服の捨て方|まだ着られるかと量で、出し先を分ける

**手放すと決めた服を、床に全部広げてみてください。**その中に、いまでも人が着られそうな服はどれくらいありますか。
服の捨て方は、その服がまだ人に着てもらえるかどうかで出し先が分かれます。人が着られない服は、自治体の可燃ごみか、資源の古布として出します。人が着られる服だけが、回収・寄付・売るの候補になります。まずこの線を引いてから、出し先を選んでください。
次に見るのは量です。袋1つ分なら、売る・寄付するといった手間のかかる出し先も選べます。冬物の入れ替えで何袋も出る日は、出し先を1つか2つに絞らないと、部屋に袋が残ったまま季節が過ぎてしまいます。どの服を手放すかを決める段階で迷っているなら、先に服の整理の仕方を見てください。この記事は、手放すと決めたあとの話です。
結論:状態で3つに分け、量で出し先を絞る
| 状態 | 見分け方 | 出し先 |
|---|---|---|
| 人が着られる | 汚れ・傷み・伸びの3か所に問題がない | 回収・寄付・売る、または資源の古布 |
| 布としてなら使える | 着るには傷んでいるが、布は汚れていない | 資源の古布、店頭などの回収 |
| どちらでもない | 落ちない汚れ、濡れている、においが強い | 自治体の可燃ごみ |
量については、袋1つ分までなら出し先を分けてかまいません。2袋以上になる日は、人が着られる服のうち状態の良い数点だけを別にして、残りはまとめて1か所に出します。
状態の見分け方1|汚れは明るい所で襟と脇と裾を見る
窓の近くの明るい所で、服を広げて3か所を見ます。襟の内側、脇の下、裾の前側です。
この3か所は、皮脂・汗・食べこぼしが残りやすい場所です。洗ったあとも黄ばみや輪じみが残っているなら、人が着る服としては出しにくくなります。ただし、汚れが布の一部だけで、布全体は清潔なら、資源の古布としては出せることが多いです。
汚れを落としてから出したいときは、汗染みの取り方の手順を試してから判断し直してください。
状態の見分け方2|傷みは手のひらでなでて分かるか
ニットやスウェットは、手のひらで脇の下と袖の内側をなでてみます。毛玉が手のひらで分かるほど立っていれば、人に着てもらうには難しい状態です。
シャツやパンツは、ボタンの付け根、ポケットの口、股の縫い目を見ます。ほつれや擦り切れが指先が入るくらいの穴になっていれば、着られる服からは外します。
小さな毛玉やほつれだけなら、取ったり縫ったりすれば着られる側に戻ります。手を入れるかどうかは、その服を出す先と量で決めてください。売る服なら直す価値があり、回収に出す服なら直さずに出してもかまいません。
状態の見分け方3|伸びは平らに置いて形が戻るか
服を平らな所に置いて、手で軽く形を整えます。襟ぐりが波打ったまま戻らない、袖口が広がったままになっている、裾が片側だけ下がっている。こうした服は、伸びて形が崩れています。
伸びた服は人が着る服としては出しにくいのですが、布そのものは傷んでいないことが多いので、資源の古布や回収には出せます。縮んだニットは縮んだニットを元に戻すで戻ることもあるので、先に試してから決めてもかまいません。
出し先1|自治体のごみ:着られない服の基本の出し先
汚れが落ちない服、傷みの大きい服、濡れていたりにおいが強かったりする服は、自治体のごみに出します。多くの自治体では、服は可燃ごみの区分です。
ただ、自治体によっては古布や古着を資源として別に集めていて、その場合は資源の日に出すように決められています。服がどの区分に入るかは、自治体の分別の案内で一度確かめてください。一度分かれば、次の衣替えからは迷いません。
ボタンや金具の多い服、ダウンのように中身の詰まった服は、別の区分になっていることがあります。とくに厚手の冬物は、案内で個別に書かれていないかを見ておきます。
出し先2|資源の古布:布として使える服の出し先
古布として集められた服は、人がまた着る服になるか、布として別の使い道に回ります。人が着られる服も、布としてなら使える服も出せるので、自治体が集めているなら、まず使いたい出し先です。
出すときの条件として多いのは、洗って乾いていること、透明か半透明の袋に入れること、雨の日には出さないことです。濡れた布は使えなくなるので、雨の予報の日は次の回に回します。
下着や靴下、汚れの強い服は、古布として受け付けていないことが多いので、可燃ごみに分けておきます。
出し先3|回収:着られる服を、近くでまとめて手放す
衣料品の売り場などでは、着なくなった服を店頭で回収していることがあります。受け付ける服の種類や条件は場所によって違いますが、持ち込めばその場で手放せるので、量が多いときに使いやすい出し先です。
持ち込む前に、受け付けている服の種類と、1回に出せる量に決まりがないかを確かめてください。自分の買った服だけを受け付ける所、素材を決めている所もあります。
ポケットの中は必ず空にします。レシートや鍵、メモが入ったままのことは意外に多いものです。
出し先4|寄付:着られる服を、着る人に直接届ける
服を寄付として受け付けている団体もあります。人に直接着てもらう出し先なので、洗ってあって、目立つシミ・穴・ほつれがない服だけが対象です。
受け付ける服の季節や種類を決めていることが多く、冬物だけ、子ども服だけ、といった決まりがあります。送料は出す側が持つことが多いので、量が少ないなら近くの回収に持ち込むほうが費用はかかりません。
寄付に向いているのは、状態がよく、同じ季節に着てもらえる服がまとまってあるときです。冬物を入れ替える時期は、ちょうど冬物を受け付けている所に合いやすい時期でもあります。
出し先5|売る:状態のよい少しの服だけに手間をかける
買ってから日が浅く、目立つ傷みがない服は、売る候補になります。ただ、売るには1点ごとに写真を撮り、寸法と状態を書き、売れたら包んで送る手間がかかります。
1点にかかる時間はおおよそ15〜20分です。10点出せば3時間前後になります。手間に見合うのは、状態がよく、同じ服を探している人がいそうなものだけです。
まとめて買い取ってもらう方法なら手間は減りますが、1点ずつの値は低くなります。急いで片づけたいか、少しでも値をつけたいかで選んでください。
量で絞る|袋1つと、何袋も出る日では、選び方が逆になる
袋1つ分までなら、服ごとに出し先を分けてかまいません。状態のよい服は売るか寄付に、残りは古布か回収に、着られない服はごみに。1回の作業で終わる量です。
**2袋以上出る日は、考え方を逆にします。**先に出し先を1つか2つに決めて、そこに合わない服だけを別にする。たとえば「全部を資源の古布に出す。売るのは状態のよい3点だけ」と決めてから分けます。
量が多い日に服ごとに出し先を考え始めると、分けた袋が部屋に残り、出し先に持っていくのが次の週末、その次の週末と延びていきます。袋が部屋に残っている間は、まだ手放せていません。
どちらとも言えない服|3か所のうち1か所だけ引っかかる
汚れはないけれど、毛玉が少しある。形はきれいだけれど、襟にわずかな黄ばみがある。3か所のうち1か所だけが気になる服は、迷いやすい服です。
この場合は、自分がお店でその服を見たら、手に取るかどうかで決めます。手に取らないなら、人が着る服としては出さず、資源の古布か回収に回します。手に取りそうなら、回収か寄付に出してかまいません。
それでも決めきれない服は、出し先を一段下げてください。寄付か古布かで迷ったら古布に、古布かごみかで迷ったら、自治体の案内で古布の条件に当てはまるかを見て、当てはまらなければごみにします。迷って手元に残すより、一段下げて手放すほうが、次の衣替えが軽くなります。
迷うのが服そのものなら|保留の箱を1つだけ作る
出し先ではなく、手放すかどうかそのものに迷う服もあります。その服は、今日は決めなくてかまいません。
箱を1つだけ用意して、迷った服を入れ、ふたに今日の日付を書きます。次の衣替えまでに一度も取り出さなかったら、手放してよい服です。途中で取り出して着たなら、クローゼットに戻します。
箱は1つまでにしてください。2つ、3つと増えると、それは保留ではなく収納になります。
名前入りの服・下着・制服は、出す前に手を入れる
名前の刺しゅうやネームが入った服、制服、仕事着は、そのまま回収や寄付に出すと、誰の服か分かってしまいます。ネームの部分を切り取るか、はさみで細かく切ってから可燃ごみに出してください。
下着と靴下は、回収・寄付・古布のどれでも受け付けていないことが多い服です。紙袋などに入れて中が見えないようにして、可燃ごみに出します。
出す日を先に決めておく
服を手放す作業でいちばん止まりやすいのは、分け終わったあとです。袋に入れて玄関に置いたまま、という状態を避けるために、分ける前に出す日を決めておくのがいちばん効きます。
資源の古布なら次の収集日、回収なら次に買い物に行く日。日が決まっていれば、それに間に合う量だけを分ければよくなります。冬物を入れ替える日の流れは衣替えのハンガーの掛け替えにまとめてあります。
よくある質問
Q. 服は燃えるごみに出していいのですか 多くの自治体では可燃ごみで出せますが、古布や古着を資源として別に集めている自治体もあります。服がどの区分に入るかは、自治体の分別の案内で一度確かめてください。
Q. 寄付に出したいのですが、どんな服なら受け付けてもらえますか 洗ってあって、目立つシミ・穴・ほつれがなく、そのまま着られる服が基本です。受け付ける種類や季節、送料の負担は出し先ごとに違うので、出す前に条件を確かめてください。
Q. 売るのと回収に出すのは、どちらがいいですか 状態がよく買ってから日の浅い服は売る候補になりますが、1点ごとに手間がかかります。量が多く時間が取れないなら、売るのは数点に絞り、残りは回収に出すほうが早く片づきます。
Q. 捨てるか迷う服は、どうすればいいですか 箱を1つ用意して迷った服を入れ、日付を書いておきます。次の衣替えまで一度も取り出さなかった服は、手放してよい服です。
— メグラシ編集部





