スマートカジュアル 女性 50代|上着を脱ぐ場か着たままかで決める

**今度の会で、上着を脱いで座っている時間は長そうですか。**長いなら、格を作るのは上着ではなく、脱いだあとに残る1枚です。短いか、立って動く時間が長いなら、上着で格を作り、中は楽なものでかまいません。
スマートカジュアルの指定で50代が迷うのは、正解が1つではないからです。同じ「スマートカジュアル」でも、着席で2時間食事をする会と、立食で人の間を歩く会では、人の目に入っている服が違います。見られている服で格をそろえれば、もう片方は楽をしてかまいません。
この記事では、場を「脱ぐ場」と「着たままの場」に分ける境目を、着席の長さと室温で置きます。そのうえで、普段着に寄って見えるときと式典に寄って見えるときの直し方、どちらとも取れるときの決め方を書きます。お店の格そのものの線引きはスマートカジュアル 女性|お店の格5段階の線引きにまとめています。
結論:格を作る場所は「脱いだあとの1枚」か「上着」か
| 場 | 見分け方 | 格を作る場所 | 楽をしてよい場所 |
|---|---|---|---|
| 脱ぐ場 | 室内で着席90分以上・暖房が効いている | 中のブラウスかニット | 上着(預けてもよい) |
| 着たままの場 | 立食・移動が多い・60分以内・屋外を挟む | 上着 | 中の1枚 |
| どちらとも取れる | 着席だが短い/立食だが暖かい | 両方を半分ずつ | 足元 |
**どちらか一方で格が立っていれば、スマートカジュアルとしては足ります。**両方を固くそろえると、会食というより式典に近づきます。50代の手持ちには、仕事や式で着たきちんとした服が多いぶん、固い側に寄りやすいのです。
先に確かめる2つ|着席の長さと室温
場を見分けるのに、会場の名前や格はいったん脇に置いてください。確かめるのは2つだけです。
1つ目は、座っている時間が90分を超えるかです。コース料理なら品数が5品を超えると、たいてい90分を超えます。会費制の食事会、同窓会の1次会、親族の顔合わせの食事もここに入ります。
2つ目は、店に入って30秒で暑いと感じるかです。冬の立ち上がりは、外が冷えている一方で店内の暖房が強く、上着を着たままでは汗ばむことがよくあります。前に同じ店に行ったことがあれば、そのときに上着を脱いだかどうかを思い出してください。初めての店なら、窓の大きさを見ます。窓が大きく天井が高い店は冷えやすく、窓が小さく席が詰まった店は暖まりやすい傾向があります。
2つとも当てはまれば脱ぐ場、2つとも外れれば着たままの場です。片方だけ当てはまる場合は、後の「どちらとも取れるとき」で決めてください。
脱ぐ場|中の1枚で格を作る
脱ぐ場では、会の大半を上着なしで過ごします。向かいの人に見えているのは、胸から上の1枚です。ここで格を作るために見る場所は3つあります。
首元|鎖骨から指2本ぶん下までに収める
首元が広く開いていると、座ったときに前かがみになるたび奥が見えます。開きは鎖骨のくぼみから指2本ぶん下までに収めてください。丸首なら首の付け根から指1本ぶん離れた高さが、詰まりすぎず開きすぎない位置です。タートルネックは折り返しが2重になる厚手より、1重で首に沿う薄手のほうが、食事の場では重く見えません。
袖|手首の骨が見える長さ
食事のあいだ、袖口は皿とグラスのすぐ横にあります。袖が手の甲にかかる長さだと、袖口が汚れやすく、手元がもたついて見えます。手首の骨がちょうど見える長さか、七分丈で止まる袖が扱いやすいです。長い袖しか無ければ、一度折り返して手首の骨の上で止めてください。
素材|手のひらで押して戻るか
格の差がいちばん出るのは素材の張りです。手のひらで布を軽く押して、離したときにすぐ戻るものは、座ってしわが寄っても形が崩れません。押した跡が残る柔らかいニットは、家で着るぶんには心地よくても、2時間座ると肘と腹まわりにたるみが出ます。
| 中の1枚 | 脱ぐ場で通るか | 気をつける所 |
|---|---|---|
| 張りのあるブラウス | 通る | 首元の開き |
| 細い編みのニット | 通る | 毛玉と袖口の伸び |
| 厚手のざっくりニット | 足りないことが多い | 普段着に寄る |
| 薄いカットソー | 足りない | 下着の線が出る |
着たままの場|上着で格を作る
立食や移動の多い会では、上着が最初から最後まで見えています。中が多少くだけていても、上着がきちんとしていれば全体はそろいます。上着で見る場所も3つです。
1つ目は丈です。腰骨が隠れて、お尻の半分くらいで止まる丈が、パンツにもスカートにも合わせやすい長さです。腰骨より短い上着は、立って歩いているとき軽く見えすぎることがあります。
2つ目は肩です。肩の縫い目が肩の骨の真上か、そこから2cm以内の外側にあるものを選んでください。それより落ちていると、立ち姿では楽な服に見えます。
3つ目は前を留めるかどうかです。着たままの場では、前を開けたまま過ごす時間が長くなります。開けたときに前身頃がまっすぐ下に落ちるものは、留めなくても形が保てます。
中は、上着の前から見える胸元の三角形だけを気にすれば足ります。そこに無地で張りのある面が見えていれば、下はカットソーでもかまいません。
普段着に寄って見えるとき
鏡の前で「いつもの買い物の服みたい」と感じたら、崩れているのはたいてい次のどれかです。
- 首元が伸びて、縁が波打っている
- 布の表面に毛玉や光沢のむらがある
- 上下とも柔らかい素材で、体の線がどこにも出ていない
- 靴がかかとの低い運動靴
**直すのは1か所だけで十分です。**いちばん目立つ1か所を、張りのある物に替えてください。首元なら上を替え、全体の柔らかさなら上着を1枚足します。4つ全部を直そうとすると、手持ちで組めなくなります。
式典に寄って見えるとき
反対に「法事のよう」「入学式のよう」と感じたら、原因は2つにしぼれます。全身が黒か濃紺でまとまっていることと、上下が同じ素材でそろっていることです。
どちらかを崩してください。色なら、首元か手元に明るい色を1か所足します。素材なら、上下のどちらかを違う質感に替えます。たとえば濃紺のスーツなら、下を灰色のスカートに替えるだけで、仕事や式の服からはっきり離れます。
足元|歩く距離と床で決める
足元は、会場までの道のりで決めます。駅から10分以上歩くなら、かかとが3cm前後で幅のあるパンプスか、表面に艶のある革のローファーが歩きやすく、格も落ちません。会場の床が畳や座敷なら、脱いだときに見えるストッキングや靴下の色まで、上の服に合わせてください。
ブーツは、脱ぐ場なら丈の短いものにします。長いブーツは席で脱ぎ履きしにくく、座敷では困ります。
どちらとも取れるとき1|脱ぐかどうか分からない会
案内に時間も形式も書かれていない会は珍しくありません。そのときは、上着と中の1枚を、どちらも半分ずつの格にそろえます。
具体的には、上着を薄手で裏地のないものにし、中を細い編みのニットにします。上着を着ていれば十分に整って見え、脱いでもニットだけで格が残ります。上着が厚手だと、脱いだあとに中が足りなく見えやすいので、厚さを抑えるのがこつです。
どちらとも取れるとき2|二の腕が気になって脱ぎたくない
脱ぐ場なのに上着を脱ぎたくない、という相談は50代でとても多いものです。この場合は場の分類より、自分が脱がないことを先に決めてください。
脱がないと決めたら、上着を暖かい店内でも着ていられる薄さにします。裏地のないジャケット、張りのある編みのカーディガン、ノーカラーの薄手の羽織りが向いています。そのうえで、中は袖のある1枚にしておきます。途中で暑くなって上着を脱いでも、袖があれば腕は隠れたままです。
腕まわりが気になる方の袖の選び方は、腕が太い人の服|秋冬はニットとコートの袖幅でも詳しく扱っています。
どちらとも取れるとき3|同席者の年代が広い
子ども世代や親世代と一緒の会では、格の基準が人によってずれます。若い世代はくだけた服で来ることが多く、上の世代はきちんとした服で来ることが多いからです。
この場合は、自分の立場で決めます。主催する側や、会を取りまとめる側なら、上着で格を作って着たままにしてください。写真に写る機会が多く、立って挨拶する場面もあります。招かれる側なら、中の1枚で格を作って脱ぐ場の装いにすると、隣の人と並んだときに浮きにくくなります。
冬の立ち上がりのコートは、格に数えない
寒くなってくると、コートで格を作りたくなります。けれどもスマートカジュアルの会では、コートは入口で預けるか、椅子の背にかけるものです。会のあいだに見えている時間は、ほとんどありません。
コートは、移動のあいだ暖かいこと、中の上着の袖がつかえないことの2つで選んでください。中にジャケットを着るなら、コートの袖幅が平置きで2cm以上広いものにします。袖の重なりについては、袖の形の名前|コートの下で腕がつかえるときが参考になります。
手持ちで組む|3点の組み合わせ
新しく買わなくても、手持ちの服から組めることがほとんどです。場ごとに、格を作る1点と、楽をする2点に分けて考えてください。
| 場 | 格を作る1点 | 楽をしてよい2点 |
|---|---|---|
| 脱ぐ場 | 張りのあるブラウス | 薄手のカーディガン・濃い色のパンツ |
| 着たままの場 | 腰骨が隠れるジャケット | 無地のカットソー・膝下のスカート |
| どちらとも取れる | 細い編みのニット | 裏地のない薄手の上着・艶のある革靴 |
格を作る1点に、いちばん状態のよい服を回してください。首元が伸びていない、毛玉がない、押して戻る。この3つを満たしている服が、その日の主役です。
バッグと小物|膝に置ける大きさ
着席の会では、バッグは膝の上か椅子の背と体のあいだに置きます。横幅が肩幅の半分くらいまでのものなら、どちらにも置けます。大きな通勤用のバッグしか無いときは、中身を減らして小さいバッグに移すか、大きなバッグは預けてください。
アクセサリーは、首元か耳元のどちらか1か所に光るものを置けば足ります。脱ぐ場なら、上着を脱いだあとに見える首元に置くと、中の1枚の格が一段上がります。
当日の朝に見る3点
出かける前に、鏡の前で次の3つだけ確かめてください。
- 座った姿勢で、首元の奥が見えないか
- 上着を脱いだ姿と着た姿の、どちらで格が立っているか
- 全身が暗い色だけでまとまっていないか
1つ目が見えるなら首元を替え、2つ目でどちらも立っていなければ格を作る1点を足し、3つ目が当てはまるなら明るい色を1か所足します。直すのはいつも1か所ずつです。
関連記事
よくある問い
- Q. スマートカジュアルと書かれていたら、50代はジャケット必須ですか
- 必須ではありません。着席が長く、店内が暖かい会なら上着は途中で脱ぐことになるので、脱いだあとのブラウスやニットで格が足りていれば上着なしでも通ります。逆に立食や移動の多い会では、上着が最初から最後まで見えているので、上着を1枚足したほうが楽に格がそろいます。
- Q. 二の腕が気になって上着を脱ぎたくありません。どうすればいいですか
- 脱がない前提にして、上着を薄くしてください。裏地のない薄手のジャケットか、張りのある編みのカーディガンにすれば、暖かい店内でも着たまま過ごせます。中は袖のある1枚にしておくと、暑くなって脱いだときにも腕が出ません。
- Q. デニムはスマートカジュアルに入りますか
- 色の濃いデニムで、裾がほつれておらず、膝の当たりが出ていなければ入る会が多いです。迷うときは、上に張りのある1枚を合わせて、デニムが全身の3分の1以下に見えるようにしてください。立食パーティーやホテルの会食など、案内に会場の格が書かれている場合は、デニムを避けたほうが判断に迷いません。
- Q. 黒のワンピースに上着を合わせると、法事のように見えます
- 色が暗いことと、上下の素材がそろいすぎていることが重なると式典に寄ります。上着を紺や灰色に替えるか、首元に明るい色を1か所足すか、どちらか1つだけで十分に離れます。両方やると今度は普段着に寄るので、1か所にとどめてください。
— メグラシ編集部





