メグラシ
自分を知る

ストリート系ファッション女子|甘い服が多い人は、足元と羽織りの2か所で寄せる

メグラシ編集部//読了 16分
小花柄のロングスカートとフリルの白いブラウスに、肩の落ちた大きめのカーキのブルゾンを羽織った女性の、鎖骨からひざまでの姿

**クローゼットを開けて、甘い服が何枚あるか数えてみてください。**全体の半分以上が甘い服なら、あなたは足元と羽織りの2か所だけでストリート系に寄せられます。

ストリート系ファッションに興味はあるけれど、手持ちの服はフリルのブラウス、花柄のスカート、パステルのニットばかり。全部買い替えないとストリート系にはなれない、と思って、一歩を踏み出せない人は多いはずです。

けれど、甘い服を手放す必要はありません。ストリート系は、服のゆるさや張りのある素材、厚い足元で「辛さ」を出す系統です。甘い服を1か所に残したまま、辛さを出す場所を2か所に絞れば、手持ちの服を生かしたままストリートの側に寄せられます。

この記事では、手持ちの甘い服の割合で寄せ方を3つに分け、それぞれの組み方を順に書きます。ストリート系そのものの組み方はストリート系レディース|大人はゆるさを上か下の1か所に置くに、甘い系統の服の扱い方は大人のガーリーファッションにまとめています。ここでは、その2つのあいだにいる人のための寄せ方に絞ります。

ストリート系ファッションを1文で

ストリート系ファッションは、街で動きやすい服を、ゆるさと厚みで見せる系統です。

大きめのパーカーやスウェット、肩の落ちたブルゾン、太めのパンツ、底の厚いスニーカー。どれも、体に沿わせず、少し余らせて着るのが特徴です。素材は、ナイロン、厚手のコットン、デニム、スウェットのように張りのあるものが多く、色は黒、灰、白、カーキ、紺といった落ち着いた色が中心になります。

この「ゆるさ」「張り」「厚い足元」「落ち着いた色」が、ストリート系の辛さの元です。甘い服は、この反対側にあります。体に沿う形、やわらかく揺れる素材、細いヒールやフラットな靴、淡い色や花柄。ストリート系に寄せるときは、この4つのうちどれを辛さの側に替えるかを決めることになります。

全部を一度に替える必要はありません。4つのうち2つを替えれば、見た目の印象はストリートの側に傾きます。どの2つを替えるかは、手持ちの甘い服の割合で決まります。

まず手持ちの甘い服を数える

最初に、手持ちの服のうち、どれくらいが甘い服かを数えます。数えるのは、ふだんよく着るトップス、ボトムス、ワンピース、羽織りです。下着や部屋着、礼服は除きます。

甘い服かどうかは、次の5つのうち1つでも当てはまるかで判断します。

  1. フリル、レース、リボン、ギャザーが付いている
  2. 花柄、水玉、小さなチェックなど、やわらかい印象の柄がある
  3. ピンク、ラベンダー、水色、クリームなど、淡くやわらかい色
  4. 丸い襟、パフスリーブ、ふくらんだ袖など、丸みのある形
  5. シフォン、サテン、とろみのある生地など、やわらかく揺れる素材

数え終わったら、全体の枚数に対する甘い服の割合を出します。

甘い服の割合寄せ方替える場所
半分以上甘い服を主役にして、辛さを2か所で足す足元と羽織り
3割前後甘い服と辛い服を、上下で1か所ずつ分ける上か下のどちらか
ほとんど無い甘さを足す必要はない余りの置き方から入る

この表で答えを決めきらないでください。割合は、寄せ方の入り口を決めるための目安です。半分以上の人でも、手持ちに大きめのパーカーが1枚あれば、そこから始めてかまいません。

甘い服が半分以上の人|足元と羽織りの2か所で寄せる

甘い服が半分以上ある人は、甘い服をそのまま生かして、足元と羽織りの2か所だけを辛さの側に替えます。

この2か所を選ぶ理由は、どちらも、甘い服の上下どちらとも組み合わせられるからです。足元はどのボトムスの下にも来ますし、羽織りはどのトップスの上にも重ねられます。この2つを替えるだけで、手持ちの甘い服の大半が、ストリートの側に寄った組み方になります。

たとえば、花柄のロングスカートに、フリルの付いた白いブラウスを合わせていた日。足元を底の厚いスニーカーに、羽織りを肩の落ちたカーキのブルゾンに替えます。スカートとブラウスはそのままなのに、全身の印象は、甘いだけの日からストリートの側に傾きます。

足元で寄せる|底の厚さは3cm以上

足元は、ストリート系の辛さをいちばん出しやすい場所です。

選ぶのは、底の厚さが3cm以上あるスニーカーかブーツです。底が厚いと、足元に重さが出て、甘い服の軽さと釣り合います。底の薄いスニーカーでは、甘い服の軽さに負けて、足元が目立ちません。

  • 底の厚いスニーカー:いちばん使いやすい。白や灰色なら、甘い服の淡い色ともなじむ
  • 厚底の編み上げブーツ:秋冬に向く。黒や焦げ茶なら、辛さがしっかり出る
  • ワークブーツ:革の張りと丸いつま先で、ストリートの側に寄る

足元を替えるときは、靴下も一緒に見直します。甘い服の日にフリルの付いた靴下やレースの靴下を履いていたなら、白か灰色のリブ編みの靴下に替えると、足元の辛さが増します。逆に、足元だけ辛くしすぎたと感じたら、靴下だけ甘いものを残すと、全身のつながりが出ます。

羽織りで寄せる|肩線が3cm以上外に落ちるもの

羽織りは、上半身の甘さを包みこむ役です。

選ぶのは、肩の縫い目が、自分の肩先より3cm以上外に落ちるものです。肩が落ちていると、体に沿わないゆるさが出て、ストリートの側に寄ります。肩線がちょうど肩先に合う羽織りは、きれいめに寄ってしまい、甘い服の印象をあまり変えません。

  • 肩の落ちたブルゾン:ナイロンやコットンの張りのある素材で、カーキ、黒、紺が使いやすい
  • 大きめのパーカー:フードがあると、首元にストリートらしさが出る。灰色がいちばん合わせやすい
  • 大きめのデニムジャケット:甘い服とのなじみがよく、初めての1枚に向く

羽織りの丈は、腰からお尻にかかるくらいがいちばん合わせやすい長さです。ロングスカートに合わせるなら短めの丈、細身のパンツに合わせるなら長めの丈にすると、上下の釣り合いがとれます。

同じ2つで、3日を組んでみる

底の厚い白いスニーカーと、肩の落ちたカーキのブルゾンの2つだけを買い足した人の、3日分の組み方を考えてみます。

1日目は、小花柄のロングスカートに、白いフリルのブラウスです。これまでは、薄いベージュのカーディガンとフラットな靴を合わせていました。羽織りをカーキのブルゾンに、靴を白い厚底のスニーカーに替えます。白い靴下を少しだけ見せると、ブラウスの白と足元の白がつながり、上下の甘さが一本の線にまとまります。

2日目は、ラベンダーの薄手のニットに、チュールのスカートです。甘い服が上下に2枚なので、甘さが強い日です。ブルゾンを羽織り、スニーカーを合わせたうえで、黒いキャップを1つ足します。甘い服2枚に対して、辛さを3か所に置くことで、全身の割合がストリートの側に傾きます。

3日目は、水色の丸襟のワンピースです。ワンピースは上下がひと続きなので、ブルゾンで上半身を、スニーカーで足元を挟みます。ワンピースの丈がひざ丈なら、灰色のリブの靴下を足首の上まで見せると、足元にストリートらしい厚みが出ます。

3日とも、新しく足したのは2つだけです。それでも、甘いだけだった服が、毎回違う印象のストリート寄りの組み方に変わります。

甘い服が3割前後の人|上下のどちらか1か所を甘くする

甘い服が3割前後の人は、甘い服と辛い服の両方がそれなりにある人です。この場合は、上下のどちらか1か所を甘い服にして、もう1か所を辛い服にする組み方にします。

たとえば、花柄のスカートの日は、上に灰色のスウェットを着ます。フリルのブラウスの日は、下に太めのカーゴパンツを履きます。甘い服を1か所に置いて、もう1か所を辛い服で受ける形です。

この組み方のよいところは、手持ちの服の組み合わせが増えることです。甘いトップスと辛いボトムス、辛いトップスと甘いボトムス、の2通りが作れるので、同じ服でも毎回違う印象になります。

上を甘くする日

上を甘くする日は、フリルのブラウス、パステルのニット、レースの付いたカットソーなどを主役にします。下は、太めのデニム、カーゴパンツ、スウェットパンツなど、ゆるさのあるパンツにします。足元は、底の厚いスニーカーにすると、上の甘さと下の辛さがつながります。

下を甘くする日

下を甘くする日は、花柄のスカート、チュールのスカート、フリルの付いたスカートなどを主役にします。上は、大きめのパーカー、スウェット、ロゴのないTシャツなどにします。上を大きめにすると、下の甘さとの対比がはっきりして、混ぜていることが意図して見えます。

どちらを甘くするか迷う日

上と下のどちらを甘くするか迷う日は、その日いちばん人に見られる距離で決めてください。

机を挟んで向かい合う時間が長い日、たとえば打ち合わせや食事の日は、相手からは上半身がよく見えます。こういう日は上を甘くすると、甘さが相手にきちんと伝わり、下の辛さは歩いているときにだけ見える控えめな位置になります。

街を歩く時間が長い日や、人と並んで立つことが多い日は、全身が見られます。こういう日は下を甘くすると、スカートの揺れや柄が全身の中で目立ち、上の大きめの服とのつり合いがとれます。

迷ったまま決められないときは、手持ちの甘い服の中で、いちばん好きな1枚を選んでください。それが上なら上を、下なら下を甘くします。好きな服を主役にしたほうが、着ているときの気分も落ち着きます。

甘い服がほとんど無い人|甘さを足さずに、余りから入る

甘い服がほとんど無い人は、甘辛を混ぜることを考える必要はありません。手持ちの服のゆるさと素材で、そのままストリート系に寄せられます。

この場合の組み方は、ストリート系レディースで詳しく書いています。余らせる場所を上か下の1か所に決めて、残りを体に沿うものにする、という考え方です。

それでも少し柔らかさを足したいときは、甘い服を1枚だけ買い足すより、小物で足すほうが手軽です。パールのイヤリング、小さな花柄のハンカチ、リボンの付いたヘアクリップなど、小さな甘さを1つ足すだけで、辛さの中にやわらかさが生まれます。

甘い服がほとんど無い人が、ストリート系にしたら男の子っぽく見えた、と感じるときは、体の線をどこか1か所だけ見せてください。ゆるいパーカーの下に細身のパンツを合わせて脚の線を見せる、大きめのスウェットの袖をまくって手首を見せる、首元の開いたトップスで鎖骨を見せる。どれか1か所で体の線が見えると、甘い服を足さなくても、やわらかさが出ます。

色の置き方|甘い色は1か所、残りを落ち着いた色で囲む

甘い服をストリート系に寄せるとき、いちばん気をつけたいのが色です。

甘い色、つまりピンク、ラベンダー、水色、クリームなどは、全身の中で1か所だけに置いてください。2か所以上に散らすと、全身が甘い印象に戻ってしまいます。

甘い色を置く1か所が決まったら、残りを落ち着いた色で囲みます。

  • 黒:辛さがいちばん出る。甘い色との対比が強く、はっきりした印象になる
  • 灰色:甘い色とのなじみがよい。対比をやわらかくしたい日に向く
  • カーキ:ストリートらしさが出やすい。ピンクやクリームとよく合う
  • 紺:落ち着いた印象。きれいめに寄りすぎず、職場にも着ていける

囲む色は、2色までにします。3色以上になると、甘い色の1か所がぼやけて、全身がまとまらなくなります。

花柄は面積で考える

花柄は、柄の大きさと面積で印象が変わります。小さな花が散らばった柄は、面積が大きくても落ち着いて見えます。大きな花の柄は、面積が小さくても目立ちます。

ストリート系に寄せるなら、大きな花の柄は、スカーフやバッグのような小さな面積に、小さな花の柄は、スカートやワンピースのような大きな面積に置くと、甘さが強くなりすぎません。

素材で寄せる|張りのある生地を1つ入れる

色と形のほかに、素材でもストリートの側に寄せられます。

甘い服は、シフォン、サテン、薄手のニットのように、やわらかく揺れる素材が多くなります。ここに、張りのある素材を1つ入れると、辛さが出ます。

  • ナイロン:ブルゾンやバッグに多い。光沢があり、甘い服の柔らかさと対比が出る
  • 厚手のコットン:スウェットやカーゴパンツに多い。ほどよい張りで、どんな甘い服とも合わせやすい
  • デニム:甘い服とのなじみがいちばんよい。初めて混ぜるならデニムから
  • 革:ブーツやバッグ、ベルトで取り入れる。少量でも辛さが出る

素材で寄せるときも、張りのある素材は、上か下か小物のどこか1か所から始めてください。全身を張りのある素材にすると、甘い服を残した意味が薄れます。

小物で寄せる|キャップ、ショルダー、靴下

足元と羽織りを替える余裕がないときや、もう少しだけストリートに寄せたいときは、小物を使います。

  • キャップ:頭にのせるだけで、ストリートらしさが一気に出る。甘い服の日にこそ効く。黒か灰色の無地が合わせやすい
  • ショルダーバッグ:ナイロンや厚手のコットンの、体に斜めにかけるバッグ。甘いワンピースの上から斜めにかけると、上半身に辛さの線が入る
  • リブ編みの靴下:白や灰色の厚手の靴下を、スニーカーやブーツから見せる。足元の辛さが増す
  • 太めのベルト:甘いワンピースのウエストに、革やナイロンの太めのベルトを巻くと、辛さが入る

小物も、1日に2つまでにします。3つ以上重ねると、小物ばかりが目立って、甘い服とのつながりが見えにくくなります。

どちらとも取れるとき① 甘いものがワンピースしかない

手持ちの甘い服がワンピースばかりで、上下に分けられない、という人もいます。ワンピースは、上下がひと続きなので、上か下の1か所だけを替えることができません。

こういうときは、ワンピースの上と下に、それぞれ辛さを1つずつ足します。上には肩の落ちた羽織りを、下には底の厚い靴を合わせます。ワンピースの甘さを上下から挟む形です。

ワンピースの丈で、合わせ方も少し変わります。

  • ひざ丈のワンピース:底の厚いスニーカーに、白か灰色の厚手の靴下を見せると、足元の辛さが出る
  • ふくらはぎ丈のワンピース:編み上げのブーツで、裾と筒のあいだを狭めると、足元がつながって見える
  • くるぶし丈のワンピース:底の厚いスニーカーかブーツのつま先だけがのぞく形になる。羽織りで上半身にしっかり辛さを入れる

ワンピースの下に太めのパンツを重ねる、という方法もあります。ワンピースの裾からパンツがのぞくと、甘さの中に辛さが入り、ストリートらしい重ね着になります。

重ねるパンツは、ワンピースより濃い色を選んでください。淡い色のワンピースに黒や濃い紺のパンツを重ねると、上下の色の差がはっきりして、重ね着が意図して見えます。ワンピースと同じくらいの明るさのパンツだと、どこからがワンピースでどこからがパンツなのかがぼやけて、着ぶくれして見えることがあります。

ワンピースの上にスウェットやニットを重ねて、スカートのように見せる方法もあります。甘いワンピースの上半身を灰色のスウェットで隠すと、下半身の甘さだけが残り、上下どちらか1か所を甘くする組み方と同じ形になります。手持ちがワンピースばかりの人は、大きめのスウェットを1枚持っておくと、ワンピースの着方が倍に増えます。

どちらとも取れるとき② ピンクが好きで、やめたくない

ピンクが好きで、ストリート系にしてもピンクを着たい、という人も多いはずです。

ピンクは、面積の大きい1か所に置いてください。ピンクのスウェット、ピンクのスカート、ピンクのブルゾンなど、全身の中で目立つ1か所に置き、それ以外を黒、灰、カーキのどれかで囲みます。小さな面積にピンクを散らすより、大きな面積に1つ置くほうが、ストリートの側に寄ります。

ピンクの色の濃さでも、印象は変わります。

  • 淡いピンク:甘さが強く出る。黒やカーキで囲んで、対比をはっきりさせる
  • くすんだピンク:落ち着いた印象。灰色や紺となじみやすく、大人のストリートに向く
  • 濃いピンク:辛さもある色。黒と合わせると、ストリートらしい強さが出る

ピンクを素材で寄せるのも一つの方法です。同じピンクでも、シフォンのブラウスより、ナイロンのブルゾンやスウェットのほうが、ストリートの側に寄ります。好きな色はそのままに、素材を張りのあるものに替えてみてください。

どちらとも取れるとき③ 子どもっぽく見えないか心配

甘い服とストリート系を混ぜると、子どもっぽく見えないかが気になる、という声もよく聞きます。

子どもっぽく見えるのは、甘さとゆるさが、どちらも多いときです。フリルのブラウスに大きめのパーカー、さらに太めのパンツ、と、甘さもゆるさも全身にあると、着られているように見えやすくなります。

避けるには、ゆるさを1か所に絞ります。甘い服を残すなら、ゆるい服は羽織りの1枚だけにして、それ以外は体に沿うものにしてください。甘いスカートに大きめのブルゾンを合わせたら、中に着るトップスは体に沿う細身のものにします。

素材と色も、子どもっぽさを左右します。淡いピンクのシフォンと白いスニーカーの組み合わせは、甘さが強く出ます。くすんだ色や、張りのある素材を選ぶと、同じ組み方でも落ち着いた印象になります。

もう一つ見てほしいのが、髪と顔まわりです。服で甘さとゆるさを混ぜている日に、髪にも大きなリボンや花の飾りを付けると、甘さがもう1か所増えます。髪はまとめるか、何も付けずに下ろすだけにして、服の甘さを1か所に集めておくと、全身が落ち着いて見えます。

年代での調整|変えるのは甘さの量ではなく、素材と色

ストリート系と甘い服の混ぜ方は、年代によって少しずつ変わります。変えるのは、甘さの量そのものよりも、甘さを出す素材と色です。

10代後半から20代前半は、甘さもゆるさも思い切って出しやすい年代です。淡いピンクやフリル、大きめのパーカーを組み合わせても、軽やかに見えます。この年代で気をつけたいのは、小物の数です。キャップ、ショルダーバッグ、靴下、ヘアアクセサリーと重ねすぎると、服より小物が目立ちます。

20代後半から30代は、甘さを色ではなく形で出すと落ち着きます。くすんだピンクや灰色がかったラベンダーを選び、フリルやギャザーの形で甘さを残します。羽織りは、ナイロンのブルゾンより、厚手のコットンやデニムのほうが、きれいめの服ともなじみやすくなります。

40代から上は、甘さを小さな面積に絞り、素材を上質なものにすると、大人のストリートとして成り立ちます。花柄はスカーフやブラウスの襟元など小さな面積に、羽織りは張りのあるウールやしっかりしたコットンのものにします。足元は、厚底のスニーカーより、革のワークブーツや厚底のローファーのほうが、全身が落ち着いて見えます。

どの年代でも、甘さを1か所に集めて、残りを落ち着いた色で囲むという考え方は変わりません。年代が上がるほど、その1か所を小さく、素材をよいものにしていく、と考えてください。

職場や学校に着ていけるかの境目

ストリート寄りの甘い組み方を、職場や学校に着ていけるかどうかは、羽織りを脱いだときの姿で決めてください。

羽織りを脱いだときに、甘いブラウスにきれいなスカート、という姿になるなら、たいていの職場で問題ありません。羽織りと足元だけで辛さを出しているので、室内では甘い服の印象が残り、外を歩くときだけストリートの側に寄ります。

羽織りを脱いでも、大きめのスウェットにカーゴパンツ、という姿になるなら、服装の決まりがゆるい職場に限ったほうが安心です。中に着る服まで辛さの側にすると、職場によってはカジュアルすぎると受け取られます。

学校の授業や習いごと、子どもの行事など、人と会う場では、キャップを外し、ショルダーバッグを革の小さなものに替えるだけで、印象がやわらぎます。足元の厚底のスニーカーは、たいていの場でそのままで大丈夫です。

秋冬の調整|重ねるほど、甘さを1か所に集める

秋から冬にかけては、重ね着が増えます。重ねるほど、甘い服と辛い服の配分が崩れやすくなります。

たとえば、甘いブラウスの上に甘いカーディガンを重ね、さらにその上にストリートらしいブルゾンを羽織ると、甘さが2枚分、辛さが1枚分になり、全身が甘い側に戻ります。

秋冬は、重ねる枚数が増えても、甘い服は1枚だけと決めてください。中に着るのが甘いブラウスなら、その上の重ね着は、灰色のスウェットや黒いニットなど、辛さの側のものにします。

コートを着る日は、コートが辛さの羽織りの役を担います。肩の落ちたコート、ナイロンのダウン、大きめのダッフルコートなどは、甘い服の上に羽織るだけで、ストリートの側に寄ります。ウールのきれいめなコートは、甘い服と合わせるときれいめに寄るので、ストリート系に寄せたい日は避けます。

足元は、秋冬こそ厚底のブーツが使いやすい時期です。タイツと合わせるなら、黒か灰色の厚手のタイツにすると、足元の辛さが増します。

秋冬の甘い素材は、ストリートと混ぜやすい

秋冬の甘い服には、夏の甘い服とは違う素材が増えます。モヘアのようなふわふわした毛足のニット、ベロアのスカート、起毛した花柄のブラウスなどです。こうした素材は、甘さの中に厚みや重さがあるので、ストリートの辛さと混ぜやすくなります。

たとえば、淡いピンクのモヘアのニットは、夏のシフォンのブラウスより重さがあるので、大きめのブルゾンを羽織っても、上半身が負けません。ベロアのスカートは光沢があり、ナイロンの羽織りの光沢とつながります。

秋冬の甘い服を選ぶときは、素材の厚みと毛足を見てください。厚みと毛足がある甘い服は、ストリート系と混ぜたときに、甘さが浮かずになじみます。

マフラーと手袋も、甘さの1か所に数える

冬は、マフラーや手袋、ニット帽といった防寒の小物が増えます。これらも、甘さか辛さのどちらかに数えてください。

フリンジの付いたパステルのマフラーや、ポンポンの付いたニット帽は、甘さの側に入ります。服で甘さを1か所使っている日に、これらを足すと、甘さが2か所になります。甘い服の日は、黒や灰色の無地のマフラー、リブ編みのニット帽など、辛さの側の小物を選ぶと、全身の配分が崩れません。

逆に、服を全部辛さの側でそろえた日は、マフラーだけを甘いものにして、甘さの1か所にすることもできます。冬の小物は面積が大きいので、それだけで全身の印象を動かせます。

似合っているかの見分け方|写真で見る2つのこと

組み方が決まったら、全身の写真を撮って、2つのことを確かめてください。

  1. 最初に目が行く場所はどこか:甘い服の1か所に目が行くなら、甘さが主役のストリートとして成り立っている。足元や羽織りに目が行くなら、辛さが強すぎるので、小物を1つ甘いものにする
  2. 甘さと辛さの割合は7対3か3対7か:全身を見て、甘さと辛さが半分ずつに見えるなら、どちらとも取れずにちぐはぐに見えやすい。どちらかに寄せる

鏡では自分の顔に目が行きやすく、全身の割合を判断しにくいので、写真のほうが確かめやすくなります。系統の見分け方そのものに迷う人は、服の系統がわからない理由も参考にしてください。

買い足すなら、1枚目と2枚目

ここまで読んで、手持ちに辛さの側の服が少ない、と感じた人のために、買い足す順番を書いておきます。

1枚目は、底の厚いスニーカーです。足元は、どの甘い服とも合わせられ、いちばん使う回数が多くなります。白か灰色の、底の厚さが3cm以上のものを選んでください。

2枚目は、肩の落ちた羽織りです。カーキか黒のブルゾン、灰色の大きめのパーカーのどちらかが、甘い服とのなじみがよく使いやすいです。試着のときに、肩の縫い目が自分の肩先より3cm以上外に落ちているかを確かめてください。

この2つがそろえば、手持ちの甘い服の大半を、ストリートの側に寄せた組み方で着られるようになります。3枚目以降は、太めのパンツ、キャップ、ナイロンのショルダーバッグなど、実際に着てみて足りないと感じたものから選んでください。

関連記事

よくある問い

Q. 甘い服ばかり持っていても、ストリート系にできますか
できます。甘い服を全部替える必要はありません。手持ちの甘い服を1か所に残し、足元を底の厚いスニーカーかブーツに、羽織りを肩の落ちたブルゾンかパーカーにするだけで、ストリートの側に寄ります。買い足すなら、この2つからです。
Q. ストリート系とガーリーを混ぜると、ちぐはぐになりませんか
甘さと辛さを半分ずつにすると、どちらとも取れずにちぐはぐに見えやすくなります。甘い側を全身の3割ほどまでに絞り、残りの7割をストリートの側にそろえると、混ぜていることが意図して見えます。甘さは1か所に集めて、あちこちに散らさないことが大切です。
Q. ピンクや花柄が好きで、やめたくありません
やめなくて大丈夫です。好きな色や柄は、面積の大きい1か所に置いてください。花柄のスカートなら下半身に、ピンクのニットなら上半身に。それ以外を黒、灰、カーキ、紺などの落ち着いた色でまとめると、甘さが主役のストリートとして成り立ちます。
Q. 大人がストリート系にすると、子どもっぽく見えませんか
子どもっぽく見えるのは、甘さとゆるさがどちらも多いときです。甘い服を残すなら、ゆるい服は羽織りの1枚だけにして、それ以外は体に沿うものにしてください。素材を、ナイロンや厚手のコットンなど張りのあるものにすると、落ち着いて見えます。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
腰より上で終わる黒の短い中綿ジャケットに、床すれすれの太いチャコールのパンツと厚底のスニーカーを合わせて横断歩道を歩く女性Pick

自分を知る

ストリートファッション 韓国|秋冬は短い上着と太いパンツの比で寄せる

韓国のストリートファッションは、短い上着と、床に届くほど長くて太いパンツの丈の比でできています。上着の裾が腰骨から何cmか、パンツの裾が床から何cmかの2か所を測って、上を短くして寄せるか、下を長くして寄せるかを決める手順、重ね着で下の服を何cm見せるか、色を3色に収める決め方、上着が腰骨ちょうどの場合や太いパンツを持っていない場合の寄せ方、職場や人に会う日に着ていけるかの境目まで。手持ちの服で寄せる順番にしました。

続きを読む
灰色の大きめのスウェットに細身の黒いパンツと厚底の白いスニーカーを合わせて、秋の街の通りを歩く女性

自分を知る

ストリート系レディース|大人はゆるさを上か下の1か所に置く

ストリート系は、服の余りをわざと見せる系統です。大人が寄せるなら、余らせる場所を上か下のどちらか1か所に決めて、残りは体に沿わせます。肩線の落ち・身幅の余り・裾幅を手持ちの服で測って、どちらから寄せるかを決める手順、靴底の厚さと小物の数、職場に着ていけるかの境目、秋冬に重ねたとき余りが2か所に増えるのを防ぐ組み方まで。

続きを読む

Try the Diagnosis

文章で読んだら、次は 自分で試してみる。

骨格・パーソナルカラー・セルフイメージを組み合わせた、装い直結の無料診断へ。

無料で診断してみる

無料 / 10分程度 / airClosetサイト

あわせて読みたい

ストリートファッション 韓国|秋冬は短い上着と太いパンツの比で寄せる

自分を知る

ストリートファッション 韓国|秋冬は短い上着と太いパンツの比で寄せる

韓国のストリートファッションは、短い上着と、床に届くほど長くて太いパンツの丈の比でできています。上着の裾が腰骨から何cmか、パンツの裾が床から何cmかの2か所を測って、上を短くして寄せるか、下を長くして寄せるかを決める手順、重ね着で下の服を何cm見せるか、色を3色に収める決め方、上着が腰骨ちょうどの場合や太いパンツを持っていない場合の寄せ方、職場や人に会う日に着ていけるかの境目まで。手持ちの服で寄せる順番にしました。

メグラシ編集部/読了 13分
ストリート系レディース|大人はゆるさを上か下の1か所に置く

自分を知る

ストリート系レディース|大人はゆるさを上か下の1か所に置く

ストリート系は、服の余りをわざと見せる系統です。大人が寄せるなら、余らせる場所を上か下のどちらか1か所に決めて、残りは体に沿わせます。肩線の落ち・身幅の余り・裾幅を手持ちの服で測って、どちらから寄せるかを決める手順、靴底の厚さと小物の数、職場に着ていけるかの境目、秋冬に重ねたとき余りが2か所に増えるのを防ぐ組み方まで。

メグラシ編集部/読了 14分
韓国おしゃれ服が部屋着に見える|秋冬は服が体に触れる3点で直す

自分を知る

韓国おしゃれ服が部屋着に見える|秋冬は服が体に触れる3点で直す

韓国のおしゃれな服を買ったのに、着てみると部屋着のように見える。秋冬にこれが起きるのは、ゆるい服が体に触れている点が肩・手首・腰のうち1点以下になっているからです。身長158cmを境に止める場所を変え、肩先が袖より内側に入る人と外に出る人で直し方を分けます。ニットのハリを腕を上げて確かめる方法、上下ともゆるいとき・158cm前後のとき・室内で上着を脱いだら部屋着になるときの判断まで。鏡の前で数えるだけで直せる記事です。

メグラシ編集部/読了 11分
50代ファッション|場面と季節別に、服選びを4つの物差しで決める

自分を知る

50代ファッション|場面と季節別に、服選びを4つの物差しで決める

50代ファッションで変わるのは、似合う服の種類ではなく素材の張り・艶・ゆとり・色の明るさの加減です。鏡の前で4つを測れば、仕事・休日・集まり、秋冬の季節、アイテムごとに自分の場合の選び方が決まります。

メグラシ編集部/読了 24分
大人可愛い服 50代コーデ|秋冬は甘さを形でなく素材と色で出す

自分を知る

大人可愛い服 50代コーデ|秋冬は甘さを形でなく素材と色で出す

50代の大人可愛いは、フリルやリボンのような形の甘さを増やすより、起毛やふくらみのある素材と、温かみのある淡い色に甘さを預けるほうが、無理なく続きます。甘さの点数の数え方と、手持ちの服で寄せる3つの組み方、迷ったときの決め方を書きます。

メグラシ編集部/読了 13分
フレンチガーリーの服|小さな柄と首元の開きで、甘さを控えめに出す

自分を知る

フレンチガーリーの服|小さな柄と首元の開きで、甘さを控えめに出す

フレンチガーリーは、甘さを小さく、力の抜けた服に1つだけ置く系統です。柄の大きさ、首元の開き方、色の数という自分で測れる3つの手がかりで、手持ちの服をこの系統に寄せる組み方と、ガーリーやフレンチカジュアルとの境目の見分け方をまとめました。

メグラシ編集部/読了 15分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込