ストリート系ファッション女子|甘い服が多い人は、足元と羽織りの2か所で寄せる

**クローゼットを開けて、甘い服が何枚あるか数えてみてください。**全体の半分以上が甘い服なら、あなたは足元と羽織りの2か所だけでストリート系に寄せられます。
ストリート系ファッションに興味はあるけれど、手持ちの服はフリルのブラウス、花柄のスカート、パステルのニットばかり。全部買い替えないとストリート系にはなれない、と思って、一歩を踏み出せない人は多いはずです。
けれど、甘い服を手放す必要はありません。ストリート系は、服のゆるさや張りのある素材、厚い足元で「辛さ」を出す系統です。甘い服を1か所に残したまま、辛さを出す場所を2か所に絞れば、手持ちの服を生かしたままストリートの側に寄せられます。
この記事では、手持ちの甘い服の割合で寄せ方を3つに分け、それぞれの組み方を順に書きます。ストリート系そのものの組み方はストリート系レディース|大人はゆるさを上か下の1か所に置くに、甘い系統の服の扱い方は大人のガーリーファッションにまとめています。ここでは、その2つのあいだにいる人のための寄せ方に絞ります。
ストリート系ファッションを1文で
ストリート系ファッションは、街で動きやすい服を、ゆるさと厚みで見せる系統です。
大きめのパーカーやスウェット、肩の落ちたブルゾン、太めのパンツ、底の厚いスニーカー。どれも、体に沿わせず、少し余らせて着るのが特徴です。素材は、ナイロン、厚手のコットン、デニム、スウェットのように張りのあるものが多く、色は黒、灰、白、カーキ、紺といった落ち着いた色が中心になります。
この「ゆるさ」「張り」「厚い足元」「落ち着いた色」が、ストリート系の辛さの元です。甘い服は、この反対側にあります。体に沿う形、やわらかく揺れる素材、細いヒールやフラットな靴、淡い色や花柄。ストリート系に寄せるときは、この4つのうちどれを辛さの側に替えるかを決めることになります。
全部を一度に替える必要はありません。4つのうち2つを替えれば、見た目の印象はストリートの側に傾きます。どの2つを替えるかは、手持ちの甘い服の割合で決まります。
まず手持ちの甘い服を数える
最初に、手持ちの服のうち、どれくらいが甘い服かを数えます。数えるのは、ふだんよく着るトップス、ボトムス、ワンピース、羽織りです。下着や部屋着、礼服は除きます。
甘い服かどうかは、次の5つのうち1つでも当てはまるかで判断します。
- フリル、レース、リボン、ギャザーが付いている
- 花柄、水玉、小さなチェックなど、やわらかい印象の柄がある
- ピンク、ラベンダー、水色、クリームなど、淡くやわらかい色
- 丸い襟、パフスリーブ、ふくらんだ袖など、丸みのある形
- シフォン、サテン、とろみのある生地など、やわらかく揺れる素材
数え終わったら、全体の枚数に対する甘い服の割合を出します。
| 甘い服の割合 | 寄せ方 | 替える場所 |
|---|---|---|
| 半分以上 | 甘い服を主役にして、辛さを2か所で足す | 足元と羽織り |
| 3割前後 | 甘い服と辛い服を、上下で1か所ずつ分ける | 上か下のどちらか |
| ほとんど無い | 甘さを足す必要はない | 余りの置き方から入る |
この表で答えを決めきらないでください。割合は、寄せ方の入り口を決めるための目安です。半分以上の人でも、手持ちに大きめのパーカーが1枚あれば、そこから始めてかまいません。
甘い服が半分以上の人|足元と羽織りの2か所で寄せる
甘い服が半分以上ある人は、甘い服をそのまま生かして、足元と羽織りの2か所だけを辛さの側に替えます。
この2か所を選ぶ理由は、どちらも、甘い服の上下どちらとも組み合わせられるからです。足元はどのボトムスの下にも来ますし、羽織りはどのトップスの上にも重ねられます。この2つを替えるだけで、手持ちの甘い服の大半が、ストリートの側に寄った組み方になります。
たとえば、花柄のロングスカートに、フリルの付いた白いブラウスを合わせていた日。足元を底の厚いスニーカーに、羽織りを肩の落ちたカーキのブルゾンに替えます。スカートとブラウスはそのままなのに、全身の印象は、甘いだけの日からストリートの側に傾きます。
足元で寄せる|底の厚さは3cm以上
足元は、ストリート系の辛さをいちばん出しやすい場所です。
選ぶのは、底の厚さが3cm以上あるスニーカーかブーツです。底が厚いと、足元に重さが出て、甘い服の軽さと釣り合います。底の薄いスニーカーでは、甘い服の軽さに負けて、足元が目立ちません。
- 底の厚いスニーカー:いちばん使いやすい。白や灰色なら、甘い服の淡い色ともなじむ
- 厚底の編み上げブーツ:秋冬に向く。黒や焦げ茶なら、辛さがしっかり出る
- ワークブーツ:革の張りと丸いつま先で、ストリートの側に寄る
足元を替えるときは、靴下も一緒に見直します。甘い服の日にフリルの付いた靴下やレースの靴下を履いていたなら、白か灰色のリブ編みの靴下に替えると、足元の辛さが増します。逆に、足元だけ辛くしすぎたと感じたら、靴下だけ甘いものを残すと、全身のつながりが出ます。
羽織りで寄せる|肩線が3cm以上外に落ちるもの
羽織りは、上半身の甘さを包みこむ役です。
選ぶのは、肩の縫い目が、自分の肩先より3cm以上外に落ちるものです。肩が落ちていると、体に沿わないゆるさが出て、ストリートの側に寄ります。肩線がちょうど肩先に合う羽織りは、きれいめに寄ってしまい、甘い服の印象をあまり変えません。
- 肩の落ちたブルゾン:ナイロンやコットンの張りのある素材で、カーキ、黒、紺が使いやすい
- 大きめのパーカー:フードがあると、首元にストリートらしさが出る。灰色がいちばん合わせやすい
- 大きめのデニムジャケット:甘い服とのなじみがよく、初めての1枚に向く
羽織りの丈は、腰からお尻にかかるくらいがいちばん合わせやすい長さです。ロングスカートに合わせるなら短めの丈、細身のパンツに合わせるなら長めの丈にすると、上下の釣り合いがとれます。
同じ2つで、3日を組んでみる
底の厚い白いスニーカーと、肩の落ちたカーキのブルゾンの2つだけを買い足した人の、3日分の組み方を考えてみます。
1日目は、小花柄のロングスカートに、白いフリルのブラウスです。これまでは、薄いベージュのカーディガンとフラットな靴を合わせていました。羽織りをカーキのブルゾンに、靴を白い厚底のスニーカーに替えます。白い靴下を少しだけ見せると、ブラウスの白と足元の白がつながり、上下の甘さが一本の線にまとまります。
2日目は、ラベンダーの薄手のニットに、チュールのスカートです。甘い服が上下に2枚なので、甘さが強い日です。ブルゾンを羽織り、スニーカーを合わせたうえで、黒いキャップを1つ足します。甘い服2枚に対して、辛さを3か所に置くことで、全身の割合がストリートの側に傾きます。
3日目は、水色の丸襟のワンピースです。ワンピースは上下がひと続きなので、ブルゾンで上半身を、スニーカーで足元を挟みます。ワンピースの丈がひざ丈なら、灰色のリブの靴下を足首の上まで見せると、足元にストリートらしい厚みが出ます。
3日とも、新しく足したのは2つだけです。それでも、甘いだけだった服が、毎回違う印象のストリート寄りの組み方に変わります。
甘い服が3割前後の人|上下のどちらか1か所を甘くする
甘い服が3割前後の人は、甘い服と辛い服の両方がそれなりにある人です。この場合は、上下のどちらか1か所を甘い服にして、もう1か所を辛い服にする組み方にします。
たとえば、花柄のスカートの日は、上に灰色のスウェットを着ます。フリルのブラウスの日は、下に太めのカーゴパンツを履きます。甘い服を1か所に置いて、もう1か所を辛い服で受ける形です。
この組み方のよいところは、手持ちの服の組み合わせが増えることです。甘いトップスと辛いボトムス、辛いトップスと甘いボトムス、の2通りが作れるので、同じ服でも毎回違う印象になります。
上を甘くする日
上を甘くする日は、フリルのブラウス、パステルのニット、レースの付いたカットソーなどを主役にします。下は、太めのデニム、カーゴパンツ、スウェットパンツなど、ゆるさのあるパンツにします。足元は、底の厚いスニーカーにすると、上の甘さと下の辛さがつながります。
下を甘くする日
下を甘くする日は、花柄のスカート、チュールのスカート、フリルの付いたスカートなどを主役にします。上は、大きめのパーカー、スウェット、ロゴのないTシャツなどにします。上を大きめにすると、下の甘さとの対比がはっきりして、混ぜていることが意図して見えます。
どちらを甘くするか迷う日
上と下のどちらを甘くするか迷う日は、その日いちばん人に見られる距離で決めてください。
机を挟んで向かい合う時間が長い日、たとえば打ち合わせや食事の日は、相手からは上半身がよく見えます。こういう日は上を甘くすると、甘さが相手にきちんと伝わり、下の辛さは歩いているときにだけ見える控えめな位置になります。
街を歩く時間が長い日や、人と並んで立つことが多い日は、全身が見られます。こういう日は下を甘くすると、スカートの揺れや柄が全身の中で目立ち、上の大きめの服とのつり合いがとれます。
迷ったまま決められないときは、手持ちの甘い服の中で、いちばん好きな1枚を選んでください。それが上なら上を、下なら下を甘くします。好きな服を主役にしたほうが、着ているときの気分も落ち着きます。
甘い服がほとんど無い人|甘さを足さずに、余りから入る
甘い服がほとんど無い人は、甘辛を混ぜることを考える必要はありません。手持ちの服のゆるさと素材で、そのままストリート系に寄せられます。
この場合の組み方は、ストリート系レディースで詳しく書いています。余らせる場所を上か下の1か所に決めて、残りを体に沿うものにする、という考え方です。
それでも少し柔らかさを足したいときは、甘い服を1枚だけ買い足すより、小物で足すほうが手軽です。パールのイヤリング、小さな花柄のハンカチ、リボンの付いたヘアクリップなど、小さな甘さを1つ足すだけで、辛さの中にやわらかさが生まれます。
甘い服がほとんど無い人が、ストリート系にしたら男の子っぽく見えた、と感じるときは、体の線をどこか1か所だけ見せてください。ゆるいパーカーの下に細身のパンツを合わせて脚の線を見せる、大きめのスウェットの袖をまくって手首を見せる、首元の開いたトップスで鎖骨を見せる。どれか1か所で体の線が見えると、甘い服を足さなくても、やわらかさが出ます。
色の置き方|甘い色は1か所、残りを落ち着いた色で囲む
甘い服をストリート系に寄せるとき、いちばん気をつけたいのが色です。
甘い色、つまりピンク、ラベンダー、水色、クリームなどは、全身の中で1か所だけに置いてください。2か所以上に散らすと、全身が甘い印象に戻ってしまいます。
甘い色を置く1か所が決まったら、残りを落ち着いた色で囲みます。
- 黒:辛さがいちばん出る。甘い色との対比が強く、はっきりした印象になる
- 灰色:甘い色とのなじみがよい。対比をやわらかくしたい日に向く
- カーキ:ストリートらしさが出やすい。ピンクやクリームとよく合う
- 紺:落ち着いた印象。きれいめに寄りすぎず、職場にも着ていける
囲む色は、2色までにします。3色以上になると、甘い色の1か所がぼやけて、全身がまとまらなくなります。
花柄は面積で考える
花柄は、柄の大きさと面積で印象が変わります。小さな花が散らばった柄は、面積が大きくても落ち着いて見えます。大きな花の柄は、面積が小さくても目立ちます。
ストリート系に寄せるなら、大きな花の柄は、スカーフやバッグのような小さな面積に、小さな花の柄は、スカートやワンピースのような大きな面積に置くと、甘さが強くなりすぎません。
素材で寄せる|張りのある生地を1つ入れる
色と形のほかに、素材でもストリートの側に寄せられます。
甘い服は、シフォン、サテン、薄手のニットのように、やわらかく揺れる素材が多くなります。ここに、張りのある素材を1つ入れると、辛さが出ます。
- ナイロン:ブルゾンやバッグに多い。光沢があり、甘い服の柔らかさと対比が出る
- 厚手のコットン:スウェットやカーゴパンツに多い。ほどよい張りで、どんな甘い服とも合わせやすい
- デニム:甘い服とのなじみがいちばんよい。初めて混ぜるならデニムから
- 革:ブーツやバッグ、ベルトで取り入れる。少量でも辛さが出る
素材で寄せるときも、張りのある素材は、上か下か小物のどこか1か所から始めてください。全身を張りのある素材にすると、甘い服を残した意味が薄れます。
小物で寄せる|キャップ、ショルダー、靴下
足元と羽織りを替える余裕がないときや、もう少しだけストリートに寄せたいときは、小物を使います。
- キャップ:頭にのせるだけで、ストリートらしさが一気に出る。甘い服の日にこそ効く。黒か灰色の無地が合わせやすい
- ショルダーバッグ:ナイロンや厚手のコットンの、体に斜めにかけるバッグ。甘いワンピースの上から斜めにかけると、上半身に辛さの線が入る
- リブ編みの靴下:白や灰色の厚手の靴下を、スニーカーやブーツから見せる。足元の辛さが増す
- 太めのベルト:甘いワンピースのウエストに、革やナイロンの太めのベルトを巻くと、辛さが入る
小物も、1日に2つまでにします。3つ以上重ねると、小物ばかりが目立って、甘い服とのつながりが見えにくくなります。
どちらとも取れるとき① 甘いものがワンピースしかない
手持ちの甘い服がワンピースばかりで、上下に分けられない、という人もいます。ワンピースは、上下がひと続きなので、上か下の1か所だけを替えることができません。
こういうときは、ワンピースの上と下に、それぞれ辛さを1つずつ足します。上には肩の落ちた羽織りを、下には底の厚い靴を合わせます。ワンピースの甘さを上下から挟む形です。
ワンピースの丈で、合わせ方も少し変わります。
- ひざ丈のワンピース:底の厚いスニーカーに、白か灰色の厚手の靴下を見せると、足元の辛さが出る
- ふくらはぎ丈のワンピース:編み上げのブーツで、裾と筒のあいだを狭めると、足元がつながって見える
- くるぶし丈のワンピース:底の厚いスニーカーかブーツのつま先だけがのぞく形になる。羽織りで上半身にしっかり辛さを入れる
ワンピースの下に太めのパンツを重ねる、という方法もあります。ワンピースの裾からパンツがのぞくと、甘さの中に辛さが入り、ストリートらしい重ね着になります。
重ねるパンツは、ワンピースより濃い色を選んでください。淡い色のワンピースに黒や濃い紺のパンツを重ねると、上下の色の差がはっきりして、重ね着が意図して見えます。ワンピースと同じくらいの明るさのパンツだと、どこからがワンピースでどこからがパンツなのかがぼやけて、着ぶくれして見えることがあります。
ワンピースの上にスウェットやニットを重ねて、スカートのように見せる方法もあります。甘いワンピースの上半身を灰色のスウェットで隠すと、下半身の甘さだけが残り、上下どちらか1か所を甘くする組み方と同じ形になります。手持ちがワンピースばかりの人は、大きめのスウェットを1枚持っておくと、ワンピースの着方が倍に増えます。
どちらとも取れるとき② ピンクが好きで、やめたくない
ピンクが好きで、ストリート系にしてもピンクを着たい、という人も多いはずです。
ピンクは、面積の大きい1か所に置いてください。ピンクのスウェット、ピンクのスカート、ピンクのブルゾンなど、全身の中で目立つ1か所に置き、それ以外を黒、灰、カーキのどれかで囲みます。小さな面積にピンクを散らすより、大きな面積に1つ置くほうが、ストリートの側に寄ります。
ピンクの色の濃さでも、印象は変わります。
- 淡いピンク:甘さが強く出る。黒やカーキで囲んで、対比をはっきりさせる
- くすんだピンク:落ち着いた印象。灰色や紺となじみやすく、大人のストリートに向く
- 濃いピンク:辛さもある色。黒と合わせると、ストリートらしい強さが出る
ピンクを素材で寄せるのも一つの方法です。同じピンクでも、シフォンのブラウスより、ナイロンのブルゾンやスウェットのほうが、ストリートの側に寄ります。好きな色はそのままに、素材を張りのあるものに替えてみてください。
どちらとも取れるとき③ 子どもっぽく見えないか心配
甘い服とストリート系を混ぜると、子どもっぽく見えないかが気になる、という声もよく聞きます。
子どもっぽく見えるのは、甘さとゆるさが、どちらも多いときです。フリルのブラウスに大きめのパーカー、さらに太めのパンツ、と、甘さもゆるさも全身にあると、着られているように見えやすくなります。
避けるには、ゆるさを1か所に絞ります。甘い服を残すなら、ゆるい服は羽織りの1枚だけにして、それ以外は体に沿うものにしてください。甘いスカートに大きめのブルゾンを合わせたら、中に着るトップスは体に沿う細身のものにします。
素材と色も、子どもっぽさを左右します。淡いピンクのシフォンと白いスニーカーの組み合わせは、甘さが強く出ます。くすんだ色や、張りのある素材を選ぶと、同じ組み方でも落ち着いた印象になります。
もう一つ見てほしいのが、髪と顔まわりです。服で甘さとゆるさを混ぜている日に、髪にも大きなリボンや花の飾りを付けると、甘さがもう1か所増えます。髪はまとめるか、何も付けずに下ろすだけにして、服の甘さを1か所に集めておくと、全身が落ち着いて見えます。
年代での調整|変えるのは甘さの量ではなく、素材と色
ストリート系と甘い服の混ぜ方は、年代によって少しずつ変わります。変えるのは、甘さの量そのものよりも、甘さを出す素材と色です。
10代後半から20代前半は、甘さもゆるさも思い切って出しやすい年代です。淡いピンクやフリル、大きめのパーカーを組み合わせても、軽やかに見えます。この年代で気をつけたいのは、小物の数です。キャップ、ショルダーバッグ、靴下、ヘアアクセサリーと重ねすぎると、服より小物が目立ちます。
20代後半から30代は、甘さを色ではなく形で出すと落ち着きます。くすんだピンクや灰色がかったラベンダーを選び、フリルやギャザーの形で甘さを残します。羽織りは、ナイロンのブルゾンより、厚手のコットンやデニムのほうが、きれいめの服ともなじみやすくなります。
40代から上は、甘さを小さな面積に絞り、素材を上質なものにすると、大人のストリートとして成り立ちます。花柄はスカーフやブラウスの襟元など小さな面積に、羽織りは張りのあるウールやしっかりしたコットンのものにします。足元は、厚底のスニーカーより、革のワークブーツや厚底のローファーのほうが、全身が落ち着いて見えます。
どの年代でも、甘さを1か所に集めて、残りを落ち着いた色で囲むという考え方は変わりません。年代が上がるほど、その1か所を小さく、素材をよいものにしていく、と考えてください。
職場や学校に着ていけるかの境目
ストリート寄りの甘い組み方を、職場や学校に着ていけるかどうかは、羽織りを脱いだときの姿で決めてください。
羽織りを脱いだときに、甘いブラウスにきれいなスカート、という姿になるなら、たいていの職場で問題ありません。羽織りと足元だけで辛さを出しているので、室内では甘い服の印象が残り、外を歩くときだけストリートの側に寄ります。
羽織りを脱いでも、大きめのスウェットにカーゴパンツ、という姿になるなら、服装の決まりがゆるい職場に限ったほうが安心です。中に着る服まで辛さの側にすると、職場によってはカジュアルすぎると受け取られます。
学校の授業や習いごと、子どもの行事など、人と会う場では、キャップを外し、ショルダーバッグを革の小さなものに替えるだけで、印象がやわらぎます。足元の厚底のスニーカーは、たいていの場でそのままで大丈夫です。
秋冬の調整|重ねるほど、甘さを1か所に集める
秋から冬にかけては、重ね着が増えます。重ねるほど、甘い服と辛い服の配分が崩れやすくなります。
たとえば、甘いブラウスの上に甘いカーディガンを重ね、さらにその上にストリートらしいブルゾンを羽織ると、甘さが2枚分、辛さが1枚分になり、全身が甘い側に戻ります。
秋冬は、重ねる枚数が増えても、甘い服は1枚だけと決めてください。中に着るのが甘いブラウスなら、その上の重ね着は、灰色のスウェットや黒いニットなど、辛さの側のものにします。
コートを着る日は、コートが辛さの羽織りの役を担います。肩の落ちたコート、ナイロンのダウン、大きめのダッフルコートなどは、甘い服の上に羽織るだけで、ストリートの側に寄ります。ウールのきれいめなコートは、甘い服と合わせるときれいめに寄るので、ストリート系に寄せたい日は避けます。
足元は、秋冬こそ厚底のブーツが使いやすい時期です。タイツと合わせるなら、黒か灰色の厚手のタイツにすると、足元の辛さが増します。
秋冬の甘い素材は、ストリートと混ぜやすい
秋冬の甘い服には、夏の甘い服とは違う素材が増えます。モヘアのようなふわふわした毛足のニット、ベロアのスカート、起毛した花柄のブラウスなどです。こうした素材は、甘さの中に厚みや重さがあるので、ストリートの辛さと混ぜやすくなります。
たとえば、淡いピンクのモヘアのニットは、夏のシフォンのブラウスより重さがあるので、大きめのブルゾンを羽織っても、上半身が負けません。ベロアのスカートは光沢があり、ナイロンの羽織りの光沢とつながります。
秋冬の甘い服を選ぶときは、素材の厚みと毛足を見てください。厚みと毛足がある甘い服は、ストリート系と混ぜたときに、甘さが浮かずになじみます。
マフラーと手袋も、甘さの1か所に数える
冬は、マフラーや手袋、ニット帽といった防寒の小物が増えます。これらも、甘さか辛さのどちらかに数えてください。
フリンジの付いたパステルのマフラーや、ポンポンの付いたニット帽は、甘さの側に入ります。服で甘さを1か所使っている日に、これらを足すと、甘さが2か所になります。甘い服の日は、黒や灰色の無地のマフラー、リブ編みのニット帽など、辛さの側の小物を選ぶと、全身の配分が崩れません。
逆に、服を全部辛さの側でそろえた日は、マフラーだけを甘いものにして、甘さの1か所にすることもできます。冬の小物は面積が大きいので、それだけで全身の印象を動かせます。
似合っているかの見分け方|写真で見る2つのこと
組み方が決まったら、全身の写真を撮って、2つのことを確かめてください。
- 最初に目が行く場所はどこか:甘い服の1か所に目が行くなら、甘さが主役のストリートとして成り立っている。足元や羽織りに目が行くなら、辛さが強すぎるので、小物を1つ甘いものにする
- 甘さと辛さの割合は7対3か3対7か:全身を見て、甘さと辛さが半分ずつに見えるなら、どちらとも取れずにちぐはぐに見えやすい。どちらかに寄せる
鏡では自分の顔に目が行きやすく、全身の割合を判断しにくいので、写真のほうが確かめやすくなります。系統の見分け方そのものに迷う人は、服の系統がわからない理由も参考にしてください。
買い足すなら、1枚目と2枚目
ここまで読んで、手持ちに辛さの側の服が少ない、と感じた人のために、買い足す順番を書いておきます。
1枚目は、底の厚いスニーカーです。足元は、どの甘い服とも合わせられ、いちばん使う回数が多くなります。白か灰色の、底の厚さが3cm以上のものを選んでください。
2枚目は、肩の落ちた羽織りです。カーキか黒のブルゾン、灰色の大きめのパーカーのどちらかが、甘い服とのなじみがよく使いやすいです。試着のときに、肩の縫い目が自分の肩先より3cm以上外に落ちているかを確かめてください。
この2つがそろえば、手持ちの甘い服の大半を、ストリートの側に寄せた組み方で着られるようになります。3枚目以降は、太めのパンツ、キャップ、ナイロンのショルダーバッグなど、実際に着てみて足りないと感じたものから選んでください。
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よくある問い
- Q. 甘い服ばかり持っていても、ストリート系にできますか
- できます。甘い服を全部替える必要はありません。手持ちの甘い服を1か所に残し、足元を底の厚いスニーカーかブーツに、羽織りを肩の落ちたブルゾンかパーカーにするだけで、ストリートの側に寄ります。買い足すなら、この2つからです。
- Q. ストリート系とガーリーを混ぜると、ちぐはぐになりませんか
- 甘さと辛さを半分ずつにすると、どちらとも取れずにちぐはぐに見えやすくなります。甘い側を全身の3割ほどまでに絞り、残りの7割をストリートの側にそろえると、混ぜていることが意図して見えます。甘さは1か所に集めて、あちこちに散らさないことが大切です。
- Q. ピンクや花柄が好きで、やめたくありません
- やめなくて大丈夫です。好きな色や柄は、面積の大きい1か所に置いてください。花柄のスカートなら下半身に、ピンクのニットなら上半身に。それ以外を黒、灰、カーキ、紺などの落ち着いた色でまとめると、甘さが主役のストリートとして成り立ちます。
- Q. 大人がストリート系にすると、子どもっぽく見えませんか
- 子どもっぽく見えるのは、甘さとゆるさがどちらも多いときです。甘い服を残すなら、ゆるい服は羽織りの1枚だけにして、それ以外は体に沿うものにしてください。素材を、ナイロンや厚手のコットンなど張りのあるものにすると、落ち着いて見えます。
— メグラシ編集部





