韓国ファッション|3つの軸と基本の5点、系統・年代・体型別の組み方

**韓国ファッションは、「ゆとりのあるシルエット」「くすみと淡い色」「丈のメリハリ」の3つでできている着方です。**肩の落ちたシャツや身幅の広いニットで体の線を拾わず、白・ベージュ・グレー・くすんだ水色のような明るさの近い色でまとめ、短い上と長い下のように丈の差をはっきり付けます。この3つのうち2つがそろえば、日本の服でも韓国っぽく見えます。
まず揃える基本の5点は、肩の落ちたシャツ、くすみ色のニット、ストレートかワイドのパンツ、くるぶし近くまで届くロングスカート、ゆとりのある羽織りです。新しく買う前に、手持ちの服の中でこの5点に近いものを探してください。多くの人は、5点のうち3点はすでに持っています。
系統(カジュアル・きれいめ・ガーリー・ストリート)、年代、身長と体型、季節、場面で変わるのは、3つの軸の「量」だけです。ゆとりを上下のどちらに置くか、色の明るさの差をどれくらい付けるか、丈の比をどうするか。この記事ではそれを自分の寸法で決める方法をまとめ、悩みごとに詳しく書いた個別の記事へ道案内します。
結論:3つの軸と、まず揃える基本の5点
先に全体の答えを置きます。
韓国ファッションを作っているのは次の3つです。
- ゆとりのあるシルエット:肩の縫い目が肩先から落ちる、身幅が体より広い、パンツの裾が細くならない
- くすみと淡い色:白・生成り・ベージュ・グレー・くすんだ水色やピンクを中心に、全身を明るさの近い色でまとめる
- 丈のメリハリ:短めのトップスに長い下、または長い羽織りに短い中、のように上下の長さの差をはっきり付ける
基本の5点は、この3つの軸を1つずつ担う服です。シャツとニットがゆとりと色を、パンツとスカートが丈を、羽織りが全体の縦の線を受け持ちます。
どれか1つでも欠けると、印象は「普通の服」に寄ります。逆に、3つのうち2つがそろっていれば、残りの1つがいつもの服でも韓国っぽさは出ます。迷ったら、今の服装で3つの軸のどれが抜けているかを数えてください。
特徴の一覧|日本でよく見る着方との違い
3つの軸を、日本でよく見る着方と並べると違いがはっきりします。表は「どこを見れば違いが分かるか」を示すためのものです。
| 見る所 | 日本でよく見る着方 | 韓国ファッション |
|---|---|---|
| 肩の縫い目 | 肩先ぴったり | 肩先から3〜6cm落ちる |
| 身幅 | 体に沿う | 体より握りこぶし1〜2個分広い |
| 色の数 | 4色以上もある | 3色以内 |
| 色の明るさ | 濃淡の差が大きい | 明るさの近い色でまとめる |
| 丈の比 | 上下が同じくらい | 上下の差が大きい |
| 裾の形 | すそが細くなるパンツ | ストレートかワイド |
| 首まわり | 詰まった襟 | 鎖骨が少し見える、または重ねた襟 |
韓国っぽさを形づくる要素をさらに細かく6つに分けた記事は韓国っぽさは6つの要素でできているにあります。肩・丈の比・ウエスト位置・落ち感・色数・顔まわりの余白のどこまで取り入れるかを決めたいときに読んでください。
軸1:ゆとりのあるシルエット|肩と身幅を測る
ゆとりは、服の大きさではなく「体と服のあいだの隙間」で見ます。大きい服を着ればいいわけではありません。
測る所は2つです。
- 肩の縫い目が、自分の肩先から何cm外に落ちているか
- 身幅が、自分の胸まわりの半分より何cm広いか
目安は、肩の縫い目が肩先から3〜6cm、身幅が胸まわりの半分より8〜15cm広いくらいです。肩の落ちが2cm以下だと普通のサイズの服に見え、8cmを超えると服に着られている印象に寄ります。
もう1つ大事なのは、ゆとりを全身に置かないことです。上がゆったりなら下はすっきり、下がワイドなら上はコンパクトにします。上下とも大きいと、韓国っぽさより部屋着らしさが前に出ます。
軸2:くすみと淡い色|色数と明るさの差を決める
韓国ファッションの色は、鮮やかさよりも「明るさが近いこと」でまとまっています。白とベージュ、グレーとくすんだ水色のように、並べたときに明るさの差が小さい組み合わせが中心です。
決めることは2つです。
- 全身の色を3色以内にする(靴と鞄も1色として数える)
- 3色のうち、いちばん明るい色といちばん暗い色の差を小さくする
黒を使うときは、全身の中で1か所にとどめます。黒のパンツに白のシャツ、のように濃淡の差が大きい組み合わせは、日本のきれいめに寄ります。黒を使うなら、上下のどちらかを生成りやベージュではなく、グレーや茶色のように中間の明るさにすると韓国っぽさが残ります。
流行の色を何色に絞るかで印象がどう変わるかは、韓国風トレンドの読み方で詳しく書いています。
軸3:丈のメリハリ|上と下の長さの比を決める
丈のメリハリは、上下の長さの差のことです。全身を写真に撮って、トップスの裾がどこにあるかを見ます。
韓国ファッションでよく使う比は次の2つです。
- 短い上と長い下:トップスの裾が腰骨あたり、下はくるぶしの上まで
- 長い上と短い中:羽織りが太ももの半ばからひざまで、中のトップスは腰骨まで
どちらも、上下の長さが「1:2」以上に開いているのが目安です。トップスの裾がお尻の真ん中あたりで止まり、下がひざ丈だと、上下がほぼ同じ長さになり、メリハリが消えます。
トップスの裾を前だけ入れる、短い丈のカーディガンを重ねる、のように手持ちの服でも比は作れます。買い足しが要るのは、くるぶし近くまで届く下の服がない場合だけです。
基本の5点|選ぶときの寸法
基本の5点を選ぶときに確かめる寸法をまとめます。手持ちの服を当てはめて、合う物があれば買い足さなくて大丈夫です。
| 服 | 担う軸 | 確かめる寸法 |
|---|---|---|
| 肩の落ちたシャツ | ゆとり・色 | 肩先から3〜6cm落ちる、着丈は腰骨からお尻の上 |
| くすみ色のニット | 色・ゆとり | 身幅が胸まわりの半分より8cm以上広い |
| ストレートかワイドのパンツ | 丈・ゆとり | 裾幅がひざ幅と同じかそれ以上 |
| ロングスカート | 丈 | くるぶしの上3〜8cm |
| ゆとりのある羽織り | 縦の線・丈 | 太ももの半ばからひざ下まで |
5点のうち、色は白・生成り・ベージュ・グレー・くすんだ水色のどれかにしておくと、どれを組み合わせても3色以内に収まります。
基本の5点の組み合わせ方|どれを上下に置くか
5点がそろうと、組み合わせだけで10通り以上の着方ができます。組むときは、ゆとりを担う服を1つ、丈を担う服を1つ選び、羽織りで縦の線を足す、の順に考えます。
| 組み合わせ | ゆとりの置き所 | 丈の作り方 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| シャツとロングスカート | 上 | 裾を前だけ入れる | 仕事、休日 |
| ニットとストレートパンツ | 上 | ニットの裾を腰骨で止める | 仕事 |
| シャツとワイドパンツ | 下 | シャツを短めに着る | 休日、旅行 |
| ニットとロングスカートに羽織り | 上と羽織り | 羽織りを長く、中を短く | 休日、外出 |
| シャツを羽織りにしてパンツ | 羽織り | 前を開けて縦の線を通す | 旅行 |
組み合わせに迷ったら、まずシャツとロングスカートから試してください。上にゆとり、下に丈という役割がはっきりしていて、3つの軸がいちばんそろいやすい組み合わせです。慣れてきたら、ゆとりを下に移したり、羽織りを足したりして広げていきます。
5点の中で、最初の1点を買い足すならどれがよいかは、手持ちの服で決めます。スカートを多く持っている人は肩の落ちたシャツ、パンツを多く持っている人はロングスカート、トップスが体に沿う物ばかりの人はゆとりのある羽織りを足すと、組める数がいちばん増えます。
自分に当てはまるかの見分け方|全身写真で3つを確かめる
今の服装が韓国っぽく見えるかは、2m離れた全身写真で確かめます。鏡は近すぎて、丈の比が分かりません。
写真で見るのは次の3つです。
- 肩の縫い目が肩先より外にあるか(ゆとり)
- 全身の色を数えて3色以内か、いちばん明るい色と暗い色の差が大きすぎないか(色)
- トップスの裾から上と下の長さが1:2以上に開いているか(丈)
3つともそろっていれば、もう韓国っぽく見えています。2つなら、残りの1つを足すと印象が変わります。1つ以下なら、まず丈の比から整えるのがおすすめです。丈は手持ちの服の組み合わせだけで変えられることが多く、いちばんお金がかかりません。
韓国の服を着ても「部屋着に見える」と感じるなら、服が体に触れる所が足りていないことが多いです。その直し方は韓国おしゃれ服が部屋着に見えるときにまとめています。
系統別|カジュアル・きれいめ・ガーリー・ストリート
韓国ファッションの中にも系統があります。3つの軸は同じで、どの軸を強めるかが違います。
| 系統 | 強める軸 | よく使う形 | 色の傾向 |
|---|---|---|---|
| カジュアル | ゆとり | スウェット、ワイドパンツ | グレー、生成り、くすんだ水色 |
| きれいめ | 色 | シャツ、ストレートパンツ、ロングスカート | 白、ベージュ、グレー |
| ガーリー | 丈 | 短い丈のカーディガン、ロングスカート | くすんだピンク、生成り |
| ストリート | ゆとりと丈 | 短い上着、太いパンツ | 黒、グレー、カーキ |
カジュアル
ゆとりを上に集め、下はストレートのパンツで縦を通します。スウェットやパーカーを着るときは、首まわりから白いシャツの襟を少しのぞかせると、部屋着との境目がはっきりします。
きれいめ
色を白・ベージュ・グレーの3色以内に絞り、明るさの差を小さくします。シャツの肩は落としつつ、パンツは裾まで線が真っすぐな物を選ぶと、仕事にもそのまま使えます。
ガーリー
短い丈のカーディガンとロングスカートで丈の差を付けます。甘い部品(リボン、フリル、パフ袖など)は2つまでにして、色の淡さで可愛さを出します。甘さの絞り方は韓国可愛い服の甘い部品の選び方で詳しく書いています。パンツで甘さを出したい人は、パンツが細いか太いかで甘さの置き場が変わります。韓国ガーリーコーデのパンツの選び方を見てください。
ストリート
短い上着と太いパンツで、上下の比を大きく開けます。上着の裾が腰骨より上、パンツの裾が靴にかかる長さが目安です。比の決め方はストリートファッション 韓国|短い上着と太いパンツの比にまとめています。
系統で迷ったときの決め方
どの系統にするか迷ったら、いちばんよく着る場面で決めます。仕事の日が多いならきれいめ、休日が多いならカジュアル、甘い服が好きならガーリー、動きやすさを優先するならストリートです。
それでも決まらないときは、手持ちの服で多い形を数えてください。シャツとストレートパンツが多いならきれいめ、スウェットとワイドパンツが多いならカジュアル、スカートが多いならガーリーに寄せると、買い足しが少なく済みます。
2つの系統のあいだで迷うときは、「平日はきれいめ、休日はカジュアル」のように場面で分けます。系統を1つに決めることより、3つの軸がそろっていることのほうが大切です。
ワンピースが好きな人は、ワンピース1枚で丈とゆとりの両方を作れます。切り替えの位置と生地の落ち方で選ぶと失敗しにくいので、韓国ワンピースの選び方を参考にしてください。
年代別|20代から50代で変える所
3つの軸は年代に関係なく使えます。年代で変えるのは、丈と肌の見せ方、そして素材の厚みです。
| 年代 | 丈の置き方 | 肌の見せ方 | 素材 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 短い上と長い下、ミニ丈も可 | 首・腕・脚のどこでも | 薄手、張りのある物 |
| 30代 | 短い上は腰骨まで、下はひざ下から | 首・手首・足首 | 張りと落ち感の両方 |
| 40代 | 羽織りを長くして中を短く | 首・手首・足首 | 落ち感のある物 |
| 50代 | 長い羽織りとくるぶし丈の下 | 首と手首 | 厚みと落ち感のある物 |
年代が上がるほど、丈のメリハリは「上を短くする」より「羽織りを長くする」で作るほうが落ち着いて見えます。色は年代に関係なく、くすみと淡い色でまとめて大丈夫です。
年代で迷う境目|丈と肌の見せ方で決める
30代後半から40代にかけて、「この丈はまだ大丈夫か」と迷う人が多いです。迷ったときは、座ったときの丈で決めます。
座ってトップスの裾からお腹が見える、またはスカートがひざの上10cm以上まで上がるなら、丈を1段長くします。立っているときだけを見ると、短い丈が問題なく見えることがあるからです。
肌の見せ方は、首・手首・足首の3か所のどれかで出すと、年代を問わず軽さが出ます。シャツの袖をひと折りして手首を見せる、パンツの裾から足首を少し出す、のような小さな出し方で十分です。
大人が手持ちの服で寄せる手順は韓国ファッション 大人|丈と肌の見せ方に、年代ごとに詳しくまとめています。
身長別|低め・高めで変える丈とゆとり
身長で変えるのは、ゆとりの量と下の服の丈です。同じ服でも、身長によって見え方が変わります。
| 身長 | ゆとりの量 | 下の丈 | 気を付ける所 |
|---|---|---|---|
| 150cm台前半まで | 上下どちらか1か所だけ | くるぶしの上3〜5cm | 羽織りは太ももの半ばまで |
| 150cm台後半〜160cm台前半 | 上に集めて下は真っすぐ | くるぶしの上3〜8cm | トップスの裾を前だけ入れる |
| 160cm台後半以上 | 上下ともやや多めでも可 | くるぶしが隠れる丈も可 | 丈の差を大きく開ける |
背が低めの人が服に埋もれて見えるときは、原因が「丈」か「幅」のどちらかにあります。丈が長すぎるなら裾を3〜5cm短くし、幅が広すぎるなら上下どちらかのゆとりを減らします。どちらで埋もれているかの見分け方は韓国風の服 背が低い|丈か幅かで削る所を変えるで詳しく書いています。
背が高めの人は、ゆとりと丈の差を大きくするほど韓国っぽさが出ます。くるぶしが隠れるロングスカートと、肩が大きく落ちたニットの組み合わせも、そのまま着こなせます。
体型別|体の特徴ごとのゆとりの置き方
体の特徴によって、ゆとりをどこに置くと似合いやすいかが変わります。どの体型にも合う置き方があり、似合わない体型はありません。
| 体の特徴 | ゆとりを置く所 | すっきりさせる所 | 合わせやすい服 |
|---|---|---|---|
| 上半身に厚みがある | 下 | 首まわりと肩 | Vネックのニット、ワイドパンツ |
| 下半身にボリュームがある | 上 | 腰から下の縦の線 | 肩の落ちたシャツ、ストレートパンツ |
| 全身が細め | 上下どちらでも | 首まわりで重ねる | 厚手のニット、ロングスカート |
| 肩幅がしっかりしている | 下 | 肩 | 肩の縫い目が落ちすぎない服 |
上半身に厚みがある人は、肩の大きく落ちたトップスより、首まわりが開いた形を選ぶとすっきり見えます。ゆとりは下のワイドパンツやロングスカートに任せます。
下半身にボリュームがある人は、上にゆとりを集め、下はストレートのパンツか、落ち感のあるロングスカートで縦の線を通します。
骨格タイプで考えたい人へ。骨格ウェーブの人がオーバーサイズを着るときの境目は骨格ウェーブのオーバーサイズは身幅+10cmまでで寸法つきでまとめています。
フリーサイズの服を選ぶとき|手持ちの1枚と比べる
韓国の服はフリーサイズで売られていることが多く、表示だけでは自分に合うか分かりません。
確かめるのは、肩幅・着丈・袖丈の3つです。手持ちの服の中で「いちばんしっくりくる1枚」を平らに置いて測り、買おうとしている服の寸法と比べます。
- 肩幅:手持ちより3〜6cm広ければ、ちょうどよく肩が落ちる
- 着丈:手持ちと同じか、短い丈が欲しいなら5cm短い
- 袖丈:手持ちより長ければ、手首で1回折る前提で選ぶ
この3つの比べ方は韓国の洋服のフリーサイズの選び方に詳しく書いています。通販で買うことが多い人は、先に読んでおくと失敗が減ります。
季節別|春夏と秋冬で変わる軸の作り方
季節が変わっても3つの軸は同じです。変わるのは、どの服で軸を作るかです。
| 季節 | ゆとりを作る服 | 色の傾向 | 丈を作る服 |
|---|---|---|---|
| 春 | シャツ、薄手のカーディガン | 生成り、くすんだ水色、淡いピンク | ロングスカート |
| 夏 | 大きめのTシャツ、麻のシャツ | 白、ベージュ、淡いグレー | ワイドパンツ |
| 秋 | ニット、ジャケット | ベージュ、茶色、グレー | ロングスカート、ストレートパンツ |
| 冬 | コート、厚手のニット | グレー、生成り、黒を1か所 | ロングコート、くるぶし丈の下 |
秋冬は服が厚くなり、重ねる枚数も増えるので、3つの軸がくずれやすい季節です。ここから先は秋冬を厚めに書きます。
秋の組み方|重ね着で3つの軸を作る
秋は、薄手の羽織りと中のトップスの重ね着で軸を作れる季節です。
ゆとりは羽織りに任せます。肩の落ちたジャケットやカーディガンを羽織り、中のトップスは体に沿う薄手の物にします。中までゆったりさせると、羽織りを脱いだときに全身がぼやけます。
色は、羽織り・中・下の3色に絞ります。羽織りをベージュ、中を白、下をグレーにするように、明るさの近い3色を選ぶとまとまります。茶色やカーキのような秋らしい色を足すなら、靴か鞄の1か所にします。
丈は、羽織りを太ももの半ばからひざまでにし、中のトップスは腰骨までにします。羽織りの長さと中の短さの差で、縦の線が通ります。
秋の終わりに朝晩が冷えてきたら、中のトップスを薄手のニットに替えます。羽織りの形はそのままで、季節の移り変わりに合わせられます。
冬の組み方|コートで普通に見えないために
冬は、コートを着ると中の服がほとんど見えなくなります。韓国っぽさはコートと、コートからのぞく首元と裾で決まります。
コートは、肩が落ちていてひざ下まで届く物を選ぶと、1枚でゆとりと丈の両方を担います。色はグレー、生成り、ベージュ、黒のどれかで、マフラーや中の服と合わせて全身3色以内にします。
コートを着ると普通に見えるという人は、首元か裾のどちらで韓国っぽさを出すかを決めると変わります。首元なら、白いシャツの襟や淡い色のマフラーを重ねる。裾なら、コートの下からロングスカートを5〜10cmのぞかせるか、ワイドパンツの裾を靴にかける。両方を同時にやる必要はありません。その決め方は韓国コーデ 冬|コートで普通になる人の首元と裾で詳しく書いています。
冬に部屋着に見えるとき|体に触れる3か所で直す
冬は厚手のニットやスウェットのように柔らかい素材が増え、全身がゆったりして部屋着のように見えやすくなります。
直すのは、服が体に触れる3か所です。
- 首:襟のある服を重ねるか、首まわりにほどよく沿う形を選ぶ
- 手首:袖を折るか、袖口が締まる形で手首を見せる
- 足首:パンツの裾から足首を少し出すか、靴下とブーツで締める
3か所のうち2か所が締まっていれば、全身にゆとりがあっても部屋着には見えません。韓国っぽさの「ゆとり」は、体のどこかが締まっているからこそ引き立ちます。
秋冬の素材選び|ニットの厚みと落ち感で決める
秋冬の韓国ファッションは、同じ形でも素材によって見え方が大きく変わります。選ぶときに見るのは、厚みと落ち感の2つです。
厚みは、ニットを指でつまんだときの感触で確かめます。つまんだ厚さが5mm以下なら薄手、それより厚ければ厚手です。肩の落ちた形のニットを選ぶなら、薄手から中くらいの厚みにすると、ゆとりがあっても体が大きく見えません。厚手のニットを選ぶなら、身幅のゆとりは控えめにして、下を真っすぐな形にします。
落ち感は、服を片手で持ち上げたときに、生地が真っすぐ下に垂れるかで見ます。真っすぐ垂れる生地はゆとりがあっても縦の線が通り、ふくらむ生地は横に広がります。上半身に厚みがある人は落ち感のある生地を、全身が細めの人は張りのある生地を選ぶと、それぞれ似合いやすくなります。
下の服も同じです。ロングスカートは、歩いたときに裾がふわりと揺れる落ち感のある生地にすると、丈の長さが重たく見えません。冬に厚手のウールのスカートをはくなら、色を生成りやグレーのような明るめの色にして、重さを和らげます。
秋冬の色の組み方|暗い色が増える季節の3色
秋冬は茶色・黒・濃いグレーのような暗い色の服が増え、くすみと淡い色という軸が崩れやすい季節です。
暗い色を使うときは、全身の3色のうち暗い色を1色までにします。たとえば、黒のコートを着るなら、中のニットと下の服は生成りとベージュにする。茶色のジャケットなら、中を白、下を淡いグレーにする。こうすると、季節らしい深い色を使いながら、全体の明るさは保たれます。
色の明るさの差を小さく保ちたいときは、暗い色を「中間の明るさ」に置き換えます。黒の代わりに濃いグレー、こげ茶の代わりにモカのような茶色を選ぶと、明るい色と並べても差が開きすぎません。
秋冬に淡い色の服を着るのに抵抗がある人は、ニットやマフラーのように顔に近い物から取り入れると始めやすいです。顔の近くが明るくなるので、冬に重たく見えがちな印象が軽くなります。
冬の重ね方|首元で3つの軸をそろえる
冬はコートを着ると中の服がほとんど隠れるので、首元が全身の印象を決める場所になります。首元の重ね方で、3つの軸を1か所でそろえることができます。
いちばん使いやすいのは、ニットの首元から白いシャツの襟を出す重ね方です。襟が加わることで色に明るさが入り、首まわりが締まって部屋着らしさが消えます。シャツの襟を出すのが窮屈なら、薄手のタートルネックをニットの下に着るだけでも同じ効果があります。
マフラーは、巻き方より色で選びます。コートとニットが中間の明るさなら、マフラーは生成りや淡いグレーにして、顔の近くを明るくします。マフラーの端をコートの前に垂らすと、縦の線がもう1本加わり、丈のメリハリも強まります。
季節の変わり目の着回し|同じ5点で秋から冬へ
基本の5点は、季節が変わっても入れ替えずに使えます。変えるのは重ねる枚数と、いちばん外に着る服だけです。
| 時期 | いちばん外 | 中 | 下 |
|---|---|---|---|
| 秋の初め | 肩の落ちたシャツを羽織りに | 薄手のTシャツ | ロングスカート |
| 秋の半ば | ゆとりのある羽織り | くすみ色のニット | ストレートパンツ |
| 秋の終わり | 薄手のコート | ニットとシャツの重ね | ワイドパンツ |
| 冬 | ひざ下までのコート | 厚手のニット、首元にシャツ | ロングスカートか太いパンツ |
秋の初めはシャツを羽織りとして使い、冬になったらシャツをニットの下に入れて首元を作ります。同じ1枚が、季節によって外にも中にも回ります。
この着回しのよいところは、季節が変わるたびに3つの軸を一から組み直さなくて済むことです。5点の色を明るさの近い色でそろえておけば、どの組み合わせでも3色以内に収まります。
場面別|仕事の日の組み方
仕事の日は、3つの軸のうち「色」を中心にします。白・ベージュ・グレーで全身を3色以内にまとめるだけで、職場に合う落ち着きが出ます。
ゆとりは控えめにします。肩の縫い目は肩先から3cm程度まで、身幅は握りこぶし1個分くらいの余裕にとどめます。肩が大きく落ちた服は、休日に回すのがおすすめです。
丈は、ストレートパンツかひざ下からくるぶしまでのスカートにし、トップスはシャツの裾を前だけ入れて上下の比を作ります。ジャケットを羽織るなら、お尻が隠れる長さの物を選ぶと縦の線が通ります。
場面別|休日の組み方
休日は、3つの軸のうち「ゆとり」をいちばん強められる日です。肩の大きく落ちたニットや、スウェットにワイドパンツのような組み合わせを楽しめます。
ただし、上下とも大きくすると部屋着に寄るので、どちらかは真っすぐな形にします。上がスウェットなら、下はストレートのパンツかロングスカートにします。
色は、休日なら少し遊べます。くすんだ水色やピンクのような淡い色を1か所に入れて、残りを白やグレーでまとめると、明るさの差が小さいまま華やかさが出ます。
場面別|旅行の日の組み方
韓国へ旅行するときも、日本での旅行でも、考え方は同じです。荷物を減らすため、基本の5点のうち色の合う3〜4点を持っていき、組み替えて着ます。
旅行で大事なのは、屋外と屋内の温度差です。特に冬の韓国は外が氷点下になる日も多く、店の中は暖かいことが多いので、脱ぎ着しやすい重ね方にします。いちばん外にゆとりのあるコート、中に薄手のニット、その下に襟付きのシャツ、のように脱ぐ順番で組むと調整しやすくなります。
旅行の時期ごとの服装の目安は韓国旅行の服装で月別にまとめています。冬に行く人は、脱ぐ順の組み方を韓国旅行の服装 冬|脱ぐ順で組むで確かめてください。
日本の服で寄せる手順|5つのステップ
手持ちの日本の服で韓国ファッションに寄せる手順をまとめます。買い足しは最後にします。
- 今日着ようとしている服を全身で並べ、色を数える。4色以上なら、明るさの近い3色まで減らす
- 上下のどちらにゆとりを置くかを決める。上下とも大きいなら、片方を真っすぐな形に替える
- トップスの裾の位置を見て、上下の長さが1:2以上になるように、裾を前だけ入れるか、短い丈の物を重ねる
- 首・手首・足首の3か所のうち2か所を締める。襟を重ねる、袖を折る、足首を見せる
- 2m離れて全身写真を撮り、3つの軸がそろっているかを確かめる。足りない軸だけを買い足し候補にする
この手順で足りないと分かることが多いのは、肩の落ちたトップスと、くるぶし近くまで届く下の服です。どちらかがあるだけで、手持ちの服の組み合わせが大きく広がります。
韓国で流行している服を日本の街でそのまま着ると浮いて見えることがあります。色と素材は移しやすく、丈と肩の位置はずれやすいので、移すときの調整は韓国の流行を日本の街に持ってくるときを参考にしてください。
どちらとも取れるときの決め方
3つの軸で見ても判断がつかないときの決め方です。迷いやすい場面ごとに置きます。
ゆとりが「ちょうどいい」か「大きすぎる」か迷う
腕を前に伸ばしたとき、肩の縫い目が肩先より内側に戻ってくるなら、ちょうどいいゆとりです。腕を伸ばしても縫い目が肩先より外に残り、脇に布が10cm以上たまるなら大きすぎます。大きすぎる服は、下を真っすぐな形にして全体の量を減らすと着られます。
淡い色が顔に合うか迷う
顔の近くに白や生成りを置いて、顔色が明るく見えるか、ぼやけて見えるかで決めます。ぼやけるなら、顔の近くはグレーやくすんだ水色にし、淡い色は下の服に回します。全身の色数を3色以内にするという決まりは同じです。
丈のメリハリが付いているか迷う
全身写真で、トップスの裾の位置に指を当ててください。指から上と下の長さを比べ、下が上の2倍に届かないなら、メリハリが足りていません。裾を前だけ入れるか、下の丈を5cm長くすると届くことが多いです。
系統の中間で迷う
きれいめとカジュアルのあいだで迷うなら、靴で決めます。革の靴ならきれいめ、運動靴ならカジュアルに寄ります。ガーリーとストリートのあいだで迷うなら、甘い部品の数で決めます。2つまでならガーリー、0〜1つでゆとりが大きければストリートです。
よくある失敗と直し方
3つの軸をそろえようとしたときに起きやすい失敗をまとめます。
| 失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 部屋着に見える | 上下ともゆとりが大きい | 片方を真っすぐな形にする |
| 普通の服に見える | 丈の差がない | トップスの裾を前だけ入れる |
| ぼやけて見える | 全身が同じ明るさ | 1か所だけ明るさを変える |
| 服に埋もれる | ゆとりと丈の両方が大きい | 丈を3〜5cm短くする |
| 重たく見える | 冬に濃い色が多い | 首元か足元に生成りを入れる |
失敗の多くは、3つの軸のどれかが「多すぎる」か「足りない」かのどちらかです。全身写真で軸を1つずつ確かめると、原因が見つかります。
小物の選び方|3つの軸を補う
小物は、3つの軸のうち足りない物を補うために使います。
- ゆとりが足りないとき:大きめのトートバッグや、ボリュームのあるマフラーで量を足す
- 色が足りないとき:くすんだ水色やピンクの小物を1つ足す。全身の色数は小物を含めて3色以内
- 丈が足りないとき:厚底の靴で足元を長く見せる、ベルトでウエストの位置を上げる
アクセサリーは小さく細い物を1〜2つにとどめます。大きなアクセサリーを足すと、韓国ファッションの持つ「余白の多さ」が消えやすくなります。
髪型と顔まわり|服とそろえる所
服の3つの軸に合わせて、顔まわりにも余白を作ると、全身のまとまりが出ます。
髪は、まとめるなら首筋が見える位置で、下ろすなら顔まわりに少し動きを付けます。服の色が淡いぶん、髪の色が暗いと顔まわりだけ重たく見えることがあるので、首元に白や生成りを置いて明るさをつなげます。
首まわりは、鎖骨が少し見える開きか、シャツの襟を重ねた形のどちらかにします。詰まった襟のニット1枚だと、顔まわりの余白が少なくなります。
悩み別の行き先|この記事からの地図
ここまでに紹介した個別の記事を、悩み別に並べ直します。どれも1つの悩みに絞って詳しく書いた記事です。
| 悩み | 読む記事の内容 |
|---|---|
| 韓国っぽさの要素をもっと細かく知りたい | 6つの要素と取り入れる量 |
| 色を何色に絞ればいいか分からない | 流行の色数の読み方 |
| 着ると部屋着に見える | 体に触れる3点の直し方 |
| ガーリーにしたい | 甘い部品の数と、パンツの太さでの甘さの置き場 |
| ストリートにしたい | 短い上着と太いパンツの比 |
| ワンピースを着たい | 切り替えの位置と生地の落ち方 |
| 大人が着ると若作りに見えないか | 丈と肌の見せ方の変え方 |
| 背が低くて埋もれる | 丈か幅かの見分け方 |
| 骨格ウェーブでオーバーサイズが不安 | 身幅の境目 |
| フリーサイズが合うか分からない | 手持ちの1枚との比べ方 |
| 冬にコートで普通になる | 首元と裾のどちらで出すか |
| 韓国旅行に何を着るか | 月別の目安と、冬の脱ぐ順 |
| 韓国の流行を日本で着たい | 移せる所とずれる所 |
迷ったら、まず全身写真を撮って3つの軸のどれが足りないかを数え、足りない軸に合う記事から読んでください。
ゆとりが足りないなら、系統別やフリーサイズの記事へ。色が足りないなら、色数の読み方の記事へ。丈が足りないなら、身長別やストリートの比の記事へ進むと、自分の悩みにいちばん近い答えが見つかります。
1つの記事で全部を解決しようとせず、今日の服装で抜けている軸を1つだけ直す、という順番で進めてください。3つの軸が1つずつそろっていくと、新しい服をたくさん買わなくても、手持ちの服のまま韓国ファッションらしい着方ができるようになります。季節が変わったら、もう一度全身写真を撮って3つの軸を確かめ直すと、その季節に足りない物がはっきりします。
よくある問い
- Q. 韓国ファッションの特徴を一言で言うと何ですか
- ゆとりのあるシルエット、くすみと淡い色、丈のメリハリの3つでできた着方です。肩の落ちた服や身幅の広い服で体の線を拾わず、白・ベージュ・グレー・くすんだ水色のような明るさの近い色でまとめ、短い上と長い下のように丈の差をはっきり付けます。3つのうち2つがそろえば韓国っぽく見えます。
- Q. 最初に何を買えばいいですか
- 買う前に、手持ちの服を3つの軸で見直してください。足りないものが分かってから足すほうが失敗しません。足りないことが多いのは、肩の縫い目が肩先から3〜6cm落ちるシャツかニットと、くるぶしの上5cm前後まで届くロングスカートかワイドパンツです。この2点があると、ほかの手持ちの服と組みやすくなります。
- Q. 30代・40代でも韓国ファッションは着られますか
- 着られます。3つの軸は年齢に関係なく使えます。年代で変えるのは丈と肌の見せ方で、短い丈のトップスやミニ丈を、ひざ下からくるぶしまでの長さに移し、肌は首・手首・足首で見せるようにすると落ち着いた印象になります。
- Q. 背が低くても韓国ファッションは似合いますか
- 似合います。ゆとりの量と丈の長さを身長に合わせて換算すれば大丈夫です。ゆとりは上下どちらか1か所にし、ロング丈はくるぶしが隠れる長さではなく、くるぶしの上3〜5cmで止めると、服に埋もれずに縦の線が通ります。
— メグラシ編集部





