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服の断捨離がもったいない|着た回数で行き先を5つに分ける

メグラシ編集部//読了 23分
木のテーブルの上に、たたんだ冬のニットとコートがいくつかの山に分けて置かれ、そばに紙袋と裁縫箱と段ボール箱がある部屋

**服の断捨離がもったいなくて進まないなら、行き先が2つしかないからです。**捨てるか、残すか。この2つで考えると、まだ着られる服、高かった服、思い出のある服は、どれも「捨てる」に入れられません。だから全部「残す」に戻って、クローゼットは何も変わらないまま終わります。

この記事では、行き先を5つに増やします。残す、直す、譲る、売る、布として使い切る。そして振り分けの物差しを、この2回の冬に着た回数の1つだけにします。冬服が出そろう今の時期は、手持ちの服をいちばん正確に数えられるときです。

服の枚数そのものを役割ごとに決める手順は、服の断捨離|役割ごとの枚数から決める手順にまとめています。ここではその手前、もったいなくて手が止まってしまう服をどう動かすかだけを書きます。

結論:もったいないのは、手放すことではなく、着ないまま置いておくこと

服は、着られているときにだけ役目を果たします。クローゼットの奥で何年も眠っている服は、まだ着られる状態でも、役目は果たしていません。もったいないのは、その状態のほうです。

捨てることに抵抗があるのは自然なことです。まだ着られるものを捨てるのは、たしかにもったいない。でも、断捨離はもともと捨てることではありません。着ていない服を、着られる場所に移すことです。自分の手元が着られる場所なら残し、別の人の手元が着られる場所なら譲るか売る。布としてしか使えないなら、布として使い切る。

こう考えると、「捨てる」はいちばん最後の行き先になります。5つの行き先のどれにも入らない、本当に誰も着られなくなった服だけが、そこに行きます。実際に振り分けてみると、捨てる服はそれほど多くありません。

行き先向いている服手間
残すこの2回の冬に3回以上着たなし
直す着たいが、小さな傷みで止まっている少し
譲るまだきれいで、着てくれる人の顔が浮かぶ少し
売る・引き取りまだきれいで、譲る相手がいない中くらい
布として使い切る傷みや汚れで、もう人は着られない少し

もったいないと感じる服の4つの型

手が止まる服には、型があります。自分がどの型で止まっているかがわかると、その型に合った行き先を選べます。

型1|高かった服

いちばん手放しにくいのがこの型です。高かった分だけ、手放すと損をした気持ちになります。でも、払った分は、手元に置いても手放しても戻ってきません。手元に置いて着なければ、払った分に加えて、クローゼットの場所も使い続けることになります。この型は、売るか譲るの行き先と相性がいい服です。良いものは長く着られるので、次の人のところでも役に立ちます。

型2|ほとんど新品の服

買ってから1回か2回しか着ていない、値札が付いたままの服もこの型です。新品に近いほど、「これから着るかもしれない」という気持ちが強くなります。でも、買ってから1年たっても着ていない服は、たいてい何か理由があって着ていません。サイズ、色、手持ちの服との合わせにくさ。理由がわかれば直せることもありますが、わからないなら、新品に近いうちに次の人へ回すほうが、服は長く役に立ちます。

型3|思い出のある服

旅行で買った服、大事な日に着た服、誰かにもらった服。この型は、着るためではなく、思い出のために持っている服です。無理に手放す必要はありません。ただ、着る服と同じ場所に置いておくと、着る服の場所を取ってしまいます。思い出の服は着る服と分けて、枚数を決めて残します。

型4|まだ着られる服

傷みもなく、サイズも合っている。でも、なんとなく着ていない服です。この型がいちばん多く、いちばん判断に迷います。この型は、着た回数の物差しだけで振り分けます。着ていない理由を考え始めると、着られる理由も同じだけ思いついてしまうからです。

型が2つ重なっている服

1着の服が、2つの型に同時にあてはまることもあります。高くて、しかもほとんど新品の服。思い出があって、しかもまだ着られる服。こういう服は、手放しにくさが2倍になるので、いちばん長く手元に残りがちです。

2つの型が重なっているときは、手放しにくいほうの型に合わせて行き先を選びます。高くてほとんど新品なら、高かった服の型として売るか譲る。思い出があってまだ着られるなら、思い出の服の型として、思い出の箱に入れるかどうかを先に決めます。どちらの型として扱うかを1つに決めるだけで、迷う時間がぐっと短くなります。

型を見分けたら、紙に自分の服の型の数を書き出してみてください。高かった服が何着、新品に近い服が何着、思い出の服が何着、まだ着られる服が何着。数を見ると、自分がどんな理由で服をため込みやすいかがわかります。高かった服が多い人は買うときの基準を、思い出の服が多い人は残す箱の大きさを、まだ着られる服が多い人は着た回数の数え方を見直すと、次の断捨離がずっと楽になります。

物差し:この2回の冬に着た回数を数える

5つの行き先に振り分けるとき、物差しは1つだけにします。この2回の冬に、その服を何回着たかです。

冬服で数えるのは、冬は同じ服を何度も着る季節だからです。夏は1枚の服を1日着て洗うので、回数が多くなりやすく、差が出にくい。冬はニットやコートを何日も続けて着るので、着る服と着ない服の差がはっきり出ます。2回の冬としたのは、1回だけだと、その冬に寒くなかった、出かける機会が少なかった、という事情で回数が偏るからです。

正確な回数を覚えている人はいません。だいたいで構いません。手に取って、思い出せる範囲で数えてください。

この2回の冬に着た回数最初の行き先
0回譲る・売る・布として使い切るのどれか
1〜2回保留箱に入れて、期限と条件を書く
3回以上残す(傷みがあれば直す)

0回の服は、思い出せないのではなく、着ていない服です。1〜2回の服は、着る場面はあるけれど、選ばれにくい服です。3回以上の服は、すでにあなたの冬を支えている服です。

回数がどうしても思い出せない服は、0回に入れてください。着ていれば、何かのきっかけで思い出せるはずです。思い出せないことが、答えになっています。

思い出す手がかりとして役に立つのが、スマートフォンのアルバムと予定表です。アルバムを2回前の冬までさかのぼって、自分が写っている写真を見ていくと、そのとき着ていた服がわかります。写真に写っていない日のことは、予定表を見ます。人と会った日、出かけた日、改まった場面のあった日を並べると、「この日はあのコートを着た」と思い出せることがあります。

振り分けの作業は、一度にクローゼット全部をやろうとしないでください。1回に出す服は、ハンガー1本分の幅に掛かる量までにします。全部を床に広げると、量の多さに疲れて、判断が雑になります。疲れてくると、0回の服まで「とりあえず残す」に戻してしまいます。今日はコート、明日はニット、というように、種類ごとに分けて少しずつ進めるほうが、結局は早く終わります。

振り分けは、手に取ってから10秒以内に行き先を決めるのが目安です。10秒たっても決まらない服は、迷っている服です。迷っている服は、考え続けずに保留箱の山に置いて、次の服に進んでください。迷う服を後回しにすると、決まる服がどんどん片づいていくので、作業に勢いがつきます。

着ている服と着ていない服の割合からクローゼット全体を見直す方法は、クローゼットの着用率から、着る服を見つけるでも書いています。この記事では1着ずつの行き先を決めますが、全体の割合を先に知っておくと、どこまで減らせばいいかの目安がつきます。

行き先1|残す:着る側に戻す服

3回以上着た服は残します。ここで迷う必要はありません。あなたの冬を実際に支えている服なので、手放すと、その役目を別の服で埋める必要が出てきます。

ただ、残す服にも1つだけ確認してほしいことがあります。次の冬も同じように着るかです。3回以上着ていても、それが2回前の冬に偏っていて、去年の冬はほとんど着なかった服は、着る回数が減ってきている服です。こういう服は残しつつ、クローゼットの手前に移して、今年の冬に何回着るかを見てください。

残すと決めた服は、ハンガーの向きをそろえて掛け直しておくと、来年の振り分けが楽になります。たとえば、ハンガーを全部後ろ向きに掛けておき、着たら前向きに戻す。冬が終わったときに後ろ向きのまま残っている服が、今年の冬に1回も着なかった服です。

衣替えのときにハンガーを掛け替える手順は、衣替えのハンガー掛け替えで詳しく書いています。

行き先2|直す:小さな傷みで止まっている服

着たい気持ちはあるのに、小さな傷みがあって着ていない服があります。ボタンが取れている、裾がほつれている、ニットに毛玉がたくさんついている、ファスナーが壊れている。こういう服は、直せば着る側に戻ります。

直す服を選ぶときの目安は、直したら明日着るかです。直してもすぐには着ないと思うなら、直す手間をかける前に、譲るか売るかの行き先を考えてください。直す手間は小さくても、直したあとにまた眠らせてしまうと、手間の分だけもったいなくなります。

傷み自分で直せるか目安の手間
ボタンが取れた直せる数分
裾のほつれ直せる十数分
毛玉が多い直せる数十分
ファスナーの故障店に頼む数日
袖丈や着丈が合わない店に頼む数日〜数週間

直す服は、紙袋に入れて玄関のそばに置いておきます。クローゼットの中に戻すと、また忘れてしまいます。2週間たっても直していない服は、直す気持ちがそれほど強くないということなので、次の行き先に移してください。

行き先3|譲る:着てくれる人の顔が浮かぶ服

この2回の冬に1回も着ていないけれど、まだきれいで、着てくれそうな人の顔が浮かぶ服は、譲ります。家族、友人、職場の知り合い、地域のつながり。服が手から手へ渡るので、もったいない気持ちがいちばん小さくなる行き先です。

譲るときに気をつけたいのは、相手が断りにくい形で渡さないことです。「よかったら着てね」と袋ごと渡すと、相手は着ない服まで受け取ってしまいます。それは、あなたのクローゼットの悩みを相手に移すだけになります。

譲るときは、写真を見せて、欲しいものだけ選んでもらうのがいちばんです。写真を3枚から5枚くらい送って、「着られそうなものがあったら」と一言添えます。選ばれなかった服は、次の行き先に回します。

冬服を譲るなら、早めに動いたほうが喜ばれます。冬服は寒くなる前に欲しいものなので、本格的な冬の前に渡せれば、相手はその冬から着られます。

譲る前には、自分が受け取る側だったらうれしいかどうかを考えてください。目立つ毛玉、取れかけたボタン、脇や襟元の汚れがある服は、受け取った人が手入れをしなければ着られません。そういう服は、先に直す行き先に回して、きれいにしてから譲るか、譲るのをやめて別の行き先を選びます。洗濯をして、毛玉を取って、きちんとたたんで渡すだけで、受け取った人の気持ちはずいぶん変わります。

子どもの服や、成長に合わせてすぐに着られなくなる服は、譲る行き先と特に相性がいい服です。まだ十分に着られる状態のまま、サイズが合わなくなって手放すことが多いからです。近くに年下の子どもがいる家庭があれば、季節が変わる前に声をかけておくと、受け取る側も助かります。

行き先4|売る・引き取りに出す:譲る相手がいない服

まだきれいだけれど、譲る相手が思い浮かばない服は、売るか、引き取りに出します。売る方法には、フリマアプリのように自分で出品する方法と、買い取りのお店に持ち込む方法があります。引き取りに出す方法には、衣料品店の回収箱や、自治体や団体の古着回収があります。

どれを選ぶかは、手間と気持ちのどちらを優先するかで決めます。

自分で出品する方法は、写真を撮り、説明を書き、売れたら梱包して送る手間がかかります。そのかわり、買った人がどんな人かがわかるので、次に着てくれる人に渡ったという実感があります。高かった服や、ほとんど新品の服は、この方法と相性がいいです。

買い取りのお店に持ち込む方法は、まとめて持っていけば一度で終わります。1着ずつの手間はかからないかわりに、1着ごとの値段は思っていたより低いことがあります。数が多いときや、出品する時間がとれないときに向いています。

引き取りに出す方法は、お金にはなりませんが、手間がいちばん少なく、服が再利用や資源に回る仕組みに乗ります。売るのは気が進まないけれど、捨てるのはもったいない、という服の行き先として選べます。

売ると決めた服は、冬が始まる前に出すのがこつです。冬服は寒くなる時期に探す人が多いので、早く出すほど次の人の手に渡りやすくなります。春になってから出すと、次の冬まで待たれてしまいます。

自分で出品するときは、写真の撮り方で次の人に届くかどうかが変わります。明るい窓のそばで、服を平らに広げて全体を1枚、首元や袖口など傷みやすい場所を近くから1枚、生地の質感がわかるように1枚。この3枚があれば、買う人は状態を想像できます。傷みがあるなら、隠さずに写しておくと、受け取ったあとの行き違いがなくなります。

売れるまで時間がかかる服もあります。出品してから2週間たっても動かない服は、値段を見直すか、引き取りの行き先に切り替えてください。**売れるのを待つあいだも、服は場所を取っています。**いつまでも出品したままにしておくと、それは家の外に置いた保留箱と同じになります。売る行き先にも、期限を決めておくことが大切です。

行き先5|布として使い切る:もう人が着られない服

傷みや汚れがひどく、人には譲れない、売れない服もあります。脇の下の黄ばみ、落ちないしみ、大きな穴、生地が薄くなって透けてしまったもの。こういう服も、すぐに捨てる前に、布として使い切る道があります。

綿のTシャツや肌着は、手のひらほどの大きさに切って、掃除用の布にできます。キッチンの油汚れ、靴の泥、窓の結露をふいて、そのまま捨てられるので重宝します。ニットは、ほつれないように端を処理すれば、小物入れの底に敷いたり、鍋敷きにしたりできます。

ただ、布として使う量には限りがあります。掃除用の布は、1つの箱に入る分だけと決めてください。箱からあふれた分は、資源回収に出すか、自治体の決まりに従って処分します。使い切れないほど切ってため込むと、それはそれで別の場所を取ってしまいます。

布として使う前には、一度洗って乾かしてから切ってください。汚れたまま切ると、切った布をしまう箱の中で、においや湿気がこもります。洗ってから切れば、掃除のときにすぐ使えて、使い終わったらそのまま手放せます。ボタンやファスナー、金具のついた部分は先に外しておくと、切りやすく、ふくときに物を傷つけることもありません。外したボタンは、直す行き先の服に使えることがあるので、小さな瓶に入れて裁縫箱にしまっておきます。1着の服を、布とボタンに分けて最後まで使い切ると、手放すときの気持ちがずいぶん軽くなります。

自治体によっては、古着を資源として回収しているところがあります。回収の日や出し方は、住んでいる地域の決まりを確かめてください。資源回収に出せば、服は別の形で使われるので、もったいない気持ちが少しやわらぎます。

冬服で迷いやすい3つ:コート、ニット、ブーツ

冬服の中でも、特に手放すかどうか迷いやすいのが、コート、ニット、ブーツです。どれも1つずつが大きく、手放したあとに替わりを用意するのが大変だからです。

コート

コートは、何着あれば足りるかを先に決めます。通勤や通学で毎日着る1着、休日に着る1着、冠婚葬祭や改まった場面の1着。この3つの役割が埋まっていれば、それ以上は持っていなくても困りません。役割が重なっている2着があるなら、この2回の冬に着た回数が少ないほうを、売るか譲るかに回します。

ニット

ニットは数が増えやすい服です。毛玉がつきやすく、洗うと形が変わることもあります。首元の伸び、袖口の伸び、脇の毛玉の3か所を見てください。3か所のうち2か所以上が気になるなら、外に着ていくのは難しくなってきています。家で着る1着に格下げするか、布として使い切る行き先に回します。

ブーツ

ブーツは、履いた回数より先に、底とかかとの減り方を見ます。かかとがすり減っているだけなら、直せばまた履けます。底に穴が開いている、革がひび割れているなら、直す手間と費用が新しく買うのと変わらなくなることがあります。そういうときは、無理に直さず、手放す行き先を選んでください。

マフラー、手袋、帽子などの冬小物

冬小物は1つずつが小さいので、数が増えても気づきにくい服です。引き出しやかごの中で重なったまま、何年も出番がないものもあります。小物は種類ごとに全部出して並べ、この2回の冬に使ったものだけを戻します。使わなかったものは、きれいなら譲るか売る、毛玉や伸びがあるなら布として使い切る行き先に回します。マフラーは首元に近いので、使い込んで毛羽立ったものは顔まわりの印象も下げてしまいます。よく使う1本を残して、あとは手放すくらいでちょうどいいことが多いのです。

どちらとも取れる服をどうするか:保留箱の使い方

ここがいちばん大事なところです。この2回の冬に1〜2回だけ着た服、着る場面は思い浮かぶけれど選ばれにくい服。こういう、どちらとも取れる服は、無理に今決めなくていいのです。保留箱に入れて、時間に決めてもらいます。

保留箱の作り方

段ボールでも衣装ケースでも構いません。1つの箱を用意して、どちらとも取れる服をたたんで入れます。箱は1つだけにしてください。2つ、3つと増やすと、保留が新しいクローゼットになってしまいます。

箱の外側に、紙を1枚貼ります。紙には2つのことを書きます。

1つめは期限の日付です。冬服なら、今年の冬の終わりを期限にします。春服なら夏の初め、というように、その服を着る季節の終わりに合わせます。

2つめはどうなったら着るかの条件です。「寒い日の外出に1回でも出したら、残す」「人と会う日に着たいと思ったら、残す」というように、1着ずつでなく、箱全体に1つの条件を書けば足ります。

箱を置く場所

保留箱は、クローゼットの中ではなく、ふだん目に入る場所に置きます。押し入れの奥にしまうと、箱があることを忘れて、期限が来ても気づきません。部屋の隅や、玄関の近くに置いておくと、出かける前に「あの服を着ようかな」と思い出すきっかけにもなります。

箱から服を出して着たら、その服は保留箱には戻さず、クローゼットに戻します。着た服は、条件を満たした服です。

期限が来たら

期限の日が来たら、箱を開けずに決めます。この冬、箱から出して着た服は、もうクローゼットに戻っています。箱に残っている服は、条件を満たさなかった服です。開けずに、そのまま譲る、売る、引き取りに出すのどれかに回してください。

箱を開けてしまうと、1着ずつ手に取って、またもったいない気持ちが戻ってきます。そして、ほとんどの服が箱からクローゼットに戻ってしまいます。期限が来るまでのひと冬のあいだ、一度も取り出さなかった服は、あなたの暮らしの中で出番のない服です。それを、箱を開けずに認めてください。

どうしても1着だけ気になる服がある、というときは、開ける前に、その服の名前を紙に書き出してから開けます。名前を思い出せなかった服は、気になっていたのではなく、なんとなく惜しいだけです。

保留箱が1つでも足りないとき

どちらとも取れる服が多すぎて、箱1つに入りきらない人もいます。そういうときは、箱を増やすのではなく、箱に入れる基準を厳しくします。この2回の冬に1〜2回着た服のうち、去年の冬にも着た服だけを箱に入れ、2回前の冬にしか着ていない服は、0回と同じ扱いにします。こうすると、箱1つに収まる量まで減ります。

高かった服が、どうしても手放せないとき

型1の高かった服は、行き先を決めても、最後に手が止まることがあります。そういうときに試してほしい考え方が2つあります。

1つめは、着た回数で割ってみることです。高かった服を、これまでに着た回数で割ると、1回あたりにどれだけ払ったかがわかります。何度も着た服なら、1回あたりはずいぶん小さくなっているはずです。それなら、もう十分に役目を果たしています。逆に、ほとんど着ていない服なら、手元に置いても1回あたりは下がりません。売るか譲るかで次の人が着れば、その服全体として着られる回数が増えます。

2つめは、今の売り場で同じものを買うかどうかを考えることです。今日、売り場でこの服を見かけたとしたら、買うでしょうか。買わないなら、その服は今のあなたには合っていない服です。高かったことは、今のあなたに合うかどうかとは関係ありません。

それでも手放せないなら、手放さなくて構いません。ただし、クローゼットの手前に掛けて、今年の冬に1回だけ着てみてください。1回着て、着心地が悪い、合わせる服がない、と感じたら、それが手放すきっかけになります。着てみて気持ちが上がったなら、残す服に戻ります。

思い出の服が、どうしても手放せないとき

型3の思い出の服は、着る服とは別に考えます。思い出の服を無理に手放すと、後悔が残ることがあります。後悔は、もったいない気持ちよりも長く続きます。

思い出の服は、箱1つ分までと決めて残してください。箱は保留箱とは別のものにして、着る服の棚とも、保留箱とも違う場所に置きます。押し入れの上の段など、ふだん使わない場所で構いません。

箱1つに入りきらないときは、写真を残してから手放す方法があります。服を広げて1枚、それを着ていたころの写真があればそれも1枚。写真が残っていれば、服そのものがなくても、思い出は手元に残ります。服は思い出を運ぶ入れ物で、思い出そのものではありません。

思い出の服の一部を、小さな布として残す方法もあります。袖口や襟の一部、柄のきれいな部分を切り取って、手のひらほどの布にしておく。それを小物入れの中に入れておけば、場所はほとんど取りません。

家族の服や、もらった服を振り分けるとき

自分の服ではなく、家族の服や、人からもらった服を振り分けるときは、少し気を遣います。

家族の服は、本人に振り分けてもらうのが基本です。本人がいないところで手放すと、あとで「あの服はどこにいった」と探されて、気まずくなります。本人が忙しいときは、この記事の物差しだけを伝えて、0回の服だけでも本人に選んでもらってください。

人からもらった服は、くれた人のことを思うと手放しにくくなります。でも、くれた人は、あなたに着てほしくてくれたのであって、着ないまま持っていてほしかったわけではありません。着ない服を、着てくれる人のところへ移すのは、くれた人の気持ちを生かすことでもあります。気になるなら、写真を1枚残してから次の行き先に回してください。

手放したあと、同じもったいないをくり返さない買い方

5つの行き先に振り分け終えたら、最後に、次の服の買い方を1つだけ決めておきます。せっかく手放しても、同じように着ない服を買ってしまうと、また同じもったいない気持ちが戻ってくるからです。

決めるのは、買う前に、手持ちの服3着と合わせられるかを考えることです。売り場で服を手に取ったら、家のクローゼットにある服を3着思い浮かべて、それぞれと合わせた姿を想像します。3着とも合わせられるなら、その服はよく着る服になります。1着か2着しか思い浮かばないなら、着る場面が限られる服です。

もう1つ、0回の服に共通していたことを、手放す前に書き出しておくと役に立ちます。色が手持ちと合わなかった、サイズが少しきつかった、手入れが大変だった。理由がわかれば、次に同じ理由の服を手に取ったとき、立ち止まれます。

服が部屋に収まりきらない人は、クローゼットがない部屋の収納|出したままの冬服を日差しと埃から守るも合わせて読んでみてください。手放したあとに残った服を、どう守るかを書いています。

もったいない気持ちは、無理に消さなくていい

最後に、もったいない気持ちについて。この気持ちは、物を大事にしてきたあなたの感覚から来ています。消す必要はありません。

断捨離が苦しくなるのは、もったいない気持ちを押し殺して、捨てる方へ無理に進もうとするときです。行き先が5つあれば、もったいない気持ちを抱えたままでも、服を動かせます。残す服はあなたが着て、直す服はもう一度着られるようにして、譲る服と売る服は次の人に着てもらい、布として使い切る服は最後まで役に立ててもらう。

どの行き先も、服を大事にする方法です。捨てるのは、どの行き先にも入らなかった服だけ。そう決めておけば、もったいない気持ちと、片づいたクローゼットは、両方手に入ります。

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よくある問い

Q. 高かった服が、どうしても手放せません
買ったときに払った分は、手放しても手元に置いても戻ってきません。そのうえで、着る回数を増やせる見込みがあるかだけを見てください。この2回の冬に1回も着ていないなら、残しても着ない可能性が高いので、売るか譲るかの行き先に回すと、服がもう一度着られる場所に移ります。
Q. まだ着られる服を捨てるのは、もったいなくて心が痛みます
まだ着られる服こそ、捨てる以外の行き先に回せます。譲る、売る、引き取りに出すのどれかを選べば、その服は誰かのところで着られ続けます。捨てるのは、傷みや汚れでもう誰も着られない服と、布としても使えない服だけにしてかまいません。
Q. 保留にした服が、いつまでも箱の中に残ってしまいます
保留箱には必ず、期限の日付と、どうなったら着るかの条件を書いてください。期限が来たら箱を開けずに、条件が満たされたかどうかだけで決めます。開けて中を見ると、またもったいなくなって元に戻してしまうからです。
Q. 家族からもらった服も、同じように振り分けていいですか
振り分けてかまいません。ただ、行き先を決める前に、くれた人に一言伝えるか、写真を1枚残しておくと、気持ちの区切りがつけやすくなります。思い出として残したい服は、着る服の棚とは別の場所に、枚数を決めて残してください。

— メグラシ編集部

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