわり詰まった形、肩を隠す少し開いた形も可
アクセサリー小さく控えめ一段大きく、光るもの
色明るい色、やわらかい色深い色、濃い色
羽織り肩を覆うもの光沢のあるショール

昼の光は、服の素材をそのまま見せます。光沢の強い素材は、昼の光の下では思った以上に目立ちます。夜の照明はその逆で、光らない素材が沈み、全体が地味に見えます。昼の会から夜の会へ続けて出る日は、光らない服を着て、夜の会の前に光る小物を足すと、1着で両方に合わせられます。

冬のドレスコード|コート・タイツ・足元

冬は、ドレスコードの段がいちばん崩れやすい季節です。服そのものは段に合っていても、コート、タイツ、足元の3つで印象が下がることがあります。

夕暮れのホテルの入口へ向かう女性が、膝下丈の深緑のドレスの上に黒いロングのウールコートを羽織り、薄手の黒いタイツとつま先の覆われた黒いパンプスを合わせている様子
冬の夜の会は、コートの丈を服より長くし、足元はつま先の覆われたパンプスと薄手のタイツで段をそろえます。

コートは、会場の入口やクロークで脱ぐので、ドレスコードそのものには含まれないと考えられがちです。ただ、ホテルや式場では、ロビーを歩く間やクロークに並ぶ間も周りの目に触れます。セミフォーマル以上の会なら、服より丈が長いウールやカシミヤのコートを選びます。ダウンやフード付きのコートは、スマートカジュアルより下の段なら問題ありませんが、上の段の会では入口で浮きやすくなります。

タイツとストッキングは、セミフォーマル以上なら肌色か黒の薄手のストッキングが基本です。寒さが厳しい日は、会場に着くまで厚手のタイツをはき、化粧室で薄手に替える方法もあります。インフォーマルの段からは、30デニール前後の黒いタイツなら許される場面が増え、スマートエレガンスより下の段では厚手のタイツも自然です。

足元は、雪や雨の日に困ります。移動はブーツやレインシューズで、会場でパンプスに履き替えるのが現実的です。履き替える靴は小さな袋に入れ、クロークに預けるか、サブバッグに入れておきます。

冬の会場で脱ぐ・脱がないの決め方

冬の会場では、暖房の効き方が場所によって大きく違います。ホテルの宴会場は暖かく、教会や神社、古い会館は寒いことが多いものです。

脱いだときに段が下がらないかを先に確かめておきます。ワンピースの上にカーディガンを重ねて出かける場合、会場でカーディガンを脱いだときに、ワンピースだけで段が足りるかを見ます。逆に、脱がない前提なら、羽織りそのものを段に合ったものにします。セミフォーマル以上なら、ボレロやショールのように肩を覆うもの、インフォーマルより下なら、ジャケットや上品なカーディガンが合います。

冬の結婚式で、布の厚みからどう選ぶかは「冬の結婚式の服装は、布の厚みで選ぶ」に、冬のホテルディナーで防寒と段を両立させる方法は「ホテルディナーの服装 冬|コートと足元で防寒とドレスコードを両立」にまとめています。結婚式で羽織りをどう選ぶかは「結婚式の上着のマナー」も参考になります。ショールを巻く日は「ストールの巻き方|大きさと上に着る服で決まる基本の3つ」で、大きさに合った巻き方を確かめてください。

春・夏・秋の調整

冬以外の季節にも、それぞれ段を崩しやすいところがあります。

春は、明るい色を使いやすい季節です。昼の会なら、淡い色のワンピースがどの段にも合わせやすくなります。ただ、白に近い淡い色は、結婚式では避けます。朝晩の気温差に備えて、薄手の羽織りを1枚持っておきます。

夏は、素足と袖の短さが課題です。セミフォーマル以上の会では、暑い日でも薄手のストッキングをはき、袖のない服には羽織りを重ねます。会場は冷房が強いことが多いので、羽織りは暑さ対策より冷え対策として役立ちます。サンダルは、スマートカジュアルより下の段で、店が許していれば使えます。

秋は、素材の切り替えの季節です。夏の薄手の素材から、ウールやベロアなど厚みのある素材へ移る時期で、同じ段でも素材の厚みで季節感を出します。深い色が増えるので、昼の会では暗くなりすぎないよう、小物で明るさを足します。

靴とバッグで段を合わせる

服が段に合っていても、靴とバッグがずれていると、全体の段が下がって見えます。靴とバッグは、服より先に周りの目に入りやすいところです。

靴は、段が上がるほど覆う面積が増え、ヒールが細く高くなります。セミフォーマル以上なら、つま先とかかとが覆われたパンプスで、ヒールは3〜7センチ。インフォーマルからスマートエレガンスなら、低めのヒールやストラップのあるパンプスも合います。スマートカジュアルからは、ローファーやきれいめのフラットシューズが入ってきます。結婚式で黒のパンプスが通るかどうかは「結婚式の靴|黒のパンプスはOK?素材とヒールで決まる可否判定」で確かめられます。

バッグは、段が上がるほど小さくなります。セミフォーマル以上ならクラッチや小さなハンドバッグ、インフォーマルからスマートエレガンスなら小さめの革のバッグ、スマートカジュアルより下なら普段のきれいめのバッグで構いません。荷物が入りきらない日は、サブバッグに分けて、会場ではクロークに預けます。

年代別の考え方

ドレスコードの段そのものは、年代で変わりません。変わるのは、同じ段の中でどこに華やかさを置くかです。

年代同じ段の中での選び方気をつけたいところ
20代明るい色や軽やかな素材を使える丈が短くなりすぎないように
30代色と素材のバランスで落ち着きを出す立場(友人か親族か)で段を確かめる
40代素材の質で華やかさを出す肩や二の腕を覆う羽織りを用意
50代深い色と上質な素材が生きる光沢は面より小物で足す
60代以降落ち着いた色に、明るい小物を1点移動と立ち座りの楽さを優先

年代が上がるほど、会の中での立場も上がることが多くなります。友人として出ていた式に、親族や来賓として出るようになると、同じ会でも求められる段が半段から1段上がります。結婚式の年代別の答えは「20代の結婚式ゲストの服装」と「50代の結婚式ゲストの服装」から読み進められます。

手持ちの服で段を上げ下げする

ドレスコードのたびに服を買い足す必要はありません。1着の膝下丈のワンピースがあれば、小物の入れ替えで3段から4段をまたげます。

膝下丈の紺のマットなサテンのワンピースに、黒の小さなクラッチ、一連のパールのネックレス、つま先の覆われた黒のパンプス、たたんだ薄い灰色のショールを合わせて広げた様子
1着の膝下丈のワンピースに、ショール・パール・クラッチを足すとセミフォーマル、外すとスマートエレガンスへ下がります。

紺や深緑、灰色の無地の膝下丈のワンピースを1着の土台にします。この土台に、パールのネックレス、光沢のあるショール、クラッチバッグ、つま先の覆われたパンプスを合わせるとセミフォーマル。ショールをジャケットに替え、バッグを小さめの革のものにするとインフォーマルからダークスーツ。ジャケットはそのままに、ネックレスを細いものに替え、靴を低めのパンプスにするとスマートエレガンスです。

土台を選ぶときに見るのは、丈が膝下であること、無地か小さな柄であること、素材が光りすぎないことの3つです。光りすぎない素材は、夜には光る小物で寄せられますが、光る素材を昼に控えめに見せるのは難しいからです。

どちらとも取れるときの決め方

ドレスコードで本当に困るのは、2つの段のどちらとも取れるときです。ここがいちばん、調べても答えが出ないところです。

基本は、1段上の服を着て、下げられるようにしておくことです。上の段の服から上着やアクセサリーを外して下げるのは会場でもできますが、下の段の服を会場で上げることはできません。

具体的には、次の3つの順に見ていきます。

1つ目は、会場の写真です。店や会場の案内に客席の写真があれば、照明の明るさと、椅子とテーブルの作りを見ます。照明が暗く、テーブルに布が掛かっていれば上の段、照明が明るく、木のテーブルがむき出しなら下の段です。

2つ目は、一緒に行く人です。同行する人がいるなら、何を着ていくかを事前に聞きます。自分だけ段がずれるのが、いちばん居心地が悪いからです。相手が上の段なら合わせ、下の段なら自分は半段だけ上にします。

3つ目は、帰り道です。会のあとに別の予定があるなら、その予定の段も考えます。夜の会から終電で帰るなら、移動の間に浮かない段であることも大切です。

よく迷う組み合わせを、どちらに寄せるかで並べておきます。

迷う組み合わせ寄せる段理由
平服か、スマートカジュアルか平服平服は礼装の段。会場で下げるほうが簡単
セミフォーマルか、インフォーマルかセミフォーマル祝いの席では華やかさが足りないほうが目立つ
スマートエレガンスか、スマートカジュアルかスマートエレガンス上着を脱げばすぐに下の段になる
ビジネスカジュアルか、スマートカジュアルかビジネスカジュアル仕事の相手がいる場は、硬いほうが安心
昼の会か、夕方からの会か始まる時刻で決める終わる時刻ではなく、乾杯の時刻を見る

表のどの行でも、寄せる先は上の段です。例外は、主役より目立ってはいけない場面だけです。結婚式で花嫁より華やかに見える、顔合わせで本人より改まって見える、という場合は、上の段の中で色と光沢を一段控えめにします。段は上げたまま、華やかさだけを下げる、という調整です。

この3つを見ても決まらないときは、上の段を選び、ジャケットか羽織りを着て出かけます。会場に着いて周りが軽ければ、羽織りを外してアクセサリーを1つしまえば、すぐに半段下げられます。

当日、会場で浮いたと感じたら

準備しても、会場に着いてから段がずれていたと気づくことはあります。そのときの直し方を、上にずれた場合と下にずれた場合で分けておきます。

自分が周りより上の段だったときは、外せるものを外します。ショールやジャケットを脱ぎ、大きなアクセサリーをバッグにしまいます。上にずれているぶんには、失礼にあたることはほとんどありません。「きちんとしてきた人」と受け取られます。

自分が周りより下の段だったときは、足せるものを足します。バッグの中に、小さなパールのネックレスか、たたんだショールを1枚入れておくと、化粧室で半段上げられます。髪をまとめるだけでも、印象は一段上がります。

どちらの場合も、気にしすぎないことが大切です。ドレスコードは、その場を気持ちよく過ごすための目安で、少しのずれを気にする人はほとんどいません。

まとめ

ドレスコードの種類は、ホワイトタイからカジュアルまで、格の高い順に11段で並べると迷いません。招待状の言葉で段を決め、場所と時刻で半段だけ動かし、書いていないときは場所・時刻・主催者の3つで読み取ります。

どの段でも、膝が隠れる丈、つま先とかかとが覆われた靴、片手で持てる小さなバッグの3点を守れば、大きく外れることはありません。冬はコートとタイツと足元、昼と夜は素材の光り方で調整します。迷ったら1段上の服を着て、上着とアクセサリーで下げられるようにしておくのが、いちばん失敗の少ない決め方です。

よくある問い

Q. ドレスコードの種類は、全部でいくつありますか
決まった数があるわけではありませんが、招待状や店の案内で目にする言葉を格の高い順に並べると、ホワイトタイ、ブラックタイ、フォーマル、セミフォーマル、インフォーマル、ダークスーツ、平服、スマートエレガンス、スマートカジュアル、ビジネスカジュアル、カジュアルの11段に整理できます。女性の服はこの順に、丈が短く、素材の光が控えめになり、靴の自由度が上がっていきます。
Q. 「平服でお越しください」は、普段着でいいという意味ですか
普段着という意味ではありません。祝いの席の平服は、礼服ほど改まらなくていいという意味の略礼装のことで、膝が隠れる丈のワンピースやセットアップに、つま先の覆われたパンプスを合わせるのが目安です。弔いの席の平服は、喪服ほどでなくてよい地味な服装を指し、祝いの席とは色の考え方が逆になります。
Q. ドレスコードが書いていない招待のときは、どの段を選べばいいですか
場所・時刻・主催者の3つで決めます。ホテルや会館なら1段上げ、夕方以降なら光沢を足し、目上の方や会社が主催なら1段上げます。どれにも当てはまらない昼の集まりなら、スマートエレガンスかスマートカジュアルが目安です。迷ったら1段上の服に、外せる上着とアクセサリーを足しておくと、会場で調整できます。
Q. 冬のドレスコードの日、コートやタイツはどう考えればいいですか
コートは会場の入口かクロークで脱ぐ前提なので、格はドレスコードに縛られにくい場所です。ただ、ホテルや式場ではロビーを歩く間も見られるので、丈が膝より下のウールのコートを選ぶと安心です。タイツは、セミフォーマル以上なら肌色か黒の薄手のストッキングが基本で、厚手のタイツはスマートエレガンスより下の段で使うと浮きません。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

スマートカジュアルのレストラン|秋冬の女性は、座った上半身で決める

着こなす

スマートカジュアルのレストラン|秋冬の女性は、座った上半身で決める

秋冬にスマートカジュアル指定のレストランへ行くなら、コートを預けて席に着いたあと、テーブルの天板から上に見える約40cmで服を決めます。襟元・素材・袖口の3か所の境目と、店の格が読めないとき、同伴者と服装がずれそうなときの決め方まで書きました。

メグラシ編集部/読了 15分
法事の服装|何回忌か・施主か参列か・平服指定かの3つで決まる

着こなす

法事の服装|何回忌か・施主か参列か・平服指定かの3つで決まる

法事の服装は、何回忌か、施主側か参列側か、案内に平服とあるかの3つで決まります。四十九日から七回忌以降までの回忌ごとの目安、施主と参列の違い、平服と言われたときの線、冬の本堂や墓前の寒さ対策、年代別・子ども連れ、靴・バッグ・数珠・アクセサリー、髪とメイク、避けたい服まで、迷ったときの決め方とあわせてまとめました。

メグラシ編集部/読了 25分
平服で来てくださいと言われたら|祝いと弔いで逆になる3つの線

着こなす

平服で来てくださいと言われたら|祝いと弔いで逆になる3つの線

「平服で来てください」と言われたときの服装を、女性向けに場面ごとに整理しました。平服は普段着ではなく略式の礼装で、お祝いの場とお悔やみの場では色・光・肌の出し方の正解が逆になります。結婚式の二次会・祝賀会・パーティーと、法事・お別れの会・偲ぶ会を表で比べ、ビジネスの場、秋冬の上着とタイツ、年代別、男性と並ぶとき、靴・バッグ・アクセサリー、迷ったときの決め方まで。

メグラシ編集部/読了 30分
スノーボードの服装 女性 初心者|座る・転ぶ回数で、お尻と手首を守る

着こなす

スノーボードの服装 女性 初心者|座る・転ぶ回数で、お尻と手首を守る

スノーボードを始めたばかりの日は、滑っている時間より、雪の上に座っている時間と転んでいる時間のほうが長くなります。冷えるのは寒さよりも、雪に触れたお尻と膝、手首からの濡れです。座る回数と転ぶ向きで、ウェアの下・中に着るもの・手袋とプロテクターを分ける記事です。後ろに転びやすい人と前に転びやすい人、レンタルのウェアで足りるかの見分け方、汗をかく人と冷える人の中の組み方、二回目以降に足すものまで、自分で数えられる目安で書いています。

メグラシ編集部/読了 11分
面接のワイシャツ 女性|スキッパーかレギュラーかは首と選考で分ける

着こなす

面接のワイシャツ 女性|スキッパーかレギュラーかは首と選考で分ける

面接のワイシャツは、襟の形とサイズの2つで迷います。襟は、新卒の選考か転職の面接か、首の長さが指何本ぶんかで分けます。サイズは、ボタンの間が引っぱられるのか、肩の縫い目が落ちるのかで、合わせる場所が逆になります。上着の襟との重なり方、どちらとも取れるときの決め方まで、秋冬の選考に向けてまとめました。

メグラシ編集部/読了 9分
ディナーショーの女性の服装は、袖のある一枚と座れる素材の2点

着こなす

ディナーショーの女性の服装は、袖のある一枚と座れる素材の2点

ディナーショーの女性の服装で迷いが集まるのは、丈・光沢・ヒールの3つですが、実際に効いているのは袖と素材の2点です。食事のあとに演目が続く場では、2時間から3時間座り続けます。腕が出る形は羽織りが要り、その羽織りは席で置き場所に困ります。素材はしわが戻るかどうかで決まり、確かめ方は握って30秒、離して10秒。丈、靴、荷物、冷え、同伴者との段の合わせ方まで冬の前提で整理しました。

メグラシ編集部/読了 11分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込